vSクラシックフォーマット第2回雑翻訳(21/6/07)
安田記念いいレースでしたね。友達がキングリー推しだったらしく喜んでました。
https://www.vicioussyndicate.com/classic-vs-data-reaper-report-2/
クラス・アーキタイプ使用率解説
プレイヤーがクラシックのラダーを上り続けるにつれ、フィールドも変化している。ズーウォーロックのプレイ率が大幅に上昇しており、ダイヤモンドでは30%のプレイ率を記録するなど、とんでもない人気を誇っている。前回のレポートでのパフォーマンスの良さ、速いゲーム展開、安いコストなどが、この「繰り返しの多い」フォーマットでここまで普及した主な理由だと思われる。比較するとハンドロックはやや減少している。
コンボドルイドの減少はズーウォーロックの増加と完全な相関関係にある。ズーはドルイドに対する唯一の信頼できる回答の1つのように見える、と第1回のレポートでは言ったので、ズーの人気上昇はドルイドの使用をプレイヤーに思いとどまらせているようだ。とはいっても、コンボドルイドがこのフォーマットで最も人気のある3デッキのうちの1つであることに変わりはない。
興味深いことに、第一回レポート時点のクラシックで最高のデッキのプレイ率が上昇していない。実のところ、ミラクルローグのプレイ率はわずかに下がっている。そのプレイ率がレジェンドでピークに達しているのは、いかにスキルが必要かを考えれば納得できる。アグロローグは依然として非常にニッチな存在。
コントロールウォリアーは、性能も高く、フォーマット内の人気デッキの1つとして非常に重要な位置を占めている。そのプレイ率はラダー全体で非常に安定しており、様々なランクのプレイヤーがこのデッキをラダーでの強力な選択肢として認めているようだ。
フェイスハンターのプレイパターンは、第一回で見たものと似ている。下位のランクでは人気があり、上位のランクになると減少する。しかし、その残念なパフォーマンスを考慮すると、上位レベルでもまだ驚くほど多い。おそらく、ズーウォーロックと同様に、プレイヤーはフェイスハンターのレジェンドまでの道のりの速さとコストの安さに付加価値を見出しているのだろう。サンシャインハンターはシルバー以上ではあまり見かけない。
シャーマンは第1回クラシックレポートの直後、その意外に素晴らしい結果によってプレイが急増した。しかし、このクラスは本当の意味での流行には至っておらず、再び衰退の一途をたどっている。おそらく、ズーウォーロックが極端に増えたことが関係していると思われる。このマッチアップはラダーでのシャーマンの状況を困難にしている。私たちは、歴史的な価値を考慮して「ミッドレンジシャーマン」という名前を使うことにしたが、このアーキタイプは、以前に説明したよりアグレッシブなバリエーションを含めて、そのビルドは非常に多様。また、重複している部分が多いため、確実に判別することができない。
メイジは徐々に衰退しており、フリーズとバーンの両方が高ランク帯であまりプレイされていない。この結果は、彼らの対戦成績を考えれば驚くべきことではない。
パラディンとプリーストは依然として非常に縁遠い存在。コントロールプリーストもコントロールパラディンもあまり期待できないが、ショッカディンは第一回ではプレイアブルに見えた。
パワーランキング解説
- ウォーロック
- 人気は急上昇しているが、ズーウォーロックは特に印象的ではない。実際に、フィールドがズーをより効果的にターゲットするようになってからは、ズーの人気はそのパフォーマンスに悪影響を与えている。ラダーで最も一般的な5つの対戦相手のどれにも勝てない。ミラクルローグ、コントロールウォリアー、ハンドロックは不利で、フェイスハンターは互角。最も重要なことは、プレイヤーがコンボドルイドのビルドを調整したため、ズーがこれに対する優位性を失ったこと。ズーの人気には、勝率以外の要素が大きく影響していることがわかる。
- ハンドロックはズーの影に隠れているが、今ではより強力なデッキになっている。ミラクルローグを安定して倒すことができる唯一のデッキのひとつ。このフォーマットでは、大物ハンターの減少に助けられており、パフォーマンスの低い構築が減少したおかげで、内部的改善も行われている。
