虚無層

exit from society

vS151(ドラゴン大決戦第6週、第2緊急ナーフ後)雑翻訳(2020/1/20)

 さっきのリヴァプールマンUめっちゃいい試合でしたね(寝不足)

 今回は第二回緊急ナーフ(霜の加護や薬師など)の実装以降最初のレポートになります。

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-151/

クラス使用率

 バランス調整から1週間と少しが経ったが、まるでバランス調整など無かったかのような気持ちになっている。理由は特定のクラスが使用率を圧倒的に支配しているから。ローグが多すぎる。ラダーを上がるほど状況は悪化し、レジェンドでは全体の4割近くを占める。ハイランダーローグがパッチ後最初に流行したが、その後ガラクロンドローグが追いつき、今はクラスを支配しつつある。構築はパッチ前と異なり、バーン戦略を重視したものが多い。すでにレジェンドでは最人気のデッキで来週ごろには下のランク帯にも波及するだろう。マリゴスローグも見られるが、断末魔ローグは薬師ナーフの影響で消えつつある。

 ハンターは当初ローグへの回答と思われており、フェイスハンターとハイランダーハンターの両方がよく使われた。どちらもまだ新メタに合わせた改良の段階であり、一方クエストハンターはまだ少ししかいない。

 ウォリアーの使用率は大きく減った。主力アーキタイプがどちらもキーカードをナーフされたことを考えれば不思議ではない。しかし、ガラクロンドウォリアーはラダー全体でまだ数多く、一方海賊ウォリアーはよりニッチな使用率にまで減少した。

 ウォーロックは様々な点で変化。悪鬼の秘跡へのナーフはズーに向かい風で、その結果多くのプレイヤー、特に高レベル帯のプレイヤーには見捨てられた。ハンドロックはナーフの影響を受けていないため、全体においてそれなりに人気を保っている。コントロールウォーロックはパッチ前のメタブレイカーデッキだが、ナーフにより幾分か遅くなったはずにもかかわらず、急激に増加しレジェンドではクラス内最多デッキとなっている。

 パッチによりドルイドにも新たな興味が持たれ、特にトークドルイドが主に注目され、複数のランク帯で増加している。クエスドルイドが2番目に多いアーキタイプで、夢竜の息吹とイセラを含むドラゴン型が使用率の大半を占める。ウルドゥム期と同じ古い型のものはラダーでは見られなかった。

 多くのガラクロンドデッキが弱体化した環境で、ほかの遅いデッキを使いたいプレイヤーの一部からは、ハイランダーメイジもわずかに多くの興味を持たれた。

 シャーマンは世界的に激減。現時点のガラクロンドシャーマンはジャンク、ナーフに対応しきれない未改良デッキが多い。しかし改良されれば分からない。このデータはミスリードである可能性はある。アグロシャーマンもほぼ使われておらず、未開の地。

 プリーストはパッチ前と使用率の傾向が変わらず、未来は明るくない。復活プリーストはラダー全体でかなり多いが、レジェンドでは消滅。ガラクロンドプリーストは低ランクでよくみられるが、真に試合に勝とうとするならやめたほうがいい。コンボプリーストは全ランクでほぼ使われていない。

 パラディンはまだほぼ死んでいる。メカパラディンが少しだけ増えたが、まだラダーではほぼ見かけない。それ以外では、このローグメタで聖なる怒りパラディンを使っているマゾヒストがおり、その他の雑多なデッキが続く。

パワーランキング論議

 ガラクロンドローグは最良のデッキであり、ほぼカウンター不可能。ローグ以外のガラクロンド系カードをナーフした結果、ガラクロンドローグが環境を支配するなんて、いったい誰が予想できただろうか?不思議だなあ(……)薬師のナーフによる影響は構築が変わっただけであり、次のベスト戦略が見つかった今、全体が弱体化したフィールドに対してガラクロンドは完全に支配的なレイトゲーム戦略。

 ハイランダーローグがとても良いデッキであることが忘れられているかもしれない。しかし、いくつかの例外的なマッチアップを除いてガラクロンドローグの下位互換なため、ガラクロンドローグに負けている。またガラクロンドローグはローグミラーにおいて微有利であり、これも大きい。

