虚無層

exit from society

vS Report 250(リッチキング②・2022/12/30)雑翻訳

 「グラス・オニオン」っていう映画がめっちゃ面白かったので会う人全員におすすめしてます。

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-250/

クラス使用率解説

 今回のバランス調整は、スタンダード環境に大きな影響を与えた。以前は苦戦していたデスナイトクラスが二度目のチャンスを獲得し、プレイヤーは様々なデスナイトデッキを試すために戻ってきている。不浄アグロは低ランクでは人気だが、プラチナランク以上では大きく使用率が落ちる。血コントロールデスナイトはトップレジェンドの手前までは使用可能だが、トップでは使われなくなる。凍気デスナイトは、レナサルのナーフにより、より高速なバーン中心のデッキに生まれ変わり、すべてのレベル帯で広くプレイされている戦略の1つとなった。

 ローグはパッチで大規模なナーフを受けたとは思えないほど依然として非常に人気があり、トップレジェンドでのプレイ率は驚異の30%。断末魔ローグとミラクルローグはどちらも大幅に減少したが、代わりに泥棒ローグが急増し、30枚の構築がラダーで急増している。パッチ後、ラクルローグは当初姿を消していたが、現在ではトップレジェンドでのプレイ率が劇的に回復していることに注目したい。この3日間で、そのプレイ率は10%を超え、多くの構築がマエストラ/ノール/調合薬のビルドを採用するようになっている。

 デーモンハンター・クラスはローグに比べて緩やかに変化している。フェルデモハンエストデモハンでは、多くのプレイヤーがいまだに遺物ビルドを活用しているが、最近の傾向として、これらのアーキタイプは遺物パッケージを完全にカットした《罪人の烙印》ビルドに勝率が押されつつある。フェルデモハンの烙印ビルドはパッチ前は遺物ビルドに劣っていたが、レナサルのナーフ(バーン促進)と、《次元の遺物》のナーフによって、再挑戦の機会を得ている。

 ドルイドもまた、レナサルへのナーフに強く影響されたクラス。ランプドルイドのレナサルビルド構築はまだかなり人気だが、30枚のランプドルイド構築を完成させようという試みもなされている。アグロドルイドは、デスナイトの人気の高まりに押され、減少している。

 メイジは非常に多様性のあるクラス。アグロ凍気メイジ(テンポメイジ)はパッチ前から有望視されており、このデッキはバーン中心の勝ち筋であるためレナサルのナーフでさらに有利となった。ビッグスペルメイジも存在し、構築がかなり固まっている。山火事メイジ(現時点では凍気メイジのほうが骸骨パッケージを多く採用しているため”骸骨メイジ”から以前の名前に戻した)はいくつかの異なる構築を利用しており、そのほとんどがレナサルをまだ採用している。世界選手権の成功を受けてBunnyhopporとDeadDrawが広めたレナサル構築もあれば、ロンマス・”カジノ”・パッケージとのハイブリッド構築もあり、標準的な30枚構築もある。非常にデータ解読が厄介なアーキタイプだ。

 ウォーロックは、ラダーの上と下で全く異なるクラスとなる。レジェンド以外ではインプウォーロックのほうが多い。レジェンド上位では魂壺ウォーロックが主要な戦略となっており、インプはほとんど姿を消している。魂壺の主要なカウンターデッキに多くのナーフが施されたため、このコンボデッキは今とても競争力がある、とよく主張されている。

