虚無層

exit from society

vSワイルド17雑翻訳(2019/5/20)

 前回の記事たくさん見ていただいたようで本当に皆さんお疲れ様です。あんまりマジメにやるサイトではないですが許してください。好きなデッキは鯛罪です。うまかっちゃん回みたいな(見直したんですが端的に頭おかしいしそれほどうまいこと言えてないクソ記事でした)なネタ記事をそろそろまた作りたいんですがあまり浮いた話がないので今度ダークソウルの厨ビルドの話とか書きます。あとvS翻訳は全然本家の許可とかもらってないのでいきなり消える可能性あります。ありがとうございます。

https://www.vicioussyndicate.com/wild-vs-data-reaper-report-17/

 

クラス使用率

  1. プリースト:レジェ以外では最多、レジェで2位。ほとんどがビッグ。ほかにレノ、壁、ドラゴン(内なる炎型・思念撃破型)など
  2. ウォーロック:最も多様性が高い。レジェでは最多。上位では新デッキの暗黒の刻ウォーロックが多数。レノとメックトゥーンも新カードは少ないが同数。残りは偶数、キューブ、ズーなど。
  3. ドルイド:新年で復活。上位ほど多い、レジェでは使用率3位。翡翠が中立の新カードで強化。アグロも再誕。ミラクルも少数ながら残存。
  4. ローグ:キングスベインには対応できるデッキが増えたので微減。ほかにミル、奇数。
  5. シャーマン:マーロックが爆増して偶数芸人の汚名を払拭。シャダウォックも改良されて微増。
  6. パラディン:奇数パラは最多デッキの一つ、しかしアグロと鯛罪がかなり減っており奇数芸人になりつつある。
  7. メイジ:ミラクルクエストが参入してエグゾディアと同数に。アルネスは激減、レノは一部のマニアにいまだ愛用されている。
  8. ウォリアーハンター:大幅に減少、再びメタの底に帰ってきた。ランク4以降ではメカハンターが見れる。ウォリアーの最多は海賊、次いで奇数。

デッキランキング

  • 新拡張でも同じデッキ、奇数パラディンが引き続きパワーランキングの頂点。諦めるな!という新秘策で大幅強化されたので驚かない。冒涜がもはや刺さらない。ドルイド、偶数シャーマン、そしておそらく偶数ウォーロックには弱い。しかしそれ以外に対しては非常に強い。
  • ゲンバクデッキとしては奇数ローグ偶数シャーマンが後に続いている。スタンから流刑にされた結果この野生地の支配者のひとつになっている。奇数ローグの成績の良さは昨年度のキングスベイン環境を見るに驚きだが、奇数のほうがキングスベインよりも奇数パラと戦えるのがその理由。
  • アグロドルイドの登場は面白い。全ランクでTier1。奇数パラ、ビッグプリ、キングスベインに強く、他にも多くの相手に有利で苦手が少ない。横展開が非常に早くAoEを間に合わせない。
  • マーロックシャーマンも有利が多く勝率も高い期待のニューカマー。が、苦手なデッキが環境のトップ3(どれも序盤の盤面展開を逆転できるデッキ)なのが痛い。よって奇数パラと偶数シャーマンの多いランク4以上には向いていない。
  • キングスベインローグはさんざん対策された今でもほとんどのランク帯でTier1のやや下あたりをキープ。ただし奇数パラに弱いので頂点ではない。遅いデッキに対してめっぽう強いことはワイルド民ならみんな知っている。
  • ビッグプリーストは最多デッキなのだが、環境にアグロが多すぎて勝率的にTier2がいいところ。海賊ウォリアーも上位ではTier2で、今ウォリアーで唯一強いデッキ。盤面の強いアグロが増えたため、アルネスメイジは前環境に比べてTier2に降格。偶数ウォーロック翡翠ドルイドがTier2の底だがこれらは多すぎるビッグプリに順位を止められている。
  • Tier3帯はウォーロックの牙城。暗黒の刻キューブメックトゥーンズーの全員がここにいる。そこにメックハンターと新参のラクルメイジが加入している。暗黒の刻ウォーロックはTier3なのに大幅に苦手なマッチアップが存在しないという非常に奇妙なアーキタイプ。種明かしはほとんどのデッキに49%くらいの勝率ということ。その他のウォーロックはビッグプリーストとキングスベインに苦しんでいる。
  • Tier4に住むのは運頼りすぎるデッキとかファンデッキなど。アグロパラディンはシールドミニロボや動員を採用して盤面を頑張っているが追いつけていない。エグゾディアメイジミルローグは特定の相手に強いが全体的には弱いのでラダーは上がれない。ノロックシャダウォックはファンが多い。レノロックはアグロを捌ききれないのだけれど使用者は多い。僕も好きです。シャダウォックは新カードで確かに強化されたものの、現時点では改良不足、あるいは弱デッキ。

