虚無層

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vSワイルド28(慟哭の洞窟・魂の盗み魔禁止後・2021/7/20)雑翻訳

 ダイエットで口寂しいのでキシリトール噛んだりおーいお茶2リットル買って飲んだりしてます。うまい。おーいお茶、リニューアルで美味しくなった気がする。おすすめです。

https://www.vicioussyndicate.com/wild-vs-data-reaper-report-28/

クラス・アーキタイプ使用率

https://www.vicioussyndicate.com/wild-drr/wild-distribution/

 メイジは今でもフォーマットの中で最も人気のあるクラスだが、大荒野の最初のレポートと比較すると、ラダー全体でメイジのプレイ率が大きく低下している。これは主に、爽やかな湧き水のナーフによるAPMメイジの減少に起因している。秘策メイジはラダーにおいて強い存在感を維持しており、レノメイジもフィールドで目立つ存在となっている。

 魂の盗み魔が消えた後、ウォーロックはお馴染みのアーキタイプに落ち着いている。レノウォーロックは全ランク帯総合ではこのクラス内で最も人気のあるアーキタイプ。高レベルでは睨視者のほうがより多い。

 始原のダンジョニアの導入は、スタンダードのシャーマンに大きな影響を与えただけではない。このカードはワイルドでも同じく影響を与え、シャダウォックシャーマンのプレイが急増し、ほとんどのランク帯でマーロックシャーマンよりも人気がある。また、アグロエレメンタルやガラクロンドシャーマン(同じくシャダウォックを採用するが、機能は大きく異なる)も少数ながら登場し始めている。

 プリーストは比較的変化がなく、同じ2つのおなじみのアーキタイプで構成されている。レノプリーストが少し増加し、ビッグプリーストが少し減少しているが、大きな進展はない。

 ローグは、パラディンへのナーフの影響で、より多くの関心を集めている。このクラスは様々なアーキタイプで構成されており、プレイヤーは様々なパッケージを試している。最も有名なのは略奪の亡霊ローグで、サメ/スキャブス/略奪の亡霊によるOTKパッケージを使用し、それまで頼りにしていたガラクロンドを放棄している。「隠蔽の帳」によって、特定のコンボピースをサーチすることが可能になっている。

 星界配列ドルイドは、マルフュリオンが使用できる最も人気のあるアーキタイプで、現在はレディ・アナコンドラをツールキットに加えている。このデッキはあまり成功を収めていないが、夢竜の息吹を使ったドラゴンパッケージに寄せていくなど、改良が続けられている。先週のバランス調整の中で、今後のワイルドデッキに大きな影響を与えるであろう変更はクッチャベラーへのナーフだけだが、トークドルイドはいずれにしてもフォーマットに影響を与えるようなことはあまりしていない(プリーストは再起/神格化を気にしそうにない)。

 パラディンの人気は大荒野の初期に比べて約50%減少した。ハンドバフパラディンは初投稿の日、カニライダー、アダールの手と大規模なナーフを食らった。タックスパラディンは深刻にターゲットされた。影響を受けずにフォーマット内でささやかな使用率を保っているのが奇数パラディン

 ウォリアーとデーモンハンターには、実験的なアーキタイプが増えている。海賊ウォリアーと奇数デーモンハンターはこのクラスの主要な選択肢だが、死人の手札と奇数ウォリアー、そして断末魔デーモンハンターへの関心が高まっている。

 ハンターは、大人気を博するアーキタイプが一つもない、非常に分裂したクラスであるが、特定の界隈では偶数ハンターに関する宣伝が行われている。このデッキは当初、APMメイジへの対抗策として、そして盗み魔ウォーロックへの強力な回答として注目されていた。しかし、これらのデッキが消えてもなお、偶数ハンターは生き残っている。

パワーランキング解説

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 パワーランキング表を見ると、予想通りの結果もあれば、非常に興味深い展開もある。闇の睨視者ウォーロックは、ハンドバフパラディンが激減した後、レジェンド帯1位の座を取り戻した。このデッキは、高レベルでは常に優れたパフォーマンスを発揮する。続いて秘策メイジと、永久にプレイされない奇数パラディンが続く。

 キングスベインローグは新カードなしでパワーを急上昇させた。その成功は、ウォーロック、シャーマン、プリーストとの強力なマッチアップによる。しかし、偶数ハンターはこのフォーマットの眠れる強者と言えるだろう。メイジへの最も強力なカウンターであり、ウォーロックとの相性も抜群。

