vS201(慟哭の洞窟・2021/7/02)雑翻訳
断酒は半月続いている。ランニングは雨のせいでかなり怪しい。
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クラス・アーキタイプ使用率解説
プリーストの使用数は、ほとんどのランクでは変化しなくなってきているが、トップレジェンドではコントロールプリーストが増え続けており、今では単独で20%を超えている。高レベルでは明らかにパブリック・エネミー・ナンバー・ワンだが、他の場所では決して深刻な脅威ではないようだ。
それによって、シャーマンは今やトップレジェンドでも多くプレイされるようになり、コントロールプリーストに対する最高の回答の一つとなっている。レジェンドの上位になればなるほど、ドゥームハンマーの入ったエレメンタルシャーマンや、種族シナジーなしのドゥームシャーマンが多くなる。
ドルイドには特に変化はない。トークンドルイドはトップレジェンドでのプレイが増えており、唯一プリーストに負けるデッキで知られているにもかかわらず、トップレジェンドのプレイヤーからは高い評価を受け続けているようだ。
断末魔デモハンは減少しており、特に高レベルではより顕著になっており、そこでは生命奪取デモハンがより多くなっている。これはトークンドルイドのプレイ率が上がった結果である可能性が高く、このマッチアップは断末魔デモハンにとってかなり悲惨。
ローグは深刻な停滞期にあり、トップレジェンドで最も顕著に減少している。ミラクルローグがコントロールプリーストに不利なことはよく知られており、この一点の事実がプレイを思いとどまらせているのだろう。
ラダー全体でスペルメイジの使用が増えており、トップレジェンドでは2倍になっている(!)。これが先週からのメタの最大の変化かもしれない。プリーストの台頭によってメイジが活躍できる環境が整ったのか、それともプリーストに完全にうんざりしているプレイヤー層が、あらゆる犠牲を払ってでもプリーストを破壊しようとしているのか。私たちは、後者の可能性が高いと考えている。
プリーストに不利なデッキの多くがそうであるように、フェイスハンターもプレイが減ってきているが、このクラスの新たな展開として、ヨグやロードの断末魔ハンターが登場した。この新しいアーキタイプは、遅咲きのメタブレイカーになる可能性があるのか、それとも我々があまりにも退屈すぎて偽りのドラマを披露しているだけなのでしょうか……?
プリーストに負ける? そいつはだめだね。急襲ウォリアーはトップレジェンド以外の場所ではまだ存在しているが、トップレジェンドではプレイが劇的に急落している。さて、このように、ラダーのほとんどのランク帯ではメタは落ち着いており、「解決」されているように見え、大きな変化は見られないが、トップレジェンドのメタは例外で、プリーストをできるだけ苦しめることを誓っている。つまり、たとえ総合的に良いと思われるデッキであっても、プリーストの餌食になるようなデッキではプレイしないということ。
聖典パラディンが復活する可能性はあったが、このクラスへの新たな関心を呼び起こすことはなかった。これは驚くべきことではない。ウォーロックは、トップレジェンド以外ではまだかなり多いゾンビクラスであり、全く勝てるデッキではないため、純粋に楽しみのために流行っているとしか思えない。
パワーランキング解説
- プリースト
- 「プリーストに死を!」 これは、高レベル帯のメタを評価すると聞こえる静かな悲鳴である。カード選択にしても、デッキ選択にしても、すべてが1つのデッキに大きく影響されていて、誰もが精神を侵されているかのようだ。
- コントロールプリーストは、これほど執拗にターゲットされれば流石に無影響ではいられない。その勢いは止まり、勝率も低下している。繰り返しになるが、コントロールプリーストがこうしたメタを定義するデッキとなっているのは、トップレジェンドのみ。他の場所では、ほとんど気にする必要もない程度のパワーレベルなのだが、それでもこのデッキはターゲットされており、その様子からは、プレイヤーがガチのマジでこのデッキと対戦するのが嫌いだということがわかる。
- シャーマン
- シャーマンはプリーストをメタる最も合理的な回答。エレメンタルシャーマンは性能が大きく向上している。ドゥームハンマーのバリアントも洗練され、非常に効果的で、成功しているプリースト対策として確立されている。また、ドゥームシャーマンはプリーストに非常に強いため、トップレジェンドで成績が良い。ただ、マッチアップ分布がエレメンタルよりも極端なので、レジェンド以下では安定度が下がる。
- ドルイド
