虚無層

exit from society

vS荒ぶる大地の強者たち事前評価雑翻訳②(パラディン、プリースト、ローグ、シャーマン)(21/03/25)

 最近の歌につかれたので今はレッツ・ツイスト・アゲインを熱唱しながら書いてます

The Comprehensive Forged in the Barrens Preview | Vicious Syndicate

 

 

パラディン

救いの聖馬

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 1マナのネズミ罠。複数ターンに渡って留まる可能性の高い秘策は、このセットで導入されている秘策シナジーカードのいくつかとの相性がいい。環境との相性も、カードを乱発するローグを筆頭に、これを採用したい相手が多くある。そうでない相手でも、(秘策保持による)利益を得られる。

スコア:★★★☆

塗油の騎士

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 1マナの初級エンジニアは、どこから見ても非常に強力。パラディンは常に神聖呪文を使っているので、このカードを使いたいと思うのは当然だろう。さらに、このクラスはカードドローを切実に欲しているので、これを使うのは完全に当然のことだ。ナーフ前の深紅の秘印の走り屋のレベル。

スコア:★★★★

鼓舞の説教

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 ミニ適者生存のようなものだが、弱い。このカードは4マナと非常に高く、ボードにすぐに影響を与えないバフをサポートするためのカードドローも持っていない。また、このカードはミニオンの多いビルドに依存しており、パラディンはこのプレイスタイルをサポートする手段を持っていないと確信している。

スコア:★☆☆☆

兵隊キャラバン

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 新兵専用のパラディンのデッキにとっても完全に時間の無駄。唯一悪くないと思われる状況は有徳の守護者のフォローアップとしてだが、その場合も他にもっといいものがある。

スコア:★☆☆☆

戦没者の剣

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 この武器はマッドすぎたサイエンティストであり、謎めきすぎた挑戦者。2マナの武器でありながら、デッキから3つの秘策をプレイすることができ、このセットで導入された秘策パラディンの他のすべてのシナジーを有効にするための最重要アイテム。マリガンでの優先度が高く、デッキ構築での優先度も高い。全てのパラディンのデッキに秘策を入れたくなるカード。

スコア:★★★★

ノースウォッチの指揮官

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 秘策版の、やや弱いグレイハートの賢者。パラディンはドローを必要としており、このカードがあればバリューの低いカードを大量に採用することによる問題を軽減できるため、このカードも秘策パッケージの採用を促進する。マナカーブ的にも、戦没者の剣からの完璧なフォローアップ。

スコア:★★★☆

信念

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ランク2:ミニオン2体

ランク3:ミニオン3体

 5ターン目に1マナで6ダメージ、これはデカい。盤面を維持することが唯一の利用条件であるため、アグロ系のパラディンがこのカードをフィニッシャーとして活用することに大いに興味を持つだろう。唯一の問題は、リロード能力が優れていないので、これほど多くの低バリューカードをサポートするだけの持続力がパラディンにあるかどうかだ。このカードは、例えばローグなら絶対に壊れてしまうだろう。パラディンにとっては、とても良いカード程度。

スコア:★★★☆

ベテラン衛生兵

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 呪文学校に特化したヴァイオレット・アイの講師で、かなり優秀なトークンを持っているが、どんなパラディンのデッキがこれを欲しがるのだろうか? また、ゲームを終わらせることが最大の関心事であるゲーム終盤において、このカードが与える影響力もわからない。アグロ対策のカードとしても、即効性がない。厄介だ。

スコア:★☆☆☆

キャリエル・ローム

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 すべての聖典呪文は神聖属性であり、それらをより安定してディスカウントすることはアーキタイプにとって大きな利益であるため、キャリエルは聖典パラディンの定番となるだろう。問題は、キャリエルがすべてのパラディンデッキがプレイするような万能カードであるかどうかであり、それについては確信が持てない。より速くなる可能性のある秘策パラディンのデッキを見てみると、問題はマナの使用量よりも耐久力やフィニッシュの可能性である可能性が高い。例えば秘策のディスカウントは、どのみち秘策にはマナを払わないデッキにとってはそれほど強力ではない。彼らは4マナスロットではより強力なことをしたいのではないかと思う。

