虚無層

exit from society

vS134(メカバフ3週目)雑翻訳(2019/6/30)

 僕も溶岩犬欲しすぎて精神が限界を迎えながらビショップ1到達しましたが、最近「こいつ攻略ブログとか書いてるのに実力なさすぎやん」て思われるのマジツラいのでMOAI3Nを名乗るのはやめました HSも改名してえな

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クラス使用率

 いくつか重要な動きはあるが、メタはおおよそ落ち着き、固まりつつある。

  1. ハンター:最多クラス。爆弾とミッドレンジがほとんど、わずかに秘策。
  2. メイジ:大会ラダーともに成功が目立ち、なお増加。上位ではサイクロンが最多。フリーズと亡霊も影響力は少ないが存在はしている。
  3. ウォリアー:ラダー成功報告が増えて人々がポテンシャルに気付き始めたためレジェンド外では増加。ランク1-4では爆弾ハンターなどのアグロデッキが多いためコントロールウォリアーのほうが爆弾ウォリアーよりもすこし多い。
  4. ローグ:減少、サメやホッパーなど遅いデッキが弱いことに気付かれたため。しかし、ぶんどり部隊ローグは増加の傾向にあり、レジェンドで特に多い。
  5. シャーマン:アグロシャーマン使いが現実に直面しはじめた。いま増えつつあるウォリアーとのマッチアップがとてもつらいためアグロシャーマンは減少している。マロシャマは大丈夫。
  6. パラディン:減少傾向に歯止め、むしろレジェではメカパラが増加、ウォリアーに対して無比の強さを誇るので。聖なる怒りはウォリアーに強くないのでいまでも少ない。
  7. ドルイドプリースト:どちらも先週と同じ。ドルイドはいちおう一芸あるのでメタに一定の居場所はある。プリーストはまあ多芸ではあるがどれも弱い。新拡張までは何も起きなさそう。
  8. ウォーロック:いま最も悲しいクラス。現在ズーをやる理由が、ズーが好きくらいしかない。すべての性能が他のデッキの下位互換なため現実的な役割がない。なので使用率が、単純な強さから推定できる数値より低い。

パワーランキング論議

  • 上位帯ではデッキ間の勝率が平等に近づいてきており、最良のデッキでも勝率が52%。最強であるウォリアーにメタが対応してきていると思われる。コントロールウォリアー、爆弾ウォリアーともにほとんどのランク帯で勝率が減少している。もっともどちらもまだ最良のデッキではあるが、少なくともメタることは可能だと証明された。最強ぶっ壊れポジションではない。
  • データ的には現環境はけっこうバランスが取れている。現在の最強デッキは勝率も使用率もずば抜けて高いわけではないので、昔よりはだいぶマシ。我々は確かに好きで最強デッキをネタにしたりしているが、記事におけるちょっとしたフレーバーであり、大して不満があるわけではないです。
  1. 爆弾ハンターはレジェンド外では高いパワーレベルを有しているが、プレイスキルによる差が出にくいデッキであり、より上手なプレイヤーには効果的に対策される。よってレジェンド以上では支配率が下がる。
  2. ひとたびレジェンドに到達すればウォリアーは最強クラスで、多くの人が不満を抱いている。DKブームがすごいパワーカードでありナーフされてもおかしくない。ウォリアーの勝率がもし本当にすごく高かったならば真っ先にナーフされるだろうが、上述に加え、過去にDKがナーフされたことがないという事実からもおそらくナーフはないのではないか。
  3. 他の視点からも考えたい。開発チームが憂慮しているのは、ウォリアーをナーフした結果アグロばかりの環境になってしまうことかもしれない。おそらくアグロシャーマンなどはウォリアーが消えると危険なほど強くなる。バランス調整に伴う結果を事前に予測するのは難しいため、慎重にならざるを得ない。
  • ウォリアーと爆弾ハンターにくわえ、秘策ハンターも特にレジェでひそかにいい成績を出している。上位ではサイクロンメイジが多く、それに対して強いのが好成績の理由。
  • 一方ミッドレンジハンターは他のハンターに比べるとラダーでは劣る。問題はローグ、ハンターミラー、爆弾ウォリアーなど。
  • サイクロンメイジの成績は興味深く、レジェンド外では50%前後をふらふらしているがレジェンドでは一気にトップに躍り出る。原因:
  1. 他のデッキよりも使いこなすのが難しい。流行によって新プレイヤーが流入し、勝率が下がっている。特に対アグロや対ウォリアーでプレイスキルの差が出る。
  2. いまのサイクロンメイジは実は不要なテックカードを採用している。終末予言者や天文術師は特定のマッチには魅力的だが、全体的にはマイナス。レジェのプレイヤーは確かにそうした罠に真っ先にハマるが、自身で気付いて罠を外すのも早い。
  3. プレイスキルによる差が出やすい。かつて最も難しかったデッキほどではないが、ランクで勝率に差が出る程度には壁が高い。
  • レジェでぶんどり部隊ローグが増えているのは偶然ではない。このナーフされたアーキタイプが実はすぐれたマッチアップ分布をもちローグ内最強であることが明らかになっている。プレイヤーはナーフされたデッキを使わない癖があり、同じことは過去にも何度か起こっている(キューブロック、偶数パラディン)。ぶんどりローグと一蓮托生した殊勝なプレイヤーが報われている。
  1. フックタスクローグはアグロに対してはぶんどりローグよりも強いが、上位帯ではドクターブームにひき殺される。ぶんどりローグのほうがウォリアーにチャンスがあるし、環境にウォリアーが増えればテックカードを採用できる余裕もある。
  2. サメの精霊はいかにもウォリアーに強そうな雰囲気のあるバリュー生成能力を持っているが実際のデータではぶんどり部隊のほうがウォリアーに強い。サメは多芸だがラダーではむしろコンセプトの統一性のなさが邪魔になっている。
  3. ホッパーローグは今も成績改善しつづけており、今もまだ強デッキには遠い。ネタ構築の存在する分を差し引いても、最終成績が充分強いかには疑問を抱いている。
  • ウォリアーの大躍進によってアグロシャーマンは血を吐いている。マロシャマのほうがメタに向いており、構築の柔軟性もある。
  • メカパラディンはウォリアー増加で舌なめずりしていたが、サイクロンメイジも増えてしまったためメリット打消しの刑。
  • トークドルイドは生存しているがズーはほぼ死んでおりプリーストはパワーランキングから完全消滅した。プリーストはどのデッキもデータが少なすぎて計算もできない。しかも思念撃破が消えるらしい。

