虚無層

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【MTG】パイオニアチャレンジャーデッキ4種の伸ばし方(21/9/28)

 HSの翻訳ちゃうんけという話ですが、まあ たまにはね

 今回はMTG(紙)の公式構築済みデッキの話です
(22/3/09:ルールスが禁止されてオルゾフオーラの公式デッキが違法になりました。あとバーン(伸ばし先のほう)にも採用されていたのでこの記事はもう存在価値ないです)

伸ばし方とは

 MTGといえばとにかく参入障壁が高い、デッキを揃えるのがきついで有名ですが、フォーマットによってはそれも多少マシになります

 なかでも「パイオニア」フォーマットは、ローテーションが存在しないフォーマットのなかで一番カードプールが浅いものになります。つまり気に入ったデッキを一生使えるし、そういうルールの中では一番カードが安上がりということになります。ガチデッキでも10万行くことはほぼないです。基本的に1~4万くらいになります。

 いや、それでもちょっと高くないですか? まあ1~4万がポンと出せるならそれでいいんですが、さすがに万出したのにつまんなかったら厳しいですよね。ということでパイオニア初めての皆さんに公式から5千円の構築済みデッキが出ました。「パイオニア・チャレンジャーデッキ」です。

『パイオニア・チャレンジャーデッキ』 | マジック:ザ・ギャザリング(公式)

 5千円でちゃんとガチデッキだと界隈でも話題

 いや1~4万どこ行った? という話ですが、先に種明かしをすると、主に「土地」が安いのでこの値段に収まってます。クリーチャーとか呪文(※)はかなりガチデッキと近いものになってます。ほとんど同じものさえあります。なお、これでもシングル買いの相場よりはそれなりにお得になっています。ぜひ買いましょう。僕はその金さえないので買えませんが

 ※MTGではクリーチャーも呪文の一種なんですけど細かいことは置いといてね

 

 ではこれを買ったとします。遊べます。いいね。ではこの先どうするか

 とりあえずこのチャレンジャーデッキをより強くしたいですよね

 ていうか、そもそも強化したらどんなデッキになるかを知ってから買いたいですよね

 なので今回はそれぞれのチャレンジャーデッキがどういうふうに強化できるかの話をしていこうと思います

 

 幸いにしてMTGはデッキ検索ツールがかなり充実してます。晴れる屋のデッキ検索でもいいしMTGGoldfishっていう海外のサイトも便利。なので、読める人はこれらのサイトを見れば解決です

 そしたらこんな記事の存在価値ないんですが、暇なので書きます

 あと僕は別にプロでもなんでもないので正直内容の信ぴょう性は低いです。最近見かけたデッキリストへのリンクを集めただけの、初心者が書いた超初心者向けの記事だと思ってくれると助かります

 あと将来環境が変わっても特に記事の内容を書き換えたりはしないので、古い情報だったらすみません

 

赤単バーン

 強い。構築済みの赤単なんてザコやろと思ってたら普通に強い。特に損魂魔導士僧院の速槍という大会レベルの”果敢”コンビが両方4枚ずつ入っており、これらの強みをうまく活かしていけば普通に勝てると思います。リストは以下。

クリーチャー (24)
4 《ボーマットの急使/Bomat Courier》
4 《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》
4 《ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner》
4 《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4 《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》
4 《ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer》
ソーサリー (4)
4 《舞台照らし/Light Up the Stage》
インスタント (12)
4 《稲妻の一撃/Lightning Strike》
4 《乱撃斬/Wild Slash》
4 《魔術師の稲妻/Wizard's Lightning》
土地 (20)
16 《山/Mountain》
4 《ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins》
60 cards
サイドボード (15)
1 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
3 《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》
3 《マグマのしぶき/Magma Spray》
4 《乱動する渦/Roiling Vortex》
4 《灼熱の血/Searing Blood》

 このデッキに関してはオンライン大会等でほとんど同じコンセプトのデッキが活躍しているのでとりあえずの伸ばし方はわかりやすいですね。名前もそのまま「バーン」(Burn)と呼ばれています。ただし色は赤白に変わります。例えば以下。

伸ばし方①:バーン

参考デッキ:BEENEW (3RD PLACE)
PIONEER CHALLENGE #12342276 09/26/2021

・メイン
クリーチャー (20)
4 《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel》
4 《ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner》
4 《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4 《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》
4 《ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer》
ソーサリー (4)
4 《舞台照らし/Light Up the Stage》
インスタント (17)
4 《ボロスの魔除け/Boros Charm》
4 《稲妻の一撃/Lightning Strike》
4 《火遊び/Play with Fire》
1 《乱撃斬/Wild Slash》
4 《魔術師の稲妻/Wizard's Lightning》
土地 (19)
4 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
2 《バグベアの居住地/Den of the Bugbear
4 《感動的な眺望所/Inspiring Vantage》
5 《山/Mountain》
4 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
60 cards

・サイドボード (15)
4 《岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks》
1 《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》
4 《乱動する渦/Roiling Vortex》
4 《灼熱の血/Searing Blood》
2 《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》

 