 マリゴスローグは居場所がないように見える。アグロデッキ(特にハンター)のラッシュに対して、他のローグよりもはるかに弱い。OTK能力はいくつかの主なマッチアップにおいて強力だが、しかしフィールドの他のデッキに対して、受け身な性質が大きく不利。同クラス内の大幅に上位互換なデッキの影に完全に隠れ、現メタで生き残るのは難しいと思われる。

 フェイスハンターはローグにカウンターできるか? 答えはどうやら断固とした「No」である。フェイスハンター対ガラクロンドローグは高レベル帯においてイーブンのマッチアップであり、ローグプレイヤーはこの一週間で成長し続けている。ハイランダーローグのほうが(ガラクロンドローグより)競争力が低いためフェイスハンターにはわずかに弱く、マリゴスローグ序盤のプレッシャーを返す能力がないため死ぬ。フェイスハンターはラダーデッキとしてはそこそこ強いが、ローグメタを破壊する力はなく、Tier2級。

 ハイランダーハンターもローグの2大ベストデッキに接近できるデッキだが、より耐久力が高くカウンターされにくく、万能性が高い。よってラダーで全体的にフェイスハンターよりも成績が良い。パッチ後すぐの早期メタにおける弱いデッキを倒して楽しんでいるだけというおそれもある。トップメタデッキに対する成績は特に高くない。メタが落ち着いたころには勝率は下がるだろう。しかし、現時点ではラダーのほとんどの区域でTier1であり、最強デッキの1つとして残ることも考えられる。バランス調整前の立場に比べれば、大きなアップデート。

 フェイスハンターはクラス内2番目に強いデッキとは限らない。クエストハンターに機会が与えられれば、フェイスハンターを追い抜く可能性もある。このアーキタイプはクエスト達成後の驚異的なクロックと急襲による除去能力で、対ローグ最良パフォーマンスのハンターデッキになれる。これまでの小さなサンプルによるトップデッキへの成績は非常に期待高いため、より大きなサンプルがあればどれほどの成績を出せるか非常に興味深い。

 誰がローグを倒せるのか? それに最も近いのはコントロールウォーロック。このデッキはローグの主要なデッキ両方に苦戦させる必要なツールを全て備えている。そしてコントロールウォーロック自身が明確なカウンターを持っておらず、Tier1に座っている。悪鬼の秘跡のナーフでは止まらなかった。

 ハンドロックは手先・バーン型によってプラスの勝率になった。最後の数枚がまだプレイヤー間で安定しておらず、改良の余地がある。ハンドロックはローグに善戦でき、ウォリアー勝率もよく、そこそこの位置にいる。

 ズーを見捨てるのはまだ早いかもしれない。このデッキはまだ強い勝率を示している。問題の一つは構築が既に最適化されており、ほかのデッキはまだ成長できるということ。つまりズーの勝率は今後減少していくと思われるのだが、しかし競技レベルから外れるほどには落ちないだろう。ズーはまだ使える。

 ガラクロンドウォリアーはかつてのような支配デッキではないように見えるが、いくつかの原因によって実際以上に低くなっている可能性がある。まずナーフされたことで、適切な構築が見つかるまで時間が必要。狂瀾怒濤などの弱いカードをいつまでも使っているのはよくない(サメの精霊に似た固執が見られる)。ガラクロンドウォリアーの成功の可能性は、ガラクロンドローグに勝てるかにかかっている。もしデッキ最適化によりこのマッチが数パーセント上がれば、充分強デッキといえるだろう。

 海賊ウォリアーのほうが現時点では強いように見えるのも不思議ではない。イカリはナーフされたが、構築を変える必要は全くなく、すでに完成されている。また、アグロデッキはメタの序盤では強くなる傾向もある。よってまだ見捨てられるべきではない。

 トークドルイドはバランス調整の結果強くなった。特に低ランクでの成績が良い。ランク4に到達するとTier2に下がるが、これはこのデッキがトップメタデッキには弱い(ローグ、ウォリアー、ウォーロック)ため。したがってトークドルイドがこのメタで大物になれるとは考えにくい。しかしパッチ前の二流の立場から考えれば大きな改善。残念ながら、クエスドルイドはそのような改善は見られない。今でもまだどん底にいる。

 復活プリーストは今も微妙なところ。ローグに弱いので不思議はない。ローグがトップメタクラスである限り、これ以上良くなることはない。一方コンボプリーストは低使用率ながら期待でき、Tier2の強さがあると思われる。もっと使われていい。