 パラディンアーキタイプピュアパラディンに集約され、コントロールとドラゴンパラディンはレナサルのナーフにより減少に見舞われている。

 ハンターは比較的静かな印象だが、スピッターハンターへの関心が再び高まっている。ビーストハンターはもっぱらレナサルを使っている、そう今でも。

 プリーストは大きく落ち込んだ。疫病プリースト、クエストプリースト、祝福プリーストのどれも、レナサル、ヴァリシュ、超越者の恩寵へのナーフ後、大幅に減少した。

 進化シャーマンはこのクラスの唯一の本格的な代表デッキで、このデッキは高レベル帯で大幅にプレイヤーの興味を失う。

 ウォリアーはほぼ完全に活動停止しているようだ。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

 現在のスタンダードには、全く異なる2つのフィールドが存在する。ラダーの大半では、ボード中心のデッキとバーンデッキにスポットライトが当たり、高速ではあるものの、それなりに多様なフィールドを見せている。一方、レジェンドトップでのメタは、ミラクルローグとクエストデーモンハンターが非常に優勢で、他のデッキを圧倒しており、全く異なる方向へと発展している。このため、近い将来、非常に「狭い環境」となることが予想される。我々の予想では、クエストデーモンハンターはミラクルローグに急速に追いつき、近いうちに54%以上の勝率を示すようになるかもしれない。来週は、このランク帯の頻度グラフが劇的に変化することを期待したい。

