虚無層

exit from society

vS135(ホワイトメイン追加初週)雑翻訳(2019/7/5)

 テンセント、TFT、本家、本家モバイル、アンダーロード……さすがに記憶できない……MTGアリーナもM20出てるしなんかバトルパスみたいなの始めたし……正直頭がオーバーフローでですね……昨日はSEKIROのトロコンデータを消去して初めからやり直すなどの奇行に走りました……あとバイトでもヤバめのミスをしました……あとで先輩にフォローされかけたんですが「いや、大したことじゃないと思うんですけどね」と僕が言ったせいで第二叱責フェーズに変化しましたね……

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-135/

 今週のイベントとしては

  • 「思念撃破」「退散」の殿堂入り、基本に「光輝」「病魔の運び手」の追加
  • クラシックに「シージブレイカー」「野生の贈り物」「有徳」「ブライトウィング」「大審問官ホワイトメイン」「荒野の口取り」「SI:7潜入工作員」「魔力喰らい」の追加

 ちなみにSI:7ってどう読んでますか? 僕は断然サイセブン派です。かっこいいので

ハースストーンのライバル

  1. おそらく今週起きた最も興味深い現象は試合数そのものの急激な低下。拡張最後の月であり新拡張も発表されているので試合数の低下は珍しくないが、今回に関してはおそらくそれ以外の原因が、ゲーム外にありそう。
  2. 海外では圧倒的シェアのゲームLoLの会社が作ったオートチェス系の新作"Teamfight Tactics"が先月26日に公開された瞬間から試合の記録数が急激落下し、減少状態で一週間続いている。これは前例のない事態。もっともTfTはカードゲームではないため直接的には競争ではないのだが、オートチェス系という新ジャンルの到来がゲーム界全体に影響しており、プレイヤーベースとクリエイターを奪っている。
  3. 仮にもし貴方がまだハースストーンをプレイしているなら、サインアップしてvSのデータ収集に協力してほしい。たくさんのデータがあってこそ洞察が得られ記事が作れる。多ければ多いほど記事の質も上がる。あとワイルドもぜひ。

 次回記事は一週間休んで18日。ワイルドは14日の予定

クラス使用率

 いくつか重要な動きはあるが、メタはおおよそ落ち着き、固まりつつある。

  1. ハンター:すべてのランクで最多ポジを堅く維持。
  2. ウォリアー:レジェでは維持、レジェ外では増加。
  3. メイジ:フリーズと亡霊は環境のガチ化に伴い減少。サイクロンは急増、レジェンドでは外よりかなり多い。
  4. ローグ:サメの減少が止まり復活し始める。クラス全体としては僅かに減少。「退散」の殿堂入りがホッパーに与える影響は現時点では未知数。
  5. シャーマン:中産クラスの立場を受け入れた。アグロとマーロックがほとんど。遅いデッキは消滅の傾向。
  6. パラディンドルイド:こちらもニッチ枠としての立場を受け入れた。どちらも悪くはないがラダーで使うには欠点がある。ドルイドは安定しているが突出した点がどこにもなく、パラディンはマッチアップの極端さによって成績がとても不安定。
  7. プリーストウォーロック:どちらも底のまま。プリーストはただでさえ居場所が少ないのに思念撃破を失ってさらに無くなった。ズーは弱くはないが他の下位互換なので使う理由もない。

パワーランキング論議

 引き続き上位ランクではデッキたちの勝率が平均化しており、ウォリアーは先週からより多くのヘイトを受けて勝率が下がっている。レジェンドではウンゴロ以来のどのデッキも勝率52%を超えないeスポーツ天国が近づいている。爆弾ハンター、爆弾ウォリアー、コントロールウォリアー、マーロックシャーマン、サイクロンメイジがトップデッキでありそれらの間にほとんど差はみられない。一方でレジェンド以下では上述のはじめの3デッキがリードしている。

 サイクロンメイジはレジェンド外では全く見るところがないのだがレジェンドではTier1。先週の記事の通り、サイクロンメイジは現環境で最難関だが一度使い方を覚えれば強力。天敵(秘策ハンター、怒りパラディン)は数が少ないため勝ちやすい。

 客観的データ的にみれば現環境はパワーレベルの観点で非常にバランスが取れている。先週記事の通り、ウォリアーは一強に見えるが、実は過去のそれらに比べればずっと支配力は低い。適切にメタられているおかげで勝率も使用率もちゃんと抑えられている。

 現環境に問題があるとすればクラス間の格差か。使う意味がないと思わせたり一発芸人だったりするようなクラスが多すぎる。そのようなクラスは実際のところ勝率は悪くなかったとしてもプレイヤーに面白さを感じさせない。パラディンはバランスが悪い。ドルイドは拡張初日からリストが不動。ウォーロックは使う理由がない。プリーストはもはや存在していない。これらの4クラスには共通点もある:効果的なレートゲームの勝ち筋がない。新拡張、突撃探検同盟でクラスが使えるようになることを望む。

