虚無層

exit from society

vS148(砂漠の悪霊第6週)雑翻訳(2019/11/14)

 うちのノーマンリーダスですが、当て勘で最初の国道を爆速建設した結果ただ存在しているだけで山のようにいいねが入るようになり、ステータスが承認欲求モンスターになっています。ポケモンに関してはは20過ぎてから初代赤を触って一瞬で断念しました。マジカルバケーション好きならできるやろって言われたんですが思い返すと謎理屈ですね。マジバケはいいぞ。トマトもいい。

 スタンダードにおける前回記事からの違いは「サスロヴァール」の追加です。

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-148/

レポートについて

  • HSBGのプレリリースによってラダーの試合数が大幅に減っており、今週のレポートにも影響している。オープンベータのリリースによってさらに減少しており、来週のレポートに深刻な影響を与えると思われる。
  • 来週は充分な数のサンプルがとれないことを予想したうえで、我々は予定より一週間早く休暇を取ることにした。即ち、今回がウルドゥム最後のレポート記事となる。
  • いつも通り、『激闘!ドラゴン大決戦』の全カードレビュー、およびデッキ予想記事は全カード公開され次第公開する予定。いつも見てくれてありがとう!
  • 加えてここから数週間は、今までよりもアクティブに、何割かのカードが公開されるたびに小さく記事を作っていく予定。チェックよろしく!

クラス使用率

 ラダー最上位の人々はもう諦めて最強デッキ(アグロ進化シャーマン)を使い始めたようだ。レジェンドの25%がアグロシャーマン。レジェンド外ではまだクエストシャーマンのほうが多いが、全体で減少しており、差は縮まっている。

 ローグ、ドルイド、プリーストが次点で強いクラス。それぞれのクラス内ではテンポローグとクエスドルイドが支配しているが、プリは復活とコンボの2勢力がいる。レジェではコンボプリとクエドルが増えているが、他に先週と変わったところはない。

 ハンター、メイジ、ウォリアーは活気のないクラス。サイクロンメイジは消滅し、ハイランダーメイジが一人でクラスの威厳を保とうとしている。コントロールウォリアーはレジェンドになると増え、アグロシャーマンをエサにしている。ハイランダーハンターはレジェンド外では人気だがレジェンドではレアキャラ。

 面白いことに、今週もっとも進化したのはパラディン。サスロヴァール登場のおかげで聖なる怒りパラディンが、特に上位の方で注目を集めた。これによってこのデッキはメタに参加してくるのだろうか?

 ウォーロックは死んだ。ランク4以上のうち1.5%。

パワーランキング論議

 とにかくアグロシャーマンがどのデッキよりも強い。マッチアップ分布もだいたい全部有利。レジェンドでの成績も本物。ウサギ・肉細工師・進化コンボはぶっ壊れ。カエルの精霊で安定して進化が引けるのもヤバイ。クエストシャーマンもナイスだが、今のメタで最も強い”クエスト”は4ターン目に相手を吹き飛ばすこと。この戦略はスタンだけでなく、全てが壊れているはずのワイルドでさえ強い。いわんやスタンの有象無象に何ができるだろうか。

 アグロシャーマンが全体に与えている影響はすぐに見て取れる。ランク4-1では健全なTier2のデッキたちがたくさん生き残っているが、これはアグロシャーマンが率直に言えばレジェ以外で使われなさすぎだから。これらのデッキはレジェンドに到達するとアグシャーの圧力で崩壊している。あらゆるトップメタデッキたちがアグシャーに勝てないために勝率減少する。唯一コンボプリだけは勝率増加するが、これは悪い集団ヒステリー構築が消えることで本来のポテンシャルを発揮するから。

 面白いのは、レジェではあまりにアグロシャーマンが流行しているせいで、コントロールウォリアーというマッチの極端な、いくつかのトップデッキに非常に弱いデッキが、アグシャーへの唯一の解答だというだけで突然トップデッキになること。アグロシャーマンとテンポローグの成功はどちらもウォリコンに非常に強い立場を提供している。しかしレジェ外では弱デッキ。

