虚無層

exit from society

vS235(潮の玉座④・2022/7/08)雑翻訳

 現在ノートPCしか無いのでスレスパとディスガイアを遊んでいます 低スペックゲーム需要はいつまでも存在し続ける

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-235/

クラス・アーキタイプ使用率解説

 レナサルの参戦によってスタンダード環境は大きく変わり、紹介するはずだった環境は完全に時代遅れになってしまったため、先週のレポートは延期せざるを得なかった。ドルイドはその最たる例。以前はごく少数だったこのクラスは、今やあらゆるレベルのプレイで、スタン最多クラスの1つになっている。プレスタードルイドはアルタラックで一瞬だけ登場した後、ネタデッキと判明して衰退したデッキだが、今ではメインストリームになった。星界配列ドルイドもまた、多くがレナサルを使用しており、プレイ数が急増している。レジェンドでは、ドルイド率は25%に達している。マルフュリオンは再びパブリックエネミーとなり、ガフは再びナーフされるべき存在となったのだ……たぶん。

 変わらないものもある。それは、ローグがどこにでもいるということだ。このクラスは環境の10%以上を占め、トップレジェンドになるとフィールドの25%以上にまで跳ね上がる。ほとんどが泥棒ローグ(船型、および禁制品型)だが、新しい煙幕ビルドの機雷ローグもそこそこ見受けられる。

 エストプリーストは多くのレナサルファンを魅了しており、確かにこのデッキは40になることで恩恵を受けていると考えられる。ナーガとイノシシプリーストも少数存在し、そのほとんどはトップレジェンドにいる。

 メイジの使用率はほとんど変わらず、ビッグスペルメイジが最も大きな割合を占めている。ラダー下位ではメカメイジが多く、山火事メイジも散見される。

 シャーマンに大きな変化はなく、そのほとんどがマーロック中心の2つのアーキタイプで構成され、バーンシャーマンがわずかに存在する。ここにはレナサルはあまりいない。

 ウォーロックではレナサルが大いに活躍しており、彼は呪いウォーロックを乗っ取り、そのプレイ率を引き上げた。このクラスのヒロパは、レナサルとの相性が最も良いと多くの人が口を揃えて言っているらしい。

 ハンターの使用率は、レジェンド外ではかなり高く、レジェンドでは低くなるというお馴染みのパターンを踏襲している。しかし、デッキの内部で起こっていることは非常に興味深い。ビッグ獣ハンターエストハンターの両方において、レナサルのビルドが他のクラスよりも比較的遅れて登場し、しかも注目を集めている。なぜハンターでレナサルを? 良い質問ですね。

 レナサルはいくつかのクラスを応援したが、一方で脅かされたクラスもある。デーモンハンターの勝ち筋はダメージに頼るせいか、フェルデモハンのプレイ率は低下している。神聖パラディンとコントロールウォリアーは著しく数を減らしている。トップレジェンドでは、ウォリアーとパラディンはほとんど見かけなくなり、低ランクでもメカパラディンとクエストウォリアーがほとんどを占めている。

