虚無層

exit from society

vS206(風集うストームウィンド・ナーフ②後・2021/9/11)雑翻訳

 DeckTrackerのプラグインにはAutoSquelch(試合開始時に自動で黙らせに行ってくれる)とかがあるので、毎回黙らせるのが面倒な方にはおすすめです

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-206/

 

 前回記事以降のバランス調整は「魂の盗み魔」&「肉の巨人」の弱体化です

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クラス・アーキタイプ使用率解説

 バランス調整によって盗み魔ウォーロックというアーキタイプが予想通り削除され、ハンドロックがクラスの代表選手となった。ハンドロックは肉の巨人のナーフによって弱体化したはずだが、パッチ後のプレイは増加している。今や、トップレジェンドで最多のデッキとなっている。ファティーグ・ウォーロックのビルドも出始めている。しかし、全体的に見れば、ウォーロックの人口は大幅に減少していることがわかる。

 クエストシャーマンは、ウォーロックとメイジたちに支えられ、ほとんど同じ地位に留まっている。しかし、このアーキタイプには興味深い構築の変化があり、それについては後述することにしたい。エレメンタルシャーマンは減少した。

 連絡員ローグはラダーにおける最新のセンセーション。「ワイヤーローグ」と呼ばないことにしたのは、競売人/ワイヤーのデッキと区別するため(我々はこれを「ガジェットローグ」と呼んでおり、この2つのアーキタイプは我々のデッキ認識システムでは分離されている)。加えて、絞殺ワイヤーは毒ローグでもよく使われるカード。このデッキが他のワイヤー系アーキタイプと比べてユニークなのは、「現地連絡員」の存在であり、このデッキはそれを最大限に利用するように作られている。先週のマスターズ・ツアーでの成功を受けて、連絡員ローグのプレイが増加し、トップレジェンドで最多デッキのひとつとして浮上している。クエストと毒ローグはどちらもまだ少し使われている。

 デーモンハンターもかなり大きく変化しているクラス。クエストデモハンは、構築がさらに改良され、プレイも増加してメタの中で突出した存在になりつつある。フェルデモハンも新しいカードを試しているようで、特に素晴らしきザイが目立つ。断末魔デモハンは存在してはいるが、トップレジェンドでは関心を集めておらず、ほとんどがクエストとフェルに集中している。

 シャドウプリーストは、盗み魔ウォーロックが消えたことでデッキの相対的な強みが下がったことや、ハンドロックとの相性を懸念したプレイヤーの影響で、プレイ数が減少している。笑えることに、クエストプリーストの新しい構築が少しずつ広まってきている。

 挑発ドルイドは、ラダーでの最近の好調な結果が評価され、勢いを増しつつある。今では最も人気のあるドルイドデッキであり、ビルドの大規模なオーバーホールを行った星界配列ドルイドがそれに続いている。アナコンドラドルイドは非常に少ない。クエスドルイドはほとんど見られない。

 クエストメイジは予想通りプレイ数が増加しており、これはハンドロックとクエストシャーマンの両方に対する強力なカウンターであり、盗み魔がなくなったことでアグロデッキを組む動機が少なくなったことから、パッチ後はより良い結果になると予想されたためであろう。

 フェイスハンターは、ラダーの大部分でプレイが増加しているが、トップレジェンドでは減少している(やはり、「盗み魔効果」が発揮されていると思われる)。クエストハンターは少数ながらプレイされ続けている。これまでのエキスパンションのハンター・クラスの傾向とは異なり、これらのデッキはどちらも今でも実験的な試みやビルドの調整が行われている。

 パラディンはラダー全体でそれなりに存在し、いつもどおりトップレジェンドで減少する。秘策やハンドバフもだいたい同じ。

 低ランクではクエストウォリアーを楽しみのためにプレイする人もいる。勝ちを重視する人はプレイしない。他のウォリアーのデッキはほとんどプレイされていないので、急襲ウォリアーは良いかどうかもわからなくなっている。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

