虚無層

exit from society

vS230(海底都市③・2022/5/13)雑翻訳

 エルデンリングやっとクリアしました 神ゲーでした

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-230/

クラス・アーキタイプ使用率解説

 アグロデーモンハンターの支配によって、スタンダード環境は退廃しつつある。このデッキはすべてのレベル帯で増加しており、トップレジェンドではプレイ率30%を超えている。ラダーの下位では、デーモンハンターはおそろしく過小プレイなため、全く威圧感のないデッキという誤った感想を与えている。しかし、ラダーを上がれば上がるほど、メタは狭くなり、問題がより明白になるのである。

 コントロールウォリアーはアグロデモハンに対する唯一の安定したカウンターだが、その使用率は増加していない。実際、このデッキはデーモンハンターが最も多いトップレジェンドでむしろ減少している。その原因は心理的なものかもしれない。ウォリアーにとってかなり対処しにくいカウンターデッキが複数あり、結果を出すためには特定のマッチアップに当たることに非常に依存しているため、実際より弱く感じられるのだ。ちなみにクエストウォリアーは環境全体で減少している。

 ランプドルイドの構築の改良は徐々に低ランクへと浸透しており、高ランクでは3番目に多いデッキとしてその地位を確立している。ランプドルイドはコントロールウォリアーに対する最大のカウンターとしての役割をもっている。《星界配列》はドルイドミラーに勝ち、イノシシプリーストをファームできるため、レジェンドトップのプレイヤーに人気。

 ナーガメイジは、山火事ヴァリアントがすべてのレベル帯で最多の選択となり、プレイ数を伸ばしている。メックメイジは停滞気味で、プレイ数はわずかに減少している。

 エストハンターはラダー全体で非常に多いが、トップレジェンドではその数が急激に減少する。これは、デーモンハンターとのマッチアップが難しくなっていることと、ドルイドの普及率が上がっていることが原因。

 パラディンは、メックパラディンハンドバフパラディンの両方が増加し、勢いを増している。一方、神聖パラディンとドラゴンパラディンは、コントロールウォリアーのほうが(同じコンセプトで)はるかに成功しているため、魅力的なラダーの選択肢となりえず、減少している。

 トップレジェンドにおけるイノシシプリーストの増加は、瞬く間に止まった。イノシシのプレイ率はこのランク帯で10%に達する勢いだったが、すぐに頭打ちになり、現在では5%のプレイ率に落ち着いている。このクラスには他に面白いことは何もない。クエストプリーストはただの感情的対処法に過ぎない。

 ウォーロック・クラスは変化した。Monsantoの成功とMeatiのレジェンド1位の頂点に続き、新たな《苦悶の呪い》ウォーロックが現れた。全く別の「呪い」デッキである「奈落の呪い」ウォーロックとの混乱を避けるため、「苦悶ウォーロック」「奈落ウォーロック」と呼ぶことにした。

 シャーマンとローグは今回もプレイヤーの興味を引いていない。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

 先週と比べると、いくつかのクラスのデッキの構築が改良され、パフォーマンスが向上したため、状況は少し良くなったように見えるが、結論としては、アグロデモハンが依然として他のどのデッキよりもはるかに強く、メタが自己修正できる兆しはない。外部の介入(ナーフ)があるまで、デーモンハンターの優勢が続くと予想される。

 問題は、アグロデモハンにカウンターできるのはコントロールウォリアーだけだということ。これほど効果的なデッキは他にないのだが、ウォリアーに対しては強力なカウンターが多すぎるため、このデッキがデモハンの勝率に実質的な打撃を与えるほど普及することはないだろう。コントロールウォリアーの勝率は全く落ちていないので、今週のトップレジェンドの減少は純粋に心理的なものだが、プレイ率20%を超える前にメタに罰されてしまう。現環境では、現実的にデーモンハンターを止めることはできない。

