虚無層

exit from society

vS241(ナスリア城④・2022/9/16)雑翻訳

 最近ニコニコ動画をまた見始めたんですが、なんで離れていたのか分からないくらい良いサイトですね?

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-241/

クラス・アーキタイプ使用率解説

 バランス調整は非常に大きな影響を与えており、環境で最多デッキとなった遺物デーモンハンターの台頭がそのことをよく表している。このデッキは毎日プレイ数が増え続け、高ランクほど多く、プレイ率は20%に近づいている。断末魔パッケージはカットされ、代わりに《猛毒スコーピッド》や《ナーガ校の先生》などのバリューカードが採用されている。アグロデーモンハンターも見られるが、遺物よりは少ない。

 ドルイドは今でもゲーム内で最も人気のあるクラスの1つだが、ランプドルイドアグロドルイドも共に減少し続けている。ランプドルイドはガフの大きなナーフを受けており、アグロドルイドがパッチ前に強い結果を出していたのはランプドルイドが多かったからである。

 プリーストの4つのアーキタイプはどれも変わらず、このクラスは人気を博している。エストプリーストは多くのプレイヤーに愛用されているデッキ。ナーガプリースト祝福プリーストはトップレジェンドでより目立つようになった。イノシシプリーストもわずかにプレイされている。

 エドウィンローグはバランス調整の影響を大きく受けており、このデッキが目立つのはレジェンドのみ。泥棒ローグが目を覚ましたようで、ほとんどはレナサルを採用しており、レジェンドトップ以外ではこのクラスで最も人気のあるデッキになっている。サメローグと機雷ローグもほんの少しプレイされているようだ。

 ドルイドとメイジのナーフ、ナーガ校の先生のバフに後押しされ、コントロールシャーマンが復活し、再びトップメタを争う選手としての地位を確立しようとしている。

 ハンターもまた、バランス調整の恩恵を受けた一人。ビーストハンターはプレイ数が急増し、クラスのほとんどを占めるようになり、フェイスハンターは低いプレイ率にとどまっている。ナーフされたエストハンターはラダーの下位ランクでは使われているようだ。

 インプウォーロックも増加している。ケルサスのナーフにより、呪いパッケージ入りのビルドがほとんど占めるようになった。インプ抜きの呪いウォーロックはほとんどプレイされていない。

 メイジはプレイ率ではドルイドよりも落ち込んでいる。まだ使われているが、ラダーが上がるにつれて徐々に少なくなっていく。しかし、ビッグスペルメイジ骸骨メイジもまだ戦えるようだ。 現在のプレイ率は停滞している。

 ウォリアーは少し興味を集めたが、まだ充分な注目を引いていない。激怒ウォリアー突撃ウォリアーが最も目立つアーキタイプで、ガルヴァンガーがフィニッシャーとして復活を試みている。

 パラディンはほとんど誰にも気にされていない。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

 このレポートはパッチの最初の4日間のデータを利用しており、それによるユニークな特徴が出ている。構築がすでに固まっているアグロデッキが好調な一方で、まだそれほど強力に見えないアーキタイプの中にも、解明に時間が必要なものもある。驚くほどのことはない。