 モダンの兄貴たちはこんなクリーチャーいっぱいのリストをバーンと呼ぶのに違和感を感じるかもしれませんが、パイオ村ではこれが標準的なバーンです

 土地の白タッチの件なんですが、MTG参入障壁が感じられる分かりやすい要素の一つですね。わざわざ白を追加して何を入れるかと言うと、メインに「ボロスの魔除け」4枚、相棒に「夢の巣のルールス」、あとサイドに「岩への繋ぎ止め」4枚と、ほんの数枚しか白を使わないんですよね。しかしだからといって白の土地をちょっとしか入れないとデッキの回りがまあ悪いのなんのってね。

 「聖なる鋳造所」「戦場の鍛冶場」「感動的な眺望所」これらは赤と白の2色が出せる土地であり、さらに条件付きでアンタップインできる(出したターンに使える)ので、強い。そして高い。1枚あたり千円前後です。それらが12枚。高い。

 ということで、妥協点として安い2色土地を使いましょう。正直土地に縛られるのってしょうもないと思うんですよ(個人の感想です)土地を買いそろえるまで我慢するよりも、強い呪文を先に買って適当な2色土地で遊ぶほうが楽しいと思います。

 もちろん数万円くらいポンと出せますよという方はそうしていただいてね(2回目)

 

 正直オリジナル構築を公開できるような実力はまったくないので不安ですが、だいたいこんな感じでいいと思います。ラムナプが元から入ってるのでこれも少々入れておきます

代替土地 (19)
2 《進化する未開地/Evolving Wilds》
3 《怒静の交錯/Furycalm Snarl
7 《山/Mountain》
2 《平地/Plains》
2 《ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins》
3 《凱旋の神殿/Temple of Triumph》

 枚数クソ適当なんで回らない可能性ありますが、とりあえずこんなもんかと。2色土地のなかでお安いものといえば、やはりレア度が最低値のコモンである確定タップインシリーズですよね。おまけ効果がそれなりの「ロアホールドの学舎」でもいいけど、別にすごく使える能力ってわけでもないし、「高山の草地」とかでも別にいいかな……

 と思ってたんですが、試しに”神殿”の値段調べたら50円だったので入れました。レア土地の威厳どこ? 次からコモンで再録したほうがいいんじゃないでしょうか。あと「怒静の交錯」も100円だったので入れました。確定タップインよりはなんぼかマシなはずです。

 (この「神殿」サイクルと「シャドウランド」サイクルはこの後もたくさんお世話になります。激安2色土地、最高!)

 「進化する未開地」を入れたせいでプレイ中に余計な思考が増えてしまうので初心者向けではないかもですが、フェッチランドを使うのはめちゃくちゃ楽しいので入れてしまいました。みんなもフェッチ、切ろう

 ここから1枚ずつ環境デッキに変えていくなら、まずはラムナプを「バグベアの居住地」に変えるのが丸いかなと思います。バグベアはクリーチャー化する土地なので半分呪文みたいなものです。

 

 ところで、元のチャレンジャーデッキを他の方向性に伸ばすこともできます。クリーチャーを増やしてより盤面で戦う方向性にシフトしたものです。ある意味こっちのほうが王道のカードゲームっぽい伸ばし方になってる気もしますね。

伸ばし方②:赤単ミッドレンジ

参考デッキ:QBTURTLE15 (8TH PLACE)
PIONEER CHALLENGE #12340208 ON 09/18/2021

・メインデッキ
プレインズウォーカー (2)
2 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
クリーチャー (26)
4 《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》
4 《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel》
4 《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》
2 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider》
4 《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4 《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》
2 《朱地洞の族長、トーブラン/Torbran, Thane of Red Fell》
2 《鐘突きのズルゴ/Zurgo Bellstriker》
インスタント (8)
4 《稲妻の一撃/Lightning Strike》
4 《火遊び/Play with Fire》
ランド (24)
4 《バグベアの居住地/Den of the Bugbear
16 《山/Mountain》
4 《ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins》
60 cards
・サイドボード (15)
1 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
2 《減衰球/Damping Sphere
1 《マグマのしぶき/Magma Spray》
2 《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon》
2 《乱動する渦/Roiling Vortex》
2 《灼熱の血/Searing Blood》
3 《粉々/Smash to Smithereens》
2 《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》

 調べてみたらこっちも意外と元との被りが多いですね。特に「砕骨の巨人」を抜かなくていいのがポイント高い。いいカードなんですよね~砕骨の巨人 せっかくなら使いたいですからね

 土地も赤単のままなのでかなり安く組み替えることができそうです。「大歓楽の幻霊」が千円くらいしちゃうのでアレですが、まあ強いです。バーンにも入ってます

 

 パイオニアでの伸ばし方に関してはこれくらいです。ちなみに「バーン」の場合、そのままフォーマットをまたいで「モダン」にも同じデッキが環境入りしているのが特徴かと思います。といっても、モダンのバーンは果敢すらも抜いてほとんどのカードが火力呪文になっているので、プレイングがやや単調という意見も聞きますが……

 モダンにはかつて「青赤果敢」なんてデッキもあったのですが、最近は姿を見ないですね。なにがいけなかったのか やはりラガバンか

 

アゾリウス・スピリッツ

 アゾリウスっていうのはMTG用語で青白のことです。じゃあ青白スピリットと言えというその気持ちはわかる。パイオニアの部族デッキといえば、まずこのスピリットが筆頭。バーンと同じく、これも最初から環境デッキです。ちなみに他の部族デッキだと黒単吸血鬼も強いです。

