虚無層

exit from society

vS荒ぶる大地の強者たち事前評価雑翻訳①(デモハン、ドルイド、ハンター、メイジ)(21/03/25)

 拡張の名前が長いので「大荒野」と省略して呼ぶときがあります。ご了承

The Comprehensive Forged in the Barrens Preview | Vicious Syndicate

 

 マンクリックの妻を見つける準備はできていますか? この記事では、新カードのレビュー、各クラスのセットの強さの評価、セット同士のランキングを行います。また、今後のメタを予測するために、全体的なパワーレベルに基づいてクラスをランク付けしていきます。まあ実際には変数が多すぎるので不可能ですが、エンターテイメントとしてやっています。

 さらに、「荒ぶる大地の強者たち」で各クラスからどんなデッキが成功するかのアイデアを紹介する、セオリークラフト記事を制作します。拡張版発売の前日である3月29日(月)に公開予定です。

 私たちは、カードの潜在的な強さに基づいて評価し、以下のガイドラインに基づいて1から4までの適宜なスコアリングを行いました。

  • 4- メタを定義する、または確実にプレイされる非常に強力なカード。翻訳してください。訳:壊れ!
  • 3- ほぼ確実にプレイされるであろう、強力なカード。訳:いいね
  • 2- そこそこいい、またはニッチなカードで、プレイされる可能性のあるもの。訳:まあまあ
  • 1- 何らかの理由により、競技シーンでプレイされるとは思えないカード。訳:いいね。訳:まあ……

 プレイされると思われる中立カードについては、そのカードを使用する可能性の高いクラスやデッキもリストアップしている。

 各クラスの作品は、クラスの展望とランキングに関する最終的な考えで終わる。

 大荒野ランク:このクラスのコアセットはどのくらい強いのか?

 全体パワーランク:スタンダードのカードプール全体ではどれくらい強いか?

デーモンハンター

憤怒

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ランク2:攻撃力+3

ランク3:攻撃力+4

 このカードは二連斬と不利な比較をされるかもしれないが、二連斬の強さは圧倒的だった。憤怒は決して弱くはない。盤面外のダメージに興味のあるデーモンハンターのデッキ(アグロやソウルデモハンなど、ほとんどがそうだ)は、憤怒に満足するだろう。ランク1のカードは序盤の除去には使えるもののやや弱いが、ランク2は強力で、最もよく使われる場面となるだろう。

スコア:★★★☆

レイザーボア

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 断末魔デーモンハンターのカードは、個別に評価すればどれも悪くないように見える。レイザーボアは、マナを踏み倒す可能性のある、まともなカードのようだ。しかし、実際にデッキを組んでみて、その重大な欠点を発見したときに、このデッキがあまり成功しないかもしれないということに気づく。断末魔デーモンハンターの最初の問題点は、断末魔ミニオンを出すために、手札に断末魔ミニオンが必要な点であり、これはデッキから出すのに比べて遥かに弱い。一貫性を保つために多くの断末魔ミニオンを使用しなければならないが、カードプールが弱いため、残念な性能のミニオンを使用することになる。その結果、通常デーモンハンターの冷酷なほどの効率性とは対照的な、遅くて不便なミッドレンジデッキになってしまった。そうしたものに興味はない。

スコア:★☆☆☆

魔犬呼び寄せ

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 ドルイドなどの他のクラスならいいカードになったかもしれないが、デーモンハンターはこのようなまともなステータスの生命奪取ミニオンを毎拡張手に入れてはパスしているようだ。おそらく、デーモンハンターの最高の防御は攻撃だからだろう。2マナ以上のミニオンが、盤面に即効性のある影響を与えたり、相手の顔に即効性のあるダメージを与えたりしなければ、その時点で十分ではない。

スコア:★☆☆☆

沈黙の秘印

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 魔力喰いを失ったデーモンハンターには、興味深いディレイつきの全体沈黙効果が与えられた。沈黙の秘印の重要な点は、相手のターンに置かれた挑発がこの効果によって無効化されることで、次のターンに相手のフェイスへのアクセスが保証されること。これは、武器やアタック修正によるバーストダメージへの依存度が高いデッキが、相手からのカウンタープレイの選択肢を防ぐことでリーサルを仕掛けることができることを意味する。メタ依存ではあるが、欠片デーモンハンターのようなデッキや、似たようなスタイルのデッキが効果的に使えるだろう。

