虚無層

exit from society

(7/5更新)Swimフォルテスト・投石器ラッシュ雑翻訳

元記事:Swim's Trebuchet Rush - Gwent Decks

 初めてのシルバーで選んだのは受賞牛でした 思えばこの日を予見していたのかもしれない新パッチで退場した受賞牛(ジュショウウシ)。歌うこの世の無常節(ムジョウブシ)。

DEKKI:

グウェント:Swim投石器デッキ翻訳ガイド(6/27) | DEKKI

●概要

 Swim氏が6/26の配信で使った北方デッキ。コンセプトはストレートに攻めるタイプ。フォルテスト、ケイドウェン軍の兵士長と展開する。ポイントは操る者で、これが生成するカードはフォルテストのバフを受けていないよってフォルテスト後に操る者で兵士長を作れば戦力3、つまりフォルテスト後のクリンフリッド団の斥候および投石器と戦力が同じなので、うまくやればデッキ中全てのユニットが戦力7までブーストされる。Swim氏は配信中勝率74%。クリフリ斥候と投石器がバフされるのが特にバリュー。意外にも獰猛な熊に対して強いデッキで、ラウンド1にごく数点取られる程度らしい。

 

 生成優先順位:操る者援軍アルズールの複十字ザラーデスモルド受賞牛転生キーラ・メッツアヴァラック

 

 持ってないカードの交換:

ゴールド:ダンディリオンヴァーノン・ロッシュレジス:上級吸血鬼シリゲラルト:アード勅令

シルバー:サラオルギエルドエスケルヴェセミルランバートマルガリータ・ロークス=アンティルローチおとり

 

 前回のSwimデッキと同じく、このデッキも格安バージョンがかなり安い。(ただそれなりにシルバーの要作成が多い:アルズールの複十字援軍デスモルド)元記事でどうぞ。このバージョンでは、ユニットの戦力値が6の状態でおとりを兵士長に使うといい。手札に戻ることでブーストが解除され、その後おとりの効果で3ベースアップ、結果的に戦力値が再び6となるので、6から7に全バフできる。

 Swim氏のビデオガイドはこちら、配信はこちら。動画ガイドは初っぱなからミラー戦なのでとても参考になる。

●アップデート(7/5、0.9.8 Hotfix)

+2刺青隊の精鋭兵、ー受賞牛、ーアヴァラック、+マルガリータ・ロークス=アンティル、+ダンディリオン

 要チェックポイントは、デッキが27枚になったこと。デッキが25枚を越えることのリスクは、精鋭兵のバリューで打ち消せる。受賞牛と交代したマルガリータは、封印の需要が高い現在は安定したバリューを生み出せる。(最近バリューバリュー言いすぎて実生活に支障が出る)そして精鋭兵が増えたことで、アヴァラックが(特に獰猛な熊に)弱くなったので、ダンディリオンと交代。ただし、ケイドウェン軍の兵士長より先にダンディリオンしてしまうと以降の兵士長バフが乗らないので、兵士長が全部出た後にプレイしないといけない。とはいえダンディリオンはやっぱり強くて、テメリア軍の歩兵や、クリフリ斥候で引いてくる対象に使うといい。マルガリータについては、成長するタイプのユニット(斧兵、禁衛旅団)に対しては、通常できるだけ遅く(成長させてから。情報アド)使う。

 

●コンボ

・ブロンズ

ケイドウェン軍の兵士長:このデッキのコアカード。まずフォルテスト、次に操る者をこのカードに使い、生成した兵士長を出すことで、デッキの全ユニットが戦力値4で揃うので、そこから順次このカードを出して全バフをかけていく。大抵の場合はクリフリ斥候で引き出すことも含め、このカードは早期に配備し、バフしながら盤面を固める。搭乗持ちのこのカードは、2体並べて出せれば投石器が4ダメになり最高だけれど、基本的には一列にカードを並べすぎないことを優先する。場合にもよるが、Swim氏は2つの列に2体ずつ置いて“ポケット”を2つ作ることもある。

