虚無層

exit from society

vS182(ダークムーン第6週・2020/12/25)雑翻訳

 ハース翻訳で稀によくある「MTGと和訳名ぜんぜん違うな……」集でも作ろうかなと思っているところだが、やらないかもしれない

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-182/

 前回以降のバランス調整は以下

  • 斬舞:マナコスト2→3
  • 魂石砕きのミスティック:マナコスト3→4
  • ドレッドロード・バイト:攻撃力3→2
  • 恐竜使いブラン:マナコスト7→8
  • 貪欲な読書家:マナコスト2→3
  • 伝承守護者ポルケルト:マナコスト4→5

 

クラス・アーキタイプ使用率解説

 シャーマンストーンへようこそ。バランス調整により、支配者クラスが交代した。開発はデーモンハンターという皮を剥いたが、その下にはシャーマンという新たな分厚い皮があった。進化シャーマンはそのカウンターデッキがすべてナーフされるが自身はナーフされなかったため、ラダー全体で急速にプレイ数を伸ばし、日に日に増え続けている。トップレジェンドでは、シャーマンは既に全体の20%を超えており、来週のダイヤモンド上位帯ではこのクラスのプレイ率が30%に近づいても驚かないだろう。

 しかし、シャーマンだけが支配者なのではない。ボグスパイン・ナックルの殴り合いでフィールドが消耗し、全滅したその後にはローグが控えている。ミラクルローグの数はラダーを登るにつれて大きくなり、トップレジェンドではプレイ率が20%を超え、進化シャーマンと驚くほど争えるようになる。2週間前、パッチ前のメタブレイカーである旋風脚/コンボのビルドは、今ではこのアーキタイプの、より人気のあるヴァリアントとなっている。

 このハースストーンのディストピアの中で、シャーマン/ローグによるメタの掌握に対して最大の抵抗力を生み出しているのはウォリアー。コントロール・ウォリアーは非常に多様性の高いアーキタイプであり、ETCコンボ、サイラス/アッシュタンOTK、クトゥーンという、3つの異なる勝利条件を内蔵できる。何がベストな働きをするのかは後述する。爆弾ウォリアーは控えめで安定した存在感を発揮している。激怒ウォリアーはトップレジェンドでの人気が高く、お馴染みのコルクロンのフィニッシャーと、コントロールウォリアーの成功を真似しようとするETCコンボビルドに分かれている。

 デーモンハンターはバランス調整によって大打撃を受けており、ソウルとアグロデモハンの両方が複数のナーフを受けてプレイ率はクラッシュしている。このクラスは衰退の一途をたどっているが、最もナーフの影響が少ないと思われる生命奪取デモハンがトップレジェンドで人気を博しているのは興味深い。それが本物かどうかはまだわからない。

 プリーストは様々な方法で抑圧に反撃しようとしている。様々なデッキがトップレジェンドメタへのカウンターに力を入れている高レベル帯では、ハイランダープリーストが武器テックによって進化シャーマンをより積極的にターゲットし始めている。コントロールプリーストはほとんどがナズマニの血紡ぎ師/手相占いのビルドを試している。復活のプリーストは戦っているのではなく、盛り上がってるだけだ。

 パラディンはスクロマンス時代を繰り返している。ピュアパラディンはほとんどのラダー帯で人気のデッキの1つDaが、トップレジェンドでは姿を消し、そこではほうきパラディンが劇的にプレイ数を伸ばしている。ほうきパラディンもスタンダードの支配的なクラスを撃退しようと調整を行っており、以前のリストからは離れている。

 ウォーロックはデーモンハンターの凋落を有効利用できるか? ダークムーンフェアのストーリーでは、イリダンがグルダンの監視者を務めていた。牢屋から解放された今、ウォーロックはスタンダードに復帰しようとしている。コントロールウォーロックはラダー全体では最も人気のあるウォーロック・デッキだが、トップレジェンドでは、プレイヤーはガラクロンドとズーウォーロックの両方に対してより多くの将来性を見出している。

 ドルイドは文字通りあらゆる手段を駆使して復活を試みてきており、このクラスは多くのアーキタイプに分断されているが、マルフュリオンは自身がサバクウサギにひき殺されていることに気付いた。それはつまり、またしても、自然を守るための唯一の道は、ピエロの群れでそれを包囲することである、ということかもしれない。

 ジェイナはセラモア破壊事件のフラッシュバックに悩まされているが、今回マナ爆弾を仕掛けたのはスロールである。競技シーンでの生命を求め、彼女は瓶の中の精霊に手を伸ばし、シャーマンの暴虐と戦うための完璧なデッキを求めている。ゼフリスは最後にもう一度、彼女の願いをかなえるのでしょうか?