スコア:★★☆☆

タスクピアサー

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 1マナ1ドローは悪くはない。問題は、デーモンハンターで断末魔ミニオンを引いていることであり、これらのカードの質は非常に疑わしい。タスクピアサーは、断末魔デモハンデッキがこれらのミニオンを手札に揃える一貫性を保つために必要不可欠なのは明らかだが、このデッキが機能しないのであれば、このカードがプレイされるかどうかはわからない。他のデッキで特定の断末魔ミニオンをサーチしたいという可能性もあるし、それがこのカードが構築で登場する最高のチャンスかもしれないが、現在利用できるミニオンプールではまだ苦しい。このクラスはドローに飢えてはいないし、この武器は特に強力なドロー効果ではない。遅い。

スコア:★☆☆☆

レイザーフェンのビーストマスター

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 レイザーボアのように、このカードは理論上では良いものに見える。このカードはレイザーボアによって召喚されるので、理論的には自分の2ドロップから始まる無料召喚の連鎖を作ることができるが、明らかにドローに大きく依存している。もう一つの問題は、このミニオンで召喚できる4ドロップの質が良くないこと。我々は有名芸人やダークスピアの狂戦士のようなカードを使わなければならない。それはあまり幸せなことではない。

スコア:★☆☆☆

炎の秘印

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封印されし監視者を思い出させる。このカードにはボディが付いていないが、マナが安く、AOEが強く、効果が1ターンしか遅れない。2ターン目の炎の秘印にうまく対応する展開は不可能なので、相手を非常に混乱させる。これは単なるボードクリアではなく、ゲームを遅延させる効果があり、終末予言者が発動したときにイニシアチブを取り戻すのと似ている。しかし、炎の秘印は対戦相手に干渉されたり、発動を防ぐことができないため、終末予言者よりも優れている。純粋なアグロではないデーモンハンターのデッキにとって、このカードは非常に大きな意味を持つ。例えば、生命奪取デモハンにおけるグルダンの髑髏のための素晴らしいセットアップ・カードとなる。

スコア:★★★☆

復讐の霊

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 断末魔デモハンのカードドローエンジンとしか使えないカードであり、非常に高コストであり、機能させるためには多くの断末魔ミニオンが必要となる。また、この効果は軽いマナカーブを推奨するが、これは皮肉にもこのアーキタイプが強いられるものと衝突する。4マナのカードは、デッキが非常に低マナに偏ったものでない限り、異端の形で安定してプレイすることは難しく、先にも述べたように、カードドローはこのクラスが頑張って探す必要のあるものではない。

スコア:★☆☆☆

カートラス・アッシュフォールン

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 カートラスは、異端の状態では非常に強力で、異端でないときはマルチショットに似ている疑似急襲ミニオン。2体の小型ミニオン、または最大6ヘルスの単一ミニオンを殺害しつつ、その過程で3/4を展開するのは非常に強力なテンポプレイとなる。無敵でないときは、弱くなったハンター呪文であり、最初のヒット後に死んでしまえば、それよりも悪いこともありうる。4マナの異端カードは一貫性のある起動が難しいことは知っているが、復讐の霊やステリーナと比べれば、これは完全に死んではいない。プレイされる可能性はある。

スコア:★★☆☆

死の説教師ブラックソーン

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 断末魔デーモンハンターのケーキの上のすっぱいチェリーであるブラックソーンは、同クラスの同じ7ドロップであるマリシアよりもかなり弱く見える。このクラスでプレイされるためには7ドロップがどれほど強力である必要があるのか、異端メカニズムとグルダンの髑髏も考慮すれば、このカードはかなり残念。もちろん、マスターオークハートのようにこのカードをプレイするだけで即座にゲームに勝てるほど断末魔ミニオンが強力であれば、我々は全く異なる見解を持っていただろう。現実は違う。

スコア:★☆☆☆

まとめ

大荒野ランク:9位

全体パワーランク:6位

 デーモンハンターの拡張は最も弱いセットの1つになったと考えられる。その理由のほとんどは、この拡張で推し進められている断末魔アーキタイプをほとんど信用していないから。このデッキの問題は、グルダンの髑髏や専用のドローエンジンである復讐の霊と衝突するような、高いマナカーブを強いられていること。序盤のドロップによるマナチートのメカニズムも、非常にドローに依存している。レイザーボアで開幕したときに3マナの断末魔が手札になければ、このデッキは単純に失敗する。

