虚無層

exit from society

vS160(降魔の狩人第3週(デモハンナーフ②後))雑翻訳(2020/4/30)

 死ぬ前にブレイキングバッド見ないと地味に後悔しそうだなあと思って最近見ました。面白かったです。次はカラマーゾフの兄弟読みます。死ぬまでに読まないと地味に後悔しそうなので あと皆様、日光を浴びましょう、なんか世間の言うことに流されたみたいで癪ですけども、ここ最近の夏日を浴びると、脳に平和が来ます。

vSに情報提供のほう、ぜひ

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-160/

クラス・アーキタイプ使用率解説

 良いニュースは、第2ラウンドのバランス調整により、デーモンハンターのプレイ率がまた低下したこと。悪いニュースは、デーモンハンターがどのランク帯でも圧倒的に最多のクラスであること。アグロデーモンハンターはほとんど無影響に思われ、依然としてトップメタのデッキのように見える。ビルドに微調整を加えたことでバランス調整に素早く適応し、現在は憤怒のプリーステスを利用している。レジェンドでのプレイ率は20%を超え、トップレジェンドではどこにでもいる。コンボデーモンハンターはケルサスのナーフで強さは一気に落ちたらしく、一方で一部のプレイヤーはFirebatがローンチ前にストリームしたハイランダーデーモンハンターをまだプレイしており、このデッキは二連斬を使用していない。もう3週間も経っているのに。もうそのデッキは削除してください。

 ローグはバランス変更後のより有利なメタを期待して人気が急上昇している。ガラクロンドローグもハイランダーローグも、すべてのプレイレベルで非常に一般的なデッキとなっているが、ガラクロンドローグが最多のローグ・アーキタイプとしての地位を奪還したようだ。ガラクロンドローグは複数のバリエーションを試し続けており、秘策ビルドは隠れ身ビルドに比べて格段に人気が高まっている。

 スペルメイジは下位リーグによくいるおもしろネタデッキに還元され、メイジはハイランダーデッキにますます注力するようになっている。ハイランダーメイジの洗練度は段階が進みつつあるが、現在、最も人気のあるビルドには重要なピースが1つ欠けている。

 プリーストへの熱狂が高まっている。ガラクロンドプリーストはバランス変更の少し前に登場して以来、クラスの主要アーキタイプとなっている。ハイランダーと復活もともにまだ見られるが、プレイヤーが新しい流行を試しているため、使用率は下がっている。

 ハンターはバランス変更後にカムバックしようとしているもう一つのクラスである。ドラゴン大決戦からのその3つのアーキタイプはすべての周りにあり、似たようなプレイ率を示している。ハイランダーハンターはその洗練度の最終段階に非常に近づいており、構築が容易で寛容なハイランダーデッキにはよくあることである。ドラゴンハンターはこのプロセスの途中にあり、フェイスハンターは最適化には程遠い。

 降魔の狩人最初のレポートでは、バランス変更がなければ激怒ウォリアーはTier1パフォーマーになり、確実にメタブレイカーになっていただろうと述べた。パッチによってこの可能性に疑問が生じたが、結果的にはデーモンハンターはいまだに広く人気がある。これは、降魔の狩人の第一週(そしてウォーロックが生贄の契約を失った状態)での信頼性の高いカウンターが、特に高レベルのプレイで人気が上昇し続けていることを意味している。激怒ウォリアーはまだ洗練の段階を終えていない。そのパッケージの大部分は大体完成されているが、いくつかの大きな分岐点がある。1つ目は傷を負ったトルヴィア vs ヘビの卵&テロン・ゴアフィーンド。二つ目は、ツーデンランス vs レンチカリバー&爆発王ブーム。これについては後述する。

 生贄の契約へのナーフはコントロールウォーロックを消し去ったようで、このクラスのプレイ率は大きく落ちている。以前はデーモンハンターを消す役割だったが、今やメタにおけるウォーロックの立ち位置は不明確になっている。猶予があるのはズーウォーロックで、封印されしスクラップ・インプを中心に構築が最適化され続けているため、プレイ数が少しずつ増えている。

