虚無層

exit from society

vS Report 255(リッチキング⑦・2023/2/10)雑翻訳

 風邪を引いてしまったのでここに書くギャグが思いつきません

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-255/

クラス使用率解説

 今週の主なストーリーは、不浄アグロデスナイトがあらゆるレベル帯で台頭し、このフォーマットで最も人気のあるデッキの1つになったことだ。凍気バーン血コントロールもかなり多く、合わせるとデスナイト・クラスはあらゆるランク帯で最多のクラスとなる。この新クラスは、すべてのルーンが役割を果たすことで、ついに拡張の最前線に立ったのだ。さらに、レインボーデスナイトの実験も登場しており、これは全てのタイプのルーンを1つずつ搭載したデッキである。そのプレイスタイルは不浄と非常に似ている。

 ローグは衰退した。泥棒ローグは依然として人気だが、ラクルローグはさらに少なく、トップレジェンドで激減している。ミラクルローグは高レベル帯の成績では泥棒を大幅に上回り、バランス調整への適応力も見せていたので、これは奇妙な状況だ。とはいえ、泥棒ローグのプレイ率はここしばらくの間、競技上の意味とは関係ない。単に、プレイヤーはこれが大好きなのだ。

 メイジは3つのアーキタイプにフォーカスしている。フロスト(アグロ)ビッグスペル山火事だ。カジノメイジは、フォーマットに名を残すことができなかったために衰退し、先週はTier 4の底にいた。

 先週のメタトレンドは、トップレジェンドの環境が魂壺ウォーロックにとってより有利になっていくことを示唆していた。以来、このデッキはプレイ数を伸ばしている。レジェンド以外では、2つのインプウォーロックアーキタイプのほうが多い。

 ピュアパラディンはラダー全体で減少しており、特にトップレジェンドではそのプレイ率が50%以上減少している。不浄デスナイトの台頭により、このマッチアップが非常に難しい(35-65)ことが分かったためであると思われる。ドラゴンパラディンとコントロールパラディンはあまりプレイされていない。

 様々なプリーストデッキが見られるが、どれも多くはない。いつものプリースト・カオスだ。

 進化シャーマンはやや減少した。このクラスには他にあまり動きがない。一部のプレイヤーはマーロックとコントロールのハイブリッドを実験している。また、ビッグシャーマンが好きなプレイヤーもいる。どちらの選択肢も環境には浸透していない。

 ランプドルイドはラダーを登っていくほど非常に少なくなる。プレイヤーは不浄デスナイトに対してどう生き残るか苦悩している。アグロドルイドも不浄の大群に苦戦している。

 フェルデーモンハンターは少しだけプレイされており、それでもクラス内最多のデッキである。アグロデモハンは大幅に減少している。

 先週に比べて激怒(自傷、火炎)ウォリアーがほんの少し増えたが、このデッキはまだ噂の中の存在に近い。コントロールウォリアーは不況。ショックスピッターは見捨てられ、ハンターへの関心は低下している。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