 しかし、だからといってデーモンハンターが困っているわけではない。フェニックス年とコアセットが非常に優れているので、1つくらい弱いセットがあってもいいだろう。現在のアーキタイプはすべて、大荒野環境でも活躍する可能性を秘めているし、いくつかの素晴らしいカードも手に入れた。

 アグロデーモンハンターは、いくつかの新要素によって強化されるであろう強力な序盤のカーブを持ち、また、中盤から終盤にかけての勝利条件としてカザカスを考慮することができる。多くのアグレッシブなデッキがそうなると考えている。

 生命奪取デーモンハンターは炎の秘印が好きなはずだし、中立の才ある魔術師はフィニッシュ力と防御力の両方を安定させるために検討するかもしれない。

 欠片デーモンハンターは二連斬を失ったが、このクラスには憤怒という妥当な代替品があり、またゲームプランを補完するピースとして秘印カードに注目しているかもしれない。

 したがって、断末魔デーモンハンターはダメでも、イリダンの復讐は止まらないだろう。

ドルイド

イバラ生えの番兵

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 ドリームウェイの守護者と似たようなカードだが、挑発によって対戦相手が最適なトレードをすることが難しくなり、脅威を背後に隠すことができるので、間違いなく優れている。このカードはクッチャベラーデッキで使用される可能性が高く、さらには挑発専用のデッキでも使用される可能性がある。

スコア:★★★☆

群れの怒り

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 これは厚いバフで、味方のボードを除去するのが非常に難しくなるだろう。群れの怒りが3体のミニオンに当たれば、スタッツで3/9の価値があり、非常にコストに見合った効果を発揮する。トークドルイドのデッキであれば、獰猛な咆哮がないので、草攻凶花の次のペイオフ・カードとしてこれをプレイする可能性が高い。

スコア:★★★☆

厚皮のコドー

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 5アーマーつきセンジンシールドマスタ。4マナ挑発はバニラよりも明らかに強いが、それでも校庭の番人のようにあまりプレイされなかった例がたくさんある。コドーは、他のドルイドデッキはおろか、挑発ドルイドのデッキでもプレイされるほど良いと思えない。平凡。

スコア:★☆☆☆

命の種

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ランク2:コスト2減少

ランク3:コスト3減少

 このカードは、起動が遅く、獣に限定されているため、洞察の悪化版のような感じ。このカードでどんな獣を引きたいのか分からない。ドルイドで獣を召喚するなら守護獣を使いたい。特定のビーストがこの理論上のドルイドデッキのコアピースでない限り、このカードがプレイされることはないだろう。

スコア:★☆☆☆

棘甲羅の紋章

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 この呪文が挑発を持たないミニオンを対象とする場合、明らかに不十分。ドルイドは何年も前からクラシック・セットでより良いバフを持っていたが、ほとんどプレイされることはなかった。つまり、棘甲羅の紋章は、プレイ可能な検討材料となるために、まず安定して挑発ミニオンに当たる必要がある。つまり、このカードが機能するためには、専用の挑発ドルイドデッキが必要であることを意味しており、たとえそうであっても、このカードの効果には特に期待できない。ただ、灰枝とのコンボの可能性を探るメリットはあると考えているので、暫定的な点数をつけておく。

スコア:★★☆☆

レイザーメインの戦闘衛兵

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 挑発ドルイドのデッキが機能するとしたら、それはおそらくこのカードのおかげだろう。基本的に、これは挑発ミニオン版の狐の騙し屋だが、反復能力を持っているので除去を要求する。理論的には、これは挑発ミニオンの後ろに隠れて、マナを踏み倒し続ける。最良のシナリオは、2ターン目にマジウザ・オ・トロンとペアになり、生き残って3ターン目に灰枝を踏み倒すこと。もちろん、ほとんどの構築デッキは、このカードがプレイされた瞬間に殺すことができるだろう。3ヘルスのミニオンが1ターン以上粘ることを期待するのはどうかと思うが、このカードは最低値でもすでにかなり強力。