クリーチャー (31)
1 《厚かましい借り手/Brazen Borrower》
4 《天穹の鷲/Empyrean Eagle》
2 《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》
4 《鎖鳴らし/Rattlechains》
2 《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》
1 《無私の霊魂/Selfless Spirit》
3 《鎖霊/Shacklegeist》
4 《幽体の船乗り/Spectral Sailor》
2 《呪文捕らえ/Spell Queller》
4 《至高の幻影/Supreme Phantom》
4 《天球の見張り/Watcher of the Spheres
インスタント (6)
4 《高尚な否定/Lofty Denial》
2 《呪文貫き/Spell Pierce》
土地 (23)
2 《氷河の城砦/Glacial Fortress
10 《島/Island》
7 《平地/Plains》
4 《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment
60 cards
サイドボード (15)
3 《霊気の疾風/Aether Gust》
1 《敬虔な命令/Devout Decree》
3 《疎外/Isolate》
2 《希望の光/Light of Hope》
2 《封じ込め/Seal Away》
2 《絹包み/Silkwrap》
2 《呪文貫き/Spell Pierce》

 「厚かましい借り手」の存在感がすごい。別にこのデッキとのシナジーはそんなにないんですが、単体のパワーがあまりにも高いので、持っていて損はないです。ではまずスピリットデッキというコンセプトのままで、一番強いものを。

伸ばし方①:バントスピリット

参考リスト:NDABE (7TH PLACE)
PIONEER CHALLENGE #12342306 ON 09/25/2021

クリーチャー (32)
4 《天穹の鷲/Empyrean Eagle》
4 《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》
4 《鎖鳴らし/Rattlechains》
2 《無私の霊魂/Selfless Spirit》
2 《鎖霊/Shacklegeist》
2 《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
2 《幽体の船乗り/Spectral Sailor》
4 《呪文捕らえ/Spell Queller》
4 《至高の幻影/Supreme Phantom》
4 《天球の見張り/Watcher of the Spheres
インスタント (5)
4 《集合した中隊/Collected Company》
1 《高尚な否定/Lofty Denial》
土地 (23)
3 《樹皮路の小道/Barkchannel Pathway》
3 《植物の聖域/Botanical Sanctum》
2 《枝重なる小道/Branchloft Pathway》
1 《繁殖池/Breeding Pool》
1 《フロスト・ドラゴンの洞窟/Cave of the Frost Dragon》
4 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4 《連門の小道/Hengegate Pathway》
1 《島/Island》
2 《マナの合流点/Mana Confluence》
2 《寺院の庭/Temple Garden》
60 cards
サイドボード (15)
1 《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
2 《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
2 《エメリアのアルコン/Archon of Emeria》
4 《神秘の論争/Mystical Dispute》
4 《ポータブル・ホール/Portable Hole》
2 《安らかなる眠り/Rest in Peace》

 

 バントっていうのはMTG用語で緑青白のことです。緑が増えました。では緑で何が増えたかというと「集合した中隊」4枚です。以上です。本当にそれだけです。4枚のために色事故のリスクを取るなんてクレイジーな話ですが、それだけの価値はある。

 しかしそのせいか、せっかく元から2色土地を採用しているにもかかわらず、島1枚しか受け継がれていませんね……。「氷河の城砦」も「啓蒙の神殿」も2色土地としては一歩劣るところがあるので仕方ない。

 中隊を採用しない青白型もあるのですが、現時点では中隊アリのほうが成績がいいようなので、とりあえずこちらから紹介することにしました。あと中隊は楽しいしね。青白は次に紹介します。

 今回も安い代替土地を紹介しようと思ったのですが、さすがに3色ともなると何をどうすればいいのか……とりあえず未開地はフル投入。元から入ってる2色土地もそこそこ投入。そして50円の神殿。フロストドラゴンはクリーチャー化する土地なのでそのまま採用。

代替土地 (23)
1 《フロスト・ドラゴンの洞窟/Cave of the Frost Dragon》
4 《進化する未開地/Evolving Wilds》
2 《氷河の城砦/Glacial Fortress
6 《島/Island》
1 《森/Mountain》
2 《平地/Plains》
2 《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment
4 《神秘の神殿/Temple of Mystery》
1 《豊潤の神殿/Temple of Plenty》 

 タップインである神殿に緑を寄せたほうがいいのかな?とおもってこうしましたが、ちゃんとした理屈は何もわかってません。未開地を信じすぎかもしれません。まあ、フェッチ切るのは楽しいので……

 シャドウランドもこのデッキではちょっと使いづらいかな、手札にあわせて未開地で適宜引っ張ってこれる方が強いんじゃないかなと思ったので神殿のみにしました。間違ってたらごめんなさい。

伸ばし方②青白スピリット

参考デッキ:LILIANAOFTHEVESS (4TH PLACE)
PIONEER CHALLENGE #12340212 ON 09/19/2021

クリーチャー (34)
4 《天穹の鷲/Empyrean Eagle》
4 《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》
3 《上流階級の霊/Patrician Geist》
4 《鎖鳴らし/Rattlechains》
1 《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
4 《幽体の敵対者/Spectral Adversary》
2 《幽体の船乗り/Spectral Sailor》
4 《呪文捕らえ/Spell Queller》
4 《至高の幻影/Supreme Phantom》
4 《天球の見張り/Watcher of the Spheres
インスタント (4)
4 《高尚な否定/Lofty Denial》
土地 (22)
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress
4 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4 《連門の小道/Hengegate Pathway》
6 《島/Island》
4 《平地/Plains》
60 cards
サイドボード (14)
2 《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
2 《霊気の疾風/Aether Gust》
4 《敬虔な新米、デニック/Dennick, Pious Apprentice
2 《神秘の論争/Mystical Dispute》
2 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《呪文貫き/Spell Pierce》