 ドルイドはバランス調整によって大敗北者となりそうなもう一つのクラス。スペルドルイドはその礎となるカード(ケルサス)が削られ、ビッグドルイドはすでに下降線をたどっている。また、このクラスは開発が非常に停滞しており、マルフュリオンがアイデアを出し尽くした可能性を示している。

 パラディンはマーロックに支配された。正義の聖典へのバフは聖典パッケージを利用したデッキの針を動かしていない(これらのデッキの本当の問題には対処していないので、私たちは驚かない)。マーロックパラディンは現時点ではこのクラスの唯一の希望かもしれないが、デーモンハンターとローグがメタのトップに座っているので、魚人がうまくやっているとは考えにくい。

 シャーマンはもう限界だ。悪いデッキと悪いネタデッキの混合物に分断され、このクラスはメタから消える深刻な問題に直面している。改めて言うと、ローグやデーモンハンターが序盤のボードコントロールを支配している中、トーテムシャーマンのようにボードに粘着してスノーボールすることに頼っているデッキは、現在のメタではあまり喜びを見いだせそうにない。

パワーランキング解説

https://www.vicioussyndicate.com/drr/vs-power-rankings-data-reaper-report/

 2回のバランス変更を経た上でアグロデーモンハンターは相変わらずトップメタのデッキであり、パッチ前に比べて勝率は著しく低下したものの、その普及率とメタのカウンターへのインセンティブを考えると、まだ高い水準にある。このゲームのほぼ全てのデッキが最善の努力でも対抗できず、その点では激怒ウォリアーが唯一の成功例となっている。アグロデーモンハンターはどのランク帯でも完璧なメタスコアを持っている。

 表面的には、降魔の狩人の昔ながらのストーリーが続いているように見えるかもしれませんが、データを掘り下げて将来のメタの傾向を予測してみると、それだけではありません。徹底的な内部分析の結果、私たちが出した結論は、昨日のゲームではアグロデーモンハンターが最高のデッキであるかもしれないが、明日のゲームでは激怒ウォリアーが最高のデッキであるということだ。その理由を説明しよう。

  • その洗練段階はまだ非常に不完全であり、プレイヤーがより強力なビルドに移行するにつれて、その勝率は日々上昇し続けている。現在の様々なビルドを見た限りでは、激怒ウォリアーは近い将来(少なくともレジェンドでは)勝率チャートのトップに躍り出る可能性が高く、最適なビルドに落ち着けば、アグロデーモンハンターを超えることになるだろう。
  • フォーマットの中で最もスキルを必要とするデッキである。マッチアップの多くは高レベルで改善され、過去に遭遇した他の注目すべきデッキ(コンボプリーストのような)に似た急勾配の学習曲線を示している。プレイヤーは時間をかけてデッキを扱う能力を向上させ続けており、それがこのデッキの勝率が上昇し続ける理由になっている。
  • 激怒ウォリアーのマッチアップ分布は、アグロデーモンハンターとほぼ同じくらい支配的に見える。このモンスターを止められるクラスはプリーストだけであり、もしウォリアーがプリーストへの解決策を見つけたとしたら、あとは気弱なビッグドルイドしか対抗できないTierSデッキのマッチアップ分布を持つことになるだろう。
  • 大ネタバレ:プリーストへの解決策は、ある! マッチアップをよりよいものに変え、潜在的なカウンターのプリーストを排除することができ、その方法についてはウォリアーのセクションで話している。この解決策が広がれば、激怒ウォリアーは現在のメタを粉々に砕くだろう。

 ガラクロンドローグは性能が急上昇し、Tier1にまで登りつめた。秘策ビルドは改善され、現在ではアーキタイプの中では優れた選択肢となっているが、リストとそのプレイ方法にはいくつかのねじれがある。アグロデーモンハンターとの現在の対戦は、ちょうど真ん中あたりにあるが、ローグのさらなる改良は潜在的にヴァリーラに小さく貴重なアドバンテージを与える可能性がある。

