vS140(ウルドゥム・ルナポケナーフ後第3週)雑翻訳(19/9/14)
ボーダーランズ3めっちゃ面白いです。FL4Kは一番カワイイ。できればDLCまでに4キャラでクリアしたい。皆様もぜひ。前作やってなくても全然オッケーです。なんなら攻略記事書きます。
あと今回の記事ですがおそらく発見&エリーズの調整の実施前なので、ウォリコンやクエドルの評価はあまり参考にしないほうがいいです。来週に期待。
https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-140/
クラス使用率
シャーマンが多い! 2週連続で大幅に増加しており、スタンダードで一番多いクラスになった。クエストシャーマンはぶっちぎりで最多のアーキタイプ。2位との差はレジェンドのみで少し縮まる。ランク4~1では全体の20%近くがクエシャーになるため、レジェンド到達狙いの人は意識が必要。
先週のメタブレイカーであるコンボプリーストは2番目に増加率の高かったアーキタイプ。高レベル帯ではクエシャーに有利。復活プリーストは低ランクではかなり人気だがランク上昇に伴って消滅していく。弱いデッキの兆候。
ウォリアーはコントロールとアグロが同数、爆弾は比べるとかなり少数。クラス全体の使用率は変わらずだが、レジェンドだけは増えており3番目に多い。
ハンターは全ランクで減少。ハイランダーハンターがクラス内では突出して多く、その下にいつものニッチなアーキタイプ群が並ぶ。面白い動きとしてはクエストハンターが少しだけ戦えるデッキになってきた。
ドルイドはレジェンド外では数が変わっていないが、レジェンドでは減少の兆しを見せている。これはおそらく上位帯でコンボプリーストが増えているため。
パラディンは全体で減少。マーロックパラディンの数は僅かに減少、クエストパラディンは劇的に減少。ランク4以上ではコンボプリーストの増加にしたがって、クエパラはニッチ枠レベル。面白いことにレジェンドで最多なのは聖なる怒りパラディンで、シャーマンとプリーストに対するゆるいカウンターとして使われている。
ローグはメイジナーフ以降緩やかに減退し続けている。クエストローグはアグロローグよりも戦えないデッキだが、少数のファンデッキ勢は使い続けている。泥棒ローグは強さのわりには使われており、特に低ランクでは多い。クエストローグと同じ現象。
ズーウォーロックは再びわずかに増加。バランス調整で集まった注目は続いている。メタが固まると消えていくいつものパターンを回避できるのかはまだわからない。
メイジはやはり底。破壊的なナーフ以降はほとんど興味を持たれていない。メイジプレイヤーのほとんどはハイランダーメイジを復興させようとしており、他のアーキタイプは壊滅状態。
パワーランキング論議
プリーストが王。コンボプリーストはレジェンドだけでなくその下の環境をもじわじわと支配しつつある。使いこなすにはかなりのスキルを要求するが、基礎的なデッキパワーも強いために理解度が浅くても充分戦えてしまう。クエドルとクエシャマの両方に対して圧倒的に強く、一方的に弱いマッチアップはほぼない。最悪のマッチアップでも無理マッチではなく、高ランクならかなり勝てる方。つまりめっちゃ強い。
ランク4に到達して以降は、コントロールウォリアーとハイランダーハンターもラダー最適デッキに入る。どちらのデッキも広くすぐれたマッチアップをもち、コンボプリとクエシャーの両方にある程度強い。プリとシャマの2人に支配されたメタなら、特にウォリコンとハイランハンターが輝く。
マーロックパラディンの勝率は下がってきており、これはかなり予想通りの展開。低いランクでは強いが、Tier1デッキが増えると勝てない。多くのデッキが対策を見つけており、ランクが上がるほど様々な相手への勝率が下がっていく。強力なテンポプレイに任せた、一つの勝ち筋に頼ったデッキなので、高ランク帯ではその弱点が知られている。
クエストシャーマンに関して言うと、我々は過大評価だと考えている。ランク4-1の20%くらいの使用率でありながら、勝率は50%程度しかない。使われすぎであり、メタはコンボプリーストが増えるなどシャーマン対策が進んできている。クエシャーの勝率が特に高くない理由としてはマロパラ以外のトップデッキに格別強くないことがある。(そしてマロパラは消えつつある)メタが競技寄りになっていくにつれ、数は減っていくだろう。
