虚無層

exit from society

vS190(ダクムンレース第8週・2021/3/12)雑翻訳

 前回はオアシスとか聞いてるなどと言ったんですが、実はBlurのほうがよく聞きます。同世代には派生バンドのGorillazのほうが有名かもしれませんね。

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-190/

クラス・アーキタイプ使用率解説

 ローグの状況は、データを見ただけで理解するのは難しい。このクラスは、ラダーの大半で人気が上昇しており、まだ飽和状態には達していないことがわかる。しかし、トップレジェンドではやや減少しており、飽和への兆しが見られる。これが、プレイヤーが他のことを試してみたいと思っている結果なのかどうか(特に今週末にはアイアンフォージが控えている)、それを調べていきたい。また、アグロから旋風脚ローグへの移行が見られ、トップレジェンドに秘策ローグが再登場している。

 今週の話題はゼフリスの台頭かもしれない。プリースト以外のハイランダーのデッキを試すプレイヤーが大きく増加した。ハイランダードルイドは、前回のレポートでトップレジェンドのメタに適したデッキであると指摘したが、複数のプレイヤーが有望な結果を出したことで、最も顕著にプレイが増加している。

 ハイランダーメイジも、ビルドの調整や、高レベルでプレイされるデッキ(ハイランダープリースト、聖典ほうきパラディン、激怒ウォリアー)をターゲットしたいプレイヤーの関心が高まっていることから、増加傾向にある。呪文ダメージメイジは停滞している模様。

 ハイランダープリーストは、ローグの洗練に苦しめられて勝率が上がらず、メタにおける地位がロックされたように見える。しかし水面下では、他のハイランダーデッキの台頭とともに、斬新なカード選択が生まれている。

 聖典パラディンは、先月ラダーで大成功を収め、トップレベルのデッキとしての地位を確立したことで、プレイが少しずつ増加している。しかしその分、プレイヤーの警戒度も上がっている。

 生命奪取デーモンハンターはプレイ率の低下に歯止めがかかり、高レベルではそこそこ人気のデッキとして定着してきたようだ。しかし、他のデモハンデッキはまだあまり見かけません。

 ウォリアーのプレイが減少したのは、メタの貪欲さが増したことと関係があるかもしれない。激怒ウォリアーは、(ハンター以外の)ハイランダーデッキが得意とするような、終盤にバリューを持つ防御力の高いデッキに対しては、一般的にあまり有利でない。

 ウォーロックでは、トップレジェンドでズーがわずかに上昇していることを除いては、あまり熱心ではない。何かあるかもしれないが、何もないかもしれない。まずは勝率を見てみたい。

 ハンターとシャーマンは、過去に見られたTier3にも入れないような死に体のクラスでなく、かなりプレイアブルなクラスであることがわかっているにもかかわらず、進捗面では完全に死んだクラスとなっている。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

  • ローグが多すぎたり、フィールドよりも若干強力なのかもしれないが、このローグを取り巻くメタは、驚くほどバランスが取れているように見える。このレポートの歴史の中で数回しか起こらなかった稀な出来事だが、トップランク帯にTier1デッキが存在しない。実際、トップレジェンドの勝率は非常にフラットで、現在のメタを真に支配しているデッキは存在しない。
  • これは、ローグ対策に力を入れた結果、あるいは少なくともローグに対するデッキパフォーマンスが向上した結果であると考えられる。この証拠は複数のアーキタイプに見られるが、特にプリースト、ドルイド、メイジのハイランダーデッキに多く見られる。これらのデッキがローグに対して改善されているのは、奇妙な偶然ではなく、3つのアーキタイプすべてにおいて、ある1枚のカードの普及率が上がっていることに起因している:その名も、往餓術師である。

