虚無層

exit from society

vS228(海底都市①・2022/4/22)雑翻訳

 Stacklandsっていうゲーム、500円で無限に時間が溶かせるので暇つぶしに最適です。クッキークリッカーの亜種みたいな感じです 今日もこれやってたらVSの更新に気づくのが若干遅れました すみません

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-228/

クラス・アーキタイプ使用率解説

 新拡張が発売され、ローテーションが発生したが、『オニクシアの巣』の時から慣れ親しんでいた感覚が戻ってきている。ランプドルイドは非常に人気のあるデッキで、メタの発展が最も進んでいるトップレジェンドで絶大な人気を誇っている。『海底都市』の新カードは、《奇跡の繁茂》《ナーガの巨人》《アイヴァス》の大型脅威と、《海藻番》《大地の鱗》といった生存ツールによって、ハンドロックをプレイするような感覚で、カザカサンデッキに新しいカードをもたらした。この”宝物ドラゴン”は、ランプカードが減ったことと、デッキにドラゴン以外のものが相当数含まれていることから、以前ほど早く登場することはできないが、それでもランプドルイドがファティーグに近づいたとき、究極のフィニッシャーになる。アグロ系ドルイドも僅かにプレイされているが、《草攻凶花》の喪失が大きい。

 メイジは今年、全く新しいクラスとなり、ミニオンを戦略の中核に据えており、2つの種族が重要な役割を担っている。メックメイジは低ランクでは非常に多いが、ランクを登るにつれて徐々に減少していく。ナーガメイジは逆の傾向を示し、レジェンド・トップでピークを迎え、その挑戦的なゲームプランには高レベルのプレイヤーが最も興味を示しているようだ。

 エストウォリアーは、そのニーズにぴったり合った美しい低マナカーブの構築で、拡張最初の数日に爆発的人気を博した。しかし、我々はすでにレジェンドトップでの使用率が著しく低下していることに気づいており、その動きは過去にこのアーキタイプが見てきたものと似たようなものであろう、と推測している。その成績は監視の必要がありそうだ。コントロールウォリアーは、数多くの構築と高い実験性をもって存在している。クエストウォリアーと比較すると、今はまだ構築が洗練されていない。

 海賊ローグもまた、ラダーでよく見られるデッキ。その使用率パターンは典型的な海賊デッキというよりも典型的なローグデッキと似ており、ラダーを登るにつれて徐々に人気が出てくる。しかし、強力なローグセットが押し上げたのはこのデッキのみで、他のローグ・アーキタイプはどこにも何も見当たらないようだ。

 デーモンハンターは、おそらく拡張前のプレイヤーにとって最も興味がなかったクラスかもしれない。しかし、変化が起こり始めている。このクラスは高レベルで注目を集め、その影響は徐々にトリクルダウンしつつある。アグロデモハンが主な注目の的であり、フェルデモハンも後に続いている。

 コアセットの追加と新セットが宣伝されている裏で、プリーストは堅実に勝つ方法を考え出そうとしている。《ヒトリヨガイ》を繰り返しコピーして復活させてから《敬謙なるザイレラ》をプレイすることで対戦相手をファティーグに追い込むことを目的とした貝プリーストは、クラス最多の戦略として登場した。とりかへばやプリーストは、《とりかへばや》を悪用して、《フィンツイン》と《デスウィング》のスタッツを入れ替えようとする。エストプリーストはレノ構築を解明しようとしている。他のデッキも数は少ないが存在する。沈黙、祝福、ドラゴン、そしてイノシシなど。

 ハンターは表面上はあまり変わっていない。エストハンターがあり、おなじみの2種類のバリアントがある。フェイスハンターがあり、ビーストがローテーションで落ち、代わりにナーガが参加している。ビッグビーストハンターは、最初の2、3日には興味を得ていたが、急速に減少している。

 シャーマンも雑多なクラスだが、一つのおおよそ明確な方向性を持っている。バーンシャーマンクラスタは非常に多様で、基本的にはバリューを重視するか、バーストのポテンシャルを重視するかで変化する。マーロックシャーマンは一瞬だけ注目を浴びたが、急速にに見捨てられている。

