虚無層

exit from society

vSドラゴン大決戦デッキ予想記事雑翻訳(2019/12/10)

 全カードの翻訳がやっと終わったと思ったら30分前に投稿されてて泣いた。個人的スパム記事なんてなかった。

https://www.vicioussyndicate.com/25-decks-to-try-out-on-day-1-of-descent-of-dragons/

 全カードレビューに続き、デッキ予想構築の時間。まだの人はぜひ全カードレビューからどうぞ。この記事の我々の構築の意味も分かりやすくなる。

 デッキの中心になるような強力な新カードがあまりに多いため、最良の使い方だけを狙って容赦なくアイデアを削った。この記事で載せるのは拡張で新しく登場するメカニズムのデッキと、新拡張で大幅に強化されるアーキタイプ

 ドラゴン環境最初のデータレポートは12月19日(日本で20の深夜)ごろの予定。この一年世界を通してラダーの試合数が減ってきているため、正確なメタ分析のためデータ提供の増加が必要。あなたの提供がレポートの質を上げる。いつもありがとう。

 データ提供の方法は簡単。Track-o-botか、Hearthstone Deck Tracker(推奨)を使って試合をするだけ。もしまだ使っていなければこちらからぜひ。

 もちろん我々はおすすめデッキの掲載のために休みなく働いているが、結局は理論上のデッキであり、最終的には実地での改良に勝るものはない。

 もしコレクションに余裕がないなら、この記事だけを頼りに高価なカードをクラフトするのはやめたほうがいい。少なくとも数日待ち、できれば最初のレポートまで待ち、どのデッキが強いかわかってからクラフトしよう。

ドルイド

でっか化ドラゴンドルイド

 でっか化はひょっとするとこの拡張で最強のカード。どういうデッキが最もこの呪文を活かせるかが興味深い疑問。

 ドラゴンドルイドは大きな可能性を示しており、最強のミッドレンジデッキ、最良のドラゴンデッキになる力があると信じている。でっか化との強力なシナジーもある。夢竜の息吹はマナ加速によってでっか化のリスクを打ち消す。フリズもまたでっか化の欠点を補う素晴らしいカード。

 マリガンで全力ででっか化と夢竜の息吹を探すところから始まる。でっか化バフを有効利用するため、バフの効果が増幅するようなキーワード能力持ちのミニオンを並べている。急襲がいい例で、ミニオンによる疑似的な除去呪文。さらに躱し身のドラゴンはバフされると対処が非常に難しい。どちらでもある躱し身のワームは最適。

でっか化メカドルイド

 でっか化を有効利用したいのはドラゴンだけではない。伝説ロボのおかげで元からマナ踏み倒しのシステムが備わっており、相性のいい急襲ミニオンをいくつも手に入れている。ゴボグライダー技師やオートジャイロは全てのメカデッキの強化になりうる。メカデッキがこれまで欲しがっていた盤面の取り返し能力を手に入れた。超電磁もでっか化で強い能力で、盤面への影響力がさらに高まる。

 夢竜の息吹、ぽっちゃりチビドラゴン、発見ミニオンを手に入れているドラゴンとは違い、メカはドロー能力が乏しい。このデッキにおいては苦痛の侍祭が秘めたる可能性。バフによって強力なミニオンになる。

トレントトークンドルイド

 ここ数拡張にわたって何度も環境に参入しようとしたが断られてきたトレントドルイド。ウルドゥムではかなり近づいたがやはりだめだった。ドラゴン大決戦では複数のアップグレードを得た。遊げ木隊と盆栽ボンバーで序盤が改善し、空中栽培でドローが大きく改善。ゴルとシュマはレイトゲーム耐性を大きく上げた。試す価値はあると考えている。

 トークドルイドは無貌の変性者と最も相性のいいデッキの一つでもある。でっか化デッキは大型で攻めるため、変性者とは相性が少し悪い。それらのデッキは代わりにオアシス・サージャーという似ていて強力なツールを持っている。変性者の働きに注目しておきたい。

ハンター

ドラゴンハイランダーハンター

 ハイランダーハンターの新しいドラゴン構築は現行の秘策ビルドと同等かそれ以上に強いだろうか? 答えるのは難しいが、少なくとも試す価値はある。ドラゴンビルドの面白いところは今までとプレイスタイルが大きく変わること。ミニオンが増え、呪文が減り、パワースパイク(ズルジン)まで遅延するのではなく、相手に圧力をかけることに集中する。ヴェラナスはゲームが長引いた場合の逆転用カードで、彼の能力がどれくらい安定しているかは気になるところ。