スコア:★★★☆

星界配列

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 このセットの中で最も奇妙で、最も評価の難しいカードの1つ。プレイヤーを極端に欲張りなビッグドルイドデッキの実行に駆り立てた星霊交信を思い出させる。星界配列のほうが明らかに優れており、致命的な欠点がないため競技用カードになる可能性が高いが、このカードに課されるデッキ構築の制限により、競技用というよりは楽しいミームデッキになる可能性が高い。とはいえ、ドルイドは確かにゲーム序盤に打てるランプを持っているし、1マナのコストであれば非常に強力になりうる大型カードもある。問題は、相手の1マナプレイに対応できるかどうか。

スコア:★★☆☆

平原のドルイド

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 このカードは炎の大地のポータルや、最近ではコイルファングの将軍を思い出させる。これの良い点は、過剰繁殖があるクラスでの7マナのカードなので、除去と保護の両方を提供することで、ランプへの非常に良い即時フォローになること。ゲーム内のほとんどのミニオンは5以上の攻撃力を持っていないので、逆上能力の発動には苦労しないはず。

スコア:★★☆☆

ガフ・ルーントーテム

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 このカードはシンプルに非現実的。クエスト中の冒険者にバフをかけたようなものだと思っていい。スタッツがより良く、バフもより強力だが、偶然そのクラスで広く使われている呪文の属性に限定されている。このカードが強力なのは、即効性のあるダメージに変換できることで、危険なフィニッシャーとなること。盤面にミニオンが1体でもいれば、ガフを使って複数の呪文を連鎖させ、かなりのダメージをフェイスに向けることができる。ドルイドは、電光刹花、練気、自然学の予習がすべて自然の呪文なので、簡単にそれができる。あるいは、ガフをクッチャベラーと一緒に連鎖させて、ゲーム序盤から中盤にかけてとんでもない吹っ飛びターンを作るだけでもいい。試合のどの時点でも、ガフがゲームを変える可能性がある。

スコア:★★★★

腐敗のプレイグモー

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 このカードは大審問官ホワイトメインを思い出させる。働きは少し違うが、プレイグモーの最良のシナリオは、効果を得るためにミニオンを何かにぶつけながらプレイすること。挑発の後ろに隠すだけで盤面守護に期待するのは、特に魅力的なものではない。4マナでマストキルの脅威として、プレイしたターンに必ず除去されるだろう。つまり、これはすでにゲームに勝っているときにこそ輝く。挑発ドルイドのデッキであっても、このカードをプレイするかどうかはわからない。

スコア:★☆☆☆

まとめ

大荒野セットランク:4位

総合パワーランク:5位

 ドルイドは、このクラスを様々な方向に向かわせることができる魅力的なセットを手に入れた。その中心となるのがガフ・ルーントーテムで、このセットの中でも非常に優れたカードの1つであり、クッチャベラードルイドでは特にイカツイ追加になるし、ささやかな自然呪文のパッケージを持つペースの速いデッキにも使える。獰猛な咆哮を失ったのは痛いが、群れの怒りはトークドルイドがボードを活用するための代替手段を提供してくれるだろう。

 この拡張では挑発ドルイドがサポートされているようだが、ウィッチウッド版とは異なり、大荒野版ではレイザーメインの戦闘衛兵のおかげで横並びに近いタイプになったようだ。このデッキには序盤で吹き飛ばす可能性がかなりあるが、リロード能力には少し不安がある。菌々財宝や鳳翼天翔がないと、カードを引くのに苦労するかもしれない。

 ランプ系のドルイドデッキは、過剰繁殖の次に出すものとして平原のドルイドを評価することができる。というのも、このクラスは洪水のワイルドへの引退により、守護獣と並べるための7マナのスロットに小さな穴が空いている。始原の守護者は、これらのデッキにとって非常にインパクトのある中立の追加カードとなる可能性がある。星界配列は、日の目を見ない可能性もあれば、メタを定義する可能性もある、興味深いテーマカード。

 まとめると、ドルイドは様々なアーキタイプが使えそうな、荒ぶる大地の強者たちの中で最も不安定なクラスになるだろう。自然は予測できないものだ。

ハンター

獲物の傷

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 「狩猟」に比べて、召喚された1/1の獣に急襲が加わった新しいバージョンの呪文。これにより、同じターンにヘルス2のミニオンや2体の小型ミニオンを処理することができるので、明らかにこちらのほうが強力。この呪文と相性の良い別のカードも考慮すれば、この呪文がプレイされる可能性は十分にある。