クリンフリッド団の斥候:択を増やしてくれる超絶便利屋。フォル兵士長コンボでこのカードを7まで強化したあとに出すことで、投石器や刺青隊の斥候を増やし盤面を固められる。序盤で引けてない兵士長があれば、このカードをガンガン使って兵士長を引く。このカードを置けるのは“間接”列で固定なので、これ以外の自由列ユニットは別の列に置くことが多い。

テメリア軍の歩兵:基本的には成長したこのカードがフィニッシャー。このカードも全バフによって戦力7までブーストするので、ラウンド3に21点フィニッシュになる。もしアヴァラックが手札にあるなら、アヴァラックの能力で引けると考えて、このカードはマリガンで返す。もしこのカードを序盤で出さざるを得ない場合、ラウンド3のフィニッシュは刺青斥候と投石器のコンボとか金枠とかで頑張る。

投石器:戦力値さえ高ければ強いカード。だからバフ。ラウンド1のボード争いにも使えるし、ラウンド3のフィニッシュにも使える。兵士長および刺青隊の斥候は搭乗持ちなので、それらのカードを隣り合わせで配置して、その間にこのカードを出すことで、ダメージが最大4まで増加する。

刺青隊の斥候:天候対策としても、後期ラウンドで投石器のための搭乗持ちとしても使う。素直に強い。

刺青隊の精鋭兵:優秀なテンポ稼ぎ要員。しかしなんで1枚しか入ってへんねんと思われがち。実のところ枚数増やしても獰猛な熊に対して弱くなる(熊がいる限り精鋭兵は出てこない)だけ。加えて、精鋭兵を3枚も使うほど序盤のテンポは必要ない。それより他のカードでバリューを稼いで勝つ。だった。3枚採用になったのは熊が減ったからかな? 減ったの?

・シルバー

操る者:このデッキのコア2号。フォルテストの次にはこのカードを出して(必要なら援軍アルズールの複十字を使う)、ケイドウェン軍の兵士長を生成する。生成した兵士長を使うことで、クリフリ斥候と投石器がバフされ、以降の全バフも乗るようになる。どんなマッチアップでもこの方法で使う。ただしミラーだけは場合によって別のカードを生成することもある。初手でこのカードも、このカードを引く手段もなにも引けなかった場合には、ラウンド1はさっさと諦めてラウンド2で引く。

デスモルド:普段は弱カード、バフれば強カード。アルズールの雷撃で斧兵や獰猛な熊を処理したり、刺さるなら豪雨を撃ってボードに圧力をかけていく。2列以上貼られた天候をこれで除去するプレイはあまりよくない。相手がこれ以上天候を貼らないと分かってて、刺青隊の斥候を持ってない場合には、一列除去で使うことも。

援軍:やっぱり超強い。操る者を確実に引くためのカードでもあるし、盤面によってはザラーや刺青斥候、投石器を引いてきてバリューを稼ぐこともできる。

アルズールの複十字:ザラーを持っていれば、このカードでも操る者を引ける。ザラーも操る者も持っている場合はランダムで引くことになるが、クリフリ斥候の対象等々ゲームプランが著しく崩れるので弱い。

ザラー:唯一無二の密偵。ラウンドの遅延に使う。ただし、これを使った直後に相手がパスしたとき、カード一枚でラウンド勝利できる場合にのみ使う。大抵は相手より2~16点勝ってるときに使う。あるいは、ラウンド1の勝利が絶望的でパスする場合、パス前にこのカードを出しておく。ラウンド1で勝ってるときラウンド2でこれを出せば、密偵のデメリットを埋める必要がないから強い。

受賞牛(7/5退場):このリストならかなり硬い択。戦力値7だとプレッシャーになる。もっとコンセプトに沿ったカードを採用する案もあったが、現在のメタに多い、天候、獰猛な熊に対して超強い。獰猛な熊相手では、このカードへの熊の攻撃によって出るチョルトが、勇敢で4ベースアップを発動するようにしたい。熊が2体いたりすれば、1枚で21点稼ぐことも可能。なおラウンド移行時の盤面リセットで遺言が発動し、チョルト1匹が盤面にいる状態でラウンド3を始められるので、ラウンド2敗北保険という意味でもこのカードはラウンド3に入る前に出す。ちなみに敗北でラウンド移行した場合、遺言チョルトの勇敢が発動する。