 ハイランダーローグは実際に退化している。これはデーモンハンターへのマッチアップを改善するための調整が失敗した結果で、デッキを悪化させるだけに終わった。このアーキタイプがTier2に戻ってくることは見られるが、ドラゴン大決戦全体でそうであったように、ガラクロンドローグの影に隠れたままになるだろう。

 ハンターはトップティアパフォーマーと思われる4つめのクラスであり、最も多様性のあるクラスでもある。ハイランダー、ドラゴン、フェイスハンターはどれも大活躍しそうだ。

  • ハイランダーハンターは最も洗練されたアーキタイプであり、最もバランスの取れたマッチアップ分布を持っている。激怒ウォリアーに対する抵抗力は、メタが落ち着くにつれて貴重な資産となるだろう。
  • ドラゴンハンターはビルドを改善する可能性が高いが、ウォリアーとプリーストのマッチアップには問題がある。現在のメタでは、爆発的な序盤のゲームよりも長寿がより重要な特性になりそうで、それがハイランダーハンターのほうが優れたドラゴンデッキに見える理由だ。
  • フェイスハンターはさらに洗練されていく可能性を秘めており、ウォリアーやプリーストにもカウンターされにくい。しかしこのデッキが構築を最適化することで得るものは、激怒ウォリアーの必然的台頭によって失われてしまうのではないかと懸念している。私たちはこのデッキのデーモンハンターとの緊密なマッチアップを気に入っているし、うまく構築することでローグの強みを活かさせなければ、ローグに深刻な打撃を与える能力を持っていると考えている(現在の一般的なリストは脳天直撃ガールに対してあまりにも脆弱)。

 ハイランダーメイジは今はかなり弱そうで、メタの多くのデッキに対してはまあまあうまくやれるが、ハンターとデモハンの重さに耐えられず崩れてしまっている。このデッキには考慮すべき重要な注意点が一つある。それは、ほとんどのプレイヤーがこのデッキで4番目に強いカードをまだ入れていないということである。それは封印されし監視者。もし監視者がコアカードだと理解されていたら、今のハイランダーメイジはティア2の位置にいたかもしれない。このカード1枚で劇的な違いが生まれる。人々が目を覚ますかどうかはこれからだ。

 コントロールウォーロックが大暴落したのは、生贄の誓約のナーフの影響で対デーモンハンターが2倍も悪くなった結果。さらにウォリアーやハンターに対する性能の低さにより、完全消滅にもなりかねない。ズーはビルドを磨き続けることで徐々に勝率を上げているが、デモハンへのバランス調整の恩恵も受けている。トップティアデッキになることは期待していないが(ウォリアー/デーモンハンターのマッチアップが問題)、悪いデッキにも全く見えない。

 ガラクロンドプリーストは少し過大評価されているように見える。向上の可能性を秘めた新しいデッキだからといって、早々に評価したくはないが、対激怒ウォリアーで強いということが、その存在感を誇張しすぎていると思う。もしこの大きな対ウォリアー有利を失うことになったら、存在価値が無になるかもしれない。フェイスハンター以外のトップメタデッキに勝てないし、ローグもフェイス以外のハンターもそれを叩きのめす。マッチアップ分布はあまり期待できないし、ハイランダープリーストでさえあらゆるレベルで上回っている印象。おそらく、これはガラクロンドプリーストの核心的な問題を示しているのではないだろうか。

 スペルドルイドにとって状況はあまり良いとは言えない。メタの上位2デッキに対して苦戦し、対ローグのわずかな有利ではそれを補えない。ビッグドルイドは強力な激怒ウォリアーとのマッチアップを誇ることができるが、いくつかのTier4デッキ以外のほとんどのデッキに負けてしまう。マルフュリオンはメタの窓際に向かっているのかもしれない。

 パラディンやシャーマンはメタにおいてどれくらい役割を果たしているのか? ゼロだと思われる。マーロックパラディンとトーテムシャーマンはどちらも現在のメタではかなり悪い。これらはデモハン・ローグ・ウォリアーの三種混合で完全に破壊されてしまう。何かクレイジーなことが起こらない限り、これらのクラスの他のアーキタイプも深いゴミ箱の中に残るだろう。

