虚無層

exit from society

vS Report 257(リッチキング⑨・2023/3/10)雑翻訳

 Yesアキトが一番面白かったです

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-257/

クラス使用率解説

 デスナイトは今でもラダーで最も多いクラスだが、パッチ以降、このクラスのプレイ数は明らかに減少している。凍気アグロデスナイトのプレイ率は、すべてのラダーランク帯で10%を大きく下回っており、これは合理的な数値といえる。血コントロールも引き続き人気だが、ラダーを上がるにつれて少なくなっている。不浄アグロは再登場し、アグロ代表の座を凍気と争おうとしている。凍気バーンは消えつつある。

 今回の最大の話題はアンデッドプリーストかもしれない。パッチ前の2大カウンターデッキ(デスナイトと進化シャーマン)がナーフされたため、パッチ後にプレイが急増した。そのプレイ率はレジェンドでピークに達し、またレジェンドではプリーストが最多クラスになっている。新環境におけるアンデッドプリーストの新たなカウンターデッキは多くがプリースト自身のデッキであり、《ナールの欠片》と強力なヒーリングのパッケージを利用している。コントロールプリーストエストプリーストスヴァルナプリーストが少しずつ増えている。祝福(ミラクル)プリーストさえも再登場している。よりどりみどり。

 ローグは少し変わった。泥棒ローグはトップレジェンドでおなじみのプレイパターンを見せ続けているが、ラクルローグは凍気アグロDKという足枷から解放されたことで、プレイが増えている。

 ピュアパラディンは少し復活している。凍気アグロDKの手によって最も苦しんでいたデッキの1つなので、バランス調整は非常に役に立っている。さらに、ランプ系ドルイドが再登場したことで、このデッキはガフをカウンターするという新たな目的を持つようになった。また、ピュアコントロールパラディンという新デッキも出現しているようだ。このデッキは《裁判所命令》で《女伯爵》を早急に踏み倒すのではなく、コントロールパラディンの防御手段を活用しながら、より忍耐強いゲームを行う。

 『風集うストームウィンド』がワイルドへ送られるまで1ヶ月が迫る今、スタンダードで最も競技性の低かった連続クエストの1つがついに競技シーンに登場している。《熊爪》の登場により、ランプドルイドに《公園で迷子》が取り入れられた。新しいエスドルイドは、その第二の勝ち筋によって、ブラン/アスタラー/アヌブレカンのフィニッシュプランを補完することができる。古いランプドルイドの構築は消えつつある。

 凍気アグロDKのプレイが減少したことで、他のアグロデッキはいまや《人造区画》に厳しく制限されることなく、影から抜け出すことができた。インプウォーロックはその一例だ。また、プレイヤーは今もビッグウォーロックを機能させようとトライしており、魂壺ウォーロックは《ゴールドシャイアのノール》のナーフ後もトップレジェンドでわずかに使用率を保っている。

 メイジは凍気アグロDKによって苦しんでいたので、このクラスの勝率は改善しているが、そのアーキタイプは既に確立されたものであり目新しさがないので、まだあまり人気ではないようだ。ビッグスペルメイジ凍気アグロメイジ山火事メイジがある。

 デーモンハンターは生き返ったようだが、現時点ではほぼレジェンドでのみ見られる。我々は2つの主要な型を別々に集計した。《大鎌》を駆使するスペルデモハンと、大鎌を使わないフェルデモハンがある。フェルデモハンの方が圧倒的に多い。

 ハンター、シャーマン、ウォリアーは現在高レベルのプレイヤーに無視されているため、あまり話題になっていないのが現状。進化シャーマンは《ゴールドシャイアのノール》のナーフによって完全に破壊されたように見え、代替案は見つかっていない。ハンターはスピッター、クエスト、そして様々なビースト系の試みがあるが、どれもほとんどプレイされていないようだ。ウォリアーは完全に忘れ去られている。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