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往餓術師(オーガじゅつし)
  • そう、この一見無害な中立ミニオンは、スクロマンス学院のリリース以来触られていなかったが、私たち全員が盲目になっていた、とんでもなく優れたカードであることが証明されている。はっきりさせておきたいのは、ローグに対する性能が突出しているとはいえ、このカードはラダーのほぼすべてのマッチアップで強力であり、これらのデッキはマッチアップ全体にこのカードを含めることで利益を得ているということ。往餓術師がハイランダー以外のデッキに投入するのに十分なカードであるかどうかはわかっていないが、ハイランダーのデッキにとっては速いマッチアップで重要な遅延の役割を果たしている一方で、遅いデッキに対しても非常に面倒な脅威として機能しているようだ。
  • ゼフリスと往餓術師の台頭により、現在トップレジェンドのメタでは、8クラスに18のTier2デッキという驚くべき数のデッキが存在している。多くのデッキがハイランダーシフトの影響を大きく受けており、メタの中でより一般的で馴染みのあるデッキがなぜそのような挙動をしているのか、より詳細な説明が必要な場合は、クラス別のセクションに進み、何が起こっているのかを確認しよう。このセクションでは、重要なポイントとハイライトについて触れていく。
    • ローグ:アグロと旋風脚との競争が激化している。メタがより貪欲になっている中、秘策ローグはトップレジェンドのいくつかのマッチアップを利用して、そこそこの強さで再登場した。
    • ドルイドハイランダードルイドは明らかに強くなっているが、今回取り上げる3つのハイランダーデッキの中では最も弱いかもしれない。往餓術師はクッチャベラードルイドを破壊し、それを最も活用する2つのデッキ(メイジとプリースト)はすでにこのマッチアップで非常に良い結果を出している。
    • メイジ:ハイランダーメイジはとても良い感じ。プリースト/パラディン/ウォリアーの3人にカウンターできる。往餓術師は明らかに勝率を上げ、降魔の狩人での封印されし監視者のインパクトを思い出させてくれた。呪文ダメージメイジは苦戦しており、新しく増加したものを含め、複数の悪いマッチアップに阻まれている。
    • 聖典ほうきパラディンは、新しいメタの敵意に対処するのに苦労している。ハイランダー系のデッキ、特にメイジが問題になっており、その一方でアグロローグのマッチアップに追いつくことができない。
    • 生命奪取デーモンハンターは、ハイランダードルイドなどの悪いマッチアップの増加によって崩壊している。トップレジェンドであっても信じられないほど弱くなっている。
    • 激怒ウォリアーは各種ハイランダーデッキによってTier1から蹴落とされてしまった。いずれも相性が悪いことが判明している。
    • ズーは、メタが貪欲になってきたことで、より強くなってきているが、もう一つテックが眠っており、それによってさらにレベルアップする可能性がある。ガラクロンドウォーロックは、ハイランダーデッキとの相性が良いため、若干プレイしやすくなっている。
    • プレイヤーは今もシャーマンやハンターに興味がない。

クラス別分析

ローグ

 ローグはメタを支配し続けているが、パフォーマンスの面では支配していないようだ。フィールドが追いついてきて、このクラスにカウンターする能力があるように見える。高レベルのメタは確かにローグで過密になっているようだが、過去に見られた真のメタの暴君に比べれば、その存在は特に支配的ではない。

 アグロローグ旋風脚ローグはどちらも非常に洗練されており、確立されたビルドを上回る改善点を見つけるのは難しい。一方で、秘策ローグがラダーに再び登場し、かなり興味深いものとなっている。このアーキタイプは、遅いマッチアップへの対応が可能で、ハイランダーデッキ、旋風脚ローグ、聖典パラディンへの優位性が目立つ。アグレッシブさでは旋風脚ローグに劣るが、掲載のビルドはラダーでは他のビルドよりも優れている。

ローグ:クラスレーダー
ペン投げアグロローグ
ニトロ旋風脚ローグ
ときめき秘策ローグ

ドルイド

 ハイランダードルイドの登場は、ここ数週間のこのクラスにおける最大のニュースであり、このデッキはダークムーンレース前に登場したときよりも強くなっている。草攻凶花は、このデッキに大きな効果をもたらし、デッキの運命を変えた最大の理由となっている。

 しかし、ハイランダードルイドはほぼ、生命奪取デモハンや激怒ウォリアーを壊滅させられるトップレジェンドでのみ、十分な性能を持っているということを再確認したい。そのメタ以外では、一般的にはお勧めできない。

 全てのハイランダーデッキでいま波を起こしているカードが往餓術師。このカードは多くのマッチアップで非常に良い効果を発揮するので、これを使わないのは縛りでしかない。また、影の狩手ヴォルジンもハイランダーデッキでよく使われているが、このカードの強さはマッチアップに依存すると考えられる。遅いマッチアップ(半除去の対象が多いだけでなく、自分のゼフリスをバウンスする時間もある)ではそれなりだが、速いマッチアップでは非常に弱く、ドルイドで使うのは特に楽観主義的。