 恐竜使いブランがレクサーに1ターン遅れるというメールを送ったことで、ホードの王者はハースストーンの風景の中で自分が追放された存在であることに気づく。彼がメタを支配していた時でさえ、彼を信頼するようプレイヤーを説得するのはすでに十分に困難だったが、今はどうだろうか?「ほっといてくれ、もう飽きたんだから」というプレイヤーの囁きが聞こえてくる。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

シャーマン

  • パッチ後第一週目を終えて、進化シャーマンはTier1デッキには見えなくなった。Tier Sデッキに見えている。本当に環境レベルのデッキで悪いマッチアップを持たない無敵の力であり、しかも今後さらに強くなって完全に全てを屈服させる余地がある。
  • もちろん、メタはまだ進化シャーマンに対して効果的な反撃をしていないし、このデッキにはコボルトの棒ドロという明らかなカウンターカードがあり、それは確実に使用率が増加するだろうし、それによって一応はバランスが取れたような感じになるだろう。メタは進化シャーマンや他のいくつかの武器デッキを中心に非常に歪んできており、テックカードは実際にメタに対抗するための正しい道となっている。狭いテック・カードをデッキに入れるなと言うことで知られるVicious Syndicateが、今回のレポートでは全く違うことを教えてくれるだろう。それほど絶望的な状況が目の前にあるのだ。
  • シャーマン優勢のこの時期でも、我々の低いサンプル推定値に基づいて、現時点でドゥームハンマーアグロシャーマンが非常に強力であり、しかし進化シャーマンに影を落とされて注目されていないことも知っておくべきだ。最終的には棒ドロの巻き添えダメージを受けることになるかもしれないが、このゲームで最高のデッキたちに対するマッチアップ分布は非常に有望だ。スリーパーである。

ローグ

  • シャーマンをナーフせずにデーモンハンターをナーフしたのが間違いだったように、将来的にローグをナーフせずにシャーマンをナーフするのも間違いである。ミラクルローグは時限爆弾のような存在であり、いまTier Sデッキになっていない唯一の理由は、進化シャーマンとのマッチアップの悪さにある。マッチアップ分布はほぼ馬鹿げている。
  • コンボヴァリアントのさらなる発展と、シャーマンとの対戦である程度勝率を上げられる可能性、そして棒ドロという美味しい果実によって進化シャーマンがターゲットされていることを考えると、来月中のどこかの時点でローグがシャーマンを王座から追い落とす可能性は非常に高い。メタが上位2クラスとの戦いを成功させるのは非常に難しく、おそらく不可能に近い。スロールを殴りすぎれば、ヴァリーラが後ろから刺してくる。彼女は棒ドロを笑っている。
  • ローグの成功は、シャーマンの成功と同じく、未踏の奥深さを持っている。隠れ身パッケージを実行しているアグロローグは、実はミラクルローグと同じくらい強いかもしれないが、人気がない。

ウォリアー

  • コントロールウォリアーは見た目以上に強力であり、パッチ後のダークムンメタでTier1デッキになる可能性が最も高いと考えている。ETCヴァリアントとサイラスOTKヴァリアントはどちらも非常に強力に見える。エキスパンションの発売以来ずっとそうだが、クトゥーンのヴァリアントはそれらに大きく遅れをとっており、このアーキタイプの勝率を下げている。
  • 爆弾ウォリアーも非常に強いが、進化シャーマンとの相性が悪いため、これは一見不可解。それ以外のフィールドに対する立ち位置は傑出しており、補うには十分である。レンチカリバーに飽き飽きしている人にとっては幸いなことに、このデッキには棒ドロが死ぬほど刺さることになるだろう。
  • 激怒ウォリアーはトップレジェンドでしかプレイを見られないようなので、パワーランキングには入っていないが、我々の予想では、シャーマンやローグに対してのマッチアップではコントロールウォリアーと同じくらい有望だと思う。このアーキタイプで興味深いのは、ふたつあるうち片方のヴァリアントが明らかに劣っているにもかかわらず、アーキタイプはうまくいっていることである。ETCコンボはこのデッキにはあまり向いていないようだ。