  • プリースト
    • アンデッドプリーストはこのパッチの開始時点では強いデッキに見えるが、我々はこのデッキは許されるレベルだと考えており、環境を支配される不安はない。これはメタの暴君でも、それに近いものでもない。このアーキタイプには現在洗練途中のカウンターデッキがたくさんあり、既存のデッキもカードの選択を最適化することで、これに対する勝率を向上させることができる。理論上の最適化環境に対するアンデッドプリーストの立ち位置を評価すると、それは真に支配的なものではない。比較的弱いデッキをカモにする傾向があるため、初日から2日目にかけては非常に好調だったが、今後、順当に弱いデッキのプレイが減っていくと、アンデッドプリーストの勝率は下がっていくだろう。有利な点は、このデッキ自身もまだ洗練されていないことで、環境が追いついてきても持ちこたえられるであろう改善の余地があること。今のところ、勝率の大幅な低下は見られない。
    • コントロールプリーストは、アンデッドプリーストへの対応策を練り上げつつある。これはアンデッドプリーストに対する最も効果的なカウンターの1つだが、コントロールプリーストはマッチアップ分布が極端であるため、その獲物を見つけられるかどうかに非常に依存している。高MMR帯では、Tier3以上の成績は期待できない。
    • エストプリーストはコントロールプリーストよりも安定していてプレイしやすいので、低ランクのプレイヤーにも手が届きやすい一方、コントロールと似たような問題を抱えている。マッチアップに非常に依存するため、少ない試合数では安定した結果が得られないことがある。
    • スヴァルナプリーストもまたアンデッドプリーストへのニッチなカウンターだが、コントロールやクエストプリーストよりもプレイするのが難しい。トップレジェンドで使用率を維持する可能性は高いが、パワー面での立ち位置を正確に把握するにはまだデータが不足している。現在、Tier3程度の勝率に甘んじているが、後になって、スキル上限の高さにより勝率の急上昇が発生する可能性もある。習得に時間がかかるデッキにはよく見られる現象なので、待つことにしよう。
    • 祝福(ミラクル)プリーストはトップレジェンドでかなり良い成績を出している。現状Tier1レベルの性能だが、アンデッドプリースト以上に防御的なプリーストデッキのカウンターを受けるため、巻き添えを食らうかもしれない。
  • デスナイト
    • 凍気アグロデスナイトはまだ良いデッキだが、《人造区画》が4マナになったことでよりフェアになった。ラダー昇りで優れたデッキの1つであるため、これから増加する可能性が高いものの、そのマッチアップ分布はもはや滅茶苦茶なものではない。確かなカウンターデッキがいくつかあり、その中にはアンデッドプリーストのカウンターと兼用できるものもある。ナーフは役割を果たしており、不十分なのではないかという懸念は払拭されたといえるだろう。
    • 不浄アグロデスナイトは問題なさそうだ。《人造区画》のナーフはこのデッキにも影響したが、それでも凍気アグロの減少は大いに助けになっている。問題は、このデッキが今なお凍気アグロより勝率が低く、直接対決にも負けているということ。例外はトップレジェンドで、そこではデーモンハンターとドルイドが台頭しているため、現在は不浄の勝率が凍気を上回っている。
    • 血コントロールデスナイトは荒れ模様。《人造区画》のナーフで大打撃を受けただけでなく、メタがこのデッキにとって敵対的な方向に向かっている。アンデッドプリーストは厳しい相手。デーモンハンターとドルイドの台頭は、将来的に良い兆候とは言えない。根強い人気はあるものの、血デスナイトは高ランク帯ではプレイが難しい。
  • ローグ
    • 泥棒ローグは、その人気の高さに比して、かなり悪い勝率を出し続けている。アンデッドプリーストに対するマッチアップはそれなりで、《居直り強盗》を採用することでさらに改善できるが、防御的なデッキに対してそこそこの勝率を持つ以外には、あまり多くの利点はない。
    • ラクルローグが再びトップレジェンドでTier1? 進化シャーマンと凍気アグロDKのナーフがここに来て大きく効いており、拡張初期の脅威が大復活を遂げようとしている。現状ではミラクルローグが1位を奪取する勢いだが、人気が出ればもっと積極的にカウンターを狙われるかもしれない。幽霊が隠れ身を持たないということは、デッキが単体除去に弱いということなので、ミラクルローグが増加したら環境はどう進化するのか見たいところ。アンデッドプリーストのカウンターの中には、ミラクルローグに対してもかなり有効なものがある。
    • 断末魔ローグは非常に過小評価されており、十分にプレイされていない。その限られたサンプルサイズに基づくと、ローグ・クラスにおけるもう1つのTier1デッキの可能性がある。Jambreの予言に嘘はない。
  • パラディン
    • ピュアパラディンは好調で、低ランク帯では非常に優位な戦略であり続けるだろう。プラチナ以下ならかなり強い。このピュアで清潔なデッキは、不潔なアンデッドたちに苦戦する傾向がある。アグロ系デスナイトとのマッチアップは依然として非常に難しく、アンデッドプリーストも問題。歴史的に見て、このデッキのスキルの上限が低いことはある程度すでに分かっており、すでに高MMR帯で勝率の低下が起きている。クエスドルイドがさらに爆発的に増加しない限り、ピュアパラディンは中堅デッキにとどまるだろう。