・ゴールド

フィリパ・エイルハート:素敵カード。相手のボードコントロールや、単純に13~16点バリューとしても使える。2体の敵に対して使うと、1体目に9点、2体目に6点入る。これは実際よくやるパターンで、例えば獰猛な熊からのモークヴァーグに対して、モークヴァーグにフィリパを撃つことで獰猛な熊を処理できる。コントロールとして使うなら、多少のテンポロスは恐れない。(例えば2体の獰猛な熊だけがいる場合など)

キーラ・メッツ:北方の安定採用枠。9割以上は雷光の霊薬で17点バリューに使うが、刺さるなら疫病、場合によってはクエンの印でもいい。クエンのタイミングは、かなり辛いとき(次ターンにかけてラウンドを敗北で流す時?)や、相手のパスを越えたいが兵士長は全部出してしまったとき(キーラ本体の5点さえあれば越えられるとき?)など。まあ大抵の場合、味方が3体いる盤面に雑に投げて17点。相手がアンドヴィクの主(ヤルマールのトークン)を出した場合、雷光の霊薬でバフって死なないようにする。その際少なくとももう1体は味方をバフしたいから、スケリッジ相手ではすべての列に1体ずつユニットを配置しておく

転生:バリュー金枠。後半で使うカードなので、ラウンド1のマリガン回数が余ったらこれを返す。ヤルマールなどの高バリューカードに使うか、単にフィリパやキーラでもいい。デッキ中の転生を常に意識して、ラウンド3開始時に墓地に少なくとも1枚のゴールドがあるようにする。可能なら、ラウンド3の1ターン目に転生を使い、相手の転生を潰したい。

アヴァラック(7/5退場):操る者とケイドウェン軍の兵士長を引き込むのが超重要なこのデッキでは、デッキの安定性を高めるいいカード。これらのパーツが必要だったり、相手の直接召喚系コンボを潰したい場合は序盤でこのカードを使う。ラウンド3のターン1でこれを使うことで、相手に盾乙女とか妖婆を無駄に引かせられる。が、自分もテメリア軍の歩兵を無駄に引いてしまう可能性があるので、アヴァラックがある場合は歩兵を全部マリガンで返す(Swim氏はラウンド1でそうする)か、あるいはラウンド3のターン1は歩兵を出してそれからアヴァラックを出す。

・いらないカード

 毎度お馴染み入りそうで入らない、つまり見た目ほど強くないカードのコーナー

ディクストラ:高バフのこのデッキなら、このカードが入るのでは?と思った方も多いかもしれない。実のところ、現行スタメンの強さには及ばない。

トリス:蝶の呪文:同戦力値のユニットたちが一斉にバフされるので直感的には強い。が、同時に焦土で全滅のリスクが高まる。あと一度これを出すと兵士長のバフが乗らなくなる。おまけに天候で戦力値を一列だけ下げられると死ぬ。

シリ:たいへん強いが、ただでさえアヴァラックやらテメリア軍の歩兵で面倒なマリガンがもっと渋くなる。

ヴァーノン・ロッシュ:悪くないが、18点バリューを取ったあとの盤面が弱い(天候は特に)。格安交換カードとしては硬い。

ゲラルト:アード:優勢の後押しとしてしか使えないカードはあまり強くない。長期化したラウンドでしか使えないカードには欠点がある。大抵このカードはラウンド1の後半という、言うほどバリューのない場面で使わざるを得ないか、ラウンド3で1,2体動かすだけに留まる事が多い。これも格安交換カードとしては硬い。

ダンデリオン:抜くかはだいぶ迷った。結局抜いたが、理由としては兵士長の前にはかなり使いにくいこと、バフした3体を、例えばラウンド3で確実に盤面に出すといった方法が見当たらないことなど。いい方法が見つかったら再び採用されるかもしれない。

