vS224(アルタラック⑩・2022/3/11)雑翻訳
痛風が難病に化ける可能性がありマジのexit from societyが近いかもしれませんが、一応生きているうちは翻訳やっていく予定です
https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-224/
クラス・アーキタイプ使用率解説
カザカサンの宝物からイナゴが削除されたが、それによってプレイヤーが愛しきランプドルイドのプレイを思いとどまることはほとんどないようだ。
バーンシャーマンはほとんどのランク帯でプレイ数を伸ばしているが、トップレジェンドでは大幅に減少している。これは、これ以外のスタンダードデッキのパワーバランスを考える上で、非常に重要な変化。
同じようなことが、コントロールウォリアーでも起こっている。コントロールウォリアーとバーンシャーマンの2つは、スタンダードのアグロデッキの成績に関して非常に大きな影響力を持つことを忘れてはならない。現在のような極端なメタにおいては、”グー”のわずかな変化が、”パー”と”チョキ”の強さに大きな影響を与える。
プリーストでは、トップレジェンドでミラクルプリーストのプレイがやや増えたが、それ以外は特になにも起きていない。ダイヤモンド以上のランクではシャドウプリーストが最多。
今週はクエストハンターの使用率が大きく増加し、その中でも複数のビルドが人気を集めている。ダイヤモンド以上では、シャドウプリーストに後塵を拝するフェイスハンターよりも、クエストハンターの方が人気があるようだ。
デーモンハンターもまた、変化が見られるクラス。最も大きな変化は、フェルと非フェル両方のクエストデーモンハンターで、カザカサンを採用した新ビルドが登場したこと。
ウォーロックは全体的に減少している。ラダー全体でハンドロックが減り、トップレジェンドでフクロウウォーロックが減った。
山火事メイジとモザキメイジでは、いつもどおりの使用率パターンが見て取れる。どちらのデッキも1ミリも変化していない。
SI:7密輸人のナーフによって、予想通りクエストローグが減少した。毒ローグもあまりプレイされていない。このクラスは停滞状態に入ったようだ。
今週はパラディンが少し増えている。無視されがちなトップレジェンドでさえ、少し増えている。一部の人々が再び信じ始めたようだ。
パワーランキング解説
- ドルイド
- ランプドルイドはカザカサン調整の影響を受けなかった。デッキの性能は安定している。プレイヤーは明らかにこのデッキを好んでプレイしているので、非常に高い使用率を示し続けるだろうが、その使用率が原因で、Tier1勝率になることができない。
- 大半のランク帯では獣ドルイドと挑発ドルイドの勝率が低下しているが、レジェンド上位ではむしろ、かなり強くなっている。アグロデッキ全体に言えることとして、トップレジェンドではシャーマンとウォリアーの減少がアグロデッキの性能を押し上げており、それ以外のランクでアグロデッキの勝率が低下しているのは、ランプドルイドの僅かな減少と、簡単に勝てる”悪いデッキ”の減少によるもの。
- 星界配列ドルイドはそこそこ。とあるカードをデッキに加えればもっと強くなる可能性もある。
- シャーマン
- バーンシャーマンがランプドルイドに安定して勝つことが難しくなっており、それとクエストハンターの増加が、プレイ数減少の主な原因となっている。バーンシャーマンはまだ充分エリートだが、ラダー全体でパワーがかなり低下している。クエストハンターの増加はクラス全体にダメージを与えており、他のシャーマンデッキはより困難な状況に陥っている。ボルナーとエレメンタルシャーマンはかなり弱体化しており、クエストシャーマンは破壊されている。
- ウォリアー
- コントロールウォリアーは、特にアグロデッキの使用率が増加しているレジェンド直前の上りで強いが、昔からアグロデッキの人気が低いトップレジェンドではより厳しくなる。
- プリースト
- シャドウプリーストとミラクルプリーストは、ウォリアーとシャーマンが減少したことによって強くなった。当然といえば当然である。
- ハンター
- クエストハンターは低ランクではまともだが、ラダーを上ってランプドルイドが多くなるほど徐々に悪くなっていく。他にもミラクルプリーストや毒ローグなど、トップレジェンドで増加する厳しいカウンターがあり、窮屈になっていく。このデッキはトップレジェンドの環境では過大評価されており、その主な原因は、ドレクサー型ビルドがランプドルイドに対してより有利だと考えられているためだろう。実際は別にそんなことはない。
- フェイスハンターは、ランプドルイドをファームできる主なデッキの中で、おそらく”最弱の”アグロデッキ。全てのランク帯で、シャドウプリーストのほうがより良い選択肢のように思える。
- デーモンハンター
- デーモンハンターは、ラダーではランプドルイドが多すぎてイマイチ。フェルデーモンハンターのマッチアップ分布はドルイドBANならば非常に強く、そのためこのクラスはラダーではなくトーナメントシーンならば非常に優れている。ラダーとトーナメントは全く違う世界なのだ。