デーモンハンター

  • デーモンハンターへのナーフによって、どのアーキタイプも非常に大きなダメージを受けている。アグロとソウルデモハンはどちらもTier3付近にとどまっており、以前の支配とは対照的である。印象的なのは、生命奪取デモハンの普及率が高いにもかかわらず、高いレベルでのプレイでさえパフォーマンスが低いこと。
  • 生命奪取デモハンはナーフの影響を受けなかったわけではなく、デッキのスキル上限はかなり高いが将来の可能性も微妙。アグロデモハンは生命奪取デモハンの成功のために頼れた70:30のマッチアップだったが、それはほぼ完全になくなってしまった。斬舞のナーフも大きかった。我々はこのデッキが時間の経過とともに性能を向上させることを期待しているが、以前のような性能の変容を見せるためには、また新たなビルドの変化が必要になるかもしれない。

プリースト

  • ハイランダープリーストは、高レベルのプレイではそれなりにまともな結果を示している。プリーストは、何を倒す必要があるのかを知っており、それを目指していくような狭いメタでは、より良いパフォーマンスを発揮する傾向がある。ハイランダープリーストは、特定のマッチアップで改善するための明確な構築の道を持つアーキタイプであり、それを実現している。それが時間の経過とともにTier2にまで向上するのを見ることができるが、それより低いランクではおそらくゴミTierのままだろう。
  • コントロールプリーストは「自分のゲーム」をプレイしようとすることに集中しすぎているため、成果を上げていない。血紡ぎ師/手相占いのビルドはパッチ以降一貫してひどいものになっているが、それはシャーマンとローグの両方が、より強力な「自分のゲーム」をしているからだ。コントロールプリーストの成功の鍵は、これらの特定のマッチアップのために除去とシルバーバレットを最大化し、ハイランダープリーストの「対応的」なゲームプランを真似ることかもしれない。多くのクラスが同じように、生き残るためにそうしたことを強いられることになるだろう。

パラディン

  • ピュアパラディンの性能は様々なランクで、プレイ率と完全に一致している。どのランクでも競争力のあるデッキではあるが、レジェンドの外でピークを迎え、より高いレベルでは著しく低下する。
  • ほうきパラディンがクラスの主導権を握っており、メタの支配的なデッキを倒そうとするその試みは、非常に奇妙でありながらも効果的なビルドの方向性へと押し上げている。

ウォーロック

  • ズーウォーロックはまたしても生き生きとしていて強い。このアーキタイプがメタを壊すようなデッキになるとは考えていないが、ローグ/シャーマン戦を改善する方法を見つけることができれば、スタンダードの最高峰のアグレッシブなデッキとしての地位を確立することができるだろう。それはどのデッキにとっても難しいことのように思えるが、ズーの現在のプレイ率と改善の余地があれば、シャーマンとの対戦を五分にできるという楽観の余地はある。
  • コントロールウォーロックはデーモンハンターが落ちたことで強くなったが、ガラクロンドウォーロックはこのクラスの中では最も現実的なレイトゲームの道なのかもしれない。ローグ/ウォリアー/シャーマン以外のクラスたち全員と同じように、今のメタではこれらのマッチアップのために強くテックを行うことでしかレイトゲームの生存率を得ることができない。詳細はクラス別の項を参照。

ドルイド

  • ドルイドはピエロorダイ状態で、ピエロはまだ行き詰っているようだ。実際、ドルイドはこの環境で「死ぬ」可能性が最も高いクラスかもしれず、最高のビルド(守護獣ピエロドルイド)でさえもシャーマンとローグに強く戦えない。先週の間に遭遇したこのクラスの他の実験は、スタンダードの中で最悪のデッキのいくつかである。

