虚無層

exit from society

vS Report 254(リッチキング⑥・2023/2/03)雑翻訳

 前回の翻訳のTwitter告知で、何をトチ狂ったのか「ハンターとスヴァルナはトップレジェ専用メタ」と書いたんですが、ハンターは全然トップレジェ用メタではありません。もう全然違います。本当にすみませんでした。

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-254/

クラス使用率解説

 ローグはナーフされたはずだが、そうは感じない。このクラスのプレイ率は以前の極端な高さほどではなくなったが、それでも高レベル帯では圧倒的に最多のクラス。ローグはトップレジェンドで30%近いプレイ率になっている。泥棒ローグはラダー全体で見られるし、ラクルローグは高MMR帯で多く見られる。これらのアーキタイプはどちらも"仮面"を脱いでおり、マエストラとノールをカットしている。

 メイジはプレイ数が増えている。このクラスは非常に多様。ビッグスペルメイジがこのクラスで最も多いアーキタイプだが、レジェンドトップではフロストメイジが主流の選択肢となる。《広大なる英知》と《エネルギー細工師》のバフのおかげで、カジノメイジの実験的なプレイがいくつか見られるようになった。また、山火事メイジエストメイジもプレイされている。

 ピュアパラディンはパッチ後、いつもは減少している高レベル帯において、多くの支持を得ている。おそらく、ノールを持たない泥棒ローグや大注目の魂壺ウォーロックに対して有利なマッチアップが原因であろう。ドラゴンパラディンコントロールパラディンも少数ながら存在する。後者は、通常の構築とレノ構築に分かれている。レノビルドに関しては……ノーコメントです。

 バランスパッチを受け、デスナイトに新たな活気が出てきた。不浄アグロデスナイトは、そのバフを利用して実験されており、そのアプローチのいくつかは覚醒している。プレイヤーのお気に入りである血コントロールは引き続き最も人気。凍気バーンは控えめな使用率で、《氷河の前進》へのナーフの影響がしっかり出ている。

 ラダーの大部分では、ウォーロックは今もインプウォーロック(呪いアリとナシ両方)を使い続けている。レジェンドバブルの頂点に立つと、代わりに魂壺ウォーロックが最多となるが、このデッキは一部の人が予想したような急激な上昇には至っていないようである。

 エストデーモンハンターは《最後の決闘》の大幅なナーフによって姿を消した。フェルデーモンハンターは《罪人の烙印》を捨てて遺物に戻ったことで、まだ残っている。大鎌を使うデッキと使わないデッキに分かれており、前者の方が人気がある。アグロデモハンも存在するが、異端デモハンはあまり興味を引かれていない。

 パッチ後に進化シャーマンをプレイする意欲が高まり、ラダー全体で、また高レベル帯でもかなり目立つようになっている。このクラスでは、他にあまり大きな変化はない。

 ランプドルイドは軒並み減少している。《アスタラー》のナーフや環境のアグロ化が、このデッキへの興味を失わせたようだ。このデッキはここ最近ずっと強いとは言えなかったが、その勝率の割にはプレイ率が高い状態が続いている。アグロドルイドは依然として少ない。

 スピッターハンターはスピッターの2度目のナーフ後に大きく減少し、非常に使用率の低いデッキとなった。このデッキは現在ビーストハンターよりもやや少ない。ハンターはラダーではまだ使われているが、トップレジェンドでは見放されたようだ。

 ウォリアーはバフを貰ったが、ちょっと盛り上がるだけでもう精一杯。コントロールウォリアーは競争力のあるビルドを見つけるために、レナサルをフル稼働させた。激怒ウォリアーはほとんど無視されている。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

 先週の木曜日にバランス調整が行われ、今週レポートの作成に取り掛かった時点では、メタはまだ落ち着いていなかった。予想される環境の変化と、言及すべき、重要な構築改良のブレークスルーによって、来週は複数のデッキのパワーに多くの変化が見られることだろう。現時点の勝率については、文脈の理解が非常に重要である。

