虚無層

exit from society

vS Report 249(リッチキング①・2022/12/16)雑翻訳

 最近、毎食後3錠のビオフェルミンを始めたんですが、めちゃくちゃ良いです。一か月続けたほうがいいらしいので頑張ります。

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-249/

クラス使用率解説

 デスナイト・クラスの発売は熱狂的に始まったが、その最初の歓声はすぐに涙に変わっている。ラダーを上がれば上がるほど、このクラスを目にすることは少なくなり、拡張版のリリース以来、激減の一途をたどっているのだ。それでもプレイヤーはこのクラスをうまく機能させようとしており、そのおかげで人気を保っている。血コントロールが最も人気のある戦略であり、凍気コントロール不浄アグロの構築はそれに比べると少ない。

 ローグはそれとは逆の方向に進んでおり、そのプレイ率は劇的かつ継続的に急上昇し、高ランクでは特に大きな使用率を示している。《増蝕グール》を搭載した断末魔ローグは、今年のスタンダードで最も成長したデッキといえる。それに比べるとラクルローグはトップレジェンドで多い。泥棒(大当たり)ローグも数は少ないが存在する。

 エストデーモンハンターはレジェンド上位のデッキの中で最も急上昇しており、最近発見されて以来その使用率は絶対的で、このデッキ単独で20%のプレイ率を達成するペースだ。レジェンド以外では、呪文パッケージを搭載したフェル遺物デーモンハンターの方が多い。

 ランプドルイドはデスナイトクラスを非常に効果的にカウンターすることで強力にスタートしたが、デナスリアスのナーフ以来、徐々に衰退の一途をたどっている。アグロドルイドは拡張前と同様のプレイ率を維持し、ランプドルイドを捕食し、スローで受け身なデッキだと勘違いした対戦相手を驚かせている。

 相手の手札ミニオンを繰り返し《疫病スプレッダー》に変えることに焦点を当てた消耗戦型コントロールデッキである疫病プリーストが、このクラスで最も人気を集めている。エストプリーストは少数派で、祝福(ミラクル)プリーストはレジェンドトップで再び頭角を現している。

 ピュアパラディンは、このセットで獲得したより攻撃的なパッケージの後ろ盾によって復活を遂げている。レイトゲームで戦うデッキとしては、獄吏王コントロールパラディンのほかにも、カザカサンドラゴンパラディンが存在する。

 他のクラスはひどく過疎っている。ウォーロックはほとんど新セットを無視してインプを使っており、少しだけ魂壺も使っている。ビッグスペルメイジは安定したプレイが見られる唯一のメイジデッキだが、それでもあまり強力ではない。進化シャーマンも人気がなく、コントロールシャーマンとゾンビシャーマンがかろうじて見える。スピッターハンターはショックスピッターのナーフを受けて落ち込んでおり、ビーストハンターは新拡張がなかったことにしている。ウォリアーもいない。これらのクラスにとっては、新拡張はまだ始まっていないように見える。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

