虚無層

exit from society

vS171(スクロマンス第3週・調整①後・2020/8/28)雑翻訳

 なんかこう……RPGのような……シミュレーションのような……なにかをやりたいのだが 何をやりたいのかがわからない

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-171/

 前レポートからの変化……8月19日:パッチ18.0.2 スタンダードの調整は以下

  • ケルサス・サンストライダー:能力で低下したコストが0マナから1マナ
  • 精神与奪者イルシア:マナコストが2から3

 

クラス・アーキタイプ使用率解説

 バランス調整後の魔法学院スクロマンスのメタは非常に多様。ラダーの大部分を通して、6、7つのクラスが非常に近い使用率を示しているのが観察できる。クラスだけでなくアーキタイプにも多様性が見られるので、メタは素晴らしいスタート地点にあるように見える。

 他のクラスよりも高くそびえて見えるクラスの1つがローグ。これはパッチ後のメタで最も影響力のあるクラスであり、先週の時点で、バランス調整に関係なくこの方向に向かっていた。アグロローグの成功のおかげで、ダイヤモンド以上では最も人気のあるクラスとなっている。このアーキタイプは2つのヴァリアント(隠れ身ハイパーアグロvs隠れ身ダンサー)に分かれているが、両者の間にはかなりの重複がある。ミラクルローグの使用率はかなり小さいが、トップレジェンドではかなり人気がある。

 守護獣ドルイドはケルサスへのナーフに適応しようとしており、現在は適者生存ビルドからマリゴスビルドへと移行している。この内部的な移行は特に高レベルのプレイで顕著で、ドルイドのプレイ率はローグに次ぐものとなっている。

 プリーストはラダー全体でも非常に人気で、2つの確立されたアーキタイプを持っているが、スクロマンスでは最も混沌としたクラスかもしれない。ハイランダーとガラクロンドプリーストはどちらも拡張の最初の週から続く劇的なメタシフトに対応して実験の狂乱に投げ込まれており、どちらのアーキタイプもビルドが固まっていない。ハイランダープリーストは拡張の早い段階に改良されたが、現在は以前の選択を見直そうとしている。対照的に、ガラクロンドプリーストはまだ解明されておらず、安定化からはまだ何マイルも離れているように見える。

 ウォリアーはスクロマンス初期の状態から完全に一新された。今では爆弾ウォリアーがクラス内で最も支配的なデッキとなったが、ビッグウォリアーは著しく減少し、他のウォリアーデッキは姿を消してしまった。このクラスでは爆弾ウォリアーはイカリビルドとガラクロンドビルドに分かれており(両方を運用している少数のサブセットもいる)、後者の方がかなり人気があるように見える。

 デーモンハンターも変わった。ソウル・デーモンハンター(以前コントロール・デーモンハンターと呼ばれていた)はプレイ率が急増し、トップレジェンドで激しい実験とともに大流行している。アグロデーモンハンターはラダー全体で一般的だが、より高いレベルでは新たに登場したアーキタイプに後回しにされている。

 メイジは比較的実験的なクラスであり、その足場を見つけつつある。サイクロンメイジが最も多いデッキであり、アグロローグに対して成功しているため、高レベルでの人気が高まっている。ハイランダーメイジは存在するが、ランクが上がるにつれて衰退していく。花火メイジは消えつつあるが、その恐ろしい勝率の低さを考えれば誰も驚くことではない。何人かのプレイヤーがシャダウォックシャーマンの生まれ変わりであるタートルメイジを受け入れているが、このデッキはまだネタデッキ状態にある。

 ピュアパラディンはレジェンド到達前は非常に人気があるが、レジェンド到達以降では激減する。他のクラスの効率の上昇やミラクルローグやサイクロンメイジのようなカウンターデッキの台頭により、このデッキの使用率はトップレジェンドでは信じられないほど低くなっている。

 ハンターは内部で変化しながら着実に人気を高めている。フェイスハンターは現在、ハイランダーハンターよりも優先的に採用されており、アグロローグ戦では有望な成績を収めている。デッキはビルドの最後の数枚を整理しようとしており、まだ洗練の段階にある。