  • ウォーロック
    • さて、ハンドロックは今でもかなり強い。こう聞くと、肉の巨人への2回目のナーフが何もしなかったか、ほとんど効果がなかったというような印象を与えるが、実際にはそんなことはない。ハンドロックのマッチアップ分布を見てみると、多くのマッチアップが悪化しており、特にハイパーアグロデッキ(フェイスハンター、シャドウプリースト)に対するマッチアップが大きく悪化している。肉の巨人が安定したスイングカードではなくなったことで、対戦相手がウォーロックにプレッシャーをかけやすくなった。この効果により、客観的に見てもハンドロックは弱体化している。
    • しかし、バランス調整による一つの重大なイベントとして、ハンドロックに対する最も強力なカウンターの1つである盗み魔ウォーロックが消滅した。つまり、ハンドロックは弱くなったが、メタはハンドロック側が有利になっている。良いニュースは、このデッキをターゲットする方法があるということで、これはパッチ前にはかなり難しかった。プレイ数は減少したものの、プリーストとハンターの株は高く保たれており、ハンドロックにストレスを与えることができるようになった。シャドウプリーストは、以前はハンドロックに対してやや不利だったが、今は有利になっているようだ。ハンドロックのプレイヤーが適応できるかどうかを見てみよう。
    • ファティーウォーロックのデータはまだ多くはないが、現在は勝率50%以下のTier3に収まっていると推定される。まだまだ改良中なので、これから人気が出てくればもっと良くなるかもしれない。
  • シャーマン
    • 以前のレポートでも述べたように、もしハンドロックをもっと厳しくナーフしていたら、クエストシャーマンが支配するメタになっていたかもしれない。ハンドロックの存在と、パフォーマンスに比べて明らかに過剰にプレイされているクエストメイジデッキの存在により、クエストシャーマンはレジェンドではTier1から外れている。しかし、クエストシャーマンはウォーロックと同様に、メタを決定する上で非常に大きな影響力を持っている。
    • 実は、クエストシャーマンがメイジやウォーロックに勝てるようにする方法を発見した。(幸運なことに)この方法は他のマッチアップの代償が大きいものだが、チェックする価値はある。誰かフォーマットを破壊してみたい人は?
    • エレメンタルシャーマンはクエシャーの陰で生きているようだ。悪いデッキではないが、それだけでは勝ち組になれない。
  • 連絡員ローグ
    • 連絡員ローグの性能について結論を出す前に、いくつか覚えておくべき重要なポイントをご紹介しよう。
    • そのスキルの上限は、最近では盗み魔ウォーロックや生命奪取デーモンハンターなどを凌駕する可能性がある。もちろん、これを検討するにはもっと時間が必要だが。
    • 多くのプレイヤーは、このデッキをマクロレベルで完全に誤解しているらしい(デッキのゲームプランが何なのかさえ全くわかっていない)。これは実際のデータでも確認できる。このデッキは参入障壁が非常に高いようだ。
    • このデッキは、経験の浅いプレイヤーの手にかかると勝てない可能性が高いが、この種のデッキにありがちなように、今後数週間の間にトップレジェンドで改善されるのかを追跡したい。ここ数日だけでも、ローグ側が有利に変化しているマッチアップがいくつかすでに確認できている(特に、ハンドロックとクエストシャーマンは非常に注目すべき重要な例)。
    • 問題は、メタがその人気に対応できるかどうかだが、それは確実に可能。もしローグを効果的に抑制することができれば、「ダークムーンレース/大荒野時代の生命奪取デーモンハンター」と同じ状況になる。過剰に評価されがちで、目立たない勝率の、まともな競技デッキだ。もし連絡員ローグがマッチアップを改善し続け、本格的なメタ維持力を身につけることができれば、大荒野時代のコントロールプリーストと同じような振る舞いになるかもしれない。
  • 他のローグ・デッキ
    • エストローグは、最適なものでTier2の勝率を示すだろう。最適化が進んでいないのは、コンテンツ・クリエイターたちが積極的にプレイしていないからだと思われる。
    • 毒ローグがトップレジェンドに向いているのは、クエストデモハンが向いているのと同じ理由で、このフィールドではボードへの圧力が少ないから。
  • デーモンハンター