 では、結局スタンダードではどのデッキが強いのか、そしてレナサルをプレイすべきデッキ、プレイすべき環境はどこなのか? 答えはすぐ。

パワーランキング解説

マッチアップ分布

パワーランキング

 現環境は非常に洗練されていないため、これらの数字に文脈を与えることが重要だ。

  • ドルイド
    • プレスタードルイドはラダーでは脅威と認識されているが、数字上はあまり強力ではないことがわかる。一部の、人気だが成績の悪いデッキによって繁盛しているような状態。プレスタードルイドは序盤に弱く、有効な防御ツールも持っていないが、そこを突くことができない受け身なデッキに対して強い。このデッキのプレイ数は減少するだろうが、「オニクシアの巣」前のランプドルイドのように、過剰にプレイされ続けるかもしれないと考えている。また、このデッキが競争力を持つためにはレナサルが確かに必要だが、その理由はクラス別解説のセクションで説明する。
    • 星界配列ドルイドはレナサルの登場によって大いに恩恵を受けたが、それは「レナサルを採用したから」とは必ずしも言えない。実際、このデッキにレナサルを追加すべきかはマッチアップに依存し、(アップグレードでもダウングレードでもない)「サイドグレード」だと言えるだろう。しかし、これ以外の様々なレナサル・デッキが投入されたことで、特にレジェンドではこのアーキタイプが活躍できる有利な環境が生まれたのだ。星界配列ドルは、リーサル能力に欠けるスローでジャンキーなデッキを激しく罰する。しかし、体力が40であろうとなかろうと、配列ドルは(純粋なアグロでないものも含め)環境の最強デッキのいくつかに対して依然として脆弱である。
  • ローグ
    • ローグは最強クラスではないが、充分に強いクラス。泥棒ローグは船型と禁制品型のどちらを運用しても良いが、船型の方がまだ少し強い。
    • 機雷ローグはあまりうまくいっておらず、有限のダメージプランで戦うため、レナサルデッキの台頭によって最もダメージを受けたデッキと言えるかもしれない。《煙幕》を搭載した機雷ローグの新ビルドは、かなりの学習曲線を示しており、スキルの上限に関してはイノシシプリーストに次ぐ評価となっているのは興味深い点。
  • プリースト
    • エストプリーストにおけるレナサルは良い追加だ。このデッキはついにラダーで競争力を持つようになり、ダイヤモンド帯までずっとプラスの勝率を保っている。高ランクではドルイドの多さが大きな問題となり、またこのデッキはプレイヤースキルの介入が比較的小さいため、レジェンドでの勝率は低下する。このデッキは時間とともに悪化していき、平凡なラインに落ち着くのではないかと思われる。
    • ナーガプリーストは大丈夫そうだが、非常にマッチアップに依存している。その成功はドルイドの人気に頼っており、多くの「性能は非常に高いがまだあまり人気がない」デッキに苦戦している。メイジとシャーマンの増加も問題。
    • イノシシプリーストは配列ドルイドに苦戦している。トップレジェンドでも、このデッキの勝率は低い。これだけ抑圧的なマッチアップが流行ると、もうどうしようもない。運命力を上げて配列ドルに遭遇しないようにしなければならず、もっと言えばデーモンハンターやメイジにも遭遇しない方がいい。
  • メイジ
    • ビッグスペルメイジはこのフォーマットで最も優れたデッキの1つ。ラダーのどのランク帯でも1位か2位の成績である。以前と同じように、非常にマッチアップのバランスがよくて対策が難しいだけでなく、レナサルとの対面もうまく処理でき、ドルイドデッキをどちらもしっかり打ちのめすことができる。とにかく強い。
    • メカメイジは全てのラダーランク帯でTier1デッキだが、レジェンド上位でTier4に転落する。レジェンドになるまでは非常に強力な選択肢だが、レジェンド1位になるには非常に弱い選択肢。以前も言ったが、クエストウォリアーによく似ている。
    • 山火事メイジは、ベストで最も洗練されたビルドでもTier3の性能と推測される。酷くはないが、ビッグスペルを差し置いてプレイする理由を見つけるのは難しい。
  • シャーマン
    • シャーマンは最強のクラスなのか? マーロックマロ・コントロールの両方がラダー全体で非常に強力で、トップレジェンドの3大ベストデッキのうち2つを占めているので、最強と言っても差し支えないだろう。