 ウォーロックは衰退の一途をたどっており、プレイヤーはますますアグロになるメタに直面して遅いアーキタイプを放棄している。マゾヒストのビルドが形になってきたズーウォーロックだけが目立っている。

 シャーマンはメタの底辺にあり、ラダーで大きな牽引力を得たデッキは一つもない。クエストシャーマンは高レベルでの実験のフロンティアに位置しており、終わったように見えるクラスを救うために必要な結果を出せるかどうかを見なければならないだろう。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

 魔法学院スクロマンスはハースストーンで最も競争力のあるメタの1つになる可能性があり、今後も多くの紆余曲折が起きることを保証できる。拡張の開始から3週間が経過したが、それぞれのアーキタイプがなぜそのパフォーマンスを発揮するのか、現在の勝率が示唆する以上に改善できるのかどうかを理解することは重要だ。

ローグ

  • アグロローグはTier1にしっかりと定着しているように見える。その人気と結果としてのメタスコアを考慮すると、ローグは確かに、高レベルのプレイではこのフォーマットで最も影響力のあるデッキである。私たちはメタの暴君の出現を目の当たりにしているのだろうか?そうではないと思う。なぜなら、いくつかのスマートなカードを選択することで、それに対するパフォーマンスを大幅に向上させることができるデッキがいくつかあるからだ(P.S.ウーズはスマートなカード選択ではない)。アグロローグは強力であり、そのヴァリアントはどちらも成功しているが、勝率を標準レベルに保つ効果的な対応策を、メタが今後数週間のうちに見つける可能性は十分にあると考えている。
  • ラクルローグは競争力があるように見えるが、勝率の上昇は爆弾ウォリアーの台頭とアグロローグの向上によって止められた。ほとんどのラダープレイヤーがドラゴンの宝の山や教団の新入会員と一緒に血の復讐ビルドを続けていることを考えると、このアーキタイプのポテンシャルはかなり高い。これらのカードは巨大な欠点であり、最適なミラクルローグの構築はそれよりもはるかに良いものになると考えている。
  • ラクロンドローグは遅すぎる。現在のメタは非常にバーン中心である:直接ダメージを多く与える攻撃的なデッキが人気で、それに加えて顔面を叩く人気の武器デッキもある。この種のフィールドは、パワープレイを引くまでに時間がかかり、目立ったライフゲインのメカニクスを持たないスローペースのデッキにとって、非常に敵対的なものだ。

ドルイド

  • 守護獣ドルイドのマリゴスヴァリアントは、ケルサスのナーフ以降は適者生存ヴァリアントよりも優れていると自信を持って言える。この移行は守護獣ドルイドをティア表の上半分にとどめておくのに役立っており、それ以上のことができるかもしれないと考えている。マリゴスドルイドは復活した、そのポテンシャルは高い。

プリースト

  • 魔法学院スクロマンスの初週にメタブレイカーとレッテルを貼ってから、プリーストの勝率は信じられないほど完全に崩壊してしまった。これはイルシアへのナーフが原因だったのか? いいえ、この変更はほとんど影響を与えていない。プリーストの衰退の主な原因は、その除去キットにある。スクロマンスの初期には、プリーストは生存ドルイドやピュアパラディンに対抗するためにインパクトの強い除去をたくさん採用することで成功を収めていた。現在のメタは明らかに大きく異なっており、以前プリーストが成功を収めるのに役立っていたカードは、現在ではかなり弱くなっている(例えば、ケルスザード校長や密言:崩など)。
  • プレイヤーは調整せず、以前と同じリストをネットデッキし続けたが、これらのビルドは現在のメタに対処するのに適していない。他のプレイヤーは、メタの劇的な変化に対応するために、狭いテックの選択に惑わされていたが、これらのテックの選択は、非常に多様性のあるメタに対しては有効ではない。調整が必要であり、この調整はプリーストの現在のラダーの運勢を大きく変える可能性がある。
  • 最適化されたハイランダープリーストは、最悪でも全プレイレベルにおいてTier2のラダーデッキであり、ローグとの対戦を数パーセントの重要なポイントで改善するための調整は容易であるはずである。ハイランダーデッキは一般的に修正するのは難しくない。
  • ラクロンドプリーストについては、酷い調整のリストが散らばっており、勝率をゴミ箱に沈めてしまっているため、より多くの作業が必要である。私たちは、最適化されたガラクロンドプリーストはゴミ箱に座るには強すぎると考えており、そこから抜け出す方法をすでに特定している。我々はそれがどれだけ高くなるかを見てみたい。