メイジ

  • ゼフリスがジェイナの呼びかけに応えたようで、ハイランダーメイジはまだプレイアブルなようだ。もちろん、メイジがシャーマンとの対戦に耐えうるための道は、他のクラスが使うであろう一般的な答えに依存しているが、今週遭遇した最も有望なハイランダーメイジのビルドは、非常に興味深い。これまでのデッキとは違ったデッキであり、純粋に私たちを驚かせてくれた。

ハンター

  • ハイランダーハンターは永遠に過小評価されている。デッキのパワーは落ちたが、死んだとは言えない。実際、スタンダードの中でも勝率の高いデッキの一つである。様々な理由でプレイヤーがこのデッキを手に取る可能性は低いが、それがオーバーナーフではなかったことを知っておきたい。

クラス別分析

シャーマン

 進化シャーマンは壊れている。バランス調整によって、このデッキは完全に無敵になっており、反撃を試みようとしはじめたばかりのフィールドを支配している。たとえ棒ドロによってこのデッキの勝率をある程度抑えることに成功したとしても、メタはこのデッキをプレイするか、このデッキを倒そうとするかのどちらかであることに変わりはない。

 進化シャーマンの構築に関しては、今週はいくつか興味深い洞察がある。変性者のビルドはコースターのビルドに驚くほど近い性能を持っている(ミラーもデッドイーブン)が、我々は後者を好む傾向がある。その主な理由は、コースター・ビルドがローグとパラディンに強く、一方で変性者ビルドはプリーストとウォーロック(これはあまり人気がない)に強いからである。また、コースタービルドの方が洗練度の天井が高いと考えている。

 アーキタイプの中で非常に強そうな新しいカードこそ、ハリソン・ジョーンズに他ならない。棒ドロは財宝荒らしを入れるデッキで使うには厄介なカードだが、武器テックは現在かなり強力だ。ハリソン・ジョーンズはミラーで素晴らしく、ウォリアーに対しては信じられないほど強く、ローグに対してはかなり良いカードで、あまり使わないデッキでもカードドローを提供してくれる。

 コースター・ビルドに関しては、初級エンジニアから生存可能性の兆候が強く出てきている。現在のメタはゲーム序盤は非常に受動的であり、コースターの構築はターン5付近にパワーを集中させることがすべてである。このカードはマリガンでキープして2ターン目にプレイしたいカードではないが(マリガンではもっと貪欲にならなければならない!)、たまたまドローした場合には、許容できる中継ぎとなるだろう。

 他の選択肢としては、電線ネズミと転化がある。電線ネズミは初級エンジニアに比べるとゲーム序盤でのプレイは強いが、まだ積極的にキープしたいカードではない。転化は圧倒的ではないし、ローグに対しては特に優れているとは言えない。棒ドロのメタではもっと有用になるかもしれないが、今のところはパスしておこう。

 進化シャーマンは注目を集めているので、他のシャーマンデッキはあまりプレイされていないが、少なくともそのうちの1つはプレイする価値があるかもしれない。エキスパンションで先に注目を集めていたドゥームハンマー・アグロシャーマンは、信じられないほど強そうだ。デーモンハンターとハンターはその最悪のマッチアップの2つだった。進化シャーマンやミラクルローグとの僅差のマッチアップを誇りながら、コントロールウォリアーを楽々と倒している。それはもっと注目に値する。

シャーマン:クラスレーダー
コースター進化シャーマン
変性者進化シャーマン
ドゥームハンマーアグロシャーマン
アイソアトーテムシャーマン

ローグ

 ラクルローグは、もしも進化シャーマンとトップを争う必要がなければ、このゲーム最高のデッキになるだろう。このマッチアップは、このアーキタイプが第二の無敵デッキになるのを妨げている。もしも進化シャーマンがナーフされたら、ミラクルローグは次の大きな問題になる可能性を秘めている。

 ビルドに関して言えば、現在のメタではコンボヴァリアントの方が秘策ヴァリアントよりも明らかに強い。一部の人は眉をひそめ、ミラーにおける秘策型の有利を指摘するだろうが、それは非常に小さなものであり、より重要なのは各ヴァリアントが進化シャーマンをどう扱うかということだ。