  • デスナイト
    • デスナイトはちょっとまあ、すごく弱い。凍気コントロールデスナイトは最も期待できるアーキタイプで、特に大苦手なランプドルイドが衰退しているため期待ができる。しかしそれでも、我々はこのデッキの大ファンではない。血デスナイトはラダーのどこでも一貫して微妙で、十分なレイトゲームのプランを持ったほとんどのデッキに負けている。不浄デッキはシンプルにプレイ不可能。ギリギリ使えそうなものすらもない。競技的な観点からは、このクラスをプレイする理由はない。
  • ローグ
    • 断末魔ローグは、レジェンド外では狂気的な強さ。このデッキは信じられないほど強く、倒すのが非常に難しい。断末魔ローグに勝てるデッキは、当然ながら沈黙や変身効果を搭載している傾向がある(シャーマンやプリースト)。つまりレジェンド高ランクでは脅威度が下がるということだが、しかし今後クエストデモハンが増加した場合、このデッキにとっては追い風になるかもしれない。
    • ラクルローグはレジェンド上位では断末魔ローグを上回っているが、クエストデモハンの影響で変化しつつあるようだ。ミラクルローグは、(罪石の墓地による)隠れ身の幽霊を安定して除去できるデッキに対してのみ不利になる。それができない場合、経験豊富なプレイヤーを相手にすると厳しいマッチアップになるだろう。
    • 泥棒(大当たり)ローグはうまく構築すれば堅実。現在のメタでは妨害が重要なため、秘策パッケージのほうが調合薬よりも強い。
  • デーモンハンター
    • エストデモハンは、高レベル帯ではぶっ壊れに見える。このサンプルの多くには、《シルバームーンの秘術師》を 1 枚だけ使用した最適とは言えない構築も含まれており、構築の修正後にこのデッキの勝率は急上昇していることも考慮に入れたい。このデッキのスキル上限は非常に高く、時間の経過とともに勝率はさらに上昇するだろう。メタがこのデッキを効果的にカウンターする方法を見つけない限り、このデッキは環境を支配するだろう。祝福プリーストと、低迷中のランプドルイドが数少ない確実な回答。
    • フェルデモハンの方はちょうどいい感じの強さで、デモハンミラーで弱く、ミラクルローグ、断末魔ローグ、祝福プリーストに苦戦するため、レジェンドトップでは先細っていく。これらのデッキがナーフされれば(その可能性は高い)、非常に強力なデッキになるかもしれない。
  • ドルイド
    • ランプドルイドはイマイチ。アグロデッキに負ける。ローグに壊される。かつてはデスナイトたちの非常に高いプレイ率によって、タダで勝利することができていた。デスナイトは徐々に減少し、このデッキにとって、より敵対的な環境になっている。デナスリアスのナーフは明らかにこのデッキに悪い影響を与えている。デーモンハンターとの強力なマッチアップを考慮しても、ランプドルイドが新しい環境でTier3より上になるとは思えない。
    • アグロドルイドは例によってランプドルイドの人気に便乗している。ランプドルイド自体をハードカウンターできることに加え、プレイヤーがランプドルイド対策という誤った行動を取ることで恩恵を受け、ローグやデモハンに対して十分な勝率を得るに至っており、これは前後関係を無視して見れば驚くべきことである。これは特にトップレジェンドでの素晴らしいパフォーマンスにつながっている。他のラダーでも、このデッキはかなり優秀だ。新しいデッキでないので、その控えめなプレイ率は驚くべきものではない。
  • プリースト
    • 祝福(ミラクル)プリーストはトップレジェンドで最高のデッキ。新拡張だが、これが事実である。いつも通り、大量の除去を持つデッキにはハードカウンターされるが、そういったオプションを持たないデッキに対してはこの上なく強力。デーモンハンターとの相性も良いので、今後も活躍の場は広がるだろう。祝福プリーストは、ナーフされない限り最強であり続けるだろう。
    • エストプリーストは高レベル帯では優れており、ナスリアの時のように、ローグの支配力と影響力に回答するために再び立ち上がっている。ミラクルローグと断末魔ローグの両方に対する有効な回答であり、ドルイドとデーモンハンターに対しては明らかな弱点がある。
    • 疫病プリーストはコントロールプリーストの次なる進化形。クエストプリーストと同じ除去手段を持ち、ローグに対する素晴らしい回答である。しかし、その妨害的なゲームプランによってドルイドとデーモンハンターへの勝率が上がり、これらのマッチアップははるかに接近したものになった。このため、疫病プリーストはより安定したデッキとなっており、現在クエストプリーストに劣るように見えているのは、このデッキがまだ改良の余地がある新しいデッキだからではないかと我々は強く推測している。Tier1のポテンシャルを持ち、より最適な形になればクエストプリーストよりも良くなる可能性がある。要注目。
  • パラディン
    • ピュアパラディンは、レジェンドまでは非常に強力だが、レジェンド以上ではより敵対的なメタ環境(祝福プリースト、ローグ)と選択肢の少なさによって落ち込むという、いつもの状態に戻っている。
    • コントロールパラディンドラゴンパラディンは、特に印象的ではなさそうだ。ドラゴンパラディンはコントロールほど構築が定まっておらず、よりジャンキーな構築で実験しているため、悪く見えるのかもしれない。いずれにせよ、これらのパラディンデッキはデーモンハンター、ドルイド、そして台頭してきた疫病プリーストに対処するのが難しく、特に疫病はこちらがやりたいことをすべて台無しにする傾向がある。ローグとのマッチアップも以前ほど良くはない。
  • ウォーロック
    • インプウォーロックはレジェンドへの登りでは強力なデッキだが、レジェンドトップではほぼプレイできなくなる。ローグと祝福プリーストに倒れるデッキなので不思議ではないが、クエストデーモンハンターもインプの新たな宿敵。呪いインプウォーロックはローグ、デモハン、ドルイドに対して勝率を数%失うため、呪い抜きインプよりも弱い傾向がある。
    • 魂壺ウォーロックはレジェンドトップでも大丈夫かもしれないが、このランクで本当の競技選手かどうかを確かめるためには、もっと多くの試合サンプルを見ないといけない。
  • メイジ
    • ビッグスペルメイジはラダー全体を通して強いように見えたが、クエストデーモンハンターとミラクルローグの使用率が増すにつれ、亀裂が入り始めている。このクラスについて他に言えることはあまりないが、新しいアグロのメイジデッキが1つあり、チャンスに値する可能性を示している。
  • シャーマン
    • 進化シャーマンは非常に良さそうだが、ほとんどのプレイヤーはあまり気にしていないようだ。《始原の波》が断末魔ローグに対して役立つ。プリーストにもよく効くし、そのマッチアップ分布はかなりバランスが取れている。
    • 他のシャーマンデッキはあまりプレイされていないが、大丈夫かもしれない。コントロールシャーマンはいくつかの構築アップデートによってまともなデッキ選択になるはずだし、アグロのゾンビシャーマンも構築調整で強化できる。問題は、シャーマンを手に取ってくれるプレイヤーがいないかもしれないことだ。
  • ハンター
    • ビーストハンターは、新セットで構築のアップグレードを見つけられるはずなのに、低いプレイ率と新しいカードを使っていない状態で、それでもなお上手くいっているというのは滑稽なことだ。ここでもやはり、問題となるのは純粋なデッキパワーよりもプレイヤーの関心なのだ。
    • スピッターハンターはナーフされた後、終わったように見えているが、プレイアブルになる可能性のある構築の道が1つだけ存在する。
  • ウォリアー
    • 低いサンプル数に基づくと、激怒(自傷)ウォリアーもまた、誰もプレイする気になっていないが、そこそこのデッキである。このクラスの他の戦略はひどい。コントロールウォリアーに勝ち目はない。