ウォリアー

  • 先週のパッチの前日、爆弾ウォリアーはゲーム内で最高のデッキのように見え、非常に圧倒的な勝率を示していた。本質的には先週のメタを壊したデッキだったが、フィールドはそれ以降、積極的に対応してきた。ローグやハンターの台頭と武器テックの洪水により、Tier2にまで落ち込んだ。これらのランクのパラディンの数が少ないため、トップレジェンドでは最強に見える。
  • ビッグウォリアーは大暴落。このデッキは、いくつかのアグレッシブなデッキの効率の上昇に対処するのに苦戦しており、息つく暇もなく、プリーストはカバルの侍祭のおかげで非常に難しいマッチアップを示している。

デーモンハンター

  • ソウルデモハンはトップレベルのデッキになる可能性を秘めている。マッチアップ分布は信じられないほど強いが、3つの弱いマッチアップによって傷ついている。守護獣ドルイド、ピュアパラディン、爆弾ウォリアーである。ダメージ(と生命奪取武器)を見つけてゲームプランの一貫性を高め、斬舞のコンボの一貫性を高めてドルイドパラディンのボードに対応することができれば、ゲームチェンジャーとなるかもしれない。
  • アグロデモハンは滑空を落とし、その結果、勝率が大幅に上昇し、いくつかのランク帯でTier1に接触するようになった。このアーキタイプはかなりしっかりしており、不利な点はほとんどない。最大の問題はソウルデモハンとの対戦である。

メイジ

  • サイクロンメイジは巨大な可能性を秘めたデッキの一つであり、Tier1にヒットしても驚かなかっただろう。それを阻んだのは爆弾ウォリアーとソウルデモハンの台頭だ。サイクロンメイジは盤面争いは得意だが、これらのデッキに顔面を叩かれるのを嫌っている。よってアグロローグを倒すのには非常に効果的だが、ダメージのほとんどを盤面外から出すデッキに直面したときには問題がある。
  • ハイランダーメイジはこれらのデッキに対して同様の苦戦を強いられているが、それをアグロローグとの有利なマッチアップで相殺することもできない。加えて、ハンターに足手まといにされているため、フィールドに対して圧倒的なパフォーマンスを発揮することができない。ただ、他のデッキが持っていたような拡張初期からの改善の余地を持っていなかっただけだ。
  • メイジの話は以上?そうでもないかもしれない。タートルメイジという、おそろしく勝率の悪いアーキタイプの中で、私たちは実際に競争力のある構築を見つけた。もし誰もがアメリカのグラマスEddieをネットデッキにすれば、タートルメイジは現在のメタではTier2デッキと同じくらいの強さになるだろうと見積もっている。あるいはそれ以上のものになるかもしれない。そう、タートルメイジは本物だ。

パラディン

  • プレイヤーの間ではパラディンに対する誤解がある。パラディンはレジェンドまでの途上では圧倒的な存在であり、高レベルでは性能が低下する。しかし、高レベルでのパフォーマンスは、それでも非常に良い。ピュアパラディンは現在のメタの傾向に対抗するために非常に有利な位置にある。守護獣ドルイドへの効果的なカウンターであることに変わりはないが、爆弾ウォリアーとソウルデモハンの両方にもカウンターであり、同時にアグロローグやハンターに十分な抵抗力を持つ。苦手なマッチアップ(ミラクルローグ、サイクロンメイジ)は、トップレジェンドの方が人気があるが、勝率を低下させるほど普及してはいない。パラディンを無視してはいけない:ビルドの改善の余地が少ないため、勝率はある程度下がると予想されるが、スタンダードのトップクラスのデッキに対して健闘を続けるだろう。素晴らしいラダーチョイスだ。