クエストドルイドもまた、増えるコンボプリに滅されている。しかしクエシャーよりはトップデッキに強いため(特にクエシャーに強い)クエシャーよりはマシ。コンボプリがトップにいる限りはクエストデッキは厳しい状況に置かれる。ただしTier4まで落ちるわけではないのが救い。ただしクエストパラディンはコンボプリに絶対勝てないのでTier4。
マロパラが落ちた今、現時点で最強のアグロデッキはアグロウォリアーになる。唯一のカウンターであるコントロールウォリアーを除いてほとんどのデッキに勝てる。ただウォリコンに勝てないのでTier2。
アグロローグは平均地帯を彷徨っている。コンボプリとクエシャーにある程度強いので生き残っているが、ウォリアーとドルイドに弱いのが頭打ちになっている。
ズーウォーロックは新環境2週目にしてやはり成績が低下しており、高ランクではTier3。トップデッキに強くないのがズーの問題。クエストドルイドには強いが、それだけでは全体勝率が足りない。ウォリアーには勝てないし、クエシャーにはMCTで壊される。熟練のプリーストには手玉に取られる。ハンターにも思ってたほど勝てない。
ハイランダーメイジはメイジ唯一の希望だがTier4。希望もない。ジェイナは新カードまでバケーション。
使用率が低すぎてパワーランキングに載せられないデッキのうちいくつかに面白い発見があった:
- クエストハンターは戦えるデッキであり、もっと研究される価値がある。プリーストに弱いためレジェンド勝率が低いが、それ以外のすべてのデッキに強い。レジェンド到達まではTier2に値すると考えられる、眠れるデッキ。
- 聖なる怒りパラディンは良くなっており、レジェでの増加は偶然ではない。トップデッキのいくつかに強く、メタの動向が追い風になっている。大会と違ってラダーでは素晴らしいデッキとは言えないものの、一週間前よりも良いデッキになったのは間違いない。
- ハイランダーパラディンに若干注目が集まっている。メタブレイカーではないが、もっと注目されていいくらいには強い。現時点では正確な強さは断言できない。
- 爆弾ウォリアーは弱いので使われていない。コントロールウォリアーの下位互換と思われている。コントロールウォリアーさえ存在しなければ強い。
- ミッドレンジハンターはごく最近に面白い強化があったがまだデータがない。これから注目が集まれば来週の記事で書く。
クラス別分析
シャーマン
クエストシャーマンは今週さらに使用率が増えたが、増えすぎて咎められる結果になった。コンボプリーストの登場によって、トップデッキほどの成績を出せないでいる。依然強いデッキではあるが、難しいマッチアップが増えている。
掲載のリストは先週と同じ。プリーストへの勝率を上げたければ、大地の衝撃が役に立つ。元チャンピオンの売りはドルイドに強いことであり、ドルイド環境なら2積みもある。リスト調整においてはドロバッシャーが外せる枠。
アグロシャーマンはトークン&血の渇き型に戻った。バランス調整前は対メイジを見てドゥームハンマー型が強かったが、現環境は手札からのダメージを重視する必要がない。対ドルイドではトークン型のほうが強く、対プリーストでは両者にほとんど差はない。
マーロックシャーマンはほとんど使われていないが、動きはあった。FU4FREE氏の作成した魔古の肉細工師と突然変異を採用したデッキでCarnation氏がレジェンド上位に到達した。クエシャマに採用されてあれだけ強いのでマロシャマでも強くて当然。
シャーマン:クラスレーダー
突然変異クエストシャーマン
FU4FREE氏のマーロックシャーマン
ドゥームハンマーオーバーロードシャーマン
トークンオーバーロードシャーマン
ウォリアー
ウォリアーは最も多芸なクラスであり、アグロとコントロールの両方で大いに成功している。どんな人でも楽しめるクラス。
コントロールウォリアーはまだ最強デッキのひとつであることに人々が気付き始めた。(※おそらく発見調整前の話です)掲載のリストはほぼ間違いなく完成形。ダイノマティックはルナポケナーフ後に増えているクエシャーやアグロウォリアーに強い。
