虚無層

exit from society

vS164(降魔の狩人第8週・バランス調整③後・2020/6/5)雑翻訳

 10万円でギリギリできる一番面白い行為、募集中です

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-164/

Vicious SindicateのData Reaperポッドキャストが配信中

 先週、私たちはData Reaperポッドキャストを開始しました。このポッドキャストでは、毎週のData Reaperレポートで議論されているテーマをより詳しく語っています。ハースストーン・メタの発展、私たちが収集した洞察、そしてレポートを作成するために行われた分析に関する様々な興味深い話題についてもっと知りたいなら、RidiculousHatZachOが毎週話しているのを聞くことができます。ポッドキャストは、各レポートが公開された数日後の週末に配信されます。

 最終的な文章化された製品にはない、語られていない情報がたくさんあるかもしれませんので、ぜひ聞いてみてほしい。今週予定のエピソードでは、多くのことが明らかになるはずです。

 コンテンツの更新は随時Twitterでお知らせしています。

クラス・アーキタイプ使用率解説

 デーモンハンターの使用率の低下は止まり、3回もナーフされたにも関わらず、このクラスはまだかなり強いことを誰もが認識するようになってきたため、今では使用率が上昇し始めている。アグロデーモンハンターはスタンダードで圧倒的に最人気のデッキであり、レジェンド上位のウォリアーくらいしか匹敵あるいは追い越されそうにない。

 ハンターはデモハンにトップの座を譲ったが、ハイランダーハンターがアグロデモハンに対して難しいマッチアップを持っていることを考えると、これは驚くべきことではない。それにもかかわらず、ハンターは総合的には流行しており、ウォリアーやデーモンハンターを除けば最強のクラスと考えられている。

 ウォリアーが使用率で台頭しており、爆弾コントロールウォリアーと海賊ウォリアーの両方が目立つようになってきた。これらのデッキはどちらも先週、低いサンプルによる推定値に基づいてTier1レベルの成績を示していたので、今週持ちこたえてくれるのかどうか、興味深いところ。激怒ウォリアーの使用率は、これまでの強さを考えるとかなり控えめだが、これはこのデッキではよくある現象。レジェンドトップを除けば、あまり多くないデッキだ(ただしレジェトップではうんざりするほど常に彼らに会う)。

 ローグは現在のメタにどのようにアプローチしていけばいいのかわからないまま、衰退が続いている。ガラクロンドローグの隠れ身と秘策のビルドはどちらも一般的だが、ハイランダーローグは彼らの下位互換に見える。

 ドルイドは最近のラダーの成功に励まされてプレイ中に上昇している。スペルドルイドは2つの主要な型(咆哮/ドラゴン)の微調整を進めているが、それらの間にはまだかなりの重複があり、咆哮ビルドが夢竜の息吹を利用しようとしているのを目にすることさえある。このクラスは間違いなくまだ実験段階にある。

 ウォリアーの台頭やハンター・ローグの減少にもかかわらず、プリーストは減少している。このクラスは明らかに使われすぎていて、より正当なプレイ率に縮小し始めているだけだという説もある。このクラスはほとんどがガラクロンドプリーストで構成されており、続いてハイランダープリーストがわずかに存在している。

 メイジも衰退しており、爆弾コントロールウォリアーやアグロデーモンハンターの台頭によってハイランダーメイジに対する熱意が冷めたのかもしれない。

 クエスウォーロックのビルドは固まったが、その使用率は爆弾コントロールウォリアーの台頭によって増加に歯止めがかかっている。他のウォーロックデッキは存在感を失いつつある。

 パラディンはメタの底辺に向かっており、プレイヤーはこのクラスがまだクソだと認識している。シャーマンはシャーマン。

パワーランキング解説

https://www.vicioussyndicate.com/drr/vs-power-rankings-data-reaper-report/

 良いニュースは、アグロデーモンハンターがすべてのプレイレベルで勝率の低下を見たこと。悪いニュースは、最終的にレジェンドトップの座を奪う可能性のあるウォリアークラスを除いて、他の誰もその勝率に追いついていないことだ。いくつかのアーキタイプはまだ発展途上であり、デーモンハンターに対してパフォーマンスを向上させる可能性のあるクラスがいくつか見られるが、ウォリアー以外のデッキはデモハンに対して一貫したパフォーマンスを発揮できることが証明されていないのは事実である。今のところ、デーモンハンターはすべてのランク帯で完璧なメタスコアを獲得しているため、第1日目のナーフの後と同じように壊れのままに見える。