ハンター

  • ハンターはおそらくこのフォーマットの中で最も眠っているクラスだと思われる。フェイスハンターはダイヤモンド4以上では最強のデッキに見える。アグロローグに対する最高のカウンターであり、そのビルドはローグにさらに厳しくカウンターするために改良される可能性がある(爆発の罠)。さらに、爆弾ウォリアーに対しても特に優れた性能を発揮する。ほとんどの爆弾ウォリアーはもう船頭&鎧職人を使っていないので(仮に使っていたとしても、なおフェイスハンターが有利だと聞けばショックを受けるだろう)。今のところドルイドやプリーストにも負けていないし、唯一の悪いマッチアップは生命奪取を持つソウルデモハンだけだ(アグロデモハンとのマッチアップは爆発の罠によって改善される)。結論から言うと、フェイスハンターは今週のメタブレイカーのようであり、それも僅差ではない。
  • フェイスハンターがこれだけ注目されるようになったので、ハイランダーハンターはもうダメだと思うかもしれないが、実際にはそうではない。マッチアップ分布は充実しているが、このフォーマットの中で圧倒的なアグロパワーを持つデッキにたまたま衰退してしまっただけで、それは降魔の狩人におけるストーリーと変わらない。優秀なデッキだが、デーモンハンターが5回ナーフされるまでは目を見張るようなものではなかった。

ウォーロック

  • ズーウォーロックには2つの大きな問題がある。1つ目は、メタの中で最もホットなクラス(デーモンハンター、ハンター、ローグ、ウォリアー)に対して苦戦していること。2つ目は、誰かが卓上インプとフェル学を使うのが良いと判断したことだ。ティア5のビルドがズーのアーキタイプの中で広がって、その勝率を麻痺させている。それが消えればズーにとっては良くなるはずだが、メタが今のままである限り、それでも平均以上になるのは難しいだろう。
  • 遅いウォーロックアーキタイプはバーン・メタによって無慈悲に焼き払われている。ガラクロンドコントロールウォーロックはわずかでもプレイ可能に見える唯一のデッキであり、コンスタントに冥竜の息吹を起動する方法を見つけられればより良いパフォーマンスを発揮できるだろうが、それさえもこのメタは自分の顔を削るヒロパを持つクラスに対してかなり敵対的である。

シャーマン

  • シャーマンは絶望的に見える。ところでトーテムシャーマンの成績を見てみると、かなりまともな成績と言えるかもしれない。勝率は下のランクではプラスになっている。しかし、勝率は下降線をたどっており、このデッキには成長の余地がない。私たちの経験では、それが消えるか、復活プリーストのようにブロンズランクの番人として残るまで、勝率は下がり続けるだろうと教えてくれている。
  • そして、クエストやハイランダーシャーマンのようなデッキはスコアが悪く、基本的にはチャートから外れている。シャーマンは独自のタートルメイジを見つけることができるだろうか?可能性はあるが、シャーマンにはそのための十分なシェルがあるとは思えない。以上!

クラス別分析

ローグ

 このゲームの中で最強クラスの一つとしての地位を確立したローグは、アグロローグが非常に支配的に見えて、わずかに異なるスタイルの2つのバリエーションによってバックアップされている。

 ハイパーアグロビルドはミラーでも、ドルイドパラディンウォーロックに対しても優れたパフォーマンスを発揮する。また、ウェポンテックにも弱くない。冷血と2枚目の昏倒を鉤つきシミターとアカマに交換した。冷血よりもシミターの方が効率的なダメージソースを提供し、アカマは3ターン目に安定したダメージを与えてくれる。昏倒は、パラディンドルイドの減少と、後者が通常は鉄の樹皮を使わないマリゴスヴァリアントに移行したことで、この1週間で弱くなった。このデッキから死角からの一刺し(!)をカットするところだったが、死角からの一刺しを使わずに冷血と鉤付きシミターの両方を使うことで、多少不器用になると見積もっていたことに注意したい。死角からの一刺しは一般的にこのデッキではあまり良いカードではないので、複数の1ドロップを持つデッキ(デモハン、ハンター)が相手でない限り、マリガンに入れておくべきではない。