スコア:★★★☆

兵長スマイズ

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 このカードは秘策パラディンのデッキにゲーム中盤の大きめのスパイクを提供し、戦没者の剣と非常に相性が良い。もしこれで2つの秘策をコンスタントに打てれば、このカードは5マナで合計20のスタッツを提供することになり、これは非常に優れたもので、ジャンディス・バロフと並んでゲーム内で最高の5ドロップの1つになる。3つの秘策があればぶっ壊れだが、おそらくありえないだろう。秘策パッケージに非常に依存しているが、それが機能するなら非常に強力。

スコア:★★★☆

まとめ

大荒野セットランク:3位

総合パワーランク:4位

 パラディンは、強力なフェニックス年セット、強くなったコアセット、そして強力な秘策シナジーが復活する大荒野セットにより、新シーズンに向けて有利な状況にある。

 戦没者の剣によって可能になる秘策パッケージはとても強力で、すべてのパラディンのデッキがこれを利用することになると考えられる。サルヘトの群れと智恵の祝福を失ったことで浮き上がる、パラディンのカード・ドローに関する深刻な問題を解決する。確かに塗油の騎士は素晴らしいが、それだけでは聖典パラディンのようなレイトゲーム重視の戦略を支えるには不十分。

 そこで戦没者の剣の出番。このカードは強力なテンポカードであり、謎めいた挑戦者のようにデッキ圧縮の役割も果たす。もちろん、このカードはノースウォッチの指揮官を起動し、パラディンの手札のバリューを維持する能力をさらに高める。さらに、秘策はプレッシャーという重要な役割も果たしており、それは砲兵長スマイズという中盤の大きなパワースパイクに表れている。

 レイトゲームに影響を与える重要な追加要素もある。キャリエル・ローム聖典のディスカウントカードであり、信念は高速デッキの強力なフィニッシャーとなる。

 アーキタイプにかかわらず、パラディンはまず秘策パッケージに始まり、そこから進んでいくことになりそうだ。聖典パラディンの他にも、より速いデッキが復活する可能性に期待しており、ウーサーは1マナのリロイに舌なめずりしている。

プリースト

必死の祈り

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 このカードの使い道を必死に考えている。以前、他のカードのプレビューでも述べたが、回復するだけで他に何もしないカードは、その回復能力が膨大でない限り、普通は弱い。この回復は膨大ではないし、ザイレラとのコンボがあっても、他の用途で役に立たない点の言い訳にはならない。

スコア:★☆☆☆

貪蝕の疫病

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 回復がつき、敵のミニオンのみを対象とする地雷原はかなり良さそうだが、マナコストが重い。プリーストの除去ツールはすでにとても優れているので、これは枠を見つけられない凡庸なカードとして落ちてしまうかもしれない。

スコア:★☆☆☆

真言・不屈

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 どのようなプリーストのデッキなら、王の祝福のようなバフを欲しがるのかわからない。我々は、神授の霊力や内なる炎がない内なる炎プリーストの将来性にはあまり期待していない。たとえ手札に5枚の呪文があったとしても、このバフはマナカーブをわずかに上回るだけ。

スコア:★☆☆☆

予言者キャラバン

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 このキャラバンは本当にひどい。対戦相手が数ターンゲームから離れてくれたら思念奪取と同等の効果を得られる1/3スタッツのミニオンに、なぜ2マナも投資しなければならないのか? 信じられないほど弱い。

スコア:★☆☆☆

虚無の精神剥ぎ魔

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 呪文が豊富なコントロールプリーストでは強そう。このカードは安定して5発以上の矢を発射することが予想され、そのボディとコストの比率も十分な価値がある。敵のミニオンのみを対象としていることから、中盤の脅威を1体除去することも、数体の小型ボディを除去することもできる、非常に汎用性の高いカード。

スコア:★★★☆

光の雨のエレメンタル

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 クエスドルイドの隠されたオアシスを思い出させる。回復効果は小さく、即効性のない断末魔に結びついているが、デッキ構築の制限はなく、味方のミニオンも回復する。プリーストが6マナの重さを厭わなければ、かなり良い遅延ツールとなるだろう。

スコア:★★☆☆

糾弾

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ランク2:2ダメージ

ランク3:3ダメージ

 5ターン目に聖別に変化する魔力の爆発であり、強固なAOE。無限竜の息吹のレベルではないが、コントロール系のプリーストがボードクリアを必要としている場合、ホーリーノヴァと枠を争うことになり得る。ノヴァと比べた主な利点は、ゲーム中盤でボードをクリアしながらこちらが展開できること。

