vSドラゴン大決戦初見感想記事雑翻訳(2019/11/28)
お久しぶりです。なんか引っ越したり小説売ったり風邪引いたり風邪のまま飲み会に行ったりしてました。小説は思ってたより売れました。大人の風邪はつらいですね。
https://www.vicioussyndicate.com/descent-of-dragons-initial-thoughts/
それほど重くはないと思いますが画像多めです。あと一部画像は英語のままです。
カード公開期間は半分、枚数としては半分よりすこし少ない。拡張の基本理念が見え始めており、今後のカードに何が期待できるかもわかりつつある。
ドラゴン大決戦はドラゴン年3つめにして最後の拡張。過去、12月の拡張のパワーレベルは年によって非常に違いがある。
「コボルトと秘宝の迷宮」は史上最大の強い拡張で、結果的には公開後、メタを完全に変えた。しかしそのメタ影響力は4月以降、有害な作用となる。あまりにパワーカードが多すぎたため、次のワタリガラス年においてメタの新鮮さが損なわれていた。結果としてコボルトのカードはかなりの枚数ナーフされた。その前年の「仁義なきガジェッツァン」も過剰に強力な12月拡張であり、罪が繰り返されたとも言える。
一方「天下一ヴドゥ祭」(ラスタカン)は最も忘れられがちな拡張で、おそらく12月の拡張のなかでは最弱。低かった理由は4月に健全なローテーションを迎え、悪党同盟がより新鮮に見えるようにするため。しかしこの拡張自体はあまりエキサイティングでなく、公開がメタに与えたインパクトも小さかった。これにより開発は、新拡張で減らなかったアーキタイプを排除するため、前例のない2回のバランスパッチを強いられた。
すべてのサインがドラゴン大決戦のパワーレベルはコボルト級だと示している。いくつかの公開済みカードはバカげた強さに思える。その理由をこの記事では説明する。
ヒーローカード再来、しかも史上最高に安定?
ドラゴン大決戦はコボルトと似たところが多いものの、最も重要な部分はもうひとつのマンモス年パワー拡張である「凍てつく玉座」のほうが近い。デスナイトは商業的には成功。需要もあり、はじめは使って楽しかったが、あまりにも強すぎたため、ローテーションされるまでずっとスタンダードを支配していた。この1年後のDrブームからもわかる通り、ヒーローカードのバランス調整は難しい。無限のリソース、ダメージ、除去を提供するヒーローカードは、ほかのレイトゲーム戦略を完全に追い出した。
ガラクロンドは5つの悪党側クラス(ローグ、プリースト、シャーマン、ウォリアー、ウォーロック)のヒーローカードとして、それぞれ異なるフォームで参戦。これまでのヒーローカードと違うのはキーワード「祈願」のシステムで、これはクトゥーンの仕組みとある程度似ている。祈願カードを使うたび、各ガラクロンドのヒーローパワーと同じ効果が発動し、また2回祈願するたびにガラクロンド自体の雄叫びがより強力なものへとアップグレードしていく。アップグレード一回で効果が2倍に。二回で4倍になり、さらにアルカナイト・リーパーと同様の武器を装備する。デスナイトのような圧倒的なヒーローパワーは持っていないが、二回アップグレードされた雄叫びは非常に強力。
ガラクロンドはあまりに強力なため、単体では明らかに弱い「祈願」持ちのカードを採用してみたいと思わせる。どのクラスのガラクロンドも最終形態は不条理な強さだが、はじめの2形態に関しては7マナならまあ普通と言えそうなレベル。安定して最終形態のガラクロンドを出すため、可能な限りたくさんの祈願カードを入れたい。そのためには4回祈願しなければならず、そのためには少なくとも8枚は祈願カードを採用したい。いまのところどのクラスも2種類ずつクラス専用祈願カードがあり、中立にも2種類ある。いける。
また、各クラスが「2回祈願すると起動する」カードを得ているのも重要であり、祈願カードの採用をさらに促進する。今のところ、どれも十分すぎるほど強力な見返りがある。
しかし、ガラクロンドデッキを本当にものにしているのはその安定性。きみのデスナイトを一つ前のターンに確実に引いてくるという効果のカードを想像してほしい。地獄級OPですよね。
ほう、そんなカードが6マナ6/6ですか……
しかも既にガラクロンドを引いていて変身しているなら、代わりにカリモスの強化版みたいな効果が発動する……?