 ランプドルイドはいくつかのランク帯でTier2に到達したが、これは構築の改良によるものと予想される。レイトゲーム戦では依然として非常に強力で、コントロールウォリアーを安定していじめることができるが、アグロデモハンのマッチアップは構築によって”不利”から”ひどく不利”まで様々である。

 ナーガメイジも明らかに良くなってきており、明るい未来が待っているようだが、現時点のスタンダード環境で素晴らしいデッキなのかと問われれば、それはまだ。デーモンハンターがこれほどまでに蔓延し、支配的である以上、素晴らしいデッキにはなれない。もっぱら、ドレクサーの乱用者であるアグロデモハンとクエストハンターに苦戦しているので、ドレクサーのナーフがあった場合のマッチアップ分布は非常に有望であると言える。また、ナーガメイジはイノシシプリーストに続き、スタンダードで2番目に高いスキル上限を持つデッキである。トップレジェンド以外では、メックメイジのほうが良い成績を出している。

 エストハンターはメタがあまり発達していないところでは輝き続けているが、ラダーを上昇し、デーモンハンターやドルイドの割合が多くなると苦戦を強いられるようになる。このデッキの全体成績は明らかに後退しているが、ランク帯によって立ち位置に大きな格差がある。ダイヤモンド5以下ではTier1デッキだが、トップレジェンドではTier3である。これはクエストウォリアーほど劇的ではないものの、「連続クエスト」が低ランクのプレイヤーの成功体験に寄与しているという点は、覚えておいて損はないだろう。

 パラディンはまたしても過小評価の衣を着ている。メックパラディンは、ウォリアーとドルイドに対する良いマッチアップのおかげで、高レベル帯でもかなり良い感じだ。ただ残念ながら、これにはデーモンハンターのマッチアップを修正する方法はない。興味深いのは、構築改良後のハンドバフパラディンは、これよりさらに優れたデッキかもしれないという点。このデッキはマッチの偏りが少なく、デーモンハンターに対しても比較的強く、総合的にバランスがいい。ただ、完璧な30枚のリストはまだ見つかっていない。ホーリーパラディンとドラゴンパラディンの成績は低下しており、それはプレイ率の低下にも表れている。

 イノシシプリーストは、まだトップレベルでの顕著な成績向上は見られないが、来週くらいに好転しそうな兆しがある。「高スキルキャップ」デッキの出現から3週間目は通常、過去の「ワイヤーローグ」や、似たデッキに関する研究に基づき、勝率が最も大きく変動するタイミングである。来週にはTier3に突入する可能性が高いが、それ以上を達成できるかどうかは不明。勝率50%を超える可能性はある。「最高のデッキ」だという主張はさすがに誇張に見えるが、悪いデッキでもないようだ。

 苦悶ウォーロックは、クラス内で最高のデッキ。グルダン、おめでとう。ただ、あまり意味はない。このデッキはまだTier4の奥深くに沈んでいる。良いニュースは、アグロデモハンに対して若干の有利を持っていること。悪いニュースは、この新しいデッキとその防御ツールに慣れてきたアグロデモハンプレイヤーが、このマッチアップの勝率を上げつつあるため、この有利は長続きしないかもしれないということ。これは他の対戦でも起こりうることで、「苦悶ウォーロック」は一週間の流行りであり、長続きしないデッキであると思われる。

 シャーマンは、そのプレイ率からすると死んだクラスであるかのうような過小評価を受けているが、その勝率は「プレイ可能な」選択肢の1つであることを示している。例えば、その最高の構築はナーガメイジの最高の構築よりも強いにもかかわらず、注目されていない。現在の勝率は、低ランクの弱い構築によって抑制されている。バーンシャーマンは少し古いデッキで、ナーガメイジはもっとエキサイティングで新鮮だからだ。しかし、シャーマンは間違いなくそれなりに強くて、特に《コックのクッキー》を信じれば、じゅうぶん立派な結果を出すことができる。