  • デーモンハンター
    • 遺物デーモンハンターはそれほど熱くはない。このデッキはラダー全体で勝率50%前後を推移しており、その高い人気がカウンターを引き寄せたために、勝率の大幅な低下につながっている可能性が高い。ハンター、ナーガ/祝福プリースト、インプウォーロック、ローグのいずれも非常に効果的に有利を取っている。ビルドの改良性にも疑問があるが、一方で、適応しなければ来週には成績崩壊してしまうかもしれない。骸骨メイジやランプドルイドのような、メタ全体から狙われながらもそこそこの勝率を保っているデッキとは違う。それらに比べれば、デーモンハンターは”簡単な獲物”だ。
    • アグロデーモンハンターは若干成績が悪いが、明らかな改善の余地があり、最終的には遺物デモハンよりも強くなるかもしれない。Tier2より良くなることは期待できないが、環境における堅実な選択肢になるはずだ。
  • ドルイド
    • ランプドルイドはバランス調整によって見た目にも明らかに弱体化したが、我々は見捨てるつもりはない。新環境に適応し、回復するためにできることがいくつかあるのは間違いない。重要なのは、もう圧倒的使用率で環境を支配するようなことはできなくなったということだ。よりメタに影響されるデッキになった。ガフへのナーフは、その競争力を維持しつつも、レイトゲームの支配力を減らすことに成功している。
    • アグロドルイドはラダー全体で非常に良い成績を出し、現在もレジェンドへ上るための良い選択肢だが、成功を収めるためにはランプドルイドと対戦できるかどうかにかなり依存する。来週以降の増加が予想されるデッキに対しては、特に優れているとは言えない。
  • プリースト
    • すまない、Feno。でもナーガプリーストは確かにぶっ壊れだ。(*1)
    • 公平に見て、私たちは現在のナーガプリーストの強さについてはあまり心配していない。なぜなら、明らかにランプドルイドと遺物デーモンハンターの高い人気に乗じているからだ。もしこのデッキのプレイ率がもっと高ければ、このレベルの成績を維持できるとは思えない。このアーキタイプが流行した場合、それを罰するための回答は既に用意されているし、他のデッキがこのデッキに対するパフォーマンスを向上させるための簡単な調整も用意されている。このデッキは歴史的に、あまり多くのプレイヤーを惹きつけていないので、どのランク帯であろうとプレイ率が15%以上になり、問題となるとは思えない。
    • エストプリーストはまあまあ。現状の圧倒的な人気に見合うほどの強さではないが、楽しんでプレイしている人たちの意欲をそぐほど弱いわけでもない。それでも、対面マッチアップに大きく依存する、非常に偏ったデッキであることには変わりない。ありがたいことに、他のほとんどのデッキはこれほど高いマッチアップ極性を示すことはない。フォーマットは平準化されたのだ。
    • 祝福(ミラクル)プリーストはナーガプリーストに比べて、さらにトップレジェンドに特化したデッキ。プレイがより難しいデッキであるため、下位ランクではあまり性能が良くない。ハンターやローグなどの特定のマッチアップではより良いパフォーマンスを発揮するが、大型除去にかなり弱いので、全体的には悪い。
    • イノシシプリーストはレジェンドトップでさえも強いとは思えないし、その弱いマッチアップ分布がこれ以上良くなるとも思えない。
  • ローグ
    • エドウィン(テンポ)ローグは現在、レジェンド・ランクでそれなりに強いだけのデッキ。あまり熟練していないプレイヤーを成功に導くほどの素のパワーはなく、ラダーのどこでもTier1には入っていない。
    • 泥棒ローグはパッチ後、大幅に性能が向上した。このデッキは、人々の想像の産物ではなく、リアルのデッキとなったのだ。高レベルほど成績が上がる理由は複数あり、高めのスキル上限と、デモハンの増加(全てのローグデッキが助かる)、そして低ランクではデッキリストの最適化が進んでいないことなど。アーキタイプのデータはほとんどがレナサル構築による。
    • 機雷ローグもランクが高いほど良い成績を出すデッキだが、これは単に環境が有利なためだと思われる。遺物デーモンハンターを朝飯前に食らう。他のマッチアップでは特に秀でていない。
    • エドウィンのナーフは、サメローグに大きなダメージを与えたようだ。
  • シャーマン
    • コントロールシャーマンは、マッチアップ分布の均等な、非常にバランスのいいデッキに戻りつつある。《降雪の守護者》の喪失は、インプウォーロックやビーストハンターといったマッチアップがより困難になることを意味する。それらは「問題のある」マッチアップだが、勝率は45~55で、ちょっとした調整で改善することができる。もしあなたが誰との対戦でもチャンスがあるデッキをプレイしたいのであれば、これがそのデッキだ。
  • ハンター
    • これはパッチ初期の”ハンター税”である可能性も高いが、果たして我々は、ビーストハンターがぶっ壊れになるほど、全てをナーフしただろうか? このデッキはラダー全体で非常に強力に見え、無茶苦茶なマッチアップ分布と、ほとんどカウンターが存在しない(祝福プリーストが唯一の信頼できるカウンターだ!)ことが特徴。ここ数日のビーストハンターのプレイは、ハースストーンを「イージーモード」でプレイしているようなものだった。このレポートを書いている時点ではまだ勝率が下がっている様子はないが、来週どうなっているかを見てから結論を出したい。
    • フェイスハンターでは、我々ははっきりと勝率の低下を見ることができる。このデッキは低ランクでは強力なままだが、高ランクでは成績の低下が予想される。勝率は非常に高いものの、ビーストハンターに比べると下位互換のような状態となっており、低いプレイ率にとどまる可能性がある。
    • エストハンターがナーフされなかったら、今ごろ環境は無茶苦茶になっていただろう。そのマッチアップ分布は、クエストの最初のフェイズをナーフされてからずっと悪化しており、私たちは多くの悩みを救われた。ビーストハンター、ドルイド、シャーマンへの対処に大きな問題を抱え、Tier 3に留まっている。
  • ウォーロック
    • インプウォーロックは、他の改良されたアグロデッキの多くと同様、良い感じだ。遺物デーモンハンターがゲーム序盤に受け身であることは非常に魅力的。このフォーマットで成功しているいくつかのデッキに対してはあまり良い結果を残せていないので、時間が経つにつれてより困難な状況になることが予想される。とはいえ、良いポジションに留まるはずだ。
  • メイジ
    • メイジは明らかに弱体化しているが、死んだわけでもない。ビッグスペルメイジは全てのランク帯でプラスの勝率を示している。骸骨メイジは時間の経過とともに性能が向上しており、新環境とナーフにうまく適応することができれば、メタの中で良い位置につくことができるだろう。圧倒的に優勢なクラスではなくなったが、それでも非常に競争力のあるクラス。
  • ウォリアー
    • 激怒(自傷)ウォリアーは五分に近い。このデッキが簡単に性能を向上させることが可能な方法が判明している。素晴らしいデッキではないかもしれないが、これを楽しむ人たちにとって、より良いものに感じられるはずだ。ミニセットからの新カードに期待したい。
    • 突撃ウォリアーはラダーでTier3に入っており、決して恥ずかしくない選択肢である。その勝ち筋はかなり脅威的であり、新しい構築では非常に早くそれをサーチすることができる。コンボパーツが重複しているので、シオターもそれほど大きな問題ではない。問題は、来週以降のメタがこのカードに対してより敵対的になる可能性が非常に高いことで、これから来るトレンドに耐えられるかどうかは楽観視できない。ビーストハンターのマッチアップは非常に難しい。
  • パラディン
    • パラディンは今週のパワーランキング表には間に合わなかったが、来週は間に合いそうだ。ピュアパラディンは、現在Tier3程度と推定される。問題は、改善の余地がないことで、取り残される可能性があるということだ。このクラス内で有望な新要素を見たことがない。バナナをデカくするだけでは不足。(*2)