 パラディンは主に3つの戦略が見られる。メカパラディンは、最初に登場したシンプルな構築の種族デッキ。レノパラディンは《ライトフォージのキャリエル》とレノの回復を活用しようとするものだが、このデッキはレジェンドトップでは消えてしまう。神聖パラディン、またはコントロールパラディンは、このクラスが受けた神聖呪文のサポートを活用しようとするもので、バフとミスター・スマイトの組み合わせでフィニッシュを狙う。

 ウォーロックは、拡張序盤としては死体に見えるクラスの一つ。ラダーを上がるにつれてプレイヤーの興味が薄れていくのが気になるところ。高レベルのプレイヤーはもうほとんど触れていない。奈落の呪いもマーロックのサポートパッケージも無視されている。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

 あらためて注意すると、環境序盤の集計勝率は、「構築の改良性」も視野に入れることで初めて意味を持つ。各クラスを掘り下げて、現在のパフォーマンスと改良の余地、両方の文脈で、その将来性を理解しよう。

  • ドルイド
    • ランプドルイドは『オニクシアの巣』環境を支配していたけど、勝率は50%だったんだよなあ」と思っているなら、悪い知らせがある。海底都市環境のランプドルイドは、前の世代よりもさらに支配的になっている。《カザカサン》に支えられたその脅威密度は、他のレイトゲーム戦略では対処不可能だ。ナーフ前の《悪魔の種》採用ハンドロックにも匹敵する。
    • さらに言えば、現在のフォーマットでは、ドルイドをカウンターするのもより困難になっている。アグロデッキのうち、60%の確率で安定して倒せるほど高速なものはほんの一握りだ。これはアルタラック環境と比べると大きな違いであり、そのためランプドルイドは悠々とTier1に位置し、メタの頂点に立つ不動の物体のように見えるのだ。
    • それ以外の多くのアグロデッキに対するランプドルイドのマッチアップは五分五分程度。このデッキが遅いデッキを壊滅させてさえいなければ、それで問題なかった。我々は、速いデッキとのマッチアップを弱めるよりも、遅いゲームでの支配力に対処することを望む。なぜなら、前者の処置を行うことは、ほんの数週間前に見たものとあまり変わらない、非常に偏ったフォーマットを導く可能性があるからである。ランプドルイドはレイトゲームのマッチアップに勝つために、本来もっと苦労すべきなのだ。
    • ランプドルイドへのカウンター策の一つは、自身のクラスから出ている。我々は、現在のフォーマットでTier1の可能性を持つビーストドルイドの構築を確認した。その勝率は最終的にはTier2になるかもしれないが、現状ランプドルイドに対する最もハードなカウンターデッキである。他のマッチアップ(シャーマンなど)に大きな問題があるので、明確なメタブレイカーにはならないと考えている。
  • デーモンハンター
    • 多くの人が驚いたことに、アグロデモハンはランプドルイドの支配力に対する主な回答として登場した。レイトゲームの暴君に対する有利なマッチアップと、アーリーゲームに対する支配的マッチアップが相まって、ダイヤ4以上のラダーでは最強の選択肢となっている。このデッキには好調な2つのバリエーション(ナーガとトークン)がある。アグロデモハンへの明確なカウンターは複数存在するが、それらは全てランプドルイドに破壊されるため、現在のドルイドに定義された発展途上環境においてはその成功が約束されている。マルフュリオンは弟を助けているようだ。
    • フェルデモハンは、ランプドルイドの人気によって大きな問題に悩まされているものの、現在のメタではTier2デッキに発展する可能性が非常に高い。デモハンミラーでは若干有利であり、アグロデモハンをカウンターするいくつかのデッキ(クエストハンター/コントロールウォリアーなど)に対して有利なマッチアップを持つ。フェルデモハンは他のほぼ全ての環境のマッチアップの成績がアグロデモハンに劣っており、特に対ドルイドで苦戦している。ドルイドにナーフがあれば、ここでも事態が変化する可能性がある。
  • メイジ
    • ナーガメイジは結果を出していないようだ。高レベル帯ほど成績が上がることから、スキルの上限が非常に高いデッキだが、ワイヤーローグとは事情が違う。総合成績は向上を見せていない。実際、勝率は後退しており、トップレジェンドではTier4まで落ち込もうとしており、つい数日前に50%前後まで低下している。改良の余地はあるが、それでも十分ではないかもしれない。
    • メックメイジもまた、高レベル帯で”自由落下”しているデッキで、最終的にTier3、あるいはそれ以下に低迷していても不思議ではない。種族デッキはどれも構築しやすかったため、拡張開始時は強いように見えたが、環境全体の構築改善が追いつき、スキルの天井の低さやプレイパターンの予測しやすさが露呈しつつある。メックメイジは今後もラダーの大部分で人気があり、成功するデッキであり続けるだろうが、トップレベルのプレイでは目立つ存在ではなくなるだろう。
