虚無層

exit from society

vS194(大荒野第4週・2021/4/29)雑翻訳

 193と194を翻訳する前に195が出てしまったので、これは195のあとに翻訳しました。

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-194/

クラス・アーキタイプ使用率解説

 パラディントレインにはブレーキがかからないようだ。このクラスはすべてのプレイレベルで上昇しており、構築の開発も加速している。秘策パラディンはほとんどのレベルで最多のデッキだが、トップレジェンドではアグロパラディンが主流となり、多くの実験と注目を集めている。聖典パラディンもまだ見られるが、アグロ二人組の後塵を拝している。

 スペルメイジの人気が回復してきている。下位のランクではよく見られ、このデッキへの敵意が強いダイアモンド上位では落ち込むが、トップレジェンドでは再びピークに達し、遅いフィールドで最高のパフォーマンスを見せている。また、カザカスではなくファイアボールや湧き水を採用した呪文ダメージメイジも登場している。

 ローグの高レベルでの使用率は、低レベルでの使用率を大きく上回っている。ミラクルローグはペン投げやろうの変更を受けて構築が進化し、秘策ローグはゆっくりと洗練し続け、毒ローグはトップレジェンド限定で強い、ニッチ枠として残っている。

 プリーストもまた、トップレジェンドのほうが圧倒的に多いクラスだが、それはウォーロックが少ないために余裕があるから。コントロールプリーストのビルドは依然として非常に多様で、そのほとんどが非常に貪欲。ミラクルプリーストは最近少なくなっている。

 急襲ウォリアーは、成功のニュースが広まった後、ラダーの他の部分に浸透しているが、その増加率はわずか。これはパラディンで起こっていることとは全く対照的である。

 ハンターはラダー全体で大幅に減少しており、これはやはりパラディンやウォリアーの台頭が関係している。私たちは先週、フェイスハンターがより敵対的なメタに対処している可能性があることに気づき、その結果プレイヤーはこのデッキから離れていっているようだ。他のハンターのアーキタイプは人気が出ていない。

 デーモンハンターはゆっくりと、しかし確実に衰退しているが、パラディンがどれほど優勢であるかを見れば驚くことではない。審問官デーモンハンターは、その立場の悪さを考えれば、もっと早く地図から消えるべきなのかもしれないが、実際にはまだ時間がかかっている。トップレジェンドでは、生命奪取デーモンハンターがこのクラスのほとんどを占めている。

 ウォーロックはプレイ数が減少しているが、デッキのパワーレベルにしてはあまり減っていない。減少のスピードは非常に遅く、いくつかのランクでは完全に停止している。ラダーのほとんどの地域ではいまだに高い人気を誇っており、トップレジェンドでもプレイ率が10%程度しか減っていない。これほど劣勢のデッキが人気を博しているのは、過去には一度もなかった現象。

 ドルイドクラスにはあまり変化がなく、マルフュリオンは眠っているようだ。クッチャベラードルイドはそこそこプレイされており、ピエロドルイドは少しずつ見かけることができる。新しいドルイドデッキが流行ることはない。

 シャーマンは死んで埋められたように見える。本物のクラスとは似ても似つかない。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

