虚無層

exit from society

vS229(海底都市②・2022/5/06)雑翻訳

 他人の耐久配信流してると作業が捗りますね

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-229/

クラス・アーキタイプ使用率解説

 パッチ後のメタはデーモンハンターが支配している。アグロデモハンはラダー全体で使用率が急上昇している。最も多いトップレジェンドでは30%近くで、下のランクにも早々に伝搬しており、来週にはダイヤモンド上位帯でも同じ使用率になるのではないかと思われる。

 エストウォリアーは連続クエストの2回目のナーフを受けてラダー全体で減少し、コントロールウォリアードルイドの減少やデーモンハンターの増加を受けてプレイ数が増加している。コントロールウォリアーは、このフォーマットで最も多いデッキに対する最も安定したカウンターであり、その使用率のピークは、デモハンの使用率のピークと同じトップレジェンド。アグロデモハンが30%、コントロールウォリアーが20%で、トップレジェンドのパイの半分を占めている。

 ドルイドのプレイ率はパッチ後に低下したが、このクラスはまだ多い。ランプドルイドは混乱中で、何をすべきかを見極めている最中。カザカサンを抜いたランプドルイド、カザカサンを残したランプドルイド、また星界配列型はほとんどがカザカサンを採用しており、トップレジェンドで増加する。特に対デモハンではドルイドが正体を見せる前に死んでしまう割合がかなり高いので、相手側からこれらのバリアントを確実に識別することができない。(※訳注:Vicious Syndicateは使用者側ではなく対戦相手側のデッキから統計を取っています。)我々はできるだけバリアントとその長所/短所を語る予定だが、不完全な情報では、確実にその性能を測定することは不可能だ。誤解を招くバイアスがかかってしまうことになる。

 エストハンターは、クラスの中で唯一の生き残りだ。フェイスハンターは消え去り、ビッグビーストはすでに消えた。クエストハンターはすべてのプレイレベルで使用率が高く、すべてのランク帯で10%前後のプレイ率にとどまっている。

 メイジにはまだ2つのデッキがある。メックメイジはラダー全体でより使用率が高いが、トップレジェンドでは姿を消し、ナーガメイジは逆にトップレジェンドで多い。ナーガメイジの内部では、山火事型のほうが増えてきている。

 イノシシプリーストはラダーで注目されている唯一のプリーストデッキだが、強いのはトップレジェンド帯だけであり、そこでは多くのプレイヤーがこの難しい、スキルを要するデッキに挑戦している。イノシシプリーストの強さを測定するには時間がかかるが、その使用率はトップレジェンド帯で急速に増えている。それ以外の場所では、このクラスは死んでいるようだ。

 神聖パラディンメックパラディンの輪にドラゴンパラディンが加わり、カザカサンのリニューアルされた条件を生かそうと試みている。また、小型のメカパッケージを搭載した新しいハンドバフパラディンのビルドもあり、関心を集めている。

 ローグ、シャーマン、ウォーロックの状況は特に暗い。これらのクラスはすべて、高レベル帯では完全に消えてしまう。通常、ほとんどのイノベーションは高レベル帯から始まるので、これはクラスの将来にとって非常に悪い兆候。断片的な数の海賊ローグ、バーンシャーマン、呪いウォーロックだけが残っている。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

 厳しい。現在のメタと、事態が向かう先を表現するなら、この一言に尽きる。アグロデモハンは制御不能で、すでに現在のトップレジェンドを支配しており、同じようにラダーの他のランク帯を支配したら、他のデッキはその成績を大きく崩すことになるだろう。Tier1デッキは2つある。暴君と、その唯一の信頼できるカウンター。そしてTier3とTier4のデッキの軍団がその後ろで、なんとか生き残ろうとしている。瓦礫の中から救い出せそうなものもあるので、それについては言及するが、総合的に言えば、デモハンはラダーでは他のどの選択肢よりもはるかに強力。