    • エストデモハンの構築は、正しい方向に進んでいるようだ。新しいビルドはこのアーキタイプの勝率を高め、メタが有利なトップレジェンドでは50%を突破している。しかし、アグロの増加はこの進歩を阻害する可能性があり、効果的にプレッシャーをかけてくるデッキに多く直面している場合には、まだお勧めできない(このデッキには暴れん坊以外の防御ツールがないことを考えれば、難しい話ではない)。
    • フェルデモハンは苦戦しているようだが、それはデッキのせいではない。構築の”改悪”によるもののようだ。残念なことに、新しいビルドではイルギノスが落とされているが、結果的にイルギノスは今でもデッキの中で非常に重要なカードとなっている。私たちは、このデッキの構築を改良させる可能性のある方法を提案したい。フェルデモハンが現在の苦境を逆転させれば、確実にTier2に入ることができ、かなり強くなるといえるだろう。
    • 断末魔デモハンに続報はない。まあ、大荒野のデッキだからね。他の大荒野デッキと同様、プレイヤーの興味を引いていない。
  • プリースト
    • シャドウプリーストは壊れ。上述したように、ハンドロックに遭遇しても気にならなくなってきている。ハンターにも強いので、アグロデッキの筆頭となっている。クエストシャーマンのカウンターでもある。挑発ドルイドはまだそれほど多くない。フェルデモハンの構築は改悪している。シャンドゥインにとってはかなり良い状況だ。
    • さらに、シャドウプリーストに関して、とても興味深い発見があった。このデッキのスキル上限は、スタンダードの中でも高い方にあたるのだ。高レベルほど成績が向上し、トップレジェンドでの勝率が高いのはそのため。このデッキは非常に優秀で、間違いなく過小評価されている。
  • ドルイド
    • 挑発ドルイドは静かだが非常に良い働きをしており、毎週、強化となる新カードを見つけているようだ。しかし、このカードがその性能に比して過小評価されている理由は、ウォーロック、シャーマン、メイジに対して不利だから。この3つのクラスに不利でありながら、ラダーでこのような勝率を出すことを想像してみてほしい。ちょっとクレイジーな話だが、これら以外の人気のあるデッキを完全に破壊してしまっている。本当に彼らを泣かせている。ただ、こうしたマッチアップのせいで、おそらくあまり大会に持ち込まれるデッキにはならないだろう。
    • 星界配列ドルイドは以前より良くなっている。その理由は想像もつかないだろう。おそらくラダーでは素晴らしいデッキにはならないが、他の居場所を見つけるという面白いことが起きている。
    • アナコンドラドルイドは、特に高レベルでは、星界配列よりもラダーで使いたいデッキ。今のところ、かなり無視されている。連絡員ローグがさらに増えた場合、アナ・ドルイドはその最強かつ最も信頼できるカウンターの1つ。人々は蛇女にもっと注意を払う必要があるようだ。
  • メイジ
    • エストメイジは明らかに過剰にプレイされている。性能に関わらず多くのプレイヤーが楽しんでいるため、今後も過剰にプレイされ続けるのだろうが、競技性に関して言えば、ハンドロックとクエストシャーマンをカウンターできるものの、大きな代償が伴う。それ以外のほとんどデッキに対して、顔面崩壊してしまう。
  • ハンター
    • フェイスハンターは、シャドウプリーストを少し悪くしたもの。そのため、プリーストの優れたフェイスデッキの前では下位互換に感じられるという、ちょっと信じられないような状況にある。そうは言っても、プレイするだけ無駄といった話ではなく、ラダーのほぼすべてでTier1に見える。充分なことだ。
    • エストハンターは相変わらず、惜しいけどダメ。順調に進化しているが、あとは新しいカードでパワーアップするだけなのだが……といった感じがする。
  • パラディン
    • パラディンは過小評価されており、空は今日も青い。私たちは、パラディンが低ランクでは支配的だが、高レベルで劇的に低下していく様子が、あまり尊敬されない理由の一つだと考えている。秘策とハンドバフパラディンはどちらも単調なゲームプランで、このフォーマットの中でスキルの上限が最も低いデッキの一つ。しかし、それは彼らがトップレジェンドで悪いという意味ではない。現在のところ、連絡員ローグよりも良い結果を出している。
    • ハンドバフパラディンについては、構築の変化がない。放置されているため、バランス調整後も最適化されることがなく、改善するための非常に明確な方法があるにもかかわらず、まだ十分に受け入れられていない。
  • ウォリアー
    • 何もありません。すみません! 大荒野急襲ウォリアーはやっぱり良いかもしれないが、やっぱりよく分からない。