 「進化」が次の拡張と同時に去るという事実が救い。肉細工師・突然変異コンボは残るが、進化とウサギがない限りは今ほどの暴虐は尽くさないだろう。ウサギ進化は確実に歴史的な凶悪コンボとして名を残すだろう。

クラス別分析

シャーマン

 アグロシャーマンは上位のメタを完全に支配した。最近の成績から見ても、このデッキが最強であるとハイレベルプレイヤー達の間でも合意が得られた模様。エストシャーマンも強いが、アグシャーのほうがより強く、より柔軟で、より安定して盤面が取れる。

 アグシャーミラーが増えているので、上位ではドゥームハンマーよりも血の渇き型のほうをおすすめする。このミラーはどっちが先に進化できるかの戦いになりがちだが、血の渇き型は盤面を取るツールが多いのでイニシアティブを握りやすい。ドゥームハンマーはライフを直接削るのに適している。予測では血の渇きvsドゥームハンマーは55:45で血の渇きが有利。

シャーマン:クラスレーダー
進化クエストシャーマン
血の渇きアグロシャーマン
ドゥームハンマーアグロシャーマン
肉細工師マーロックシャーマン

ローグ

 テンポローグはシャーマンの群れに対してかなりよく戦えているが、帝王の支配を止めることはできていない。おそらくシャーマン以外では最もラダーに適したクラス。マッチアップ分布は優秀で、流行りのデッキのうち最も弱いマッチ(クエドル)も冒険者のおかげで勝ちが見れる。

 他のローグのデッキは今のメタに生き残れるほどの強さはない。断末魔ローグやエストローグは概して遅すぎてシャーマンに対応できない。アグロローグはマッチアップの極性の低さ、柔軟さにおいてテンポローグの下位互換。

ローグ:クラスレーダー
冒険者テンポローグ
海賊アグロローグ
怪盗クエストローグ

ドルイド

 エスドルイドは最近増えている。コンボプリーストの減少のおかげか。我々はやはり、本当に強いノミ型がまだ流行っておらず、マリゴス型が残っているせいでこのデッキの真の力はまだ数字に出ていないと考えている。銀行家型ですらマリゴスよりは強いが、ノミの方がさらに強い。

 先週は新しいレジェンドミニオンのサスロヴァール採用の実験がみられた。クンとサスロヴァールのコンボは0コス7/7の連打という高いインパクトを誇る。しかしサスロヴァール単体でみると、使える状況が限定されすぎており、あまり印象的ではない。9マナドロップとしてはセナリウスのほうが確実に優れており、サスロヴァールと交代させるのはナンセンス。

ドルイド:クラスレーダー
エリーズクエストドルイド

プリースト

 コンボプリーストはあまり見たことのない奇妙な状況に陥っている。前環境までは最強の支配者だったのに、突然「マッチアップによる差が極端なデッキ」の枠になった。テンポローグとアグロシャーマンはどちらも強力な序盤の除去があるため避けたい相手だと判明。逆に会いたい相手はクエストデッキ。序盤の除去が少なく、ノースシャイアによるスノーボールが容易。

 いい知らせは集団ヒステリーの流行が去ったことで勝率が回復し、正しい立ち位置に戻りつつある:強力なデッキだが、いくつか鍵となる悪いマッチがあるデッキとして。

 復活プリーストは最近強くなっている。アグロシャーマンがクエストシャーマンより増えていることはこのデッキにとって有利な状況。クエストシャーマンはこのデッキの最大の障害の一つだった。いまクエシャーが一歩引いたことで、復活プリは少しだけ強くなった。

プリースト:クラスレーダー
ブワンサムディーコンボプリースト
ハッカー復活プリースト

ウォリアー

 コントロールウォリアーは今のメタで最もマッチアップが極端なデッキ。メカメカ大作戦時代の奇数ウォリアーと同じレベルの極端さ。このデッキでラダーに潜るのはほとんどじゃんけんに等しい行為。