    • ピュアコントロールパラディンは、全体ではスタンダードなピュアデッキに劣るが、高レベル帯ではより優れた選択肢。アンデッドプリーストや凍気アグロDKに対する良い答えとなる。その役割はコントロールプリーストと非常に似ており、除去やライフゲインを利用した遅延戦法だが、《女伯爵》のおかげでプリーストよりやや積極的になっている。
  • ドルイド
    • 再び、ドルイドは《野生の心のガフ》や《アスタラー》コンボのおかげでレイトゲーム王としての地位を確立しつつあるが、これは現在、ドルイドの連続クエストによる生存力の高さと組み合わされている。エスドルイドの大きな長所は、どんなアグロデッキにも転ばされないということ。実際、バーンに強く依存するデッキを打ち負かすことができる。例えば凍気アグロDKや凍気アグロメイジはこのデッキに苦戦する。クエスドルイドに対抗するには、スノーボール式に強くなるような極めて優位な盤面を展開する必要があるので、ピュアパラディン、インプウォーロック、ミラクルローグがハードカウンターとして注目される。クエスドルイドに対して有利になるのは、レイトゲームデッキには不可能なようだ。マッチアップ分布はかなり怖ろしく、これらのカウンターで抑えているに過ぎない。
  • ウォーロック
    • インプウォーロックはとてもいい時期が来ている。アグロ系デスナイトとアンデッドプリーストが厳しいマッチアップだが、それ以外ではこのデッキは良い位置づけにある。特にクエスドルイドを考慮すると、盤面のスノーボールは現在のメタでは非常に重要であり、血デスナイトの没落により、奈落の呪いパッケージの重要性は低くなっている。
    • ビッグウォーロックはかなり厳しそうだ。古い型より明らかに改善している新構築もあるが、アンデッドプリーストとのマッチアップがひどいため、この拡張で生き残れそうにない。
    • 魂壺ウォーロックは現在少し荒れ模様だが、トップレジェンドのコントロール・ブームがこのデッキを復活させる可能性がある。もしプレイヤーがアンデッドプリーストやミラクルローグを除去やライフゲインで狙い始めたら、魂壺が登場し、それを罰することができる。
  • デーモンハンター
    • フェルデモハンスペルデモハンはどちらも良さげで、進化シャーマンの崩壊後、デーモンハンター・クラスは復活の兆しがある。スペルデモハンは人気がないものの、現在ダイヤ4以上ではフェルデモハンよりも勝率が高い。我々も当初は《魂喰らいの大鎌》を運用するほうが強いと考えていた。しかし、フェルデモハンは単に構築上の大きな間違いを犯しているだけであり、それを修正すれば、結局はフェルデモハンのほうが優れた選択肢であることが判明した。一般的に、これらの型は非常に似たマッチアップ分布を持っている。
  • メイジ
    • プレイ率が非常に低いにもかかわらず、凍気アグロメイジは現在レジェンドで最も好調なデッキであり、フォーマットの眠れる獅子であり、レジェンドランク以外でも着実に勝率を伸ばしている。ローグ・クラスとアンデッドプリーストに対して有利なマッチアップが現在の成功の原動力であり、《人造区画》のナーフが大きな助けとなっている。この高い勝率は、レジェンドトップのプレイ率が増加した後も持続するとは考えにくいものの、ミラクルローグに対して強力なので、メタにおいて重要な役割を保つ可能性も高い。
    • ビッグスペルメイジも良くなっているが、スキル上限が低いため、高MMR帯では勝率が低下することは既に判明している。ナーフによって、レジェンドランク以外で非常に優秀なデッキという、以前と同じ立ち位置に戻ることができた。また、ピュアパラディンやインプウォーロックといった盤面中心のアグロでクエスドルイドを倒そうとするデッキが、同時にこのデッキのソフトカウンターになってしまっている。
    • 山火事メイジはナーフの恩恵を最も受けていないデッキで、対進化シャーマンはそれほど苦戦していなかった一方、血デスナイトが減少したことでメタがより難しくなった。”コントロールブーム”が起きればレジェンドトップで強くなるかもしれないが、魂壺ウォーロックには苦戦する。
  • ハンター
    • ハンタークラスは、見た目ほど悪いものではない。小さなサンプルに基づくと、スピッターハンターエストハンターは間違いなくプレイ可能なデッキであることがわかる。高MMR帯では通用しないかもしれないが、レジェンドへの登りではかなり優秀。ハンターへの興味は失われたかもしれないが、このクラスそのものは死んでいない。
  • ウォリアー
    • 激怒ウォリアーのプレイ率はあまりに低すぎて我々は不満を抱いており、このデッキは競争力があり、十分に機能すると強く考えている。ただ、プレイヤーベースがウォリアーは完全にプレイ不可能だと判断していることによって、意味のある仕事をすることができていないのだ。ただしコントロールウォリアー(がプレイ不可能だという点)に関しては、彼らは正しい。
  • シャーマン
    • シャーマンは唯一、本当に死んでいるクラス。まだ幻の最強デッキが見つかっていないのか、それともシャーマンが来月まで煉獄の中にいるのか、そのどちらか。進化シャーマンは消滅してしまった。