クラス別分析

ローグ

 ローグのパワーとフォーマットへの影響力は明らかに絶大。断末魔ローグはレジェンドへの登りを支配し、ミラクルローグはレジェド以上で最強のデッキの1つである。

 断末魔ローグの主要な構築は、《増蝕グール》を中心に、沈黙や大量除去がなければ対応不可能な盤面を作り出すというもので、構築もかなり固まっている。気づいたことの1つは、《インヴィンシブル》の難しさ。レイトゲームでは強力だが、《怪しい情報》で引いた《スコージの幻術師》の効果で、グールより先に引いてしまうと即ゲームオーバーになる可能性がある。一部のプレイヤーはインヴィンシブルをカットしており、確かにそれによって《怪しい情報》の性能が改善していることが分かったが、その代わり、ドルイドとデーモンハンターに対する勝率が大きく下がっている。デーモンハンターの使用率が急上昇していることを考えると、現時点ではインヴィンシブルをカットすることはお勧めできない。

 Jambreによる、《仮面の酔客》と《ダイオウガニ》《ネプチュロン》を合わせて使用する第二の構築も有望。酔客が”超大型”ミニオンに変身することで、相手の盤面を破壊することができるため、アーキタイプに盤面の逆転メカニズムが追加されている。このリストには《罪石の墓地》も含まれている。ミラクルローグほど幽霊は大きくはならないが、アンデッドであるため、インヴィンシブルの対象として非常に優れている。

 ラクルローグは大きく2つのアプローチに分かれている。1つ目は、レイトゲームの寿命を向上させるため、多数の調合薬パッケージを組み込んでいる。このデッキは序盤にゲームを終わらせることを急がないため、《アスタラー》が非常に良い働きをする。しかし、12体のミニオンを採用するということは、《隠蔽の帳》がマリガンでキープすべきカードではなくなり、全体的に非常に不十分なパフォーマンスとなることを意味する。このバリエーションからは、隠蔽の帳を完全にカットしたほうがいいだろう。