 ダンサーアグロビルドはウォリアーやプリースト、サイクロンメイジに強い。2枚目の昏倒を2枚目の2年生に交換した以外は、このビルドに変更を加えていない。プレイヤーは実験を続けており、隠された宝石を見つけることができるかもしれないが、このヴァリアントを向上させることができる他のカードは見つかっていない。

 ラクルローグもかなり成功しているが、アグロローグが問題であったり、爆弾ウォリアーの台頭への対処に苦労したりしている。一般的ではあるが非常に弱いラダー・ビルドに採用されているドラゴンの宝の山と教団の新入団員はデッキの中では非常に弱いカードであることを再確認しておこう。私たちはリリアンカンニング(最弱の秘策)をスパイミストレスに置き換えた。このデッキは特にアグロとの対戦ではターン1プレイに飢えており、スパイミストレスが非常に良い追加カードになることを強く示唆している。

ローグ:クラスレーダー
隠れ身ハイパーアグロローグ
隠れ身ダンサーアグロローグ
秘策ミラクルローグ
秘策ガラクロンドローグ

ドルイド

 ドルイドはマリゴスのビルドに移行することで、ケルサスのナーフから立ち直ろうとしている。このヴァリアントはパッチ前は適者生存ヴァリアントに大きく劣っていたが、今ではかなり強くなっており、最終的にはこのアーキタイプを完全に引き継ぐことになるかもしれない。

 スタンダードのマリゴス守護獣ドルイドはパッチ前と変わっていない。爆弾ウォリアー、プリースト、メイジに対して良好なパフォーマンスを発揮する。代替ビルドがOrangeによって提案され、自然学の予習や沼ビームのかわりにクリスタルパワーやアヌビサスの守護者を走らせている。これらの変更はアグレッシブなマッチアップを改善するためのもので、特にアグロローグに焦点を当てている。アヌビサスの守護者を実行しているので、洪水を2枚入れ、ジェペット・ジョイバズをカットしている。ジェペットは遅いデッキに対して優れているので、これらの調整はマリゴスドルイドの強力なマッチアップでの勝率を数%落とすことになる。

 適者生存守護獣ドルイドはパッチ前に空飛ぶほうきを含むいくつかの展開をしていたが、これはデッキの中では素晴らしいカードのように見える。適者生存とのシナジーがあるだけでなく、湖のスレッシャーがより良いカードになり、かなり致命的なコンボになる。その結果、私たちは湖のスレッシャーを2枚、先生のペットを1枚運用している。クリスタルパワーはほうきのための道を作るカードであり、私たちは野生の繁茂よりもアヌビサスの守護者を使うことにこだわっている。

ドルイド:クラスレーダー
マリゴス守護獣ドルイド
適者生存守護獣ドルイド

プリースト

 メタが大きく変わったことで、プリーストはその除去キットを、メタの頂点にある新しいデッキへのカウンターに向けて練り直さざるを得なくなった。大型でビーフドルイドパラディンから、卑劣なローグに対処しなければならなくなったのだ。

 つまり、ハイランダープリーストはその重い除去をカットする必要があります。密言:崩や時間断絶のようなカードは現在のメタでは非常に遅い。一方で、火霊術師や非道の指導教員は隠れ身ミニオンのボードをクリアする方法を提供してくれる。ワンド職人とドラゴン学の予習はそれらのための良いスイッチであり、空飛ぶほうきはもう一つの柔軟な除去の形である。

 今回のビルドで最も斬新で示唆に富んだ変更点は、竜の女王アレクスとラーザをカットすること! アレクストラーザは劇的にパフォーマンスが低く、手札の中で腐っている時間が長すぎて、デッキの勝利条件に貢献していない(彼女をプレイするシナリオでは、ほとんどの場合、すでに勝利している)。彼女の不在が実際に認識できるかどうかを見てみたい。