クラス別分析

ウォーロック

 盗み魔ウォーロックが消滅し、クエストシャーマンの影響もあって、全体的に弱くなっているが、それでもハンドロックはフォーマット内で最も強いデッキの1つ。

 パッチ前の標準的な構築は今でも非常に成功しているが、大幅に強そうな新構築が登場し、新たなスタンダードとなるかもしれない。このバージョンでは、ルーン彫刻ミスリルロッドとマナ喰らいのパンサーラを採用し、デッキの第二の勝ち筋であるファティーグを、ドローパワーを増やすことによって加速させている。このビルドはミスリルロッドとアンチシナジーを持つタムシン・ロームとアネザロンをカットしているが、旧バージョンでアネザロンがどれほど強力だったかを考えると、サルノスでなくアネザロンを抜くのは疑問。

 また、肉の巨人の勝ち筋を完全に捨てて、ファティーグだけに焦点を当てた新たなアーキタイプも登場し始めている。最も成功しているファティーグ・ウォーロックの構築は、刀自/グルダンの手パッケージを採用している。タムシン・ロームグルダンの手でのOTKの可能性を考慮して入れられており、一方で鎧売りはプレイしやすい軽量の防御カードであるため、積極的にカードを引き続けることができる(また、相手の肉の巨人を遅らせることもできる)。肉の巨人はゴールドシャイアのノールや大荒野のクズ拾いとの組み合わせでは依然として非常に強力であり、このプレッシャーパッケージは非常に価値があるため、このデッキは現在、ハンドロックに劣っているように見える。悪魔の種の勝ち筋は、二の次で良いようだ。

ウォーロック:クラスレーダー
スタンダード・ハンドウォーロック
ロッドハンドウォーロック
ファティーグクエストウォーロック

シャーマン

 エストシャーマンは、ウォーロックの圧倒的な存在感と、間違いなく過剰にプレイされているメイジによって抑制されている。それ以外の環境に対しては、依然として無茶苦茶に強い。

 パッチ前のビルドも完璧に見えるが、別の方法も開発されており、試す価値があるようだ。ドゥームハンマークエストシャーマンは、クエスト後の岩穿ち/ストームストライクのおかげで、ものすごい量のボード外バーストダメージを出せる。このビルドならばウォーロックとメイジに対してかなり強くなり、これらのマッチアップはシャーマン側が若干有利(!)になると予想される。

 しかしこれには、アグロデッキに対する大幅有利マッチアップに大きな代償が伴う。基本的に、ドゥームハンマーのヴァリアントは完全に偏っており、環境のほとんどのデッキに対して、以前までよりも五分程度のマッチアップになってしまう。