 そして、ここでは競争はない。秘策ヴァリアントが威嚇的なシャーマンデッキに完全にカウンターされているのに対し、コンボヴァリアントはメタの暴君に対して互角のマッチアップを強いることができる。脳天直撃ガールは通常、死を遅らせるだけであり、ローグがこの対戦で成功するための主要な道はゲーム序盤のプレッシャーであり、コンボの構築はそれをはるかにうまく実行している。

 コンボビルドでは、クエスト中の冒険者もより有利に利用でき、シャーマンのマッチがローグにゲーム序盤のスノーボールを強いていることから、このヴァリアントでは2枚積みが許容されるようになった。SI:7諜報員を頭を冷やせに置き換えた。これは単体では弱いカードだが、冒険者旋風脚の両方に強力なアクティベーターを提供してくれる。無理強いのようなリアクティブな除去は、シャーマン・マッチアップでは十分な助けにはならない。

 秘策ビルドでは、腹裂きを景品横取り野郎に置き換えることで少し改善することもできる。横取り野郎はコンボシナジーに関係なく純粋に強力であり、秘策ビルドに脅威への対応の柔軟性を与え、シャーマンマッチにもわずかながら貢献している。

 他のローグデッキは、シャーマンと同じく、あまり注目されていない。ラクロンドローグは現在のメタでは無力に見えている。ハイランダーの亜種を使った実験では、武器テックのおかげで少し強くなったように見えたが、まだ大部分はがっかり。アグロローグは実際にはかなり優れているかもしれないが、それを証明するのに必要な関心を集めていない。

ローグ:クラスレーダー
コンボミラクルローグ
秘策ミラクルローグ
隠れ身アグロローグ
ペテンガラクロンドローグ

ウォリアー

 我々はウォリアーをこのフォーマットで3番目に強力なクラスであり、トップ2のデッキに真の脅威を与える唯一のクラスだと考えている。

 コントロールウォリアーの可能性は非常に大きく、進化シャーマンとミラクルローグの両方に勝てるように構築する方法があると信じている。このアーキタイプのラダー上での主な問題点、そして統計的にはそれほどうまく機能しない理由は、クトゥーン型コントロールウォリアーの存在である。そのヴァリアントは消え去る必要がある。

 コントロールウォリアーの2つの有望な勝利条件は、ETCコンボとサイラス/結魂のアッシュタンコンボである。どちらのシェルも非常に似ていて、それぞれの構築に適したカードの選択肢がいくつかあるだけである。サイラスOTKウォリアーは空飛ぶほうきを使わないので、バロフのために魔刃嵐を使わなければならない。また、より一貫してアーマーを貯めるためにカーガス/ステージダイブを走らせたい。注意すべき重要なことの一つは、ETCコントロールウォリアーもまたサイラスを使いたいということで、ミラーマッチアップではまだ非常に良いカードであり、敵のサイラスがあなたのラトルゴアを盗むのを打ち消すことができるからだ。

 どちらのヴァリアントも現在のメタでやらなければならないことは、乱闘を2積みすることだ。これは特にシャーマン・マッチアップではマッシヴなカードであり、ローグに対してもまともなカードだ。パッチ前のメタでは、乱闘は非常に圧倒的ではなかったし、1枚までしか肯定できなかった。しかし、現在のメタでは、2枚も使わないと勝率が落ちてしまう。

 爆弾ウォリアーの性能は、その貧弱なシャーマンとのマッチアップにしては、かなり印象的だ。このマッチアップは確実にプレイヤーを怖がらせ、人気が出るのを妨げている。ミラクルローグのように、シャーマンがナーフされた場合に危険なデッキになる可能性がある。

 激怒ウォリアーはほとんどがトップレジェンドでプレイされており、そこではかなり強力に見える。コントロールウォリアーと同様に、シャーマンとローグの両方に対抗できる可能性がある。興味深いことに、ETCビルドを取り巻く誇大広告にはあまりメリットがないように見え、コルクロンのビルドは依然としてかなりの差でそれを上回っている。このアーキタイプは完全なOTKを必要としていないようだ。唯一の変更は、隠し武器・大鎌を(棒ドロ対策で)抜いて、代わりに悪党同盟の補給係を入れること。