  • パラディン
    • 先週、我々はこのクラスに答える方法を特定し、マッチアップも相手側有利になるのを見たが、今週はカウンターの試みに対するパラディン側の効果的対応と、予想外の逆戻りを見ることになった。アグロと秘策パラディンの両方がまだ最終形態に達していないことが判明し、このレポートにおいて新しい強力なデッキを発見したいなら、ほとんどこの2つのデッキに関係した話になる。
    • アグロパラディンは急襲ウォリアーのマッチアップをひっくり返した。かつては急襲ウォリアー側が強いと思われていたが、ネルビアンの卵と大型バフによって、急襲ミニオンパラディンをボードから押し出す能力を封じる構築が目撃されている。
    • これはまだデータに反映されていないが、秘策パラディンも、卵と権威の祝福の導入で、同じようになるかもしれない。マッチアップはまだウォリアーに有利な状態で少し安定しているが、状況を変えるために必要とされていた、ハードカウンターでは最早なくなった。
    • プリーストは他のマッチアップで頭がいっぱいで、カードの選択も悪いので、パラディンに対して安定した大きな有利を築くことができていない(やろうとすれば、プリーストに60%以上の有利なマッチアップになる)。もう一つの問題は、ウォーロックの人気が持続していることで、プリーストの人口は減少し続けている。
    • このような新しい動きに対応できる、パラディンに対する非常に効果的なカウンターが1つだけあり、それが秘策ローグ。脳天直撃ガールは、パラディンのゲームプランに対して非常に有効なカードであり、パラディンの現在の戦略のすべてに対して難しい答えを与えてくれる。
    • もしパラディンの答えとなるような劇的な新発見が他になければ、さらなるバランス調整が導入されるまでは、ラダーの大半でパラディンズの永久支配が続くかもしれない。トッププレイヤーがこの大会のために答えを隠しているかもしれないので、来たるオーグリマー・マスターズツアーがラダーに与える影響を楽しみにしている。
    • 2つのパラディンアーキタイプの主な違いは、秘策パラディンはメイジに強く、アグロパラディンはウォリアーに強いということ。これにより、秘策パラディンは人気はないが、トップレジェンドではわずかに優位に立っているように見える。ただしその差はそれほど大きくはない。どちらも非常に強く、さらに改善の余地があることには驚かされる。
    • また、パラディンがいまだに強力であることをさらに確認する必要があるなら、ほとんど話題に上らないデッキである聖典パラディンが、いまだにゲーム内で最高のデッキのひとつであることを確認しよう。
  • メイジ
    • メイジクラスにはあまり変化が見られない。スペルメイジは、レジェンドでは問題ないが、ラダー上りではアグロデッキの人気が高いため苦戦するだろう。ハンターの減少により、少しは我慢できるようになったが、それでもお勧めできない。
    • 呪文ダメージは、ファイアボール/湧き水を採用しても、カザカスを採用しても、どちらにせよあまり良い印象はない。
  • ローグ
    • アグロローグ。秘策ローグは、パラディンへの最高の対抗策として開発されているため、このフォーマットで最も有望なデッキのようです。その向上の軌跡は、最終的にTier 1になる可能性を示唆している。マッチアップ分布にはいくつかの弱点があり、そのほとんどがクッチャベラードルイドやフェイスハンターなどの超アグロデッキに対するものだが、全体的にはよくまとまっている。
    • ラクルローグはもっと苦戦している。不良学生への回答がないため、ウォリアーとのマッチアップは困難を極める。プリーストにも苦戦しており、このマッチアップに適応しようとすると、メイジやデーモンハンターに対する序盤のプレッシャーが足りなくなる。ハイパーアグロデッキには秘策ローグよりも適しているが、パラディンに対しては効果的ではない。このアーキタイプはあまり洗練されていないので、おそらくTier3よりもTier2に属すると思われるが、秘策ローグに比べると見劣りしてしまう。
    • 毒ローグはけっこう怖い。トップレジェンドでますます成功を収めているが、極めて偏ったデッキだ。パラディンとの相性が悪く、一般的にアグロに対応できないにもかかわらず、フィールドの大部分に対して非常に効果的であり、メタが十分に遅い場合にはそれを補うことができる。これはキングスベインローグタイプのデッキで、十分な人気が出れば問題を起こすことになるだろう。
  • プリースト
    • プレイヤーがウォーロックを手放そうとしないため、このクラスは停滞している。トップレジェンドではウォーロックの活躍の場は大幅に減ったが、それ以外の場所ではプリーストはほとんどプレイできない。ウォーロックがフィールドの10%以上を占め、それがあなたを大きく突き放すため、他のマッチアップで補うことも出来ない。
    • トップレジェンドでのもう一つの問題は、スペルメイジの人気の高さ。このマッチアップはウォーロックに比べれば勝ちやすいが、それでもかなり難しい。そこにランダム発生する毒ローグとチケッタスの人口を加えると、プリーストは50%の勝率を破るのにも苦労するだろう。コントロールプリーストは、ラダーではあまり強力ではないにも関わらず、プレイヤーが熱心にカウンターしているという不思議な場所にいる。それほどこのデッキに負けたくないのだろう。
  • ウォリアー
    • 急襲ウォリアーは明らかに強力なデッキで、マッチアップの広がりも非常に良いのだが、その開発は停滞しており、アーキタイプ内で新たな発見がない限り、更に強くなることはできないだろう。一度はパラディンを押しのけていたが、今は押しのけられている。
  • ハンター
    • ハンターは健闘している。人気のあるトップメタのデッキのほとんどに対して負けているように見えるが、いくつかのマッチアップはまだ大丈夫。ラダー全体で、パラディンの台頭により勝率が下がっているが、まだウォーロックの人口が多いため、勝てるゲームはたくさんある。また、伝統的に低ランクでのパフォーマンスが高いデッキでもある。
    • トップレジェンドでは、呪文ダメージとの相性が圧倒的に良いため、まだプラスの勝率を示している。要するに、ハンターは「逆プリースト」。プリーストを苦しめるマッチアップはハンターに命を与え、競技上の重要性を高めている。
  • デーモンハンター
    • デーモンハンターはここまでパラディンに支配されたメタではシンプルに成功不可能。このクラスのパラディンに対するマッチアップ分布はひどいもので、あらゆるデーモンハンターの戦略を台無しにする。トップレジェンドの生命奪取デーモンハンターでさえ、これには対処できないようだ。
  • ウォーロック
    • 考えれば考えるほど、チケッタスがナーフされることは避けられないように思えてくる。コントロールウォーロックのような性能レベルを示す他のデッキは、跡形もなく沈んでしまう。これは合理的な仮定だったが、このデッキにまつわる認識と「FUN要素」は、無視するには強すぎるかもしれないし、その膨れ上がったプレイ率は、間違いなくマイナスの意味でメタに影響を与えている。コントロールウォーロックは、これまでに見た中で最も悪い意味でフォーマットを「定義する」デッキ。
  • ドルイド
    • クッチャベラードルイドの勝率低下は予想通りだが、このデッキはまだ競争力があり、展示されているデータではわかりにくい最近の傾向から、来週以降はさらに強くなる可能性がある。パラディンは、構築の変化により、フィールドのほとんどのデッキに対してより強い立場になるかもしれないが、急速に勝率を失っているマッチアップの1つがクッチャベラードルイドなのだ。パラディンが歩んでいる貪欲の道は、このマッチアップを完全にドルイド有利にしてしまうかもしれない。クッチャベラードルイドはほとんどのプレイヤーに無視されているデッキなので、注目する価値があるかもしれない。
    • ピエロドルイドはデーモンハンターと同じくパラディンに消されてしまい、安定した成功を収めることができない。ランプする時間さえ与えてくれる相手ならば強いため、パラディンが再びナーフされれば考慮に入るだろう。
  • シャーマン
    • シャーマンは、デッキがすべて消えてしまったため、パワーランキングからクラスごと消えてしまった。それらは悪いから消えているのであり、チケッタスのような、悪いにもかかわらずプレイする魅力もない。スロールはすでにミニセット待機部屋に置かれている。