 ハイランダーハンターはTier1から追い出される危機に瀕している。マッチアップ分布は非常に強力だが、デーモンハンターとのマッチアップの悪さは、ラダー・ポテンシャルの優位性を損なうものとなっている。いくつかのマッチアップを除けば、ドラゴンハンターはハイランダーハンターの下位互換に見える。

 コントロールウォリアーは先週のメタブレイカーの評判を確実に満たしている。マッチアップ分布は驚異的であり、このデッキにとって深刻な問題となるクラスはプリーストだけである。コントロールウォリアーはレジェンドのTier1に余裕で存在しており、構築においてさらに進化を遂げているため、今後さらに強くなるだろうと思われる。このアーキタイプの人気の増加は今後も続く可能性が高い。

 激怒ウォリアーのマッチアップ分布はコントロールウォリアーほど万能型ではない。メイジ、ドルイドウォーロックに対しては不利。しかし、コントロールウォリアーが現在のメタの暴君に対してわずかに有利なだけであるのに対し、このデッキはアグロデモハンに対して非常に強力という強みがある。デーモンハンターが現在のように人気である以上、それは大きな意味を持つ。激怒とコントロールの直接対決は非常に互角で、細かいビルドで差が出る可能性が高い。このデータとコントロールウォリアーの改善の余地をもとに、コントロールはエリートデッキであり、より完成している激怒ウォリアーと比較べても軽視するべきではないという結論に達することができる。どちらも絶妙だ。

 海賊ウォリアーの勝率は使用率の上昇に伴って低下しているが、これは我々の経験から予想済みのこと。しかしそれはまだ非常に強く、また、マッチアップのいくつかを改善する非常に簡単な方法もある。コントロールウォリアーやガラクロンドプリーストのような防御力の高いデッキを打ち負かす能力は高いが、支配者のアグロデモハンや激怒ウォリアーといった、序盤から盤面を掌握することに長けているデッキにはあまり強くないことも認識している。

 スペルドルイドは何か特別なものになりそうな気がするが、エリートラダーデッキになるにはまだ何かが足りない。スペルドルイドのマッチアップ分布は非常にはっきりしており、弱点もほとんどない。ドルイドの唯一の問題は、ご想像の通り対デーモンハンター戦。他のマッチアップであまり犠牲にすることなくメタの暴君に対して数パーセントでも勝率を上げる方法を見つけられれば、確実にTier1デッキになるだろう。

 ローグは苦戦しており、ここしばらくの間で最も弱い立場にあるかもしれない。いまやTier3。ガラクロンドローグはスタンダードで最も未完成なデッキかもしれない。様々な構築によって、勝率を下げる要因を潰そうとしているが、一つ潰すと新たな問題が発生する。確かに構築の多様性は勝率低下の原因だが、その元にはより大きな問題がある:ローグはトップメタクラスに対する最適化に失敗している。デモハンやハンターに対して優れたパフォーマンスを発揮するには、特定のカードが必要。ウォリアーに対してより良いパフォーマンスを発揮するには、他のカードが必要。ドルイドが参入してきたことでさらに非常に難しいマッチアップを強いられ、独自の調整が必要になってきた。ローグを改良しようとすると、結局36枚のカードをプレイしたくなる。最終的には、ローグはこれらのマッチアップのすべてにおいて最良のパフォーマンスを発揮できず、トップメタのどのデッキにもコンスタントに勝てないということになってしまう。

 ハイランダーメイジはまだかなり優秀なラダーデッキであるが、他のデッキがより効率的になってきたために勝率が低下している。ハンターの減少は評価するが、代わりにレンチカリバーが増加するのなら評価できない。おそらくメイジは、ウォリアーによる異物混入でハイランダー用カードが無効化された場合に最も脆弱なハイランダーデッキ。ゼフリスやレノ、アレクストラーザなしでは、堅実なゲームプランを持っていない。

 レンチカリバーに乱されるといえば、クエスウォーロックはかなり痛い。コントロールウォリアーはそんなに多くないのに、それが本当にクエスウォーロックがTier3に落ちた原因なのか?と聞かれるかもしれないが、答えは「はい、何故ならこのマッチアップは8:2だからです」。コントロールウォリアーの人気が上昇し続けるならば、クエスウォーロックはラダーの末端役に戻る危険性がある。