- トークンドルイドはラダー全体でとても強い。トップレジェンドでプリーストが増えているのも気にしていないようで、これはおそらくプリーストが急襲ウォリアーやミラクルローグのようなドルイドに強いデッキを抑えているためだろう。プリーストに対抗することにメタが集中している間、トークンドルイドは放置され、高レベル帯において最高のパフォーマンスを発揮している。
- ピエロドルイドは50%台を前後し続けている。毒ローグが環境から消えて以降、環境に残った中では最もマッチアップが偏ったデッキかもしれない。
- デーモンハンター
- 断末魔デモハンはトップレジェンドでコントロールプリーストに対する有利を失い、それがプレイヤーの支持を失った理由の一つ。このマッチアップで有利を保つ方法はあるが、先週も言ったように、非常に特殊な構築をする必要がある。フェルスティールの剣精と同時に、3人の審問官(ン=ゾス)を採用しなければならない
- 2つ目の理由はトークンドルイドのマッチアップ。断末魔デモハンは全体のマッチアップ分布はかなり良いが、この大幅不利マッチは対処が難しく、また増加してきたため、デモハンの総合勝率にも影響している。
- 生命奪取デモハンのストーリーに変化はない。ラダーの大半ではプレイできないが、高レベルでは、ぬるいながらもそれなりに戦えるようだ。
- ローグ
- ローグは何にでも勝ちうるし、何にでも負けうる。ミラクルローグを使用するときに保証できることは何もないが、一部のプレイヤーにとってはこれは魅力的なオファーになるだろう。しかし、ミラクルローグはラダーにおいて突出したものはなにまに。現在のメタの中で最も平均的なデッキ。
- メイジ
- スペルメイジはコントロールプリーストに対する「合理でない」回答。先週以降このデッキは全く改良されていないが、アンドゥインへの激しい憎悪がこのデッキのプレイ率を高めている。メイジの増加はプリーストのパフォーマンス低下に大きく影響しているため、あるいは、この不合理こそが良い結果をもたらしたのだと言えるのかもしれない。
- ハンター
- はい、我々は退屈で、ただの釣りでした。ヨグ&ロード断末魔ハンターはまだ本当に弱い。新カードが登場するまでは、ゴーフェイス以外にこのクラスの勝利の方程式はない。
- ウォリアー
- トップレジェンドでは、急襲ウォリアーのパフォーマンスが低下したものの、それでもいまだ最強を維持しているため、現在のようなプレイ数の急落は正当なものではない。スペルメイジは、全体的に見て明らかに劣っているデッキだが、2倍もプレイされている。なるほど。やはり現在のメタでは、プリーストは「死ななければならない」と判断されているようだ。
- パラディン
クラス別分析
プリースト
コントロールプリーストのトップレジェンドでのプレイ数が増加したことで、それを罰しようとする環境の努力が高まっている。特にシャーマンとスペルメイジが、アンドゥインを倒すために選択されているが、その他のデッキは、先週のレポートで詳述したように、このマッチアップに特化したカード選択によって、プリーストに対するパフォーマンスを向上させている。
それにより、依然としてミラーは多いものの、クトゥーンは明らかに悪くなっている。プレイヤーは旧神から離れ、カウンターデッキに対してより良いパフォーマンスを発揮するスリムなビルドに戻り始めている。
あるビルドでは、ヒステリーをカットして聖なる一撃とセセックのヴェールウィーヴァーをデッキに戻した。一撃はヴェールウィーヴァーをより安定したカードにし、慟哭の蒸気に対する序盤の回答にもなる。このデッキはトップレジェンドで最も効果を発揮している。それ以外の場所では、泥棒型の構築が最高の結果を出し続けている。
プリースト:クラスレーダー
泥棒コントロールプリースト
セセックコントロールプリースト
ラリーミラクルプリースト
シャーマン
シャーマンは依然として高い成功を収めており、その柔軟性と強さはあらゆるレベルのプレイで認められている。おそらくプリーストに対する最も偏りのない回答手段だと言えるだろう。
掲載のビルドは完璧であることが証明されている。ノール叩きエレメンタルシャーマンは、マッチアップのバランスが取れているため、ラダーのほとんどのランク帯で最強の選択肢となっている。ドゥーム型エレメンタルシャーマンは、プリースト(と生命奪取デモハン)とのマッチアップがより良くなるため、トップレジェンドでより強い。ドゥームシャーマンはプリーストへのカウンターという点ではさらに優れているが、この3つの中で最もマッチアップが偏っているのが弱点。
シャーマン:クラスレーダー
ノール叩きエレメンタルシャーマン
ドゥームエレメンタルシャーマン
ナラレックスドゥームシャーマン
ドルイド