アグロウォリアーはコントロールウォリアーの増加を嘆いているが、それ以外の相手にあまりに強いので成績は充分いい。現在のメタではプリーストと戦えるのが一番の売り。
爆弾ウォリアーは過小評価。掲載のリストはアグレッシブに攻められる。守りのカードを抜いているのでドルイドとプリーストには弱くなったが、ハンター、シャーマン、コントロールウォリアーに強くなるので総合的にはプラス。
ウォリアー:クラスレーダー
挑発コントロールウォリアー
挑発爆弾ウォリアー
アルカナイトアグロウォリアー
プリースト
コンボプリーストは間違いなく飛び抜けて最強のデッキ。クエドルとクエシャマの両方に対してかなり強く、コンボプリが一気に増えたせいで両クエストデッキのパワーレベルは相当落ちた。
構築に関して、ブワンサムディーは全く馬鹿にできない。入れないと確実にデッキは悪くなる。プリーストミラーが増えてきたこのメタでは、沈黙は2積み必須。通常はターン3~4で強い動きができた側がそのまま勝つというシナリオになりがちなミラー戦において、それを覆すことができるキラーカード。
我々が掲載のリストに細工した点は苦痛の侍祭を1枚アベコベーターに変えたこと。先週のとおり、アベコベーターはけっして素晴らしいカードではないが、ミラー戦では沈黙に次いで強い。また内なる炎の3枚目として使えるので、序盤に内なる炎を気軽に使いやすくなる。苦痛の侍祭はブワンサムディーがいるかぎり存在価値が比較的低い。
復活プリーストは上位帯では急速に消滅している。単純に弱い。プリーストで勝ちたいなら、……言いたいことは分かるな。
プリースト:クラスレーダー
ブワンサムディーコンボプリースト
クエスト復活プリースト
ハンター
ハイランダーハンターは今週強くなった。コンボプリとウォリコンが増加しつつパラディンが減少しており都合がいい。
ハイランダーハンターは豊富な秘策や除去によってプリーストと最もフェアに戦えるデッキの一つ。狙撃、ネズミ罠、凍結の罠、感圧板はどれもプリーストが回避しにくい。ゼフリス、イーグルホーンボウ、必殺の一矢、猟犬を放て!などはプリーストの一般的な盤面に対処できる。これらによって終盤まで生き残ることができれば、プリーストの攻めを否定できるようになる。
クエストハンターはナーフ以降いくつか実験されており、有名なプレイヤーとしてはFirebat氏が成功している。構築に関しては、ナイフジャグラーは過大評価でヘンチクランの騎豚に劣る。海の巨人は非常に強く、強いボードスイングを提供してくれる。問題はプリーストでめっちゃ弱い。そのせいであまり興味が持たれていない。
ハンター:クラスレーダー
9号ハイランダーハンター
スタンダードメカハンター
海の巨人クエストハンター
パラディン
パラディンは少し多様性が出始めており、アーキタイプによって真逆の動きをしている。
マーロックパラディンが脚光を浴びる時間は終わったらしい。今でもある程度強いが、シャーマンとウォリアーはマロパラに対して最終的にかなり有利になるだろうという予想が当たった。他のデッキも対策を見つけ、メタに適応するにつけて対マロパラの勝率を上げている。マーロックパラディンはプレイングスキルによる勝率の天井が低く、ゲームプランが一つしかないので、トップデッキに留まれなかった。
クエストパラディンは一気にどん底に落ちた。上位帯には存在しない。プリーストの群れにこれを持っていくのはマゾ。このデッキの対プリーストと対クエストシャーマンはあまりに恐ろしく勝てないので、他に勝てるマッチアップがあっても相殺できなかった。
聖なる怒りパラディンはナーフ直後は弱かったが、この一週間でかなり強くなってきた。これはメタが数種類のデッキに固まってきて、それらに対してラスパラが有利だったため。コンボプリ、クエシャマ、クエドルに強い。同じ理由で大会でも使われる。
構築に関して、後半ゼフリスが発動しやすいようにトゥルーシルバーチャンピオンと縮小光線を抜くのが正しいとは言えない。そもそも生き残らなければゼフリスを使う機会もないため。
縮小光線とトゥルーシルバーチャンピオンは総合的にも非常に強く、また特にプリーストに強いため、2積みすべき。ジカールは3ターン目以外あまり強くなく、後半に引かれるとかなり弱い。平等は悪くないが縮小光線の方が強いし、パイロか聖別と同時じゃないといまいち。
