虚無層

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(7/30追加)Shadoaze 27枚フォルテスト 雑翻訳

主記事:[First grandmaster + rank #1 Global] Foltest 27 cards deck - Gwent Decks

ガイド記事:Shadoaze 27 card Foltest deck GUIDE - Gwent Decks

New!28枚でランク21:28 Card Midrange [Rank 21] - Gwent Decks

 7/7に4500点、グランドマスター到達デッキです。古くてすみません。主の記事は簡潔なものでガイドは無です。世知辛い。主のTwitterこちら:Shadoaze (@ShadoazeKM) | Twitter

 翻訳するのはAudien氏によるガイド記事の方ですが、まずは主記事との差分について。主はキーラですがガイド記事はフィリパです。これは単にガイド記事の人がキーラを持ってなかったから変えたとのこと。この2枚は互いに交換可能なので、環境なり所持状況に合わせていただければ。

こちらDEKKIです:グウェント:【7/17】Shadoaze・27枚フォルテスト【翻訳ガイド】 | DEKKI

こちらのDEKKIも似たデッキで参考になります。ブロンズ枠ではクリフリ斥候x2が抜けて25枚に。ディクストラがヴィレントレテンマース、オルギエルドと操る者がネネッケとディメリティウム爆弾になります。ネネッケというとやはり歩兵の再利用でしょうか。このデッキよりもトリオ成立に欲張ってよさそうです。

 が、このデッキはトリオ発動は滅多にないです。自分も勘違いしてました。

 ちなみにこのリストにはあっちの斥候が入ってないので、この記事での「斥候」はすべてクリンフリッド団の斥候を指します。楽ちん。

●概要

 Shadoazeがrank1に到達した北方諸国デッキ。偶然ガイド主も似たデッキを使っており、プレイングも同じだったということで、このガイドを書いたそうです。ガイド主も勝敗13-3で3900到達です。ガイド主がちょくちょく強調するところ、見た目に反してあまり機械的なプレイのデッキではないため、マッチアップごとの経験が大きいリストだそう。

New!最近Geralt_Witcher(GeraltTheDovahkiin)氏によって似たデッキがレート4500、ランク21に到達しました。変更箇所は①刺青隊の斥候x1の追加②オルギエルドアルズールの複十字、の2点のみです。複十字で引けるのでデッキ枚数の+1が可能となり、モンスターメタの刺青斥候が入ったという流れですね。

こちらはMedievalHistory氏によるプレイ動画です。

youtu.be

0:23よりブラン王・破棄。最初は船を全力除去。R1にディクストラで軽騎兵を引いてますが無問題のようです。R3では狩人を2枚出してから歩兵を出します。

6:59よりラドヴィッド・兵器。初手マリガンで精鋭兵をキープ、というより軽騎兵を警戒でしょうか。ザラー軽騎兵コンボが刺さって2-0勝ち。R2のダンディリオンでは歩兵x2と狩人。次にキーラで疫病。バフしたブロンズを全て引き、トドメにイグニ。

12:28よりモルヴラン・公開。初手シンシアにキーラ疫病。ゴーレムにデスモル豪雨。その後やっとフォルテストです。初手とは限らないんですね。R1では21点リードでパス。逆転はされますが、観測手含め2枚吐かせました。R2はダンディリオン1枚でやり過ごし、R3にマルガリータ・歩兵・狩人に精鋭兵1枚を持ち込みます。

18:42よりダゴントークン。卵に援軍からのデスモル豪雨。有利マッチなのか即降参でした。基本的に初手はフォルテストよりむしろ操る者のようです。

21:43よりフォルテスト・アーマー。R1でザラーからの逆転勝利、R2に深追いし、軽騎兵でイグニを誘います。そしてR3には歩兵x1とクエン付き狩人x3。安心して狩人のトリオ発動させてます。ちなみに動画全体で、トリオ発動させたのはここだけです。