 このフォーマットは非常にバラエティに富んでおり、さまざまな種類のデッキが競争力のある勝率を誇っている。断末魔デーモンハンターは、その中でも特に驚くべきパフォーマンスを見せている。このデッキは、ワイルド特有のシナジーでスタンダードのデッキをアップグレードすることを目的としており、レノ・バリアントもいくつか見られる。このデッキは非常に新しく、改良も進んでいないことを考えれば、現時点の結果はなかなか有望。

 プレイ率を考慮すると、シャダウォックシャーマンはこのフォーマットで最も過大評価されているデッキに違いない。ビッグプリーストのように、勝ちにこだわらないプレイヤーにとって魅力的なデッキであるため、ある程度の使用率を保つことができるだろう。しかし、ワイルドの競技上の要求には追いついていないようだ。ただ、シャダウォックはワイルドでまだ競技的な役割を持っているかもしれないことを記しておく。また、ガラクロンドシャーマンは試合のサンプルが少ないが、メタブレイカーになる可能性がある。

クラス別分析

メイジ

 秘策メイジはあらゆるランク帯を支配しており、ほとんどのランクで最多の対戦相手となるだろう。

 秘策メイジについてはもうほとんど語り尽くしている。このデッキは非常にマッチアップのバランスがよく、効率の悪いジャンクデッキを容赦なく破壊していく。このデッキを手に使う際には、自分に合った秘策の構成を自由に試し、気が向いたら2枚目のオカルト召術師を入れてみよう。”新しいフレンド”との出会いを楽しむのもお忘れなく。

 レノメイジのビルドは多くがルナのポケット銀河系を中心としているが、最近では秘策バリアントも話題。レノメイジは堅実だが傑出するものがなく、大量のアグロデッキには苦戦し、高ランクでは睨視者ウォーロックという強固な壁にぶつかることになる。無鉄砲な弟子は、レノ銀河メイジの山火事バリアントで非常に強力に見えるが、このアーキタイプには序盤のAOEが必要で、他に優れた選択肢がないことを考えると、より伝統的なレノ銀河ビルドにおいても価値があるかもしれない。

 APMメイジに関しては、ほとんどの試合においてあまり多くの”アクション”を必要としていないようだと言わざるを得ない。必要なアクションは「右下を押して、コンシード」である。このアーキタイプは、爽やかな湧き水へのナーフの後、人気とパフォーマンスの両方で急激な減少を示し、ひどく苦戦している。ただでさえ非常にマッチアップの偏ったアーキタイプだが、このナーフによってアグロデッキとの相性がさらに悪くなり、全体的に見てプラス要素がほとんどなくなってしまった。

秘策メイジ
レノ銀河メイジ
レノ秘策メイジ
モザキAPMメイジ
フレイムウェイカーAPMメイジ

ウォーロック

 ウォーロックのセクションでは、まず魂の盗み魔ウォーロックの没落について触れなければならない。盗み魔ウォーロックは、魂の盗み魔とどんでん返し、そしてヴァイオレットアイの幻術師/マルガニスといった無敵カードによるシナジーを中心に展開された。無敵効果によって、リソースを消費せずに、時間が許す限りカードをプレイすることができた。盗み魔ウォーロックは、成績は特に印象的でなかったにもかかわらず、非常に歪んだ、肯定しがたい、とんでもないプレイ率を示していた。勝率に関して言えば、盗み魔ウォーロックはラダーのどこでもプラスの勝率を示していなかったが、その認知上のパワーとゲームプレイのパターンによって開発は対処せざるを得なくなり、魂の盗み魔はワイルドで史上初の禁止カードとなった。

 闇の睨視者ウォーロックは、圧倒的な壊れデッキ、ハンドバフパラディンに追い抜かれる以前の数ヶ月間に見せていたのと同じ、支配力を取り戻した。今では、高レベル帯で確実にフォーマット最強のデッキとなっている。

 大小の改良がこのアーキタイプ内で続いており、多くのプレイヤーが炎の雨を利用してアグロデッキに対抗しており、盤面がなくてもフェアのイカサマゲームが発動しないようにすることができる。炎の雨はまた、ウォーロックが遅いデッキに対して自軍のコボルトの司書やツアーガイドを殺し、死者蘇生のプールを質の高い自己ダメージトリガーミニオンで満たすことを可能にしている。