 

クラス別分析

ハンター

  • またも全ランク帯で最多となって6月を終えた。レジェンド外では爆弾ハンターが文句なしの最強デッキ。比較的早く、シンプルなゲームプランによってラダーでは圧倒的人気。
  • 段取りナーフ直後は人気だったミッドレンジハンターだが、メカバフ後はうまくいっていない。今はローグも多い。

ウォリアー

  • 悪党同盟初期は黄金時代だった。爆弾ウォリアーコントロールウォリアーどちらもほとんど同じくらい最強のツートップデッキ。リソース能力の高さは元祖デスナイトがスタン落ちした後は脅威であり、DKブームの急襲付与は覆せない盤面有利を作り、加えて最強格の除去能力がある。ただし最近は相当嫌われた故にメタられて当時ほどではない。

メイジ

  • 今週の事件としてはサイクロンメイジにチョッキンガー採用が増えていること。もはやチョッキンガーは全てのデッキに脳死で採用するレベルの万能カードのように言われている。確かに1枚で3段階のマナカーブに沿ったミニオンを出せるのは明確に強いが、しかし超電磁したほうが強く、ある程度のメカが採用されていなければパワーレベルが落ち、採用されなくなる。その点ではジリアックスの方が単体カードパワーは上とも言える。

ローグ

  • 退散のスタン落ちという強力な一撃を食らった。クエストローグを筆頭に、コンボ系のローグで重要な役割を担った一枚だった。そして現代ではホッパーローグが被害を受けている。もっともホッパーは既にメタ外に押し出されてはいたが。
  • 代役は「病魔の運び手」で、退散ほどのインパクトをもたらすカードではない(もちろんそれが開発の狙いではある)。火霊術師とのコンボは面白いが遅すぎて採用レベルではない。
  • 現在のローグに入るとすれば「ブライトウィング」のほうが可能性がある。なぜなら高確率でクラスレジェンドを生成してくれ、血の復讐のアシストになるから。また質の高い雄叫びなのでサメデッキに入る可能性もあるが、まだ断定は早い。

シャーマン

  • 引き続きマーロックシャーマンのほうが強いように見えるが、最近アグロシャーマンが序盤対策にマロシャマのミニオンを引き抜いている。
  • 結晶術師の実験的採用が終わり、WuLing氏のレジェンド上位での成功以降アグロシャーマンにマーロックのタイドコーラーが採用され始めた。アングラ・アングラーも同時に採用され、わずか数枚でスノーボールできるポテンシャルと除去の強制力を産み出している。
  • タイドコーラーは結晶術師よりもずっと強く、採用価値はあるとvSも考えている。アングラ・アングラーのサポートとしても使え、安定度に貢献している。少量のマーロックパッケージを入れるのは、これまでオバロシナジーの不足のせいで仕方なく入れられていた「自由なるエレメンタル」よりもずっと強い。

パラディン

  • メカパラディンはラダーの選択肢としては嫌われがちだが実は決して悪くはない。ただ、マッチアップによって勝率が偏りすぎているので安定感がない。ウォリアーやハンターが多い環境なら非常に強い。メイジやシャーマンが多いところだと悲劇的に弱い。

ドルイド

  • 新拡張では真っ先にクエストが発表され、退屈に眠っていたドルイド使いたちもようやく目を覚ます時が近づいてきたのかもしれない。
  • 複数回のナーフでマナ加速ができなくなったドルイドが次に要求されたのは何とマナを使わないことであった。問題は新クエストの報酬すらも現在の選択カードのプールを見る限りはたいして強力でないということ。同時収録の選択カードに期待。

プリースト

  • 思念撃破を失ってただでさえ少ない勝ち筋がさらに削られたことを嘆くプレイヤーも多いだろう。しかし幸いなことに、新拡張において毎年お決まりの「強力な全体除去」である死の災厄が追加される。確かに心霊絶叫より遅く、つまり弱いが、耐久重点のプリーストデッキが作れるようになるだろう。
  • そのような耐久プリーストがはらむ本質的な問題については前回記事に。ブリザードの裁量が問われる。

ウォーロック

  • 8月7日が一番待ち遠しいクラス。新クエストは一見、「どんでん返し」による水増しを考慮に入れても遅すぎるし、報酬もゲームを終わらせるほどの力があるようには見えない。が、ともかく他の新カード次第で強くも弱くもなるので、判断を下すのはまだ早い。

 

 

 今週は動きがないようなのでメタブレイカーのコーナーもありませんでした。

 お疲れさまでした