虚無層

exit from society

vS242(ナスリア城⑤・2022/9/23)雑翻訳

 正直ハンターが最強とか言われてもピンと来ないっすよね(コンセプト全否定)

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-242/

クラス使用率解説

 ビーストハンターは、先週の印象的な活躍により、予想通りすべてのランク帯でプレイ数が急上昇している。ダイヤモンド4以上では、2番目に多いデッキ。その結果としてカウンターの対象にされつつあるため、パフォーマンスへの影響を見る必要がある。

 遺物デーモンハンターは依然として人気だが、最高の結果は得られなかったため、その伸びは止まっている。高レベル帯では、デナスリアスに加えて、ジェイスをサブの勝ち筋として運用する「フェリック(フェル&遺物)」構築の実験が見られるようになっている。

 プリーストはトップレジェンドで最も多いクラスへと上り詰めており、非常に多様なデッキが存在する。泥棒プリーストは先週から現れ始めた新しいデッキで、いくつかの個人の成功のおかげで注目された。ナーガプリーストはプレイ数を伸ばしたが、あまり多くなく、プレイヤーの「使いたがらなさ」のおかげで少ないままである。祝福(ミラクル)プリーストは先週確認したビーストハンターへの唯一のカウンターだったので、ある程度増加したのも予想通りである。より低いランクでは、祝福/ナーガ/泥棒は少なくなり、エストプリーストが多く見られるようになる。

 泥棒ローグはプレイ数が増加し、エドウィン(テンポ)ローグは減少した。また、泥棒ローグの中でも30枚ビルドが人気を集めており、レナサルビルドに匹敵する数になった。そのおかげでこの2つを比較し、どちらが優れているのかを判断することが可能になった。

 ドルイドはラダー全体を通して減少し続けており、ランプドルイドアグロドルイドの両方がプレイ数を減らしている。ダイヤモンド5以下ではまだ最も多いクラスだが、レジェンドランク以上では真ん中あたりの位置にいる。

 全てのレベル帯で、インプウォーロックへの関心が高まっており、このアーキタイプはメタの中で強い位置に戻ってきた。ほとんどの構築は呪いパッケージだが、新しいデナスリアス構築も見受けられる。それ以外のウォーロックには、あまり大きな動きはない。

 コントロールシャーマンはラダー全体で控えめなプレイ率に落ち着きつつある。どのランク帯でも常に存在するが、多いわけではない。

 メイジの減少は止まった。骸骨メイジビッグスペルメイジもある程度は存在するが、高ランク帯では減少し、目立たなくなる。

 ウォリアーとパラディンにあまり動きはない。突撃ウォリアー激怒(自傷)ウォリアーともに減少傾向にある。レナサルコントロールパラディンを試しているプレイヤーもいる。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