クラス別分析

プリースト

 アンデッドプリーストは、その主要なカウンターであるデスナイトとシャーマンのナーフのおかげで、現環境で最強のデッキの1つとして浮上した。最高のリストは、パッチ前に紹介したバーン型に、《ナジャク・ヘクセン》を加えたものである。《ナジャク》はこのデッキの最強カードの1つであることがすぐに証明され、《深淵のささやき》と非常に良いシナジーを発揮し、このデッキに逆転のポテンシャルを与えている。

 祝福(ミラクル)プリーストもまた、主に高レベル帯で非常に成功しているデッキ。昔からおなじみのビルドが、少数のサンプルに基づくとTier1の可能性を持っている。

 コントロールプリーストもまた、この環境における重要なプレイヤーになる可能性がある。このアーキタイプは、TicTacの構築が伝わったことで、勝率が劇的に改善された。我々は2枚の《密言:破滅》を入れ替え、《思考喰い》と《人食い》の2枚を追加した。隠れ身幽霊の心配がなくなり、《人食い》という優秀な単体除去を得たので、《破滅》はもうそれほど重要ではない。

 トップレジェンドにおいて、祝福ミラクルプリーストに対して最大のパフォーマンスを発揮したいのであれば、《破滅》をキープして《事件現場清掃》をカットするのも一手。すべての除去を残したいのであれば、《フィンレー》と《ナジャク》もカット可能。このデッキはアンデッドプリーストや凍気アグロデスナイトへのカウンターとして非常によく機能している。

 エストプリーストは、コントロールプリーストと同じ相手をメタりつつ、よりシンプルで簡単な選択肢だが、血コントロールデスナイトが激減しているので、防御的なプリーストデッキにとって、クエストというフィニッシャーはそれほど重要ではなくなっている。

 スヴァルナプリーストもまた、《人食い》と《光の雨のエレメンタル》を使ったヒールパッケージによって、アンデッドプリーストや凍気アグロデスナイトに対する回答として登場したデッキのひとつ。一部のプレイヤーは、このデッキにOTKオプションを与える《魂の案内者》と《サイフィーンド》をちらつかせている。現在のサンプル数では、どちらが優れているかはわからない。

ナジャク・アンデッドプリースト

祝福(ミラクル)プリースト

疫病コントロールプリースト

メタセイヴァー・クエストプリースト

ヒーラー・スヴァルナプリースト

デスナイト

 凍気アグロデスナイトはまだ良いデッキだが、以前ほどクレイジーではない。《マイト・オブ・メネシル》はアンデッドプリーストに対して非常に強力なので、現環境では非常に良いカード。アスタラーとブランをカットして、この武器を2枚運用しよう。血デスナイトの減少に伴い、ブラン/アスタラーの性能は明らかに低下している。特にブランについては、複数のデッキで成績悪化しているようだ。《人造区画》はまだこのデッキでは良いカードだが、かつてのようなマリガン絶対キープではなくなっていることに注意。卵/区画のコンボだけに固執するのではなく、他のゲーム序盤のプレイをマリガンに残しておくことが奨励される。

