vS Report 252(リッチキング④・2023/1/13)雑翻訳
Project JDMっていうチャンネルの動画を流しながら寝るのがマイブームです。記事のラストに動画貼っておきます。
https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-252/
クラス使用率解説
今週もだが、トップレジェンドとそれ以外のラダーでは、まったく異なるゲーム体験になることを強調しておこう。ほとんど別のゲームになっている。
トップレジェンドではローグのプレイ率が45%に達し、黙示録的な数字に近づいている。このランク帯でローグに対抗できるクラスは、デーモンハンターだけ。他のクラスはほとんど衰退している。数少ない例外は、コントロールウォリアーへの関心が高まっており、レナサル型からの離脱が進行しつつあることと、コントロールパラディンの実験が行われていること。
それ以外のラダーのランク帯ではクラスの多様性が見られ、ウォリアーとプリーストだけが参戦に苦労している。スピッターハンターは、レジェンドランク以外で最も優勢なデッキであることが証明されているが、環境を素早く支配するのではなく、ゆっくりと忍び寄っている。そのプレイ率は今のところ最も多いランクで10%だ。泥棒ローグはミラクルローグよりもまだ多い。血コントロールデスナイトはかなり人気がある。プレイヤーはこのデッキを本当に好んでいるようだ。
パワーランキング解説
レジェンドトップのメタは、プレイ率の観点では完全に黙示録状態になっている。ローグとデーモンハンターは他のデッキの競争力を完全に破壊している。ミラクルローグとクエストデモハンが唯一のTier1デッキ。スピッターハンターがTier2に位置し、それ以外全部がTier3以下に衰退している。他のほとんどのデッキが衰退しているため、ミラクルローグは苦手なマッチアップに直面することが多くなり、勝率を下げている。一方、クエストデモハンはミラクルローグに対してわずかに有利なことを利用して、両者の差を縮めている。
しかし、対戦におけるデーモンハンターの優位性は揺らいでいる。私たちは、今やデーモンハンターに不利ではないミラクルローグの構築をすでに確認している。ミラクルローグが望むなら、不利なマッチアップを一切持たないことさえ可能だ。このビルドが広まれば、クエストデモハンはその役割を果たせなくなり、ミラクルローグを再び文句なしの1位に押し上げることになるだろう。
ラダーの他の場所では、状況はずっと良くなっている。レジェンド以外で最高のパフォーマンスを持つデッキはスピッターハンターだが、ほとんどのクラスがうまく登れるデッキを1つか2つ持っている。プレイヤーはデッキの選択にあまり制限を感じず、より多くの場合、自分が楽しめる、あるいはより快適に感じられるデッキを選ぶことができる。例外は強力なコントロールデッキがいないことだが、これさえも、早ければ今日にも変わるかもしれない。
コントロールパラディンは、今回のレポートのデータベースに反映させるにはまだサンプルが少なすぎたものの、このデッキはレナサルをカットした新しいビルドで復活し、強くなっているようだ。新しいコントロールパラディンの最も重要な点は、ミラクルローグとクエストデーモンハンターの両方に勝てるという有望な初期結果であり、高レベル帯におけるメタブレイカーとなる可能性を持っていることだ。コントロールウォリアーとは異なり、他のマッチアップでも全く不利にならないので、ラダー上のどこでも通用する。ランプドルイドや泥棒ローグのようなマッチアップは依然として厳しいが、圧殺されるようなことはない。
コントロールパラディンのデータが欲しいところ。ローグ/デモハンのプレイヤーは、この新しいデッキに不意を突かれただけという可能性も高いので、知識を得たことによって対コンパラの成績を改善することになるかもしれない。これらのデッキのスキル上限の高さを考慮すれば、これを否定することはできないが、これまでのところ、時間の経過による対コントロールパラディンの成績の向上は確認されていない。さらに、コントロールパラディンは、彼らに対する性能を向上させるために、構築をさらに調整することができる。
クラス別分析
ローグ
私たちは、先週ミラクルローグで《鋸歯の骨針》をカットした結果を見ることができ、その結果は興味深いものだった。骨針は対クエストデモハンにおいて障害となっており、それを抜いた新バージョンのミラクルローグに対して、クエストデモハンはもはや有利ではない。掲載の構築は、デーモンハンターに対して少し有利ですらあるかもしれない。その代償として、ハンターとのマッチアップが悪くなるが、これはデーモンハンターの数がハンターを圧倒的に上回るトップレジェンドでは非常に有効な手段であると思われる。
基本的に、コントロールパラディンやコントロールウォリアーが奇跡を起こさない限り、ミラクルローグは最適な構築であれば不利なマッチアップが存在しない無敵のデッキになる。
デーモンハンター
先週把握したクエストデーモンハンターのビルドは完璧。骨針のプレイが減少した場合、デーモンハンターがミラクルローグをソフトカウンターする状況が続かないのではないかという懸念があるが、その新リストはまだ十分にプレイヤーの注意を引いていない。
デスナイト
凍気バーンデスナイトでは、《アイアンディープのトログ》と《獰猛なスリザースピア》の両方を運用して《ネルビアンの大臣》をカットしたビルドからも、良いデータが得られた。これはデッキを大きく変えるわけではない”サイドグレード”ムーブなので、個人の好みに合わせてよい。
血コントロールデスナイトでは、そろそろ《死体爆発》をカットするべきかもしれない。デーモンハンターとローグの両方に対して非常に弱い。凍気デスナイトなど、他の人気マッチアップでも十分な力を発揮できない。
「XL」血コントロールデスナイト