  • デーモンハンター
    • 開発チームは、前回のパッチでデーモンハンターをナーフしないことを決定した。これは、ランプドルイドによって抑制されていたいくつかのデッキが、これにカウンターできるという合理的な考えのもとだ。問題は、これらのカウンターデッキに対して、デーモンハンターの改良が行われたことである。アグロデモハンは、以前は苦戦していたクエストハンターとのマッチアップを見事にひっくり返し、今や有利になった。コントロールパラディンの有利幅も小さくなり、コントロールウォリアーに対しても数%勝率が上がった。ウォリアーは依然として信頼できるカウンターだが、デーモンハンターが環境全体に対してあまりに有利なので、相殺できていない。トップレジェンドでは、コントロールウォリアーの割合が20%あるにもかかわらず、アグロデモハンが最高のデッキであり、より低いランクでは、プレイヤーが(まだ)反応していないため、使用率が低く、さらに強くなっている。

    • ドレクサーがこのデッキで最も暴力的なカードであり、明らかなパワー異常者。単体で多くのゲームをもぎ取っており、次のナーフ対象として議論される可能性が非常に高い。このような”重い”デッキ構築制限を持つ中立のカードの性能が、そのデッキに入れるためにデザインされたクラスレジェンドカードよりも凌駕しているのは、何かが間違っているように感じられる。フェルデーモンハンターの成績を見てもわかるように、ジェイスはドレクサーの足元にも及ばない。
  • ウォリアー
    • コントロールウォリアーがいなければ、ラダーで使用する価値のあるデッキはアグロデモハンしかなかった。しかし、アグロデモハンとコントロールウォリアーだけがパフォーマンスを発揮できそうな現状では、狭いカウンターがウォリアーを叩き始めることになり(なぜなら彼らはデモハンには絶対カウンターできないので)、現在のプレイ率や立ち位置から押し出される可能性がある。両方に対して好成績を残せるデッキでない限り、デーモンハンターの支配を解決することはできないようだ。
    • エストウォリアーは悪化した。レジェンドトップでは再びプレイ不可能になったが(どうせ一度もナーフされなかったとしてもそうなっていたとは思われる)、勝率が問題とされていた下位ランクでも、その成績が緩和された。
  • ドルイド
    • ランプドルイドは、このフォーマットが完全に洗練されたら、3番目に多いデッキになる可能性が高いと思われる。グーのウォリアーとチョキのデモハンに対するパーとして確実に機能することができる。とはいえパッチ前よりもパワーレベルは低いため、Tier2デッキで終わる可能性もある。カザカサン型がラダー全体で最高のパフォーマンスを発揮している。星界配列型は、イノシシプリーストがこのままプレイレートを急上昇させ続ければ意味を成すかもしれず、レジェンドトップでの狭い用途を持っているが、そのマッチアップ分布は偏っている。非常に状況依存的であり、ラダーやトーナメントシーンでは一般的にひどいパフォーマンスを見せている。
    • エスドルイドは最悪。ビーストドルイドはアグロデモハンとコントロールウォリアーの両方に苦戦するため、あまり良い時間を過ごしていない。
  • ハンター
    • エストハンターはラダー全体で非常に強力なデッキのように見えるが、デーモンハンターが最も多く存在する場所では崩壊し始めている。形勢は逆転し、ハンターはこのマッチアップで苦戦を強いられている。このデッキは高レベルでは50%の勝率を誇っているが、この数字は崩れつつある。ランプドルイドの使用率が回復する可能性があるため、クエストハンターはさらに落ち込むと思われる。また、構築の改良による改善の余地も低い。
    • フェイスハンターは終わった。アグロ系のデッキは、デーモンハンターとウォリアーの両方が持つボードコントロールの手段に対して生き残ることができない。この2つは、他のクラスがゲーム序盤に主導権を握る可能性を排除している。
  • メイジ
    • メイジは我々が少し期待しているクラスの1つ。ナーガメイジは、火付け型がアーキタイプの勝率を抑制しており、山火事型のほうが明らかに優れていることを考えると、見た目の数値よりも少し良いのではないかと思われる。改良後のナーガメイジがTier2に入れるかどうかはわからないが、現状のTier3デッキの中では間違いなく良い部類に入るだろう。