●カードコンボ

 北方デッキの常で、だいたいどのカードもコンボパーツ。可能な限りデッキを圧縮していくのが勝利の鍵。

  • ケイドウェン軍の兵士長刺青隊の精鋭兵:基本。
  • ダンディリオンテメリア軍の歩兵ダン・バナー隊の軽騎兵クリンフリッド団の狩人:基本的にはこれらのブロンズを1枚ずつダンディリオンでバフしたい。ただし、R1で負けそうな場合はR2まで使わない。少なくともR1の終盤までは様子見か。
  • クリンフリッド団の斥候:R1の序盤ならケイドウェン軍の兵士長に。R3の終盤ならクリンフリッド団の狩人に。意外と使いどころが難しいと噂の斥候ですが、使い道が2つ明確にあるのはありがたいデスね。
  • ザラーダン・バナー隊の軽騎兵:これも有名コンボです。例の37枚デッキで採用されてましたね。使い所はマッチアップで大きく異なります。
  • オルギエルド:主にイグニと焦土からユニットを守るために使います。R1で使えたらベストですがR2でもイケます。疑似継戦のオマケ付き。
  • デスモルド:晴天→大繁殖したフォグレットの除去。アルズールの雷撃→単体除去。豪雨→卵割り&ボードコントロール。晴天は本当に必要なときだけ。このデッキに晴天はこれしか入ってなく、相手が天候デッキなら貼り直されるだけ。晴天の使い所はネッカーウォリアーとフォグレットのコンボを止めたい時と、ゲーム終盤で5~7体のフォグレットを決められた時など。
  • マルガリータ・ロークス=アンティル:封印枠。怪物の巣から出てきたアラキス・ベヒモスとか、ヴランなどなどに。4点オマケ付きのマードローメと考えてもOK。
  • 操る者クリンフリッド団の狩人:3枚目の狩人が引けてない時に使うもヨシ。4枚目もバフする・されるので引けてるときでもヨシ。1枚だけ別の列に置いて一列集中を防ぐ。狩人が一枚も手札にない時はケイドウェン軍の兵士長がコピー候補。
  • ディクストラ情報系学生としてはダイクストラと読みたいR3にデッキ内に残った狩人、もしくは狩人を引くための斥候を引き込むのがベストプレイ。このリストでは終盤デッキ内に残るカードは(理想ムーブなら)どれも何らかの使い途があるので、終盤のディクストラはかなり強い。不忠なのでイグニの準備にも使えます。

 New!(7/30)28枚デッキの記事にある分を載せておきます。

  • ザラーダン・バナー隊の軽騎兵について。ザラーが出せる状況(手札にある、複十字で出せるなど)のときは、できるだけ低テンポのプレイをこころがけるか、あるいは相手に高テンポのプレイを誘導するようにします。マッチアップによってはR1のパスが有効です。特にモンスター相手の場合、R1に相手の天候に耐えきれない状況が多いです。R1でパスした場合、R2開始時に相手の遺言トークンにザラーを合わせることで軽騎兵を出すか、祈りながらR3に出すか、となります。
  • ちなみに低テンポのプレイとは何ぞやという話ですが、要するに盤面があまり強くならないプレイのことです。3ラウンドのうち1つ勝てば良いので、後に備え敢えて弱い動きをすることも大切なわけですね。(だいぶ端折った説明ですが
  • ミラー戦の操る者もまたトリッキーな扱いになります。コイントスで勝てたら(後攻です。先攻で得するのはドワーフだけという格言があります)、相手がフォルテストを出した(たいていターン1)あとに、操る者でケイドウェン軍の兵士長を増やします。そうすれば相手側でのみゴミとなり非常に有効です。
  • クリンフリッド団の狩人はR2以内に出すべき場合もあります。例えば相手が2-0を狙ってきた場合。狩人を出すことによって手札アドを保ったままR3に入れたり、ディクストラテメリア軍の歩兵といったフィニッシャーをR3に残せるのなら、積極的に出していきましょう。

●戦略

・マリガン

 いかんせん枚数が多いので”完璧な”ハンドになることは少ないが、適切なブラックリスティングと運命力で理想を目指していく。クソハンドになることはまずない。

 基本的には全ての精鋭兵軽騎兵ディクストラ、1枚を越える歩兵、2枚を越える狩人を捨てる。

・マリガンルール

  • 精鋭兵軽騎兵の両方が手札にあるときは、まず軽騎兵を1枚返してから精鋭兵を返していく。最後に残りの軽騎兵を返す。
  • 精鋭兵と1枚を越える歩兵が両方あるときは、まず精鋭兵を1枚返してから歩兵を返していく。最後に残りの精鋭兵を返す。
  • 軽騎兵と1枚を越える歩兵の場合、まず軽騎兵1枚。上に同じく。
  • 他の場合は経験則。(※マジかって感じですが、上記以外ならだいたいすでに良いハンドと言えます。ディクストラなり狩人なり、マッチアップごとの微調整ということで……)