スコア:★★★☆

荷運びコドー

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 これはハンターの強力な3ドロップであり、堅実なボディからバリューやダメージを発見できる。強力な3ターン目のカードをほとんど失ってしまったこのクラスは、その穴を埋めるものを探しており、これがその役割を完璧に果たしてくれるだろう。獣と秘策の両方のシナジーを持っている。サメグマと競合しているが、我々はこちらの方が良いカードだと思っている。

スコア:★★★☆

貫通弾

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 これは基本的に爆発のルーンのアクティブ版。これは、除去ツールとしてだけでなく、顔に間接的なバーンダメージを与えることができるので、かなり強力。相手をバーンしたい場合は、これを打つためのナイスな1ヘルスのミニオンがあるだろう。味方のミニオンでも効果があるのだ! 殺しの命令の代わりになるいいカード。

スコア:★★★☆

サンスケイル・ラプター

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 このカードは永続バフで成長し続けることができ、ゲームの後半で大きな1ドロップになる。問題は、私たちはゲーム後半に特大の1ドロップを引きたいのではなく、ゲームを閉じるツールを見つけたいということ。これにより、我々の目にはこの能力はほとんど無意味なものとなっているが、このカードはテキストがなくてもプレイアブル。ダイアモールはとにかく優秀で、獣ハンターのデッキでプレイされるべきカード。

スコア:★★★☆

探鉱キャラバン

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 なんとも厄介。恐ろしく遅く、ハンターがこのカードを生かすことができると考えるのは非常に楽観主義的であり、また、一度起動したからといって何とかゲームに勝てると考えることもできない。

スコア:★☆☆☆

獣馴らし

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ランク2:4/4

ランク3:6/6

 獣馴らしは2ターン目では弱いがたまに役に立つこともあり、5ターン目にはかなり強くなる。2マナで4/4の急襲は、特にタヴィッシュ・ストームパイクとの組み合わせで、ハンターがしばしば切実に必要としている、ゲーム中盤のテンポ・スイングを可能にする。また、バラク・コドーベインからも引くことができ、我々は両方のレジェンドのミニオンが好きなので、これをプレイすべきシナジーがあると思われる。

スコア:★★★☆

コルカーの群れ追い

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 このカードはハンタークラスには大きな追加で、1ターンに複数の呪文を連鎖させることでボードスイングを可能にする。アグロ相手の対応という点では猟犬を放て!の擬似的な代替品だが、使い方ははるかに積極的で、2ターン目に出すだけで脅威として機能する。特にカワイイ侵入者との相性は抜群だが、獲物の傷のような一般的1マナ呪文の使用も推奨されている。このカードが完全に壊れていないのは、ハンターがクッチャベラードルイドのようにマナを踏み倒すことができないから。

スコア:★★★☆

ウォーソングの獣飼育者

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 単体では4マナ3/4で、クズ拾いの工夫に似たドロー効果を持っているが、発見によって何をバフするかコントロールできる。ここで重要なのは、発見したカードのすべてのコピーに効果があり、ボード上にあるものも含まれるということ。これにより、理論的にはネガティブ・テンポのカードではなくなりやすい。このカードは、よりバリューを重視する獣ハンターのデッキにおいて、凄まじき狂乱と最も相性が良いようだ。何かがありそう。

スコア:★★☆☆

タヴィッシュ・ストームパイク

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 このカードは、テンポを重視したプレイとはなにかを定義している。2ターン目の獣に続けてマナカーブ通りに出しても良い効果を発揮し、それで攻撃して1ドロップをボードに召喚することもできるが、その最大の力はゲーム中盤で発揮され、5ターン目に獣馴らしとのコンボで強力なプレイを生み出せる。もしハンターが、3マナと2マナのスロットに急襲の獣ミニオンをもっと使えるようになっていたら(今はジクソールだけ)、タヴィッシュは完全に壊れていた。現在のカードプールでは、彼は普通に強い。