  • ローグ
    • ラクルローグはトップレジェンドでは非常に競争力が高く、トップレジェンド以外では非常に成績が悪いようだ。このデッキは常にプレイが難しいものだったが、今週のランク帯間の格差は、高レベルのプレイヤーがデッキの変化に応じてプレイを正しく調整するペースが速くなっていることを示している。《ワイルドポーのノール》をカットした新しい構築は、そのゲームプランとマリガンの両方で、以前とは少し異なるアプローチを必要とする。《ネクロロード・ドラカ》は再び重要な勝ち筋となり、《罪石の墓地》はナーフによって役割が減少している。
    • こう言うと、ミラクルローグは、プレイを完全に最適化さえすれば、トップレジェンドのTier1デッキとしての地位を取り戻せるような改善の軌道に乗っているかのように聞こえるかもしれない。しかし、《ワイルドポーのノール》を失ったことで、いくつかの対戦成績で、スキルでも克服できないと思われる大きな差が生じている。最も顕著なのは、フォーマットの最高峰のバーンデッキであるフロストメイジと凍気デスナイトで、《ノール》は彼らのミニオンによる初期のチップダメージを防ぐ鍵だったので、今は非常に厳しいマッチアップとなっている。ピュアパラディンも以前ほど簡単ではなくなっている。同時に、《墓地》の亡霊から隠れ身がなくなったことの影響が、除去を採用した遅いデッキと対戦する際にも顕著に現れている。このデッキは生き残り、それなりに成功することはできるが、かつてのような無敵の支配者ではなくなったのだ。
    • 泥棒ローグは決して良いデッキではないが、それでも多くのプレイヤーはプレイを止めることはない。このデッキのレイトゲームはまだ強力なので、耐えきることを目的とする防御的なデッキに対して良いパフォーマンスを見せるだろう。それでも、泥棒ローグは幅広い対戦相手に苦戦しており、このフォーマットでTier3以上のデッキになる可能性は非常に低い。メタが落ち着き、もう少し冷酷になった後は、Tier4になる可能性も少なくない。
  • メイジ
    • 《ワイルドポーのノール》がいなくなったことで、フロストメイジはローグキラーになった。ローグ人口の多いトップレジェンドで最も成績の良いデッキであるのは当然のことだ。ピュアパラディンへの強力なマッチアップも、かなり関係している。フロストメイジを大いに苦戦させる相手は、そう多くはない。ビッグスペルメイジと魂壺ウォーロックが最も手ごわい相手だろう。他のほとんどの対戦相手は非常に勝ちやすいマッチアップを提供してくれる。
    • ビッグスペルメイジはいつも通り。レジェンドになるまでのランクでは非常に強力である。スキルの上限が低いため、レジェンド上位になると大きく落ち込む。しかしローグとのマッチアップが以前より快適になっているので、レジェンドでもまだ堅実なほうのデッキと言えるだろう。
    • 山火事メイジは、見た目よりずっと強い。プレイヤーはデッキにあらゆる種類のカジノパッケージを採用してしまい、その餌食になっている。カジノはこのアーキタイプの性能にマイナスの影響を及ぼしている。構築が最適化されていれば、Tier2のデッキであることは間違いない。カジノは決して良い方法とは言えない。証拠が必要なら、カジノメイジの成績がどうなっているかを見ていただきたい。
  • パラディン
    • ピュアパラディンは非常に好調のようだ。レジェンド以外では最高のパフォーマンスを誇るデッキであり、レジェンドでも強い数字を出している。私たちは、レジェンドトップでのTier1の地位は非常に一時的なものだと考えている。フロストメイジと凍気デスナイトの台頭は、このデッキをTier2かそれ以下に落とすのに十分な痛手となるはずだ。環境はこのデッキに追いつき、ピュアパラディンは再び”noob殺し”の地位を確立することになるだろう。
    • コントロールパラディンにはさらなる研究の余地がありそうだ。レノビルドを捨てれば勝率は上がるはずだ。マジで、レノ構築は捨ててください。トップレジェンドのプレイヤーはレノビルドを使わないし、そこではコントロールパラディンがTier2の中位のデッキになっている。ドラゴンパラディンは残念ながら同じように成長する余地がない。限界がある。
  • デスナイト
    • 不浄アグロデスナイトの初期の数値には何の意味もない。このデッキはパッチ5日目頃にOtsuna氏によって真の姿が解明され、それ以来急速に勝率が上昇しているのだ。初期の1~2日目のリストはまるでゴミ捨て場のTier4デッキのようだったが、不浄アグロデスナイトは構築洗練の段階が終わったらTier1デッキとしての地位を確立するはずだ。そうだ。不浄が。Tier1だ。これは訓練ではない。