 ハイランダーでないドラゴンハンターも試しに構築してみたが、好みでなかった。ハイランダーでなければ、アンフェアな要素が足りない。とくにドルイドと比較すると見劣りする。ハイランダーならアンフェアなターンが作れる(ゼフリス、ブラン、アレクストラーザ)ため、ハイランダーのほうが強い。

ドラゴンベインメカハンター

 先にも言った通り、メカデッキはいくつかの強い中立カードによって強化された。ハンターは急襲ミニオンを諸手で迎えるだろう。まさにメカハンターにかけていたものこそ、不利になった時の巻き返し要素だったため。メカハンターは熱気球とも相性がいい。メカンガルー以外の1マナメカを熱望していた。

 そのうえでドラゴンベインという強力なミニオン。ターン4に出せば固く、大きな脅威になる。顔面にも飛ぶことと、大きなスイング能力を兼ね備えていることで、ハンターのリーチが上がった。除去されなければ膨大なダメージを出す。

トークンクエストハンター

 実はひそかにクエストハンターに期待している。広く使われる寸前まで行ったが、ウルドゥム環境のいくつかのマッチアップのせいで到達できなかった。

 そして今、新たなカードによってさらに一歩前に進んだ。急降下グリフォンは今後16ヵ月はずっとハンターの強力なミニオンとして立ち続けるだろう。クエストハンターにも相性がいい。無貌の変性者を引いてくることができ、このカードも非常に相性がいい。

 そしてシュ=マがいる。この能力が一番欲しいデッキは間違いなくクエストハンターだろう。達成能力が非常に高い。達成後も強い。

メイジ

ドラゴンハイランダーメイジ

 正直、あまりにも強そうに見えるので怖い。メイジの手に入れたドラゴンシナジーカードはハイランダー構成にぴったりで、数えきれないほどの勝ち筋が含まれている。環境に合わせてテックカードを入れる枠もたくさんある。理論上はなんにでも回答でき、同時に強大な火力をたたきつける。そういうのは基本的に強い。

 強力な雄叫びのミニオンが大量にいるため、バリスタのリンチェンが(特にドラゴンデッキで)より広く使われるだろう。特にメイジではルナポケのおかげで非常に強く、同じ理由でドラゴンブリーダーも採用できる。勝ち筋をコピーして弐撃決殺を決めよう

ドラゴンサイクロンメイジ

 サイクロンメイジは召術師の招来のナーフ以来ずっと死んでいたが、新カードによって復活できるかもしれない。最も重要なのはマナの巨人が招来の対象としてより軽く、適切なサポートによって非常に速く軽量化すること。より早く出せるならば、山の巨人の場合のように消極的に動く必要がない。

 ドラゴン大決戦ではサイクロンメイジにおいてもドラゴンが大きな役割を果たしうる。コバルト・スペルキンはこのデッキと非常に相性がいい。最も重要なリソースである軽量化呪文を提供し、マナサイクロン、シェンヴァーラ、マナの巨人を起動する。メイジの1マナ呪文のプールは素晴らしく、最低ラインでも使いやすい。

 もちろんドラゴンなのでマリゴスは入れるが、シェンヴァーラについてはコメントしておく。このカードはサイクロンメイジに新しい戦い方を提供する。対アグロなど、複数除去のないデッキに対して序盤から圧力をかけていくことができ、非常に価値が高い。

ドラゴンフリーズメイジ

 改めて言うが、我々はドラゴンメイジを非常に高く評価している。ドラゴンキャスターはハイランダーメイジにおける勝ち筋なだけでなく、これを中心にデッキを組むだけの強さがある。創造の力との相互作用はかつての性悪な召喚師を思い出させるし、同時にパイロブラストをコンボの一部にすることもできる。ルナのポケット銀河系が絡めば、10点ダメージが1マナに。

 掲載のリストはこれらの悪用を狙いつつ、パワースパイクまで序盤確実に粘ることを目指す。特に爆雷には興味を持っており、終末予言者と両方採用することで序盤を確実につぶせる。軽い凍結スペルと4人の終末予言者があれば、ブリザードのような重い遅延スペルは不要になると考えられる。序盤の遅延、ドローからのドラゴンキャスターで踏み倒すことに集中。問題が起きればマリゴスで解決。