 レノウォーロックは全てのレベル帯において最も人気のあるウォーロックアーキタイプであり、勝率の方は最近ようやくそのプレイ率に追いついたようだ。以前は非常に難しいマッチアップだったハンドバフパラディンへのナーフが、非常に助けになった。レノウォーロックは、チケッタスを採用していたいくつかのデッキに、追加の妨害パーツであるミュターヌスを入れたことで、遅いデッキへのマッチアップも改善された。

闇の睨視者ロック
チケッタスレノウォーロック
ウィローレノウォーロック
ディスコウォーロック
キュートウォーロック

シャーマン

 慟哭の洞窟はシャーマンクラスに大きな影響を与え、慟哭の蒸気と始原のダンジョニアが非常に強力であることを証明した。しかし、それに対するこのクラスの初期反応は、誤った方向に進んでしまっていたかもしれない。

 シャダウォックシャーマンというデッキは常に実際の強さよりも人気のほうが高い。ダンジョニアは、このアーキタイプのゲームプランに一貫性を持たせるのに役立っており、アグレッシブなデッキとの相性が格段に良くなったことで、Tier3の最下帯においてそれなりに戦えるようになった。メタで活躍するには、それだけでは不十分。シャダウォックのフィニッシュ能力は、ワイルドフォーマットでは遅すぎるし、他の終盤戦略にも負けてしまう。

 蒸気とダンジョニアがこのフォーマットで最大の効果を発揮する可能性があるのは、ラクロンドシャーマン。このデッキは、コンボに特化したデッキよりも高速で効率的であり、ガラクロンドシェルの他に強力なエレメンタルシェルを利用している。序盤のアグロデッキに効果的であると同時に、終盤にはガラクロンドとシャダウォックという爆弾を持っているため、試す価値のあるデッキとなっている。少ない試合数から見ても、Tier1の性能を持っていると思われる。注目しておきたい。

 新カードを効果的に活用したもう一つのデッキがエレメンタルシャーマン。このアーキタイプは、スタンダードで見られるスタイルで、アグロ傾向がある。しかし、オールインアグロのバージョンはすぐに息切れしてしまうため、あまり強くない。このような場合には、ワイルド限定のカードをいっぱい使うだけではなく、よりバランスのとれたアプローチをとることが望ましい。掲載のリストはやや推測の域を出ないが、可能性は十分にある。

 マーロックシャーマンは、慟哭の洞窟から採用できるカードがなかったためあまり使われておらず、変化はないが、依然として強力で成功している。盤面をスノーボールでき、爆発力が高い。

ガラクロンドシャーマン
エレメンタルシャーマン
シャダウォックシャーマン
レノシャーマン
マーロックシャーマン

プリースト

 慟哭の洞窟のリリース後、プリーストは地獄を見ていたが、魂の盗み魔の禁止後に回復した。

 レノプリーストは、高ランクの多くのプレイヤーに愛され続けており、目立たないながらも堅実な勝率を示している。ザイレラのビルドについては、多くの実験が行われてきたが、最近の再起へのナーフにより、プレイヤーはこのパッケージをあきらめ始めるかもしれない。トップレジェンドのプレイヤーなら、闇の睨視者に対して優れた効果を発揮し、他のほとんどのマッチアップで弱い「無気力の波」を1枚入れたいと考えるだろう。

 ビッグプリーストはマッチアップも強さも以前と同じ状態のまま。多くのアグロデッキや、欲張りな終盤の戦略に対して、立派な仕事をしている。一方で、これらの長所を短所が完全に打ち消しており、戦略やデッキ構築における本質的な制限を考えると、これは克服できない。ジリアックスの採用は検討できる。ジリアックスは再起の代わりに有用なヒールとなるが、遅いマッチアップでは明らかに不利になる。例えば秘策メイジが多い場合は、このような選択をすると良いだろう。

 1年以上前に縛鎖のラザが復活して以来、ワイルドではこの2つを超えるプリーストのアーキタイプは1つも存在せず、大きな影響を与えていない。このクラスは強力だが支配的ではなく、次の拡張では新たな息吹が求められている。