    • 凍気バーンも非常に優秀。今はローグへのカウンターとして優秀なので、トップレジェンドで成績が押し上がっている。唯一のカウンターである血コントロールが普及しているランク帯では、より苦戦を強いられる。非常にバランスよく強いデッキだが、ライフゲインが異常に多いデッキだけが難敵。
    • 血コントロールはまだイマイチ。不思議なことに最もプレイされていない場所(レジェンドトップ)で最も強いのだが、それは環境がこのデッキに対して比較的寛容だからであって、そのマッチアップ分布はまだ全般的に欠陥がある。不浄アグロのプレイが急増すれば、少しは盛り上がるかもしれない。不浄アグロの洗練されたビルドに対するカウンターとしては非常に優れている。
  • ウォーロック
    • 魂壺ウォーロックは現在ぬるま湯に浸かっているように見える。このデッキの誇大広告によって、パッチ初期にはプレイヤーが執拗にこのデッキをメタろうとする結果となり、それはレジェンドトップであるピュアパラディンの人気からも明らか。ただし、今回のレポート後にプレイが急増すると予想されるフロストメイジに対して強力なマッチアップを持っている点は大きい。ピュアパラディンが予想どおり減少した場合、来週はメタ・トレンドによって魂壺が大幅に強く見える可能性がある。ミラクルローグが非常に問題のあるマッチアップであることは、今後も変わりないだろう。
    • 呪いインプウォーロックは全てのプレイレベルで非常に強力に見える。しかしそのマッチアップ分布は完璧ではなく、バーンデッキに対して弱く、彼らは現在間違いなく過小評価されている。我々は、このデッキはある程度成績が落ちるものの、弱くなることはないと考えている。呪いパッケージは採用したのが良さそうだ。呪いなしのインプウォーロックもまあまあだが、呪いアリに比べると弱い。
  • プリースト
    • アンデッドプリーストは構築の改良によって性能を向上させる可能性はあるが、今のところ特に我々を興奮させるようなビルドは確認されていない。プレイ可能であり、バフ前のゴミ箱状態からは大きく改善されたが、それでも素晴らしいとは言えない。
    • 他のプリーストのアーキタイプは、まだ競争力を発揮していない。デッキたちは非常に散らかっているので、どれも否定はしないものの、今回のレポートで見せられるものは何もない。ゴミをかき分けながら、来週は何かを見つけようと思っている。
  • デーモンハンター
    • フェルデーモンハンターは良さそうだ。メタの傾向にあまり流されず、どのランク帯でもプラスの勝率を維持できるような、堅実なマッチアップ分布を持っている。《魂喰らいの大鎌》はまだ健在。フェルデモハンはクエストデモハンに苦戦していたため、《最後の決闘》のナーフは助けになった。
    • アグロデモハンはイマイチ。もっと良いアグロデッキがたくさんあるので、わざわざこのデッキをプレイする理由を見つけるのは難しい。ちなみに異端デモハンは、その少ないサンプルからも、競争力はないことがわかっている。
  • シャーマン
    • 進化シャーマンはラダー全体を通して素晴らしい成績。スタンダード環境で最も構築が既に解明されているデッキのひとつなので、他のデッキの構築が進んで追いつくにつれて、少し悪くなるかもしれない。レジェンドへの昇りでお勧めのデッキの1つ。他のシャーマンのデッキは使えないように見える。マーロックシャーマンは凡庸なアグロデッキ。
  • ドルイド
    • ドルイドは荒れている。ランプドルイドは、根強いファンのプレイヤーがいるものの、かろうじてプレイできる程度の強さ。アグロドルイドの未来も、メタの傾向がこのままであれば良いとは言えない。このデッキはスタートは良かったが、その勝率は崩れてきている。メタは両デッキにとって厳しい方向に向かっている。ドルイドの成績は、ここしばらくで最悪かもしれない。ドルイド嫌いの人たちへ、この瞬間を味わいましょう。滅多にないことなので。
  • ハンター
    • ハンターは静かに好調を維持している。スピッターハンターはパッチ前にラダーの大部分で見られたようなめちゃくちゃ圧倒的なデッキではなくなったが、それでも非常に競争力のあるデッキ。同じクラスでもビーストハンターのほうが強力な選択肢のようだが、その古さゆえ、人気を得ることはないだろう。もしあなたがこれらのデッキをプレイするのが好きなら、ハンターで成功を収めるのは間違いない。
  • ウォリアー
    • このことを気にするプレイヤーはほとんどいないと思うが、パッチ後の激怒ウォリアーは競争力がありそうだ。可能な限りアグロ的でなければならないという強烈な制限を受けなくなり、より遅い「火炎ビルド」が有効な選択肢に見えるようになった。このクラスは死んでいない。
    • コントロールウォリアーはバフを受けた後、なぜか悪化した。このバフがプレイヤーを釣ってひどいデッキを作らせており、それがこのデッキがナーフされたように見える理由。レナサルはこのアーキタイプの罠カード。