    • メックメイジは他の種族デッキと同様、ダイヤモンド以下では十分なパフォーマンスを発揮しているが、ラダーの上位層では苦戦を強いられ始めている。スキル上限が低いこともあるが、レジェンド上位のデーモンハンターの存在が大きく、勝率をさらに落としている。おそらくこれは、アグロデモハンの高い使用率が他のランク帯にも浸透してくる予兆なのだろう。このマッチアップは悲惨で、出会いたくない。
  • プリースト
    • イノシシプリーストの状況は非常に興味深い。このデッキはラダー全体を通して全くもってゴミのように見えるが、トップレジェンドになるとその性能はすばらしく跳ね上がる。コントロールウォリアーという最強のマッチアップが増加してきたこともあるが、その大部分は、驚くべきスキル上限の高さと関係がある。トップレジェンドでも勝率はTier4止まりで、トーナメントでの活躍も目覚ましいとは言えないが、一部の高レベルプレイヤーは「最強のデッキ」と断言している。
    • 我々の経験では、このような高いスキル上限を持つデッキは、長い時間とともにプレイヤーがより良い操縦方法を学んでいき、成績が向上していく。したがって、その最大パワーレベルについて結論を出す前に、これから数週間のイノシシプリーストの動きを見守る必要がある。
    • イノシシプリーストの使用率上昇が、ランプドルイド星界配列型を引き寄せていることに注目したい。このマッチアップは大体5-95で、プリーストにはほとんど勝ち目がないため、イノシシプリーストが将来、厳しく罰せられることもなく人気デッキになることは難しいだろう。あまりに簡単にハードカウンターできるため、非常に誘惑的だ。これからの数週間で、対デーモンハンターの勝率を上げることができれば、この熱狂は本物になるかもしれない。
  • パラディン
    • 神聖パラディンは当初はかなり良さそうに見えたが、より進んだ環境ではコントロールウォリアーの下位互換に近い印象。デーモンハンターには安定して勝てないし、コントロールウォリアーとの直接対決にも負ける。ウォリアーとのマッチアップを改善するための調整方法はいくつかあるが、メタにおけるその役割はまだ少し不足に感じられる。
    • ドラゴンパラディンも同じような立ち位置にいるが、このデッキはまだ神聖パラディンほど改良が進んでいないので、見た目の数字よりはマシだろう。それでも、奇跡はあまり期待できない。
    • メックパラディンは下位ランクでは強く、理論上はトップレジェンドでコントロールウォリアーに対する良い回答となるはずだったが、実際にはこのデッキは激しく落ちる。これはメックメイジと同じ理屈。スキルの上限がさらに低く、デーモンハンターに破壊されてしまう。一時止血的な解決策はあるが、状況を大きく変えるほどではない。
    • ハンドバフパラディンは、サンプル数が少ないものの、初期のデータは有望。Tier2とTier3の間くらいにあるようだが、これはウォリアーでもデモハンでもないデッキとしてはかなり強いと言える。試したいことが多い。来週にはもっとよくわかるようになるだろう。
  • ローグ
    • ローグにとっては非常に不利な状況。海賊ローグはデーモンハンターとのマッチアップに対応できていないし、コントロールウォリアーをカウンターしようとすると、イリダンに対してさらに無様を晒すことになる。泥棒ローグはこのゲームで最悪のデッキ。このクラスはラダーでは死んでいるように見える。
  • シャーマン
    • バーンシャーマンは、多少の調整でTier3のトップに到達できるかもしれないが、それ以上ではない。クエストハンターという最悪のマッチアップが減少することで、その地位に入ることを望んでいる。つまり、生き残るために必死でパンくずを拾っているところだ。
  • ウォーロック
    • ウォーロックは専用のTierにいる。すべてのプレイ不可能なクラスの中でも、最もプレイ不可能なクラスである。このクラスのデータを見ると、気が滅入る。本当に……”呪われ”たような低さ。