 ハイランダーメイジも、思っていたほど強くなかった系デッキ。ハンターやバーン型ガラクロンドローグに苦戦するため、ラダーで勝ち続けるのは難しい。改善することはできるが、それでも平均以上に強くなることはない。

 シャーマンの状況は悪い。ガラクロンドシャーマンはひどい様相だが、上述した通り、実際に使われているデッキが全く改善されていないことを考えれば、まだ結論付ける時ではない。とは言え、良い兆候ではない。

 パラディンデッキのひとつは使えなくはない。メカパラディンは非常に良い勝率を見せている。すでに改良が進んでいるアグロデッキであるため、序盤メタのジャンクデッキ環境に強い。少なくとも今はパラディンは完全に死んではいない。脈はある。呼吸もしてはいる。

クラス別分析

ローグ

 ローグはバランス調整の最大の勝者であり圧倒的支配者。スタンダードで最も人気かつ最も成功しているクラス。ブリザードは薬師をナーフしたにもかかわらず、ローグのガラクロンドシナジーには触らなかった。他のクラスがガラクロンドシナジーカードをダイレクトにナーフされ、ガラクロンドローグのための道が整備された。主なアーキタイプが3つあり、そのすべてがガラクロンドを利用する。

 スタンダードのラクロンドローグは最良のデッキであり、薬師のナーフ以降、断末魔パッケージをバーンに挿げ替えることで自らを再開発した。リロイ、腹裂き、ライフドリンカー、SI:7らは最大強化ガラクロンドの素晴らしいフォローアップとなり、すばやいフィニッシュを可能にする。ガラクロンドローグがこのクラスで優れたデッキである理由の一つはミラーの成績で、ハイランダーとマリゴスの両方に強い。早く、安定しており、リーサル能力はカウンターするのが難しい。

 掲載のビルドには自由枠が多少あり、リストはBoarControlがレジェ1位を取ったものからレジェンドメカ(チョッキンガー&ジリアックス)と無貌の変性者をSI:7とライフドリンカーに入れ替えている。BoarControlのリストは盤面のコントロールを重視している。Gyongが掲載のリストでレジェ1位を取った。他にはクエスト中の冒険者や陰の暗殺者も入れ替え・採用できる。冒険者は今のメタではよく働くが、陰の暗殺者は手札でもたつくことがある。

 ハイランダーローグも最強デッキの一つ。クラスパワーの高さ、ハイランダーシナジーの悪用(ゼフリス&影隠れ、アレク&ガラクロンド・トグワグル)などのおかげ。断末魔シナジーを抜いても代わりに充分強いカード(チョッキンガー、シアマト)が入ったのでノーダメ。掲載のリストはTylerの1位リストから1枚だけ変更、ボーンレイスをSI:7にしている。リストは完成されており、ここから変える必要はない(範囲の狭いテックの誘惑には抗おう)。驚いたのは悪運アホウドリが意外と強い事。3ドロップとして優秀であり、ハイランダーミラーで非常に強い。

 マリゴスローグは他のローグに比べて非常に弱く、人気は続かないだろう。受け身なデッキなため、フェイスハンターなどのアグレッシブなデッキに非常に弱い。最良の構築はジェペットを採用したもので、マリゴスを軽量化したり祈願を安くしてガラクロンドを早く成長させたりできる。デッキのミニオンはどれも1マナ1/1になれば強い。ガジェッツァンの競売人は魅力的だが採用しない。また、蝋竜の息吹を採用したドラゴン型も微妙。

ローグ:クラスレーダー
バーンガラクロンドローグ
ハイランダーガラクロンドローグ
ジェペットマリゴスローグ

ハンター

 ハンターもバランス調整の勝者。フェイスハンターはウォリアーの減少を喜んでおり、ハイランダーハンターはガラクロンドの弱体化によって大幅に強くなった。ハンターはこのローグメタで成功はできるが、一部の想像とは異なりローグのハードカウンターではない。最適でないマリゴスローグは刈れるが、ガラクロンドやハイランダーに対してはどのハンターも大きく有利ではない。