 不浄アグロデスナイトは良くなっている。人造区画のナーフは痛いが、それ以上に凍気アグロの減少が恩恵をもたらし、このデッキが成功するためのスペースが開かれた。

 血コントロールデスナイトは、これらに比較するとかなり悪いデッキ。アンデッドプリーストは苦手な相手だし、パッチ前は比較的得意だった凍気デスナイトが減少している。クエスドルイドの台頭も加わって、より敵対的なメタになり、この遅延デッキには息つく暇がない。

 凍気バーンデスナイトは環境から消えつつある。

メネシル・凍気アグロデスナイト

伯楽・不浄アグロデスナイト

XL・血コントロールデスナイト

ローグ

 泥棒ローグは相変わらずぬるいが、この環境では《居直り強盗》が大いに役立っていることに注目している。このカードは特にアンデッドプリーストに対して優れているので、《釣りバカフィッシン》の代わりに採用することを推奨。

 ラクルローグは凍気デスナイトの減少によって多大な恩恵を受けているので、高レベル帯で再びトップクラスになるだろう。《アスタラー》はいくつかのデッキで少し悪くなっているが、ミラクルローグではそうではない。レイトゲームにおいて、非常に重要であることに変わりはない。

 断末魔ローグも大きな可能性を見せている。《ちょいと拝借!》が《ネファリアンの牙》に取って代わるべきというデータも見られる。悪くない。どちらのカードもちょうど同じくらい役に立つようだ。進化シャーマンがいなくなったこともあって、《偽証》はあまり強くない。

居直り強盗・泥棒ローグ

ドラカ・ミラクルローグ

ちょいと拝借!・断末魔ローグ

パラディン

 ピュアパラディンは分裂している。スタンダードなリストはクエスドルイドに対するハードカウンターであり、ドルイドをメタる人気の選択肢。凍気アグロDKの衰退も、大きな追い風になっている。高ランクになると落ちるが、ラダー登りでは非常に強いデッキ。

 ピュアコントロールパラディンが登場し、基本的には標準的なピュアパラより劣るが、トップレジェンドではピュアパラより少し強くなる。このデッキもまたアンデッドプリーストや凍気アグロデスナイトへの対抗策として登場したもので、コントロールプリーストと同じような場所に位置しているが、より積極的に行動できるため、マッチの偏りが少ない。

ターボキョメーターピュアパラディン

ピュア・コントロールパラディン

カザカサン・ドラゴンパラディン

ドルイド

 ガフは環境における重要選手としてのファイナルランを見せており、しかもそのパワーソースが《公園で迷子》であるという奇跡が起きている。《熊爪》は《飛びかかり》や《妖獣の激昂》をプレイ可能なカードに押し上げるほど優れており、《熊爪》の追加によってランプドルイドデッキがこのクエストを活用するようになった。ただし、エスドルイドは、ブラン/アスタラー/アヌブレカンを主要な勝ち筋として利用するランプドルイドの構築からあまり離れるべきではない。《道の拓き手》は《滋養》の素晴らしいフォローアップで、コンボピースを素早く見つけるのに役立つ。クエストはアーマーの供給源であり、バーンデッキに対する第二の勝ち筋である。

 興味深いのは、《連爆の魔術師》と《手練れゾンビ》が、《オニクシアの鱗》と《地下王》よりも若干優れた防御的パッケージであることが現在判明していること。これは、クエスドルイドの主要なカウンターであるピュアパラディンとインプウォーロックの人気が高まっていることに起因している。これらのマッチアップでは、《魔術師》や《ゾンビ》の方がはるかに優れている。

 ランプドルイドは比べるとかなり弱い選択肢。このデッキを改良しようとしたところ、我々はすぐに、これはクエスドルイドのクエスト抜きでしかないことに気づいた。そんなことをする理由はない。

ガフのラストダンス・クエストドルイド

クエスト抜きランプドルイド

伝令・アグロドルイド

ウォーロック

 インプウォーロックが息を吹き返した。ピュアパラディンとよく似ていて、凍気アグロDKの衰退とクエスドルイドの台頭が相まって、この環境で強力なポジションに位置している。現在、レイトゲームのスケーリングはそれほど重要でないため、呪いは採用しないほうがいいだろう。