*1: 海外プレイヤーFenoによる以下のツイートに関連するものとみられる。

 (雑翻訳:vSが「プリーストは弱い」という(嘘の)レポートを出せば、環境がぶっ壊れてラダーがプレイ不可能になる事態を避けることができるのでは?)

*2: 今回のバランス調整でバフされたパラディンのカード《アライアンスの旗持ち》は、英語圏のカード名(Alliance Bannerman)をもじってBanana-manと呼ばれることがある。

クラス別分析

デーモンハンター

 遺物デーモンハンターはこのフォーマットで最も人気のあるデッキとなったが、プレイヤー層の信頼にちゃんと答えているかというと、そうでもないようだ。まともなデッキではあるが、最強というには程遠い。しかし、その構築に関しては、デッキを改善できるような興味深い発見がいくつかある。

 このデッキの全ては、遺物を引き、できるだけ早くプレイすることだけだ。《猛毒スコーピッド》や《ナーガ校の先生》は遺物を発見することができるのでこのデッキでプレイされているが、より安定して遺物を見つけることが可能で、印象的な数値を示している別のカードがプレイされはじめている:《寄るべなき魂》だ! 《遺物庫》はこのデッキで最も重要なカードだが、それを見つけても遺物を引けないという状況がある。《寄るべなき魂》は、ゲームプランに安定性を持たせてくれる。

 もう1つ、もっと試してみる価値のある奇妙なカードが《フェイリン大使》。これは《偶像崩し》と素晴らしいシナジーを持ち、これを非常に強力で安定したボードクリアに変える。フィンレーとのシナジーは重要ではない。遺物デモハンは特定のカードのパッケージを見つけることに大きく依存しているため、それだけでフィンレーはこのデッキで充分にパフォーマンスを発揮する。

 比べると、《混沌一閃》にはあまり納得していない。これは本当に意味のない、枠埋め用のカードだ。《アレクストラーザ》も人気はあるがフィニッシャーとしては微妙で、《デナスリアス》でさえもあまり良くはないが、今のところ残している(アレクよりはマシなようだ)。

 シオターをデッキに入れることに我々は疑問を感じている。ほとんどの対戦で、遺物デモハンは相手のゲームプランを崩そうとするよりも、自分のゲームプランに集中した方が成功しやすい(クエストプリーストやランプドルイドが良い例。これらのマッチアップでシオターは必要ないのだ)。シオターが活躍する唯一の人気マッチアップはミラーで、対戦相手から遺物を奪うことで、対戦相手を後退させつつ、自分のゲームプランをさらに強化できる。あなたがどうしてもシオターを入れたいのなら、《側面奇襲》を入れ替えることができる。