 このバリアントは、現在のところ標準的な構築よりも劣っているが、改善できる点がいくつかある。一番大胆な発見は、超電招来がカット可能らしいということで、このカードはドゥームハンマーのゲームプランと衝突しており、リターンが少なくなっているため。また、ライトニング・ボルトは、ドゥームハンマーと相性の良いバースト・ダメージ呪文がある中では、冗長に見えるため、これも抜いて良さそう。少なくとも、ノート取り屋をカットするよりはマシに見える。

 稲妻使いと野獣の精霊は、序盤のボードを争えて、クエスト進行としても強いため、さらにカットできない。これらの調整によって、ドゥームハンマークエストシャーマンが標準的なビルドとどれくらい争えるか見てみたい。

シャーマン:クラスレーダー
オバロクエストシャーマン
ドゥムハンクエストシャーマン
ノールエレメンタルシャーマン

ローグ

 ワイヤー連絡員ローグは、先週のマスターズ・ツアーでOrangeやFr0zenなどのプレイヤーが活躍したことを受けて登場した、非常に興味深い新デッキ。トップレジェンドで何人かが成功しているという逸話もある。現在の勝率は決して良いものではないが、現在のパフォーマンスから結論を出すのは時期尚早であり、プレイヤーがこのデッキを使いこなせるようになるまで、このデッキがどのように発展していくかを見守っていくだけの価値はある。

 これは、このデッキが多くのプレイヤーに完全に誤解されているためかもしれない。連絡員ローグは大荒野のミラクルローグとは全く違う。これは、積極的にファティーグ(またはその直前)までドローし、イセリアル改造屋と影隠れを組み合わせて呪文ダメージを与え、ワイヤーをプレイしたターンで「流血」をすべて引ききる、OTKデッキである。OTKが重要ではない、より速いマッチアップでは、より積極的にボードを争うことで、大荒野時代と似た振る舞いをする。

 つまり、現地連絡員やタコロボの適切な使い方が、大荒野時代の使い方とは大きく異なるということ。これにより、デッキはより複雑になり、直感的に理解できないターンが多くなった。

 人気のあるOrangeのビルドはほとんど完璧に見える。ただし、狐の騙し屋の代わりにペン投げ野郎を使えば、連絡員のチェインに必要なリソースが少なくて済む。

 エストローグは、構築の混乱した現状にしては、まずまずのパフォーマンスを見せている。最初のバランス調整以来、隠れ身バリアントが一番優れた選択肢となっている。また、バトルマスターの採用が増えており、実際邪道刺しよりも優れたフィニッシャー。また、スキャブス・カッターバターは今でも良いカードのようだ。

 毒ローグも同じく古のデッキだが、ボードプレッシャーに対処するために景品横取り野郎を使うインセンティブが大きくなっており、ウォーロックが以前ほど圧倒的な人気を誇っていないので、武器を3つ採用する余裕がある。

ローグ:クラスレーダー
ワイヤー連絡員ローグ
隠れ身クエストローグ
ワイヤー毒ローグ

デーモンハンター

 デーモンハンターは、良くも悪くも常に変化し続けているようだ。

 エストデーモンハンターは、魂剪断の導入により、飛躍的に改良された。このカードは、このデッキが通常苦手とするミニオンへの対処を助けてくれると同時に、このデッキのメインのゲームプランとも非常に良いシナジーがある。また、ケインに代わって王立図書館の司書が登場し、レイトゲームで獅子奮刃が挑発を回避できるというケインと同じ役割を果たしながらも、交換可のおかげでゲーム序盤でも死に札にならないため、ケインより強い。

 交換可を大量に積むことで、獅子奮刃はレイトゲームにかなり強くなる。ファティーグが近いときには、交換可を交換し続けることができる。基本的に1マナで1ダメージ、ダメージ効率ではパイロブラストと同等のトレードを行うことができる。これは、クエスト後の他の0マナダメージエンジンと組み合わせれば、悪くない選択肢。