  • ハンター
    • ビーストハンターは以前、新環境で好調なスタートを切ったが、フォーマットが落ち着くとパフォーマンスを低下させたということがあったので、今週はどうなるのだろうと案じていた。しかし、今回はそのようなことはない。実際、ビーストハンターはむしろ強くなっているようだ。すべてのランク帯で、最良のデッキであることは間違いないようだ。軽視されがちなトップレジェンドでも最強である。
    • 何が起こったのか? これは部分的に、我々のせいかもしれない。ビーストハンターには、まだ進化が残されていたのだ。我々はその構築を、競合ビルドを破滅させるまでに改善することができた。新しい、より冷酷な構築の台頭は、このデッキの増加に伴う敵対心の高まりを打ち消している。
    • それだけではなく、ビーストハンターは単体でも優れている。いくつかのクラスのレイトゲームがナーフされ、フォーマット全体の「スイング力」が下がっている。あなたをゲームから締め出し、10以上のダメージを与える《降雪の守護者》はもう存在しない。ドルイドは6ターン目に13マナにはならない。メイジのレイトゲームのスケーリングはそれほど速くはない。つまり、このデッキの「段階的なアドバンテージ」を取る能力は都合がいい。ビーストハンターはハースストーンの「フェアなゲーム」をプレイしている。高パワーのフォーマットはそれに適さない。先月、レナサルが登場したときの深海都市で見たような、低パワーのフォーマットこそ、ビーストハンターが輝く場所なのだ。
    • このフォーマットで、ハンターが対処できない無茶苦茶なスタッツでクレイジーなターンを作る能力を持っているデッキはどれか覚えているだろうか? 祝福プリーストである。それがハンターを安定して倒す唯一の方法。
  • デーモンハンター
    • 遺物デーモンハンターは、非常に人気が高く、あまり強力でないことを考えると、成績が落ちることは予想していた。また、すべてのTier1デッキに負けている。それとは関係なくプレイヤーは遺物パッケージを楽しんでいるので、非常に成功したデザインだといえる。
    • しかし、我々はこのアーキタイプにおいて、ジェイスを含むフェルパッケージに面白いものを発見した。今ではより有望で、標準的な構築よりも試してみる価値があるように見える。
    • アグロデモハンは落ちたが、適切に構築すれば、勝率50%に迫る程度の良い結果が得られると信じている。プレイヤーは十分な数の1マナミニオンを採用しておらず、一方でクリクシスはこのデッキを殺している。クリクシスはマリガンで50%もキープされているので、さらに悪い結果になっている。それを見ているしかないのは苦痛だ。
  • プリースト
    • ナーガプリーストはまあ強い。ビッグニュースはないが、注意されることが増えたので勝率は低下した。マッチアップ分布は強力だが、ビーストハンターのような耐久力はない。このフォーマットで2番目に優れたデッキと言える。
    • 祝福(ミラクル)プリーストは先週より強くなっており、トップレジェンドではますますパワフルになっている。現環境で最も強力なデッキに対する唯一の信頼できる回答としてその価値は高まっており、ビーストハンターの急増は、ラダー全体でこのデッキが良くなっている理由と大きく関係している。また、ナーガプリーストに対しても有利になりつつある。さらに、このデッキはスキルの上限が高く、いくつかのマッチアップはトップレジェンドになると劇的に改善される(ビーストハンターはそのうちの1つ)。
    • エストプリーストの成績は低下している。比較的構築が落ち着いていて、改善の余地があまりないデッキ。つまり、メタが有利な方向にシフトしない中、洗練されてきた他のデッキに対する勝率を落としている傾向がある。
    • 泥棒プリーストはレジェンドのTop1000帯でもあまり印象的な成績ではないが、個人的な成功体験があり、プレイヤーたちがそれを支持するのは理解できる。
      • レジェンドランク1位になるとメタがますます狭くなる、つまりビーストハンターが増え、ナーガプリーストが増え、両方に対抗しようとする祝福プリーストが増えることは想像できるだろう。泥棒プリーストは、ビーストハンターと五分に近いマッチアップ(トップレベルのプレイでは50/50の傾向)を持ちながらナーガ/祝福プリーストを破壊するので、その特定のTier1内部のメタに対する難しい答えとなるのだ。
      • このデッキは、その特定の状況以外では非常に弱いデッキであり、より多様な環境において一貫して成功する選択肢とはなりえない。トップ・レジェンド以外ではプレイ不可能なほど低い成績だが、これはプレイするのが難しいデッキだからでもあり、悪いマッチアップがより多く見られるという、環境の違いでもある。
  • ローグ
    • エドウィンローグは全てのプリーストデッキに破壊されるので、エドウィンのナーフ後でも使えそうだった唯一の場所であるトップレジェンドが、このデッキにとって悪夢の環境になっている。もしプリーストが多いところにいるなら、このデッキで楽しい時間を過ごすことはできないだろう。
    • 泥棒ローグは、エドウィンローグよりは対プリーストに耐えるが、全体的なマッチアップ分布はより悪い。特に有利なデッキも不利なデッキもないので、勝率は50%前後を推移するだろう。30枚の方が勝率が高いかもしれない。もし今もまだレナサルにこだわっていたなら、もっと成績が落ち込んでいたかもしれない。
    • 爆弾ローグは非常に静かで、ほとんどのプレイヤーがプレイする気にならないが、最も成績の良いローグデッキ。サメローグはレジェンドトップでは少しずつ改良されてきており、これは環境で最もスキルを要するデッキなので理にかなっているが、それでもまだ素晴らしいとは言えない。
  • ドルイド
    • ランプドルイドの終焉」というニュースは大きく誇張されている。ダイヤモンド上位帯のメタは他のランクに比べてアグロドルイドやインプウォーロックが多いため少し荒れているが、レジェンドではきちんとした成績を残している。ナーフ前の構築から調整しているプレイヤーがあまりおらず、それも多少は痛手になっている。ナーフされたデッキは、あまり改良されない傾向にある。
    • アグロドルイドはランプドルイドの継続的な衰退により、ラダーの全てのランク帯でTier1から転落している。また、プリーストデッキに苦戦しているため、トップレジェンドでも苦戦している。
  • ウォーロック
    • インプウォーロックはラダー全体でTier1を維持している。ナーガプリーストと祝福プリーストに破壊されるが、他のほとんどのマッチアップはあまり怖くなく、勝てる見込みがある。ナーガプリースト/祝福プリーストの数に耐えられなくなるまでは、ラダーを登るための良い選択肢の1つ。
  • シャーマン
    • コントロールシャーマンは非常にバランスの取れたデッキのように見える。基本的に何にもカウンターされない一方で、祝福プリースト(《始原の波》による)以外は何もカウンターしない。当然、メタが落ち着けば勝率50%前後に突入することだろう。
  • メイジ
    • 骸骨メイジは勝率が回復し、ラダー全体で勝率50%前後を推移している。ビッグスペルメイジはあまり注目されていないが、良い結果を出している。ナーフ後のプレイ減少に惑わされることなかれ、メイジはあらゆるランク帯で非常に競争力がある。
  • ウォリアー
    • ウォリアーは突撃ウォリアー激怒ウォリアーでできる限りのことをやってきた。これらのデッキは今、ビーストハンターの台頭によって破壊されつつあり、競争力を高めるために行ってきた多くの進歩を覆されつつある。このクラスはあと少しのところまで来ているが、バフを活かすための良質なミニセットが必要。
  • パラディン