スコア:★★☆☆

アンシェのプリースト

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 このカードは、光の雨のエレメンタルと同じ役割を競い合って、結局は落ちてしまうのではないかと考えている。特定のシナジーがない限り、マナカーブ通りに使っても弱く、仮に起動したとしても、5マナ8/8の挑発はプリーストのデッキではそれほど素晴らしいものではない。光の雨のエレメンタルは、より効果的なライフを提供し、条件付きでもない。両方を運用して、マナカーブに沿ってミニオンを出していくプリーストデッキがあるだろうか? 無理な話だ。

スコア:★☆☆☆

セリーナ・ブラッドフェザー

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 ゲーム内で最高の除去ツールを持っているクラスに疑似除去カードを与えたのは非常に奇妙。最適の使い方は1ヘルスのミニオンを対象として単純に殺すこと。相手が大型の脅威になると、彼女は自分のスタッツをボードに展開しながら、大型脅威を中型脅威に変えるが、良い取引か疑わしい。シンプルに密言:死を使えば、その脅威を処理し、我々がダメージを受けるのを防ぐことができる。もっと小さな対象では、彼女の効果は十分なインパクトがない。プリーストに彼女の席があるとは思えない。

スコア:★☆☆☆

ザイレラ

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 ザイレラの評価は、回復しか効果のないカードで彼女をサポートすることに価値があると思うかどうかで分かれるだろう。もし彼女にそうしたデッキを作らせるだけの価値があるなら、彼女は素晴らしく、一人で大量のボードをクリアすることができる。しかしそうでない場合も、再起やワンド職人を使うデッキなら、彼女は強い。我々は後者の意見。中盤ではボードをクリアしてイニシアチブを取るための非常に良いテンポカードになるだろうし、レイトゲームでは我々のヒーローパワーとよくマッチする。必死の祈りと瞬間回復? いや、落ち着こう。

スコア:★★★☆

まとめ

大荒野セットランク:8位

総合パワーランク:8位

 プリーストは、大荒野に向けて多くの良い点がある。このクラスには、前年度の拡張と刷新されたコアセットのおかげで、とんでもなく優れた除去ツールキットが与えられている。このクラスの除去は、大荒野の新カードを考慮すると、おそらくゲーム内で最も強力。虚無の精神剥ぎ屋、ザイレラ、サムロー、糾弾は、対戦相手がプリーストに対してボードを維持することを信じられないほど難しくするだろう。

 また、このカードは優れたバリュー生成と持続性を持っており、プリーストがゲームを有利な方向に進めるのに役立っている。中にはローテーションするもの(スペルキン)もあるが、多くのものが残っており、コントロールシェルに新しいもの(猛毒スコーピッド)を加えることもできる。

 プリーストの問題は、そのフィニッシュ力にある。ゼフリスと竜の女王アレクはレイトゲームのマッチアップを締めくくるのに重要な役割を果たしていたし、ガラクロンドはプリーストが繰り出す脅威の数を無限に増やしてくれた。このクラスにはまだ多くの呪文生成能力があるが、脅威の密度となると不足している。

 つまり、タイミングよくイルシアを使ってマッチアップを終わらせることができない限り、積極的にゲームに勝てないという問題に直面することになる。明らさまな解決策は不可避性を提供するクトゥーンだが、カードドローが得意ではないことを考えると、このクラスにはもっと速いものがあってもいいと思われる。

 確かに、アンドゥインは今拡張で難しい問題に直面しているかもしれない。念のため、エモートされる準備をしておこう。

ローグ

高効率型T4COロボ

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T4CO(タコ)

 ローグはカードにマナを使わないことで有名。今拡張でも、彼らはやはりカードにマナを使わないようだ。このカードは、レジェンドではなく条件付きだが2マナのソーリサン皇帝。2ドロップでヘルスが4あるため、対戦相手は逆上を発動させずに殺すことが非常に難しく、壊れになっている。また、自分で調達したい場合は、ペン投げ野郎や死角からの一刺しとも連携する。非常に強力なオープニングカードであり、後のターンの吹き飛ばしを準備する。