 しかし、このデッキだけがこのクラスのすべてではない。アグロデーモンハンターも生命の兆しを見せており、構築を改良すれば遺物デモハンより強い可能性さえある。有名な構築では、このデッキが切望している1マナミニオンを十分に動かすことができない。《敏速の秘印》はこのアーキタイプには遅すぎるし、《貪欲なるクリクシス》は”釣り”のようだ! このレジェンドをクラフトする必要はない。

デーモンハンター:クラスレーダー

フェイリン・遺物デモハン

ルーペ・アグロデモハン

ドルイド

 ランプドルイドは《野生の心のガフ》の弱体化によって厳しい状況に立たされているが、それでもガフがこのデッキの最強カードであることに変わりはない。このアーキタイプを調べた結果、アーキタイプが死ぬおそれはないとわかったが、ガフのナーフによって興味深い効果がもたらされており、いくつかの調整が必要だ。

 ガフのナーフによって最も大きな打撃を受けたカードは、巫女とアイヴァスの2枚だ。両カードとも、パワーターンに到達するためにはドルイドが素早くランプ・アップする必要があり、我々はパッチ後に彼らの指標が大きく低下するのを目の当たりにした。より生存力を高めるために、これらのカードはカットすることを提唱する。

 より生存力を高めることが今の課題。ランプドルイドのレイトゲームはまだ非常に良いので、そこに到達するだけで良い。《ダマラセヒトデ》は、ナーフされたにもかかわらず、現在のメタにおいて非常に重要であり、ナーガプリーストの台頭後にはさらに重要性が増すと思われる。《連爆の魔術師》もまた、現在のメタでは信じられないほど重要。私たちはこの2種類のテックカードを、どちらも2枚採用することを推奨している。

 アグロドルイドは変わっていない。ランプドルイドが減ったことでパワーが落ちたが、メイジのナーフがそれを相殺した。このデッキにとって、極端なフォーマットではなく、今では多くの接戦がある、バランスの取れた環境になった。

ドルイド:クラスレーダー

防御型ランプドルイド

伝令・アグロドルイド

プリースト

 プリーストは、複数の競争力のあるデッキがあり、メタの中では良い位置にいる。

 高レベル帯ではローグをカウンターすることがそれほど重要でないため、エストプリーストの環境での地位は悪化しているが、ラダー全体でメイジとランプドルイドが衰退していることは評価できる。これによって、遺物デモハンの台頭にもある程度耐えられるようになっている。パッチ前に判明したデッキリストは今も強い。糾弾と光爆弾を1枚ずつ減らしたのは完璧だったようだ。

 ナーガプリーストは、このフォーマットで一強とは言えないまでも、最強デッキの1つとして活躍している。《ナーガ校の先生》へのバフは特に重要で、このデッキは先生がまだ4/3だったときからプレイしていた唯一のデッキだった。有利なメタ・トレンドの上に《ダマラセヒトデ》のナーフを加えれば、恐ろしいデッキの出来上がりだが、このデッキのプレイが急増した場合に備えて、良い回答が既に準備されているのは確かだ。パッチ前から構築を変更する必要はない。

 祝福(ミラクル)プリーストは有用性がやや狭く、全体的にはナーガよりも悪いデッキと言える。ハンターやローグは、その”吹き飛ばしターン”に対処する手段がないため、これらに対してはより良いパフォーマンスを発揮する。

 イノシシプリーストは、高レベルでも最弱のプリーストデッキのようだ。このフォーマットで最も人気があり強力なデッキのいくつかに対して、非常に悪いマッチアップを持っている。

プリースト:クラスレーダー

ゴールデンスタンダード構築クエストプリースト

恩寵・ナーガプリースト

恩寵・祝福プリースト

スタンダードイノシシプリースト

ローグ

 エドウィン(テンポ)ローグはナーフによって、まだ競争力があるとはいえ、高レベル帯で最良のデッキではなくなってしまった。エドウィンは依然としてこのアーキタイプの要となるカードであり、パッチ前の構築を調整するメリットはないだろう。

 泥棒ローグはバランス調整のおかげでより良くなった。ほとんどのビルドがレナサルを採用しているが、30枚のリストより優れているかどうか分からないので、今のところ両方掲載している。私たちは30枚ビルドに関するデータをほとんど持っていないので、掲載のリストが絶対とは思わないでほしい。