  • デスナイト
    • 不浄アグロデスナイトは、先週に構築の改良が完了し、その急成長ぶりは目を見張るものがある。その勝率はあらゆるプレイレベルで劇的に上昇し、あらゆるランク帯で最高のデッキ、あるいはその1つとなった。私たちを驚かせたのは、トップ・レジェンドでの圧倒的な強さで、トップ帯で唯一のTier1となったことだ。新拡張発売当初は笑いものにされていた不浄デスナイトが、ミニセット前にはラスボスとなった。このデッキは現環境の多くのデッキの成績に大きな影響を及ぼしている。
    • 凍気バーンもかなり優秀で、不浄に対する最大のカウンターとしての地位を確立しようとしている。遅延性能の高さにより、一般的に盤面重視のデッキに非常に強い。
    • 血コントロールは不浄とのマッチアップがそれなりで、環境がより有利になったおかげで先週から強くなっている。マッチアップ分布にはまだ非常に欠陥があるため、最高のデッキの1つとは言えないが、ある程度成功するには十分な競争力がありそうだ。どのランク帯でも、泥棒ローグよりは優れている。
    • レインボーデスナイトの熱狂はあまり実っていない。Tier3に位置しており、ひどいデッキではないものの、不浄デスナイトの大幅な劣化版のように見える。不浄DKを使ったほうがいい。不浄の最高のカードが失われ、平凡な代用品になっている。
  • ローグ
    • 泥棒ローグは驚くほど味気なく見えるが、プレイヤー層はスタン落ちするまでこのデッキを見放さないかもしれない。ミラクルローグのトップレジェンドでのプレイ減少は、その成績には見合わない。以前ほどではないにしろ、環境で強いデッキの1つである。
  • メイジ
    • フロスト(アグロ)メイジは、特に高レベル帯でその成績が激減している。フロストメイジはローグキラーと謳われていたため、ローグの激減、特にトップレジェンドでのミラクルローグの使用率が予想外に落ちたことが大きな要因となっている。さらに、フロストメイジは不浄デスナイトとの相性が悪く、また不浄DKのせいで、メイジが有利なピュアパラディンが減少したことも原因だろう。フロストメイジにとって、予想外に早く環境が劇的に敵対的になってしまったとしか言いようがない。
    • ビッグスペルメイジは、伝説への登りにおいて、非常に強い選択肢の1つであることに変わりはない。山火事メイジの勝率上昇は、先週紹介した成績の悪い構築を一掃し、洗練させた結果だ。100%最適化されていれば、Tier2デッキ。
  • ウォーロック
    • 魂壺ウォーロックは今週、確かに良くなった。ピュアパラディンとミラクルローグの両デッキの激減は、まさに特効薬のような状況。この2つは、《ロッド》を振り回すコンボ・デッキにとって最も過酷なマッチアップだ。また、不浄デスナイトのマッチアップも問題なさそうだ(50:50)。
    • 不浄デスナイトはインプを破壊するため、インプウォーロックの2つの型はどちらも勝率が大きく低下している。呪いインプのほうがより適応しやすく、ラダー全体を通してマシな選択肢であり続けているが、呪いなしでは高ランク帯で苦戦を強いられるようになってきている。
  • パラディン
    • ピュアパラディンは不浄デスナイトと非常に相性が悪く、成績の低下を見ればそれがよくわかる。まだ使えるが、日々弱くなっている。コントロールパラディンとドラゴンパラディンはプレイアブルだが、それ以上ではない。
  • プリースト
    • プリーストには、特筆すべき、小さなサンプル数のデッキがたくさんある。祝福(ミラクル)プリーストはトップレジェンドで競争力がありそう(少なくともTier 2)。スヴァルナプリーストもトップレジェンドではそこそこ強そう(Tier 3)。これらのデッキはプレイが難しいので、低ランクでは手が届かない。
    • アンデッドプリーストエストプリーストは素晴らしいものではないが、ラダーのどこでもプレイ可能ではある。コントロールプリーストは構築がまだまだ洗練されていないため、見た目よりも優れている。おそらくTier 3になれるかもしれない。
  • シャーマン
    • 進化シャーマンはパッチ時には既に構築が100%最適化されていたので、他のデッキが良くなるにつれて衰退するのは必然だが、不浄デスナイトには比較的うまく対処している。他のシャーマンのアーキタイプの小さなサンプルは、今のところ有望ではない。
  • ドルイド
    • ランプドルイドは、適切なカード選択によって不浄DKに対する勝率を多少上げることができるが、それでも依然として難しい。不浄DKは他のアグロなデッキを殺すため、これ以上ランプドルイドの立場が悪くなることはないというのは慰めになるか。レジェンドでは、より遅いデッキを使う傾向があるので、よりプレイしやすくなっている。アグロドルイドはあらゆる種類のデスナイトに破壊されているので、その見通しは良くはない。
  • デーモンハンター
    • フェルデーモンハンターは非常に堅実な印象。強力なデッキのいくつかに苦戦することを考えると、そのトップレジェンドの成績は予想外に高いのだが、これは人気だが弱いアーキタイプ(血デスナイト、泥棒ローグ)をオヤツにしていることによる。ミラクルローグとピュアパラディンの減少も追い風になっている。
  • ウォリアー
    • 不浄デスナイトは序盤の盤面に関しては他の追随を許さないほど支配しているため、当然ながら激怒(自傷、火炎)ウォリアーはこのデッキに対して苦戦を強いられる。しかし、それでも激怒ウォリアーはどのランク帯でも勝率が高く、プレイして損はないデッキ。泥棒ローグの逆で、良いデッキでありながらプレイする人が少ないデッキと言える。
  • ハンター
    • ハンターは一般的に、不浄デスナイトと何度も戦うのに最適なクラスではない。ビーストハンタースピッターハンターの成績が大きく低下したのは、他のデッキが良くなる一方で、このクラスが伸び悩み、改善する余地がないまま完結したことが主な原因といえる。