 2番目のアプローチは、調合薬パッケージはほとんど使わず、《ポーションベルト》とナスリア環境でお馴染みの古典的な8枚のミニオンパッケージのみを採用する。このデッキでは、ドラカをサーチできる可能性が高いため、《隠蔽の帳》はより優れている。最後の2枠を争うのは《死角からの一刺し》と《影渡りの扉》。このリストはレイトゲームでは1番目よりも弱いが、序盤から盤面を吹き飛ばす力が大きい。最速&最大のドラカターンが可能な対戦相手に対しては、1番目のリストより強い。ドラカをもっと使用するために、ミニオンの採用数を5体程度に減らすことも可能だろう。

 泥棒ローグはかなり良い。現在のフォーマットでは相手を妨害することが重要であり、《不気味な墓穴堀り》と《偽証》が特に優れているため、調合薬パッケージより秘策パッケージのほうが強い。アスタラーと《破滅の影》が重要な追加カードで、ナーフされたデナスリアスとシオターを落として採用された。デナスリアスはナーフ後、性能が激しく落ちている。

ローグ:クラスレーダー

グール・断末魔ローグ
超大型・断末魔ローグ

調合薬・ミラクルローグ
バニラ・ミラクルローグ

秘策・泥棒ローグ

デーモンハンター

 フェルデーモンハンターは強力でバランスのいいデッキのようだが、クエストデーモンハンターはそれ以上で、高レベル帯の圧倒的支配者になる可能性がある。

 《フェル全開》はエストデーモンハンターにとって重要な追加カードであり、呪文ダメージと組み合わせて速いデッキを吹き飛ばすことも、遅いデッキに対して強力な《フェル連射》バーストのターンをセットアップすることもできるようになった。クエストデーモンハンターは、《次元の遺物》とクエストの最初の2段階を完了することで得られる割引のおかげで、クエスト報酬をプレイする前に、5-6ターンという早い段階で相手をOTKできることもある。また、レイトゲームのダメージはとんでもないもので、《シルバームーンの秘術師》や《ギルドの商人》と一緒に、割引されたジェイスをプレイすることによって、血デスナイトの増加したライフさえいとも簡単に吹き飛ばすことが可能。4マナのイルギノスと《フェルスクリーム・ブラスト》があった時代の生命奪取デモハンに、不気味なほど似ている。

 カード選択はそれほど難解ではない。プレイヤーが2枚目の《シルバームーンの秘術師》を運用し始めた瞬間に、このデッキの勝率は急上昇した。《ニード・フォー・グリード》も2枚運用することを強くお勧めする。クエスト完了前でも完了後でも優秀すぎる。対ミラクルローグのための《クサリヘビ》を諦められないのであれば、代わりに《嘲笑の紋章》を1枚カットすることをおすすめする。

 フェルデーモンハンターに”呪文シナジー”が追加され、大きな成功を収めた。我々のセオリークラフト記事で提案した構築がベストパフォーマンスを出しており、遺物パッケージが非常に重要であることを証明している。3体目のミニオンは、サセーノよりも《シルバームーンの秘術師》のほうが強い。ザイモックスは非常に強力で、デッキから切るべき兆候はない。

デーモンハンター:クラスレーダー

遺物・クエストデーモンハンター

呪文遺物・フェルデーモンハンター

ドルイド

 ランプドルイドはデナスリアスのナーフによって下降の一途をたどり、アグロドルイドはランプドルイド人気の恩恵を受け、ナスリア時代にやってきたことを今も続けている。

 デナスリアスへの迅速なナーフが行われる前、ランプドルイドの最高のビルドは我々がセオリークラフトで作ったアスタラー型だった。ブラン/アヌブレカン/アスタラーのコンボは非常に効果的であることが証明された。デナスリアスのナーフ後、その性能は著しく低下しており、それはトピアーにも悪影響を及ぼした。その結果、全く別の、セローン/獄吏王のアプローチの方が良いのではないかと考え、今回紹介するビルドのオプションとして取り上げている。