  • ローグ
    • ラクルローグは……バフされたのか? もちろん実際にはナーフされているが、フィールドがこのデッキにとって有利になったため、以前より強くなっているのだ! 低ランク帯での性能は、このアーキタイプの古いリストによるものなので無視したほうがよいだろう。JAlexが広めたトップレジェンドの構築は、非常にバランスがよく万能。ドラカを使わなくなり、《罪石の墓地》はよりサポート的な役割を果たすようになった。このため、序盤からの吹き飛ばしが起きることは稀になった代わりに、非常に強力な終盤戦を持つデッキとなった。ノールを加えたことで序盤のプレッシャーに対処でき、また元より、様々な対戦相手に対して支配的な強さを誇っている。例えば血デスナイトはこのデッキにまったく対処できない。これを倒すための重要な要素はバーンであるようで、凍気デスナイト、凍気メイジ、クエストデーモンハンターは新環境でそれに対抗するための最高のツールを持っている。
    • このパッチの初期には泥棒ローグの方がずっと多かったが、このレポートの後ではその格差が変わるだろう。泥棒ローグは確かに上々のデッキだが、その勝率はかろうじて50%を超えているのに対し、ミラクルローグはほぼ55%に達している。クエストデーモンハンターの急増が予想されるため、泥棒にとっては状況が悪くなる一方だ。
    • 断末魔ローグは、その厄介なナーフを克服することができなかった。死んでしまったようだ。
  • デーモンハンター
    • エストデーモンハンターは、《罪人の烙印》構築により、トップレジェンドで非常に怖ろしい存在に見える。クエスト抜きのリストとのミラーマッチで有利なため、デーモンハンターのプレイ率が高いと予想される今後のフィールドで、このカードに軍配が上がる。デーモンハンターがまだあまり普及していない低ランク帯では、フェルデーモンハンターの方が性能が良いようだ。この2つのデッキの重要な点は、まだそのポテンシャルを発揮できていないということだ。このデッキが完全に洗練されれば、つまり《遺物》パッケージを完全に破棄して《罪人の烙印》を採用すれば、統計的にはもっと良くなるだろう。クエストデモハンはレジェンドトップで55%の勝率を達成するペースで、ミラクルローグを抜いて1位になる可能性さえある。
  • デスナイト
    • 凍気バーンデスナイトはこんにち強力なデッキのようで、ラダーの大部分ではこれからも好調を維持するだろうと思われる。しかし、トップレジェンドでは今後苦戦することが予想される。現在の有利な状況にもかかわらず、ミラクルローグとのマッチアップは50%台で推移しており、完全に洗練されたクエストデーモンハンターとのマッチアップは非常に弱い傾向にある。これらの暴君に適応する方法を見つける必要があり、そうでなければ捨てられることになる。
    • 血コントロールはラダーではどこでもかなり悪い印象を受けるが、特に上位ランクではリーサルパワーの高いデッキの増加に苦戦を強いられている。対バーンデッキでさえも、生存能力が不足しているため、有利なデッキがない。
    • 不浄アグロはプレイできない。この点に関しては変わっていない。
  • ドルイド
    • ランプドルイドは驚くべきことに、十分持ちこたえている。その装甲パッケージはバーン戦略に非常に効果的に答えており、凍気デスナイトとクエストデモハンの両方に対して有利なマッチアップとなる。メイジのミニオン群に対処するのはまだ少し難しく、ミラクルローグには大破させられてしまう。それでも、いくつかの改良によって、特にレナサル抜き構築を完成させれば、新環境での競争力を維持できるかもしれない。ただし、それでもアグロデッキにはどうしたって負けるので、レジェンドへの登りでうまくいくとは思わないでほしい。
    • アグロドルイドは大変な目に遭っている。凍気デスナイトは問題だし、ワイルドポーのノールも問題になる。このデッキが繁栄することはないだろう。
  • メイジ
    • 凍気メイジはレジェンドへの登りで最高のデッキの1つのようで、そのマッチアップ分布からローグやデーモンハンターともある程度戦えるため、レジェンド上位環境でも生き残れるはずだ。ミラクルローグとクエストデーモンハンター以外をレジェンドでプレイするのは難しいだろうが、これは次善の策として確立されるかもしれない。
    • ビッグスペルメイジもラダーのほとんどを通じて強力なデッキだが、高MMR帯で展開される地獄だけは明確な例外。
    • 山火事メイジの勝率は、レナサル構築がいかにプレイ不可能かを反映しているが、良いニュースとして、30枚の構築は非常に競争力があるため、我々はTier2デッキになると見積もっている。レナサルは諦めよう。もう終わったことなんだ。秘策メイジもビルドの改良後は大丈夫そうだが、メイジデッキの中で4デッキ中4番目に優秀なので、充分なプレイヤーを獲得できるとは思えない。
  • ウォーロック
    • 呪いインプウォーロックは、今はインプウォーロックより良さそうだ。この2つの型はどちらも今後も好調を維持するはずだが、レジェンドトップのメタでは新しいクエストデーモンハンターのせいで生き残れないだろう。
    • 魂壺ウォーロックの競争力にも疑問が残る。現在は一時的な成績アップを享受しているが、ミラクルローグとクエストデーモンハンターの両方に破壊されるため、未来は明るくない。
  • パラディン
    • ピュアパラディンもまた、今回のフォーマットで我々が疑問を抱いているデッキの1つだ。その戦略は自分自身にダメージを与えるものなので明らかにバーンデッキに苦戦しているし、凍結効果もパラディンのゲームプランをかなり強くカウンターする。また《罪人の烙印》によって、クエストデーモンハンターとのマッチアップが悪化することが予想される。ミラクルローグとの相性の悪さも加わり、次週にはレジェンドから大きく脱落するデッキとなるだろう。レジェンド以外ではまだ良いパフォーマンスを見せそうであるため、やはり歴史に忠実である。
    • コントロールパラディンドラゴンパラディンは、終わった。
  • ハンター
    • スピッターハンターはちょっと怖い存在で、レジェンドランク以外のラダーを占拠する可能性のある最有力候補。その勝率は現在激しく急上昇しているが、さらに性能を向上させるいくつかの調整により、さらなる成長の余地がある。その最適な形は、レジェンドに登るための最高のデッキだと考えている。(スピッターハンターが苦手とする)クエストデーモンハンターとミラクルローグが高レベルのプレイヤーを恐怖に陥れることになれば、ほとんどのハースストーンプレイヤーがいるランクでスピッターハンターが栄えることになるかもしれない。気をつけておこう。
    • ビーストハンターも非常に良さそうで、唯一、今でもレナサルを採用したほうが強いデッキである。レナサルが先行ローンチされた『海底都市』終盤において、最初にこのカードを組み込んで成功したデッキだが、最後のデッキもまたこれになるかもしれない。
  • シャーマン
    • 進化シャーマンは、洗練されたローグが普及するランクまではトップ3の性能を持っているが、ローグには抹殺されてしまう。特にトップレジェンドではこの抹殺がよく起きており、このデッキはそのうちプレイ不可能になるだろう。進化シャーマンはナーフされた直後のミラクルローグには勝っていたが、洗練されたミラクルローグには納得の敗戦を喫する。
  • プリースト
    • 疫病プリーストとクエストプリーストは終了した。祝福プリーストはサンプル数が少ないため表には出てきていないが、初期の兆候では、この驚異の生命力を持ったデッキは、(もはやミラクルローグやクエストデーモンハンターに対する素晴らしいマッチアップは失ったものの、)このパッチで生き残るかもしれない唯一のプリーストデッキになりそうだ。罪人の烙印はこのデッキとの対戦でもデーモンハンターに有利に働いている。
  • ウォリアー
    • 激怒ウォリアーは環境に対してあまり最適化されていない。チャンスを与えられれば有効であり、競争力もあるが、気にするプレイヤーが十分にいるとは思えない。コントロールウォリアーは競争力がない。私たちはコントロールウォリアーの最近の動向について真実を知っており、今のところ誇大広告と現実は一致していない。クエストデーモンハンターとミラクルローグに対して比較的五分に近いマッチアップを強いることはできるが、それ以外のマッチアップ分布は厳しい。数人の個人による少数サンプルによって競争力があるかのような印象を受けることはあるが、今回のそれは事実ではない。

