vS突撃!探検同盟レビュー超雑翻訳②パラディン・プリースト・ローグ(19/8/04)
つづき
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パラディン
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・制圧
かなり強い、過去の拡張で出てれば高得点つけてた。1/1をヒロパで出せるパラディンにとっては確定除去に等しい。問題はこれがコントロールパラディンといういまや登場機会のないデッキ専用のカードだということ。2点
・オオジガバチの女王
まず2マナの弱いミニオンを出す。次に1マナの弱いミニオンを出す。ワイルドな戦略だ。1点
・祖霊の衛士
生命奪取がついただけの劣化シュレッダー。確かに8点回復してくれたら頼もしい。しかしボードに貢献してくれるミニオンのほうが素晴らしい。そのうえここまでつまらない能力で何故これがクラスミニオンなのか疑わしい。1点
・熱狂の烈女
お、オオジガバチを使う理由が出てきたな。2マナの弱いミニオンと1マナの弱いミニオンを出すことで、このヒロパで死ぬミニオンの攻撃力が上がっていくぞ。1点。
・サルヘトの群れ
ついに弱い3マナミニオンを使って弱いミニオンが2体引けるぞ!
実際のところこのカードは他二つと違って遅いデッキのドロソになれるのでまだマシ。2点
・ファラオの祝福
挑発聖なる盾つき王の祝福。コストは順当でそれゆえに使われない。基本的にバフはアグロが攻めるために使うので、2マナ増えても打点が増えないこれは使えない。またコントロールだったとしても呪文は打点のために使いたく、聖なる盾というトレード向けの能力は無駄。剣竜騎乗にはなれない。1点
・マイクロマミー
少し使い勝手の良くなった熟練武器職人。使うほどではない。またメカだがメカパラディンと相性が悪く、総合的には平凡なアグロ向けカード。1点
・登場!マーロック鮮鯛
たぶんこの拡張のパラディンのなかでは一番面白い。大量のマーロックとこれとプリズムレンズで、最速5ターン目にボードを埋めることができる。弱点はこのカードのために構築をほとんど種族限定にしなければならず、そうするとAoEに弱い。デッキ圧縮はそれ自体実用性が高いので他の利用法があるかもしれない。2点
・砂漠のサー・フィンレー
バクのPTSDに悩むプレイヤーは安心してほしい、このカードはバクよりもジャスティサー寄りで初手に来ないのでドローされるまでアドバンテージがない。また特定の強化ヒロパを悪用するためだけにハイランダーデッキが組まれることもなく、とくにローグやパラディンといったテンポ系のヒロパのために組まれることはない。仮に2ターン目に出されたとしても、ケレセスほどの影響はない。強力だが過大評価。3点
・ミイラ作り
クエストを毎試合順当に達成したければ10枚は蘇り持ちを入れたい。そうすると弱いミニオンばかり入れることになりデッキも弱くなる。そしてクエストを達成すると、報酬のヒロパがまた弱くて盤面の不利を覆せない。1点
・まとめ
拡張カードランク:9位
クラス全体のパワーランク:9位
最強級のカードがそろった最強の拡張における、とても悲しいクラスセット。凍てつく玉座のシャーマンに似ている。一番強いのは明らかにサーフィンレーだが、パラディンのカードプールの弱さゆえハイランダーを組むに至らない。ハイランダーパラディンが何を武器に戦えばいいのかもわからない。
ハイランダー以外に関してはどこにも希望がない。現在一番強いメカパラディンが、クエストと融合しようとするかもしれないが、ミイラ作りは最弱クエストに近く、融合してむしろ弱体化するかもしれない。マーロック鮮鯛だけは専用構築を組む価値があるかもしれない。
今でさえ停滞に苦しんでいたが、悪化することとなった。
プリースト