  • ウォリアー
    • ”自由落下”のデッキといえば、エストウォリアーだろう。このデッキは拡張初日には絶対的な脅威であり、ラダー全体で60%前後の勝率を記録していた。しかし、成績の暴落が高レベルで加速し始め、最終的にはトップレジェンドでTier4に沈むかもしれないほどだ。競技プレイでは、クエストウォリアーはプレイ不可能になるかもしれない。問題は、クエストウォリアーが下位ランクで非常識な勝率を維持していることだ。その格差は非常に大きく、今までのこのデッキよりもさらに大きくなっている。ダイヤモンド4以下の勝率は60%近く、ゴールド以下では60%の大台を超えている。これらのランクで勝率が低下している様子はない。これは非常識な数字で、運営の介入が必要かもしれない。
    • コントロールウォリアーはそれほど好調ではないようだが、このアーキタイプはほとんど洗練されていない。デーモンハンターが増加し、クエストウォリアーがトップレベル帯から姿を消せば、来週にはそのパフォーマンスが大幅に向上する可能性がある。実際、このデッキはトップレジェンドで充分Tier2レベルだと思われる。クエストウォリアーが多い下位ランクでは、苦戦が続きそうだ。
  • ローグ
    • ローグは海賊ローグにハマっており、それ以外のデッキはない。さらに、海賊ローグの未来もあまり明るくなく、その勝率は他の種族デッキと同様に、時間とともに低下していきくだろうが、おそらくそれほど激しくは低下しないだろう。ラダーの大部分ではTier2の性能に留まると予想されるが、メタが極めて冷酷になるであろうトップレベルのプレイではもっと悪くなる可能性が高い。
  • プリースト
    • プリーストは非常に悪いようだ。ミル貝プリーストは、一部の人が期待していたような結果を出していない。確かにまだ改良が進んでいないかもしれないが、このデッキが改良によって勝率を大幅に飛躍させるとは考えにくい。もうひとつの重要なポイントは、このデッキは高レベル帯になっても何の強化も見られないということだ。スキルアップによる勝率上昇の兆候が全く見えないのだ。とりかへばやプリーストは最も成績の良いプリーストデッキだが、まだTier4であり、ハースストーンのデッキとは到底思えない。他のプリーストデッキの勝率は30%台。それとも、プリーストが提供されたすべてのツールから最適解を理解するのが難しいだけなのだろうか? しばらく様子を見よう。
  • ハンター
    • フェイスハンターも信頼できるランプドルイドのカウンターだが、マッチアップ分布はアグロデモハンよりはるかに悪い。また、デモハンに破壊されることもあり、特に高レベル帯では成績が徐々に悪くなっていくのが見て取れる。環境の重圧で崩壊するかもしれない。
    • エストハンターは生き残る可能性を秘めており、アグロデモハンが急増した場合、それに対するまともなカウンターであり、また全体的なマッチアップ分布も非常に強い。問題はもちろん、ひどいランプドルイドのマッチアップが大きく足かせになっていることだ。クエストハンターはドルイドBANという選択肢のおかげで既にトーナメントシーンでは支配力を見せており、ドルイドがナーフされればブレイクしてラダーを支配することもできるのではないかと思われる。次の暴君になる可能性あり。これは要注意だ。
  • シャーマン
    • バーンシャーマンは改良の遅さに苦しんでいるが、そのベストビルドは現在でもTier2レベルと推測される。厳しい環境を生き抜くことができるデッキの1つだが、場にある他の強力なデッキに対する立ち位置はあまり良くない。ランプドルイドは現在、明らかに人気のある不利デッキであり、クエストハンターに対しては依然として大きな苦戦を強いられている。また、有利なマッチアップの多くが減少している。
  • パラディン
    • メカパラディンは他の種族デッキと同じような立場にある。その勝率は高レベル帯では崩壊しているが、ラダーの他のランク帯においては十分に強い選手であり続けるだろう。神聖パラディンは、クエストウォリアーにあまり出会わない高レベルでは、選択肢になるはずだ。アグロデモハンや、他のアグロデモハンに対するカウンターであるコントロールウォリアー/クエストハンターに対して良いマッチアップを持っている。しかし、ウォリアーやクエストハンターと同様、ランプドルイドの重さに耐え切れず、結果的にラダーで安定した成功を手に入れることはできない。
  • ウォーロック
    • ウォーロックはほぼ終わっている。マーロックウォーロックは競争力がなさそうだし、呪いウォーロックはプレイ不可能なようだ。まだ希望を漂わせているプリーストとは違って、このクラスはもうだめだ。何か抜本的な解決策を見出さなければならないだろう。