クラス別分析

ローグ

 ローグはバランス調整にうまく適応し、前よりむしろ強力になったかもしれない。

 泥棒ローグはレナサルをカットし、秘策パッケージのほとんどを削除し、純粋な30枚ビルドを実行するようになった。この構築はXiaoTによるもので、彼はナーフ直後にこの構築で2つのサーバーでレジェンド1位を獲得している。他の秘策シナジーカードがない中でも《不審な侵入者》は非常に印象的であり、パーフェクトな30枚ビルドに見える。ただしマリガンでは、ほとんどの相手ではもっと強力なプレイ(ノール、アズシャラ、大当たり、偵察、カトラス)を探すべきなので、侵入者に誘惑されないようにしよう。

 不審な侵入者や影隠れをカットしてバーンカード(邪道刺しとネファリアンの牙)にする案もある。これにより、デーモンハンターとパラディンに対しては少し良くなり(~3%)、ハンターとのダメージレースには大きく貢献する(~8%)。しかし、ミラー(~3%)やその他の遅い相手とのマッチを悪化させ、このデッキにおけるアスタラーのポテンシャルを劇的に抑制してしまう。この代替案はサイドグレードである(強化でも弱化でもない)とも言える。

 ラクルローグは、ドラカに焦点を当てたパッチ前のリストを手放し、”グッドスタッフ”とアスタラーを使った調合薬ビルドに移行すれば、狂気的な強さを誇る。罪石の墓地は、デッキの中心ではなく、3マナのサポート的な脅威となった。

 Jesse Alexanderのマエストラ構築はこのアーキタイプの金字塔であり、その人気はミラクルローグがトップレジェンドに返り咲いた理由であると言えるだろう。ワイルドポーのノールは現在のメタにおいて非常に重要である。ダイオウガニはめちゃめちゃ良い。邪道刺しとネファリアンの牙はこのデッキ内では”最弱”のカードではあるが、デーモンハンターたちに対してリーサルのリーチを与えてくれるので、決して入れ損ではないし、将来デーモンハンターが急増すれば、牙と邪道刺しはより重要になる可能性がある。代替案となるのは《影渡りの扉》、《釣りバカフィッシン》、《走り書きの速記者》など。