クラス別分析

デーモンハンター

 アグロデーモンハンターは、現在のフォーマットではめちゃくちゃ強い。パッチ前の最悪だったマッチアップに適応することができ、カウンターが非常に難しくなっている。コントロールウォリアーだけが信頼できるカウンターのように見えるが、そのマッチアップでさえもかなり勝てるほうになっている。

 アグロデモハンの構築改良における鍵は、コントロールウォリアーのマッチアップの増加。これにより、パッチ前にドルイドを捕食していた1マナミニオン型よりも、《ニード・フォー・グリード》型のほうが昇格した。《グリード》型はゲーム後半まで圧力を維持できる、より長い寿命を持ち、《ドレクサー》に全力を注ぎ、このカードをさらに無茶苦茶強力なものにしている。掲載のリストではそのために《マンクリクック》や《レディ・サセーノ》などの3ドロップを積んでいる。また、《ニード・フォー・グリード》を採用すると、《サセーノ》はより強力になる。

 パッチ前のグリード型の問題点は、《骨のグレイヴ》が採用されていなかったこと。この武器は少なくとも1枚、いや2枚はデッキに入れたい。骨のグレイヴが与えるダメージは、クエストハンターのような防御的なデッキに対するフィニッシュのために不可欠なものとなり得る。骨のグレイヴは、クエストハンターのマッチアップがデモハン側有利になった原因の1つ。

 つまり、このデッキには29枚のコアカードがあり、そして2枚目の《骨のグレイヴ》か、その他多数の自由枠・テックカードから選択することになる。どれも効果的で、正直なところ何を選んでもいい。このデッキはシンプルにぶっ飛んでいる。

 フェルデーモンハンターをプレイする理由はあまりない。パッチ後のリストも悪くないものを選んだが、《ジェイス》はドレクサーとは比較にならない。

デーモンハンター:クラスレーダー

ナーガ・アグロデモハン

ナーガ・フェルデモハン

ウォリアー

 コントロールウォリアーはアグロデモハンの完全支配を阻む唯一の道しるべとなる。カザカサンの新しい条件に合わせた調整を加えたカザカサン型が最も良いパフォーマンスを発揮している。《オニクシアのドレイク》と《レイドボス・オニクシア》のほか、少なくとも1枚の《深淵の融合体》が必要。

 多くのプレイヤーが《遺恨》を1枚に減らすか、1枚も入れないかにしているほど、スロットの争奪戦は熾烈を極めている。このカードはデーモンハンターに対して最も良いパフォーマンスをするカードの1つであり、遺恨を採用しないことはこのマッチアップにかなり大きなダメージを与えることを考えると、これが正しいアプローチであるかどうかはわからない。しかし、高レベルのデーモンハンターは《歴戦の尖兵》を手札にキープし、決してプレイしないようになったかもしれず、その場合遺恨を抜くことは理にかなっているかもしれない。時間をもって様子を見たい。

 いくつかのパターンに分けて推奨カードを提示しておこう。デモハンが多いメタでは、遺恨を2枚運用するのが今のところベストのようだ。遺恨を抜いて2枚目の融合体を入れれば、レイトゲームの安定性とミュターヌスへの耐性が増す。欲張りなメタでは、遺恨を完全にカットして《ガーロックの荒らし屋》を追加するのが良いアイデアとなる。《乱闘》を切ることも強く考えたが、対戦相手を心理的に抑え込むために1枚は重要。それに、このデッキの最悪のマッチアップのいくつかで、かなり良いカードでもある。

 エストウォリアーに変更はない。連続クエストのナーフによって、やりたいことが少し遅くなっただけで、デッキとしては弱くなったが、ラダーの下位ランクではまだかなり強いデッキ。