スコア:★★★★

シルバーリーフの毒

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 このカードの使用率は猪牙の利器の成功に大きく依存しており、常に成長し続ける武器に安定したカードドローを付与する。しかしマナコストが高く、自己研鑽の剣などの他の武器を利用するならばもっと良いドローの選択肢があるため、それ以外の用途はほとんどない。様々な理由から、利器デッキが機能するとは思えないため、低評価とした。ただし、サプライズの可能性はある。

スコア:★☆☆☆

邪道刺し

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ランク2:4ダメージ

ランク3:6ダメージ

 ローグは腹裂きの代わりを見つけてしまった。邪道刺しは序盤は腹裂きより弱いが、5ターン以降は無条件で4ダメージを与える呪文になるので、少なくとも腹裂きと同列といえる。また、レイトゲームでは2マナのファイアボールにスケールアップするのが非常に強力で、遅いマッチアップのフィニッシュにかなり貢献するだろう。このカードを使わないデッキを考えるのは難しい。

スコア:★★★★

麻痺毒

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 ダメージソースとしては非効率だが、無敵というプラス面を持つ。このカードの問題点は、一般的にローグは、高耐久の武器でミニオンを殺すことにあまりリソースを費やしたくないということ。そのうち一気に大きく展開されてしまうし、ローグにはAOEがない。一度につき一人を殺し続けても、永遠に生きることはできない。また、スタンダードでは利器としか相性が良くない。

スコア:★☆☆☆

現地連絡員

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 このセットの中で最も衝撃的なカードの一つ。旋風脚流の達人は、このゲームの最高のデッキで十分採用できる強力なカードだと証明されたが、それを引き継ぐものとして、雄叫びにも対応したより強力なドローエンジンがミラクルローグに搭載されることになった。ドローは生成に比べて圧倒的に強い。このカードは3マナの競売人であり、ローグが少しの努力でデッキ全体を引ききれるようになるかもしれない。ありえん。

スコア:★★★★

石油リグの伏兵

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 このカードは、ドロー、影隠れ、秘密の通路で4ダメージを与える。それ以外では4マナのSI:7で、確かにエキサイティングではない。現在のローグのツールやパワーレベルでは遅すぎると思われる。

スコア:★☆☆☆

ちょいと拝借!

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 ローグがワンド職人から秘密の通路を生成する数を減らすために印刷されたように感じられる。確かに、ハンターやウォーロックなどの0マナヒーローパワーはいいかもしれないが、これは我々のゲームプランを意味のある形で推進するものではない。許可はできない。

スコア:★☆☆☆

猪牙の利器

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 このカードは、毒で3回バフをかけて耐久度を5にすることでやっと自己研鑽の剣より強くなる。この武器の目的は、基本的にチャージが切れることなく、常に敵のミニオンを殺すか、毒物でバフをかけながら相手にダメージを与えること。この戦略は一見クールに聞こえるが、安定に必要な毒の数や、単体のカードとしての品質に疑問があることから、このデッキは高確率で失敗すると考えられる。納得はできない。

スコア:★☆☆☆

薬師ヘルブリム

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 生み出すカードの平均品質も低く、サイズも恐ろしく小さい。あまり良くなかったカードであるザリルを思い出させる。利器デッキでのみ意味を持つ。利器デッキは武器の稼働時間を最大化するために高密度の毒が必要になるため。それ以外のデッキでは、このカードを検討することはないだろう。

スコア:★☆☆☆

スキャブス・カッターバター

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 このカードはこのセットの中で最も過大評価されているカードの1つかもしれない。プレイヤーは、ローグがすでにカードにマナを使っていないことを理解していないようだが、スキャブスを起動しても、カーブの低い秘密の通路デッキにとってはほとんど価値のあるペイオフにはならない。これによって可能になる面白いコンボもあるが、4・5ターン目にスキャブスを強く使うために必要な手札は非常に特殊で、安定しない。レイトゲームの勝利条件のための強力なエンジンになる可能性はあるが、ローグはこの拡張では別の4ドロップによる勝ち筋を狙っている。これはただのクールな気晴らし。

スコア:★★☆☆

まとめ

大荒野セットランク:5位

総合パワーランク:1位

 ローグは、ローテーションによる大幅な損失を考慮しても、すでに強力な印象を与えていた。フェニックス年のセットは強力で、コアセットは最高クラスな上に、新拡張で登場するものを加味すると、我々の目にはフロントランナー最有力候補として映っている。