クラス別分析

メイジ

  • 先週から引きつづき、大会での成功やレジェンド上位での成功をバックに、じわじわと使用率が増えている。
  • 最良の構築については先週とほぼ同じ。ルナのポケット銀河系はやはり最強でなんにでも入る。サイクロンメイジはテックカードを入れる枠もあるが最良なのは定番構築。フリーズメイジは最近苦手なアグロや爆弾ハンターに強い魔力の鍵屋の採用が増えている。

ハンター

  • サイクロンメイジが増えているにつけて秘策ハンターが実は強くなっている。メイジを罰したいなら素晴らしい選択肢。メイジの増加と武器破壊の減少によって、イーグルホーンボウの強さが採用レベルにまで帰ってきた。
  • 爆弾ハンターミッドレンジハンターはともに改良が進んだ。ミッドにおける首刈り斧はアグロ環境では優秀なテックだが、サイクロンメイジを考えると必殺の一矢は抜きたくない。もしどうしても斧を入れたければ、代わりに必中の一矢を抜くといい。

ウォリアー

  • 最強クラスである。ラダーにおけるコントロールウォリアー爆弾ウォリアー両方の強さを見るに反論は難しい。ここ数週間Theo氏が立て続けにレジェ1位をヒットしたウォリコンを掲載しているが、このデッキの安定感は抜群。爆弾ウォリアーも強く、また柔軟性が高いため大会で非常に多い。より早く、サイクル重視でアグロ的な発想の爆弾ウォリアーの実験が観測されたが、スタンダードな構築よりは確実に劣っている。

ローグ

  • ぶんどりローグはラダーでは最強のアーキタイプ。ウォリアーとトークドルイドを除いてすべてのラダーデッキに強い。(メカバフでドルイドのマッチアップが若干変わった。)ヘンチクランのゴロツキを入れた構築がだいたいにおいて強いが、ウォリアーだらけの環境ならシェフノミ構築もあり。ノミ構築は対ウォリアーを10%以上改善するが他のほとんどが下がる。あと対メイジのテックとしてフェアリードラゴンがアリ。
  • フックタスクローグはローグのなかではアグロ耐性が一番高い。フックタスクという強力なフィニッシャーもあるので、AoEを持たないデッキ全般に強い。つまりウォリアーに弱いということでもある。
  • サメローグはいまでも大会では人気だが、ラダーでの成績はやはり残念。ぶんどりに比べて遅いのでメイジやハンターに押しきられやすい。また、サメの精霊のインパクトはウォリアーに強いと言われるが正直ウォリアーに勝つには不十分。サイクロンメイジにおける天文術師と似ていて、メタりたいクラスへの勝率を5%に満たないほど僅かに上げてくれるが、それに釣り合わないほど他クラス勝率を下げている。そういうカードはローグ対ウォリアーの不安定元素&シェフノミくらい劇的に勝率を上げてくれない限り、採用レベルにはならない。
  • どうしても我々の考える最良のサメを見たいという方のために、サメの精霊を採用した構築も今回は掲載した。言うべきこととしては、腹裂きよりも初級エンジニアのほうが使われているがそれは明らかに過ちだということ。雄叫びシナジーに釣られているが実力は思ったより低い。何年もローグで定番採用されてきた腹裂きを抜く理由など論理的にも統計的にもなかった。
  • ホッパーローグではFr0zen氏がレジェトップ10入りしたデッキがあり、ジェペット・ジョイバズとチョッキンガーが採用されており、また前回の掲載ビルドよりもさらにドローカードが多い。ホッパーがいかにドローに依存したデッキか考えればこれは非常に望ましい。昏倒と退散が1枚積みなのは悲しい譲歩(しかも退散は今度殿堂入り)で、本当はメイジに強いので2積みしたかった。メイジは凍結と巨人による巨大なスイングをかましてくるのでラダーでは大きな障害になっている。Fr0zen氏はそれを捨て、ハリソン採用でウォリアーをメタっている。