- ドルイド
- ズーの普及によってコンボドルイドをプレイしなくなったプレイヤーもいたかもしれないが、解決策が見つかり、このデッキはもはや不利にならない程度にこのマッチアップを調整できている。これにより、コンボドルイドはまたしてもあらゆるレベルのプレイにおいてトップクラスのデッキとなった。現在のフィールドに合わせてドルイドを最適に構築する方法は、クラスのセクションで詳しく説明している。
- ローグ
- ミラクルローグは、高レベルではこのフォーマットで最高のデッキであり、それが変わることはないと思われる。これは、スキル依存性が非常に高く、使いこなせていないプレイヤーを罰していることと関係があるかもしれない。厳しいマッチアップはいくつかあるが、ハンドロック以外のデッキはかなり少ない。
- アグロローグはその一つで、十分にまともなデッキではあるが、ズーの使用率が高く、コントロールウォリアーの成功も相まって、かなり抑制されている。第1回目のレポートでお伝えしたように、アグロローグは安定して成功するにはマッチアップ依存性がやや高すぎる。
- ウォリアー
- コントロールウォリアーは、ズーウォーロックやフェイスハンターなどのアグロデッキがものすごく増えたことにより、すべてのランクで好成績を収めている。ミラクルローグやコンボドルイドがもっと多かったら、かなり困ったことになっていただろうが、この2つのマッチアップを補える程度には、効率的にファームできる他のマッチアップがたくさんある。
- ハンター
- フェイスハンターは相変わらず過剰にプレイされているが、その人気の理由は性能以外の何かのようだ。このデッキは、このフォーマットで最も強いクラス(ローグ、ドルイド、ウォリアー)に弱い。
- シャーマン
- ウォリアーは現状に喜んでいるが、シャーマンは苦しんでいる。このフォーマットの最強のデッキに対して強力な立ち位置ではあるのだが、ズーウォーロックの台頭とフェイスハンターの根強い人気によってそのパフォーマンスは急降下している。この2つのマッチアップはシャーマンにとって非常に難しいものであり、フィールドでの立ち位置を大きく下げている。もしこのフォーマットのデッキのプレイ率が、もっと勝率を重視したものなら、シャーマンは信じられないほど強くなっていたであろう。奇妙な状況だ。
- メイジ
- 前回も言ったとおり、フリーズメイジは非常にマッチアップに依存したデッキ。環境が有利なら良い結果が得られるだろうが、それは滅多にない。ダイヤモンド帯では、ズーウォーロックが非常に多いおかげで、フリーズメイジが非常に強いという偏ったフィールドがあるようだが(ズーへの最強のカウンター)、他の場所ではこのデッキは非常に残念。バーンメイジはどこでも弱い。
- パラディン&プリースト
クラス別分析
ウォーロック
このフォーマットで最も多いデッキであるズーウォーロックは、メタの敵対心の高まりに悩まされており、第1回目のレポートと比べてパフォーマンスが低下している。そのベストな構築は、以前に紹介したものと同じで、リロイや状況に依存するカードを除き、1つの変更点としてダークアイアンのドワーフをアマニの狂戦士に入れ替えている。狂戦士は、単体で脅威になれる2ドロップ。
メタがズーに敵対的になっている一方で、ハンドロックにとってはより有利なフィールドになっている。データベースを調べた結果、このアーキタイプに最適なアプローチは、ダブル無貌とダブル凄まじき力により、確実にリロイコンボを目指すことだと思われる。ジャラクサスはほとんどのマッチアップで役に立たない。
ドルイド
コンボドルイドは優れたマッチアップ分布を持つトップクラスのデッキであり、数の多い宿敵であるズーウォーロックに対しても数パーセント勝率を上げた。重要なのはデッキを守備的に構築することで、第1回で伝えた内容に多くのヒントがあった。センジンシールドマスタとチルウィンドイエティを一緒に採用することは、野生の繁茂の一貫性にとっても素晴らしい。戦の古代樹は、このフォーマットで最も人気のあるデッキ(ミラー、ズー、ミラクルローグ)に対して素晴らしい効果を発揮する。