クラス別分析

パラディン

 パラディンはメタトレンドへの対応力が予想以上に高く、このゲーム最強のクラスであり続けている。アーキタイプが解決したと思ったら、新たな展開があり、このクラスにはさらなる成長と効率化の余地があることがわかった。実際のところ、バランス調整がこのクラスをターゲットして、その力を削ぐ必要は避けられないようだ。

 アグロパラディンの登場は、このクラスのパワーが秘密パッケージだけに留まらないことを証明しており、先週のウォリアーのマッチアップを大幅に改善したことは最も印象的だった。新たな発見により、先週提起した疑問のいくつかが解決され、このアーキタイプの最も最適な構築方法に近づいている。

 キャリエル/サムロー/王の祝福のビルドは明らかにカザカスよりも強いが、王の祝福ではアージェントのハッタリ屋のパワーレベルがあまり上がらない。ここでネルビアンの卵が登場する。このアーキタイプの最も発達したビルドでは非常によく見られるが、よりゲーム序盤で強いように、またゲーム後半で引いてもいいように、より多くの起動オプションを欲しているようだ。

 ここで、デッキに登場したばかりのカードを紹介しよう:テロン・ゴアフィーンドだ! 少数のテストによると、テロンはネルビアンの卵の一貫性を強く向上させ、カニライダー、マーガァグル、有徳の守護者といった他の序盤のミニオンとの相性も良い。それはデッキをはるかに粘り強いものにし、相手はこちらのバフの妨害が難しくなる。また、テイランはマーガァグル/アレクスとの相性が非常に良く、状況によってはテロンのターゲットとしても機能するため、アレクスとテイランを再採用する理由にもなる。

 このアーキタイプで使用される他の中盤/終盤のカードは印象的ではない。ケーアン、ムーンファング、ティリオンにはがっかりだった。テロンはまだ探索段階なので、これらをテロンの代わりに使うこともできるが、我々の予想ではテロンの方が勝っている。

 秘策パラディンでも卵を使用することができ、仇討とのシナジーでこのアーキタイプとの相性はかなりいいという兆候がある。アグロパラディンと同じく、テロンは2ターン目の剣以外の非常に強力な序盤の展開を作ってくれるので、一般的なマンクリックよりもテロンの可能性に非常に興味を持っている。