クラス別分析

ドルイド

 まるでアルタラックの続きのような感じで、ランプドルイドはこのフォーマットで最も影響力のあるデッキである。しかし、前回の拡張では、アグロ系デッキによって効果的に抑えられていた。このアーキタイプは、フォーマットのパワーレベルが下がったことと、新しい生存ツールのおかげで、非常に支配的であり、倒し難いようだ。ランプドルイドに対する信頼できる回答はいくつかあるが、レイトゲームに関しては無敵であり、すべての遅いマッチアップを簡単に下すことができる。

 ランプドルイドの最終形態となりそうな、現在のメタに対応したビルドの候補を掲載している。バトルマスターは非常に強力で、過小評価されている。ランプドルイドは基本的にストームウィンド環境のハンドロックと同じであり、バトマスはこのデッキのプレイスタイルに完璧にマッチしている。カードを引きながら大型の脅威を展開し、これらの脅威がすべて処理されても、カザカサンという、ウォーロックのクエスト報酬のようなカードがあるので、常にレイトゲームに勝つことができ、決してファティーグに至ることはない。

 バトルマスターは、あなたの大型脅威を放置した相手を罰するので、より速くゲームを終わらせることができる。巫女は2枚ともコアであり、安定して脅威を生み出すのに不可欠(巫女を1枚採用するのは明確に誤り)。 《礁のドルイド》は《自然の怒り》よりも強く、《巫女》とシナジーのある除去。《自然の怒り》をカットすることは、《つぎはぎの大工》を1枚採用することを意味し、大工が後半腐る心配が少なくなるため、《滋養》をマリガンで安心してキープできる。《ダマラセヒトデ》はミラーにおいては巫女/アイヴァスに対して、シャーマンとメイジに対しては凍結に対して素晴らしいテックになる。

 ビーストドルイドは、ランプドルイドが支配し続けるならば、現環境にて眠れる獅子のデッキの1つであり、再びランプドルの最も安定したカウンターとなるかもしれない。呪文を多用するビルドは、我々がセオリークラフトしたものや、アルタラックの時と似ているものも含め、うまくいっていない。その代わりに、カザカスを使ったミニオン中心の庭園ビルドが大きな期待を集めている。なぜ《底魚》が含まれていないのか不思議に思っているのなら、それはこのカードが最悪だからである。

ドルイド:クラスレーダー

ウォーターランプドルイド

庭園ビーストドルイド

デーモンハンター

 アグロデーモンハンターは、このフォーマットで最強のデッキであり、現時点で最強のランプドルイド・カウンターデッキかもしれない。数が多く成功しているバリアントが2つある。

 1つ目は、よりバニラな”ナーガ”バリアント。このデッキは”ナーガ”よりも”フェル”シナジーを押し出すべきであることがわかった。《むら気な賢者》はこのデッキではひどいカードで、《レディ・サセーノ》でさえ非常に弱いと思われる。《踊り食い》はこのデッキでも素晴らしいカードなので、ナーガの枠を埋めるために《宝物の警備兵》を追加した。《宝物の警備兵》はドレクサーの有望なターゲットで、もっとデータを見たい。《悪魔変フィン》は、《アイアンディープのトログ》と《笑顔の相棒》のどちらよりもかなり優れている、このデッキの眠れる強カード。《フェル連射》は手札からより多くのダメージを与え、このマーロックをより安定的に起動するのに役立つ。《骨のグレイヴ》はドレクサーを中心としたアグロデッキにとっては重要なフィニッシャーであることが判明した。この構築は、ゲーム序盤からミニオンをスノーボール式に増やしていき、盤面で大ダメージを与えることに全てをかける。