 そしてそれでもなお、今の状況はウォリコン有利に働いている。上位帯のメタはあまりにもアグロシャーマンに偏っているため、結果的にレジェンドウォリコンの勝率が高い。アグロシャーマンに対する唯一の解答として、ウォリコンは現在のシナリオで重要な役割がある。特にレジェンドトップ帯ではアグロシャーマンが全体の4割にも到達するため、いい成績が出せるだろう。一方でレジェンド以外ではアグロシャーマンの使用率がそれほど高くないため、ウォリコンは使用に値しない。

 ウォリアーを使いたいがじゃんけんはしたくない人にはアグロウォリアーがより安定したゲームを提供。トップメタデッキに対しても充分勝ちを狙える勝率で、どの相手でもチャンスがある。むしろ安定性が高すぎて、どのデッキも特別相性が良いというほどに至らない。

ウォリアー:クラスレーダー
挑発コントロールウォリアー
アルカナイト・アグロウォリアー

パラディン

 いい知らせと悪い知らせがある。

 悪い知らせはハイランダーパラディンがやはりシャーマンローグ環境では弱すぎるということ。巻き返せない状態まで押されることがほとんど。

 いいしらせは聖なる怒りパラディンがサスロヴァールのおかげで少し復活していること。慎重な検討の結果、このカードは非常に相性がいいことが分かった。サスロヴァールとシャヴァーラの組み合わせは非常に強力であり、このカードはマッチョになって単独で勝てるようになった銀行家のようなもの。現時点ではまだデッキを苦境から救うに至っていないが、次の拡張では注目のコンボ。

 枠を空けるために抜いたのはソーリサン。勝ち筋に必ず必要なわけではない、贅沢用のカードだった。制圧などの除去を抜くのは賛同しない。必須でない軽量化カードよりは除去の方が必要。

パラディン:クラスレーダー
秘策ハイランダーパラディン
サスロヴァール聖なる怒りパラディン

ハンター

 ハイランダーハンターの状況はハイランダーパラディンと非常によく似ており、シャーマンローグメタでは繁栄できない。今週も同じく、低ランクでは強力だが、トップメタデッキばかりの環境になってくると壁にぶち当たる。またプレイヤーレベルの問題もあり、高レベルのシャーマン・ローグプレイヤーほどハンターの弱点を熟知している。そしてハイランダーハンターは根本的にプレイングが予想されやすい。うまく対策されると自分のゲームプランを貫けなくなる。シャーマンやローグは遥かに選択肢が広く、効果的な戦い方を選択しやすい(悪の手先を利用できるのも大きい)ため、これらのマッチアップは相手側に大きく傾いている。

ハンター:クラスレーダー
秘策ハイランダーハンター

メイジ

 復活プリやウォリコンと同じく、ハイランダーメイジもアグロシャーマンへの移行による恩恵を受けている。少しだけこのデッキが有利になり、特に、対シャーマンに特化したビッグスペル型が少しだけ有利になった。他のメタデッキとのマッチアップにはやはり欠陥があるにもかかわらず、アグシャー・ウォリコンだらけの環境ならば充分選択肢に入る状況。

 しかし覚えておきたいのは、ハイランダーメイジはアグシャーへのカウンターではないということ。ビッグスペル型でさえシャーマンにわずかに有利なだけ。シャーマン少しでも有利なこと自体があまりにレアケースなため、過剰に評価されがちになっている。わずかに有利なだけでは、このデッキの経験を積んだプレイヤーでない限り、いい成績を出すことはできないだろう。

メイジ:クラスレーダー
ンゾスハイランダーメイジ
ビッグスペルハイランダーメイジ

ウォーロック

 ワイルドでは強い。(ワイルドはいま翻訳中です。)

ウォーロック:クラスレーダー
手先ズーウォーロック

今週のメタブレイカ

 ほとんどのラダープレイヤーはアグロシャーマンが本来ほど早く流行しなかったという幸運にあずかっている。ただしレジェンドの頂点では本来の姿となって環境を焼き尽くしている。ということで消防士になりたい方は唯一の解答デッキであるコントロールウォリアーをどうぞ。せっかくBGでサイコロを振っているので、レジェでも運ゲーをやろう。

コントロールウォリアー

 お疲れ様でした