 フェルデーモンハンターは、素晴らしきザイの導入により、構築が改悪されている。ザイが悪いカードというわけではないのだが、彼のために抜けていったカードのせいで、パフォーマンスが劇的に落ちてしまった。イルギノスは抜くべきでなかったようで、ザイでは代わりを務められない。このデッキにとって、ジェイスと同じくらい重要なカード。

 もしザイを使いたいのであれば、道を空けるカードは悪魔変身かサルノスになるだろう。悪魔変身はダメージオプションとしてはかなり弱く、仕方なく採用されたものであり、ザイが使えるなら必要ないかもしれない。レイトゲームダメージを全部採用したいのならサルノスを抜くのが良いだろうが、グルダンの髑髏を採用したデッキに重いカードが多すぎると、非常に厄介なことになることを警告しておく。

デーモンハンター:クラスレーダー
交換クエストデモハン
ジェイスフェルデモハン
フェルスクリーマー断末魔デモハン

プリースト

 シャドウプリーストは、今やラダーの最高ランク帯においてトップパフォーマンスのデッキ。キュート・バリアントは驚くほど強力で、その最も印象的な性質の1つは、スキル上限が高いという点。アグロデッキはプレイが簡単だという汚名を着せられているが、このハイパーアグロデッキはかなり複雑な操作が必要。ラダー全体で見ても優れているが、高ランクになればなるほど強くなる。

 エストプリーストはもうそれほどジョークではないかもしれない。私たちは、遠方とクロスローズの番所の両方を採用したアルーラのビルドに興味を持っている。このデッキにはエレクの乗騎(とマンクリックの妻)以外の呪文がないので、アルーラはゲーム中盤での強力なプレイにも、クエスト完了後のフィニッシャーにもなる。

プリースト:クラスレーダー
キュートシャドウプリースト
アルーラクエストプリースト

ドルイド

 挑発ドルイドはスタンダードで最も成績の良いデッキのひとつ。プレイヤーは、より安定した序盤戦のために植え付けをカットし始めている。考え方としては、ゲームに勝つためには草攻凶化を活用しなくてはならないため、優れたフィニッシャーでもない植え付けに頼るよりも、ドローを増やして草攻凶化を引く確率を上げたほうがいい。

 ガーディアン改造屋は、このデッキでは素晴らしいカードなので、間違いなく2枚採用していい。マジウザ・オ・トロンは荒野のガマよりも優れており、特に植え付けをカットしている場合には最適。2枚の元気なリスよりも、2枚のアージェントの従騎士を使いたいという気持ちも少しある(リスはそれほど優れたカードではない)。

 星界配列ドルイドの新しいビルドが登場した。クトゥーンを抜いて適者生存を入れ、ゴールドシャイアのノールと本影のフクロウを組み合わせたもの。クトゥーンは抜いたほうが良いデッキになることがわかった。このバージョンでも、ぜひこのデッキをプレイしたいとなるほどラダーでの位置が良くなったとは思わないものの、以前よりは明らかに強くなっている。

 ラダーではアナコンドラドルイドをプレイした方が良いだろう。遅いマッチアップではテックカードとして星界配列を活用することもできるが、マッチアップ分布が全体的にはるかに優れている。

ドルイド:クラスレーダー
巫女挑発ドルイド
生存配列ドルイド
亀配列アナコンドラドルイド
スペルクエストドルイド

メイジ

 エストメイジウォーロックとシャーマンに対して特化したカウンターであり、他のほとんどのマッチアップでは苦戦を強いられる。フォーマットで最も影響力のある2つのデッキに対して優位なのは非常に魅力的だが、他のほとんどの戦略に対するゲームプランの不備により、総合的には弱い選択肢となっている。このデッキの人気の高さは、勝率に関係なくプレイし続ける一部のプレイヤーに好まれていることと、魅力的なカウンターマッチアップによるものが大きい。