    • コントロールシャーマンはクエストプリーストや呪いウォーロックにハードカウンターされることがあるが、どちらのデッキも地力が弱いので減っていくだろう。他のごくわずかな不利で人気なのはビッグスペルメイジだけ。このデッキがなぜ強いのか、理解するのはそれほど難しくはない。
    • マーロックシャーマンの成功は、もう少しマッチアップへの依存度が高い。他のデッキにない対ドルイド殲滅力と、ビッグスペルメイジへの最高のカウンター手段であるため、今まさに大活躍している。このデッキを止めるデッキなどもあるが、それらはあまり数多くないため、ラダーのあらゆるランク帯で非常に優れている。
    • バーンシャーマンも、実はかなりいいかもしれない。Tier2に昇格させられるような、洗練された構築が出てきている。ただ、上2つのデッキの方が優れているので、人気を得るのは難しいだろうが、これもかなり良い。
  • ウォーロック
    • 呪いウォーロックはかなり弱そうだし、レナサルはこのアーキタイプを悪化させただけの「釣り」のように思える。勝ち筋をドローするというデッキの安定性が失われたことで、他のレイトゲーム戦略に対する性能は悪化し、一方で恩恵はわずかなものとなっている。今週の「釣り・オブ・ザ・ウィーク」メダルを獲得したのはグルダンです。おめでとうございます。
    • マーロックウォーロックは、ドルイドとビッグスペルメイジを非常に安定して倒せるという点ではマーロックシャーマンと似ているが、全体的に悪いデッキであるため、あまり人気が出ていない。
  • ハンター
    • まさか、スタンダードで最強のレナサルデッキを活用しているクラスがハンターだとは思わなかっただろうが、これは事実なのだ!
    • ビッグ獣ハンターは良い。レナサルを使用したビッグ獣ハンターは非常に良い。レジェンドになるための最良の選択肢の1つであり、レジェンド以上でもそれなりに良いデッキであり、レナサル型が増えていくことによってさらに強くなっていくだろう。
    • エストハンターの性能とマッチアップ分布は、今回のレポートだけでは捉えきれないほどの劇的な変化を遂げている。レナサルのおかげで、このアーキタイプは勝率が大きく上昇しており、Tier1にも近づきつつある。唯一の障害はドルイドの多さだが、ドルイドはある程度減少するはずなので、クエストハンターはラダーで最強の「40カードデッキ」になる可能性が高い。リリース前にレナサルを、バリュー重視の、コントロールデッキを促進するものとして賞賛していた人々は、ストームウィンドで最も悪名高い連続クエストの1つがトップティア帯に戻ってきたことに戦慄していることだろう。
  • デーモンハンター
    • フェルデモハンは順調。デーモンハンタープレイヤーの皆様、受動的なレナサルデッキを恐れてはいけません。フェルデモハンは、受け身で耐久型のレナサルデッキすべてに強い。ほとんどの場合、ダメージが大きすぎて彼らは対処できないし、40ライフでスタートしても十分ではない。あなたが恐れるべきレナサルデッキは、ハンター・クラスのものである。なぜなら対ハンターはダメージ・レースであり、そこにおいてあなたは10点ビハインドだからだ。
  • パラディン
    • 神聖パラディンは、奇天烈レナサルデッキの多さに悩まされているデッキの1つ。ライフが40もあるため、パラディンがバフ付きのスマイトで相手を仕留めるのは難しく、デッキが終わらないので耐久戦も難しい。これらの「カウンター」の多くはそのうち減少していくことが予想されるため、このデッキにとっての状況は良くなるはずだ。メタの展開が進んでいるトップレジェンドでは、すでにその成績の上昇が見られる。
    • メカパラディンはラダーのほとんどのランクで非常に強いデッキだが、メカメイジと同様、トップレジェンドで急転直下している。今までに見たことがないようほどの急落ぶりである。ドルイドにカウンターしたいならば、マーロックシャーマンの方が優れている。
  • ウォリアー
    • コントロールウォリアーはプレイ不可能。純粋な除去ゲームプランしか勝ち筋がなく、強力なインチキムーブを失ったデッキにとって、現在の環境は対処不可能。クエストウォリアーは忘れ去られている。ウォリアーは居場所を失った。