 こちらが青白バージョン。カウンターを構えてゆっくり戦っていくスタイルも含めて、元デッキからの直接進化はこちらになります。見たところ、「スカイクレイブの亡霊」がサイド込みで3枚、最新セットの神話レア「幽体の敵対者」が4枚、このあたりがネックになってきそうですね。同じく最新からレアの「上流階級の霊」「敬虔な新米、デニック」が今見たら50円なんですが、さすがにちょっと安すぎるような気も……でもバントのほうには入ってないしこんなもんなのか……?

 まあなんにせよレアで50円は結構お得だと思います。おすすめ。

 土地では元々入っていた「氷河の城砦」がそのまま使えますね。この土地は「神聖なる泉」だけでもアンタップインになるので、バント型よりも採用しやすいです。

 最新カードがもりもり入っているので、将来性を加味すると結構おすすめ度が高いかもしれません。成長性A。

 残念ながらスピリットデッキがモダン以下ですごく活躍しているという話は特に聞かない(モダンのスピリットデッキ自体は存在します)のですが、パイオニアではかなり息の長いデッキであり、これからも形を変えて生き残っていくデッキだと思われます。「スカイクレイブの亡霊」はモダンのみならずレガシーでも採用されており、さらにスタンダード圏内でもあるため現在はかなり高騰していますが、そのぶんマスターズ系での再録やスタン落ちによるデフレがある程度見込めるため、僕のような貧民は待ちもアリだと思います。

 土地に関しては先述の啓蒙の神殿に加え、「港町/Port Town」なんかも値段の割にはマシなほうです。コモン土地になっちゃうと100%確定タップインなので、アンタップインの可能性がちょっとあるだけでも違いますよね。

 これらのデッキ以外だと流石にカード被りは少なくなってきます。ただ、青白カラーのデッキ自体はあといくつかあるため、せっかくなので置いておきます。まあ、土地さえ揃えればあとは気軽なもんです。気が向いたらぜひ。

参考①:青白コントロール

参考デッキ:BILLSIVE (2ND PLACE)
PIONEER CHALLENGE #12342306 ON 09/25/2021

プレインズウォーカー (3)
3 《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
ソーサリー (4)
4 《至高の評決/Supreme Verdict》
インスタント (25)
4 《吸収/Absorb》
3 《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》
3 《検閲/Censor》
4 《考慮/Consider》
1 《時を越えた探索/Dig Through Time》
4 《ドビンの拒否権/Dovin's Veto》
2 《運命的不在/Fateful Absence》
3 《記憶の氾濫/Memory Deluge》
1 《残骸の漂着/Settle the Wreckage》
エンチャント (3)
3 《サメ台風/Shark Typhoon》
土地 (25)
1 《アーデンベイル城/Castle Ardenvale》
1 《ヴァントレス城/Castle Vantress》
3 《さびれた浜/Deserted Beach》
3 《廃墟の地/Field of Ruin》
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress
1 《ストーム・ジャイアントの聖堂/Hall of Storm Giants》
4 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2 《連門の小道/Hengegate Pathway》
4 《島/Island》
2 《平地/Plains》
60 cards
サイドボード (15)
2 《霊気の疾風/Aether Gust》
2 《断片化/Fragmentize》
2 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1 《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard》
2 《神秘の論争/Mystical Dispute》
1 《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
1 《ナーセットの逆転/Narset's Reversal》
2 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《黄昏の享楽/Sunset Revelry》

 最新のスローランドや最新超インフレコモン「考慮」、いぶし銀の相棒カヒーラが入っていていい感じですね。このカヒーラは深いわ……こういう”基本的なデッキ”のいいところは、何よりも食いっぱぐれがないところというか、これから先もデッキがメタから消滅することはないだろうってところです(多分)。特にパイオニアは高速コンボに厳しいフォーマットなので、コントロールデッキが消えることはそうそうないと思われます(多分)。構成パーツに基本的なカードが多いので安く済むのもいいところですね。コントロールはつまんないと言われがちですが、テフェリーやサメ台風などの派手なカードも入っているので意外と楽しいぜ

参考②:青白魂込め

参考デッキ:DIEM4X (8TH PLACE)
PIONEER CHALLENGE #12342276 ON 09/26/2021

クリーチャー (17)
4 《ジンジャーブルート/Gingerbrute》
1 《ギラプールの希望/Hope of Ghirapur》
4 《巧妙な鍛冶/Ingenious Smith》
4 《羽ばたき飛行機械/Ornithopter
4 《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》
インスタント (1)
1 《頑固な否認/Stubborn Denial》
アーティファクト (15)
4 《幽霊火の刃/Ghostfire Blade》
3 《ポータブル・ホール/Portable Hole》
1 《影槍/Shadowspear》
4 《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
3 《ウォーターディープの黒杖/The Blackstaff of Waterdeep》
エンチャント (6)
2 《きらきらするすべて/All That Glitters》
4 《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》
土地 (21)
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4 《連門の小道/Hengegate Pathway》
1 《マナの合流点/Mana Confluence》
3 《変わり谷/Mutavault》
1 《平地/Plains》
4 《産業の塔/Spire of Industry》
60 cards
サイドボード (15)
1 《ポータブル・ホール/Portable Hole》
1 《影槍/Shadowspear》
3 《頑固な否認/Stubborn Denial》
1 《浄光の使徒/Apostle of Purifying Light》
1 《敬虔な命令/Devout Decree》
1 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1 《ガラスの棺/Glass Casket》
1 《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》
2 《ひっかき爪/Scrabbling Claws》
3 《摩耗/Wear》 // 《損耗/Tear》