ローグ:クラスレーダー

アスタラー・泥棒ローグ

調合薬・ミラクルローグ

デーモンハンター

 ローグと同様に、デーモンハンターもナーフに素早く対応し、以前より強力になる方法を見出している。

 現在のメタにおいてこのクラスで成功するための鍵は、遺物から《罪人の烙印》ビルドに移行すること。フェルデーモンハンターの遺物抜き・烙印ビルドは、拡張当初は遺物ビルドに明らかに劣っていたが、状況は完全に逆転している。レナサルのナーフによってバーンの価値が上がり、次元の遺物のナーフによって遺物パッケージが明らかに弱くなった。掲載の構築は完璧に見える。

 トップレジェンドでは、MadThanosによって広められた同じく《罪人の烙印》のコンセプトを用いたエストデーモンハンターが環境を席巻している。デモハン同士の対決において、クエスト無しデッキに対してクエストデッキのほうが有利なのは重要。カートラスとアルドラキ・ウォーブレードをカットして踊り喰いを採用した構築もある。これはサセーノによるバーストを最大化でき、ミラーマッチや、デーモンハンターのダメージをしのぎ切ろうとしてくる相手に対して非常に有効である。

 ローグとデーモンハンターの狭いフォーマットが予想される中、我々はカートラスをカットしてもよいと考えている。《アルドラキ・ウォーブレード》はミラーと、凍気デスナイトや凍気メイジのようなバーンとのマッチで非常に価値があるため、カットするのは難しい。どうしてもカットしたいなら、代わりに《魂の狂宴》や《ニード・フォー・グリード》を1枚カットすることをお勧めする。

デーモンハンター:クラスレーダー

烙印・フェルデーモンハンター

烙印・クエストデーモンハンター

グレイヴ・アグロデーモンハンター

デスナイト

 デスナイトはバランス調整によって強くなり、凍気バーンデスナイトがレナサルナーフ後のバーン上昇の恩恵を大きく受け、好調のようだ。

 このデッキには改善の余地があり、特にThijsが紹介した最も人気のある構築に1マナミニオンがないことに関しては、大きな改善の余地がある。1ドロップはこのアーキタイプにとって非常に貴重で、序盤にチップダメージを与えることで、後で相手をリーサル圏に追い込むことが容易になる。《獰猛なスリザースピア》は最も安定した1ドロップに見えるので、《ブラッドメイジ・サルノス》と《ライムファングの剣》という残念カード2種をカットして代わりに採用することを強くお勧めする。

 また、《スリザースピア》に加えてさらに他の1ドロップを採用し、より安定した序盤のゲームを得ることが最も正しいという可能性もあるが、こうした構築は現状では全く存在しない。私たちは2つの選択肢を見ている。《アイアンディープのトログ》か《ユミルヤルの砕氷漢》だ。トログはデモハンとローグに対して良いパフォーマンスを発揮する強力なカード。砕氷漢はダメージ上限が高く、爆発的な効果を発揮することができる。このデッキでは簡単に1マナ4/2になることができる。

 1マナドロップを採用するためにカットするカードは《ナーガ校の先生》となる。現在の環境ではとにかく遅すぎる。もしあなたが砕氷漢を使うなら、《ネルビアンの大臣》をカットして《冷酷なる冬》を採用するのは、デッキの呪文密度を上げることができる良い判断だ。

 血コントロールデスナイトは、断末魔ローグ用テックカードである《ダマラセヒトデ》を入れ替えるだけでレナサル構築を維持することもできるが、レナサル自体をカットすることにも利点があるのではないかと思われる。血デスナイトをプレイするなら、「L」サイズになるだろうが、「XL」よりは小さい「L」の方がいいかもしれない。なんであれ、《遠方の番所》は採用しなければならない。これは非常に重要だ。

デスナイト:クラスレーダー

スリザー・凍気バーンデスナイト

「XL」血コントロールデスナイト
「L」血コントロールデスナイト

ドルイド

 ランプドルイドは、いくつかの強力なナーフに見舞われながらも、なんとか持ちこたえている。パッチ前のレナサルビルドに固執することもできるが、我々は入手可能なデータから、30にすることでより高いポテンシャルが得られるのではないか、と強く疑っている。