ウォリアー:クラスレーダー

カザカサン・コントロールウォリアー

深海都市・クエストウォリアー

ドルイド

 《カザカサン》の変更により、ドルイドは現在のフォーマットでより厳しい選択を迫られており、ランプドルイドはまだ良いデッキかもしれないが、もはや支配的ではありえない。

 ラダーでは主に3種類の型がある。

 1つ目はカザカサンを抜き、ブラン/アレクストラーザ/ゾーラのフィニッシュに頼るもの。この構築は弱く、次の候補に劣るため、使う価値はない。消えていくだろう。

 もう1枚は《カザカサン》をキープして《深淵の融合体》を採用。アグロデモハンとのマッチアップが厳しく、また枠を圧迫するため、厳しい選択を迫られる。《礁のドルイド》と《連爆の魔術師》は対デモハンにおける大怪我を止め、このマッチアップをより耐えられるようにする。《海藻番》、2枚めの《巫女》、《バトルマスター》は他のほとんどのマッチアップ、特に遅いデッキとのマッチアップを良くするが、礁/魔術師の防御カードがないと、デモハンとのマッチアップが圧倒的に悪くなってしまう。

 3つ目は《星界配列》。このデッキは非常に特殊なマッチアップ、特にイノシシプリースト(このデッキは95%の確率で勝てる!)が多いときのみ有効な、極端なアプローチである。また、ドルイドミラーも有利になる。このアプローチは、コントロールウォリアーがデモハンをカウンターするために暴れまわり、イノシシプリーストがウォリアーをカウンターするためにやってくる、トップレジェンドの極めて狭いメタにおいて成功しているようだ。

 問題点は? あらゆるアグロデッキに対して死ぬ。《連爆の魔術師》は対デーモンハンターで少し役立つが、このマッチアップは一般的に悪夢。このマッチアップを完全に捨てて他の選択肢を実行することもできるが、魔術師なしでデモハンに20%以上勝てるとは思わないほうがよい。対イノシシプリーストでたくさん勝ちを得られるのでなければ、この型をプレイすることはお勧めしない。

 エスドルイドが再び登場し、今回も悪い印象を与えている。我々はNailsが作成した、サムローと野生の紋章を採用した特定のビルドを気に入っている。野生の紋章は、ガフの無限連鎖を作ることで、コントロールウォリアーや神聖パラディンなどの遅いマッチアップで良いパフォーマンスを発揮することができる。「ブラン→ゾーラ→ゾーラに野生→ゾーラに棘甲羅→/ゾーラにゾーラ」は13マナのコンボで、手札にブラン2枚とゾーラ2枚が残るので、「ブラン/ガフ/ゾーラ/ゾーラ」でガフを無限に供給できることになる。繰り返すが、別に強いデッキではないが、ネタデッキのなかではかなり強いほう。

ドルイド:クラスレーダー

カザカサン・ランプドルイド
配列・ランプドルイド

ナーガ・クエストドルイド

庭園ビーストドルイド

ハンター

 エストハンターは、このクラスで唯一強力で競争力のあるデッキのように見える。フェイスハンターはパッチ後のフォーマット展開で大破し、ビッグビーストハンターはとっくに死亡が宣言されている。

 クエストハンターは現在のメタにおいては、パッチ前よりも《宝物の警備兵》を採用したい。アグロデモハンやコントロールウォリアーなどのいくつかの人気マッチアップで、ドレクサーをより強いプレイにするため。そのために、《キャンドルショット》1枚と《爆発の罠》か《必中の一矢》のどちらか1枚を諦めなければならない。残りのデッキはきれいに固まっている。獣の追跡者タヴィッシュは、ウォリアー、デモハン、ドルイドパラディンに対して強いため、このデッキで最も強いカードの1つ。