 プリーストはカウンターデッキの多くが減少傾向にあるため、楽観視する余地がある。将来的にメタがひどくウォリアーに固執するようになれば、プリーストもより強力な役割を担うようになるだろう。既にウォリアーが非常に人気のあるレジェトップでは、プリーストはより優れている。私たちはプリーストがあまり強くなるとは予想していないが、針は少しだけプリーストに有利に動くかもしれない。またハイランダープリーストは、使用率が低いにもかかわらず、ガラクロンドプリーストに比べて非常にうまくいっており、私たちはかなり感心している。

クラス別分析

デーモンハンター

 アグロデーモンハンターはメタ全体に対して非常に圧倒的なマッチアップ分布を維持しているが、激怒ウォリアーは非常に安定したカウンターであることも証明されている。プリーステスのナーフは対激怒ウォリアー戦をさらに難しくしており、デモハン側でそれを大きく改善する方法はない。

 前回からさらに1週間、このアーキタイプの構築を評価した結果、真紅の秘印の使い走りはキープしたほうがいいという咆哮に強く傾いている。カードドローは現在のところアグロデモハンにとって非常に重要で、プリーステスという選択肢も存在していた時よりも、ゲーム後半にアルトルイスを見つけることに依存しているからだ。XiaoTは最近、霊視力2枚と魔眼光1枚を使ってレジェンド1位を獲得した。魔眼光はミラーでは計り知れない存在であり、ハンターのような速いマッチアップでは非常に強いので、現在のメタでは一般的に霊視力よりも強いカードだと考えている。霊視力は使えるもののうち最も弱いカードドローソースであり、あえて2枚採用する場合は、ほとんど遅いマッチアップだけ(コントロールウォリアー、クエスウォーロック、ガラクロンドプリースト)をターゲットしている。

デーモンハンター:クラスレーダー
サイクルアグロデモハン

ハンター

 ハンターは相変わらず強力だが、メタが上位2クラス(ウォリアーとデーモンハンター)の関係のみに集中するようになってきているため、その性能が若干落ちていても驚かない。

 ハイランダーハンターは優れたマッチアップ分布だが、アグロデーモンハンターへの対処が難しいことによって損なわれている。このデッキは攻める側でいることを好み、プレッシャーをかけるターン・盤面の余裕があることを好むが、デモハンはそれを許さない。このカードは防御プレイや逆転メカニズムに欠けているため、かんたんに餌食となってしまう。

 ナグランドスラムは、コントロールウォリアーの台頭によって現メタでは快適に運用できるカードであり、スローな対戦では非常に貴重なカードとなっている。酸性沼ウーズはラダービルドでは人気のあるカードだが、罠にしか見えない。ウォリアーに対しては良いカードだが、デーモンハンターに対しては非常に弱く、効果がないことが証明されている。

 ドラゴンハンターは、ハイランダーメイジやクエスウォーロックのようなライフを圧迫されたくないスローデッキに対しては、より冷酷なカウンターとなる。しかし、ハイランダーハンターと比較すると、アグロデモハンや激怒ウォリアーに対しては劣るため、ラダー上での性能はやや劣る。

 フェイスハンターはメタが最適化するにつれて性能が低下し始めており、クズ拾いの工夫ナーフの真の犠牲者のように見える。

ハンター:クラスレーダー
ドラゴンハイランダーハンター
ジクソール・ドラゴンハンター
フェルモー・フェイスハンター

ウォリアー

 ウォリアーは、高レベル帯の魔王である激怒ウォリアーのパワーで環境を支配しているだけでなく、他クラスが羨むようなパワーレベルのデッキをさらに2つ持っている。

 激怒ウォリアーにとって良いニュースはない。私たちがグリーンスキンのビルドを支持するのは、最も弱点となるマッチアップ(プリースト、メイジ、ドルイド)を改善するからである。これにより、激怒ウォリアーのパフォーマンスがより充実したものになる。たまごのビルドはデッキの長所と短所を共に強調し、勝敗の二極化につながる。一般的な認識とは逆に、たまごビルドはミラーにおいて大きなアドバンテージを持っていない(五分五分に近い)。