シャーマン

  • より強いクラスに引き離され、シャーマンは減少している。アグロシャーマンはメイジの増加はうれしいがそれ以上にウォリアーの増加が痛い。おそらくこのデッキを一線級から遠ざけているのは序盤のミニオンの弱さ。その対策にアングラ・アングラーを入れるのはありで、実量はささやかだが意味のあるサポート役を果たしてくれる。結晶術師が実験されているが、1ターン目以外ぜんぶ弱い。トログ・トテゴがない限り弱い。もっともトログトテゴがあったらぶっ壊れだが
  • マーロックシャーマンは現在のメタではアグロよりも良いデッキ。より速いデッキには弱くなるがウォリアーには遥かにマシに戦える。また、自身の環境にテックで適応しやすい。幽霊ライトアングラーはウォリアーメタカード。

パラディン

  • 人気は谷底。メカパラディンの勝率は谷底ほどには悪くないが、相性の極端さによって使用感が悪い。またメイジという天敵が増えている。メイジの凍結遅延はパラディンをオヤツにする。
  • 構築で面白いのは無貌の操り手の増加。当初はウォリアーへの有利を必要以上に上げるだけのカードと考えられたが、驚くことにメイジとハンターにも強く、これは採用理由として充分。WaningMoon氏のレジェンド上位構築はこれに加えてスペルブレイカーも採用しており、挑発を無視して顔を叩くことができる。

ドルイド

  • ドルイドピン芸人っぷりにプレイヤーに飽きられている。そしてあまりに長い間変化しなかったせいで現在のトークドルイドはやっと構築変化の機会が来たのに適切に構築されていない。たとえば海の巨人はぜんぜん流行っていないが非常に強い。先週掲載した、メカシナジー構築に、対ウォリアーメタで森の助けを入れ直すという発想は当たりだった。掲載の構築が現環境の最善手。

プリースト

  • プリーストは迷子になった。あまりに多くの構築が実験されているので我々がラダーでプリーストに当たってもどんなデッキかわからないが、プリーストなのでたぶん大丈夫だろう。
  • さらに追い打ちをかけるがごとく思念撃破が今度殿堂入りになる。現在のスタンダードのたった二つの勝ち筋の片方がこれで消滅した。(もう片方は内なる炎)これで預言者ヴェレンは再び1600ダスト作れる戦のゴーレムに戻った。開発の言い分は単体で見れば問題ないが、クラスカード全体から見ると怪しいところは多い。
  • 将来のクラスデザインにも影響がありそう。思念撃破は往年のプリースト最強デッキのコアカードだった。コントロール系のデッキで強力なフィニッシャーとなってくれた。復活ビッグプリーストは例外的に思念撃破が無くても強かったが。
  • 除去重点のプリーストが強かったことはほとんどないが、たまに強かったときには烈火のごとく嫌われることになる。なぜなら、除去だけのデッキは本質的にフィニッシャーを備えたデッキに弱く、それに勝つためには巨大なバリューがあるかもしくはものすごく大量に装甲を積めるかであり、そうしたデッキがパワーと楽しさのバランスをうまく取るのは非常にむずかしい。問題はプリーストがフィニッシャーを奪われた場合、上述の耐久デッキのクラスとなるならば、今までよりいっそう強い時期と弱い時期が極端になるのではないかということ。

ウォーロック

  • いつも通り。ズーは勝率、使用率ともに残念。上位互換のアグロたちがある。新拡張が待たれる。

今週のメタブレイカ

 現時点で最も大きな使用率と(レジェンドでの)勝率の上昇が起きたのはサイクロンメイジ。上述の通り、へたにテックを採用するよりも自分のプランを押し通したほうが良い。たとえばバナナバフーンは1枚積みが多いが、2積みすべき。序盤から中盤の動き(巨人&招来や弟子&サイクロン)が遥かに良くなる。終末予言者、会場警備係や精神支配技師などよりも、自分のゲームプランを進めるほうが勝ちが近づく。対アグロでさえもパワープレイでゴリ押すほうが勝つ。

 また天文術師は銀河の採用とウォリアーをメタりたい欲により増加しているが、やめたほうがいい。アグロに弱くなり、ウォリアーには天文術師がなくても勝てる。対ウォリアーの秘訣はリソースを小出しにすることで、アントニダス、カドガー招来、アレクストラーザと少しずつ出していくことでいつか対応策が切れるのを待つ。

 上述の通り熟達が難しいデッキではあるが、使い慣れればそれだけの報酬はあるデッキ。

 

 お疲れさまでした