クラス別分析

ローグ

 ラクルローグは、マエストラ/ノールの使えないパッケージを切り、ポスト乗り乗りダンサー/ドラカの構築に戻すことで、バランス調整を乗り切ろうとしている。《ドラカ》は現在のフォーマットでは非常に重要。《罪石の墓地》が一部のマッチアップで有効でなくなり、亡霊がターゲット除去に弱くなったため、盤外のダメージ源を要求するようになった。

 ミラクルローグにおける《アスタラー》の性能は崖っぷちであり、今やこのデッキに採用するかしないかギリギリの選択肢となっている。もしアスタラーを採用したいのであれば、ポスト乗り乗りダンサーを1枚カットしても良いだろう。

 泥棒ローグも同様にノールとマエストラをカットしたが、デッキの成功率はミラクルに比べてはるかに低い。このデッキでは、最良のカード(ネファリアンの牙、釣りバカフィッシン)を見つけられるかどうかに全てがかかっている。ほとんどのプレイヤーが気づいていない、ナーフ後の非常に重要な調整が2つある。《ノール》を軽くする役割がなくなった今、このデッキで《ポーションベルト》をマリガンでキープしてはいけないのだ。《ピュートリサイド》もまた、 《ノール》を軽くするという”最速のバリュー”が消滅したため、性能が低下している。ミラクルローグの方は今でも《ポーションベルト》をマリガンでキープしてよく、また《ピュートリサイド》を有効活用するためのツールをより多く持っている。

生き残ったミラクルローグ

仮面なし泥棒ローグ

メイジ

 フロストメイジはローグとのマッチアップが強力なため、高レベル帯では素晴らしいデッキとなる。ノールがいないと、ローグはメイジのゲーム序盤の攻めを撃退するのがより困難になる。ミニオンベースのダメージが、信頼できる回復源を持たないクラスに対して成功するのは自然の摂理。このビルドは実績があるため、特に変更する必要はない。《夜隠の内殿》は、より速い相手との対戦に適しており、レジェンドトップでは《罪石の墓地》に対する回答になるため、明確に強い。