「L」血コントロールデスナイト
ハンター
フェイスハンターの実験が行われていたが、その少数サンプルはすでに、ビーストハンターとスピッターハンターのどちらよりも著しく悪いデッキであることを示している。確かにデーモンハンターをぶん殴る効率はいいものの、対ローグ(および他のマッチアップ)であまりにも多くの犠牲を払っている。これ以上人気になることはないだろう。
ドルイド
ラダーではランプドルイドは強いデッキとは言えないが、それでもかなりの数のプレイが見られる。このデッキのデザインと《野生の心のガフ》には多くの批判が向けられているが、デッキの性能が低くてもプレイされているということは、プレイヤーがそれを楽しんでいるということである。価値のあることだ。
アグロドルイドも競技的には不利な状況だが、プレイヤーにとって魅力がはるかに少ないためか、あまり使われていない。
ウォリアー
コントロールウォリアーは、ミラクルローグとまともなマッチアップをしながら、クエストデーモンハンターをハードカウンターする方法に迫る、秘密の暗号を解いたかもしれない。これは、先週の構築からレナサルをカットし、《先導者の斧》を《鍛冶屋の鎚》に置き換えて30枚構築に調整したことで実現した。対デーモンハンターのマッチアップを強くする強力な防御ツールはそのままに、より安定してローグに圧力をかけ、相手にバリューで圧倒される前に顔面を強打することができるようになった。影隠れとアスタラーのコンボは重要な難所であり、乗り越えるためにはウォリアーがより積極的になる必要がある。
一般的な30枚構築にないミッシングリンクは《遠方の番所》だ。これはミラクルローグとクエストデーモンハンターの両方をカウンターできる、現環境で最高のカードかもしれず、ウォリアーがこれらの対戦で貴重な勝率を獲得するのを助けてきた。そのために、フィンレー(レナサル抜き構築では影響力が少ない)とゴールドシャイアのノール1枚をカットしている。この構築はクエストデーモンハンターに対して65%以上の勝率、ミラクルローグに対して50%以上の勝率を持つと推測され、この2つのデッキの人気がとんでもない数に達するトップ100レジェンドあたりではニッチなメタブレイカーになるだろう。
パラディン
コントロールパラディンもまた、ミラクルローグとクエストデーモンハンターの両方に答えられるデッキになりつつあるが、コントロールウォリアーと比較してよりバランスのいいマッチアップ分布を持っており、ラダー全体でプレイできるデッキになっている。
ウォリアー同様、パラディンはデーモンハンターのダメージを凌ぐ守備の堅さと、ローグのレイトゲームパワーと互角に張り合うための除去ツールキットを備えている。《塗油の騎士》によって安定して引かれる《平等》は、ダメージを受けることなく《罪石の墓地》に答えることができる。また、《アナクロノス》はこちらが圧倒されたときに非常に貴重なリセット・ツールであり、カウンタープレッシャーを構築する準備にもなる。《ライトフォージのキャリエル》によってバフされた《ミスター・スマイト》は、ローグがアスタラーを連打する前にゲームを終わらせる道を与えてくれる。
人気のビルドに対して我々が強くお勧めする重要な調整は、もちろん《遠方の番所》だ。《ブロンズ航空時衛隊》はデーモンハンターとローグの両方に非常に弱い残念カードなので、この変更によってこれらのマッチアップでさらに勝率を稼ぐことができると考えている。心構えのできたミラクルローグやクエストデーモンハンタープレイヤーに対してコントロールパラディンが戦えるかどうかはまだ分からないが、現時点で両方のマッチアップで55%以上の勝率を持っている以上、強いことは間違いない。
メイジ
スピッターハンターが日々増えているため、フロストメイジはレジェンドに登るための最適な選択となっている。ローグとデーモンハンターという強豪には太刀打ちできないため、それ以上のランク帯では成績が崩壊する。
ビッグスペルメイジはデーモンハンターに勝てるので、この終末的な環境で少しだけ成績が改善したが、ローグは依然として悪夢のままである。
ウォーロック
ウォーロックはローグとデーモンハンターのコンビに非常に虐げられているので、このクラスを最高MMR帯でプレイするのは諦めてほしい。インプウォーロックはそこそこのラダークライマーだが、他にもっと良い選択肢がある。
プリースト
コントロールプリーストは、クラス固有の除去ツールキットのおかげでミラクルローグに対して良いマッチアップを持っているが、それ以外の環境デッキに対応することができないため、プレイ不可能となっている。
この24時間で、スヴァルナプリーストへの関心が高まっているようだが、直近すぎるため(サンプルデータがなく)、我々はコメントすることができない。
シャーマン
進化シャーマンは強いが、誰も気にしていない。プレイヤー層が一斉に進化メカニックに飽きてしまったのか、それともこの特定のビルドが単に面白みに欠けるだけなのか、我々は疑問に思っている。進化シャーマンは「泥棒ローグの淡白バージョン」なのかもしれない。
今週のメタブレイカー
殺伐とした狭いメタ環境で、ウーサーが窮地を救い、コントロール戦略が返ってくるかもしれない。コントロールパラディンは、高レベルのプレイでローグ/デーモンハンターの支配を緩める可能性を見せており、またより低いランクの広い環境でもプレイできるという点で、コントロールウォリアーよりも優れている。
ローグ/デーモンハンターのマッチアップで優位に立つために、このデッキでの《遠方の番所》のパフォーマンスを見てみたい。これらのマッチアップが今後どう変化するかも興味深い。来週のレポートで語る予定。
さて、どちらが勝つだろうか?
信じられないほど強く、プレイヤーのスキルが試される、カードを飛ばしまくる、圧倒的なデッキか。
それともタワーか。(番所)
お疲れ様でした
↓Project JDMの動画の例