ドルイド:クラスレーダー
往餓術師ハイランダードルイド
クッチャベラートークンドルイド
ドラゴン守護獣ドルイド
トレントトークンドルイド

メイジ

 1つのデッキが消え、別のデッキが現れる。呪文ダメージメイジは現在のメタトレンドに対応するのに苦労している。ベストマッチアップの1つであるアグロローグの減少に加え、聖典パラディンとのマッチアップが悪化し、ハイランダードルイドが台頭してきている。さらに、ウォリアークラスとの相性の悪さも加わり、このデッキが登場した当初よりも苦戦を強いられている理由は容易に理解できる。

 一方、ハイランダーメイジの株は上昇している。ウォリアー、プリースト、パラディンに対して相性がよく、成功を収めることができる。ローグのマッチアップも、正しいカード選択のおかげで改善が見られている。

 往餓術師はアグロローグに対して非常に効果的なカウンターでありながら、他のマッチアップでもはるかに優れているため、もはやコボルトの棒ドロを使う意味がなくなった。また、ローグに対して非常に強力な「燃焼」の使用率が上がっていることにも注目している。ヴォルジンはメイジで使うほうがドルイドで使うよりも優れているが、それでもラダーでは必須ではない。

メイジ:クラスレーダー
エレメンタルスペルダメージメイジ
往餓術師ハイランダーメイジ
バーン秘策メイジ
バーンスペルメイジ
爆発モザキメイジ

プリースト

 ハイランダープリーストは、ここ数週間で最も確立されたハイランダーデッキであり、往餓術師の追加によって最も恩恵を受けたデッキでもある。往餓術師は、プリーストがローグのマッチアップで勝率を取り戻すのに役立ちつつ、他のマッチでも驚くほど役に立つ。往餓術師にバフやヒールをかけることもできるので、この5マナドロップはさらに厄介なものになる。

 プリーストのデッキリストに欲しいカードをすべて入れるのはかなり難しくなっている。ガラクロンドは、ミラーやパラディンに対して非常に重要であるため、カットしたくない。酸性沼ウーズは、アグロローグに遭遇しないのであればカットすることができるが、往餓術師と並べてもこのマッチアップでの強さはまだ価値がある。メイジでヴォルジンについて述べたことはプリーストにも当てはまる。

プリースト:クラスレーダー
往餓術師ハイランダープリースト
クトゥーンイルシアプリースト
導き手復活プリースト
ラリーコントロールプリースト

パラディン

 聖典パラディンは焦りを感じつつある。メタがハイランダーデッキで貪欲になるにつれ、フィールドでの立ち位置も悪くなっている。ハイランダープリーストやアグロローグとの相性が悪くなる一方、ハイランダーメイジや復活プリーストなどの以前は少なかったデッキがカウンターしてくるようになっている。まだあまり人気はありませんが、影の狩手ヴォルジンも破壊的な影響力を持つ可能性がある。

 リソース不足の可能性を減らすためには、サルヘトの群れの7番目の対象として戦利品クレクレ君を採用するのがベストだが、たとえ武器テックがあっても、神罰聖典は採用したほうがいい。たとえ相手がウーズや、ウーズを発見するゼフリスを持っていたとしても、守備的なデッキに対してゲームを終わらせるためには不可欠。

パラディン:クラスレーダー
カニライダーほうき聖典パラディン
聖典ピュアパラディン
”フィッシュ&チーズ”パラディン

デーモンハンター

 生命奪取デーモンハンターのラダーでの生活は厳しいものとなっている。最近のハイランダードルイドの増加は、すでに非常に不利な状況に直面していたデッキの傷口に塩を加えている。ハイランダードルイドは致命的なカウンターであり、デーモンハンターのプレイヤーはまだプリーストと戦ってイルシアを拾われるかどうかのレースをしたほうがマシだと思うだろう。ドルイドの台頭により、生命奪取デモハンは、パトロンウォリアー教会の熱心な信奉者でさえ、その劣悪な勝率を正当化する言い訳が尽きてしまうほどに捨てられてしまった。純粋なファンデッキ

 皮肉なことに、デーモンハンターの最高のデッキというレッテルがボロボロになったことで、プレイヤーがこのデッキ選択に寛容になり、OTKデッキへの対策に固執しなくなることで、デーモンハンターはトーナメントではより良い時間を過ごせるようになるかもしれない。前にも言ったように、このデッキの問題の一部は、それが強いと認識されていた(そして対策を積まれた)ことだった。

デーモンハンター:クラスレーダー
イリダン党生命奪取デモハン
イリダン党アグロデモハン
溜め込み屋ソウルデモハン

ウォリアー

 ハイランダーデッキが聖典パラディンに大きな不快感を与えている中、激怒ウォリアーはさらに悪い運命を辿っている。このデッキは、トップレジェンドで台頭してきたハイランダーデッキ・トリオに特に弱く、Tier1の地位から劇的に追い出されてしまった。

 このようなメタ的な展開に対しても、素晴らしい解決策はない。激怒ウォリアーはカウンターされると、徹底的に破壊されてしまう傾向がある。それでも良いデッキではあるが、エリートデッキではない。おそらく激怒ウォリアーのプレイヤーは、現在のメタで本当にエリートなデッキはもう存在しないという事実に安心感を覚えるのではないだろうか?