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・防腐の儀式
シンプルな小型呪文だが凄惨な再生師との組み合わせはたぶん強く、また軽いのでミラクル系と相性がいい。2点
・贖罪
生命吸収の完全上位互換。単体としてはマナ計算を超越したOPカードなので他のクラスが欲しがっている。プリーストは助けを求めているのだ。3点
・サンドフーフの水売り
光の井戸の上位互換。無視できない効果に、マナ比充分のスタッツ。アグロはこれを無視できないので実質挑発。しかし構築するにはもっと回復シナジーが欲しい。クエストプリーストがなければ居場所を見つけるのは大変だったかもしれないが、ともかくいいカードではある。3点
・聖なる波紋
火霊術師やノースシャイアと組み合わせれば強い呪文。単体では弱いので霊魂鞭打ほどではないが、構築には入る。アンドゥインは文句言うまい。3点
・グランマミー
除去するのが嫌な、強力な序盤のミニオンで、序盤の盤面を支配できる。1マナを増やしてバフでたたかうアグロ系プリーストが作れそう。プリーストですぐに使われるかはわからないが、少なくとも他のクラスならすぐに採用する。3点
・凄惨な再生師
脅威。蘇りミニオンとの相性が最高で、1回目の死の前でも後でも強い。いくつかの構築が強化される。場残りのいいミニオンで盤面を満たすデッキと、ビッグなミニオンを復活させるデッキも。3点。
・冥界の導き手
簡単に強力なテンポムーブが作れる。メカニズムとしては本来蘇りをもたないカードを復活させたいため、再生師と同じくこのカードも様々なデッキで使用できる。スタンダードの復活プリーストは序盤のプッシュを求めていた。3点
・死の災厄
心霊絶叫の公平なバージョン。きわめて強力な全体除去だがとても重い。ターン9はいくつかの仮想敵を相手にするにはあまりに遅い。しかしメタが遅くなり沈黙が求められるようになったときは必ず候補に挙がるだろう。2点
・大祭司アメト
これもまた、小型ミニオンの横並びという、これまでプリーストがやってこなかった戦略を強化するカード。イノシシOTKとしての側面にはvSはあまり興味がない。同じカード枚数、同じマナで既にほかのOTKが可能で、それらは強くない。環境に混乱やヴォイドリッパーがあればもっと強かったが、現時点のプリーストにはドルイド・シャーマン・ウォーロックのように横並びを強化する手段がない。2点
・目覚めよオベリスク
相手のヒールを考慮に入れてもまだ15点は多い。順当に達成させたければかなりの回復を入れることになるが、それほどの努力に報酬も見合っていない。3/3バフは現在のレイトゲーム及び将来生まれるレイトゲームに比べるとかなり弱い。現在見られる最強のデッキを倒せるほどの強化ではない。しかし拡張に含まれるサポートカードは強く、何らかの方法でこのクエストを悪用する方法はあるかもしれない。他の明らかに弱いクエストほどではないと言いたい。2点
・まとめ
拡張カードランク:3位
クラス全体のパワーランク:7位
現在のどん底から抜け出すために強力なカードセットを必要としていた。そして実際手に入れたが、スタートラインがあまりに低すぎてまだ追いつけていない。環境に一手噛む程度には上がってきたと言えるかも。
プリーストのセットはかなり万能で、様々な戦略をサポートできそうに見える。復活ウォールプリ、回復プリ、また新しいアグロ系のデッキタイプも作れそう。悪党同盟直前の我々は楽観的で、それは見事に打ち砕かれた、プリーストの土台がいかに弱いかをまだ見くびっていた。が、それでもやはり今回こそ行けると思いたい。
ローグ
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・ファラオの愛猫