クラス別分析

ハンター

 ビーストハンターには、さらに強くなる方法があったことが判明した。先週紹介したオルタナティブ・ビーストハンターのリストは、完全に壊れているように見える。興味深いのは、サムローをカットしたにもかかわらず、インプ・ウォーロックとのマッチアップが一般的なビルドよりずっと良いことが判明したことだ。サムローの代わりに、より強力な序盤の動きを持つことで、ウォーロックに圧力をかけ、呪いを快適に発生させないようにすることで、ウォーロックに強くなっている。

 新ビルドになることで損をする唯一のマッチアップはアグロドルイド(5%ほど)だが、他のほぼすべてのマッチアップ(遺物デモハン、ランプドルイド、骸骨メイジ、すべてのプリースト、すべてのローグ、コントロールシャーマン)では全面的に利益を得ている。新ビルドを使うほうがよいだろう、間違いなく。

 プレイヤーからは、《貪食のデヴォーラー》をデッキから削るべきだという意見がよく聞かれる。我々の回答は……「貪食こそパワー」である。現在の環境でデヴォーラーをカットするのは、縛りプレイでしかない。

ハンター:クラスレーダー

ぶっ壊れビーストハンター

野生精種・クエストハンター

巻き添え・フェイスハンター

デーモンハンター

 遺物デーモンハンターのジェイス/フェル型は、新環境で良いスタートを切ることができず、標準ビルドよりも劣っているように見えていたが、これはビルドが洗練されていなかったせいかもしれない。事態は変わり、今は他のどのビルドよりもフェル型が優れているように見える。

 McBanterFaceは、フェル遺物デモハンにザイラグを入れることでブレイクスルーを起こした。ザイラグは以前この型から抜かれていたが、このミニオンはこのデッキにとって重要な勝ち筋だった。剣匠オオカニもまた、この型では一般的でないカードだが、おそらく入れるべきだろう。ナーガプリースト・祝福プリーストが多い場合は、このテック枠にヒトデを採用してもよい。