 2つ目は、トークンバリアント。このビルドはよりボード中心で、手札からのダメージが少ない。《魂の狂宴》はひどいので、《霊視力》と入れ替えた。また、《連携攻撃》も好ましくないので、このデッキに自然にフィットするはずの《トログ》を選択した。このバリアントでトログがまだ採用されていないのは謎。

 フェルデーモンハンターはまあまあだが、改良しようとすればするほど、要するにドレクサーをジェイスに替えたアグロデモハンであることが分かってきた。アルドラキ・ウォーブレードは骨のグレイヴよりはるかに弱く、フグパンチャーはグレイヴシャークより優れている。ドレクサーを抜いたことで、デモハンの強カードである《ナーガ校の先生》を採用することができるようになった。問題は、ドルイドとのマッチアップがかなり悪くなること。メタが変化し、他の遅い戦略が成功するようになるかどうかが重要で、そうなればフェルデモハンはアグロデモハンと比較した長所が生きることになる。ドルイドのナーフはこのアーキタイプの大きな助けになるだろう。

デーモンハンター:クラスレーダー

ナーガ・アグロデモハン
トークン・アグロデモハン

ナーガ・フェルデモハン

メイジ

 ナーガメイジは面白いデッキだが、残念ながらどのレベル帯でもあまりうまくいかないようなデッキだ。現環境で最も高いスキル上限を示しているものの、現時点ではそれでも十分ではないようだ。おそらく、構築にも改良の余地があるだろう。

 全体的に、Habugabuがレジェンド1位を取ったビルドは、火付けバリアントに関しては的外れに近いと思われる。予熱やマナ抽出には感心しない。マルチキャスターを入れたほうが火付けのパフォーマンスを向上させる。Habugabuとは異なり、ゾーラではなくアズシャラを選んだ。ゾーラはセイレーンのターンがかなり強いが、それ以外では最悪。一方アズシャラは単体で強いカード。両方使うという選択肢もあるが、それよりも、あまりプレイされていないが非常に有望なとあるナーガに非常に興味をそそられている。

 予備的な数字では、《宝物の警備兵》は壊れである可能性が高い。《レインボー・グロースケイル》に比べてコストが1マナ重く、《スパイトラッシュのセイレーン》と一緒に使っても”無料”ではないものの、単体のミニオンとしてはより強力で、ナーガの盤面を守る素晴らしい守護者。アグロ系のデッキがセイレーンを除去しにくくしてくれるし、最も重要なのは《オニクシアの鱗》によるチビドラの攻撃を3回吸収し、《海藻番》を阻止してくれること。これはこのマッチアップを大きく変え、この理由だけでも試す価値がある。

 火付けではなく山火事を使うという案も、興味深い結果を生み出している。火付けは一般的に勝ち筋としては弱く、山火事は盤面外の勝利のためのより確実な方法かもしれない。また、モードレッシュはドルイドに対しても強い。

 魔導師ドーングラスプに関するデータはないが、山火事を搭載するデッキでは、非常に強い可能性があるカードである。我々は《宝物の警備兵》を選択したが、より遅いマッチアップを改善するための選択肢としてリストには載っている。

 メックメイジを構築するのはもっと簡単。ゲートウェイをサーチするためにダンジョニアを使う価値はない。最初の盤面の猛攻のあとで、相手を仕留めるために《ファイアーボール》を使った方が良いだろう。イニ・ストームコイルはメカデッキで非常に強いことが証明されている。アイアンディープのトログは、みんながこのレポートを読んでドルイドの良さを理解したら、コアになる可能性が高い。バリンダ/アミュレットの構築は良くない。

メイジ:クラスレーダー

火付けナーガメイジ
山火事ナーガメイジ

ゲートウェイ・メックメイジ

ウォリアー

 エストウォリアーはラダーのほとんどのランクで絶対的な脅威なようだが、トップレジェンドではギリギリプレイ可能なレベル。ゲームプランが非常に単純でわかりやすいため、初心者プレイヤーのミスプレイを防ぐという点では非常に効果的だが、このデッキはプレイヤーの意思をほとんど反映しないため、予測可能なプレイパターンを逆に利用する方法を知っている強者に対しては残念な結果になる。

 正しい構築は、セオリークラフトの記事で紹介したものと1枚も違わないようだ。ネリーは強いと予想してはいたが、その成績には我々も驚かされた。このデッキでは《スマイト》に次ぐ2番目の強さを誇るカードである。