 ラクロンドプリーストも調整しなければならず、現在のラダービルドは新しい脅威に対抗するための装備が不十分である。火霊術師・ワンド職人のパッケージは増加する脅威に対して多くの期待を持っている。運命の紡ぎ手は少なくとも4枚の祈願を使わないとかなり弱く、時間断絶とガラクロンドの盾は現在のフィールドに対しては少し重すぎる。安くて柔軟性のあるカードが欲しいところだ。

プリースト:クラスレーダー
カバルハイランダープリースト
パイロドラゴンガラクロンドプリースト

ウォリアー

 爆弾ウォリアーは爆発的に登場し、すぐにメタの注目を集めてテックされた。しかし、ウーズが走り回っていても、爆弾ウォリアーはこのフォーマットの中で最も強力なデッキの1つだ。少なくとも、パラディンがそれほど一般的ではない高レベルのプレイではそうだ。

 爆弾ウォリアーの最もポピュラーなバリエーションはガラクロンドのビルドで、クロンクスを使用し、祈願を使用しない。ガラクロンドはフィニッシャーとして使用され、すでにあなたのボムによって脆弱になっている対戦相手を消耗させるための反復的なダメージを与えてくれる。このビルドは、攻撃的なデッキに対しては悪いが(船頭・鎧職人を実行していないので)、遅いマッチアップでは劇的に良くなるので、海賊ビルドよりも優れているように見える。

 一般的にはプレイされていないが、このデッキで確実に勝てそうなカードは悪党同盟の補給係であり、降魔の狩人での成功を繰り返している。デッキには2つの小さな調整の余地がある。財宝荒らしを2枚、アップグレードを2枚と重ねて使うとウーズに対しては有効だが、多くのウーズに遭遇しない限りは弱くなる。旋風剣を2枚使って乱闘を2枚使うと、アグロローグに対しては非常に有効だが、遅いマッチアップ(ドルイド、メイジ、パラディン)には不利になる。

 ビッグウォリアーはメタが敵対的にシフトした結果、使用率と勝率が大きく低下しているだけでなく、改善の余地も少ない。このデッキはローグやプリーストに対して深刻な問題を抱えており、メタでの地位を不安定にしている。その他のウォリアーデッキはパッチ後の牽引力を得ていない。

ウォリアー:クラスレーダー
ガラクロンド爆弾ウォリアー
ラトルゴアビッグウォリアー

デーモンハンター

 デーモンハンターは、ついに非常に成功するプレイスタイルが2つに増加したのかもしれない。アグロデーモンハンターが長い間メタの中でその地位を確固たるものにしてきたのに対し、ソウルデーモンハンターは巨大な可能性を示している。

 ソウルデーモンハンターのブレイクスルーは、バトルフィーンドとグレイヴの達人を追加したIkeのビルドから始まった。バトルフィーンドはこのデッキのマナ・ワームであり、ゲーム序盤に安価なダメージと盤面の存在感を提供してくれる。グレイヴの達人はすでにアグロデモハンのマロウスライサーとの相性が抜群であることが証明されており、ソウルデモハンにさらなるダメージを与えてゲームを終わらせることができる。

 しかし、現在のソウルデモハンビルドではレジェンドのカードが2枚使われているが、それはデッキの中ではあまり力を発揮していない。ポルケルトはプレイしていて気持ちがいいが、ほとんどのマッチアップでは不利なカードである。デッキを並べ替えて髑髏チェインを開始する余裕がないシナリオが多すぎて、デッドドローになってしまう。特に速いマッチアップでは不利であり、プレイするタイミングを見つけたときには、それがなければすでに勝ち組になっていたことになる。

 マグゼリドンは2枚目の「罠」カード。パラディンドルイドに対しては強いが、他のクラス(特にウォリアー、プリースト、ローグ)に対してはかなり弱い。さらに、マリゴスのビルドに移行するにつれて、ドルイドに対しては重要性が低くなってきている。適者生存がなければ、このマッチアップでのあなたの最高のカードは斬舞であり、彼らの守護獣のターンに対処するには十分すぎるほどだ。斬舞をうまく使えば、マグゼリドンが必要だと感じられていたマッチアップでも惜しむことはないだろう。