 ローグの大荒野セットには、かなりの数の不発弾がある。猪牙の利器は、必要なサポートの量や、いくつかの毒が単体のカードとしては残念であることを考えると、構築する価値があるとは思えない。このクラスの未来について本当に期待できるのは、現地連絡員と高効率型T4COロボ。

 これらのカードは非現実的な結果をもたらしかねない。プレイヤーはT4COロボが起動しないといけないと思いすぎている。このカードは単純に、マナカーブ通りに出せば、高確率であなたの手札全体を加速させてくれる、強力な2マナドロップである。現地連絡員は笑えるほど強く、ミラクルローグを最近のバリュー生成から本来のドローマニアな形式に戻してくれるだろう。現地連絡員もT4COロボも、どちらもペン投げ野郎と完璧に組み合わせることができ、ダークムーンフェアではアグレッシブなアーキタイプだけに採用されていたこの挑発的な1マナドロップは、今後はすべてのローグデッキの定番になるだろうと強く思っている。

 しかし、カードを引いたあと、ミラクルローグはどうやって勝つのかと疑問に思うかもしれない。エドウィンはいない。クエスト中の冒険者もいない。スキャブス/アレク/テンウーによるOTKを提案する人もいるかもしれないが、これは大雑把すぎるように感じる(公平を期すために言うと、ウォリアーのETCコンボもローンチ前の我々には大雑把すぎるように感じた)。スキャブスは不要であり、大荒野のローグ最高の4マナドロップはカザカスだと考えている。影隠れとのシナジーは明らかであり、大量のカードドローがあるため、高確率でカザカスを見つけることができ、それは高確率の勝利につながるはずだ。

 ヴァリーラがメタの頂点で戦っているのは、もはや珍しいことではない。

 

シャーマン

産卵池のエサ係

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 ナイスな1ドロップ。マーロックデッキ(盤面維持のために絶対的な定番となるだろう)だけでなく、積極的な序盤戦を持つシャーマンデッキなら何でも使える。スタッツは非常に強力で、呪われた蜘蛛からわずか1/1しか離れておらず、あれは最高の2ドロップの1つだった。

スコア:★★★☆

南海岸の族長

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 マーロックシャーマンがボードをコントロールしたり、顔面ダメージを与えたりできる、エサ係と非常によくシナジーする優れた2ドロップ。もし、このデッキが大荒野で良い位置を占めるだろうと感じていたなら、これらのマーロックカードにもっと熱中していただろうが、後で述べる理由から、そうではないと考えている。そのため、(おそらく)弱いデッキにおける強いカードは、ここでは控えめな点数になっている。

スコア:★★☆☆

乾かしの嵐

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 マーロックシャーマンには欠点があると思っているが、エレメンタルシャーマンはもっとひどい。エレメンタル・メカニズムは伝統的にバリューを得るのが難しく、この種族には強力なカードが不足していることを考えると、「前のターンにエレメンタルをプレイした場合」と書かれているミニオンは、順当に疑問視されるだろう。発動すれば明らかに素晴らしいが、それを支えるシェルにはゲームを終わらせる方法がない。

スコア:★☆☆☆

タイニーフィンのキャラバン

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 マーロックシャーマンはカードドローを切望しており、このカードを見た瞬間、このアーキタイプは苦しい戦いを強いられるだろうと思った。貪欲な読書家よりもはるかに悪いことを考えると、このデッキが必要としているのはこれではない。マーロックシャーマンがインパクトを与えられなかった場合は、このキャラバンが原因だと指摘することができる。

スコア:★☆☆☆

我らに絶鯛サカナえぬ

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 これはマーロックデッキにとって素晴らしいバフであり、ゲーム序盤からのスノーボールもできるため、血の渇きよりもはるかに強力なフィニッシャーをマーロック種族に提供した。問題は、このデッキが除去に直面し、ボードを維持できないときにどうなるか。それはこのカードのせいではないが、プレイされなくなる理由にはなるだろう。

スコア:★★☆☆

大地のレヴナント

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 4マナ挑発と魔力の爆発の効果を併せ持つ、強力なスタッツ。このカードは部族に関係なく使用することができ、非常に堅実なカード。無鉄砲な弟子に似ているが、その効果の上限は低い。