 星界配列の型はずっと少ないが、こちらではデナスリアスがそれほど激しく性能が落ちておらず、またこのデッキでは当然《獄吏王》を採用しており、このデッキで最高のカードとなっている。

 アグロドルイドは、デッキに非常に小さな変更を加えて、好調を維持している。《手練れゾンビ》が唯一の新カードで、残りのアンデッドパッケージはなかったことになっている。

ドルイド:クラスレーダー

アスタラー・ランプドルイド
星界配列・ランプドルイド

伝令・アグロドルイド

プリースト

 祝福プリーストは、全く新しいエキスパンションがリリースされたにもかかわらず、変わらずトップレジェンドで最高のデッキのように見える。コントロールプリーストもパワーアップしており、ラダーを”疫病”で苦しめる恐れがある。

 エストプリーストは遠方の番所と《アスタラー》の採用がいい感じ。アスタラーはクエストの完了をより安定させるので、このデッキでは信じられないほどの性能を発揮する。《疫病スプレッダー》は4ターン目にプレイするのには適しているが、しかし《ボーンコーラー》と《不死のアミュレット》を採用して構築を寄せていくほどではない。それはクエストプリースト本来のゲームプランを進めるわけではないため、このデッキの足かせになっている。

 一方でこのカードは、コントロール疫病プリーストのもちろんメインプランであり、このデッキは非常に有望だと思われる。《疫病スプレッダー》がもたらす妨害は、典型的なコントロールプリーストだったら惨殺されてしまうようなレイトゲームデッキ同士の対戦で、パフォーマンスを大きく向上させている。

 今回の構築では、《魂の案内者》や《腐敗の卵》を採用しないことで、《疫病スプレッダー》の復活の一貫性を最大限に高めようと試みている。これらのアンデッドミニオンたちは、疫病スプレッダーとのアンチシナジーを相殺するほどの大きな強みを提供していない。ただし《シスター・スヴァルナ》は例外で、その無限バリューで対戦相手を粉砕することによって、このデッキがレイトゲームデッキ同士の対戦に勝利することを保証してくれる。

 疫病プリーストは”ファティーグデッキ”なので、全体除去を積むのが王道。《密言・崩》、《事件現場清掃》、《光爆弾》、《渦巻》は戦略の核となる。《バサレフ》は《疫病スプレッダー》を1体復活させるだけでも十分な性能。自分の《スプレッダー》に《光が!灼ける!》をぶつけてからバサレフを出すというコンボもある。これは特にデーモンハンターに対して重要になることがあり、これは、このマッチアップでは時間があまりないため。《アスタラー》は現在このデッキで採用されていないが、レイトゲームまで生き残ることを目標とするデッキは全部このカードを採用した方が強いので、本能的に推奨している。

 祝福(ミラクル)プリーストは《動く死者》をビルドに追加している。そこそこ相性がいいようだ。《太陽の泉》は、1回目の爆発的ボードがクリアされた場合に備えて、ズルムーブの可能性を与えてくれる。それ以外は何も変わっていない。

プリースト:クラスレーダー

コントロール・疫病プリースト

アスタラー・クエストプリースト

またしても祝福プリースト

デスナイト

 デスナイトはクラス全体がかなり弱いようだが、新登場のエキサイトによって使われている。

 血コントロールデスナイトは最も人気の戦略だが、他の人気かつ強力なデッキたちの餌食になっている。妨害効果は現在のフォーマットでは非常に価値があるため、このデッキでは《遠方の番所》が必須。《ダマラセヒトデ》は断末魔ローグの急成長により必須となりつつある。《貪欲な道化師》はあまり良いカードではないが、このデッキはカードドローがないと非常に苦戦することが分かっている。発見カードを大量に積んでも、その弱点をカバーするのに十分ではない。《デナスリアス》はもう素晴らしいものではなく、ラダーを登るにつれて徐々に弱くなっていく。

 凍気コントロールデスナイトはもう少し期待できそう。特に、非常に問題のあるマッチアップであるランプドルイドがさらに衰退した場合、その可能性が高まるだろう。《ボーンロード・フロストウィスパー》はこのアーキタイプではあまりプレイされていないが、デッキのバーストフィニッシュターンを可能にする上でかなり期待できそうだ。