パラディン

ドラーロックハイランダーパラディン

 ハイランダー探検同盟の中では常にパラディンが最もアグレッシブなのであり、それはドラゴンが参加しても変わりそうにない。実際、新拡張のカードによってパラディンの攻撃性はさらに上がると信じている。新しいマーロックのうちドラゴンと相互作用があるもの(美味しいマロバルーン、スカイフィン)により、ハイブリッド種族デッキの可能性が始まった。

 結果生まれたのは面白い実験。序盤はマーロック、中盤以降はドラゴンで戦う。実戦が楽しみ。

ドラゴンバフパラディン

 パラディンもまた、ドルイドとは異なるやり方で、ドラゴンのスタッツを不当にバフして戦うことができる。デッキの代わりに手札でバフする。数か月ベンチにいたが、ついにドラゴン語の通訳士に出番が来た。さらにグロウストーンの技術者と、新しいドラゴンライダー・タルリサが加わる。

 ハンドバフデッキの共通原理はここでも通じる。できるだけ多くのミニオンを採用してバフの効果を高める。疑似除去であり、かつバフの意義が高い急襲ミニオンを採用する。そしてミニオンデッキの常として、プリズムレンズが輝く。

スカイメカパラディン

 高く飛ぶのに飽きたら羽を横に広げるのは如何だろうか。(?)メカパラディンは構築が根本的に変化した。ケンゴーの無限軍団をうまく使うためにごく少数のメカを採用するデッキだったが、スカイアームを有効利用するため横にトークンを並べるデッキになった。このようなデッキと非常に相性がいいカードで、急襲メカの追加もあり、試す価値はある。

プリースト

ガラクロンドドラゴンプリースト

 長い間、プリーストの強みは結局リーサル力に行き着いていた。明確なゲームプランがあり、それを実行できることが脅威だった。最近の例ではウルドゥムにおけるコンボプリーストで、突然現れてはトップに上り詰めて多くのプレイヤーを驚かせた。

 しかし新拡張では耐久戦のプリーストを支えるカードが多数追加された。筆頭は名状しがたきガラクロンド、レイトゲームのバリューにおいて非常に優れているヒーローカード。プリのガラクロンドについて面白いのは、アップグレードの重要性が最も低いガラクだということ。したがって相性の悪い(祈願時のテンポ力が非常に低い)中立祈願カードを無理に採用する必要がない。

 このデッキのレイトゲームは面白い。タランジは積み重ねてきた手札を一気に展開してテンポに変換でき、素晴らしいフィニッシャーになる。ムロゾンドの採用に自信はないが、フリズや運命の紡ぎ手といった踏み倒しツールがあるこのデッキにおいては試す価値があるだろう。

ミラクルノミプリースト

 しかもプリーストが手に入れたのは耐久戦向けのカードだけではない。非常に興味深いコンボのツールも得ている。最良は墓のルーン。人々はこのカードをちゃんと見れていない。これは肉食キューブの呪文版であり、そしてプリーストは墓場の怪異という最良のターゲットを持っている。名づけの時点で開発が我々にメッセージを送っていたのである。

 ノミプリに墓のルーンをぶち込めば、パワースパイクがより早いターンにやってくる。ノミまでの時間つぶしとしてではなく、墓場の怪異はかれ自身が試合を終わらせる力を手に入れた。理論上、より早い相手との試合は格段に向上しているはず。さらに悪党のささやきを加えれば0マナスペルが非常に多くなり、ショニアの起動もより早くなる。

ローグ

ガラクロンドテンポローグ

 さて、ガラクロンドに最も合うのはどのローグなのか。手先生成やワンダーワンド、大きいマナとの相性がいいデッキだといいが……

 それはまさにテンポローグのことであるように我々には思える。陰の殺し屋のコインによってエドウィン冒険者が成長したり、レイトゲームのカードなどが早く出せる。ガラクロンドはカードのマナコストを下げつつ10点ダメージ武器をくれる。無貌の変性者や強盗王トグワグルは手先との相性が非常にいい。クロンクスによって回復やAoEといったローグが欲しかったローグ以外のクラス特性を使える。フィニッシャー級のミニオンを影隠れで再使用できる。神かクソか。

 犠牲になったものもある。血の復讐パッケージをあきらめることになった。これによって生存力が下がった。たぶん下がったが、マナを誤魔化したりアンフェアな動きが増えたので、実は上がっているかもしれない。