 ローグがゲーム内で最悪のクラスになってしまった。こんなことはハースストーンの歴史上、一度もなかったと断言できる。海賊ローグは容赦なくデーモンハンターに完膚なきまでに叩きのめされる。バランス調整によって回復する可能性もあるが、ローグの海底都市セットは強力なものの、クラスに与えたデッキの方向性は1つだけだった。そしてその方向性が行き詰まり、他に探索するものがほとんどなくなってしまっている。

クラス別分析

デーモンハンター

 アグロデーモンハンターの構築は先週から変更なし。サセーノとの悪夢的シナジーのためにナラレックスを30枚目のカードとして実験し始めたプレイヤーもいるようだ。素晴らしいとは言えないが、ひどいとも言えない。どちらでもいいことだ。人生は苦痛だ。

デーモンハンター:クラスレーダー

ナーガ・アグロデモハン

ナーガ・フェルデモハン

ウォリアー

 コントロールウォリアーは、今週は《遺恨》を切って、《ガーロックの荒らし屋》と2枚目の融合体を採用する方向に傾いている。除去を多様化し、デーモンハンターを鞭打つために、シールドスラムを切って遺恨を入れるプレイヤーもいる。また、シールドスラムを削ってクサリヘビにするプレイヤーもいる。シールドスラムはこのデッキではまだ非常に優秀なカードなので、テックカードのためにシールドスラムを切るには、おそらく相当な理由が必要だろう。

 新しいバリアントでは、《アッシュベイン夫人》を含む大型の武器パッケージが運用されている。このウォリアーデッキは強力な防御力を維持しつつ、《カザカサン》の代わりに、ひたすら武器で相手の顔を叩きつづけることでフィニッシュする。《アズシャラの三叉槍》はこのデッキにおいて非常に強力なカードで、《深淵よりのもの》、《黒曜石職人》、《サー・フィンレー》のどれでも常に《海底に眠る三叉槍》を見つけることができる。

 《鍛冶屋の鎚》は大ダメージを与えることができ、《打ち直し》を非常にうまく使うことができる。スマイト、ネリー、ガルヴァンガーは武器の盤面スイングで相手を消耗させた後、相手をバーストするためのリーチを与えてくれる。この構築のデーモンハンターに対するマッチアップは以前のバリアントに比べるとかなり悪い(かろうじて有利)が、コントロールウォリアーが通常苦手とするいくつかのマッチアップではより良いパフォーマンスを発揮する。《カザカサン》のバリアントより優れているとは思わないが、《ガルヴァンガー》のOTK構築よりは優れている。

ウォリアー:クラスレーダー

カザカサン・コントロールウォリアー
武器・コントロールウォリアー

海底都市環境クエストウォリアー

ドルイド

 ランプドルイド星界配列バリアントは、ナーガの巨人を切って《ロコラー》や《コーラク》といったより防御的な安定剤に切り替える実験を始めている。しかし、ナーガの巨人を落とすことが正しい動きだろうか。代わりに《連爆の魔術師》を落として、すでにひどいデモハンのマッチアップを見捨てた方がいいかもしれない。かなり良さそうなカードが32枚あるため、30枚を選ぶのは難しい。

 通常の《カザカサン》のバリアントも、とてもいい感じ。2枚目の巫女/バトルマスターを追加すると、低速のマッチアップがより良くなるが、その代償としてデーモンハンターのマッチアップを犠牲にすることになる。好きな方の毒を選ぶとよい。

ドルイド:クラスレーダー

カザカサン・ランプドルイド
配列・ランプドルイド

ナーガ・クエストドルイド

庭園・ビーストドルイド

メイジ

 メイジ・クラスにはあまり進展がない。ナーガメイジでは、あらゆるレベルのプレイで《山火事》が《火付け》を上回り続けており、私たちには明らかに性能が高いほうのバリアントをフィーチャーする以外の選択肢はない。そうじゃないか?