 不浄は、あまりにフェアすぎるハースストーンをプレイしており、3つの中では最悪のルーンに見える。このルーンのデッキはどれも競争力があるようには見えない。不浄アグロデスナイトは少し人気が出たが、ラダーではどこでもTier4デッキだ。

デスナイト:クラスレーダー

コントロール・血デスナイト

ボーンロード・凍結バーンデスナイト

パラディン

 ピュアパラディンはレジェンドへの登りで強く、コントロールパラディンは高速化するスタンダード環境の中で競争力を保とうとしている。

 ピュアパラディンは、アグレッシブなマナカーブと《血の紋章》を活用し、《裁判所命令》からの《女伯爵》を軸とすることで成功している。《ブラッド・クルセイダー》は《女伯爵》をより早く踏み倒すのに役立ち、盤面が先行している間に招待状をプレイする時間を与えてくれる。今回はHunteraceの構築を参考にしつつ、《戦闘牧師》を《ブラッドナイト団長リアドリン》と入れ替えている。このカードはアグロ系パラディンの構築で良いパフォーマンスを発揮している。

 コントロールパラディンは獄吏王のゲームプランを引き続き利用する。《デナスリアス》は大型の生命奪取持ちであり、《獄吏王》による無敵を獲得すると対処が非常に難しくなるので、このデッキではまだ十分な性能を持っている。《アナクロノス》は《裁判所命令》のマナカーブで特に良い働きをする。《アスタラー》はとにかくレイトゲーム戦略のデッキで強いので、追加した。《ブロンズ航空時衛隊》はドラゴンに関係なくとも強い。

 《カザカサン》を利用したドラゴンパラディンは獄吏王コントロールに劣っているように見えるが、それは構築が洗練されていないせいかもしれない。アーキタイプの性能を悪くしている悪いビルドがある。セオリークラフトビルドに改めて手を加え、ブラン、アスタラー、ナーガ校の先生、シオターを採用した。これは獄吏王コンと肩を並べられる、このデッキで最良の方向性だ。

パラディン:クラスレーダー

ピュア・ブラッドパラディン

獄吏王・コントロールパラディン

ドラゴン・コントロールパラディン

ウォーロック

 ウォーロックは従来通りのインプウォーロックを採用しており、秘められた競争力のポテンシャルを持っているのは魂壺ウォーロックだけのようだ。

 ラダーでは通常呪いインプウォーロックより呪い無しインプウォーロックの方が優れている。ドルイド、デーモンハンター、ローグに対して強いため、血デスナイトや疫病プリーストに対する弱点を相殺している。デナスリアスはナーフ後にプレイ不可能レベルに弱くなったので、ミラクルローグ/祝福プリーストのマッチアップを補強するため、シルヴァナスを入れ替えた。呪インプ型のビルドは変わりなし。

 魂壺ウォーロックは、高レベル帯でそこそこ強い。掲載のビルドが最良のようだ。最後の2枠は《生の苦悩》か《超うざい調剤師》で好きに選べる。

ウォーロック:クラスレーダー

バニラ・インプウォーロック

呪い・インプウォーロック

喰らい魔・魂壺ウォーロック

メイジ

 メイジは静かなものだが、競争力のあるオプションもある。ビッグスペルメイジは《アスタラー》と《魔力の守護者》と相性が良さそうだ。また、Alutemuによって普及したアグロ凍結メイジデッキも大きな可能性を見せている。

 この新しいメイジデッキは《氷の接触》と凍結の呪文パッケージを中心に構成されている。《魔力のワーム》と《アークスプリッター》はより多くのダメージを与え、《エイグウィン》はゲーム終盤のバーストを可能にし、弱らせた相手を仕留める能力が向上する。元の構築ではネルビアンの大臣、夜隠の内殿、ヴァーデン・ドーングラスプを採用しているが、これらのカードは明らかにアグロデッキには不向きなように見える。我々はそれらを、より軽い発見カードの《怪しい錬金術師》と、ダメージを増やす《プリズム・エレメンタル》、そして《アスタラー》も(なぜならアスタラーなので)追加した。