 それらの代わりに霊視力を走らせる。カードドローを加えることで、このデッキの万能な安定性が高まる。ゲームを終わらせるために必要なダメージを与えてくれるので、ポルケルトは必須サポートではなくなり、ソウルフラグメントによって癒しを得ることもできる。あなたは走り続けられる

デーモンハンター:クラスレーダー
徒弟アグロデモハン
霊視力ソウルデモハン

メイジ

 メイジは今のところ平凡に見えるが、このクラスには成長の余地があり、つい1週間前にはネタのように見えたアーキタイプの中に興味をそそられる展開がある。

 現在のメタにおけるサイクロンメイジの最大の強みは、その最大のカウンターの1つであるアグロローグ戦にある。このアーキタイプはそのビルドを固めている。シェンヴァーラやラス・フロストウィスパーを通してデッキに利用できる複数の勝利条件が気に入っている。ヴァイオレット・スペルウィングはあまりにも優秀なので、2枚運用することに戻っている。ファイアブランドはゲーム序盤のボードコントロールにおいても貴重な存在だ。 このデッキでは魔力の知性は一夜漬けと並ぶと少し冗長なので、1枚使うのが正解だろう。

 ハイランダーメイジはあまり改善の余地がないように見え、このデッキはいくつかのバーンデッキの台頭によってライフゲインの不足を露呈して大打撃を受けている。爆弾ウォリアーとソウルデモハンはそれに多くの問題を与える強打デッキであり、一方でドルイドのマリゴスへの移行はメイジに好意的な影響を与えていない。

 タートルメイジはその登場以来、完全にゴミのように見えていたが、ついにゴミの中から宝物が見つかった。ファイアブランドと封印されし監視者によって、このデッキのゲームを8ターン目まで引き延ばす能力は大幅に上昇する。ワンド職人とワンド泥棒は、ファイアブランドに燃料を供給する柔軟で安価なカードだ。サンリーヴァーの戦魔術師はナイトブレードのより良いバージョンであり、ジャンディスはボードを中心とした勝利条件を提供し、対戦相手のボードを繰り返し凍結させる能力とシナジーを発揮する。彼女は不可欠な存在に見える。

 デッキには2つの微調整を加えた。ボーンレイスはこのデッキのベストカードの1つなので、2枚目を追加した。大地の円環の遠見師はトートランの巡礼者の後しか強くないので、代わりに1枚に減らした。教団の新入会員は賛成沼ウーズよりも強いと思われるが、完全にはわからないので、実験できる柔軟性のあるスロットとして残しておくことにした。

メイジ:クラスレーダー
ミラクルサイクロンメイジ
魔法活性ハイランダーメイジ
Eddieタートルメイジ

ウォーロック

 現在のメタはバーンばかりで、自殺から利益を得ようとすることを中心としたクラスには似合わない。ローグ、ウォリアー、デーモンハンター、ハンターがバーン中心のゲームプランを確立して成功したため、ウォーロックはメタの上位層に登るのに苦労している。

 ズーウォーロックはマゾ道を完全に受け入れており、現在のビルドに提案する唯一の変更点は、2枚目の影光の探究者のためにハゲタカを1枚削ることだけである。このデッキは、パラディンドルイド、プリーストのようにゲームプランを練る時間を与えてくれるクラスに対して非常に強い。しかし、前述のバーンクラスに対しては肉の巨人で相手に自分を押し付けることができないのが普通である。

 ラクロンドウォーロックはわずかでも競争力があるように見える唯一の遅いウォーロックデッキであるが、その生存能力の問題はこのクラスのすべてのアーキタイプを代表するものである。ドラゴンのパッケージは今や省略するにはあまりにも重要に見え、加工師/冥竜の息吹コンボは最悪のマッチアップに勝つための最強のツールの一つである。

 問題は冥竜の息吹の一貫性だ。デッキにドラゴンが3体しかいないので、私たちのオンデマンドヒーリングは実際にはあまりオンデマンドではない。私たちの斬新な提案は、躱し身のワームを使うことだ。それは6マナのカーブを埋め、ボード上ですぐにインパクトを与えてくれるので、サービス可能なチャンスがあることを意味している。ワームの枠を空けるために退くカードはツアーガイドで、これはクレイジーなアイデアのように聞こえるかもしれないが、ツアーガイドは肉の巨人を使わないデッキではそれほど強力ではない。