 こちらも土地以外はわりと安上がりで済みます。パイオニアでは珍しいアーティファクトデッキ。相棒ルールスもナイス。「魂込め」は「羽ばたき飛行機械」なら飛行が、「ダークスティールの城塞」なら破壊不能がついたままクリーチャー化できるのが強いんですよね。お高いカードもいくつかありますが、ジンジャーブルートや石とぐろの海蛇はスタン落ちしたばかりなので今が狙い目……かもしれない。

 

ロータス・コンボ

 まさかコンボデッキが構築済みになるとは……しかもデッキの完成度がかなり高いんじゃないですか? 枚数的にはほとんど環境デッキと変わらないように見えます。たぶん、やや汎用性に欠ける構成員が多い、つまり全体的に元から安いカードが多めなのが原因……とかでしょうか? いや、そうでもないかもしれない。

 あと、コンボであると同時にある種ランプデッキのように大量マナを利用するところもあり、更にいわゆるウィッシュボード戦略も入っているのがいいですね。ウィッシュボードって謎の魅力がありますよね? 人生で一度は使ってみたいと思いませんか。

クリーチャー (11)
4 《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》
3 《願いのフェイ/Fae of Wishes》
4 《砂時計の侍臣/Vizier of Tumbling Sands》
ソーサリー (19)
4 《見えざる糸/Hidden Strings》
1 《首謀者の収得/Mastermind's Acquisition》
2 《深淵への覗き込み/Peer into the Abyss》
4 《熟読/Pore Over the Pages》
4 《巧みな軍略/Strategic Planning》
4 《森の占術/Sylvan Scrying》
インスタント (6)
2 《時を越えた探索/Dig Through Time》
4 《選択/Opt》
土地 (24)
6 《森/Forest》
4 《島/Island》
4 《睡蓮の原野/Lotus Field》
2 《神秘の神殿/Temple of Mystery》
4 《演劇の舞台/Thespian's Stage》
4 《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
60 cards
サイドボード (15)
1 《副陽の接近/Approach of the Second Sun》
1 《一瞬/Blink of an Eye》
1 《否認/Negate》
1 《全知/Omniscience》
1 《深淵への覗き込み/Peer into the Abyss》
2 《変容するケラトプス/Shifting Ceratops》
1 《焼けつく双陽/Sweltering Suns》
3 《思考のひずみ/Thought Distortion
1 《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
1 《虚空の罠/Void Snare》
2 《萎れ/Wilt》

 伸ばし方なんですが、正直なところ、このデッキは別の方向性に伸ばしていくのは難しいです。ロータスコンボとしての完成度を上げるのが唯一の道となるでしょう。

伸ばし方:ロータスコンボ

参考デッキ:AARDOS (9TH PLACE)
PIONEER CHALLENGE #12340212 ON 09/19/2021

クリーチャー (11)
4 《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》
3 《願いのフェイ/Fae of Wishes》
4 《砂時計の侍臣/Vizier of Tumbling Sands》
ソーサリー (21)
2 《バーラ・ゲドの復活/Bala Ged Recovery》
4 《見えざる糸/Hidden Strings》
1 《首謀者の収得/Mastermind's Acquisition》
2 《深淵への覗き込み/Peer into the Abyss》
4 《熟読/Pore Over the Pages》
4 《巧みな軍略/Strategic Planning》
4 《森の占術/Sylvan Scrying》
インスタント (3)
3 《時を越えた探索/Dig Through Time》
エンチャント (2)
2 《狼柳の安息所/Wolfwillow Haven》
土地 (23)
2 《樹皮路の小道/Barkchannel Pathway》
1 《爆発域/Blast Zone》
4 《植物の聖域/Botanical Sanctum》
1 《絡みつく砂丘/Grasping Dunes》
4 《睡蓮の原野/Lotus Field》
3 《神秘の神殿/Temple of Mystery》
4 《演劇の舞台/Thespian's Stage》
4 《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
60 cards
サイドボード (15)
1 《深淵への覗き込み/Peer into the Abyss》
1 《高山の月/Alpine Moon》
2 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
1 《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》
3 《神秘の論争/Mystical Dispute》
1 《九つの命/Nine Lives》
2 《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》
1 《影の評決/Shadows' Verdict》
1 《思考のひずみ/Thought Distortion
1 《虚空の罠/Void Snare》
1 《萎れ/Wilt》

 副陽の接近がなくなってる……かわりにパルンニヴ様とジェイスが勝ち筋になってますね。パルン様は能力が強いだけでなく、そもそも打ち消されない(ついでにそのことが忘れられがち)ので、副陽より強い勝ち筋だと言ってもよさそうです。