クラス別分析

デスナイト

 不浄デスナイトはこのゲームで最高のデッキのようだ。先週紹介した構築は完璧。

 レインボーデスナイトは先週から大々的に熱狂されているが、結果を見ると不浄に大きく劣っている。《ロード・マロウガー》と《墓場の力》はトップクラスのカードだ。血や凍気の、平凡なカードのためにそれらをカットする価値があるわけはない。

L・血コントロールデスナイト

スリザー・凍気バーンデスナイト

勝てる不浄アグロデスナイト

Ba-Sing-Seのレインボーデスナイト

ローグ

 アスタラーは先週から強くなってきている。以前よりはるかに弱いが、環境はラクルローグにさらなるレイトゲームを要求している。乗り乗りダンサー1枚を抜くとよい。

ドラカ・ミラクルローグ

仮面なし泥棒ローグ

メイジ

 フロストメイジのプレイヤーは不浄デスナイトの台頭を快く思っていない。このマッチアップでうまくやるためのヒントが必要なら、マリガンで《骨々ドカン》を探すことだ。このカードは相手を吹き飛ばし、相手が乗り越えられないように盤面のリードを取るための鍵となる。ミニオンに頼っていては、最終的に盤面を取られることになる。

 マロウガーは試合を終わらせるため、時間の余裕はない。できるだけ相手のライフにプレッシャーをかけて、彼がエントリーする前にライフに手が届くようにしよう。ここでは《氷の接触》が非常に重要だ。

 《ブラン》は長い間一貫してビッグスペルメイジの”釣り”カードだったが、《ナーガ校の先生》の追加に加え、不浄DKが他のアグロデッキを殺したことによるメタの低速化によって、今ではこのドワーフの男は以前より優秀になっている。

 山火事メイジは《魔力のワーム》の運用を開始し、確かな手ごたえを感じているようだ。アスタラーとフィンレーは道を空ける番だ。このアーキタイプのレイトゲームはすでに非常に強力なので、アスタラーは必要ない。

アグロ・フロストメイジ

アスタラー・ビッグスペルメイジ

ワーム・山火事メイジ

ウォーロック

 魂壺ウォーロックは今週、予想通りに強くなっている。プレイヤーは《生の苦悩》を切って、2枚目の《悪鬼の輪》か2枚目の《浅めの墓穴》を入れるようになっている。これは低速のマッチアップに傾いているためだ。どちらを選んでも問題ないようだ。インプウォーロックは不浄DKの台頭により、より困難な状況になっている。

ダーカン・インプウォーロック

呪い・インプウォーロック

喰らい魔・魂壺ウォーロック

パラディン

 パラディンが静かになってきた。ピュアパラディンの守備型は不浄デスナイトに対する性能が高いので、ターボ女伯爵の型と比べて、ラダーでは若干マシな印象がある。とはいえ、大きな差はないのだが。

ターボ女伯爵ピュアパラディン
ブラッド・ピュアパラディン

メタチャレンジャー・コントロールパラディン

カザカサン・ドラゴンパラディン

プリースト

 守備的なプリーストデッキは不浄デスナイトを撃退する手段を持っているため、実験的に使われてきたが、通常、それ以外のマッチアップには非常に欠陥がある。それでも、我々は有望な構築をいくつか見つけた。