 《逃げ足》とエドウィンはレナサル泥棒ローグをもう少し安定させるのに役立つ。《マーロック・ホームズ》の性能は、《クモ戦車》(*昔のカード。同じスタッツで能力なし)と同程度。

 機雷ローグは変わっていない。サメ(ミラクル)ローグエドウィンへのナーフで大きく後退している。

ローグ:クラスレーダー

凶悪なる一撃・エドウィンローグ

大当たり・泥棒ローグ
XL泥棒ローグ

煙幕・機雷ローグ

ミラクルサメローグ

シャーマン

 コントロールシャーマンは再び強くなったようだ。ドルイドとメイジのナーフから恩恵を受けただけでなく、ナーガ校の先生という定番カードにバフも得ている。

 ラダーで最も一般的な構築はMeatiのNo.1レジェンドリストだが、これにはいくつかの調整が必要。《貪食のデヴォーラー》は2枚採用すべきで、このカードは1枚だけ採用するにはあまりにも多くのマッチアップにおいて優秀すぎる。《汚物の処理係》は《ナーガ校の先生》の追加によりパワーダウンしている。《ワイルドポーの洞窟》も合わせると、4マナの枠は今や混雑しすぎている。40枚目のカードは謎だが、もしかしたら《マーロック・ホームズ》が解いてくれるかもしれない! しかし、もっと良いカードがあるがプレイされていない、という可能性もある。この提案にまだデータはないが、《レイドボス・オニクシア》が気になっている。シャーマンはレイトゲームのスイングカードがどうしても欲しいようで、《オニクシア》は3枚目の《デヴォーラー》、つまり相手の大きな盤面を処理するための手段と考えることができる。

シャーマン:クラスレーダー

XLコントロールシャーマン

ハンター

 ビーストハンターは、このフォーマットでトップクラスの性能を誇る。今回は、数週間前に調整した、パッチ後にラダーを荒らしているのと同じ構築を紹介するが、このデッキにいくつか調整を加えることにも興味があるので、別の構築も紹介したい。

 サムローはアグロドルイドとインプウォーロックに非常に強いが、それ以外には非常に弱い。このため、《城の犬舎》と同様、カットしてもよいかもしれない。《底掘レ1-1》は強いカードになるために6枚の1マナミニオンを必要とするので、《アイアンディープのトログ》を追加した。また、《鹿の突撃》は弱いので、《衝角の乗騎》と入れ替えた。これにより、1マナミニオンと底掘レ1-1による序盤のスノーボールの可能性がさらに高くなる。最後に、《追跡術》と《バラク・コドーベイン》を《品種改良者》の代わりのドローエンジンとして追加している。

 オルタナティブ構築は、遅いデッキにはより強く、アグロデッキには弱くなると考えている。

 フェイスハンターも良い成績を出しているが、環境がより洗練されていけば落ちていくのは目に見えている。私たちは、2枚目の《巻き添え被害》は2つ目の《速射の一矢》よりも常に優れていると考えている。

 ナーフされたエストハンターに変更はない。

ハンター:クラスレーダー

デヴォーラスリアス・ビーストハンター
オルタナティブ・ビーストハンター

野生精種・クエストハンター

巻き添え・フェイスハンター

ウォーロック

 インプウォーロックはバランス調整の恩恵を大きく受けており、呪いビルドは絶好調のようだ。ランプドルイドの衰退は、盤面を通して圧力をかけることの重要性が低くなったことを意味し、このデッキの遅いヴァリアントがより良く機能することを意味する(ブラン、3マナの方のタムシン、接触)。

 しかし、デナスリアス構築もまだ死んではいないかもしれない。ケルサスパッケージをカットしても、いくつかのマッチアップ(ハンター、ドルイド、ローグ)で、呪い型よりも良いパフォーマンスを発揮する、十分に機能するリストとなる。予備データに基づけば、総合的には呪いビルドと同じくらい強いものになるかもしれない。

ウォーロック:クラスレーダー

呪い・インプウォーロック
デナスリアス・インプウォーロック

メイジ

 メイジは弱くなったが、死んだわけではない。私たちは当初、骸骨メイジがレナサルに完全に依存することになると考えていたが、30枚の構築も同じようにプレイ可能であるようだ。