 ウィッシュボードの質も全体的に上がってますね。高山の月はちょっと前までかなり安かったのですが、なぜこうなってしまったのか。ウルザの物語のせいか。神秘を操るジェイスはインバーターの禁止以来使い道がめっきり減ってしまったので、再びデッキを引ききりたい兄貴たちにもおすすめのリストです。

 パイオニアでは高速コンボが許されない傾向にあります。サヒーリにはじまり、インバーターやヘリオッドバリスタ、ケシス、スパイなど、過去に成立したコンボデッキはことごとく禁止の雨を食らってきました。しかしロータスに関しては成立からかなりの長期間、禁止なしで生き延びています。やはり前述のデッキ群に比べて成立が一歩二歩遅いため、意図的に許されているのかもしれない。それにわざわざ公式から構築済デッキが出るくらいなので、今後数年間は禁止の恐れのない、安定したコンボデッキだといえるでしょう。多分。

 土地は睡蓮、演劇、ヤヴィマヤに神殿と、かなり元から揃えてくれているのがありがたいですね。植物の聖域と樹皮路の小道がネックになってくるので、ここを安く済ませるなら最近出た「蔦明の交錯/Vineglimmer Snarl」あたりでしょうか。もちろん「進化する未開地」もアリ。未開地を入れるなら2枚程度にして、基本土地を1~2枚ずつ増やすのがセオリーです。

 

 以下は参考デッキです。正直なところカード被りは皆無なのですが、なんとなくコンセプトが似てるかなーというところを置いておきます。

 ちなみに、緑青の土地を主に採用したデッキは、現時点のメジャーどころでは緑白青のバントスピリットくらいしかないですね。逆に言えば、このデッキのために「植物の聖域」「樹皮路の小道」さえ買ってしまえば、今度はスピリットもだいぶ組みやすくなるということでもあります。

参考①:緑単信心

参考デッキ:ODERUS URUNGUS (4TH PLACE)
PIONEER CHALLENGE #12342276 ON 09/26/2021

プレインズウォーカー (7)
3 《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》
4 《アーク弓のレインジャー、ビビアン/Vivien, Arkbow Ranger》
クリーチャー (24)
4 《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
3 《長老ガーガロス/Elder Gargaroth》
4 《エルフの神秘家/Elvish Mystic
4 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
3 《ラノワールの幻想家/Llanowar Visionary》
4 《大食のハイドラ/Voracious Hydra》
2 《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider》
エンチャント (7)
4 《ニッサの誓い/Oath of Nissa》
3 《レンジャー・クラス/Ranger Class》
土地 (22)
4 《ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig》
13 《森/Forest》
1 《ハイドラの巣/Lair of the Hydra》
4 《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
60 cards
サイドボード (15)
3 《ガラクの先触れ/Garruk's Harbinger
2 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
3 《自然のままに/Natural State》
2 《原初の力/Primal Might》
2 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
2 《変容するケラトプス/Shifting Ceratops》
1 《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》

 こちらは大量マナつながりです。さらに「アーク弓のレインジャー、ビビアン」の大マイナス能力でサイドボードからクリーチャーを引っ張ってこれるため、疑似ウィッシュボードのつながりもあります。クリーチャーしか引けない都合上、本物のウィッシュボードよりもできることは限られますが、ウラモグが出せたら宇宙ですね。

 「ニクスの祭殿、ニクソス」から大量のマナを出せるのですが、マナの注ぎ先であるX呪文はメインではハイドラのみ。無限マナが出せるわけでもないため、あくまでもコンボではなく普通のランプデッキとして戦っていくことになります。最近のカードだと「レンジャー・クラス」がちょうど今までのドロー不足を緩和してくれてありがたい。炎樹族で信心が2増えるのもあって2,3ターン目には手札を吐ききることも可能。見た目よりもアグレッシブに動ける印象です。

参考②:ジェスカイの隆盛コンボ

参考デッキ:LEVIATHAN102 (14TH PLACE)
PIONEER CHALLENGE #12342306 ON 09/25/2021

クリーチャー (8)
4 《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》
4 《森の女人像/Sylvan Caryatid》
ソーサリー (11)
4 《表現の反復/Expressive Iteration》
3 《森の目覚め/Sylvan Awakening》
4 《宝船の巡航/Treasure Cruise》
インスタント (9)
4 《考慮/Consider》
3 《成長のらせん/Growth Spiral》
2 《選択/Opt》
エンチャント (7)
3 《岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks》
4 《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》
土地 (25)
4 《寓話の小道/Fabled Passage》
1 《森/Forest》
2 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4 《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
1 《島/Island》
4 《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome》
1 《山/Mountain》
1 《平地/Plains》
4 《ラウグリンのトライオーム/Raugrin Triome》
1 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
2 《寺院の庭/Temple Garden》
60 cards
サイドボード (15)
1 《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
2 《焦熱の衝動/Fiery Impulse》
1 《丸焼き/Fry》
1 《湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring》
2 《心悪しき隠遁者/Malevolent Hermit》
3 《神秘の論争/Mystical Dispute》
2 《光輝の炎/Radiant Flames》
2 《黄昏の享楽/Sunset Revelry》
1 《不屈の追跡者/Tireless Tracker》