スコア:★★★☆

ラク・コドーベイン

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 これは、ドローを切実に必要としているクラスにとって、素晴らしいドローソース。また、特定の呪文をサーチする能力は、ハンターがデッキ構築をより効率的に行えるようになるため、非常に有益。また5ターン目に出すと、引いたばかりのカードで6マナのプレイができる。唯一の大きな問題は、3マナの呪文プール。現在のハンターの3マナ呪文プールは信じられないほど弱いので、今後のセットでこのカードは強くなっていくことに期待する。現在のところ、獣馴らしのおかげで秘策ハンターデッキや、後述する特定の中立レジェンドとの相性が良い。

スコア:★★★☆

まとめ

大荒野セットランク:2位

総合パワーランク:3位

 フェニックス年のセットやコアセットが低調だったため、ハンターが競争に勝つためには、強力な大荒野のセットが必要だった。それは実現した。ハンターの大荒野セットは、素晴らしいシナジーを発揮し、今後1、2年は使える良いカードがたくさん入っている。このクラスがどうなるのかと思っていたところから、このクラスでセオリークラフトしているうちに超感動してしまった。ハンターは成功するために必要なものをすべて手に入れている。

 序盤はサンスケイル・ラプター、(中立の)オアシス・スラッシャー、コルカーの群れ追いが活躍する。群れ追いはハンターにおける2マナの脅威となり、ゲーム後半のボードスイングの可能性を与える。

 タヴィッシュと獣馴らしは、ジクソールや荷運びコドーと並んで、このクラスに逆転の可能性を提供できる素晴らしいミッドゲームコンボ。

 レイトゲームも大きくブーストされている。貫通弾は、アグレッシブなビルドが喜ぶ優れた除去/バーンカード。ウォーソングの獣飼育者は、凄まじき狂乱と相性の良いバリューをハンターに提供する。バラク・コドーベインは、ハンターが切望していたリロードとなる。

 ハンターのコアシェルはある程度決まっていると予想できるが、様々な方向に派生する可能性がある。アグロのバーンデッキ、バリューを重視した獣デッキ、秘策デッキなどを構築するためのツールを持っている。

 レクサーが最終的に何を選ぶにしても、大荒野を一人で旅することはないだろう。

メイジ

ルーン・オーブ

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 フロストボルトがなくなったことで、メイジはバリューのついた2マナダメージ呪文を手に入れた。ルーンオーブは基本的に無条件の魔竜の息吹であり、マナコストが2倍になってもプレイされるほどの強さがあるはずだ。様々なメイジのデッキがこのカードを採用するだろう。

スコア:★★★☆

オアシスの味方

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 ネザーウィンドのポータルと比較すれば、かなり優秀な秘策。盤面にミニオンを置く必要があるので調達はより難しいが、ウォーターエレメンタルという質の高い4ドロップを必ず召喚する。もし秘策メイジが存在するなら、このカードを実行する可能性が高い。

スコア:★★☆☆

爽やかな湧き水

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 魔力なる知性と比較して、非常に優れたカードドローエンジン。メイジのデッキの50%が呪文で構成されている場合、75%程度の確率で2マナ以上をリフレッシュすることができる。これだけでもかなり強いが、さらに呪文が多いデッキであれば、この呪文もより強力になる。メイジは呪文を使うのが好きなので、爽やかな湧き水も好きだろう。

スコア:★★★☆

氷風

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ランク2:2体

ランク3:3体

 ランク1の氷風は、凍結ポーションの劣化版で、それもプレイされていなかった。ランク2も、待つ価値はない。ミニオン凍結は、何を凍らせるか選べないならほとんど意味がなく、現在のカードプールで利用可能な凍結シナジーでは、最適でないカードを使う意味を見出せない。これは非常に悲しい凍結光線であり、とうてい許可できない。

スコア:★☆☆☆

霜の舌のケンタウロス

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 このカードは理解できない。ヴァイオレット講師よりもボディが弱く、条件も非常に狭い(凍気呪文は豊富ではないし、あまり良くもない)のに、そのトークンがバニラの1/1より劇的に優れているわけでもない。また、ベテラン衛生兵と比較すると、いかに力不足であるかがわかる。