 ビッグスペルメイジは、ランプドルイドとデーモンハンターの人気が低下した今では、《魔力の守護者》をカットしてもよい。我々はこのデッキを監視し続けるが、今のところ、《野蛮な魔術師》や《バリンダ・ストーンハース》では、安定して《大魔術師のルーン》を踏み倒したほうが強いため、魔力の守護者よりも《ナーガ校の先生》を採用したほうがおすすめ。

 山火事メイジは、「良いリスト」を使っている限りは、かなり強い。つまり、《広大なる英知》やどこかのカジノ・パッケージに餌付けされず、バランス・アップデートの前に決まっていたビルドを貫くということだ。

アグロ・フロストメイジ

アスタラー・ビッグスペルメイジ

アスタラー・山火事メイジ

パラディン

 ピュアパラディンはバランス調整後に非常に強くなっており、普段は苦戦しているレジェンドトップでさえも、立ち位置を見出している。このデッキは、レジェンドに登るための最良の選択肢のように見える。同じくらいの強さのアプローチが2つある。

 標準的な構築は以前とあまり変わらない。《裁判所命令》と《ストーンハースの擁護者》を利用して、できるだけ早く《女伯爵》をプレイしたい。《ケルサラスに勝利を!》を採用していないのは、《擁護者》からドローしてしまうとあまりに弱いため。デーモンハンターが衰退したため《ブラッド・クルセイダー》はマシになったが、凍気デスナイトとフロストメイジといった相手にはまだ苦戦することになる。

 ピュアパラディンの苦手とする凍気デッキに対する不利を削りつつ、進化シャーマンやミラクルローグに対する性能を向上させた新ビルドが登場した。《ストーンハースの擁護者》をカットし、《ライトフォージのキャリエル》でトップを重くし、《裁判所命令》を早急にプレイすることは優先しない、というものだ。このアプローチは、パラディンが《女伯爵》を介して圧力をかける必要がある相手にはそれほど強くなく、マッチアップ分布を「平準化」して、極端さを減らすことを意味している。

 コントロールパラディンドラゴンパラディンは、ラダーでは妥当な選択肢のように見える。ただし、レノジャクソン・コントロールパラディンの構築はひどいもので、このアーキタイプの統計を悪化させてしまったので、このリストには近づかないようにしましょう。ドラゴンパラディンはこれ以上の改善の可能性があまりなく、現時点でもコントロールよりは弱い。

ターボ女伯爵ピュアパラディン
ブラッド・ピュアパラディン

メタ挑戦者コントロールパラディン

カザカサン・ドラゴンパラディン

デスナイト

 血コントロールデスナイトは以前より少し良くなったが、それでも現環境で素晴らしいデッキとは言えない。皮肉なことに、ミラクルローグとのマッチアップが改善されたため、最もプレイされていない場所(レジェンドトップ)で最も優れている。《罪石の墓地》の幽霊が隠れ身を持たなくなったので、《抹殺》は《窒息》より強くなった。《遠方の番所》は依然として良いカードだが、《猛毒スコーピッド》も選択肢の1つ。《シオター》や《ミュターヌス》でさらに妨害を増やすこともできるが、現在のアグロ環境での利点は今のところ疑問。

 凍気バーンデスナイトの《氷河の前進》の小さなナーフがなければ、このデッキのマッチアップ分布はかなり恐ろしいことになっていただろうから、良い予防策になったようだ。このデッキは依然として非常に良いパフォーマンスを発揮し、大量のライフゲインに対してのみ苦戦している。構築を変更する理由はないだろう。アスタラーは悪化したが、まだ大丈夫だ。