 これはコンボつながり。カード被りがほとんどないにもかかわらず、土地アンタップの絡んだコンボという点ではやってることがほぼ同じと言えるかもしれません。こちらも古くからあるコンボデッキですが、現在はコンボといってもデッキ引ききりや無限ダメージといった純然たるコンボではなく、盤面を超強化して殴るという、いわば”準コンボ”デッキになりました。「ジェスカイの隆盛」が出た状態で「森の目覚め」を唱えればコンボ開始。あとは呪文がつながるのを祈るだけです。最近になって再び目立ち始めたのですが、これはおそらく新カードの「考慮」でコンボの安定感が増したためかと思われます。

 実はほぼ無限にマナが出るので無限マナコンボだと言いたいところなのですが、いかんせん注ぎ先がない。ないというか禁止されました。完全にヘリオッドの巻き添えですね。それでしばらく見かけなかったのですが、「考慮」や「表現の反復」といった優秀なドローの追加によって、ここまで安定するなら殴れるだけでも強いやんと見直された形かと思われます。

 3色土地のトライオームも最近は千円近くするようになってしまったため、このデッキの土地もあまり安いとは言えないですが、2色土地は意外とそんなに必要ないみたいですね。「寓話の小道」はパイオニアの3~5色デッキを支える強力な土地なので、ぜひ持っておきたいところ。サイドのエムラクールもかっこいいですね。僕も1枚持ってます。あの頃はまだ金がありました。懐かしい。

 

オルゾフ・オーラ

 強いなあ……これも強い。やっぱこのチャレンジャーデッキ全部強い。全部買いです。誰か俺に買ってくれ~~~

 オルゾフは白黒のことです。オーラ呪文による強化と、それと相性のいいクリーチャーを組み合わせたアグロデッキです。最重要パーツの「上級建設官、スラム」を惜しみなく4枚入れてくれているので誤魔化しがない。高級カード「思考囲い」も1枚入ってる。しかもよく見たらファストランド(秘密の中庭)もペインランド(コイロスの洞窟)も入ってるじゃないですか!? なんて太っ腹なんだ……

クリーチャー (18)
4 《命の恵みのアルセイド/Alseid of Life's Bounty》
4 《憎しみの幻霊/Hateful Eidolon》
4 《無私の救助犬/Selfless Savior》
4 《上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificer》
2 《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》
インスタント (3)
3 《ケイラメトラの恩恵/Karametra's Blessing》
エンチャント (20)
4 《きらきらするすべて/All That Glitters》
4 《結束のカルトーシュ/Cartouche of Solidarity》
4 《天上の鎧/Ethereal Armor》
4 《グリフの加護/Gryff's Boon》
4 《歩哨の目/Sentinel's Eyes》
土地 (19)
4 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4 《秘密の中庭/Concealed Courtyard》
7 《平地/Plains》
4 《沼/Swamp》
60 cards
サイドボード (15)
4 《浄光の使徒/Apostle of Purifying Light》
3 《死の重み/Dead Weight》
3 《強迫/Duress》
3 《静寂をもたらすもの/Hushbringer》
1 《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》
1 《思考囲い/Thoughtseize》

 あとサイドの「夢の巣のルールス」なんですが、ルール改定によって”相棒”のルールが初出時と現在で違うことで知られています。このチャレンジャーデッキのルールス君には、ちゃんと現在のルールが印刷されているらしいですよ。刺さる人にはかなり刺さる情報ですよね。ほしい

 残念ながらこのデッキも伸ばし方は(いまのところ)ストレート強化のみになります。まあ元からほとんど完成しているので仕方ないですね。これ以外の白黒デッキというのもあまりない……吸血鬼が白黒だった時代もありましたが、最近は黒単がスタンダードなので……

伸ばし方:白黒オーラ

参考デッキ:MJ_23 (5TH PLACE)
PIONEER CHALLENGE #12342306 ON 09/25/2021

クリーチャー (19)
4 《命の恵みのアルセイド/Alseid of Life's Bounty》
3 《浄光の使徒/Apostle of Purifying Light》
4 《憎しみの幻霊/Hateful Eidolon》
2 《無私の救助犬/Selfless Savior》
4 《上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificer》
2 《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》
インスタント (3)
3 《ケイラメトラの恩恵/Karametra's Blessing》
エンチャント (19)
4 《きらきらするすべて/All That Glitters》
4 《結束のカルトーシュ/Cartouche of Solidarity》
4 《天上の鎧/Ethereal Armor》
4 《グリフの加護/Gryff's Boon》
3 《歩哨の目/Sentinel's Eyes》
土地 (19)
4 《陽光昇りの小道/Brightclimb Pathway》
4 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4 《秘密の中庭/Concealed Courtyard》
4 《神無き祭殿/Godless Shrine》
3 《平地/Plains》
60 cards
サイドボード (15)
2 《強迫/Duress》
4 《致命的な一押し/Fatal Push》
2 《軍団の最期/Legion's End》
2 《希望の光/Light of Hope》
1 《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》
4 《思考囲い/Thoughtseize》

 これ、違いが実質土地と「思考囲い」だけですね。すごい。思考囲いは黒絡みのデッキならほとんど何でも入るのでぜひ持っておきましょう。あとは安いカードだけです。メインの呪文は全部最初から揃ってる。本当にすごい。

 代替の土地はいつものサイクルから「静寂の神殿」「光影の交錯」各2~3枚、そして「進化する未開地」2枚に平地と沼を1~2枚ずつ増量していただくのがいいかなと思います。コイロスと中庭にマジで感謝

 