 やや意外な結果としては、ハンターに対して30枚はさほど悪くなく、これはライフレース能力が非常に優れているため。これは、ゲームを引き延ばしてレースに持ち込まれないことを好む、受動的な遺物デーモンハンターに対しても当てはまる。30枚骸骨メイジはアグロ的にプレイするようにできているので、このデッキではシオターが以前より悪くなっていることにも気づいた。我々は以前《スィヴァーラ》を叩いており、彼女は現在も素晴らしいカードではないものの、むしろ現在のフォーマットではシオターよりも彼女のほうが必要だ。

 レナサル構築は変わっていないが、いくつかの実験をお勧めしたい。ビッグスペル・パッケージはまだ入れる価値があるとは思えないし、《骨々ドカン》はメイジ・ミラーの減少で大きく落ち込んでいる。今回の実験対象は9枚(《喚起師》、《ヨウム》、《ルーン》、《骨々ドカン》、《ケルスザード》)だ。

 ビッグスペルメイジの方が強そうだ。アグロドルイドが減少したためレナサル構築が弱くなっており、30枚のリストをプレイする必要がある。また、《ナーガ校の先生》のバフにより、このカードとブランの同時採用が有力候補となっており、むしろ骸骨メイジにも《先生》の採用を検討すべきかと思われる。問題は《ダマラセヒトデ》と《連爆の魔術師》がそれぞれナーガプリーストとビーストハンターのマッチアップによって次週以降強くなる可能性が高く、スペースを確保するのが難しいことだ。ともかくシオターはカットすべきだ。

メイジ:クラスレーダー

M・骸骨メイジ
XL・骸骨メイジ

M・ビッグスペルメイジ

ウォリアー

 激怒(自傷)ウォリアーは構築が改良されれば、本物のデッキになるかもしれない。激怒ウォリアーで成功する鍵は、マナカーブを低くし、極めてアグロ的になること。このフォーマットで最も人気のある2つのデッキ(遺物デモハン、ランプドルイド)は、序盤のゲームが極めて受動的なので、掲載の構築はスノーボールを最大化するものである。レイトゲームは気にしなくていい。どうせそこに到達した時点で勝てないので。

 突撃ウォリアーも登場し、拡張版発売以来、すべての遅いウォリアーデッキよりも競争力がありそうだ。《鮮赤の深淵》はこのデッキで《苦痛の侍祭》/《止めの一撃》/突撃ミニオンの起動スイッチとして非常によく機能する。ナーガプリーストが台頭してくると《止めの一撃》がより重要になると思われるので、2枚運用して《強打》を抜くことをお勧めする。《重装鎧》も強打より優れたカード。

 この構築の良いところは、コンボパーツが重複しているため、シオターへの耐性が高いこと。《アズシャラ女王》の《潮の指輪》は《前線に出るぞ!》の2枚目のコピーとして機能することができる。グロマッシュはガルヴァンガーの代替になる。これらのカードのうち1枚が奪われても、ゲームは終わらない。

ウォリアー:クラスレーダー

プレイアブルな自傷ウォリアー

ガルヴァンガー・突撃ウォリアー

パラディン

 どこかでパラディンの復活を聞いたかもしれないが、我々は見ていない。その少ない試合サンプルから、ピュアパラディンはTier3程度と思われる。このクラスの中で、他に期待できるデッキはない。来週も何も見つからなければ、ウーサーをミニセット待機室に置いておくのが無難だろう。

パラディン:クラスレーダー

残念ピュアパラディン

今週のメタブレイカ

 現在のメタはまだ発展途上であり、大げさなことを言うのは早計だが、この2つのデッキはまだあまりプレイされていないにもかかわらず、現在、他のデッキを圧倒的に引き離している。

 ビーストハンターはカウンターが極めて難しそうで、メタが改良によって追いつくしかない。来週、これがパッチ初期の蜃気楼なのか、それとも本物なのかを確認する必要がある。

 ナーガプリーストは、4ターンの間何もせずに座っている遺物デーモンハンターとランプドルイドでいっぱいの、ラフなフィールドを悪用している。ヘビのカツラを着けることが嫌でなければ、ナーガプリーストは現在素晴らしい結果を出しているが、このデッキのプレイが急増した場合に備えた回答はすでに用意されている。

エドウィンローグ

ビッグスペルメイジ

 お疲れ様でした

 

 ローグウィズデッドというスマホゲームに時間を吸われています。面白いというか、まあ……時間を吸われるゲームですね。一応無料ですが広告を(一ヵ月間)消すのに1500円かかるので、実質1500円のゲームです。暇つぶしには向いてると思います。ローグライク要素はないです。