 ラダーが高くなるほど、フェル遺物は純遺物よりも成績が良い。我々は、プラチナ以上ならばこれが最高のビルドであると推測している。

 アグロデーモンハンターから《クリクシス》をカットするのは正解のようで、掲載のビルドは平均的なビルドよりもずっと強い。その差は全体の勝率で2-3%程度なので、最適化すればアグロデモハンは50%近い勝率になるはずだ。ほとんどの構築は1ドロップを十分に採用せず、クリクシスに時間を浪費しているだけで、完全にポテンシャルを殺している。

デーモンハンター:クラスレーダー

フェル遺物デモハン

ルーペ・アグロデモハン

プリースト

 プリーストは、4つの異なるアーキタイプが重要な役割を担っており、このフォーマットへの影響力はますます大きくなっている。

 泥棒プリーストは、このクラスで登場した最新の戦略である。明確なフィニッシャーを持たずに相手を削り取る消耗型の戦略であり、そこがクエストプリーストと異なるところである。明確なゲームプランがなく、盗んだカードや生成したカードによってプレイの軸を変える必要があるため、クエストプリーストと比べて扱うのが難しくなっている。また成功するためには特定のマッチアップ(ナーガプリ/祝福プリ)と会えることに大きく依存しており、確定コンボを持っているレイトゲーム戦略(遺物デモハン/ランプドルイド/骸骨メイジ)に破壊される、極めて偏ったデッキ。

 Gloryによって革新され、Bunnyhopporによって普及した、最も一般的な構築にはほとんど問題がない。ひどいカードは入っていないが、実験的にカードを追加するならば、道を譲るために最初に切ることになるのはブランとムロゾンドになるだろう。

 ナーガプリーストは非常に良い位置に留まっている。そのプレイの増加はいくつかのカウンタープレイを招いたが、そのほとんどはプリースト自身によるもの。祝福(ミラクル)プリーストは、ビーストハンターとナーガプリーストという環境のトップ2デッキに対して強力なマッチアップなので、より強くなっている。ビーストハンターに確実にカウンターできるのは祝福プリだけ。

プリースト:クラスレーダー

黄金のスタンダード型クエストプリースト

泥棒プリースト

恩寵・ナーガプリースト

恩寵・祝福プリースト

スタンダードイノシシプリースト

ローグ

 1週間分のデータを観察し、非レナサル型の泥棒ローグの使用数も増加した結果、30枚型は40枚型よりも優れているとわかった。ローグは生き残ることよりも、パワースパイクをドローすることに依存するようになり、ラダーが高くなるほどパワーの差は大きくなる。レナサルの認知上のパワーは揺るがないものであるため、大してメリットが無くても惰性でアーキタイプに忍び込んでしまう。

 大当たり/トリックスターによるインチキを実行するためのデッキは、このコンボをより確実に引きたい。30枚目の採用枠は《逃げ足》か《デナスリアス》。この2枚のカードの強さはかなり接近しており、我々にも決めるのが難しい。デナスリアスはメイジ、クエスト/泥棒プリースト、他の泥棒ローグに対して劇的に優れているが、他のほとんどのマッチアップ(デモハン、ドルイド、ハンター、シャーマン)では逃げ足の方が優れている。そう、デナスリアスはレナサルでない構築で、影隠れがなくても問題なく機能する。

ローグ:クラスレーダー

凶悪なる一撃・エドウィンローグ

大当たり・泥棒ローグ

煙幕・機雷ローグ

ミラクルサメローグ

ドルイド

 ランプドルイドから巫女とアイヴァスをカットしても予期せぬ副作用はなかったので、先週の防御型ビルドはうまく機能しているようだ。アグロドルイドは、メタの展開が都合よくいっていないため、明らかに勢いを失っているが、それでもそこそこ強い。

ドルイド:クラスレーダー

防御型ランプドルイド

伝令・アグロドルイド

ウォーロック

 インプウォーロックはかなり強い。呪いビルドが最も人気だが、デナスリアス型も適切な調整をすればまだ非常に良い性能を発揮するし、呪いよりも強いかもしれない。一般的な経験則では、呪い型は低速で消耗戦寄りなマッチアップ(メイジ、泥棒/クエストプリースト)で強く、デナスリアス型はそれ以外(ドルイド、ハンター、ローグ)で強いと言われている。