ウォーロック:クラスレーダー
マゾズーウォーロック
ドラゴンソウルガラクロンドウォーロック

ハンター

 ハンターはこのフォーマットの眠れるクラスであり、2つの非常に成功したアーキタイプを示し、そのうちの1つは間違いなくそのパワー・レベルでメタブレイクしている。

 フェイスハンターはアグロローグに対抗できる唯一のデッキであると同時に、爆弾ウォリアーを感動的な形で打ち負かしている。ここ数週間でフォーマットが劇的に変化したことで、フェイスハンターの内部にも変化が訪れるかもしれない。ローグを全滅させたいなら、爆発の罠は最高の秘策であり、ローグがあなたと競争することを非常に難しくしている。代替手段としては、ドルイドパラディンとの戦闘に適した感圧板や凍結の罠を使うのが良いだろう。三匹がキルは爆発の罠とのシナジーが高く、遅いマッチアップでゲームを終わらせるのに役立つので、復帰する可能性もある。

 しかし、フェイスハンターの真の目新しさはポルケルトにあるかもしれない。このカードはフィニッシャーをデッキのトップに置く。ドラゴンベイン、イーグルホーンボウ、そして殺しの命令だ。初期の印象では、このカードがデッキのコアになる可能性があると思われるので、試してみよう。

 ハイランダーハンターはあまり変化がない。デッキにリーチとレースの可能性を与えるために、殺しの命令のためにシアマトを落とすことにした。

ハンター:クラスレーダー
ポルケルトハイランダーハンター
ポルケルトフェイスハンター

パラディン

 パラディンは引き続き感動的であり、爆弾ウォリアーやソウルデモハンの台頭により、いくつかの有利なメタ変化を見てきた。バーン中心のメタは、ボードを展開して希望の聖典で回復することが許されているので、パラディンのゲームプランにうまくマッチしている。

 パッチ前に固めたピュアパラディンのビルドはバランスが良く、様々なマッチアップで好成績を残すことができるので、引き続きお勧め。しかし、アージェントのハッタリ屋のかわりにアンバーの番竜を走らせることで、バーンデッキをさらに懲らしめるという選択肢もある。フェイスハンターの人気が高まりそうで、アグロローグやデモハン、バクダンウォリアーが成功し続けている今、それは実行可能な道かもしれない。

パラディン:クラスレーダー
聖典ピュアパラディン

シャーマン

 シャーマンはかなり期待はずれに見えた。クエストシャーマンは、恐ろしいほど劣悪なマッチアップ分布で、今ではどこにも競争力がないように見える。呪文ダメージやガラクロンドシャーマンのようなデッキはとっくの昔にシーンから消えてしまったが、ハイランダーシャーマンはさらに大きなミームである。

 シャーマンデッキの中で唯一、わずかでも競争力がありそうなのはトーテムシャーマンだが、非常に極端で、かなり無防備。高いレベルのプレイでのパフォーマンスは低下しており、真剣な選択肢とさえ考えられていない。時間が経てば経つほど、このデッキは悪くなる一方だと思われる。

シャーマン:クラスレーダー
ノート取り屋トーテムシャーマン

今週のメタブレイカ

 アグロローグは圧倒的な攻撃的デッキのように見えるが、現在のメタにおける弱点の一つはフェイスハンターへの対処である。歴史的に悪名高いこのデッキは、爆発の罠によって攻撃をマウントする能力を麻痺させながらも、ローグをリーサルに追い込むことができる。

 加えて、メタの遅いデッキに対してもフェイスハンターは驚くほど効果的である。貪欲な読書家はダメージを使い切らないようにしてくれるし、伝承守護者ポルケルトはメインフィニッシャーをデッキの上に置き、ゲームを終わらせる準備ができている。

 フェイスハンターはパワーランキングを揺るがすことは間違いなく、BMランキングでもプリーストとの競争相手になるだろう。

 複数の意味でメタブレイカー。

フェイスハンター

 お疲れ様でした