メイジ:クラスレーダー

山火事・ナーガメイジ

ゲートウェイ・メックメイジ

ハンター

 ハンターについても特に言うことはない。エストハンターは構築もシンプルで、メタに依存するカード以外の部分は構築しやすい。このデッキは下位のランクでは非常に強力だが、最終的には「壁」にぶつかる。ドルイドが登場し、バカな数のデーモンハンターと対戦するようになれば、それを感じるだろう。

ハンター:クラスレーダー

ドレクサークエストハンター

ナーガフェイスハンター

パラディン

 パラディンは良い結果を出している。先週調整したメックパラディンのリストは完璧なようだ。ハンドバフパラディンも強そうだ。このアーキタイプに関するより多くのデータを入手し、ビルドを更新した。フィンツインがかなり気に入っている。重荷運びラバも、深淵の融合体より良さそうだ。しかし、バトルマスターは驚くほど期待はずれだった。マジウザ・オ・トロンを貴族の乗騎に戻し、地下墓所の衛兵を追加してデーモンハンターに対抗できるようにしたが、もっと有効なカードをなんとかして見つけたいところ。

パラディン:クラスレーダー

スマイト・神聖パラディン

カザカサン・ドラゴンパラディン

聖なる盾・メックパラディン

聖なる盾・ハンドバフパラディン

プリースト

 イノシシプリーストに変更はない。このデッキがアグロデモハンに対して最大のパフォーマンスを発揮するためには、聖なる一撃は不可欠だと考えている。《スリザースピア》や《フグパンチャー》に効果的に回答できるのは、とても大きい。

プリースト:クラスレーダー

”スキルが必要”イノシシプリースト

気の抜けたイノシシプリ(※ミル貝プリースト)

ウォーロック

 苦悶ウォーロックは最高のウォーロックデッキであり、このレポートで取り上げる価値のある唯一のデッキかもしれないが、それでもかなり悪い。さらに悪いことに、その成績はこれから崖っぷちに立たされる兆しを見せている。すでに奈落の底にいるときに崖から落ちるのは、いい兆候ではない。このデッキは誇大広告の煙を吸って生きているのだ。

ウォーロック:クラスレーダー
《苦悶の呪い》ウォーロック

シャーマン

 うまく構築すれば正直全然悪くないのに、プレイヤーがシャーマンを見限っているのはちょっと残念。重要なのは、うまく構築することだ。多くの悪い構築がシャーマンの勝率を下げているが、その最高の構築は、デモハン以外のクラスにしてはかなり立派なものだ。キャプテン・クッキーの優秀さはもう述べただろうか?

シャーマン:クラスレーダー

生物発光・バーンシャーマン

ローグ

 この頃を思い出してみよう。ハースストーンのスタンダードというフォーマットでローグが悲惨なクラスとなったのはいつぶりだろうか? 残忍なローテーションに続いて、強力だが一面的なセットがこのクラスを破滅に導いた。海賊というカゴに、あまりに多くの卵を入れすぎたのだ。たしかにデーモンハンターのナーフは助けになるだろうが、ローグが真に切望しているのは新カードだ。パッケージに依存するのではなく、複数の戦略に適合する個々の優れたカードなのだ。

ローグ:クラスレーダー

フックタスク・海賊ローグ

今週のメタブレイカ

 このフォーマットを自然な手段で修正する方法はない。アグロデモハンはあまりにも優秀で、その唯一のカウンターが他の戦略に弱いため、過度に支配的になりすぎている。

 しかし、コントロールウォリアーがアグロデモハンを抑えて支配することができたとしよう。コントロールウォリアー以外のプレイヤーにとって、状況は良くなるのだろうか? バランスの問題には、このフォーマットのもう一つの問題が隠されている。これはカードの少ない4セット環境では珍しいことではないが、4つ以上のクラスが環境に無関係、あるいは大多数のプレイヤーにとって無関係に近い場合、ナーフだけではそう簡単に解決できない問題が発生しているのだ。

 でも、まずはドレクサーをナーフすることから始めよう。それは素晴らしいことだ。準備ができたらいつでもどうぞ、ブリザードさん。

アグロデモハン

 お疲れ様でした

 なんかデモハンの項目でヘラってますが、僕ではなくVicious Syndicateがそう言ってただけなので大丈夫です