おとり:戦力値6の兵士長に使って兵士長の回数を増やす戦術はまあ良いものだが、他の使い道がなさすぎる。貴重な銀枠を割くには弱い。

マルガリータ・ロークス=アンティル:実のところ割と強い。牛と換えるかもしれない。ただ、初期化と封印の両方が同時に欲しい場面は少ない。

ローチ:優秀なテンポ要員だが、マリガンが渋い。しかし現状このデッキにはこのカードのような即効テンポカードが少ないので、いつか牛と換えるかもしれない。

ボッチリングバーキン:自信の配備と兵士長を組み合わせて7点/12点になるが、最高パフォーマンスのためには全ての兵士長を出してからでないとこれらの片方も出せない。最高パフォーマンスでなかったら、銀枠にしては弱い。

 

●戦略

・マリガン

 マリガンは非常に機械的。……まずテメリア軍の歩兵をブラックリスティング、ただしアヴァラックを持っていなければ1枚キープ。次に刺青隊の精鋭兵を返す。もしクリフリ斥候が3枚あり、かつあまりにもブロンズばかりしか手札に来てないような場合は、クリフリで持ってこれるのを見込んで投石器や刺青斥候を返しても良い。その上でまだ回数が残っているなら、転生を返す。

 

・ラウンド1

 ラウンド1もまた機械的、かつ簡単に勝てる。獰猛な熊相手でも押し勝てる

 最初はフォルテスト。次に操る者(援軍や、(ザラーを持っていれば)アルズールの複十字を経由して)で、手札の兵士長をコピーする。操る者も兵士長もない場合、アヴァラックで引いてくることができる。それも無理ならラウンド1は早々に諦めてパス。操るもので生成されるのは戦力値3の兵士長だから、フォルテストで1ブーストされたクリフリ斥候と投石器をバフできる。操る者の次は戦力値3の兵士長を出し、それから順次兵士長を、必要ならクリフリ斥候も使って出していく。はじめの2体の兵士長は、空いている列に隣り合わせで配備する。この“搭乗ポケット”の中に投石器を配備すれば列ダメージが4になる。残りのユニットは、できるだけバラバラの列に配置する。

 とはいっても、投石器が必要で、クリフリを投石器に使いたいときなどは、兵士長を3体並べることもあるし、戦力値が5や6で投石器を出すこともある。近衛兵相手のときなど。

 刺青隊の斥候は天候除去が必要な時に出す。このカードも搭乗持ちなので兵士長の隣に置くようにする。テメリア軍の歩兵は終盤のフィニッシュのためにできるだけとっておく。投石器は可能なら、ラウンド終盤で相手を一気に落とすのに使う。投石器のダメージが刺さるなら、兵士長を全部出すまで待つ必要はない。刺さるなら、フィリパは相手のボードコントロールに使う。(2体に撃つなら?そう、9と6ですね)相手のカードが険しければ(2熊など)、フィリパは最大のバリューじゃなくても惜しみなく使う。ザラーは(必要ならアルズールの複十字で。複十字は操る者かザラーのどちらかに使わないと弱い)ラウンド遅延に使う。ただし、相手がこの返しでパスしてきた時に、カード1枚で勝てる場合のみ出す。ザラーは5~15点自分がリードしている時に使うようにする。

 斧兵デッキ相手では、コントロールカード(投石器、フィリパ、キーラ、デスモルド)を早期に使って斧兵を食い止めたい。投石器のダメージはアーマーを無視するので注意。

 大抵はカードパワーでラウンド1を勝てるものの、コイントスに負けると勝つためにカード2枚浪費しないといけなくなったりする。手札アドのためにラウンド1を敗北で流すこともたまにあるが、ラウンド1で負けられないマッチアップ(斧兵、カンビ、スペルイースネetc.)では全力で勝つ。

・ラウンド2-3

 基本的にはラウンド1で勝ってるものとして、ラウンド2はザラーと牛だけ出すか、もしくは何も出さずに1枚吐かせるかして“bleeding”(敗北で流すの意か)できる。スペルイースネ相手では、手札アドが重要なので何もせずにパスする。斧兵相手では、ラウンド2で深めに押すことでラウンド3は楽に勝てる。ラウンド3のフィニッシャーであるテメリア軍の歩兵をここまでキープ出来ていれば嬉しいが、そうでなくても1,2体のクリフリ斥候と投石器とか、刺青隊の精鋭兵すらフィニッシャーになることがある。強力なゴールドカードを一緒に使って勝利