ハンター:クラスレーダー

ドレクサークエストハンター

ナーガフェイスハンター

メイジ

 前回のレポートの議論を踏まえると、ナーガメイジの最強の方向性は山火事型であることが明らかになった。パッチ前から強かったが、ラダーのかなりの部分をコントロールウォリアーが占めるようになった今、その差は縮まることはないだろう。魔導師ドーングラスプと山火事パッケージの組み合わせはウォリアーとのマッチアップを完全にひっくり返し、メイジを著しく有利にする。また、盤面外のダメージはこのデッキのゲームプランを全体的に安定させる。それに比べれば、《火付け》には何の利点もない。

 掲載のビルドは、ナーガとスペルのバランスが取れている。《宝物の警備兵》はとてもとても優秀。《カニバサミの執行者》はゲームプランの一貫性を高めてくれるが、どちらかというと贅沢品。執行者を1枚削って2枚目の《氷風》を使ったり、あるいは《執行者》を《満開の雪花》と入れ替えることもできる。雪花はデモハン(とイノシシプリ)に対して強いテックカードで、アグロデモハンとのマッチアップをほぼ互角にすることができる。明らかに、これは他のマッチアップの一貫性を損なうが、もしあなたが非常に高い割合でデモハンに遭遇するのであれば、それは理にかなったものといえるだろう。ブランとゾーラは状況に左右されすぎるため、採用していない。

 メックメイジにはあまり進展がない。トログの価値が下がったので、《現場作業員》がこのデッキで使える最高の1ドロップになるかもしれない。

メイジ:クラスレーダー

山火事ナーガメイジ

ゲートウェイ・メックメイジ

プリースト

 プリーストはラダー全体を通して死んでいるように見えるが、イノシシプリーストだけは高レベル帯で良いパフォーマンスを見せるようだ。主な強みは、コントロールウォリアーのカウンターとして活用できること。

 対戦相手によっては、第ニの刃を仕込んでおく必要がある。そのためにはゾーラよりも、《敬謙なるザイレラ》の方が合っているようだ。今回はxBlyzeのレジェンド1位ビルドを掲載。デーモンハンターに対して、《聖なる一撃》の強さが気に入っている。イノシシプリーストがこのマッチアップを改善できれば、事態はより良いものになるだろう。ランプドルイドの使用率が落ちたことと、配列ドルイドには勝てないことから、《光爆弾》はもはや必須ではない。

 ミル貝プリーストはイノシシプリーストと同じニッチな役割を満たすが、高レベル帯ではシンプルな下位互換となる。したがって、これをプレイする大きな理由はない。また、イノプリのような高いスキル上限も見られない。

プリースト:クラスレーダー

”スキルが必要”イノシシプリースト

気の抜けたイノシシプリ(※ミル貝プリースト)

パラディン

 パラディンは現在のスタンダード環境を生き残ることができる。神聖パラディンはデーモンハンターに対してわずかに有利であり、バランスの取れたマッチアップ分布をもつ。現在のメタは、このデッキが妨害とバリューのためにドローを何枚か減らすことを奨励している。アズシャラ、ミュターヌス、オオカニはより強くなっている。サムローも、バフがなくてもかなり良い。多くのプレイヤーが《不滅の守護者像》を1枚抜いているが、このカードはデーモンハンターに対してあまりにも良いパフォーマンスを示しているので、今のところ1枚抜きには賛成できない。

 ドラゴンパラディンは、カザカサンの調整によって登場した。当初、ドラゴンを多用した構築は、コントロールパラディンの核に《ブロンズ探検竜》をサッと振りかけただけのものよりも弱く見えていたが、それはドラゴンが少なかった(!)ためであった。カザカサンがマナカーブ通りに起動できるようになるための(ドラゴン採用枚数の)臨界点があり、それを超えると構築はより良く見え始める。これが神聖パラディンより強いデッキかどうかはまだ疑問だが、プレイは可能。

 メックパラディンはいくつか調整されている。アライアンスの旗持ちと擁護者を1枚戻して、コントロールウォリアーに対するリロードを増やし、母艦は非常に遅いので抜いた。サムローはデーモンハンターに対する逆転を助けてくれる。ミスタースマイトは31番目に良いカードなので泣く泣く外したが、有徳の守護者を外して代用することもできる。