スコア:★☆☆☆

無鉄砲な弟子

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 このカードはヒーローパワーに重点を置いたメイジデッキを強力にサポートしており、モードレッシュの起動にも効果があるが、そのデッキにこだわりすぎると、他のコントロールメイジデッキでの防御カードとしての可能性を見えなくしてしまう可能性がある。4マナ3/5で魔力の爆発(顔にも飛ぶ)を唱えられるのは、ヒーローパワーがアップグレードされていなくても、それだけでまともなカードである。使い道があるかもしれない。

スコア:★★☆☆

山火事

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 ボタンメイジデッキの主要なエンジンだが、この呪文はそれだけでは素晴らしいものではない。基本的には2マナの影なる姿であり、それだけでは確かに十分なカードではない。もしボタンメイジが成功すれば、このカードはプレイされるだろう。そうでなければ、役割を見つけるのは難しいかもしれない。

スコア:★★☆☆

魔力発光体

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 マナコストが1増え、生成された呪文にしか効果がなく、コスト削減が1マナまでになった魔法使いの弟子? メイジプレイヤーにお気に入りの2ドロップがなくなったことを思い出させること以外に、このカードがどのような目的を持っているのかは分からない。痛ましく弱い。

スコア:★☆☆☆

ヴァーデン・ドーングラスプ

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 フロストノヴァを唱える4マナ3/3は強力なテンポプレイであり、メイジデッキはこのような強力な時間稼ぎツールに興味を持つ可能性が非常に高い。追加のアイスランス効果の実用性は、氷風のような質の低いカードを使わざるを得ないため、それほど興味をそそられるものではない。ありがたいことに、そうしたカードが無くてもヴァーデンは強い。

スコア:★★★☆

モードレッシュ・ファイヤー・アイ

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 ボタンメイジのフィニッシャー。モードレッシュは、相手の顔に10以上のダメージを与えつつ、相手の盤面を一掃することがほぼ確実な、非常に強力な10ターン目のプレイを可能にする。これは強力だが、すべてのマッチアップにおいて本当に「フィニッシャー」だろうか? 防御的なコントロール・デッキはまだこれを除去して生き残ることができるだろう。しかし、おそらく避けられない3ダメージのヒーローパワーは彼らにとっても問題となるだろう。どれだけ安定して山火事を見つけられるかにかかっている。活躍する可能性もあるし、大失敗する可能性もある。

スコア:★★☆☆

まとめ

大荒野セットランク:7位

総合パワーランク:10位

 メイジは、大荒野にあたって多くの疑問点を抱えている。我々は、メイジのセットは残念なものであり、ローテーションによる大量の損失は高くつくだろうと考えている。このクラスは、我々が最もセオリークラフトに苦労したクラスで、今回の拡張のための潜在的なデッキはどれも好きではなかった。私たちが何かを見逃していることを願っているが、このクラスに用意されている選択肢は、他のクラスと比べて十分に強力ではないようだ。

 今回のエクスパンションで最も明らかに支持されているアーキタイプから始めたい。ボタンメイジには大きな問題があり、それは山火事を安定して引くことができないこと。山火事を引けないかぎり、このデッキは何も機能しない。モードレッシュはマッチアップによっては強力なフィニッシャーになるかもしれないが、防御的なコントロール・デッキにはそれをクリアするための選択肢がたくさんあるはずだ。このデッキにはもっと不可避のダメージ源が必要だ。

 秘策メイジは魔法学者やオアシスの味方といった強いカードを手にしたが、まだ序盤は非常に弱く、プレイしたい1ドロップもない。受け入れがたい。

 呪文ダメージメイジは、せっかく呪文ダメージミニオンを出しても、それを実際のダメージに活用できないという、最も苛立たしい問題を抱えている。魔力の矢を失ったし、ルーン・オーブはフロストボルトと比べると良いバーン呪文とは言えない。不完全だ。

 スペルメイジはかなり昔からミームとなっている。爽やかな湧き水はメイジセットの中でも最強のカードの1つであり、このアーキタイプに完璧に対応しているが、それだけで競技用プレイに持ち込めるだろうか?

 そして、このセットで導入された凍結効果は、失われた凍結効果に比べれば、まだはるかに弱いもの。ヴァーデンは良いカードだが、ゼフリスと違って、それ単独で守備的なメイジのアーキタイプを使い物にすることはできない。

 ジェイナは何らかのサプライズを起こさない限り、苦労するだろう。

 

 続きます