ブリザード、御社の気持ちはよく伝わったよ。
今後の全カードレビュー記事では、より詳しく一枚一枚のカードについて議論する予定。現時点では、どのクラスのガラクロンドも強力だといえる。うち2つは強力なレイトゲームのリソースになり(プリ、ローグ)、2つはより序盤から少しずつ主導権を握ろうとする(ウォリアー、ウォーロック)。
ドラゴンシナジーは規格外
ドラゴンがテーマの拡張だと約束していたが、その約束に違わないカードが続々発表されている。公開されたドラゴンシナジーカードのいくつかはフェアの壁を既に突破している。まず、手札にドラゴンがあればボーナスを獲得する、「竜の息吹」カードのひとつを見てもらいたい。
ナーフ前の繁茂にドローもついている。このカードのOPさはいくら大げさに言っても言いすぎることはない。手札の減らないランプがどれほど強力かは既に究極の侵蝕で証明されている。このカードと洪水によってふたたびランプの時代が来るだろう。
(誤訳。正しくは手札にドラゴンがいる間、「このカード」のコストが3減ります。)
段取りを持っているクラスに3マナ3ドロー呪文? 現時点のローグとドラゴンシナジーはあまり相性が良くないように思えるが、それさえなければ明らかにゲーム中最強のドロー呪文。
シャドウボルトは普通に使える呪文。ベストカードではないが、今まで何度も使われてきた。3マナ4ダメージは充分強い。これは実質序盤にフレイムストライク撃てるようなもの。壊れ。
呪文だけでは信じられない? ではドラゴンそのものを見てみよう
6マナ挑発でスタッツも非常にいい(6マナの挑発はほとんどの場合6/6よりも4/8のほうが強い)。一切の能力と種族がなかったとしても、闘技場で非常に強力なカードだったはず。しかしこれはドラゴン種族で何の条件もなくドラゴンを発見できる。OPの権化のようなカード。
スタッツの犠牲ほぼなしで9種類のOPにされた呪文から一つ発見できる。必要になりそうなあらゆる要素:バリュー、ドロー、除去、AoE、を提供してくれる。完全に安定して提供してくれるわけではないが、たいていは使えるものが取れるはず。
ウォーロックは助けが欲しかった。そこでデカいダスクブレイカーが来た。より正確には5マナ5/5で地獄の炎(4マナ呪文)がついてくる。ぶっ壊れ。
ほかにも強いドラゴンがいる。すべて公開されれば改めて語るが、現時点でも明らかにドラゴンの強さがどの程度かは見て取れる。
このセットでは弱いカードを見つけるほうが難しい
ほかのカードも非常に強力で大きな影響を与える可能性を持っている。いくつかはすでに強さが保証されているが、残りの公開カード次第で強さが変わるものもある。
たとえばネクリウムの薬師は断末魔ローグの強力な後押し。この戦略はまだハースストーンのメイン通りを歩いたことはないが、このカードで変わるかもしれない。
4マナ2/5でドロー付きの時点で強い。さらにドローするのが断末魔ミニオンに限定され、断末魔を獲得するとなれば非常に強そうに見える。断末魔ローグがものになるかはわからないが、もしなるとすれば、明らかにこのカードのおかげだろう。
ドラゴンでなくても強い。どう見てもワイルドで今なお幅広く使われている骨董のヒールロボの上位互換。ヒールロボと違ってこのカードの回復は対象を選べて、スタッツも4高い。言うまでもなく強い。
これについては本当に何と言えばいいか。最初見たときジョークだと思った。手札の上限に関する唯一無二の効果(ハンドロックが復活しそう。ありがとうございます。)を忘れたとしても、7マナ4/4に4ドローは非常に強力。知識の古代樹がナーフされるようなゲームだったはずだが。
悪党同盟はガラクロンドをもらったが、探検同盟も負けていない。竜の女王アレクストラーザは史上でも最強クラスのレイトゲームカード。価値の高いバリューを提供しつつ、終盤の強力なテンポスイングを作る。さらにドラゴン種族つき。どう見ても強い。
まとめ:ドラゴン大決戦は壊れ
良くも悪くもゲームを変える拡張になる。スタンダードが進化でめちゃくちゃにされた後は、ワイルドのカードは地元に帰り、お返しに新カードがワイルドまでも荒らしに行く、のかもしれない。
新カード、そして我々の新しい記事にぜひ注目。
お疲れさまでした