最後のスロットは、一般的に有用な大地の円環の遠見師(ほとんどのマッチアップでベスト)になるが、他の2枚のテックカードと交換することも可能。精神支配技師はズーウォーロックとシャーマンに対する残酷なまでに効果的な答えであり、大物ハンターはハンドロックとウォリアーに強い。最良の選択は、あなたが何に出会うかによって異なるので、これらの選択肢を検討してほしい。
ローグ
クラシックでミラクルローグの王座を奪える者はいない。このデッキをより困難な状況にする方法もなくはないが、ミラクルローグは現在のフィールドで優れた位置を占めており、ズーウォーロックやコンボドルイドの大群を非常に効果的に処理している。私たちはこのデッキに1つの変更を加えた。それは、2枚目のドスを2枚目の遠見師に交換することで、アグレッシブなマッチアップでの安定性を高めている。2枚目の昏倒を追加するという選択肢もあるが、今はこのカードはそれほど素晴らしいものではない。おそらく、ドルイドが戦の古代樹に関する私たちのアドバイスを受け取ったり、ウォーロックがズーではなくハンドロックに引き寄せられたりすれば、正しくなるだろう。
ウォリアー
もしメタが、最高のデッキをプレイすることに完全に集中していたならば、コントロールウォリアーはこれほどまでに強くはなかっただろう。しかし、このアーキタイプにとってはありがたいことに、多くのプレイヤーがズーウォーロックやフェイスハンターに群がっており、ウォリアーはこの傾向に大きな罰を与えている。
第1回のレポートで改良した、このアーキタイプの掲載ビルドは完璧に見える。急襲ミニオンや強力な除去、優れた逆転メカニクスがないフォーマットでは、何もしないでターンを渡すことはしたくない。盤面展開は非常に重要であり、このデッキがすべてのマナスロットで積極的なプレイを行えるよう、強力なミッドゲームを望んでいるのはそのため。
ハンター
スタンダードでは、性能の低いアグレッシブなデッキはあまり活躍する機会がない。しかし、クラシックでは、フェイスハンターは多くの人を魅了している。このアーキタイプを最大限に活用する方法はあまり変わっておらず、我々が今回の構築に落ち着いた理由は第一回レポートと変わらない。序盤の強力なマナカーブと爆発の罠は、ズーの台頭によりさらに重要になっている。ミスディレクションはミラクルローグに対して非常に有効。ハゲタカは釣り。
クラシック・フェイスハンター
サンシャイン・ビーストハンター
シャーマン
シャーマンはフォーマットのアグロへの執念に苦しんでいる。このクラスは、ズーウォーロックとフェイスハンターが謎に普及してさえいなければ、上位のデッキに対して良い立ち位置にいたはずだった。
アグロバーンシャーマンは、ラダーでの普及後、そのパフォーマンスが非常に有望であることから、成功した実験のように見える。採用カードは1枚も変えていない。
しかし、より遅いデッキを使うのであれば、より防御的なプレイをする必要がある。バーストを使用するならばアグロバージョンを使用した方が良い。ミッドレンジシャーマンの構築では、ズーウォーロックのリソースをできるだけ使わせ、ライトニングストームで相手のボードを爆破できるよう、多くの挑発を採用したい。
メイジ&パラディン&プリースト
メイジはかろうじてプレイアブル。ラダーでは、フリーズメイジが有利なフィールドに遭遇して活躍する場面もあるだろうが、それを覆い隠す程度に、デッキを削除したくなるような圧倒的不利なマッチアップが多い。
パラディンも似たようなもので、ショッカディンはかろうじてプレイできそうだが、最高のポテンシャルを発揮しても素晴らしいデッキではない。
プリーストには救いようがない。預言者ヴェレンと思念撃破を搭載したコントロールプリーストは勇敢な戦いを見せるが、Tier4に留まる運命にある。
報復の怒り・ショッカディン
コントロール・ヒールロボ・パラディン
メタブレイカー
メタがただの最速のデッキではなく、最高のパフォーマンスを発揮するデッキに本格的に寄せられるかどうかはまだわからないが、どのようなシナリオであっても、ミラクルローグはフィールドで最強であり続けるはず。ミラクルローグを使いこなせるようになれば、このフォーマットを使いこなせるようになるだろう。
お疲れ様でした