 具体的には、30枚になることで《ナーガの巨人》が再び非常に優秀になり、カウンタープレッシャーになる可能性が出てくるということ。《アヌブレカン》を《テイラン》や《コールドトゥース鉱山の確保》でサーチすることに固執するビルドは、ひどいものだ。このコンボには他にもパーツが必要なので、全力で早くアヌブレカンを見つけたところで、あまり報われないのだ。ランプドルイドが”自分のゲーム”をプレイしていれば、いずれアスタラーコンボをドローすることができる。

 アグロドルイドは悪くなった。このデッキにとってレナサルは決して問題ではなかった。問題なのは常に対戦相手がボードクリアを見つけることであり、最近の相手は非常に一貫してボードクリアを見つけてくる。

ドルイド:クラスレーダー

XL・アスタラー・ランプドルイド
巨人・ランプドルイド

伝令・アグロドルイド

メイジ

 アグロ凍気メイジ(テンポメイジ)は、レナサルの陥落によって勝ち筋が強くなったため、現環境では非常に強力に見える。我々は前回のレポートで紹介した構築を踏襲するが、1つだけ変更を加える。《夜隠の内殿》は以前はこのデッキでひどいカードだったが、フォーマットの高速化によってその性能が劇的に変化したため、《猟奇的な料理人》をカットして戻すことを提唱する。サルノスとスィヴァーラは”まな板の上”におり、より良いカードが見つかり次第カットする予定。ネルビアンの大臣は強くない(そしてその一般的な人気からすると、非常に過大評価されているようだ)。《ナーガ校の先生》はこの環境では少し遅すぎる。

 統計的に見ると、山火事メイジはひどいように見える。しかしその理由は、やはり人気すぎるレナサル・ビルドにある。30枚構築のほうはとても競争力がありそうだ。アスタラーはアスタラーなので採用する。魔導師ドーングラスプをできるだけ早く見つける必要があるので、フィンレーを採用することでうまくいくはずだ。構築が洗練された秘策メイジも、見た目ほどひどいものではない。

 ビッグスペルメイジは変わっていない。確立されたリストを引き続き使えば、トップレジェンドの手前までのランクで最高のデッキの1つである。

メイジ:クラスレーダー

アグロ・凍気メイジ

アスタラー・ビッグスペルメイジ

アスタラー・山火事メイジ

山火事・秘策メイジ

ウォーロック

 ウォーロック・クラスに大きな変化はない。インプウォーロックは問題なく、呪い型が再びバニラ型よりも優位になった。魂壺ウォーロックはより良くなり、そのカウンターデッキの多くがナーフされたため、レジェンドトップで強くなった。ゴールドシャイアのノールを抜いて、生の苦悩を採用する方向に傾いている。ノールはデーモンハンターに対して完全にお荷物で、罪人の烙印のジューシーな標的を与えるだけとなる。ボード上にはミニオンがいない方がマシ。

ウォーロック:クラスレーダー

バニラ・インプウォーロック

呪い・インプウォーロック

喰らい魔・魂壺ウォーロック

パラディン

 ピュアパラディンは良い感じだが、バーンデッキに対して苦戦しているので、掲載ビルドではなんとか対応しようとした。《鼓舞の説教》は現環境では遅すぎるので、《血の紋章》と《裁判所命令》以外は呪文をすべてカットしている。その分、《アズシャラのムーンキャッチャー》と《水底の救い手》のパッケージを追加している。ただし、これらのカードはマリガンではキープしない。これらはあなたのメインのゲームプランではない。これらのカードはあくまで、他にやることがない場合に役立つプレイとして機能する。私たちは《エリート主義の俗物》をほとんど誰も試していないことに非常に興味を持ち、このアイデアを提案している。