血の復讐ネクリウムローグ

 アンフェアな動きと言えば、4マナ2/5でドロー付き、断末魔で7/7を召喚するミニオンはどうだろうか。ネクリウムの薬師はこれまで競技レベルには到達しなかった断末魔ローグの可能性を引き上げた。ネクリウムの刃やネクリウムの小瓶と組み合わせれば、薬師は5ターン目に強烈な盤面を作れる。

 小瓶を採用するのに段取りがないのは奇妙に見えるかもしれないが、小瓶は薬師を無視した相手を罰するために採用している。5マナとはいえ2体の7/7を出せるなら十分採用できる。

 パワフルな中盤を成立させるために序盤しっかり守らなければならない。血の復讐パッケージはそのために採用している。薬師が引けない時のためのグッドスタッフ要因でもある。

アグロドラゴンローグ

 遊びはやめて顔を叩く時間だ。と言っても普通の予想とは異なり、海賊ではなくドラゴンを採用したアグロローグ。

 序盤はパラシュートパイレートでズルしたいので海賊を使うが、中盤以降はドラゴン。プレッシャーを与えつつ、強力だが採用しにくい蝋竜の息吹を利用するため。躱し身のフェイウィングやぽっちゃりチビドラゴンはローグの戦い方と相性がよく、融合体は2種族デッキならマスト。いまだアジュアドレイクが忘れられなかったローグたちに朗報、彼の太った兄弟が登場。

 さらにワクサドレッドも使える! これをレイトゲームとして使うデッキを試行錯誤したが、どれも残念と言わざるを得なかった。しかしその断末魔でなんとかしようというのが誤りだった。ワクサドレッドは単純に攻撃力の高いアグレッシブなドラゴンである。5マナ7/5である。そして稀に復活してくれるならそれだけでもう充分。

シャーマン

ガラウォックコントロールシャーマン

 シャーマンは恐るべき強カードを手に入れており、さらに最強のガラクロンドも手に入れている。テンポ能力の高いヒロパ、テンポ能力の高い報酬カード。序盤から中盤までが非常に強いタイプのガラクロンド。弱いのは変身以降。ガラクロンドでは終盤耐え切れず、最終フィニッシャーとしても期待できない。

 ということでシャダウォックを持ってきた。無貌の変性者とバリスタのリンチェンを採用し、途中の盤面を捨てることなく無限ループの可能性を取り戻した。グランブルがいないので1マナにはならないが、それでも相手の耐久より早く試合を終わらせられるはず。オールドスタイルなシャダウォックを忘れられなかった民にはぜひ試してほしい。

血の渇きアグロシャーマン

 アグロシャーマンが現在最強のデッキであり、そのうえ新拡張でさらに強くなるカードを手に入れた。荒々しい嵐はスタンダード最強の1マナミニオンになるだろう。嵐の怒りは雷雲との組み合わせがすさまじく、大叢雲という名前はまさにシャーマンの新カードを見た我々の反応を表しているかのよう。

 調整がいくつか。ライトニングボルトを採用していないのは、カエルの精霊で引く呪文として嵐の怒りと電流火花のほうがはるかに大事だから。大地の力は荒々しい嵐につければバリューも得られて非常に強力。ウサギ進化のない環境では突然変異は使えない(データが既に証明している)。魔古の肉細工師だけのために入れるわけにはいかない。ガラウォックのほうには相性のいいミニオンがたくさんいるのでそっちに採用してある。

ドゥームハンマーアグロシャーマン

 血の渇きアグロシャーマンにはハンマーを持った兄弟がおり、ウルドゥムの長い期間を通してどちらも成功し互いに争ってきた。大叢雲との相性は、より多くのバーンを利用するこちらのほうがよい。盤面中心のマーロックの魂と狼の精霊の代わりに、岩穿ちの武器と溶岩爆発がカエルの精霊の枠に入る。どちらのアグロシャーマンを使うべきかわからなければ、次のアドバイスをどうぞ。

 顔面突撃アグロだらけなら、血の渇きアグロシャーマン!

 遅くて弱いコントロールだらけなら、ドゥームハンマーアグロシャーマン!