過去に1/1で手札追加のミニオンが使われ続けてきたので、1/2で手札追加が弱いはずはない。多くの蘇りミニオンはマナが軽いため後続も期待できる。たまにクラスカードもくれるだろうが、クエスト・血の復讐・故買屋の起動要員にカウントできるほどの確率ではない。これまで優秀な1マナがいなかったので諸手で歓迎したい。3点
・巧みな変装
数年前の元祖「強盗」からの大幅アップグレード。1マナ軽くなり呪文のみに。また最強の新クエスト加速要員。2マナ1枚で半分達成できる。強力なクエスト加速でありながら、単独としても悪くないバリュー生成器。3点
・鉤付きシミター
3マナ4/2は強い。フェイス要因としてワグルピックと争う。何なら武器4枚採用してまだ海賊ローグをやり続けても強そう。なんにしてもマナ比がおかしいので使うべき。3点
・狂気の災厄
カードデザインが災厄感ない上にカードパワーも低い。相手にローグのミニオンを除去する手段を与えながら、他になく弱い単体除去を手に入れる。弱い。仮にローグが相手の武器をそこまで除去したくなったなら(一度もなったことはないが)ウーズを入れればよい。1点
・サーケットの昏倒強盗
昏倒のついた4/4/4は強く見えるかもしれない、ウォリアーが民兵指揮官やジリアックス、いや急襲なら何でもいい、をぶつけてくるまでは。あるいは簡単に再プレイできる大型ミニオンにも弱い。強い雄叫びをもったミニオンにも弱い。つまり昏倒は何を戻すか相手が捜査出来たら非常に弱く、相手を利することにすらなりうる。どうしても昏倒させたければ、昏倒を打てばいい。1点
・バザール強盗
バリューが高くテンポも取れる。1枚でミニオンを倒し、おそらく盤面に残り、別のミニオンを手札にくれる。1枚で3枚分と言える。また、今まで強力な5マナミニオンがいなかったので入れやすい。血の復讐・新クエストの補助にもなる。3点
・旋風脚流の達人
スタッツが弱く能力も弱い。このカードをチェインさせる現実的な方法もなく、ローグには他にもっと盤面を犠牲にしないバリュー生成がある。ホームレス版のアングラ・アングラー。1点
・死の影
コンボの可能性を秘めているが、不安定元素と組み合わせてちょっと強い、という程度では構築レベルではない。既に多くのカードが不安定元素とよりよいコンボを生成しており、4マナでそのターン何もしないのは比較して弱すぎる。リロイが最も対象として強いのだろうが、使うためには他にも理由が欲しい。2点
・斂葬(れんそう)のアンカ
断末魔デッキを強化してくれそうないいカードだが、レジェンド単体だけでは戦略が安定しない。もし断末魔ローグが躍進したならこのカードも固定枠だろうが、他の使い道はない。メックトゥーンローグは弱い。2点
・バザールぶんどリャー
ローグがいつもやってることをやるだけで高速で達成される。報酬はローグならみんなほしい。ターン5~6に無敵の烈火戦斧が安定供給されるのはクレイジーに強い。DKマルフュリオンのヒロパの同位互換と考えられる。ミニオンをバンバン倒して手札と盤面を温存し、顔を殴り、ライフは守れる。血の復讐ローグならクエスト達成前に失った盤面をすぐ取り戻せるので採用価値が高い。4点。
・まとめ
拡張カードランク:4位
クラス全体のパワーランク:2位
ローグの拡張カードはガチとネタに両極化しがちだが今回も例外ではない。問題はガチのほうがどれだけ使えるか。新クエストは全く笑いごとではなく、巧みな変装のおかげで拡張中最速で達成でき、報酬武器も過小評価されている。
しかもクエストがなくてもローグは強い。既に強力なカードを多数そろえた多芸なクラスであり、そうした既にある強力なアーキタイプも補強を受けている。ろくな1マナなしで悪党同盟のローグが最強でありつづけたことを思えば、ファラオの愛猫を手に入れてどうなるか恐ろしい。ローグが新拡張で新デッキを得るとは思わないが、ローグは常に予想を裏切るものであり、中立にもなにやら怪しいのがいる。