- ウォーロック
- コントロールウォリアーとバーンシャーマンが減り、クエストハンターが増えたことはフクロウウォーロックにとって非常に悪いニュースであり、その結果このデッキの勝率は先週、特にレジェンドトップで大幅に減少した。ハンドロックはプレイ不可能。
- メイジ
- メイジは非常に弱い。現在のラダー環境では、モザキメイジはどのランク帯でも成功が難しい。トップレジェンドでもTier4まで沈んでいる。山火事メイジは下位ランクなら使えるレベル。
- ローグ
- クエストローグは密輸人のナーフで大きく弱体化し、全体的に大きく成績が落ちているのが見て取れる。唯一の例外はトップレジェンドで、密輸人ナーフによるダメージよりも、シャーマンとウォリアーの減少による恩恵のほうが大きかったため、若干強くなっている。
- パラディン
クラス別分析
ドルイド
ランプドルイドには様々な構築があるが、マリゴスを使ったターボ型ランプドルイドがアーキタイプの中で最も強いバリアントであることが明らかになった。これはトップレジェンドを含む全てのプレイレベルで言えることで、この構築が最もバランスのいいマッチアップ分布を持っているからである。この構築は他のどの構築よりも安定してランプするため、マリゴスとカザカサンを非常に効果的に活用でき、日蝕/セナリウスの結界によって盤面を安定させることができる。特にコントロールウォリアーとバーンシャーマンの両方に対して優れている。
グローフライの群れビルドにも使い道はある。ミラーや、相手側が群れ/草攻凶花の脅威に対処しにくいマッチアップ(ローグなど)に適している。私たちは可能な限り早い段階で群れや《オニクシアの鱗》を踏み倒せるように、練気を含むようにビルドを調整した。
私たちは一般的に、セナリウスの結界やその他の高マナ域をカットして、カザカサンを”安定して”ドローできるようにするコールドトゥース鉱山ビルドはお勧めできない。コールドトゥース鉱山型が他のビルドより優れているマッチアップはほとんどない(優れている相手で一番多いのはフクロウウォーロック)。このバリアントをプレイした方が良いと感じるプレイヤーからよく質問を受けるので、以下に解説しておく。
このバリアントでは26枚のコアカードがあり、あとは《グローフライの群れ》/《草攻凶花》か《妖獣の激昂》/《月触れのアミュレット》のどちらかを採用する。群れ/草攻凶花は、ミラーマッチのような強力なAOEを持たないデッキに対してより適している。激昂/アミュレットはAOEを持つデッキやバーンデッキに適しており、コントロールウォリアーやバーンシャーマンなどが良い例。
星界配列ドルイドにも進展があった。プレイヤーは《オニクシアの鱗》をデッキに入れ始めたが、あまりにも強いので、もっと早く入れたかったほどだ。このカードのデータを見れば、《レイドボス・オニクシア》よりもさらに強力な、デッキのコアとなるカードであることは明らかだ。掲載の構築は強そうだし、《本影のフクロウ》を1枚削って《鱗》と《レイドボス・オニクシア》をキープすることもできるだろう。《発芽》を1枚に減らすのは大きな間違い。
ドルイド:クラスレーダー
カザカサン高速ランプドルイド
カザカサン横並べランプドルイド
コールドトゥース鉱山ランプドルイド
トログ獣ドルイド
ドレクサー挑発ドルイド
鱗・星界配列ドルイド
シャーマン
シャーマンは今週はいいことがなかった。バーンシャーマンはランプドルイドのマリゴス型ビルドが増えたおかげで勝率を落としているし、他のシャーマンデッキは成績が暴落している。
ボルナーシャーマンではマルチキャスター型の実験が見られる。この構築でよくある間違いは、《サーカスの救護員》を1枚しか使わず、《ミュターヌス》を使わないことだ。この2枚のカードのために《爽やかな涼しさ》(弱い)をカットすれば、この型は既存のビルドと互角の強さに立てるかもしれない。
シャーマン:クラスレーダー
マルチキャスター・バーンシャーマン
マルチキャスター・クエストシャーマン
連爆ボルナーシャーマン
マルチキャスター・ボルナーシャーマン
ドゥーム・エレメンタルシャーマン
プリースト
シャドウプリーストはゲーム序盤からのスノーボールを重視したく、《クルティラスの従軍司祭》が《セリーナ・ブラッドフェザー》(こちらは対アグロで強い)よりわずかに良く見え始めているのはそのため。遭遇するメタが遅ければ遅いほど、セリーナと1マナミニオンよりも2枚の従軍司祭を運用する方が理にかなっている。
ミラクルプリーストはトップレジェンドではかなり競争力があり、どちらの型も強い。マリゴス型における最近のトレンドは、ザイレラをカットして《ナズマニの血紡ぎ師》を安定して引けるようにし、ランプドルイドに対してできるだけ早期に攻撃できるようにすること。
プリースト:クラスレーダー
従軍司祭シャドウプリースト
マリゴス・ミラクルプリースト
ラリー・ミラクルプリースト
カザカサン・ドラゴンプリースト
ネザードレイク・クエストプリースト
ミダ・ビッグプリースト