 エストプリーストは最も強くて安定した性能を持っているかもしれず、その”必殺性”はこの環境の遅いデッキのいくつかを倒すのに役立つ。コントロールプリーストは疫病などの妨害型よりも泥棒型の方が期待できそうだ。鍛冶鬼を採用したスヴァルナプリーストは、トップレジェンドでは十分な性能を持っているようだ。

 アンデッドプリーストは不浄デスナイトの台頭を受け、バーン型を実行する必要がある。彼らに対して盤面を勝ち取るのは非常に難しいので、レイトゲームに寄せるほうがより良いプランとなる。

バーン・アンデッドプリースト

しぶとい祝福プリースト

泥棒コントロールプリースト

疫病クエストプリースト

鍛冶鬼・スヴァルナプリースト

シャーマン

 このクラスには進化シャーマンがあり、他には何もない。プレイヤーはあらゆる種類のコントロールシャーマンやビッグシャーマンデッキを試しているが、競技上は十分な出来ではないようだ。

ネプチュロン・進化シャーマン

ロットギル・マーロックシャーマン

ドルイド

 ランプドルイドは不浄デスナイトに対抗するための防御手段を必死に探した結果、《連爆の魔術師》と《シルバームーンの哨兵》を追加することになった。《連爆の魔術師》はこのデッキで長く使われてきたテックカードだが、《哨兵》は《滋養》によって素早く8マナに到達できるドルイドの力を利用した新しい試みである。

 これらのカードを追加することで大きな違いが生まれ、ランプドルイドの環境に対する立ち位置が改善されることが判明した。例えば不浄DKに対するマッチアップは、15%以上改善されるのである。ランプドルイドは依然として不利だが、以前は25%以下だったこのマッチの勝率が40%近くになった。連爆の魔術師の性能から、現在搭載されていない他のデッキにも搭載する価値がありそうだと考えている。その良い例がビッグスペルメイジだ。

連爆・哨兵・ランプドルイド

伝令・アグロドルイド

デーモンハンター

 フェルデーモンハンターの最適な構築は、既に解明されてからしばらくたっている。ラダー全体でかなり良い感じだが、他のデモハンデッキはそれほど幸運ではない。

呪文遺物フェルデーモンハンター

グレイヴ・アグロデーモンハンター

ウォリアー

 激怒(自傷、火炎)ウォリアーは良いデッキだが、まだあまりプレイされていない。プレイヤーに見てもらうため、何か魅力的な要素を加える必要があるようだが、デッキ自体は非常に競争力がある。コントロールウォリアーには、深刻な手助けが必要だ。

火炎・激怒ウォリアー

ハンター

 ハンターの開発は存在しない。このクラスは改善性がないため、他の戦略がより効率的になるにつれて、その性能は沈んでいる。《銛撃ち銃》と《ワンワンビスケット》は不浄デスナイトとのライフレースを助けるので、現段階ではスピッターハンターで採用するのが望ましいと思われる。

アスタラー・ビーストハンター

ヒドラロドン・スピッターハンター

今週のメタブレイカ

 不浄デスナイトはメタの頂点に達し、その登場によってスタンダード環境を変えた。ほとんどのプレイヤーはこの事態を予想していなかったと思われるが、来たるミニセットの前にいい気分転換になりましたね。ハースストーンの1年の最後のミニセットには、1年を通してのコールバックがあるはずだということを覚えておいてください。例えば、デスナイトの超大型を見ることができるでしょうか? 吸魂やマナ渇望のカードが増えるでしょうか? もしかしたら、サポートが行き届いていないアーキタイプが強化されるかも? 近いうちに分かることでしょう。(※この記事はミニセット発表前に出ていました 遅れてすみません)

 とりあえず今は、アンデッドの大群をラダーで暴れ回らせよう。

不浄アグロデスナイト

 

 

 お疲れ様でした

 まだ風邪引いてるので誤訳あったらマジすみません

 治ったら見直します