vS225(アルタラック⑪・2022/3/18)雑翻訳
ワイルド版レポートは21日ごろ出る予定だそうです
https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-225/
クラス・アーキタイプ使用率解説
このレポートが公開された直後に新拡張が発表されるのに加え、今週もあまり多くの話題はないため、この記事は短くまとめている。ただし、プレイヤーの退屈しのぎに実験された斬新なアーキタイプがいくつかあり、そのなかに競技的に価値のあるものを発見したので、クラス別のセクションに記しておく。
ドルイドの使用率がどんどん高くなっている。ランプドルイドのプレイ率は上昇しつづけており、獣ドルイドもプレイ率が急上昇し、トップレジェンドでは10%のプレイ率の、全体で2番目に多いデッキとなった。獣ドルイドの隆盛は、その構築に新しいカードが採用されたことと相関している。
メタは、そこかしこで小さな動きはあるにせよ、ほぼ固定されている。ほとんどのクラスが停滞または低下しており、ウォリアーが最も落ち込み、パラディンが”覚醒”の兆しを見せている。
パワーランキング解説
- 一般に、ランプドルイドの膨大なプレイ率によって、獣ドルイドを代表とするアグロデッキは今回も強いまま。ランプドルイドのプレイ率がさらに上がっているため、アグロデッキはより良くなる一方。その結果、ランプドルイドの勝率は下がり続けている。
- 獣ドルイドの増加により、ウォリアー(コントロール)、シャーマン(バーン、ボルナー)、ウォーロック(フクロウ)がちょっと強くなった。これらは様々なアグロデッキに対して良好なパフォーマンスを発揮するため、アンチアグロデッキとして採用できる。
- クエストハンターやフェルデモハンなどのデッキは、ランプドルイドと獣ドルイドの両方に負けるので、ラダーではひどい成績。トーナメントではBANが可能なので、ラダーとは違うパフォーマンスを発揮する。
- メタはかなり多様性に富んでおり、今週発見したばかりの”眠れる獅子”的デッキもある。しかし、ランプドルイドのずっと高いプレイ率と、その非常に偏ったマッチアップ分布が組み合わさり、メタの難点となっている。
- 見ての通り多くのプレイヤーがカザカサンを楽しんでいるが、実装時期が遅かったのは良いことだ。ドルイドはローテーションによってカザカサンデッキに必要な多くのピースを失ってしまうので、おそらく4月には今ほど支配的になっていないだろう。我々は、ローテーション後のカザカサンウォリアーが暴れる可能性を恐れている。特に環境に終盤のコンボやリーサルが少なくなった場合、カザカサンウォリアーが活躍することになりそうだ。
クラス別分析
ドルイド
獣ドルイドは野生の力に加えて《群れの怒り》の採用を開始した。《群れの怒り》はラダーでの平均的なマッチアップではそれほど強くないが、このカードの売りはボードクリアに対するドルイドの耐久力を高めてくれること。ウォリアー、ウォーロック、シャーマンでよく使われる除去の届く範囲から盤面を逃すのに役立つ。これらのマッチアップは獣ドルイドが最も苦手とするので、新しい構築で運用することは正しいだけでなく、精神にも良い。
プレスタードルイドが最近少し誇大広告されているが、結果はそれを裏付けていないようだ。新拡張を待つまでの我々を楽しませてくれるTier4デッキ。
カザカサン高速ランプドルイド
カザカサン横並べランプドルイド
コールドトゥース鉱山ランプドルイド
シャーマン
シャーマンはそれなりの位置にいる。バーンシャーマンはこのゲームで最高のデッキの1つであり、ボルナーやエレメンタルシャーマンも悪くはない。
プリースト
ミラクルプリーストでは、ランプドルイドとのマッチアップで最善を尽くすことを目標に、さらなる調整が行われているようだ。マリゴス型は《ラシオンの角》を採用したものが増え、《血紡ぎ師》をより安定して序盤に発動できるようにしている。ラリー型では死者蘇生を利用することで、リソースをより枯渇しにくくしている。
ハンター
今週もハンターはあまり変わらない。フェイスハンターでは、サイ型ビルドのほうが引き続き優勢。クエストハンターでは、マルチキャスター型とドレクサー型が優れた選択肢のようだ。
咆哮キャスタークエストハンター
ドレクサー・クエストハンター
トンク・クエストハンター
ウォリアー
コントロールウォリアーに大きな進展はなし。ガルヴァンガー型の復活が騒がれているが、ラダーでは明らかにカザカサン型の方が強い。
デーモンハンター
ドルイドでレディ・プレスター? それよりデーモンハンターでレディ・プレスターを使うのはどうだろうか?FunkiMonkiによって広められた新しいアグロデーモンハンターの構築は、伝承守護者ポルケルトに加えてマナカーブのトップにプレスター、グルダンの髑髏、カートラスを搭載し、このデッキはかなり有望視されているようだ。ドルイド版のミーム性の高い成績とは異なり、デーモンハンターのプレスター・ベンチャーデッキは競争力がありそうで、Tier2程度に強いかもしれない。
パラディン
ンゾス秘策パラディンがカムバックしようとしているので、そのためのビルドを収集してみた。このデッキはそれなりの競争力を示しているが、上位互換であるバフパラディンの前にしてわざわざこれを使う理由を見出すのは難しいかもしれない。
ウォーロック
フクロウウォーロックは獣ドルイドの増加によって少し強くなったようだ。ハンドロックはまだ苦戦している。コントロールウォーロックの勝率を見る限り、《苦悶の呪い》は壮大な釣りであるようだ。
メイジ
バリンダ&竜炎のアミュレットメイジがラダーに登場した。どうやらミームデッキのようだが、新エキスパンションまで退屈なので、少しはこのデッキを改良してみてもよいだろう。除去がないため、《空飛ぶほうき》は重要な逆転カード。このアーキタイプにおける物知りヨウムのデータはないが、おそらくテイランを抜く必要があり、バリンダ(このデッキで最高のカード)を引く可能性が下がってしまう。6ターン目バリンダという最大の勝ち筋の可能性を失うのは惜しい。
ローグ
ローグは新環境に絶望しているように見えるが、偶然にも非常に影響力のある多くのカードをローテーションで失うことになっている。新拡張のセットが弱ければメタの底辺に沈む可能性があるため、4月にどのような結果になるか興味深いところ。
今週のメタブレイカー
新エキスパンション。新しいコアセット。ローテーション。次回のポッドキャストでは、これらのことが発表されたらすべて話し合う予定ですので、お聞きください。拡張シーズンは間近に迫っている。
とりあえず獣ドルイドでランプドルイドをファームしつつ、群れの怒りのおかげでカウンターマッチにもこっそり勝ちたい。これが現状では一番強い。
お疲れ様でした