 不浄アグロデスナイトはついに強デッキになりつつあり、構築の改良を経て今も日々勝率を引き上げ続けている。Otsunaが作ったリストは感動的だ。《土木作業員》は現在《アイアンディープのトログ》より良さそう。ドローの必要性に関しては《貪欲な道化師》が解決してくれるので、《凍死の男爵》をカットするのは正しいようだ。《ブライトファング》はこのデッキの中で最高のカード。《ナーガ校の先生》はこのデッキの貴重な4ターン目のプレイであり、また「発見」の効果はこのクラスでは非常に貴重で、アグロデッキであっても有用。

L・血コントロールデスナイト

スリザー・凍気バーンデスナイト

勝ってる不浄アグロデスナイト

ウォーロック

 魂壺ウォーロックは、このパッチに入るにあたって、やや過剰に宣伝されていた。確かにここ最近で、前よりはずっと良いデッキになったが、まだマッチアップ分布は素晴らしいものではない。環境で台頭しているいくつかのデッキとの相性が良いので、時間が経つにつれて良くなっていく可能性はある。

 他に議論することはあまりないが、我々は今、《ダーカン・ドラシア》が呪い抜きインプウォーロックと相性がいい可能性に気付いている。他のシナジーカードは必要ない。このカードは、単独でまともな7ドロップになる。

ダーカン・インプウォーロック

呪い・インプウォーロック

喰らい魔・魂壺ウォーロック

プリースト

 アンデッドプリーストはキーカードのバフに助けられ、最高のデッキの1つになることは期待できないものの、以前よりはるかに競争力のあるデッキになりそうだ。改良されれば勝率50%に近づけるかもしれない。

 アンデッドプリーストには、まったく異なるプレイをするリストが2つあり、どちらもそこそこ強い。カード選択がこのままお互いに離れ続けるようであれば、最終的には両者を分けることになるかもしれない。

 1つ目は《ボーンコーラー》と、強力な復活対象であり、かつ《不死の同志》と一緒にプレイするのに適したミニオンである、最もバリューのあるアンデッドミニオンに焦点を当てる。《皮散なゾンビ》、《憑りつく悪夢》、《影の霊》が最良の選択(我々レイジャー愛好家にとっては残念なことだが、《スコージ・レイジャー》はすごく弱い)。この構築はレイトゲームが強く、《不死のアミュレット》と《敬謙なるザイレラ》によって相手のライフ総量に大きなプレッシャーを与えることができる。

 2つめのバージョンはよりアグレッシブで、かつてのストームウィンド時代のシャドウプリーストのデッキに似ている。《ボーンコーラー》をカットし、アンデッドミニオンを横に並べる、マナカーブの低いデッキである。

 祝福プリーストはトップレジェンドで”プレイ可能”だが、これら以外のプリーストは現状どれもヤバい。

バーン・アンデッドプリースト
横並べ・アンデッドプリースト

しぶとい祝福プリースト

デーモンハンター

 エストデーモンハンターは死んでしまったが、フェルデーモンハンターは《次元の遺物》のナーフや《罪人の烙印》の台頭の前に成功を収めた呪文遺物ビルドを使用して素晴らしい結果を残している。《魂喰らいの大鎌》を搭載していないフェルデーモンハンターも存在するが、大きく劣っている。

 アグロデーモンハンターは、見た目はまあまあだが、素晴らしくはない。異端デーモンハンター? 忘れましょう。強くなるとしてもまだまだ先の話だ。

呪文遺物フェルデーモンハンター

グレイヴ・アグロデーモンハンター

シャーマン

 進化シャーマンは、パッチ前と同じ構築を実行することに非常に成功している。マーロックシャーマンは非常に平凡なアグロデッキであり、あまり期待できない。もっといいものがある。

ネプチュロン・進化シャーマン

ロットギル・マーロックシャーマン

ドルイド

 ランプドルイドはかなり弱く、フォーマットの大部分に対して苦戦しているようだ。生き残るために、レナサルを採用している。しかしうまくいっていない。アグロドルイドはそこそこだが、他のアグロデッキの方がはるかに強い。