 聖典パラディンは、人気のある2つのパラディンアーキタイプの影に隠れてしまっているが、このデッキはもまだかなり使える。ラダーでウォーロックに負けることほど恥ずかしいことはないので、ペン投げ野郎ナーフ後にコントロールウォーロックとの相性が悪化したことで、プレイヤーがこのデッキを使わなくなったのかもしれない。

パラディン:クラスレーダー
たまご秘策パラディン
たまごアグロパラディン
秘策聖典パラディン

メイジ

 スペルメイジは、秘策パラディンやフェイスハンターに対処するのは難しいが、高レベルのプレイでは、秘策パラディンよりも扱いやすいアグロパラディンの方が人気があるため、より有利な状況にある。

 先週と同じビルドをお勧めしたい。なぜなら、フレイムストライクは対パラディンズを安定させ、他のマッチアップではクトゥーンの仮面をより効果的に使うために非常に重要だからだ。

 呪文ダメージメイジのビルドでは、実験的な試みが加速している。Casieは、カザカスを外してファイアボールと爽やかな湧き水に交換するビルドを発表した。湧き水はこのデッキで非常に強力なカードであることがわかっているが、このアーキタイプにはスペルメイジと同じレベルにするための何かがまだ足りない。

メイジ:クラスレーダー
"正気の"スペルメイジ
湧き水呪文ダメージメイジ

ローグ

 ローグは、現在プレイされている強力な戦略の多くに効果的な答えを提供しているので、メタ的にはかなり良い位置にある。

 秘策ローグは、すべてのパラディンデッキとの相性が良いため、最も強力で安定した選択肢。脳天直撃ガールのおかげで、パラディンに対して確実に優位に立てる唯一のデッキであり、難しいウォリアーのマッチアップにも役立つ。掲載のビルドは非常に優れた性能を持っており、非常にお勧め。このアーキタイプは、現地連絡員をときめきインチ騎手に変えた瞬間に、勝率が急上昇した。

 ラクルローグは全体的に悪いようだ。秘策ローグと比較して、クッチャベラードルイドやフェイスハンターに対するパフォーマンスが高く、逆に秘策ローグはこれらの超アグロ戦略に弱くなる可能性がある。また、ミラクルローグはウォリアー、プリースト、パラディンに対して劣勢。狐の騙し屋/ヴァネッサや教団の新入会員を序盤のプレッシャーとして運用していれば、対メイジでより良いパフォーマンスを発揮することができる。もう一つの方法は、スコーピッド/ほうきを使うこと。スコーピッドはプリーストやウォーロックのような遅いマッチアップに強いが、狐の騙し屋を抜くとテンポ重視のマッチアップが難しくなる。現時点では互角のトレードオフで、選択はメタに依存する。

 毒ローグはラダーのほとんどのランク帯ではプレイできないが、トップレジェンドではメタに有利なので強くなる。このデッキはメイジ、プリースト、ウォリアー、他のローグに強く、パラディン、ハンター、ドルイドとのほぼ勝てないマッチアップを相殺している。それらの悪いマッチアップは、トップレジェンドでは人気がない。先週改良した注目のビルドは完璧だ。うんざりするほど完璧である。

ローグ:クラスレーダー
アレクスミラクルローグ
ときめき秘策ローグ
纏い毒ローグ

ウォリアー

 急襲ウォリアーの急成長は、パラディンの進化によって止められてしまった。当初はメタの暴君であるアグロパラディンへの有効な回答と思われていたが、彼はウォリアーのマッチアップを逆転させる過程にあり、まだ最終形態に達していないことを証明している。また秘策パラディンも、進化によって不利が減少している可能性がある。

 ウォリアーは元々コントロールプリーストのような除去に特化した遅いデッキに対する弱点を気にしていたが、今度は本来勝てるはずのクラスに対して序盤のコントロールを失うおそれがある。先週提案したカードドローを増やすというアイデアは、パラディンのような速いマッチアップではあまりにも大きな代償を伴うため、実現できなかった。

 その結果、司令塔/ETCと名誉の盾を含む、よりスタンダードな構築に戻った。これらのカードはまだデッキの中で最も弱いカードであり、特に名誉の盾はギリギリまで他のオプションを検討した。