 フェイスハンターはバランス調整後に新しい構築が現れ、以前の魔力の一矢・連射を使う構築よりも成績が良い。新しいものはトークン型でヘビの罠を採用し秘策は4枚、トークシナジーでナイフジャグラーと森林オオカミも追加。ヘビの罠はローグに強く、ジャグラーは三匹キルや猟犬放てと相性がいい。森林オオカミは以前のリストより相性が上がっている。

 以前のフェイスハンターにはドラゴンベインを入れるべきか迷いつつも入れていたが、入れるプレイヤーが少なすぎて正確に判断できなかった。ついに採用率が上がり、推定できるようになった今、ドラゴンベインはコアカードだと断言できる。非常に成績が良く、このデッキで最良のカードとすら言える。そして爆熱バトルメイジとドワーフの狙撃手について。ローグメタでは狙撃手のほうが除去されにくいため強い。バトルメイジはバクスタ、SI:7、コボルトの手先で除去されてしまう。

 フェイスハンターは現在のラダーを楽しんでいるが、メタ序盤のアグロに弱い環境だから勝てているだけだという可能性は捨てきれない。実際、データではフェイスハンターがハンター内最弱のデッキである可能性が示されている。

 ハイランダーハンターはおそらく最強デッキの一つであり、今日にもハンター最多の座を奪うかもしれない。フェイスハンターと異なり、ライフゲインをもつデッキ(ガラクロンドウォリアー、復活プリースト、クエスドルイド)にも勝つことが可能で、マッチアップ分布の偏りも少ない。現時点ではストームハンマー採用ドラゴン型のほうが強いが、9号とイーグルホーンボウ採用の秘策型にシフトする可能性もある。

 エストハンターもバランス調整後大きく成績が改善されているが、あまりに使われていないので真実はまだわからない。ローグに対して非常に良いハンターデッキであり、バーン型のフェイスハンターやアグロシャーマンなどにだけは弱い。盤面型のトークドルイドやズーなどのアグロには強い。

ハンター:クラスレーダー
トークンフェイスハンター
ドラゴンハイランダーハンター
急襲クエストハンター

ウォリアー

 ウォリアーはバランス調整で最強カード2枚(破滅の御子、イカリ)をナーフされ、確実に弱体化した。しかし、主要デッキはどちらも新メタに適応して戦うことができる。

 ラクロンドウォリアーはハンターには強いがローグには弱い。破滅の御子のナーフは7御子ビルドには大きな打撃であり、今後これをお勧めすることはない。ローグに対して最大のパフォーマンスを出すためには、ガラクロンドウォリアーはできるだけアグレッシブにならなければならない。レイトゲームになったらローグには勝てない。

 パッチ以降、寺院の狂戦士がだんだん増えてきている。このカードは「激怒」メカニクスへの適切なサポートとなり、内なる怒り、現場監督、血盟の傭兵などのターゲットとして素晴らしい。

 狂瀾怒濤が非常に弱いにもかかわらず使われ続けており不可解。典型的なWin More(すでに有利なとき、もっと有利にする)カードであり、強さが錯覚されている。手札で腐ったりただの1ドローになる確率の高さは見過ごせない。どうしてもドローしたいなら、苦痛の侍祭のほうがはるかに良い選択肢であり堅実な3ドロップ。

 海賊ウォリアーはよくやっており、高レベルではガラクロンドウォリアーが減るためより強くなる。バランス調整前の構築から変更する要素は全くない。イカリはナーフされたにもかかわらず今でもデッキの最強カードであり、ナーフ前がいかに過剰調整だったかわかる。しかしながら海賊ウォリアーはローグを倒すことができないという大きな弱点も持つ。

ウォリアー:クラスレーダー
激怒ガラクロンドウォリアー
アグロ海賊ウォリアー

ウォーロック

 悪鬼の秘跡ナーフで確かにガラクロンドデッキはある程度弱体化したが、それでもウォーロックは現メタで固い位置にいる。クラス内のどのアーキタイプも、戦えるデッキ~強いデッキの範囲にある。

 ズーウォーロックはバランス調整で最も大きく弱体化したデッキかもしれない。悪鬼の秘跡はこのデッキで最強カードの一つだった。このナーフで序盤の制圧力が下がった。Tier1の強力なスポットからは落ちたが消えてはいない。対ローグがこれ以上悪化しないことと、フェイスハンターが減ることが望み。最適構築については変化なし。祈願を最大採用すべき。