 コントロールウォリアーは新たな知見や発見を得て、さらに発展している。Asmodaiは悪党同盟の補給係を普及させ、この3ドロップがこのデッキにおいて非常識な強さであることを証明してきたが、補給係をコアとすることを前提にして、爆弾コントロールウォリアーはどのように構築されるべきかという興味深い問題を提起している。補給係は安定に役立ち、少しバリューを与えてくれるし、防御的プレイをしていて1枚で2回の全体ダメージが必要な場合には、船頭の非常に強いアクティベーターになる。

 爆弾ラングラーはより劣った3ドロップであり、補給係と並べると冗長になり、このアーキタイプでは激怒ウォリアーほど強力ではない(魔刃嵐とのアンチシナジーもある)。補給係をマリガンでキープするのは非常に快適だが、ラングラーはゲーム序盤では非常に疑問のあるカード(むしろ5/6ターン目のカード)。だから、この一見アンタッチャブルなカードをカットして道を作るのは完璧に理にかなっている。

 剣盾は抜くべきという説があるが、剣盾はデモハンに対して非常に重要なカードであり、これをカットすると勝率が4-5%程度も下がる。剣盾をカットするとグロマッシュも弱くなる。そして我々は刃拳のカーガスよりもグロマッシュを強く支持しているが、これはミラーではどちらも同じくらい強いが、他のマッチアップではグロマッシュの方がはるかに優れているから。このビルドでは、デモハンに対するアドバンテージを最大化しつつも、ゲーム終盤のリーサル力を維持しようとしている。

 もう一つの興味深い選択肢は、空の略奪者を1枚削って財宝荒らしにすること。グリーンスキンと財宝荒らしの両方を使うのは少し強欲に見えるかもしれないが、遅いメタでは妥当なテック。

 先週紹介した海賊ウォリアーのビルドには非常に感銘を受けたが、アーキタイプに関するデータを得た後、このデッキはゲーム序盤をもう少し安定させることで改善できることがわかった。そのため、財宝荒らしの代わりに爆裂バトルメイジを加えることにした。財宝荒らしは終盤の耐久性を与えてくれるが、すでに多くの武器を装備しているデッキでは窮屈になってしまう。代わりに6ターン目に殺してしまおう。

ウォリアー:クラスレーダー
グロマッシュ激怒ウォリアー
爆弾コントロールウォリアー
封印されし海賊ウォリアー

ローグ

 ローグは1年以上ぶりに真の危機を迎えたかもしれない。ドルイドやウォリアーの台頭によるメタの向かい風の高まりや、主なアーキタイプのビルドが固まっていないことが、勝率を泥沼に引きずり込んでいる。ラクロンドローグは現在直面している問題の解決策を探さなければならないが、もう一週間分のデータから、ヴァリーラが現在のメタの中で足場を築くのに役立つ、より確かな証拠が得られた。

 ガラクロンドローグの救世主はクエスト中の冒険者かもしれない。このカードは我々の最悪のマッチアップ:ドルイドで特異的に優れたパフォーマンスを発揮してくれる。厄介な対マルフュリオンで6~7%程度の勝率上昇があると我々は見積もっており、この対戦はかなり五分に近いものになるだろう。冒険者についての最も重要な発見は、ウォリアーに対しても良いカードであるということである。つまり、スタンダード最強のクラスに対する立ち位置を崩すことなく、無貌の変性者をあきらめてドルイドにヘッジすることができたということだ。

 最近のクエス冒険者たちは、YouKnowWPが最初に作ったビルドを経て、秘策ガラクロンドローグに採用された。偽装は冒険者とアンチシナジーを持っているため、汚れた手の2枚目に置き換えられている。段取りは(ハナーと並んで)冒険者と合わせてこのビルドでは非常に良いカードであり、テンポのために秘策を踏み倒すことができる。このビルドの主な問題点はスパイミストレスがないことで、デモハンに対して著しく不利になっている。

 隠れ身ガラクロンドローグのデータをさらに集めた結果、ターボビルドもスタンダードビルドと同じくらい強いことがわかった。グレイハートの賢者の安定性が増したことで、悪党同盟の悪漢とファラオの愛猫の両方の不在を補うことができた。ターボビルドは遅いマッチアップで非常に良いパフォーマンスを発揮していた。しかし、猫と悪漢がいないことで、速いマッチアップは悪くなった。基本的に、より極端になっている。