よわレナサル・ランプドルイド

伝令・アグロドルイド

ハンター

 ハンターはほぼ通常通り。スピッターハンターはナーフされ、その影響は確かに存在するが、このデッキはまだかなり成功しており、《ショックスピッター》という明らかにデザイン時に見落とされたカードは、まだ採用を諦める段階ではない。4マナの現在でさえも、このデッキの最高のカードの1つなのだ。

 推奨のビルドはパッチ前と変わらない。デーモンハンターの衰退により、銛撃ち銃/ワンワンビスケットを実行する理由は少なくなったが、あなたのフィールドがアグロ的でなかったり、トップレジェンドでたくさんのミラクルローグと出会うのであれば、採用する意味はある。

 ビーストハンターは最近、スピッタハンターよりも全体的に強くなっているように見える。このデッキは古く、疲れているので、あまり人気が出るとは思えないが、それでもプレイしてくれる人には良い結果で報いている。

アスタラー・ビーストハンター

ヒドラロドン・スピッターハンター

ウォリアー

 激怒ウォリアーは……強いかもしれない。このアーキタイプからは有望な兆しが見えている。いくつかの対戦では低速化したほうが強い流れがあるので、火炎ビルドがとても良い感じ。この型では《ネリー》も試してみたい。残念ながら、このデッキを改良するためのデータはあまりないが、もしこのデッキが”ある程度”人気を博したら、何ができるかを考えてみたい。

 コントロールウォリアーは”ナーフ”された。このバフはウサギの穴のようなもので、プレイヤーは想像を絶する最悪のデッキを構築することになってしまった。開発チームがこのデッキを再び優秀なものにしたいのであれば、「負けを遅らせる」道具を増やすのではなく、積極的にゲームに勝つ方法が必要なのだ。海底都市では積極的に勝つ方法があった。ダークムーン・フェアでも、積極的に勝つ方法があった。悪党同盟の時も、積極的に勝つ方法があった。クラシックに時代を戻しても、積極的な勝ち筋があった。コントロールウォリアーが「負けないように」最善を尽くした結果、勝利した回数はほぼゼロである。

 ハースストーンは、勝とうとするデッキが報われるゲームであり、それは何も間違っていない。コントロールウォリアーに勝ち筋を与えてくれ。

火炎・激怒ウォリアー

今週のメタブレイカ

 パッチ適用後5日間を経て、3つのデッキが目立つようになった。

 ピュアパラディンは最上級のラダークライマー。もしあなたが一番簡単にレジェンドへ登りたいなら、《女伯爵》以上にあなたをキャリーしてくれる人はないだろう。バーンデッキの台頭で苛立ちを感じたときのための、別の構築も紹介している。どちらも同じくらい有効で、レジェンド外ではターボ女伯爵ビルドのほうが少し良く見える可能性があり、レジェンド以上ではブラッドキャリエルビルドのほうが少し有利な分布を見せてくれる。

 フロストメイジは、現時点ではトップレジェンドで最高の選択。もし高レベルのプレイヤーがローグクラスに執着し続け、泥棒ローグを過剰にプレイするようなことがあれば、フロストメイジは簡単に彼らを罰することができる。彼らを助けてくれる《ワイルドポーのノール》はもう存在しない。

 不浄アグロデスナイトに気をつけろ。このデッキの勝率はめちゃくちゃ跳ね上がっている。その改善ペースからして、Tier1入りは間違いないだろう。このフォーマットのメタブレイカーに最もふさわしい選択かもしれない。もしあなたが今週のフレーバーをプレイしたいなら、これがそれだ。

ピュアパラディン

フロストメイジ

不浄アグロデスナイト

 お疲れ様でした

 

 昨日、生まれて初めて8.6秒バズーカーを見ました。面白かったです