 ハンドロックはもはやガラクロンドを採用しないだろう。新しい手先・バーン型はバランス調整後メタの先頭に躍り出た。闇のファラオ・テカーンはやはり素晴らしく、使われなさすぎ。サルノスや魂箱といったカードは総合的に不要。

 ライフドリンカーはパッチ以降強くなった。ローグに対してはできる限りアグレッシブになる必要があり、追加のバーンによってローグの後半のテンポスイングよりも先に試合を終わらせる可能性を高める。ライフドリンカーの回復効果も対ハンターで強力。

 コントロールウォーロックはバランス調整前のメタブレイカーだったが、悪鬼の秘跡のナーフはほとんどデッキパワーを下げなかった。ウォーロックの最良アーキタイプであり、唯一ローグを倒せるデッキでもある。最適ビルドは変化なし。ゼフリスは決して強いわけではなく、入れ替えられる。

ウォーロック:クラスレーダー
ガラクロンドズーウォーロック
手先ハンドロック
ガラクロンドコントロールウォーロック

ドルイド

 ガラクロンドデッキのナーフのおかげで、トークドルイドは強化された。かつては特にガラクロンドシャーマンのヒロパなどのせいで、ミニオンを保持するのが困難だった。また、自分より早くミニオンを横に並べられるズーのようなアグロデッキにも弱かった。状況はトークドルイドにとって非常に有利になり、かつて二流デッキだったが今はトップティアで踊っている。

 このアーキタイプにとって状況がよくなっていることの証拠の一つは、古代樹の祝福の成績からわかる。このカードの成績が良くなっているのは、バフをかけるだけの盤面が残っているということ。森の魂は今も弱いのだが使われている。狂瀾怒濤やサメの精霊と同じ現象。

 ほかに比較的多いドルイドのデッキはエスドルイドだが、これはTierの底にいるデッキなのでまもなく流行は終わるだろう。ほかのライフゲインデッキと同様、このデッキもハンターを刈ることができ、バーン型のガラクロンドローグにも戦える。しかしそれ以外全部に弱いため、ラダーの選択肢としては弱い。

ドルイド:クラスレーダー
トレントトークンドルイド
ドラゴンクエストドルイド

メイジ

 ハイランダーメイジはバランス調整をうまく利用して立場上昇できておらず、まだTier3にいる。ガラクロンドデッキは弱体化したが、いくつかメイジに不利な変化も起きた。ハンターの存在は大きな痛手。ハイランダーハンターはフェイスハンターほど苦しくはないが、それでも避けたい相手。加えて、ガラクロンドローグがバーン型に移行しつつあるのも痛い。ハイランダーメイジの最大の弱点は耐久力の低さ。

 この弱点を埋めるため、バランス調整前と同じ防御中心の構築を勧める。NoHandsGamerはこのリストでレジェ5位を取った。このデッキでローグやハンターと戦う最良の方法はボーンレイスやカルトゥートの守護者で顔を塞ぐこと。

メイジ:クラスレーダー
ドラゴンハイランダーメイジ

シャーマン

 シャーマンはおそらくスタンダードで一番改良が遅れているクラス。バランス調整によってガラクロンドシャーマンは下方スパイラルに突入し、アグロシャーマンが代わりに大きく注目されたわけでもない。

 ラクロンドシャーマンに関しては、明らかにナーフされたにもかかわらず実験があまり進んでいないという不思議がある。電流火花の採用によって再びカエルチェインを回し、霜の加護や大地の力につなげることができる。大地の衝撃はカエルの起動には向いていない。掲載のリストがもっと使われ、それでも弱ければ、我々もあきらめる。

 アグロシャーマンはいくつかの構築が見られるが、対ローグを改善するための改良の余地が残っている。まず爆熱バトルメイジは罠。ローグに弱く、他のマッチアップでもマリガンでキープするには弱い。アグロシャーマンはただの1マナよりも貪欲にシナジーカードを引きに行きたい。アグロシャーマンはマナカーブに沿ってカードを出すのではなく、スイングターンから攻めるデッキ。