 ハンドロック、クエストシャーマン、クエストデモハンの台頭により、以前はニッチなカードだった冷気の放射が、優れた選択になってきたことに気がついた。我々は、予熱とそのクエスト進行における便利さの大ファン。よく見られる構築のように、冷気の放射と1枚の予熱をカットしてアペクシス・ブラストを採用してもいいが、シューティング・スターも有効な選択肢。アグロ・マッチアップでの性能は感心ものだし、増加してきた連絡員ローグに対してもかなり有効。

メイジ:クラスレーダー
呪文クエストメイジ

ハンター

 フェイスハンターに変化が起きており、これはシャドウプリーストのマッチアップがますます増加していることによる。プリーストのデッキのほうが効果的にフェイスを打ち、ゲーム史上最も悪名高いフェイスアーキタイプを打ち負かすとは、すごい時代になったものだ。

 フェイスハンターが苦戦しているというわけではないが、新しくて古いパッケージが、ナーフされた群れ追い抜きで、より早くボードに到達し、プリーストに対するパフォーマンスを向上させるかもしれない。ボーンチューワー/改造屋のパッケージが戻ってきており、良さげに見える。このパッケージがある場合、フェルモーの代わりにくねくね怪異を入れたくなるが、このデッキの最悪のマッチアップ(シャーマン、プリースト)におけるくねくね怪異のパフォーマンスの低さを見ると、この変更には慎重にならざるを得ない。新入会員も諦めたくない。

 エストハンターでは爆発の罠の採用人気が高まっており、かなりの効果があることが証明されている。スコーピッド/大群パッケージよりも強いカードがあるかもしれない。クレクレ君が興味深いが、十分にプレイされていないため、良いかどうかが確認できない。また、貪り食う大群がないときのスコーピッドよりも強力な3ドロップとして、マンクリックを採用できる。試す価値はある。

ハンター:クラスレーダー
ボーンチューワーフェイスハンター
爆発のクエストハンター

パラディン

 パラディンはまたしても密かに強い。このクラスは(通常ビルドの改良が行われる場である)高レベルで無視されているので、ビルドがあまり改良されていないが、ハンドバフパラディンに関して1つの重要な答えを得ることができた。信念は確実にカットしたほうがよいので、今すぐカットしよう(秘策パラディンでは今も強い)。

パラディン:クラスレーダー
バトマス秘策パラディン
聖なるハンドバフパラディン

ウォリアー

 ウォリアーについては、ほとんど言えることはない。エストウォリアーはかなり悪く、なんらかのサポートパッケージが必要。ワイルドのほうでは、強力な海賊のおかげで素晴らしい働きをしているので、そういったものを手に入れることができれば、競争力のあるデッキになるだろう。

 急襲ウォリアーは、”アンチ呪文”パッケージを試している。これはあまり良くない。大荒野の構築のままの方がいい。そうだね。つまらないよね。

ウォリアー:クラスレーダー
海賊クエストウォリアー
ラバ急襲ウォリアー

今週のメタブレイカ

 シャドウプリーストは現在フォーマットを破壊しており、しかるべきリスペクトを受けていない。トップレジェンドで圧倒的な強さを誇るデッキであり、もし(意外なことに)プレイがこれほど難しくなければ、他のラダーも支配していることだろう。

 フェルデモハンが改良されたり、挑発ドルイドがもうすこし増えれば、シャドウプリーストを多少抑えることはできるだろう。しかし間違いなくシャドウプリーストはこのフォーマットの柱であり、過小評価してはいけない。ウォーロックやシャーマンは正しく評価されているが、プリーストも間違いなくそのレベル。

 そして、もう一つ重要なことを記しておく。イルシアが(2回目の)ナーフを受けるのは間違いない。時は近づいている。

シャドウプリースト

 お疲れ様でした

 

 最近同居人を誘ってデュエマを始めてみたのですが、久々に何もわからん状態で楽しいです どうせ金もないのでファンデッキ組んで適当にパック買って当たったカードだけ採用したりして適当にやっていきたい しかし思えば人生そのものをそんな感じでやっている