メイジ:クラスレーダー

アスタラー・ビッグスペルメイジ

アグロ・凍結メイジ

シャーマン

 進化シャーマンはJambreの《先見の冥》構築がかなり強そう。このデッキには呪文によって盤面を展開する方法が複数あり、それは《先見の冥》によって《ゴールドシャイアのノール》をサーチしやすいことを意味する。《グラッグ》と合わせてミニオンは5枚がふさわしいが、《海の巨人》はあまり好きではない。このデッキで本当に強いミニオンは《ロットギル》であると確信している。このデッキには呪文がたくさんあるので、簡単に発動できる《アズシャラ女王》も試してみたい。

 コントロールシャーマンはほとんどプレイされないが、デナスリアスとシオターの代わりになる新しいツールを持っている。ロットギル、セローン、アスタラーは自然にこのデッキにフィットする。

 ゾンビシャーマンも調整次第で戦えるようになる。《血の渇き》は2枚ともデッキに必須であることが判った。掲載の構築は、圧倒的に最良のアプローチに見える。このデッキに、わざわざ序盤用の中立アンデッドを組み込もうとする必要はない。《凄腕の武器商人》と《バンシー》はひどいカードで、これらを採用している型はアーキタイプ全体の勝率を殺している。

シャーマン:クラスレーダー

先見の冥・進化シャーマン

アスタラー・コントロールシャーマン

アグロ・ゾンビシャーマン

ハンター

 スピッターハンターの消滅後、ビーストハンターがこのクラスの唯一の競争力のある選択肢となった。環境のビーストハンターは新カードを採用していないが、これはむしろ、誰も新拡張のためにアップデートする気にならなかったことの証左である。

 デナスリアスはもはや有効な選択肢ではない。貪蝕のデヴォーラーもこのフォーマットでは少し遅すぎるようだ。《アスタラー》、《セローン》、《巻き添え被害》を追加して、レイトゲームをより強くしたほうが良い。

 スピッターハンターは死んだのか? いや、レナサルのビルドが復活の兆しを見せている。特にブランとゾーラをすでに使っている場合、アスタラーを追加すればより良くなることは間違いないだろう。何も考えずに追加してよい。

 アスタラーが強いって話はもうしたっけ? アスタラーは強いんですよ。

ハンター:クラスレーダー

アスタラー・ビーストハンター

レナサル・スピッターハンター

ウォリアー

 ウォリアーはプレイヤーが最もプレイしたくないクラスであり、それは驚くことではない。コントロールウォリアーは本当に弱い。激怒(自傷)ウォリアーはまあまあだが、もっといいアグロデッキがたくさんある。激怒ウォリアーのサンプル数は少ないので、我々が構築を改良するにも限界がある。

 ここはすでにミニセット待機室なのかもしれない。

ウォリアー:クラスレーダー

伯楽・激怒ウォリアー

今週のメタブレイカ

 断末魔ローグはレジェンドへの登りで最強のデッキに見える。無敵の盤面を作り出すその能力は比類がない。圧倒的なスイング・ターンに加え、大量のプレッシャーも手に入れた。使えるうちに使っておくことをお勧めする。

 エストデモハンは、トップレベルのプレイでは至高のデッキになる可能性が高い。猛烈な速さの勝ち筋と、横並びデッキに対する強力な防御手段を持ち、カウンターするのが非常に難しい。信じられないほど早い段階で相手をOTKすることも、終盤のコンボで50ダメージを簡単に与えることもできる。

 祝福(ミラクル)プリーストは貴重な対クエストデモハン・カウンターの1つで、5ターン目にとんでもない数のスタッツを展開できれば、それに対応できない様々なデッキに勝てるだろう。前拡張から続く踏み倒しの王。

 この環境は長くは続かない(近々バランス調整が来る)と思われるので、次回はその向こう側でお会いしましょう。願わくば、デスナイトが強化され、他のクラスももう少しスポットライトを浴び、新しいアイデンティティを形成してくれることを願っている。

断末魔ローグ

クエストデーモンハンター

祝福プリースト

 

 お疲れ様でした

 世界選手権見ながら翻訳してたら結構遅くなってしまいました。すみませんでした。でもやっぱ面白いですねこのゲーム。デスナイトが暴れる未来も見てみたいです。