スコア:★★☆☆

雷電連鎖

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ランク2:3ダメージ

ランク3:4ダメージ

 ゲーム序盤では、よりコントロールしやすい効果になったぶった切りであり、ゲーム序盤のミニオンに対する実用的な除去となる。5ターン目から3ダメージにスケールアップし、これはかなり強い。また、シャーマンが利用するであろう呪文ダメージでさらにバフをかけることもできる。検討する価値がある。

スコア:★★☆☆

睡蓮に潜むもの

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 理論上は素晴らしいものに見える。呪術を唱える5マナ4/5は素晴らしいテンポだが、しかし繰り返しになるが、このカードには実際には決してうまくいかない恐ろしい条件がついている。1ターン前に起動しておく必要があることを忘れてはいけない。つまり、これに値する相手の脅威を、事前に予測しなければならない。このカードを少しでも安定させるためには、大量のエレメンタルを運用する必要があるが、それをやる価値はおそらくない。

スコア:★☆☆☆

炎霊術師フラァグル

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 2マナのアルトルイスはクレイジーに聞こえるが、種族制限があるため、そのポテンシャルの最高値を引き出すことがより困難なカードとなっている。シャーマンは、フラァグルと連鎖する可能性のある最高のマーロックのうち、アングラーと毒々フィンの2枚をローテーションで失ってしまった。これはマーロックシャーマンの行く末を左右するカードだが、今あるツールではトップティアのデッキにはなり得ないと思うので、フラァグルに最大のスコアを与えることはできない。しかし将来的には、メタを決定づけるカードになる可能性は確かにある。

スコア:★★★☆

ブルカン

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 このレジェンドは、シャーマンがメタのトップで戦う最大のチャンスをくれる。呪文ダメージ+3のミニオンで、4ドロップにしては強力なスタッツを持っているため、明らかにマナ効率が高い。強力なシャーマンの呪文はすべて自然属性なので、属性制限は問題にならない。ダメージベースの自然呪文をプレイするシャーマンのデッキに入るだろうし、アグロなバーン中心のデッキでは特に強いはずだ。

スコア:★★★☆

まとめ

大荒野セットランク:6位

総合パワーランク:9位

 シャーマンは妥当なセットを手に入れたが、我々は妥当なセット以上のものが必要だったと考えている。その強力なカードのほとんどが種族メカニズムに関連しており、我々を苛立たせている。マーロックとエレメンタルの種族はどちらも不完全な感じがして、正しく機能するにはもっと多くのカードが必要だと思われる。

 マーロックシャーマンは表面上は強そうに見える。強力な新しいバフを持っている。2マナのアルトルイスもある。しかし、このカードは依然として除去に非常に弱く、最近では除去と急襲ミニオンの両方が非常に強力。つまり、マーロック族が除去に対抗するために必要なのは、より多くのリソースを見つけ、新たな脅威で盤面を再構築する能力である。マジックフィンで手札をゴミでいっぱいにできるのを除けば、そのような能力はない……あのカードは今でも私たちを動揺させている。

 エレメンタルについては、まだまだ先だと考えている。エレメンタルは爆発力がなく、リーサルにも欠けるため、コントロールシャーマンのデッキを補完するようなものであり、睡蓮に潜むものの導入はそれを示唆している。しかし、コントロールシャーマンは積極的にゲームに勝つ方法を持っておらず、最も強力なライフゲインのオプションも失っている。構築でこれを見つけるのは困難。

 シャーマンが最も成功する可能性が高いと考えられるのは、ドゥームハンマーを振り回す「強いもの」デッキ。呪文ダメージミニオン、強力なAOE効果と豊富なバーストダメージがあるので、ソウルデーモンハンターと似たスタイルでプレイし、効果的な方法でゲームを終わらせるデッキを構築することができるだろう。ダークムーンフェアで一時的に見たデッキと大きな違いはないが、ブルカンは素晴らしい追加要素になるはずだ。

 スロールは種族地獄に陥っていると考えている。競争力のあるデッキを構築するために、クラスが種族によって振り分けられるのは好ましくない。種族が失敗したら、次に何をすればいいのかわからないからである。そこでとりあえずドゥームハンマー叔父さんを呼ぶことにした。

 

 続きます