 コントロールウォリアーはいくつかの異なるアプローチを試みているが、どれもランプドルイドとクエストウォリアーに大きく苦戦しており、このアーキタイプはあまり良い時間を過ごしていないようだ。

 カザカサンのバリアントはもう少し積極的になって、ナーガを採用したい。《ナーガ校の先生》はこのアーキタイプに最適なカードで、《アズシャラ》も《カニバサミの執行者》と並んでこのデッキに適している。《都市を守れ》は《執行者》をマナカーブに沿いながら有効化することができる。ネリーはこのアーキタイプでも非常に優秀。

 ガルヴァンガーのバリアントも同様に強力で、《深淵よりのもの》と《黒曜石職人》を採用している。フィンレーは《深淵よりのもの》とのシナジーにより、このデッキでは非常に強い。ネリーはすごい、もう3回も言ってる。とりあえず入れて良い。

ウォリアー:クラスレーダー

海底都市環境クエストウォリアー

ナーガ・カザカサン・コントロールウォリアー
深淵・ガルヴァンガー・コントロールウォリアー

ローグ

 海賊ローグは良いデッキだが、特別なものではない。《フックタスク》はより速い相手とのマッチアップではひどく弱いため、現在のメタにおいては釣りカード。序盤を強くすることに注力した方がいい。ハカジキとアズシャラの船はフックタスクのターンより前に、相手を殺すのに十分なダメージを与えることができる。船を早く展開するために《段取り》が重要。《ダイオウガニ》はスマイトに次いで、このデッキの2番目に良いカード。フォグセイルのぶんどり船員は過小評価されているカードで、かなり良さそう。

 それ以外にこのクラスには何もない。海賊 or ゴミである。

ローグ:クラスレーダー

海賊アグロローグ

プリースト

 プリーストは荒れているようだ。ミル貝プリーストには多くの誇大広告があるが、結果はそれを全く裏付けていない。このデッキの構築でよくある間違いは、《ライトモーのネザーレイク》を抜いてしまうことだ。これはデッキの勝率を大きく下げてしまう。また、我々は《密言・崩》はドルイドに対処するのに必須だと考えており、《アンシェの聖職者》を抜いてそのためのスペースを確保している。これによって、《敬謙なザイレラ》と《プリーステス・ヴァリシュ》を使ったビッグコンボのために、ブランとゾーラを残しておくことができる。それでも、このデッキが現在のフォーマットでTier4から抜け出せたら、我々は驚くだろう。

 とりかへばやプリーストはちょっとしたジョークであり、しかも面白くもない。このデッキは信じられないほど有害なゲームプレイをもたらしており、このデッキがワイルドで《石牙のイノシシ》と《クライヤミ》を用いてやっていることのために《とりかへばや》が調整されても驚かない。

 スタンダードでも《墓の呼び声》《不死のアミュレット》《ザイレラ》によるバックアッププランを用意することで、なんとかまともなデッキにする方法がある。このプランとは、バリューのある断末魔を発見し、それを起点に行くだけである。素晴らしいプランではないものの、《とりかへばや》をプレイする前にミニオンを1枚引いてしまった場合や、《フィンツイン》が除去されてしまった場合でも、自動的にゲームが負けるわけではない。(多くのプレイヤーが即座に行っている)その場でサレンダーするのではなく、たまに勝つことができるのだ。

 イノシシプリーストもまた、登場し始めたばかりの面白いデッキだ。序盤の成績はあまり良くないが、PocketTrainは今日このデッキでレジェンド1位を記録した。我々は《光爆弾》の採用が有効だと考えている。

プリースト:クラスレーダー

ミル貝プリースト

アミュレットとりかへばやプリースト

海底都市環境イノシシプリースト

ハンター

 ハンターは予想通り、ローテーション前と同じアーキタイプを利用しており、どちらも問題なさそうだ。当初、エストハンターのマルチキャスター構築はドレクサー構築よりも良いパフォーマンスを見せたが、その原因はドレクサーの雑な実験にあった。プレイヤーはこのデッキに何らかのナーガ・パッケージを組み込もうと試みているが、残念な結果に終わっている。

 先週セオリークラフトしたリストを活用するのがベストかもしれない。《必中の一矢》はかなり優秀で、《キャンドルショット》は間違いなくコア。唯一調整の可能性があるとすれば、《爆発の罠》を環境に応じて《宝物の警備兵》に置き換えてもよいという点だろう。一般的に、ミニオンを引くことはこのデッキにとって好ましくないことだ。しかし《ラジ・ナズジャン》だけは例外のようだ。