ウォリアー:クラスレーダー
クラシック激怒ウォリアー
サイラスOTKコントロールウォリアー
ガラクロンド爆弾ウォリアー
バリケードビッグウォリアー
アグロ急襲ウォリアー

ウォーロック

 ウォーロックは、環境が強欲になったときに輝く傾向があるので、より有利になったフィールドを楽しんでいる。ズーウォーロックドルイドの増加に舌を巻いているが、一方でローグの数は全体的にわずかに減少している。

 しかし、ズーは現在のメタトレンドに直面しても、その地位をさらに向上させる方法を持っている。それは、かつては十分ではなかったカードを加えること。いたずらレヴェナントはハイランダーデッキに対して驚異的な効果を発揮し、彼らの台頭を利用するには最高の追加カード。あなたが教団の新入会員ができると思っていること(実際はできないこと)を、レヴェナントは完璧に実行する。彼らのマナカーブを阻止し、彼らの除去ツールキットをわずかに刺激するだけでなく、彼らの発展を妨げることで、ズーは彼らの圧力を伸ばし、彼らが安定する前にゲームを終わらせることができる。選択の主なポイントは、魂の炎/腐った商人(遅いマッチアップでのフィニッシュの可能性、ディスカードの一貫性)を採用するか、空飛ぶほうき(速いマッチアップでのボードコントロール、カムバックの可能性)を実行するかだ。

 ガラクロンドウォーロックは素晴らしくはないかもしれないが、良くなっている。ハイランダー系のデッキは相手に時間を与える傾向があるため、ウォーロックは変妖チケッタスをプレイすれば、ゲームに勝つことができるだろう。チケッタスがあれば、これらの遅いマッチアップを十分にこなすことができるはずなので、我々はウォーロックがより速いデッキに対してより多くの生存性を持つように、(魂の欠片パッケージを拡大することで)ビルドを調整した。

ウォーロック:クラスレーダー
いたずらズーウォーロック
欠片ガラクロンドウォーロック
ラストウィックスコントロールウォーロック

シャーマンハンター

 これらのクラスはあまりにも無視されているため、誰も往餓術師を試そうとすらしていない。

 ハイランダーハンターがほかのハイランダーデッキと同様、往餓術師を採用したらどれほど強くなるだろうか……いや分からないが、往餓術師はとにかく強いのだ。

シャーマン:クラスレーダー
ダブル渇きトーテムシャーマン
Jambreミッドレンジシャーマン
血の渇き進化シャーマン
ドゥームハンマーアグロシャーマン

ハンター:クラスレーダー
往餓術師ハイランダーハンター
三キルフェイスハンター

今週のメタブレイカ

 ハースストーンのメタは、ローグが少しだけ良すぎるかもしれないが、かなり多様で競争が激しい。アイアンフォージに向けて状況はまだ変化しており、まだメタは老朽化していない。いくつかのデッキが勝率を大幅に上げ、トップのクラスに挑戦している。

 その理由の多くは、あるオーガのボーイが現れ、ハイランダーのデッキのパワーレベルを正当な選手となるまで高めたことにある。これにより、パラディンとウォリアーにネガティブな反応が起こり、来週には雪だるま式に環境全体に影響を与えることになるだろう。

 発売された時既におそらく構築フォーマットで十分な性能を持っていたのに、合意の上で見送られたためにチャンスを得られなかったカードに、拍手を送りましょう。

 Playtime is OGER(「遊びの時間は終わり(over)だ」とオーガをかけた爆笑ギャグ)。

ハイランダープリースト

ハイランダーメイジ

ハイランダードルイド

 お疲れ様でした

youtu.be

 皆さんはBlurどのアルバムが好きですか? 僕はまず13、つぎにThink Tankかなと思います。しんどい時期に13の一曲目のTenderを聞いて号泣したことがあります

 そうは言ってももっと有名な洋楽いつかはちゃんと聞きたいんですけどね……オアシスもそうだし、ニルヴァーナトークの輪にも入りたい