 参考デッキが全然思いつかない。オーラデッキって似たものがないですよね。しいて言えば「魂込め」……は、もう紹介したし……

 調べてみたら直近のPreliminaryでちょうど白黒デッキがあったので紹介しておきます

参考①:白黒ゾンビ

参考デッキ:RROZANSKI (3-1)
PIONEER PRELIMINARY #12342327 ON 09/28/2021

プレインズウォーカー (3)
3 《死が触れぬ者、リリアナ/Liliana, Untouched by Death》
クリーチャー (26)
4 《滅びし者の勇者/Champion of the Perished》
4 《死体騎士/Corpse Knight》
4 《墓所破り/Cryptbreaker》
3 《戦墓の巨人/Diregraf Colossus》
3 《ラゾテプの肉裂き/Lazotep Reaver》
4 《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》
4 《むら気な召使い/Wayward Servant》
ソーサリー (4)
4 《闇の救済/Dark Salvation》
インスタント (5)
4 《先祖の結集/Rally the Ancestors》
1 《腐敗した再会/Rotten Reunion
土地 (22)
4 《陽光昇りの小道/Brightclimb Pathway》
3 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
4 《神無き祭殿/Godless Shrine》
4 《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
1 《平地/Plains》
5 《沼/Swamp》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
60 cards
サイドボード (15)
2 《腐敗した再会/Rotten Reunion
1 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
1 《一斉検挙/Citywide Bust》
2 《強迫/Duress》
3 《消去/Erase》
4 《致命的な一押し/Fatal Push》
2 《残忍な騎士/Murderous Rider》

 最新セットの「滅びし者の勇者」で強化された部族デッキ。この記事書いた時点ではまだChallengeで入賞などはしてないのですが将来性はあるかもしれません。部族で固めただけで自動的に墓地シナジーも入ってるのが面白いですね。神話レアの変なリリアナが今なら安い……かと思いきや、そうでもなかったです。そういえば「よろめく怪異」とコンボできるんでしたっけ余計な事しやがって……

 ここからさらに黒単系に伸ばせるか?と一瞬思ったのですが、被りカードが意外と全然ありませんでした。しかしデッキの雰囲気は似ているので、気になった方は晴れる屋のサイトで黒単アグロや黒単吸血鬼のリストもチェックしてみてください

 

 あとはいちおう相棒ルールスつながりでラクドスアルカニスト行ってみましょうか

参考②:ラクドス(黒赤)アルカニス

参考デッキ:WILLPULLIAM (1ST PLACE)
PIONEER CHALLENGE #12342306 ON 09/25/2021

クリーチャー (15)
4 《戦慄衆の秘儀術師/Dreadhorde Arcanist》
4 《死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death's Hunger》
4 《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》
3 《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
ソーサリー (13)
2 《血の長の渇き/Bloodchief's Thirst》
3 《立身/Claim》 // 《出世/Fame》
1 《戦慄掘り/Dreadbore》
1 《強迫/Duress》
2 《真っ白/Go Blank》
4 《思考囲い/Thoughtseize》
インスタント (10)
4 《致命的な一押し/Fatal Push》
2 《コラガンの命令/Kolaghan's Command》
4 《村の儀式/Village Rites》
土地 (22)
4 《荒廃踏みの小道/Blightstep Pathway》
4 《血の墓所/Blood Crypt》
2 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
3 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
2 《寓話の小道/Fabled Passage》
1 《目玉の暴君の住処/Hive of the Eye Tyrant》
3 《山/Mountain》
2 《沼/Swamp》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
60 cards
サイドボード (15)
2 《強迫/Duress》
2 《真っ白/Go Blank》
1 《アングラスの暴力/Angrath's Rampage》
3 《大群への給餌/Feed the Swarm》
2 《才気ある霊基体/Gifted Aetherborn》
1 《軍団の最期/Legion's End》
1 《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》
2 《マグマのしぶき/Magma Spray》
1 《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》

 もはやルールスと思考囲いくらいしか共通点ないですが。こちらも正真正銘Tier1デッキの一つになります。最近評価の高まりつつある2枚ハンデス「真っ白」が採用されてますね。「クロクサ」や「秘儀術師」など、土地以外にも強力で高価なカードが多いため、デッキ単価もかなり高いのが難しいところ。しかし墓地利用、呪文連打、ハンデスの3種類がキレイに噛み合った美しいリストなので、人生に一度は組んでみたいですね

 

 他にも5色ニヴ、フェニックス、グルールアグロ、ジャンドサクリファイス、黒単(吸血鬼ORアグロ)、青黒コン、ウィノータ……あとオムナス上陸とか、ちょっとマイナーだけどエニグマティックファイアーズもいいですよね……最近なんかスゥルタイシャーマンデルバーとか出てきちゃって……

 さすがにモダンほどの多様性はないものの、20人弱のメンバーで永遠に盤面で殴り合えるちょっとした格ゲーみたいなフォーマットで独特の旨味があるんですよね 皆さんもぜひお気に入りのデッキを見つけて一緒に殴り合いませんか? パイオ村は貴方をいつでもお待ちしております

 なんか本当にリスト貼り付けてお気持ち書いただけのクソ記事になっちゃいましたね。またインターネットのゴミを増やしてしまいました。すみませんでした

 明日あたりにはまたHSの記事が出ると思うので翻訳に戻ります

 お疲れ様でした