虚無層

exit from society

vS223(アルタラック⑨・2022/3/04)雑翻訳

 このレポートはイナゴ消去前に出ているので、最新環境というわけではないです。ドルイドが減ったらメタの構図も結構変わりそうですがどうでしょう。精神的余裕があればPodcast聞いてみます。

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-223/

クラス・アーキタイプ使用率解説

 当然のことながら、ランプドルイドは消滅していない。このアーキタイプはほとんどのランク帯でわずかに減少しているが、レジェンドトップでは使用率が増加している。獣ドルイドもプレイが増え、レジェンドでは挑発ドルイドよりも多い。

 バーンシャーマンは大きな成長を見せ、ラダーでのプレイ率はほぼ2倍になり、トップレジェンド環境の10%を超え、ランプドルイドに次ぐ2位となっている。他のシャーマンデッキはほとんどプレイされていない。

 コントロールウォリアーも勢いを増しており、バーンシャーマンとともにボードベースのアグロデッキを効果的にカウンターする致命的なコンビを形成している。クエストウォリアーはレジェンド外で少数見られる。

 ドラゴンプリーストは、下位ランクではまだ人気だが、減少傾向にある。プリーストの”悪い”デッキはラダーを上がるにつれて減少し、トップレベルのプレイではシャドウプリーストとミラクルプリーストだけが見られるようになる。

 クエストと毒ローグも減少している。このクラスには他にあまり大きな変化はない。

 ハンターはトップレジェンドでわずかに減少し、それ以外ではあまり動きがない。フェイスとクエストハンターではドレクサーの実験が行われているが、我々は納得していないことをお伝えしておく。

 ウォーロックは散り散りになった。興味深いのは、フクロウ以外のすべてのウォーロックデッキがトップレジェンドから姿を消し、その中にはこのフォーマットの以前の柱であったハンドロックも含まれていること。

 山火事メイジはラダーでは人気があるが、競技トップでは全く通用しないといういつものパターンを示している。モザキはその逆。

 デーモンハンターとパラディンは、一般的にほとんどプレイされず、関心も持たれていない。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

  • ”解決した”スタンダード
    • 現在のメタはほとんど進化が完了したように見える。フィールドの競争が激しくなり、悪いデッキが浄化されるにつれ、勝率はまだ完全には落ち着いていないが、ほとんどのアーキタイプは競争のためにどのように構築すべきかを理解した。前回のレポートから更新したのは獣ドルイドの構築だけなので、クラス別のセクションはほとんど書いていない。それでは、現在のフォーマットにおける各デッキの立ち位置を確認していこう。
  • ドルイド
    • ランプドルイドは、そのビルドは若干改良されたが、完全に最適化されることはないと考えている。ドラゴンプリーストなどのエサデッキが減少したため、デッキ単体の性能は改善したにもかかわらず勝率は上がっていない。カウンターデッキが集まるほど人気が高いため、ここから勝率が上がることはないと考えている。
    • ドルイドはバーンシャーマンとコントロールウォリアーの増加に苦しんでいるが、それでも全てのレベル帯でTier1デッキであり、トップレジェンドではたった2つのTier1デッキのうちの1つ。
    • 挑発ドルイドは獣ドルイドと同様の問題(ウォリアー/シャーマン)に直面しているが、一般的にはこれらに対してより脆く、レベルが高くなるとより激しく低下する。
    • 星界配列ドルイドはごく僅かだが、トップレジェンドではそれなりのパフォーマンスを発揮し続けている。
  • シャーマン
    • バーンシャーマンはスタンダードで最高のデッキ。(ジャンケンメタにしては)比較的バランスのいいマッチアップ分布と、最も難しいマッチアップの1つ(コントロールウォリアー)を緩和するためにクサリヘビを採用できる柔軟性で、優秀であり続けている。獣・挑発ドルイドよりも偏りが少ないため、ラダーを登るには最も信頼性が高く安定したデッキだと思われるが、ゲームプランが直感的でないため、このデッキを使いこなすのはより困難である。経験の少ないプレイヤーはこのデッキをアグロデッキとして扱うだろうが、これはフリーズメイジのようなレイトゲームデッキであり、その割には序盤に積極的に動く余地があることによって、ランプドルイドのような相手に圧力をかけることができる。
    • ボルナーシャーマンはこのクラス流のウォリアーをカウンターする方法であり、ランプドルイドに対してまともなマッチアップを維持するが、他の環境デッキに対しては一般的にはるかに悪いパフォーマンスを発揮する。エレメンタルシャーマンは大丈夫そうだ。クエストシャーマンは大丈夫ではなさそうだ。
  • ウォリアー
    • コントロールウォリアーは強い。ランプドルイドと合わせて、現在のメタの偏りの大きな原因となっている。圧倒的なリーサル性を持たない戦略に対しては非常に優位に立ち、持っている戦略には転がされる。
    • エストウォリアーは低ランクでは非常に優秀であり、高ランクでは非常に悪い。何も新しいことはない。
  • プリースト
    • シャドウプリーストはバーンシャーマンとコントロールウォリアーの増加を不安に感じているが、ランプドルイドとのマッチアップのおかげで依然として強力なデッキであることには変わりはない。ミラクルプリーストは比較的高いスキル上限を示すが、それでもトップレジェンドでさえTier3以上に行くことはできない。ウォリアーの除去に弱すぎる。
  • ハンター
    • フェイスハンターは、先週ハイライトした問題に手を焼いている。ランプドルイドへのカウンターとしては優秀だが、他のランプドルイドのカウンターとの相性は悪い。そこにバーンシャーマンとコントロールウォリアーの増加も考慮すれば、ほぼシャドウプリーストの下位互換となる。
  • ローグ
    • エストローグはラダーの大半でかなり強いが、バーンシャーマンとコントロールウォリアーがその勝率に大打撃を与えるという非常に敵対的なメタ環境のため、トップレジェンドでは激しく落ち込んでいる。密輸人の変更も痛いはずだ。
    • 毒ローグの勝率は、主にプレイされるトップレジェンドではTier2に落ち着いた。これは弱いデッキから勝利を奪っていたため、予想されていたことだ。もちろん、競争力のあるフィールドでもまだそこそこ強い。
  • ウォーロック
    • 悪魔の実》はこれまでになく弱い。中立のクエストライン報酬が追加されたが、《悪魔の実》の”支配”の話はすぐに杞憂だと判明した。ハンドロックは、ラダーを登り、より敵対的な相手に直面すると、ますます苦戦を強いられるようになる。トップレジェンドで見放されたのには、それなりの理由がある。
    • フクロウウォーロックはこのクラスの最も競争力のある代表格で、バーンシャーマンと同様アグロデッキに強いマッチアップと、そのOTK能力でコントロールウォリアーを消し飛ばすことができるため、なかなか印象的。
  • メイジ
    • 山火事メイジはデザイナーの夢であり、何度もバフされた理由が明らかになりつつある。さほど強くないのに人気がある、つまりプレイヤーはとても楽しんでプレイしているのだ。しかし、ランプドルイドが起こすようなメタの問題は起こさず、したがって不満も生み出さない。
    • モザキメイジにはあまり動きがなく、トップレジェンドではプレイできそうだが、それ以外の場所ではひどい状態だ。
  • デーモンハンター
    • フェルデーモンハンターはコントロールウォリアーと同じ役割に位置しながらも、総合的にマッチアップが悪いため、ラダーでは時代遅れの感がある。ごく一部の例外はあるが、それだけでフェルデモハンのプレイを正当化するのは難しい。断末魔デモハンも同様に凡庸に見える。
  • パラディン
    • メタが落ち着いてきて、パラディンの勝率が全体的に下がってきている。レジェンドへの登りでは聖典パラディンのほうがよく、バフパラディンは高レベルのメタにより適しているが、どちらの選択もあまり魅力的ではない。