ウォーロック

ガラクロンドズーウォーロック

 ガラクロンドズーに関しては自信がない。理由はカードプレビュー記事で述べている。この構築ではガラクロンドパッケージを入れることによって発生する弱点をカバーすることを狙っている。まず、ドラゴンブライトの狂信者と悪鬼の秘跡を有効利用するため、速い序盤が必要。手先パッケージも入っているのは悪党同盟の異才という手放すには惜しいカードを入れるためでもある。手先パッケージはズーで強いものの、電線ネズミや邪悪な取引といったカードは遅すぎて、ただでさえ遅いガラクロンドに加えることはできなかった。ナイフジャグラーやダイアウルフリーダーはヒロパと相性がよく、序盤から終盤まで脅威になる。

マリゴスハンドウォーロック

 ウォーロックをウルドゥムのどん底から引き揚げ、真に競技レベルに復帰させてくれるデッキはこれだと考えている。ハンドロックは注意すべき強力なカードをいくつか手に入れた。序盤の除去は冥竜の息吹と空を覆う暗黒によって強化された。中盤の全体除去は熱狂のネザーウィング。奈落の召喚師と歪みしものゼラクで大きな脅威も出せる。

 カギとなるのは生存性。序盤にタップしながらも盤面に触る方法が必要なため、軽量除去を過剰に積んでいる。冥竜の息吹以外にも回復手段が必要なため、ジリアックス、アラナシ・ブルードマザー、カルトゥートの守護者を採用。

 変わっているのはフィニッシャーで、フリズでマナコストを下げたマリゴスからの息吹と魂の炎で10マナ18点出る。また、生の苦悩で中型ミニオンを処理できる。ゼラクもフリズで軽くなり、霊魂爆弾で6/6が出るようになる。

ウォリアー

アグロ海賊ウォリアー

 ガロッシュは再び顔を殴りだすのか。最強カードのイカリや飛空砲撃はしけを手に入れたことで、競技レベルに近づいた。空の略奪者も素晴らしいカードであり、パラシュートパイレートと合わせて絶対採用。財宝荒らしはツーデンランスとのマナカーブが非常によく、手先を通して膨大なテンポとバリューを出す。もちろん後半イカリやスルスラズを引いても強い。(アルカナイト・リーパーはこのリストとは少し合わない。)そして手先が出せてお触れ役のいるクラスなので、無貌の変性者を入れない手はない。

ガラクロンドドラゴンウォリアー

 砕けざるガラクロンドは雄叫びに関しては最弱のヒーローカードだが、序盤のテンポに関しては最強。儀式用斧、目覚めよ、どちらとも相性がよく、効果的な序盤の除去になる。一部のプレイヤーはダメージヒロパなのだからアグレッシブなデッキと相性がいいはずだと考えているが、我々はよりスローでバリュー重視のデッキを考えている。ガラクロンドが序盤を対処してくれるなら、残りのカードは終盤のために使えばよい。

 プリーストの場合と同じく、ドラゴンが重要な役割を果たすだろう。破滅の御子は明らかに両者の繋ぎ目で、非常に強力な祈願報酬。さらにガラクロンドの雄叫びでバフされれば3マナで3体の7/6急襲となる。新環境では急襲が広く行き渡っており、ウォリアーはそれを最もうまく使えるクラスの一つ。

 レイトゲーム用には、バリスタのリンチェンと戦将ヴーン。彼らで連続して破滅の御子をコピーでき、取り返せないほど盤面を崩壊させられる。エンバースケイル・ドレイクによって到達不能な領域まで装甲を増やすこともできる。デスウィングでフィニッシュしてもいい。ヴーンは手札でバフごとコピーするので、ガラクロンドで大きなドラゴンが作れたらヴーンの出し時。パーティーを始めようぜ。

ガラクロンド挑発ウォリアー

 ウォリアーが得意で、ガラクバフの効果が高いミニオンは急襲だけではない。既に確立された挑発シナジーは、このヒーローカードの効果でさらに強化される。墓所の番兵をガラクで引いたらどうなるか…… そこにアルマゲジロも加えれば、かなり厄介な領域までバフが伸びてくる。そしてこのリストにあのパック穴埋めミニオンが居場所を見つけてしまった。ヒポグリフは急襲も挑発も持っているためこのデッキとは独特のシナジーがあり、採用に値すると判断した。

 この型はアグロにはより強いが、その分ドラゴンのバリューに比べるとレイトゲーム耐性が下がっている。メタが早ければこちらが優先されるだろう。

 以上、初日で敗北するための25デッキ。楽しんで、次のレポートで我々の間違いを検証していこう。

 お疲れ様でした。緊急バイト入って遅くなりました。新拡張、僕はハンドロック使います。弱くても使います。とりあえず寝ます。