 フェイスハンターはランプドルイドへの良いカウンターだが、アグロデモハンよりもマッチアップが偏っている。《ノームの二等兵》を《ブラッドシーカー》に、《笑顔の相棒》を《深淵の融合体》に入れ替えればOK。

ハンター:クラスレーダー

ドレクサークエストハンター

ナーガフェイスハンター

シャーマン

 バーンシャーマンは《生物発光》のおかげでローテーションを生き延びたようで、クラスの他のデッキたちが軒並み非常に精彩を欠くように見えるなか、最も有望な方向性である。現在のリストでは、デッキの雄叫びミニオンと組み合わせてボルナーとブランを悪用しようと試みている。《ナーガ校の先生》は追加カードとして素晴らしく、幼ナーガに生物発光を唱えさせることができれば、クレイジーなバーンコンボを可能にすることさえできる。《珊瑚の番人》には大きく失望しており、アイアンディープのトログの方がこのデッキにとって良いカードであることは憂慮すべき事実。我々は《アズシャラの光輝》を少し疑っているものの、かろうじて採用された。

シャーマン:クラスレーダー

生物発光バーンシャーマン

パラディン

 パラディンはデーモンハンターの成功から恩恵を受けられるだろう。神聖パラディンはスマイトOTKに全力を尽くさずとも、充分に競争力がありそうだ。《正義の防御》を1、2枚唱えてキャリエルのバフをいくつかかければ相手を仕留めるのには十分なので、渡り板ダイバーは必要ない。このデッキは強力な防御手段を備えているので、コンボ実行まで長く生き残ることができる。《戦闘牧師》は、《エイヨウマンボウ》と組み合わせるとかなり強いという結果になった。追加ドローと《スマイト》を安定して引けることから《旗持ち》が強い。《アズシャラ女王》はこのデッキでは良くない。キャリエル/スマイトを見つけるまで生き残ることを第一に考えるべきで、またドルイドに対しては《正義の防御》が完璧なので、この方法で倒すこともできる。

 メカパラディンは、ゲームをより良く終わらせるために、いくつかの調整が必要。ハンドバフデッキではあるが、《アライアンスの旗持ち》は非常に弱い。《ストーンハースの擁護者》を《レーダー探知機》を探すために採用する価値もなさそうだ。ミスタースマイト、バトルマスター、イニ、サムローは採用。メカの数は多いほうがいい。

パラディン:クラスレーダー

スマイト神聖パラディン

聖なる盾メカパラディン

ウォーロック

 ウォーロックは最悪。すごく悪い。マーロックウォーロックは弱いアグロデッキで、メタが洗練されるにつれて消えていくだろう。しかし、我々は《ギガフィン》がこのデッキの最高のカードであり、それが多くのビルドで欠落していると言っておく。バフの恩恵を受けるために、できるだけマーロックの数を最大化したい。

 呪いウォーロックはプレイ不可能に見える。多くの構築はミスリルロッドを活用しようとしているが、ドローがないため、しばしば足手まといになってしまう。呪いのカードは弱すぎる。魂壺ウォーロックの構築は勝ち筋が何であろうと関係なく最悪で、このクラスはミニセットで何かを得るか、バフを受けるまで数ヶ月の冬眠に入ろうとしているようにしか見えない。

ウォーロック:クラスレーダー
エサマーロックウォーロック
奈落の呪いウォーロック

今週のメタブレイカ

 メタが落ち着けば、ランプドルイドとアグロデモハンは他の環境デッキより頭一つ抜きん出た存在になると思われ、特にパワー差の開く高レベル帯ではその傾向が顕著。ランプドルイドはメタにおける”リソースの最大化”を定義している。アグロデモハンはメタにおける”盤面の取り方”を定義している。海底都市の最初のバランス調整は間近に迫っており、彼らの支配は長くは続かないかもしれません。デーモンハンターはナーフをかわすかもしれないが、ランプドルイドが鉄槌を避ける可能性はほとんどないだろう。

 今のうちに楽しんでおきましょう。

ランプドルイド

アグロデモハン

 お疲れ様でした

 ↓ おまけです 最初に言ったStacklandsのわかりやすい説明動画あったので貼っておきます

youtu.be