クラス別分析

ローグ

 ローグはメタの中でも良い位置にいるが、最強というわけでもない。これまで見てきたとおり、プレイヤーはマエストラ・デッキに惹かれやすい傾向がある。

 船型泥棒ローグの構築は非常に固まりつつあり、30枚目のカードとしてオオカニが浮上した。オオカニは現在のスタンダードではめちゃくちゃ優秀で、今回のレポートのほとんどのデッキに採用されているのがわかるだろう。現在のメタには1ターンに1枚のカードをプレイする傾向があるデッキが多く、オオカニはそれらに対し壊滅的な効果を発揮する(ビッグスペルメイジ、ビッグ獣ハンター、クエストプリーストなどが非常によい例)。また、《レディ・プレスター》を1ターン遅らせるために使用することもでき、これはゲームの勝利に直結する。とにかく優秀。

 オオカニ大当たり泥棒ローグとの相性も非常によいが、SI:7の強要を代わりに入れてもよい(影隠れはどっちよりも弱い)。おそらく、強要よりオオカニのほうが利点が大きくなるだろう。

 機雷ローグでは、新しくトリックスター/煙幕のビルドが登場し、これまでに比べて明確に強くなっているようだ。《バーニングブレードの侍祭》はこのデッキに、アグロデッキに対する耐久ラインをもたらし、同時により遅い相手には盤面の圧力をかける道筋をももたらした。これにより、このデッキはプレイが直線的でなくなり、この変革後にはスキル上限も改善されているようだ。

 SI:7の強要よりもネファリアンの牙の方が、バーンとしても使えるため、試してみるのをお勧めする。強要はマエストラ/ノールを搭載していないデッキではそれほど良いものではない。

ローグ:クラスレーダー

船・泥棒ローグ
大当たり・泥棒ローグ

煙幕・機雷ローグ

ドルイド

 ドルイドは、レナサル太子の登場によって最も劇的な影響を受けたクラスである。その人気アーキタイプはどちらも、XLサイズのデッキで成功を収めようと試みている。

 まずはプレスタードルイドから、なぜこのデッキでレナサルが機能しているのかを理解しよう。主な理由は3つある。

 1つ目は、プレスタードルイドは序盤のプレイパターンが極めて直線的で、防御ツールが不足していることだ。追加のヘルスは、アグロ相手に転がされる前に間に合わせるのに役立つ。このデッキは、できるだけ一貫して早い段階でプレスターを引くことを目指す。《コールドトゥース鉱山の確保》と《つぎはぎの大工》があれば、ほぼ確実に時間までにプレスターを手に入れることができ、《練気》と《ポスト乗り乗りダンサー》はより早く踏み倒すのに役立つ。

 2つ目の理由は最も重要で、最も直感的でないかもしれない。デッキが大きいということは脅威の数が多いということであり、《野生の心のガフ》があればプレスター後は1ターンにドラゴンを2枚引くことができる。ドラゴンの数が多いということは、レイトゲームでゲームの流れを変える《カザカサン》を生成する可能性が高くなるということであり、これは非常に重要(複雑な計算をした結果、平均的に《カザカサン》を1枚生み出す確率はおよそ65%であることが判明した)。ドラゴンの枚数が多くないと、防御的なデッキはリソース不足に陥る可能性が高くなる。これが、プレスタードルイドが低速マッチアップで強い理由の一つ。Lサイズデッキの欠点を、利点に変えてしまうのだ。

 3つ目の理由はシンプルだ:このデッキにおいて、プレスター、ガフ、サーチ要員を除いた、残りの部分はほぼ「何でもいい」。デッキのほとんどのカードが何でもいいということは、30枚から40枚になることで重要なカードを引きにくくなるというペナルティの意味が薄いということである。デッキのミニオンの中には、ゲームプランと何らかのシナジーを持つものもあるが、どれもそれほど重要ではない。どのカードも、ドラゴンに変身させるために存在する消耗品なのだ。

 配列ドルイドの成功はもう少し単純な話である。現在のメタは非常に遅く、呪いウォーロックやクエストプリーストといったデッキが多いため、配列ドルイドの基本的なゲームプランが、レナサルの有無に関わらず環境に対して有効なのだ。レナサルを入れるべきか否かの判断は、ヘルスの増加がどの程度重要なのかに依存し、つまりマッチアップへの依存度が高い。したがって、我々は30枚と40枚の両方のデッキリストを掲載している。

 ビルドに関する主な発見:ネプチュロンは30枚リストにさえ入れる価値があるほど優秀だ。オオカニは両方の構築でコアである。マナセイバーと公園のヒョウは相互互換である。始原のドレイクと深淵の融合体は相互互換である。連爆の魔術師とダマラセヒトデは、レナサル型でのみ、自由枠での採用を検討できるカード。30枚リストでそれらの枠を見つけるのは難しい。

 レナサルドルイドに飽きた? ランプ系のヴァンダルドルイドを試してみてはどうだろう。驚くべき強さというわけではないが、掲載のビルドは意外に競争力があり、我々はTier2~3程度と見積もっている。