トークンドルイドは、ゲーム内で最高、とまでは言わずとも、最高レベルのラダーデッキのひとつ。高レベルにおけるプリーストの多さは決してありがたくはないが、プリーストがウォリアーの人口を抑えているという点では、それほど悪くもない。
「導き」のデータを集めてみたところ、森の魂よりも優れたカードであることがはっきりわかった。対プリーストでさえ、これらのカードを入れ替えても損はないようだ。
他のデッキは停滞しており、ストームウィンドが新しいなにかをもたらしてくれるのを待っている。
ドルイド:クラスレーダー
導きトークンドルイド
結界ピエロドルイド
The Worst Deck(※星界配列ドルイド)
デーモンハンター
断末魔デーモンハンターのラダーでの主な問題はドルイド。このデッキはAoEがないためドルイドのゲームプランに対抗するには不十分であり、プレッシャープランは遅すぎて安定したダメージレースができない。良いニュースは、他のマッチアップはかなり扱いやすいということ。魔眼光によって対ハンターは五分に近くなり、プリーストに対しては、シャーマンやメイジほど安定してはいないが、フェルスティールの剣精が仕事をするだろう。
デーモンハンター:クラスレーダー
慟哭の断末魔デモハン
スタンダード生命奪取デモハン
ローグ
慟哭の洞窟のミラクルローグは、サノスのお気に入りのハースストーンのデッキです。完璧なバランスで、ほとんどのマッチアップが五分五分に近い状態になっている。急襲ウォリアーには苦戦しますし、プリーストのマッチアップは良くない(というか悪く感じる)が、どのゲームも勝つことはできる。スキルが試されるデッキでもあるので、柔軟なプレイスタイルが求められる。
ローグ:クラスレーダー
アレクスミラクルローグ
ときめき秘策ローグ
纏い毒ローグ
メイジ
ハースストーンのロビン・"プリースト殺し"・フッドであるスペルメイジは、高レベルで増加しており、アンドゥインを支配するという仕事をしているが、総合勝率という名の報酬は全く受け取れておらず、友達もできていない。詠唱者の循環のせいでみんなに嫌われるため、感謝されることのない仕事だ。
しかしプリーストは死ななければならず、誰かがそれをやらねばならないのだ……
ハンター
今週のハンターのメインストーリーはヨグ&ロード断末魔ハンターの登場であり、大きな熱狂が生まれた。このデッキはかなりひどいものなので、こんな誇大広告は何のメリットもない。デッキコードも教えない。あなたはフェイスハンターをプレイすることになり、それを気に入ることになるだろう。
ウォリアー
ラダー全体を通して優秀なデッキである急襲ウォリアーは、プリーストの増加により高レベル帯では使用数が減少している。しかしこれは、このデッキの能力が大きく落ちたことを示すものではない。ウォリアーは依然として強い。しかし、このフォーマットで最も嫌われているデッキに対して不利だという状況を受け入れなければならない。多くのトップレベルのプレイヤーにとって、これは明らかに受け入れがたいことだ。
大荒野ではインパクトを与えられなかったコントロールウォリアーは、自身のための強力なカードを期待して、新拡張を楽しみにしている。
ウォリアー:クラスレーダー
バニラ急襲ウォリアー
サウルファング急襲ウォリアー
サイラスコントロールウォリアー
パラディン
パラディンは、先週に紹介した聖典パラディンの開発のおかげで、厳しいナーフを乗り越え、妥当なレベルの勝率に復帰することができた。もちろん、大幅なナーフを受けており、多くのプレイヤーが飽きているクラスよりも良い選択肢がある以上、その使用率が再び増加することはないだろう。良いニュースは、パラディンが再び競技シーンに帰ってくる日は遠くないだろうということ。拡張セットでさえも修正できないような巨大な穴が空いているわけではない。願わくば、ストームウィンドでは、このクラスのバランスが取りやすい(?)ことを期待します。
パラディン:クラスレーダー
信念聖典パラディン
ン=ゾス秘策パラディン
ウォーロック
悪いクラスは悪い。
ウォーロック:クラスレーダー
チケッタスコントロールウォーロック
今週のメタブレイカー
慟哭の洞窟に関しては、最も大きな変化を遂げたのはシャーマン。完全に死にかけていたクラスが、今ではフォーマットの柱となり、歴史上最も嫌われているデッキの1つであるコントロールプリーストに対する最高の答えとなっている。
エレメンタルシャーマンは、かつての決まった方向性のないアーキタイプから柔軟性の高いアーキタイプへと変化した。ノール叩きバリアントはラダー全体のランク帯で優れており、非常に安定した性能を発揮している。ドゥームバリアントはプリーストに有効なため、トップレジェンドで最も輝いている。
このレポートが出た1時間後には、次の拡張が発表される。次の展開を楽しみにしている。
お疲れ様でした