クラス別分析

ドルイド

  • 暗黒の数か月を経て悪党同盟でまさかの古代デッキが復活した面白いクラス。ランクが上がるほどドルイドの比率が上がり、レジェンドでは使用率3位。現環境の正解のひとつだと言える。
  • 翡翠ドルイドはクラスで一番多いアーキタイプ。樫の召喚でヴァルゴスを出すムーブがとにかく強力。ヴァルゴスはほとんど全部のドルイドの呪文とシナジーがあり、今のアグロ環境ではコアカードとなっている。Hijodaikan氏が翡翠で四月のほとんどの期間EUレジェ1位をキープ。翡翠をTier2に留めている最大の障壁はビッグプリーストが多いこと。毒の種はドルイドが用意できるビッグ系への最大の抵抗手段なのだが暗黒の刻ほどは刺さらない。
  • 突然現れてトップティアに君臨したのがアグロドルイド。ビッグプリ、奇数パラ、キングスベインという3大デッキに有利。殻斗果流格闘家・ドリームウェイの守護者・古代樹の祝福など新カードの恩恵をふんだんに得ている。古代樹の祝福でバフが非常に安定して打てるようになったので1ターンでも横並べを許したら大変なことになる。Ma3ud氏はかつてアグロドルイドの定番だったジーヴスを抜いて枝分かれの道を採用、何度もレジェ1位を達成。枝分かれの道は対アグロではジーヴスよりも優秀なドローになり、遅い相手には追加の獰猛な咆哮になる良いカード。

ハンター

  • ワイルドのハンターは戦力外。レジェンドでは全体の4%まで落ちている。クラス内で最も多いのはメックハンター。メカのマナを下げて序盤を制覇し全力で顔を叩く超絶アグロデッキ。したがって序盤に盤面を作られても捌けるようなデッキに対して弱い。奇数パラ、偶数シャーマン、ドルイド、そしてほとんどのウォーロックがそれをできる。
  • 獣ミッドレンジハンターは前拡張にくらべて流行っていないが、勝率は優秀でTier2には入れる。スペルハンターと秘策ハンターはほぼ消滅。その他マイナーなデッキがいくつか実験されている。ワイルドハンター愛好家のDuwin氏によるマリゴスとキャスリーナを紹介している。

メイジ

  • 前拡張の人気ぶりからはいくらか落ちている。他の環境デッキにパワーレベルで劣るためラダーをあがるのは大変。新参のミラクルメイジを含め、どれも相性が極端。
  • ラクルメイジはマナサイクロンから生まれた面白いデッキ。主に魔法使いの弟子とともに大量の安い呪文を使用し、マナサイクロンで呪文を補充することで戦う。ウェイゲートの開門によるエクストラターン、フレイムウェイカー、魔力の巨人を組み合わせてダメージを稼ぐ。ミニオンの少なさが災いしてアグロに弱い。凍結がよく効くビッグプリとキングスベインに強いことで数字を伸ばしている。
  • アルネスメイジはバーンスペルと秘策でウォーロックの多くやキングスベイン、ビッグプリに強い。しかし奇数パラやアグロドルイドなどのより速いデッキに非常に弱く、翡翠ドルイドの耐久力も超えられない。
  • エグゾディアメイジもまた極端な相性を持つ。魔法使いの弟子とアントニダスのコンボでOTK。アグロ及びミッドレンジが相手だとコンボ完成まで生き残れないので遅いデッキに当たるのを祈ることになる。
  • レノメイジの人気はかなり低下したためTier表外に。原因は単に弱いからと言える。アグロには強いがマナを踏み倒す系のデッキ全般に弱い。vSおすすめデッキはアントニダスで遅いデッキにチャンスを作りつつ、爆発ヒツジ、火霊術師と安いスペルでアグロ対策もできる。