 New!28枚デッキの記事より。上の方針とは異なり、マリガンでは「1枚だけ手札に来たカード」を最初に返すべきとあります。例:精鋭兵x2と軽騎兵x1がある→まず軽騎兵、次に精鋭兵を返していく。

 また、様々なカードを返していくよりも、1種類に集中して返すほうが有効です。例:歩兵x2、精鋭兵x2、軽騎兵x2がある→軽騎兵、精鋭兵、軽騎兵の順に返していく。

 これらの方針によって「いらないカードを返したら、もっといらないカードが来た」ケースを確率的に下げてくれます。ちなみに、歩兵は基本的に後半のマリガンで返せばいいので、初手で返す優先度は低いです。やはり最優先候補は軽騎兵となるケースが大半かと思われます。

・ラウンド1

 R1は全力で攻めます。まずフォルテスト、次にケイドウェン軍の兵士長をバラバラ列に置いていきます。兵士長を全て出すためならクリンフリッド団の斥候も使います。その斥候を出すため更に援軍を使うことも出来ます。ここまでの動きだけで多大なテンポが得られ、仮に失敗してもザラー軽騎兵のコンボが控えています。

 基本的にザラーは10点負けの状況で出します。相手のパス後に軽騎兵が出るためです。負け値が10未満でザラーを出すのはおすすめしません。が、このデッキが知られていない限りは「37枚じゃないし軽騎兵は出ないだろう」と、相手から軽騎兵圏内に持ってきてくれることもあります。

 コントロールカードの数々(フィリパマルガリータデスモルドイグニ)についてはマッチアップによるのでここでは触れません。メジャーな使い方はカードコンボの項にあります。

 基本的にはR1は勝利を狙いますがどうあがいても不可能な時もあります。そのときは、ダンディリオン歩兵をR2までキープし、R2の序盤に25+点リードを狙います。この場合、R2もR3も勝てるよう適切なタイミングでパスすることが大切です。

・ラウンド2

 R1で勝っていれば、即パス(オルギエルドが出るので手札アドが取れやすい)。R1で負けていた場合、キープしておいたダンディリオンテメリア軍の歩兵で初手リードを狙います。9割の相手はこれでパスします。手札が完璧な場合のみ、2-0を狙っても良いでしょう。完璧な手札とは、クリンフリッド団の狩人が3枚とも手札にあるか、クリンフリッド団の狩人が2枚以上ありかつディクストラもある状況です。

・ラウンド3

 フィニッシャーはクリンフリッド団の狩人ディクストラ。1~2枚の狩人を出し、最後の狩人の前にディクストラを出す。もしくは最後の狩人がデッキ内なら、狩人や狩人を引くためのクリンフリッド団の斥候を期待してディクストラを出す。ディクストラを出す位置は、ゲラルト:イグニを起動したい列か、あるいは捕食やバフを妨げたい位置に。

 ひょっとするとR3でもまだテメリア軍の歩兵がキープできているかもしれない。できていれば超ハッピーだが、歩兵は普通R1やR2で勝つために消費するのでそういうことは滅多にない。もしキープできたなら、歩兵はR3の最初に出す。(※動画だと大体キープできてたし最初に出すとも限らないが)

 捕食相手の場合、おそらくグレイブ・ハグが出るので、デスモルドマルガリータ・ロークス=アンティルを返しにキープしたい。そのためなら狩人を前ターンに1,2枚使っても良い。フィリパも返しとして使える。キープするか、ディクストラから引くなど。

※注:これはおおよその戦略に過ぎず、機械的プレイでは勝てない。マッチアップごとにマリガンやプレイングは異なる……。/(^o^)\

●カード入れ替え

  • フィリパをキーラ・メッツに。基本的には狩人にクエンの印を貼るのが8割。残りの2割は蝶ダゴンに疫病。起源たるShadoazeはこっち。
  • イグニをヴァーノン・ロッシュレジス(たぶん上級吸血鬼)などのR3要員に。ただイグニは充分強い。特にこのデッキは密偵があるため。
  • オルギエルドを焦土アルズールの複十字操る者圧縮)に。必要なら。ただし複十字でミル自爆しないように。どうにもこうにも操る者が引けなくてつらい場合に。
  • それ以外のカードはかなり硬い。ひょっとするとデスモルドを他のシルバーか。環境次第。

 

・結論:また分からん殺しだった

 まあザラー軽騎兵コンボなんて使わなくても勝てるので気にしないでいきましょう。ありがとうございました。