 猛毒スコーピッドは、テンポを大きく崩さないバリューオプションで、5ターン目の条件付きプレイを埋めるために3ドロップを1枚持っておくのは良いことだ。テント・トラッシャーは、盤面争いを助け、9ターン目にアレクスを引くことがそれほど重要ではなくなった今、速いマッチアップでのワットリーを少しだけ強くする。ラトルゴアは、遅いマッチアップで魅力的な脅威であり、将来性はあるが、あまりプレイされていない。

 コントロールウォリアーは相変わらず悪く、クトゥーンへの執着が事態を悪化させている。このデッキにとって良い展開は、ストーンモールのイカリ係とゴールド・ロードの兵卒を採用した、サウルファングパッケージが登場したこと。これはかなり強そう。アズィノスの防塁は、パラディンがトップになってきたおかげで、より良いものになった。ラトルゴア/無貌/テロンの勝ち筋は、プリーストに対してはクトゥーンよりも弱いかもしれないが、Warlockに対してははるかに強く、他のマッチアップを台無しにする悪いカードをデッキに押し込むこともない。このようなコントロールウォリアーの構築は、「コントロールキラー」であるチケッタスを常に打ち負かしていることを覚えておいてほしい。コントロールウォリアーの競争力を妨げているのは、対ウォーロックのマッチアップではない。

ウォリアー:クラスレーダー
スタンダード急襲ウォリアー
サウルファング・コントロールウォリアー

プリースト

 プレイヤーはプリーストに負けることを嫌っていて、ほんの短時間でも有利な状況になるとすぐにカウンターされてしまう。ウォーロックの人気によりラダーではプレイできない状態になっているだけでなく、スペルメイジの人気が高まり、トップレジェンドのメタはより敵対的になっている。これにより、コントロールプリーストの増加と高レベルでの成功は止まり、アグロに対する有利がやや否定されている。

 ゴールデンビルドはパラディンへの効果的な対抗策であるため、ラダーでは依然として最良のアプローチだが、先週紹介したカザカスビルドが驚くほど近いパワーを持っていることがわかった。

 デッキのバリューを高めることは、プリーストミラーでは役に立つかもしれないが、パラディンやその他のより速いマッチアップではかなりの割合で負けてしまい、一般的なラダープレイでは価値がない。

プリースト:クラスレーダー
ゴールデンコントロールプリースト
ラリーミラクルプリースト

ハンター

 フェイスハンターは、人々がまだラダー全体でコントロールウォーロックをプレイしていることに感謝しており、トップレジェンドでスペルメイジが台頭してきたことにも感謝している。問題は、人気のあるマッチアップの多くが不利の傾向にあることと、必ずしも最良とは言えないような構築が一般的になりつつあること。

 これは、バーン(貫通弾、魔力の一矢、ナイフ売り)をカットして、獣馴らし、クズ拾いの工夫、ジクソールといったバリュー/テンポパッケージを採用したもの。これによりハンターは、パラディンのような速いマッチアップで役立つ逆転メカニズムや、より良いボード・コントロール・ツールを手に入れることができるが、バーンをカットするとウォーロックやメイジといった有利マッチアップが悪化してしまう。そのことを覚えておいてほしい。

 レオロックスOTKハンターのデッキを考えている人に向けて言うと、それはかなり悪いものに見える。普及しないのにはそれなりの理由があり、それは性能が低いからだ。

ハンター:クラスレーダー
踏み潰すフェイスハンター

デーモンハンター

 デーモンハンターはパラディンの更なるナーフを待ち望んでいるようだ。このクラスは、このフォーマットの最強クラスの圧迫によって、大幅に抑制されている。

 生命奪取デーモンハンターはビルドの柔軟性があるため、ある程度マッチアップを調整することができるが、パラディンに対してはコンボ・バリアントとハイブリッド・バリアントの両方が劣勢であることから抜け出すことはできない。

 審問官デーモンハンターは過剰プレイで、あらゆるアグロマッチアップでひどい目に遭うので、メタに留まる意味がない。パッチ初日に大々的に宣伝されたデッキは、消えるのに時間がかかっているようだ。

 断末魔デーモンハンターは実際これらのカザカスデッキよりも強く、我々は重いトップエンドとトゥルーエイム・クレセントを採用したビルドを用意した。クレセントは断末魔ミニオンからすぐにテンポを得ることができ、レイトゲームで審問官の軽い起動用としても機能する。