ウォリアー:クラスレーダー
ETCコントロールウォリアー
サイラスOTKコントロールウォリアー
ガラクロンド爆弾ウォリアー
剣食い激怒ウォリアー

デーモンハンター

 バランス調整は、すべてのデーモンハンターのアーキタイプに大きな打撃を与えた。おそらく、登場以来初めて、このクラスがメタのトップに位置していない、あるいはその近くにいなくなったのではないだろうか。

 ソウルデーモンハンターはプレイアブルだが、全体的には弱い。斬舞とミスティックは依然として重要であり、より良いカードがないので、調整に適応する能力を持っているようには見えない。

 アグロデーモンハンターはパッチ前と同じリストで粘っており、ソウルデモハンと同様、全体的に弱くなっているように見える。それでも、髑髏やアルトルイスとともに伝承守護者ポルケルトを使う価値はありそうだ。一つの調整としては、教団の新入会員やアンバーウィングよりもマナ焼耗を入れることである。マナ焼耗はシャーマンに対してかなり有効であり、彼らのターン5のスイングを遅らせることができる。

 生命奪取デーモンハンターはトップレジェンドで多くプレイされているが、そのプレイ率を裏付けるような結果は出ていない。「遅い」メタがこのデッキを助けると考えるプレイヤーたちは、非常に有利なアグロデモハン戦の減少を過小評価しているが、それは全く誤り。

デーモンハンター:クラスレーダー
イルギノスソウルデモハン
ポルケルトアグロデモハン
ポルケルト生命奪取デモハン

プリースト

 プリーストはパッチの最初の週にはいくつかの結果が混在しており、明らかにうまくいっていないものもあるが、他の手段は潜在的に実を結ぶ可能性があるようだ。

 ハイランダープリーストは非常に狭いメタにおける正しいカード選択によって大いに成功できるデッキであるため、高レベルプレイで強くなっているように見える。この環境は、プリーストプレイヤーがより多くの成功を収めるのに役立っている。このアーキタイプは一貫してシャーマンの武器を破壊し、それをボードから押し出すのに十分な除去を積み上げることで成功している。ウォリアーに対して非常に効果的であることを考慮すると、掲載のビルドはシャーマンやローグと五分に近いマッチアップを強要し、ラダー上でうまくやっていけると見積もっている。

 コントロールプリーストはナズマニの血紡ぎ師や手相占いを有効利用しようとしているせいで非常に悪い結果を示している。これらのビルドは失望させられるものであり、このアーキタイプハイランダープリーストでうまくいっていることを再現すべきなではないかと考えている。

 今回はラダーで見られるものとは全く異なるビルドを採用しており、除去(2x聖なる一撃、2x密言・死)を最大化しつつ、棒ドロと沈黙を2枚採用している。これらは、シャーマン/ローグ/ウォリアーに対抗したいと考えている現在のレイトゲーム戦略にとっては生命の源にさえ見える。イルシアは生命奪取デモハンやサイラスOTKコントロール・ウォリアーに対してより効果を発揮するので沈黙の代わりになることができるが、以前にも述べたように、彼女はテンポ効率が悪いためコントロールプリーストではあまり効果を発揮しない。

 また、コントロールプリーストのプレイヤーにとって最も重要な発見かもしれないガラクロンドとその従者も採用している。このパッケージはプリーストに序盤の積極的なゲームと、不足する可能性のある終盤の勝利条件の両方を与えてくれる。このパッケージがこのアーキタイプに大きな違いを生み出す可能性があることを示唆する兆候がいくつかある。

プリースト:クラスレーダー
棒ドロコントロールプリースト
武器テックハイランダープリースト
ブラッド復活プリースト

パラディン

 シャーマンとローグ以外という縛りなら、パラディンはスタンダードの中でも特に強いクラスの一つである。

 ピュアパラディンはローグとの貧弱なマッチアップによって大幅に制限されている。それはレジェンドでTier2に落ちるが、それ以下のプレイでは圧倒的な勝率を示し続けている。いつもの古い話だ。