パラディン

  • 昔ほど多様な数々の人気デッキ・強いデッキを生み出すことはないが、それでも影響力は強く、現環境の最強デッキを擁するのもこのクラス。
  • 奇数パラディンは強力な新カードである「諦めるな!」を迎えて最も高い勝率を叩き出している。この秘策によってなぎ払い、冒涜、メイルシュトロームのポータル、霊魂鞭打などのAoEが機能不全に陥っており、対策困難なデッキに仕上がった。数の多いキングスベインに対して非常に強く、他にも多くのデッキに有利なため、ランク4からレジェンド到達まで上がるには最高の選択肢。
  • アグロパラディンは同じようにはいかなかった。新しい秘策シナジーを利用したこのアーキタイプのデータは多数集まったが、どうやら実を結んでいない模様。謎めいた挑戦者と鐘を鳴らす見張りの両方を採用した秘策重点タイプも実験されているがこちらも微妙。
  • 鯛罪パラディンもその他のアグロ系パラディンと同じくほとんど使われていない。確かに秘策パラディンよりは強いが奇数パラディンには自明に劣る。

プリースト

  • 予想通りビッグプリーストが全ランクで最も多い。ムエルテ、ヴァルゴス、大いなる復活といった新カードの追加によって4Tバーンズを祈る要素が薄くなったのが魅力的。
  • しかしその圧倒的使用率に見合うほどには強くない、現環境は苦手なアグロが多い。しかし弱いというほどでもなく、翡翠ドルイドや(ぶんまわった暗黒の刻を除く)ウォーロックに対しては有利。ともかく実力に比べると使われすぎではある。
  • レノプリーストも他のハイランダーデッキにおなじく、居場所を失いつつある。レノジャクソンの全回復すら、いまのアグロの猛攻を耐えきるには充分でない。掲載のリストはMemnarch氏が4月レジェ10位に到達したリスト。
  • 現在のアグロ環境によるもう一人の犠牲者が思念撃破プリースト。新拡張の直前はいい成績を残しており、複数の上位プレイヤーに太鼓判を押され将来に期待がかかっていたのだが、ふたを開ければ誰も使わず勝率も悪くTier3に。ただGetMeowth氏は5月初頭にこのデッキでレジェンド上位に行っている。

ローグ

  • 前環境に引き続き超絶アグロデッキを生み出している。悪党同盟の悪漢のおかげでキングスベインも奇数ローグも新環境でも強デッキで、改良の余地すら残している。
  • キングスベインローグは最多デッキのひとつであり、Tier1デッキの座も守っている。いくつかのリストは悪党同盟の悪漢を採用して対アグロの改善を図っている。もちろん生まれた時からビッグプリやウォーロックといった遅いデッキには強い。
  • 奇数ローグは使用率は低いがすべてのランク帯で2位の勝率を誇っている。冷血のナーフによって死亡したと多くの人が思ったが、序盤の盤面争いは今もやはり最強クラス。これによってアグロドルイドとマーロックシャーマンに有利をつけつつ、同時にビッグプリーストにも強い。また偶数シャーマンや奇数パラディンに対してもキングスベインより勝率が良い。
  • ミルローグは低ランクでは人気だが勝率は低く、Tier4級。ビッグプリーストにだけは強い。

シャーマン

  • 偶数シャーマンは今でもやはり強く、ワイルドの根幹のひとつになっている。全ランク帯でTier1の勝率を誇り、苦手が少なく人気も高い。他のアグロデッキに対する最大のカウンターのひとつであり、アグロドルイドやマーロックシャーマンに大きく有利。新カードの歩く噴水像を試すプレイヤーもいるが正直なところ不要で、前環境までと同じリストが一番強い。
  • シャーマンが新拡張で非常に強いカードをもらったのは紛れもない事実で、マーロックシャーマンはアングラ・アングラーの無限リソースによって最強デッキのひとつになった。猛毒フィンもデッキの主な弱点である単体大型ミニオンを処理する能力を補充している。マロシャーのマッチアップは偶数の真逆に近くて、より早いデッキにたいしては弱いが翡翠ドルやビッグプリに強い。マーロックが盤面に残れば残るほど次弾のマーロックがお互いを強化して勝ちを狙えるようになる。リストもまだ開発段階であり、RenoJackson氏のリストでは氷上釣りや下水すすりのゲスが不採用で、代わりにいくつかのテックカードが入っている。
  • シャダウォックシャーマンは総合勝率がかなり低く、無念の全ランクTier4。最も多いのは翡翠とOTKのハイブリッド型だがファンデッキの域を出ない。躯の駆り手型がレジェンド上位で若干成功を見ており少数のプレイヤーに試されている。この型はバフされたシャダウォックを増やしながらロウゼブで相手を妨害しつつ、少なくとも1体のシャダウォックを手札に戻すことを狙う。掲載のリストはsipiwi94氏のものでレジェ1位到達し、最初にシャダウォックが注目される原因になったもの。