ドルイド:クラスレーダー

レナサル・プレスタードルイド

レナサル・配列ドルイド
パーフェクト30・配列ドルイド

ビッグ・ヴァンダルドルイド

プリースト

 エストプリーストもレナサルの良い住処であり、その理由はプレスタードルイドに似ている(よりマイルドだが)ことからすぐわかるだろう。

 まず、勝ち筋が1ターン目に必ず引けること、クエストフェイズに沿って発見&ドロー効果を得られること、さらに《浄化された欠片》は簡単にサーチできるので、40枚になることでドローの安定性が低下してもゲームプランにそれほど支障がないことだ。

 次に、そのプレイパターンは不器用で柔軟性に欠けるため、対戦相手のより効率的なデッキに追い抜かれる可能性が高く、ヘルスが多いことは6~8ターン目の耐久プレイに繋げやすくなることを意味する。除去もあるが、やはり守備力は弱い。

 第三に、デッキに入れるカードは、マナコスト以外の要素はあまり重要ではない。クエストプリーストはパワースパイクにあまり依存しないので、クエストの進行に役立つならどんなカードでも喜んでプレイする。つまり、「カードは重要ではない」ので、大型で薄いデッキを持つことによる欠点を補うことができる。

 今回紹介するのは、MeatiのNo.1レジェンド・リストに手を加えたものだ。ゲーム序盤の安定性を高めるためにいくつかのスペルをカットしている。また、オオカニはぶっ壊れなので追加している。《不死のアミュレット》の1枚採用というアイデアは気に入っている。《魂の案内者》と相性がよく、サブの勝ち筋の1つである。フィンレーはこのデッキではとても優秀。悪いドローをリセットできるし、ユニークな状況では、《ミュターヌス》をかわしたり《浄化された欠片》を見つけたりするのに使うことができる。

 しかし、このリストが絶対だとは思わないでほしい。このデッキに入れられそうなカードはたくさんあり、どれであっても結果は大きく変わることはない。クエストプリーストのハイランダー(レノ)バージョンでさえ、それほど悪くはない。つまりそういうことである。

 ナーガプリーストイノシシプリーストには大きな変更はない。ナーガプリーストでオオカニを採用すべし。それくらい。

プリースト:クラスレーダー

レナサル・クエストプリースト

祝福・ナーガプリースト

超銀河IQイノシシプリースト

メイジ

 ビッグスペルメイジはレナサルを使うことにあまり熱心ではないようだが、勝つためにはパワースパイクをドローしなければならないことを考えれば、驚くべきことではない。

 私たちがもっとデータを見たいと思うカードは、モードレッシュとブランの2枚。どちらも有望な予測が出ており、連爆の魔術師とヒトデのそれぞれ2枚目を抜いて入れるといいだろう。(このメタでは、沈黙効果はあまり強くない)。ブランはデッキの多くのカードと相性が良いので、それほど状況依存ではないし、一方モードレッシュは協力なフィニッシャーとなる。これらのカードは遅いマッチアップでも輝くし、この環境はレナサルのおかげで明らかに遅くなっている。

 山火事メイジはビッグスペルメイジとは比較にならない。かなり悪いデッキだが、知名度が上がっているので取り上げる。その構築にはあまり多様性がない。

 メカメイジはスタンダード(のラダー)環境で最強のデッキの1つだが、トップレジェンドでは面白いほどプレイできなくなる。私たちは、レナサル以降に土木作業員が著しく強くなっていることに気づいた。1ターン目の土木作業員に安定して答えられないデッキが増え、答えられるデッキ(デーモンハンター)が減っている。

メイジ:クラスレーダー

ビッグスペル・アミュレットメイジ

マルチキャスター・山火事メイジ

ゲートウェイ・メカメイジ

シャーマン

 シャーマンは間違いなくこのフォーマットで最強のクラス。コントロールシャーマンは、高レベル帯ではクエストプリーストと呪いウォーロックが減少するため、最高のデッキとなる。このデッキは他のレイトゲーム戦略の相手には苦戦するようだが、そうした相手に役立つと思われる斬新なカード選択がある。《血の渇き》だ。

 さらに、メタのスピードがかなり落ちたため、ブランとナーガ校の先生が良くなっているようだ。将来的には《寒風》を再び採用することになるかもしれない。《ネプチュロンの命令》の代わりに《グラッグ》を入れてもよい。《ネプチュロンの命令》は非常にマッチアップに依存するカードで、《血の渇き》を加えることで少し良くなる。