 ほうきパラディンは進化シャーマンによって歪められたメタの中では劇的に変化する可能性があり、このデッキは他のマッチアップをそれほど犠牲にせずに確実に対抗する方法を見つけることができる。何人かのプレイヤーがコボルトの棒ドロを運用しているが、私たちは実際に2枚(!)採用することを推奨している。このカードはシャーマンとウォリアーの両方に対して非常に優れているが、現在のメタでは武器以外のクラスは非常に弱いので、実際にやる価値はある。この非常に歪んだメタの中で、複数のレイトゲームの戦略に道を見出したもう一つのテックカードは鉄嘴のフクロウである。エドウィンとラトルゴアの両方に回答し、後者の使い方ではETCコントロールウォーリアーをファティーグに追い込むことができる。

 知恵の祝福はJarlaによって普及した、アーキタイプの中では比較的新しい選択肢であり、デッキの中では良いカードと言えるだろう。特に棒ドロがより普及するようになった場合は、このビルドでは、敬虔な生徒の方がナールの真槌よりも効果的だと言えるだろう。メタの将来的にもっと多くの棒ドロ使いが登場することを予想して、デッキからいくつかの武器をカットし始めている。

パラディン:クラスレーダー
聖典ピュアパラディン
棒ドロほうきパラディン

ウォーロック

 ウォーロックは特にデーモンハンターの支配に辟易していたため、デモハンが陥落したことで恩恵を受けてきた。唯一の問題はウォーロックのデッキはどこまで改善されたのか? 実行可能になったのか? 競争力はあるのか? 本当に強いのか?

 ズーウォーロックには多くの期待が寄せられている。このアーキタイプは、スタンダードで最強のアグロデッキの一つとしての地位を確立する可能性がある。鍵となるのは、シャーマンとローグのマッチアップをさらに押し進めることである。シャーマン戦は半々のデッドロックになる可能性があるが、ローグ戦は難しい状況が続くだろう。

 カードの選択という点では、いたずらレヴナントとモッシャーの両方が重要だと考えている。レヴナントはゲーム中盤のシャーマンの反応を遅らせるのに役立ち、モッシャーはほとんどのマッチアップで一貫して強力なカードだ。3マナ枠を争うことが多いが、魂の炎をカットすれば両方を入れることは可能だ。

 ラクロンドウォーロックはこのクラスにとって競争力のあるレイトゲーム戦略になるかもしれないので、パラディンやプリーストのセクションですでに議論してきたことを正確に行う必要がある。ダブル棒ドロ、沈黙、豊富な除去で、シャーマン/ローグ/ウォリアーの三位一体に対抗する最良の手段をとる。棒ドロの付加的なボーナスは、魂尽き事故の変妖を助けてくれることだ。

 シアマトと捻れし冥界はそのパワーに匹敵するものであり、3枚目のチケッタスのアクティベータとしてもこれらのうち1枚は使うべきである(冥界はシャーマンやパラディンに対してはやや優れているが、ウォリアーに対しては大きな負債となり、一方でシアマトはより速く、状況に応じたチケッタスアクティベータである)。柔軟な回復はデモハンやハンターが減少していく状況ではそれほど重要ではないので、冥竜の息吹をサポートするドラゴンパッケージを完全にカットして、魂の欠片を通じた自動的ヒーリングを利用し、生贄の契約も1枚だけで済ませることができる。

ウォーロック:クラスレーダー
ハンドズーウォーロック
棒ドロガラクロンドウォーロック
ダブル種族コントロールウォーロック

ドルイド

 ドルイドはアグロデーモンハンターの衰退のおかげで現在のメタではわずかに強いが、成功するために利用できる柔軟性はあまりない。我々は先週、ドルイドデッキの実験をたくさん見てきた。クトゥーンドルイド、マリゴスドルイド、乗騎売りドルイドハイランダードルイド……まだあるが、これらのデッキはどれもかなりひどいことが証明されている。