レノプリースト
ビッグプリースト

ローグ

 ローグは二重生活を送っている。表面上はワイルド社会の立派な一員であり、キングスベインで再び成功を収めているクラスだ。しかし、このクラスには自滅的なジャンクデッキを使うという秘密の習慣がある。

 まずは良いニュースからご紹介しよう。キングスベインローグがトップに返り咲いた。ニトロブースト毒を失ったこのデッキは、一時的にTier3まで落ち込んだ後、Tier1まで回復した。キングスベインローグがもっとも感謝しているのはパラディンの減少であり、パラディンに比べればシャーマンはかなり簡単な対戦相手。我々がプレイヤーに望むのは、キングスベインデッキ(や、他の2枚積みが多いデッキ)にゼフリスを加えることを止めることである。

 奇数ローグは、このクラスのもう一つの有力な選択肢。我々はこのデッキの少ないサンプルから推定値を得、それによってTier3に位置づけられた。「ちょいと拝借!」はよく採用されるようになったが、アーキタイプの人気が全体的に低いため、カード選択を評価するのは難しい。

 略奪の亡霊ローグは、このゲームで最悪のデッキの一つ。メタの大部分に対して弱く、わずかなデッキに対して小さな勝利しか得られないという、完全にアンバランスな状況にある。星界配列ドルイドのようなデッキと比較してもアグロデッキにかなり不利で、遅いか速いかに関わらず全てのメイジデッキによってひどい目にあっている。大惨事。ヴァリーラの楽しいジャンクデッキコレクションに、ミルや泥棒と一緒に並べられるべきもの。

キングスベインローグ
奇数ローグ
略奪の亡霊ローグ

ドルイド

 アグレッシブなトークドルイドのデッキはすでに苦戦しており、クッチャベラーへのナーフは終焉の鐘となる可能性がある。これまでの”でっか化”型のマリガンにおいて最高のカードの1つであり、クッチャベラーがプレイできなくなることで、このデッキが完全に依存していた爆発的なオープニングが大幅に制限されることになる。

 このニュースに対する明るい兆しは、遅いトークドルイドのリストにはまだ樫の召喚という素晴らしい予備策があり、そうしたバージョンのデッキがより多く検討されるようになるかもしれないということ。

 星界配列ドルイドは、そのパッケージ内でも様々なフィニッシャーの採用が可能だが、現在はより多くのドラゴンと夢竜の息吹を採用したマリゴス型がほとんどを占める。さらに、脱走したマナセイバーというやや斬新な提案があり、全体では多くないが、高ランクでは多くのプレイヤーが使用している。このカードの利点は、星界配列をプレイした同じターンにコンボができること。ただ、傷を負った略奪者よりも優れているかどうかはまだわからない。5/10の挑発はやはり強い。

 翡翠ドルイドについては、これまでの6回のレポートからコメントをコピー&ペーストしても、正直、誰も気づかないでしょう。

マリゴス星界配列ドルイド
トークンドルイド
翡翠ドルイド

ウォリアー

 海賊ウォリアーはラダーにおいて、特にレジェンド直前のランク帯では、依然として素晴らしい選択肢。最多のリストは拡張の初日から変わっておらず、プレイヤーたちはここから変更する理由はほとんどないと考えている。興味深いことに海賊ウォリアーは、長らくこのデッキの最大のセールスポイントの1つだった秘策メイジに負け始めているようだ。これは、時間の経過とともにオアシスの味方がより多く含まれるようになったことに起因すると思われる。この傾向が今後も続くかどうかを見守る必要がある。

 遅いウォリアーデッキは、同レベルの成功を収めることができなかった。死人の手札ウォリアーは初めてパワーランキングに入る程度の使用率を占めることができたが、その結果は驚くべきものではない。死人の手札ウォリアーはTier4に位置しており、有利なマッチアップはほとんどなく、ひどい弱点を持っている。このデッキは、確かに横展開に対しては合格点だが、OTKに対しては微妙であり、貪欲なデッキに対しては嘆かわしいレベル。サウルファング元帥を使用した逆上パッケージは、このアーキタイプへの関心を高めているが、目指すべきレベルからはまだかなり離れている。

 奇数ウォリアーはほとんどのアグロに対して死人の手札よりも良い選択肢だが、コンボベースのリストには不利で、欲張りなデッキに対しても同じように苦戦する。ミュターヌスは、このデッキで利用可能な唯一の妨害ツールの1つであるため、コア枠の採用となった。