 マーロックシャーマンに変更はない。現在のフォーマットでは、《血の渇き》を2枚採用した方がいい。

 バーンシャーマンは良くなったようで、洗練後はTier2になる可能性がある。《肉食の魚群》は良い。ブラン/先生はこのデッキにもカムバックしている。《ネプチュロンの命令》は非常に強く、コンシャマよりも相性がいい。

シャーマン:クラスレーダー

マーロック・アグロシャーマン

マーロック・コントロールシャーマン

発光・バーンシャーマン

ウォーロック

 呪いウォーロックは、追加のヘルスとヒロパの相性が良いはずだという当初の考えとは裏腹に、レナサルとの相性が悪いことが証明された。問題は、ウォーロックにはレナサルデッキを成功させる特性が欠けていることだ。勝ち筋への強力なサーチ手段を持たないので、カードが増えるとゲーム・プランがかなり遅くなり、安定性がなくなる。除去やライフゲインのパッケージはすでに強力なので、体力の増加に必死になる必要はない。カードを追加しても、防御パッケージを”薄める”だけになる。機雷ローグのような純粋なバーンデッキという例外もあるものの、そのようなマッチアップはあまり多くはない。

 我々の推定によれば、呪いウォーロックでは30枚構築を使う方が良いはずであり、掲載のリストではいくつかの自由枠/テックを含めている。《ナーガ校の先生》のバリューか、《悪魔の襲撃》の単体インパクトか、どちらでも選んでよい。それから、どうしてももっとテックカードを採用したければ(しないほうがいいけど)、《生の苦悩》を代わりに抜くとよい。

 どうしてもデッキを悪化させたければ……いや、将来的に意味があるかもしれないので、40枚の構築で一番いいリストも一応掲載している。

 しかし、もっとも重要なのは、30枚だろうが40枚だろうが、呪いウォーロックはあまり強くないということである。

ウォーロック:クラスレーダー

奈落の呪いウォーロック
レナサル・呪いウォーロック

復活のマーロックウォーロック

ハンター

 レナサルを最も強力に活用するのがハンター・クラスだとは誰も思っていなかっただろうが、今まさにそうなっている。我々はすでに、レナサルがデッキにとってプラスになる要素だということを確認しているので、ここでそれを活用する2つのアーキタイプを見てみよう。

 ビッグ獣ハンターは「明確な」勝ち筋は持たないが、《追跡術》《品種改良者》《ペット収集家》といったサーチ効果を多く持っている。また、防御ツールが非常に弱いデッキでもある。プレッシャーをかけられた場合、現実的には5ターン目以降にしか生存戦略をとることができない。(だから追加ライフの意味が大きい。)最後に、防御的な相手に対してフィニッシュできるかどうかは、脅威を生み出し続けられるかどうかによって大きく左右されるため、デッキが膨らむことはあまりデメリットにはならない。例えば、《ウィングコマンダー・アイクマン》は、40枚のリストでより強力になるカードの1つ。

 掲載のリストはSidisiによって作られたもので、我々が以前に紹介した30枚のリストよりも優れている。このリストでは《ストームパイクの戦羊》が非常に強力で、追加のヘルスのおかげで手札からコストを下げた獣をプレイする余裕ができ、《アズシャラのセイバー》でデッキから獣を引っ張ってくることに必死にならずとも良くなった。

 このデッキで最も疑わしいカードは《貪り食う大群》。非常に弱いが、今週のデータベースではもっと良いカードが見つかっていない。もっと良いものがあるはずなので、見つかったらこの枠を入れ替えるとよい。2枚目の《アズシャラのセイバー》という選択肢はありえる。ナーガ・パッケージも選択肢の一つだが、他にも多くのカードの採用見直しが必要になってくる。このデッキはもっと脅威がほしいので、《サバンナ・ハイメイン》もいいかもしれない。データはないが、推論による提案だ。

 エストハンターはレナサル構築でTier1のポテンシャルを発揮する。クエストデッキでは勝ち筋が必ず開幕の手札に来るため、太子とシナジーするのはわかるものの、クエストハンターにおいては、レナサルの利点は他のデッキほど明瞭に分かりやすくはない。