 シャーマンやローグによる支配に対抗するためのドルイドの唯一の手は、守護獣を入れたピエロドルイドを実行することである。パッチ前のこのヴァリアントの問題はソウルデーモンハンターとの対戦が犠牲になることだったが、今では明らかにアーキタイプの中では最良の選択となっている。守護獣、湖のスレッシャー、そして空飛ぶほうきは、シャーマンやローグに対してスイングし、相手がスノーボールによって止められなくなるのを防ぐために必要なツールだ。掲載のビルドを実行している間は、これらのマッチアップで完全に破壊されることはなくなるが、決して良くなるわけではない。自分を騙さないように。

ドルイド:クラスレーダー
守護獣ピエロドルイド
疑わしきハイランダードルイド

メイジ

 メイジはまだかなり弱いクラスだが、ハイランダーメイジはこのメタで競争力のあるデッキになる可能性があることを示唆している。ヨグサロンとクトゥーンの両方を使った秘策に特化したビルドは驚くほど効果的だ。クトゥーンはスローな対戦では必殺技を提供し、ヨグはこのビルドで比較的簡単に起動できる追加の終盤の防御である。秘策パッケージはドローパワーを多く与えてくれるし、2つの武器テックと並んで除去の多さはシャーマンに対して必要な勝率を稼いでくれる。

 他のメイジデッキについては、議論することはあまりない。どれもかなり悪いものから非常に悪いものまである。

メイジ:クラスレーダー
ダブル旧神ハイランダーメイジ
バーンスペルメイジ

ハンター

 プレイ率からするとハンターは死んでいると思うだろうが、ハイランダーハンターはその最も強力なカードに大きな変更が加えられたにもかかわらず、実際にはパッチ前と全く同じリストでかなり良い結果を出している。ハイランダーハンターはずっとそのパワーに比して過小評価されてきたため、不人気のままであるかもしれないし、プレイヤーはすぐに腐りそうな恐竜使いブランの埃を取っておいて、別の、あるいはより良いデッキを使って登っていくことを好むかもしれない。私たちは、一部のプレイヤーが示唆しているように、ハンターへのナーフが実際にこのクラスを殺したわけではないことに注意することが重要だと考えているだけだ。ハンターは十二分に問題ない。

ハンター:クラスレーダー
秘策ハイランダーハンター

今週のメタブレイカ

 ハースストーンの暗黒時代だ。我々は進化シャーマンのカウンターを一つ残らずナーフしながら、進化シャーマンをそのままにした先見の明のなさを批判せずにはいられない、特に、ハイランダーハンターだけは先見の明によってナーフされた場合には。パッチ前に進化シャーマンのマッチアップ分布を一度でも見ることができれば、このゲームの現状を防ぐことができただろう。5つのクラスをナーフする必要があった。その代わりに触れられたのは2つだけで、ナーフされていないクラスが他のフィールドを完全に支配している。

 先陣を切ったのはシャーマンとローグだが、メタブレイカーはウォリアークラスだ。ダブル乱闘のコントロールウォリアーは進化シャーマンに対して決定的な勝率を得ようとしており、アーキタイプはすでにミラクルローグを最高の相手にしつつあるので、ゲーム内の2つのベストデッキをターゲットしたいのであれば、これが明らかな選択である。

 その勝利条件の選択はもう少し複雑である。ETCコンボは「どれだけゲームに勝っているか」に依存しないので、一般的にはより強力で信頼性の高い勝利条件となる。サイラスOTKバリアントでシールドスラム/アッシュタンのプレイを実行するためにアーマーを貯めることができず、プレッシャーにさらされることもあるかもしれない。

 しかし、ETCコンボはファティーグに弱い。ラトルゴアに対して沈黙の効果をプレイし、それを除去し、ETCコンボに対してはミニオンをプレイしないことで対処するデッキがいくつかあるかもしれない。

 こうした小さなニュアンスが、どちらの勝利条件が優れているかに影響を与えるかもしれないが、どちらにせよ、コントロールウォリアーは現在のディストピア的なメタにおいて、強力なデッキであることは保証されている。

 幸運を祈る、アンドメリークリスマス!

コントロールウォリアー

 お疲れ様でした

 ネトフリのドラマウィッチャーが面白すぎる。据え置きでオープンワールドってあんまりやる気出なくて途中でやめがちなのだが、PCで買い直してまたやろうかなと思ったりした