ウォーロック:クラスレーダー

呪い・インプウォーロック
デナスリアス・インプウォーロック

シャーマン

 コントロールシャーマンの構築論では39枚のカードが固定されており、マーロックホームズとレイドボス・オニクシアはどちらも40枚目として十分な性能を持っている。コントロールシャーマンの平均ゲーム時間は約9.5ターンなので、オニクシアは出るのに十分なアップタイムがあり、出せれば大抵は非常にインパクトのあるカードとなる。デナスリアスやデヴォーラーとも良いシナジーがある。マーロックホームズは、ナーフ後にメタがスローダウンしたため、パッチ後に少し良くなったように見える。

シャーマン:クラスレーダー

XLコントロールシャーマン

メイジ

 骸骨メイジは回復し、ラダー全体で勝率50%のデッキのようだ。30枚型と40枚型はどちらも同じくらいプレイ可能。ビッグスペルメイジの推奨リストには変更はない。このクラスはナーフされたためあまりプレイされていないが、まだ十分に機能している。

メイジ:クラスレーダー

M・骸骨メイジ
XL・骸骨メイジ

M・ビッグスペルメイジ

ウォリアー

 ウォリアーは十分強いとは言えないようだ。メタから取り残されたようなこのクラスは、競技性のギリギリ端に留まっており、ついていくのに必死である。突撃ウォリアー激怒(自傷)ウォリアーも、これ以上の革新の余地はない。どちらも傷を持った戦略であり、競争するためには新しいカードが必要。

ウォリアー:クラスレーダー

プレイ可能な激怒ウォリアー

ガルヴァンガー・突撃ウォリアー

パラディン

 パラディンはやっぱり生きているかもしれない。レナサルとデナスリアスを搭載した新しいコントロールパラディンのビルドが登場し、有望視されている。その期待上の潜在的パワーレベルは、コントロールシャーマンに匹敵しており、この2つのデッキの間には多くの類似点が見られる。この構築はビーストハンターと遺物デモハンとのマッチアップが五分近く、《平等》と《正義の防御》のおかげでナーガプリーストと祝福プリーストを破壊している。《塗油の騎士》によって、それらの重要な除去をより引きやすくなっている。レイトゲームに関してはシャーマンほど多芸ではないが、《ライトフォージのキャリエル》、《ミスター・スマイト》、《デナスリアス》によるフィニッシュの可能性はまだ残っている。刺激的ではないものの、効果的に40点ヘルスとミニオンの山を利用している。

パラディン:クラスレーダー

だいぶ弱いピュアパラディン

レナサルコントロールパラディン

今週のメタブレイカ

 現在ビーストハンターが見せているようなパワーとマッチアップ分布を、もしローグやドルイドやメイジやプリーストのデッキが見せたとしたらどうなるかは想像に難くない。そのデッキはおそらく現在のビーストハンターの2倍のプレイ率を記録し、このフォーマットを制圧することだろう。

 ありがたいことに、ビーストハンターは「フェア」なボードベースのプレイスタイルを採用したデッキで、見た目のインパクトもなく、負けた相手から大きな怒りを買うわけでもない。ナーフが話題になる前であり、フォーマットを揺るがす可能性のあるミニセットの直前でもあり、このデッキにとって、環境を支配するには完璧なタイミングだったと言えよう。フォーマットのパワーレベルが上がれば、このデッキの支配力も弱まるだろうから、今後登場するカードがどれだけ強力なものになるか次第である。

 とりあえず今は、ゲームの難易度を下げ、このデッキでひたすら勝ちましょう。掲載の構築は純粋にぶっ壊れである。序盤は1マナミニオンを増やした方が安定する。スノーボールは《衝角の乗騎》でより安定する。《コドーベイン》と《追跡術》は、このデッキが強いカードを見つけやすくしてくれる。盤面が常に優勢であれば、サムローは必要ない。

ビーストハンター

 お疲れ様でした

 

 

 『ディスコ・エリジウム』、先日クリアしました。正直なところ、あまり万人におすすめはできないですね。一部の狂った人にしか刺さらないと思います。配信映えもしないし、政治ネタを連発するので話題にしづらい。僕は感動で泣いたんですが……