クラス別分析

ドルイド

 先週紹介したランプドルイドの構築は、このアーキタイプにおける最も効果的なアプローチであることが証明された。カードの選択とマッチアップの小さな違いの両方について、先週バリエーションについて語られたことは今日も真実である。

 ドルイドはアイアンディープのトログをうまく活用し始めたので、ランプドルイドのマッチアップはより不利になったが、他の多数のマッチアップにおいて非常に有効なので、その価値はある。

ドルイド:クラスレーダー
横並びカザカサンランプドルイド
カザカサン高速ランプドルイド
トログ獣ドルイド
ドレクサー挑発ドルイド
オニクシアピエロドルイド

シャーマン

 (なし)

シャーマン:クラスレーダー
マルチキャスター・バーンシャーマン
マルチキャスター・クエストシャーマン
連爆ボルナーシャーマン
凍結・エレメンタルシャーマン
ドゥーム・エレメンタルシャーマン

ウォリアー

 (なし)

ウォリアー:クラスレーダー
カザカサン・コントロールウォリアー
融合体クエストウォリアー

プリースト

 (なし)

プリースト:クラスレーダー
アグロ・シャドウプリースト
マリゴス・ミラクルプリースト
ラリー・ミラクルプリースト
カザカサン・ドラゴンプリースト
ネザードレイク・クエストプリースト
ミダ・ビッグプリースト

ハンター

 (なし)

ハンター:クラスレーダー
新入会員フェイスハンター
咆哮キャスタークエストハンター

ローグ

 (なし)

ローグ:クラスレーダー
フルSI:7クエストローグ
エドウィンクエストローグ
凶悪なる毒ローグ

ウォーロック

 (なし)

ウォーロック:クラスレーダー
新入会員ハンドロック
ノール・フクロウウォーロック

メイジ

 (なし)

メイジ:クラスレーダー
マルチキャスターモザキメイジ
ルーン山火事メイジ
マルチキャスター山火事メイジ

デーモンハンター

 (なし)

デーモンハンター:クラスレーダー
マグゼリ・フェルデモハン
ウルズール断末魔デモハン

パラディン

 (なし)

パラディン:クラスレーダー
トログ聖典パラディン
アンチドルイド・バフパラディン

今週のメタブレイカ

 宝物の威力において《イナゴ》は明らかに異常値だったため、カザカサンへの小さな調整はこのカードの対戦感を少し良くするかもしれないが、ランプドルイドのプレイ率に関して言えば、この変更が大きな影響を与えるとは思えない。このデッキは明らかに長い間プレイヤーにとって非常に魅力的であることを示しており、今後もこのフォーマットを形成していくと考えている。

 しかし、バーンシャーマンは、このフォーマットで最も支配的なデッキに近い存在である。コントロールウォリアーに破壊されるため真に支配的とは言い難いが、偏ったメタに関しては毒をも選べということで、シャーマンは最も苦くない毒である。

バーンシャーマン

 お疲れ様でした

 本文めっちゃ少なくて草