 そこで、グレイハートの賢者が隠れ身ミニオンを追加することでいかに大きな恩恵を受けられるかを確認した上で、標準デッキにアカマを追加した。ウォーゲンのスパイと違って、アカマは十分使える堅実なカードだ。クエスト中の冒険者が対ドルイドで強いことを秘策型から学んだので、これも追加した。また隠れ身ビルドにおいて最も好ましいのは、スパイミストレスがいるだけでデーモンハンターやハンターに対して非常に強くなるという点だ。一般的に、あなたが速いメタに遭遇している場合、隠れ身型のほうが秘策型よりも強い。

ローグ:クラスレーダー
QA秘策ガラクロンドローグ
QA隠れ身ガラクロンドローグ
防御ハイランダーローグ

ドルイド

 ドルイドは最近のトーナメントシーンでの失敗にもかかわらず、発展を続けており、ラダー上で多くの希望を示している。スペルドルイドの型はどちらも、構築の最後のスロットを整理しようとしている。

 コントロール・ウォリアーの台頭とハンターの減少により、メタはやや減速し、脅威の密度がより重要になった。我々は咆哮スペルドルイドの野生の繁茂を1枚削ってイセラに変えることを選択した。この型でのイセラについてはまだ大きな疑問の余地があり、より遅いマッチアップのためにより速い脅威を追加することで恩恵を受ける可能性も高いと考えており、この点ではさらなる実験を求めている。あるいは、遅いマッチアップでは2枚めの森の魂のほうがイセラよりも強いカードになるかもしれないが、ここで具体的な答えを出すことはできない。

 また、獰猛な咆哮と夢竜の息吹の両方を使うハイブリッドスペルドルイドの構築でも実験が行われており、イセラはより強力なカードとして組み込まれている。獰猛な咆哮と野生の力はこのデッキにとって非常に重要なカードなので、夢竜の息吹に道を譲るべきカードは月の炎である。

 咆哮スペドルに追加されたもう一つのカードは爪だ。デッキの中でこれを置くスペースを確保するのはかなり難しいが、最悪のマッチアップであるデーモンハンターに対するその性能の高さには感心させられる。基本ビルドの月の炎を爪に置き換えてみて、乗騎売りと月の炎のシナジー加速をゲーム序盤の除去のために諦められるかどうかを試してみる価値はあるかもしれない。

 ドラゴンスペルドルイドはカット不可能なカードをカットすることで、改良の大きな一歩を踏み出すことができるだろう。グローフライの群れは、獰猛な咆哮や森の魂、野生の力を使わないデッキでは圧倒的な存在感を放っている。ウォリアーに対しては大きな欠点であり、ローグに対してはややプラスにしかならない。群れの代わりに、2枚目の自然の怒りと野生の繁茂を追加する。これはローグ以外のすべての対戦において、アップグレードかサイドグレードになると見積もっている。

 また、もう一つの可能性のある選択肢も追加した。マリゴスとなぎ払い・月の炎では重みが足りない場合はどうするか? 双子の暴君のようなゲーム後半のドラゴンを安定させることに加えて、ランプや生存の選択肢を増やすことで、ゲーム序盤をより強くすることは可能だ。フレックス枠の5枚のカードをテック枠の5枚のカードと入れ替えてみて、どうなるか見てみたい。

ドルイド:クラスレーダー
咆哮スペルドルイド
ハイブリッドスペルドルイド
ドラゴンスペルドルイド

プリースト

 プリーストはまだ特別に強いわけではないが、今週は少し良くなっている。ハイランダーハンターはパワーをわずかに落とし、ガラクロンドローグは苦戦しており、クエスウォーロックは爆破されている。プリーストにとって悪いマッチアップはすべて、メタでの力を失いつつあり、一方でウォリアーとドルイド(より有利な相手)は成功を続けている。

 これはまさに医者がアンドゥインに命じたことだ。ラクロンドプリーストのビルドは基本的にはもう完璧なので、プリースト側で改善できる余地はない。よって、必要としていたのはメタが自分に有利に動くことであり、それは起きつつある。