ハンター
ハンターは現在、いろいろなデッキでドレクサーの採用が実験されているが、結果はまちまち。フェイスハンターでは、ドレクサー型はプレイできなくはないが、サイ型に比べると明らかに劣っているように見える。
クエストハンターでは、《腐り錆びのクサリヘビ》と《スレイト先生》を使ったドレクサー構築が改良され、先週よりも成績がいい。あとは《伸縮自在ポーチ》と《歴死学の予習》よりも優れたカードを見つけることができれば、ものになるはずだ。《爆発の罠》2枚と《獣の追跡者タヴィッシュ》と《罠発動》のデータをもっと見てみたいですね。一つの誤解は、ドレクサー型は咆哮&マルチキャスター型よりも対ランプドルイドのマッチアップで優れているというもの。この2つはどちらも、同程度に不利である。
また、《マキシマ》と《ダークムーンのトンク》を使ったクエストハンターの構築も登場し、意外にも競争力があるようだ。マキシマは、コントロールウォリアーのような盤面を展開しない受動的な相手には特に強力で、インスタントに16ダメージを与えることができる。同じ理由で《タヴィッシュ》の採用を推奨したい。咆哮&キャスター型と違って大量のドローを持たないクエストデッキでは、タヴィッシュはバーンプランの代替手段となり得るだろう。
ハンター:クラスレーダー
新入会員フェイスハンター
ドレクサー・フェイスハンター
咆哮キャスタークエストハンター
ドレクサー・クエストハンター
トンク・クエストハンター
ウォリアー
ウォリアーは静かな一週間だった。カザカサンコントロールウォリアーはすでに完璧な30枚を見つけ、クエストウォリアーは変わり種ルールのトーナメントなどでない限り、競技とは関係ない。
ウォリアー:クラスレーダー
カザカサン・コントロールウォリアー
融合体クエストウォリアー
デーモンハンター
デーモンハンターでは、《最後の決闘》におけるカザカサンの採用実験などの変化があった。このデッキはランプドルイドとのマッチアップが難しいため、ラダーではまだ一般的にあまり良い印象を受けないが、カザカサン自体は相性が良いように思われる。ドルイドBANが可能なトーナメントでは、クエスト型のフェルデーモンハンターの価値は著しく上昇する。
構築に関しては、ミニオンの数を最小限にして、カザカサンがより早く起動できるようにするほうがよい。クサリヘビやマグゼリドンなど他のミニオンを使うことも可能だが、それには特別な理由が必要。
また、フェルなしのクエストデーモンハンターの構築に見られるように、《ジェイス》パッケージを抜いて、《レイザーグレイヴ哨兵》主軸の構築にすることも可能。このデッキでは哨兵を大量の軽量カードによって駆動していくため、カザカサンを起動するのがはるかに速いが、ダメージ系カードが抜けるため、フィニッシュにおけるカザカサンへの依存度がはるかに高くなる。
ハンターでドレクサー? それなら、断末魔デモハンでドレクサーはどうだろう? このアーキタイプでは、期待できそうな実験が行われている。今回は予測に基づいた構築を紹介するが、これはまだ完成形ではない。このデッキは序盤にプレッシャーをかけつつ、大量ドローによってゲーム後半に《下積み芸人》と《フェルファイアの射手》のコンボを決めることができる。
デーモンハンター:クラスレーダー
マグゼリ・フェルデモハン
カザカサン・クエスト・フェルデモハン
カザカサン・哨兵・クエストデモハン
ドレクサー断末魔デモハン
ウォーロック
フクロウウォーロックはコントロールウォリアーとバーンシャーマンの減少に苦しんでおり、ハンドウォーロックはラダーの上位層では長い間プレイ不可能に見える。このクラスはここ最近はずっと苦しんでおり、状況を改善できるような適応も行われていないようだ。
ウォーロック:クラスレーダー
新入会員ハンドロック
ノール・フクロウウォーロック
メイジ
モザキメイジはきわめて相性の悪いメタによって恐ろしい時間を過ごしており、山火事メイジは単純にあまり強くない。山火事メイジのルーン型は消滅したが、マルチキャスター型だけは、ある程度プレイ可能。
メイジ:クラスレーダー
マルチキャスターモザキメイジ
マルチキャスター山火事メイジ
ローグ
クエストローグはSI:7密輸人の変更で大幅に弱体化した。SI:7カードを乱射する戦略は、エドウィン/スマイトのアプローチよりも弱くなったことがわかったが、現状エドウィン型はほぼプレイされていないので、もっとデータが欲しいところ。
毒ローグは対戦相手の傾向のばらつきによって暑かったり寒かったりするが、最近は寒くなったようだ。
ローグ:クラスレーダー
エドウィンクエストローグ
凶悪なる毒ローグ
パラディン
バフパラディンは、その最も厳しいカウンターデッキが減少したことにより、トップレジェンドで驚くほど有効な選択肢となり、聖典パラディンも良くなってきている。メタが非常に貪欲なとき、このクラスは現れ、仕事をする。
パラディン:クラスレーダー
トログ聖典パラディン
アンチドルイド・バフパラディン
今週のメタブレイカー
グーが増えてきたので、パーが強くなっている。
お疲れ様でした