 魂壺ウォーロックはもう《ノール》を使うべきではない。彼らの性能は落ちていて、このデッキは彼らなしの方がうまく機能する。

 ビッグウォーロックは《魂裂破》ビルドのほうが強そうだが、それでもあまり強くはない。

フカ能はないンプウォーロック

呪い・インプウォーロック

ノール抜き魂壺ウォーロック

魂裂破・ビッグウォーロック

デーモンハンター

 フェルデーモンハンタースペルデーモンハンターは、どちらも同じようなマッチアップ分布を持ち、メタにおける強力なデッキ。スペルデモハンは高ランクでより優れたデッキのように見えたが、データを詳しく調べてみると、フェルデモハンの構築は単にカード選択を間違えているだけかもしれないことがわかった。

 多くのリストが、特に対アンデッドプリーストにおいて非常に重要なカードである《シルバームーンの秘術師》を採用していない。我々は、《ギルドの商人》に加えて《秘術師》を2枚置くことを提唱している。呪文ダメージを多めに採用することは防御面で非常に重要でありながら、《次元の遺物》による踏み倒しのおかげで、《フェル全開》や《フェル連射》でOTKもできるようになる。一方、《ブラン》は釣りである。しかし、ブランが有効な場面は目立つし、無能な場面は目立たないので、多くのプレイヤーは耳を貸さないだろう。

ミニオン・フェルデーモンハンター

呪文&遺物・フェルデーモンハンター

グレイヴ・アグロデーモンハンター

メイジ

 凍気デスナイトが衰退した後、メイジの状況は好転している。凍気アグロメイジはアンデッドプリーストに対して有利な位置にいるため、レジェンドランクで最高のパフォーマンスを発揮している。ビッグスペルメイジも良くなってきているが、そのスキル上限が低いことはすでに明らかになっている。山火事メイジは、メイジデッキの中で唯一、調子が上がっていない。

 この3つのアーキタイプはいずれも構築が解明されて長く、今週もこれ以上ビルドを改善する方法は見つかっていない。

アグロ・フロストメイジ

アスタラー・ビッグスペルメイジ

ワーム・山火事メイジ

ハンター

 ハンターは非常に静かで、死んでいるように見えるが、それは”死にまね”かもしれない。スピッターハンターは、その低いサンプルに基づくかぎり、はるかに強くなっているように見えるが、問題は、プレイヤーがそれに戻ることに興味を持つかどうかだ。エストハンターも問題なさそうだ。ビーストハンターでさえ、《ココ掘レ》を落とす調整後ビルドならプレイ可能かもしれないが、これについてはあまり自信がない。

ラストダンス・クエストハンター

ヒドラロドン・スピッターハンター

調整版ビッグビーストハンター

ウォリアーシャーマン

 現在のデータでは、この2つのクラスについて多くを語ることはできない。進化シャーマンはノールへのナーフで死んでしまい、このクラスで競争力のありそうなデッキは見つかっていないが、我々は引き続き監視しておこう。激怒ウォリアーには競争力があると信じるに足る理由はあるが、プレイヤー層はこのような発言に心を動かされることはないだろうし、サンプルがあまりにも少ないので、この環境用に洗練させるという骨の折れる作業すらできていない。たぶん来週にでも。

 (デッキリストは無し)

今週のメタブレイカ

 先ほども言ったように、我々はアンデッドプリーストについてはあまり心配していない。この環境はまだ洗練されておらず、プレイヤーがプリーストデッキに殺到する中で、凍気アグロメイジはますます良くなっているようだ。ラダーの大部分で最強のデッキになる可能性さえある。しかしトップレジェンドでは、ラクルローグのプレイヤーが、ドラカのダガーで再び対戦相手を恐怖に陥れるチャンスに舌鼓を打っている。しかし、アンデッドプリーストと同じく、ミラクルローグにも明確なカウンターがあり、デッキが激増した場合にはそうしたカウンターを利用することができる。メタは広く開かれている。あらゆる種類のデッキが有効で、軽視されてきたクラスでさえも、チャンスがあれば競争力を発揮するだろう。

 次の拡張への橋渡しとしては、健全なフォーマットと言えそうだ。さて、次の拡張のアナウンスはいつかな……

凍気アグロメイジ

ミラクルローグ

 

 お疲れ様でした

 

★今回の誤訳……「Ransack」

誤:《ランサック元帥》 正:《居直り強盗》

 ローグのアグロ対策でランサック元帥が役に立つ世界とは?

 

 最近「Unheard」っていう海外の推理ゲームをやったんですが、予想以上に面白かったです。DLCも日本語訳に期待。