海賊ウォリアー
死人の手札ウォリアー
奇数ウォリアー

パラディン

 まあ信じないだろうが、奇数パラディンは非常に強く、過小評価されている。大丈夫、私たちもレポートのたびにこれを言うのは飽きたので、簡潔にまとめます。

 ロード・バロフはこのデッキでは素晴らしいものではないが、それでもトップレジェンドの闇の睨視者に対応するための採用としては理解できる。神聖なる恩寵と権威の祝福はどちらも合格点の神聖呪文だが、より強い神聖呪文を求めて、これから公開されるカードに目を光らせておきたい。

 タックスパラディンは、前回のレポートから勝率が低下している。ほとんどのプレイヤーがラリー型に移行しているが、これがアップグレードなのかどうかはまだ明らかではない。ほとんどのプレイヤーが遠方の番所をカットしているが、スタンダードで復活していることを考えると、採用の可能性を再検討することをお勧めしたい。このアーキタイプは、これまでに受けた多くのナーフの影響をまだ感じており、興味が薄れたために改良が遅れている。

 多くのプレイヤーから完全に見放されてしまったハンドバフパラディンは、今でも非常に堅実。以前のような、アグロデッキに対する明確な有利は失われたものの、まだマッチアップ分布はバランスが取れている。次期拡張のカードの中には、ハンドバフパラディンのための魅力的な新しい選択肢がすでにあるので、すぐにトップに戻ってきてもまったく不思議ではない。

奇数パラディン
タックスパラディン
ハンドバフパラディン

デーモンハンター

 奇数デーモンハンターは今かなり好調で、これは多くの人にとって意外なことかもしれない。

 このデッキは、「間違った」デッキを実行しているプレイヤーから、確実に利益を得ている。もちろん、私たちが言っているのは、プレイ率が上昇した悪いデッキのことだけではない。強いのに使われていないデッキの話もしている。奇数パラディン、海賊ウォリアー、キングスベインローグは、このフォーマットで最もプレイされていないデッキたちであり、いずれも奇数デーモンハンターにとって楽しいマッチアップではない。しかし、これらのタイプのデッキのプレイ率のパターンが近いうちに変化する可能性は低く、イリダンにとっては単純に良いニュースだといえる。

 さて、ビッグニュースだ。デーモンハンターに新たなワイルド用デッキが登場した。スタンダードに精通したプレイヤーであれば、断末魔デーモンハンターのことは既に知っているだろう。このアーキタイプはワイルドでも通用することがわかった。これにはレノバージョンも数%含まれているが、ほとんどはレノなしのビルド。断末魔デーモンハンターは、複数の脅威と悪運アホウドリによって、レノ系のデッキに対して強いマッチアップを持っている。アグロに対しては五分。粘り強い盤面がいくつかのマッチアップで役立つが、序盤が遅いため、スノーボールされるとコントロール不能になることがある。

 断末魔デーモンハンターはこれまであまり注目されてこなかったので、自信を持って具体的なリストを紹介することは難しい。しかし、どのようなリストを組むにせよ、プレイヤーが注目すべき大事なポイントは、このアーキタイプには試す価値があるということ。

奇数デーモンハンター
断末魔デーモンハンター

ハンター

 ハンターはワイルドで最高のデッキの一つを持っていると自信を持って主張できる。敬意を、旅人よ。

 偶数ハンターは、ラダーにおいて闇の睨視者ウォーロックと秘策メイジへの最高のカウンターと呼ばれている。これは非常に優れたポジションであり、このデッキが成功を収めている理由を明らかにしている。それだけでなく、このデッキは「楽しくてインタラクティブな」コンボデッキにも罰を与えている。

 もちろん欠点もある。レノプリーストのような除去と回復を多用するデッキは難敵だ。また、スノーボール式の種族アグロデッキは、ゲーム序盤に脅威を取り除くことができないため、偶数ハンターでは耐えられない。強調しておきたいのは、これらの弱点を考慮しても、このデッキの持つポジティブな要素の方が大きいということ。そのマッチアップ分布は、ナーフ前のタックスパラディンと秘策メイジを掛け合わせたようなもの。

 獣ハンターレノハンターは控えめに言ってもうまくいっていない。何事も一歩ずつである。

偶数ハンター
獣ハンター
レノハンター

 お疲れ様でした