 ハンドバフパラディンが登場し始め、まだ洗練されてはいないものの、かなり期待できるようだ。メックパラディンよりも強い可能性がある。今回はラダーで見つけたプロトタイプの構築を紹介するが、このデッキで活躍する可能性が高い《フィンツイン》と《重荷運びラバ》を追加している。

パラディン:クラスレーダー

スマイト神聖パラディン

カザカサン・ドラゴンパラディン

聖なる盾・メックパラディン
メックライトハンドバフパラディン

ローグ

 海賊ローグは大きな問題を抱えている。一方では、コントロールウォリアーのような強力な防御デッキに対する遅いマッチアップでより良いパフォーマンスを発揮するためにフックタスクや欲張りなカードを採用したいが、他方でデーモンハンターに絶対に殺されてしまうのだ。

 我々はこのような状況下でできるだけ最適なビルドを選んだ。カトラスとSI:7の強要はデモハンのゲーム序盤のミニオンをさばくのに役立つ。《アズシャラの船》の一貫性を保つために《タスカァァーの底引き網漁師》が強く、ゲーム序盤でもプレイ可能なスタッツを持つ。影隠れや隠蔽の帳のようなカードを使用する余裕はない。これらのカードはあまりにも頻繁に”死に札”となる。

ローグ:クラスレーダー

フックタスク海賊ローグ

シャーマン

 バーンシャーマンは、現在の問題に対する解決策をいくつか得たものの、良い状態にはないようだ。ミュターヌスは現在のメタではかなり有用で、シャーマンはそれを最もよく活用している。《剣匠オオカニ》はシャーマンにおいて非常に強力なカードだが、あまり使われてないようだ。《雷電連鎖》は《メイルシュトロームのポータル》のアップグレード上位互換になり得るし、デーモンハンターの脅威をより効果的に対処できるよう、試す価値がある。

 しかし、最大の発見は、《コックのクッキー》だ。このカードは正真正銘ぶっ壊れ。デーモンハンターとクエストハンターの両方に対して非常に優れているので、これらのマッチアップではすぐにその違いを感じることができるだろう。クッキーを信じれば、シャーマンがTier3になれるかもしれない。我々は小さな勝利を手に入れるのだ。

シャーマン:クラスレーダー

生物発光バーンシャーマン

ウォーロック

 ウォーロックはプレイ不可能に見える。ゴールドシャイアのノールが呪いウォーロックで強いカードだったり、アズシャラが機雷採用の魂壺ウォーロックでダメージポテンシャルを高めたりと、いくつかの発見はあるが、ウォーロックデッキをラダーに持ち込んで安定してうまくやれる世界線は訪れていない。我々は変化を監視し続けるが、今のところ、このクラスのことは忘れてもらって結構だ。このゲームにおける、圧倒的に最悪のクラス。

ウォーロック:クラスレーダー

奈落の呪いウォーロック

アズシャラ魂壺ウォーロック

エサマーロックウォーロック

今週のメタブレイカ

 アグロデモハンは明らかに非常に強力なデッキだし、味わいも深く、クラスのテーマに完璧に合致しているものに見える。ただし、ドレクサーが盤面に登場し、本当のハースストーンのゲームらしさをすべて消し飛ばす瞬間、その味わいは消える。このデッキの執拗な序盤のボードコントロールと、盤面外への異常なまでの到達力を合わせると、止めるのはあまりにも難しい。

 デモハンを確実に止める唯一の方法は、デーモンハンターを盤面から押し出すことのできる安定した除去パッケージを誇りつつ、膨大な有効ライフを得るためにタンクアップ!することだ。ウォリアーだけがこの資質を備えているが、万能でマッチアップ分布の優れたデッキとはいえない。こちらのゲームプランを簡単にバラしてしまう対戦相手も環境に存在する。あなたの成功は、他のプレイヤーがベストデッキを使ってくれるかどうかにかかっている。

アグロデモハン

コントロールウォリアー

 お疲れ様でした