ハイランダーパラディンは改良とTrump氏の成功を受けて使用率が少し増加。掲載したのは我々が少し改造して、サンドバインダーとシアマト(アグロに入れても強いパッケージ)を入れたリスト。
パラディン:クラスレーダー
鮮鯛マーロックパラディン
クエストメカパラディン
聖なる怒りパラディン
トランプ氏のハイランダーパラディン
ドルイド
クエストドルイドのトップデッキへの上昇は無慈悲にもコンボプリーストの登場によって終了。ウォリアー、ハンター、シャーマンに有利だが、プリーストには序盤から圧倒されるとなかなか勝てない。倍増する腕がナーフされてもこれほど勝てないのは興味深い。
クエストドルイドの構築は固まりつつある。掲載の2つのリストは2枚しか違いがないが、その2枚で戦略に大きな違いが出る。
- ファオリス、エリーズ、ノミが終盤の勝ち筋。運よくマリゴスで勝てた話に騙されてはいけない。
- これらの勝ち筋のうち2枚までを使う。3枚は入れすぎ。
- ファオリスは唯一の「一枚で」勝ち筋になるカード。対アグロで腐るカードを抜いた、早めの構築で採用される。
- エリーズはより遅い相手に対する勝率を上げ、その目的ではノミと合わせれば最大効果を出す。(ファオリスとも合わせられる)先週はアグロが減ってウォリコンが増えたのでエリーズは強化。
- サルノスは対プリで素晴らしく、アグロにも強い。野生の力は、ファオリスを入れるような攻める系の構築ならば強い。
ドルイド:クラスレーダー
ファオリスクエストドルイド
エリーズクエストドルイド
洪水トークンドルイド
ローグ
ローグ使いは現在のメタに対して複雑な心境。強みはアグロローグが武器と序盤の除去によってプリーストに強いこと(ローグなのにコントロールみたいな動きをするので奇妙なマッチアップである。)
問題は苦手なクラスが増えたこと。ウォリアーに加えてドルイドも苦手マッチアップ。いいニュースはアグロローグがシャーマンとハンターに強いらしいことで、つまり決してどん底デッキではない。ただトップメタデッキではなくなった。
ナーフへの適応は失敗した。新しいアーキタイプが出現するといった可能性もない。次拡張まではアグロローグで頑張るしかない。
ローグ:クラスレーダー
スタンダードアグロローグ
テスクエストローグ
ウォーロック
ズーウォーロックは再び成績が落ちて不安定な立場にある。ズー使いはウォリアーの増加を恐れているが、せめての救いとしてコンボプリーストには弱くない。
掲載の手先ズーのリストは先週に比べて鬼軍曹が追加されている。鬼軍曹は対プリーストで非常に強い。序盤の決定的なトレードを可能にし、シャイアが試合を壊す前に処理することもできる。
ハゲタカズーの構築も掲載した。フル手先の型と同等の成績を出している。対ドルイドで少し強いが、そのぶんアグロミラーに少し弱い。
ウォーロック:クラスレーダー
手先ズーウォーロック
ハゲタカズーウォーロック
メイジ
弱い。ハイランダーメイジは唯一まだ戦えそうなデッキだが、あえて使うような理由は特にない。ルナポケと招来が落ちてクラスそのものが完全にだめになったらしい。
今週のストーリーとしてはBoarControl氏とRDU氏がルナポケ入りのハイランダーメイジでレジェ上位で成功したこと。掲載したのはBoar氏のリストで、比べると貪欲さが低くて想像の力とパズルボックスを採用している。
メイジ:クラスレーダー
BoarControl氏のハイランダーメイジ
今週のメタブレイカー
最強のデッキと、それに対して生き残れるデッキ2つ。現時点のトップ3デッキはそういう構成。
コンボプリーストは非常に強く、使い方を覚えればラダーは幸福時間。ミラーでもたつくのだけ注意。
コントロールウォリアーは帰ってきたが、この直前に発表された発見の調整がどれくらい影響するかわからない。怯える下っ端、オメガ・アセンブリ、エリシアーナ、すべて影響を受ける。たぶんそれでも強いとは思うが、ひょっとすると大打撃を受けるかもしれない。
ハイランダーハンターは最近めっきり開発に無視されているが、この一週間のメタの推移は、上記2デッキの増加を含めてハイランダーハンターが有利な向きに動いている。コンボプリとウォリコンの両方に充分強いハイランダーハンターがメタブレイカーと呼ぶにふさわしいだろう。
お疲れさまでした