 大きな変更点は《ブラッド・クルセイダー》をカットしたこと。《女伯爵》と一緒にこのカードをプレイすると、結局は自爆することになるので、プレイできないことが多いことがわかった。凍気デスナイト、凍気メイジ、《罪人の烙印》を搭載したクエストデーモンハンターとの対戦で、クルセイダーは全く使えない。

パラディン:クラスレーダー

ピュア・ブラッドパラディン

ハンター

 スピッターハンターは、その最強ビルドがアーキタイプ内を支配すれば、ラダーのほとんどでぶっ壊れ状態になる勢いだ。NoHandsGamerは自身の構築でそれに近づいており、我々はそこからコドーベインを2枚目の戦羊と交換するという小さな調整をしている。

 このデッキが非常に強力なのは、単なるショックスピッターデッキではないため。ショックスピッターによって相手に威圧的なクロックを与えることができるが、より速いマッチアップでは非常に安定して5ターン目にヒドラロドンを出すこともできる。代替の勝ち筋となるアスタラーも強力。

 ビーストハンターは、レナサルの採用で成功しそうな唯一のデッキ。《巻き添え被害》はこのデッキで素晴らしいカードであることが証明されているので、現在では2枚運用することを推奨している。セローンは遅すぎるので、道を空けるのはこのカードになる。

ハンター:クラスレーダー

アスタラー・ビーストハンター

ヒドラロドン・スピッターハンター

シャーマン

 進化シャーマンは現在のメタで好調で、今やこのクラスで唯一の本格的なデッキとなっている。前回のレポートではミニオンパッケージをどうすべきか分からなかったが、今回ヴォルジンとネプチューンの動きを見て、最後の2枠として気に入っている。ある程度の踏み倒しの可能性を持っていることが、現在のメタでは重要。

シャーマン:クラスレーダー

ネプチュロン・進化シャーマン

プリースト

 プリーストはほぼ完全に死んでいるが、その低いサンプルを元にすると、祝福プリーストはトップレジェンドでまだ強い(Tier 2)。レナサルへのナーフ後、全てのコントロールプリーストのアーキタイプは崩壊した。

プリースト:クラスレーダー

しぶとい祝福プリースト

ウォリアー

 激怒ウォリアーは、構築の洗練作業を必要としているが、まともなデッキ。我々は《腐敗の卵》と《笑顔の相棒》で《伯楽》パッケージを補完し、スピードアップするように構築を更新した。現環境では、より高速なスノーボールが必要。《旋風の闘士》と《武器の専門家》は遅すぎる。

 今の環境で、遅くても強いカードはアスタラーだけだ。このカードは激怒ウォリアーでも強い。

ウォリアー:クラスレーダー

アスタラー・激怒ウォリアー

今週のメタブレイカ

 私たちは嘘をつくつもりはない。トップレジェンドプレイヤーの皆は、エストデーモンハンターラクルローグの優勢を和らげるために、今後数週間は大変な思いをすることになるだろう。ナーフを食らったにもかかわらず、彼らはうまく調整し、他のデッキより優位にいるように見える。今のところ、他のデッキをプレイする正当な理由を見出すのに苦労しているほどだ。

 ラダーの他のランク帯はもっと快適で多様だが、レナサルのナーフによって戦略がアグレッシブな方に偏っているのは明らかである。レジェンドになるために最適なデッキは何かと聞かれたら、我々はスピッターハンターと答える。そのポテンシャルは最も高く、プラチナとダイヤモンドのNo.1デッキになる日も近いかもしれない。このデッキは非常に汎用性が高く、《ショックスピッター》でフィニッシュダメージを与える前にプレッシャーをかけてくるデッキに対しては、5ターン目の《ヒドラロドン》が強力な勝ち筋を提供してくれる。

 レナサルファンには厳しい時期、バーンのファンには嬉しい時が来ている。

スピッターハンター

ミラクルローグ

クエストデーモンハンター

 お疲れ様でした