 加えて、ハイランダープリーストはパッチ後メタの初週に実験したジャンクの一部をクリーンアップし、再びガラクロンドプリーストよりもさらに強く見えるようになっている 両デッキのマッチアップ分布は非常に似ているが、ハイランダープリーストはより速いマッチアップ(デモハン、ハンター)でより良いパフォーマンスを発揮する。前にも言ったが、このアーキタイプは過小評価されている。

プリースト:クラスレーダー
ムロゾンド・ガラクロンドプリースト
ドラゴンハイランダープリースト

メイジ

 ハイランダーメイジは、今はトップパフォーマーだがメタがより洗練されたら弱くなるだろう、と予想されていたデッキであり、確かにそうなった。理論的にはハイランダーハンターの減少から恩恵を受けるかもしれないが、ハンターのかわりに爆弾コントロールウォリアーが現れたのでそうはならない。このマッチアップはメイジにとっても同じく苛立たしいもので、爆弾ダメージを軽減する強力な回復を欠いており、ハイランダーカードなしでは安定してウォリアーにプレッシャーをかけることができないからだ(ハンターはその点ではより良い仕事をしている)。

 したがって、ハイランダーメイジはグッドなラダーデッキであることに変わりはないが、もはやエリートデッキではない。また、ハンターやデーモンハンターを残してウォリアーをBANするラインナップには合わないため、トーナメントでは完全に人気を失ってしまった。

メイジ:クラスレーダー
監視者ハイランダーメイジ

ウォーロック

 エスウォーロックが爆弾コントロールウォリアーの台頭によって阻害されるという我々の懸念は確かに正当化された。コントロールウォリアーの使用率はまだそこそこだが、この対戦は非常に致命的なものであり(80:20)、クエスウォーロックはその影響を大きく受けている。ここまで極端なゲームでは、わずかな使用率増加も大きな意味を持つ。

 クエスウォーロックがプリースト以外の一般的なメタデッキに対して目立ったアドバンテージを得られていないのは救いにならない。ほとんどのデッキに対しては五分に近い、勝てるマッチアップを持っているが、ハンターに対しては弱く、それもまた弱み。

 あなたはウーズを使えばいいと言うかも知れない。ウーズを使うことを正当化できるほど頻繁にレンチカリバーに遭遇するのであれば、そもそもこのデッキを使うべきではない。ウーズはこのマッチアップで5%勝率上昇の価値があるかもしれないが、それでも 25-75。掲載のビルドは他のデッキに対しては最高値だが、対爆弾ウォリコンに関しては修正不可能。

ウォーロック:クラスレーダー
マリゴスクエストウォーロック
手先コントロールウォーロック

パラディン

 パラディンは、シャーマンの居座っているゴミ箱に戻ってくる可能性が高い。ピュアパラディンはウォリアーたちに対しては非常に効果的だが、メタの他の一般的なデッキには勝てない。マーロックパラディンはウォリアーやデモハンに出会いたいデッキではなく、つまり時既に遅し。2ヶ月後にまた会おう?

パラディン:クラスレーダー
祝福されしピュアパラディン
オクトサリ・マーロックパラディン

今週のメタブレイカ

 現在のところデーモンハンターを止めることができそうなクラスは1つしかなく、ラダー全体を通して(トップレジェンド以外に)著しく過小評価されていると考えている。メタにおけるイリダンの止まらない襲撃を止めるために、ウォリアーの人気が上昇し続けることを期待している。

 激怒ウォリアーはアグロデーモンハンターに対して非常に効果的なカウンター。デーモンハンターの脅威を除去し、カウンターでプレッシャーをかけ、アーマーを貯める能力は他の追随を許さない。多くの人がこのデッキをこのゲームで最高のデッキだと考えており、ラダーデータもその主張に沿ったものになるかもしれない。

 爆弾コントロールウォリアーはマッチアップ分布がよりバランスの取れていながら、デーモンハンターにもある程度有利なデッキ。しかし、悪党同盟の補給係と剣&盾の両方を使えば(現時点では多くない)、このマッチアップはさらに改善されるだろうと考えている。重要なのは、このデッキは本当に強力で、さらに改善される可能性があるということだ。

 どちらのウォリアーデッキも優れたラダーチョイスであり、いつか1位を争うことになるかもしれない。どちらかを選んで、デーモンハンターに会ったらエモートしよう。

 ハッ、武運を。

コントロールウォリアー

激怒ウォリアー

 お疲れ様でした