 我々はこのアーキタイプの試合のデータベースを研究し、なぜレナサル型が非レナサル型よりも優れているのかを理解するに至った。

 クエストハンターはすぐれた除去オプションを持っており、ダメージ呪文で相手のミニオンを一掃できる。ドルイドのゲーム序盤の回答の無さとは比較にならない。しかし、これらのハンターの呪文は、クエスト完了後にはフェイスダメージとなり、さらにダメージはヒロパによってダブルアップする。10点の追加ヘルスがもたらすものは、クエストハンターが相手の盤面を無視し、すべてのリソースを相手の顔に向けるための、より大きな時間的窓を開くことだ。クエストハンターはインタラクティブ性が減少し、生存のためにダメージリソース(呪文やヒーローパワー)を消費する必要性が低くなる。この「フェイスに向かう効率」が、レナサルのデッキ構築制限を補っている。

 我々が試行錯誤した構築は、Habugabuが最終的にたどり着いたものに非常に近いものになったが、《ウニの棘》をやめて《法螺貝の響き》にすることを提案したい。ドローを増やしつつ、《古代のクラーケン殺し》をより安定して起動させることができる。ただし、マリガンで《法螺貝の響き》をキープするのはいけない。

ハンター:クラスレーダー

レナサル・ビッグ獣ハンター

レナサル・クエストハンター

デーモンハンター

 レナサル・ブームの中で、デーモンハンターの生活は何事もなく穏やかなものであった。

 フェルデモハンはライフ総量40をあまり恐れない、充分に強いデッキ。プレイヤーが《骨のグレイヴ》を切って《ニード・フォー・グリード》を採用したことで、終盤以降のロングゲームに重点が置かれるようになり、一方で《歴戦の尖兵》による序盤のスノーボールはあまり重要ではなくなったため、《混沌の伝令》で《踊り食い》を起動するのが主流になっている。他には何も変わっていない。

デーモンハンター:クラスレーダー

ナーガ・フェルデモハン

パラディン

 プレイヤーは神聖パラディンでレナサルを実験的に使ってみているが、このカードは今のところあまり合っていないように思える。これは、発売前の期待と発売後の現実の乖離が非常にきれいに表れているところだろう。防御に長けたコントロール・デッキはレナサルに興味を持たない。なぜなら、彼らはすでに対戦相手をすり減らすための十分な装備を持っており、強いカードを引く可能性を減らすという代償は、ライフが増える利点を結局打ち消しマイナスになってしまう。

 結果として、神聖パラディンの構築には変更を加えないことを推奨する。このデッキはレナサルデッキに勝つのに苦労しているが、自前でレナサルを使ったとて事態を悪化させるだけである。

 メカパラディンもあまり変わっていない。現在メタが遅いので《母艦》が評価されているが、そのうち再びお荷物になるのは目に見えている。

パラディン:クラスレーダー

ヒカリエイ・神聖パラディン

聖なる盾・メカパラディン

ウォリアー

 ウォリアーの状況は、決して楽観的とは言えない。エストウォリアーは、あまり苦労せずにクエストを完了できる非常に受動的なメタのおかげで、ほとんどのラダーランク帯でまともに見えるが、レジェンド以上ではその天井が限られていることはよく知られている。面白いのは、メタがあまりに遅いので、ネリーが突然再びプレイ可能なカードに見えることだ。

 そして、環境変化で廃れてしまったコントロールウォリアードルイドがこれだけ流行っているのに、コントロールウォリアーは下手なレナサルデッキにすら負ける。我々はこのアーキタイプの構築を紹介しているが、ランクが下がったとしても責任は負いかねます。

ウォリアー:クラスレーダー

ナーフ・コントロールウォリアー

深海都市環境クエストウォリアー

今週のメタブレイカ

 ビッグスペルメイジは、全てのランク帯で素晴らしいパフォーマンスを発揮することから、ラダーで最も強く、最もバランスのいいデッキであると言えるだろう。このデッキで失敗することはまずない。ただ強いのだ。

 しかし、もしあなたがレナサルデッキを渇望しているなら、一番いいのはエストハンターかもしれない。レナサルは連続クエストとシナジーがあり、ライフが多いということは、ハースストーンをプレイしようとする対戦相手を無視して、より強くフェイスにシュートできるということが判明したのだ。大いなる頽廃である。

ビッグスペルメイジ

クエストハンター

 お疲れ様でした