ウォーロック

  • 新環境でも人気が高く、主な原因は新カードの暗黒の刻を利用した新デッキ。それを含めて6つのアーキタイプが同数ひしめく蟲毒壺めいたクラス。それでこそウォーロックと言うべきだろうか。
  • 暗黒の刻ウォーロックの登場はコミュニティに動揺をもたらしたものの、実際のゲームにおける影響はそれほどでもなかった。このデッキはブラッドブルームで暗黒の刻のコストをごまかしながらインプトークンを生成する呪文と組み合わせることで、1ターンでめちゃくちゃな盤面を生成することを狙う。ネルビアンの解絡師を出すことで返しにAoEを打たれるのを防ぐ。ほとんどすべてのデッキにぴったり50%の勝率を誇るのが特徴。つまり決して弱いデッキとは言えないものの決して強いデッキでもない。また、安定してこれを刈れる天敵デッキが存在しないところは強み。どんな相手の試合も、コンボ成立まで生き残れるか、あるいはコンボ後の盤面を処理されるかどうかというコイントスに持ち込んでしまう。
  • ノロックは楽しくてファンも多いが新拡張で強いカードをもらえず、Tier4にたむろしている。アグロを捌ききれるでもなく、ビッグプリ・キングスベイン・暗黒の刻に弱い。大幅なメタ変更が来るまでは苦しみ続けることになるだろう
  • メックトゥーンウォーロックは新拡張で変化していない。奇数パラ、ビッグプリ、暗黒の刻に弱いためTier3に。
  • 偶数ウォーロックは新拡張で微降下。盤面重視のアグロには非常につよい一方、ビッグプリとキングスベインに弱いためトップティアには入らず。
  • 伝統的アンチコントロールキューブロックはこのアグロ環境ではすこし遅すぎる。コントロールデッキも少ない。ビッグプリにも弱い。
  • ズーは新拡張でワイルドのカードとシナジーの深いカードが追加され、大幅に使用率が上がった。魔法の絨毯や悪党同盟の異才がもたらしたインパクトはスタンダードのそれよりも印象が地味だがデッキのパワーレベルを確実に上げた。現時点ではTier3ではあるが更なる改良によってより強くなるかもしれない。

ウォリアー

  • スタンダードのウォリアーの状況を見ていると、ワイルドのウォリアーが実は最少のクラスであることを知ると驚くかもしれない。ワイルドは別ゲーであることがよくわかると思う。ワイルドのウォリアー的には直近2拡張連続で良いカードがもらえていない。ワイルドウォリアーの最強デッキはなんと凍てつく玉座(5つ前の拡張です)からずっと変わっていない。
  • とはいえウォリアーにも道はある。海賊ウォリアーは古来より現在まで強力なラダーデッキであり続けており、コアカード2種のナーフを経てもなお結果を出している。低ランクではTier1で、ランク4以降ではTier2に下がるが、人気デッキのうちキングスベイン、ビッグプリ、マロシャーに強い。
  • 一方奇数ウォリアーは少数のサンプルからもTier4であることがうかがえる。無限バリューの翡翠ドルや、ほぼ無限バリューのビッグプリに対して装甲を積むだけではあまりに無力。またキングスベインといった超絶アグロにも結局ひき殺されることも多い。総じてラダーには向いていない。

 

ワイルドは週刊ではないためか、メタブレイカーのコーナーはないですね

お疲れさまでした。SEKIROトロコンしたらダクソ記事作るのでしばらくお待ちください。それとは別にvS翻訳は飽きるまでは続けます。