シャーマン:クラスレーダー
かえるガラクロンドシャーマン
ドゥームハンマーアグロシャーマン

プリースト

 復活プリーストはハースストーン史上最強のデッキであり、今すぐナーフされるか、さもなくばArtifactに移行するしかない、という説もある。

 たぶんフェイスハンター使いたちの間で言われているのだろう。実のところ、復活プリーストはそこまで強くはない。実際ローグに支配されたメタでは弱いほう。ハンター使いがフェイスからハイランダーに移行していったら、このデッキはさらに弱くなる。あまりに単純なデッキであり、勝ったときは相手の血を沸騰させるが、負けるときはただ何もできず負ける。

 現時点ではコンボプリーストのほうがまだ強い。犯罪的な過小評価により使われていないがかなりのポテンシャルを見せる。最も重要なのは、ガラクロンドローグに対して復活プリよりもはるかに強いということ。このメタでプリーストが最終的に競技レベルで残るとすれば、それは古き良き神授の霊力と内なる炎のおかげだろう。

 だから新しいプリーストの勝ち筋を、ブリザード社よ……

プリースト:クラスレーダー
クエスト復活プリースト
ブワンサムディーコンボプリースト

パラディン

 喜べ光の信徒たちよ、パラディンが現メタで強そうなデッキを手に入れたぞ。メカパラディンどん底からよみがえり、現時点ではそこそこ戦えている。少なくとも今は、ランクを底まで落とさずにパラディンのデイリークエストをこなせる。

 もちろんクラスの問題が解決したわけではなく、今後メタが改良していくと再び舞台脇に追いやられても不思議ではない。パラディンはこの環境ではフェアすぎる。パラディンは昔から小さな有利を積み重ねて勝つクラスであり、巨大なスイングターンが存在する現在のメタでは戦えない。

 こうしたパラディンのプレイスタイルを破るのが聖なる怒りパラディンではあるのだが、このデッキがラダーで使えない理由は簡単。いま最良のクラスはローグであり、最良のデッキは大量のバーストダメージとフリックスカイシヴを持っている。これらのスペルは聖なる怒りとシャヴァーラにとってのゲームオーバー。そして実際勝率は25%くらい。

パラディン:クラスレーダー
サスロヴァール聖なる怒りパラディン
スカイメカパラディン

今週のメタブレイカ

 いまローグを使わないとしたら楽しいかどうかの問題。ガラクロンドローグはとにかくただ強すぎる。他のガラクロンドが軒並みナーフされ、ローグのガラクロンドはハースストーンのデッキが必要とするすべてを備えている。リソースとイニシアティブ。ドローと強力なテンポ。

 薬師はある意味罠で、実はもっと強い戦略があったのを隠していた。ヴァリーラが開発に向かって薬師を見せびらかした結果、明らかにOPなカードはナーフされたが、その後ろにいた非常に強力なメカニクスが触られずにスルーされた。

 新しいダメージ重視の構築では、ひとたびガラクロンドが最大強化されればローグは最も強いフィニッシュ力を備える。ガラク変身後の制圧は耐えきることが難しく、ほぼ負け確の状態からでも逆転する可能性すらある。

 現時点でこのデッキに安定して勝てるデッキは一つしかなく、それがコントロールラクロンドウォーロックトークンを並べて攻めることはメインの勝ち筋でないため、悪鬼の秘跡のナーフの影響は小さい。現在のメタでフルにアップグレードしたガラクロンドを安定して使えるデッキの数少ないひとつ。(ハイランダーローグではあまりない)また、強力なドロー能力のおかげでハイランダーでなくてもゼフリスとアレクを使える。

 強力な除去を持ち、耐久力もあり強いフィニッシャーもある。パッチ前のメタブレイカーだが、今もメタブレイクの素質がある。

 ローグは止まるのか? ガラクロンドの目覚めに注目。

ガラクロンドローグ
コントロールウォーロック

 お疲れ様でした

 日記コーナーが長すぎるので後ろに持ってきました。過去5敗の反省も空しく仕込み杖に拘り続ける沼ブラボですが今回はまだ敗北してなく、順調にHPと技量にガン振りしてトゥメルの3デブに致命決めてきました。頑張ります。しかし可能ならばPCでやりたく、PS5発売のタイミングで解禁されたりなどするとうれしい。あとSEKIROのDLCで巴と戦える可能性にもまだ期待してます。あとMTGAの課金をやめたタイミングで一番好きなグリクシスカラーのデッキが出てきて悔しいです。「弧」の三色って欲張りになった単色って感じで最高ですよね。