デーモンハンター:クラスレーダー
スタンダード生命奪取デモハン
ハイブリッド生命奪取デモハン
カザカス審問官デモハン
クレセント断末魔デモハン

ウォーロック

 コントロールウォーロックほど、これほどまでに弱いのに人気を保ったデッキは記憶にない。これほどプレイヤーベースが持続していることは、2つのことを示している。1.実際よりもはるかに強力だと思われている。2.多くのプレイヤーに楽しまれている。

 皮肉なのは、このデッキを好んでいる多くのプレイヤーは別に負けてもいいと思っているらしいということで、カードを焼かれるのが大嫌いな対戦相手にチケッタスがどれほど嫌われているかを見れば、最終的にはナーフされる可能性が高いことを意味している。このような戦略は開発によって流行らせようとしたものではないのだがが、客観的に見ればひどく弱いものであるにもかかわらず、彼らは現在、多くのランク帯でフォーマットを「定義」している。

 コントロールウォーロックを現在のメタトレンドに合わせて調整する方法はいくつかある。私たちは、往餓術師が非常に弱いいくつかの高速マッチアップ(ウォリアー)にあわせて、往餓術師の代わりにヴォイド・ドリンカーを使用している。パラディンがバフをかけまくっており、ウォーロックは権威に祝福されたミニオンからダメージを受ける余裕がないので、魂抽出が再び重要になってきている。また、その後の除去のために魂尽き事故を変妖させ、タムシン・ロームとの素晴らしいコンボを可能にしてくれるのも助かる。魂抽出は不良学生へのまともな回答でもある。

 ミルウォーロックはプレイが増え、一部の人はこのアーキタイプはプレイ可能で競争力があると断言している。それは事実ではないが、すごい面白いデッキだ。

ウォーロック:クラスレーダー
チケッタスコントロールウォーロック
ラストウィックスミルウォーロック

ドルイド

 ドルイドには変化がない。クッチャベラードルイドは、フィールドのほとんどに対抗できるかなり良いデッキだが、最も強力なデッキには及ばない。主にパラディン、ウォリアー、プリーストへの対応が課題となっている。現在、パラディンがより貪欲になったことで、ドルイドが対パラディンで直面する不利な点をいくつか抑えることができている。

 ピエロドルイドの用途はもう少し狭い。パラディンやその他のアグロデッキには耐えられないほど弱く、ゲームプランを遂行するための時間を与えてくれる遅いマッチアップでのみ成功できる。このデッキにとっての良いニュースは、ウォリアーとローグをうまく扱えるらしいということで、もしパラディンがナーフされれば、真の超アグロ戦略だけが深刻な問題となるので、純粋に強くなるかもしれない。

ドルイド:クラスレーダー
クッチャベラートークンドルイド
防御型ピエロドルイド

シャーマン

 シャーマンは残念ながら死んでしまった。先週紹介したエレメンタルシャーマンのビルドは気に入っていて、1つだけ調整を加えました(マンクリックを2枚目のガイアワームに交換)。ただ、カードドロー、真の勝ち筋、そして回復が足りない。次のミニセットに求めるものは多くないですね!

 たとえバランス調整を行っても、シャーマンのゲームプランにはあまりにも多くの穴があり、Flex Tape™(前週記事のネタ?)ではそのすべてをカバーできないことが判明したため、シャーマンを復活させることはできないだろう。

シャーマン:クラスレーダー
バーンドゥームハンマーシャーマン
フレックステープ™エレメンタルシャーマン

今週のメタブレイカ

 「荒ぶる大地の強者たち」の最初のバランス調整は方向性は正しかったが、パラディンは当初考えられていたよりもはるかに汎用性が高いことが証明され、このクラスは現在、戦略をさらに完成させながらフォーマットを制覇する過程にある。

 プリーストは頑張ればパラディンに対抗できるが、ウォーロックに破壊されるのが厄介。クッチャベラードルイドは、欲張りな新しいパラディンデッキが開発され普及していくことで、それを罰することになるかもしれないが、現在利用可能で、パラディンへの最も明確な対抗策であり、Tier1への道を歩んでいるのは秘策ローグ。

 パラディンは、バフと残りやすいミニオンで相手を圧倒しようとしている。このゲームプランを崩すなら1マナのミニオンで持ち主の手札に送り返すのが一番。脳天直撃ガールは影隠れを通して何度も悪用することで、パラディンのバフと展開に繰り返し答えることができ、基本的に王の祝福や権威の祝福といった効果を沈黙させることができる。ローグの他の強力なテンポツールを使えば、パラディンを安定して盤面と顔面から遠ざけることができる。

秘策ローグ

 お疲れ様でした