クラス別分析

デーモンハンター

 2度のバランス変更でパワーレベルを下げられた後も、アグロデーモンハンターはゲーム中最高のラダーデッキとして浮上している。頂点争いが激しくなり、以前のバージョンほど支配的ではないかもしれないが、デモハンは依然として非常にタフな選手であり、明確なカウンターは激怒ウォリアーのみ。

 生贄の契約が敵を対象としなくなったため、憤怒のプリーステスが激昂のフェルスクリーマーとともにビルドに戻ってきており、非常に強力なパフォーマーである。そのため、飢える陰獣フェルウィングと霊視力をカットした。

 フェルウィングはヘルスが2になったので、デモハンの他の序盤のミニオンと同じようにAOEの影響を受けやすい。トップエンドでより大きな脅威を扱えるようになった今、序盤はペースを抑えて相手に非効率なAoEを出させるほうがより賢明なアプローチとなった。序盤の攻撃が処理されても、ゲーム後半で対戦相手を殺すことができる能力は非常に強力である。

 霊視力はプリーステスの入った高いマナカーブではあまりうまくいかない。私たちの構築がより極端で、リロードの異端能力を誘発させるため簡単にカードを吐き出せたときには強かったが、今では手札が遅くなっているため、霊視力が手札に詰まってしまうことが多くなっている(グルダンの髑髏も同様)。加えて、プリーステスはゲーム終盤に大きな負荷をかけ、アルトルイスは以前ほど壊れていないので、カードドローを最大化することはそれほど重要ではない(信じられないかもしれないが、ここにはナーフの影響があった)。アルトルイスはまだ非常に優れているが、もはやデッキの中で最高のカードではない。)

 プレイヤーの一部がハイランダーデーモンハンターで遊び回っているが、ほとんどのプレイヤーがエキスパンションの発売前に作られたビルドを運用しているので、このアーキタイプがどれだけ優れたものになるのかを実際に伝えることはできない。最近印象的な成功を残したものに非常に近いリストを掲載している。

デーモンハンター:クラスレーダー
プリーステス・アグロデモハン
ハイランダーデモハン

ローグ

 バランスの変更はヴァリーラにとって非常に良いニュースになるだろうと予想していたが、彼女はそれを実現してくれた。ローグはデーモンハンターに匹敵する性能を持つようになり、ゲーム内で最も強力なクラスの一つとしての地位を確立した。

 バランス調整前、ラクロンドローグは隠れ身型のほうが、ゲーム序盤のアグロデモハンの容赦ない攻撃に対抗できる装備が整っていたため、隠れ身型に傾いていた。しかしデーモンハンターが遅くなり、憤怒のプリーステスを利用するようになったことで、秘策型を使うアドが格段に大きくなった。それぞれの型の強さを単純化すると、一般的に隠れ身はデーモンハンターに対して有利。秘策は遅いマッチアップ、ウォリアー、ミラーに対して優れている。よって、パッチ後に秘策型がより良いパフォーマンスを発揮するようになった理由はわかりやすい。

 我々はこの1週間で秘策ビルドを慎重に評価してきた。最大の疑問の一つは、デッキの最強カードであるハナーと脳天直撃ガールを失うことなく最大何枚のシークレットを入れることができるかということだ。答えは4枚らしい。秘策は単体ではあまり良いカードではないので、できるだけ少ない枚数にしたいと考えている。具体的には、汚い手と偽装は一般的に回避があまりに簡単。伏兵は最高の秘策であり、2枚運用した方が快適。

 一般的に、ガラクロンドローグのプレイヤーの脳内では、秘密はハナーと脳天ガールを有効にするためのもので、それ以上ではないという認識であるべきだ。初手で秘策を保持することには非常に注意が必要。それは通常スマートなことではないし,対戦相手がコインを持っているからといって汚い手をキープしてしまうのはよくある間違い。秘策キープを正当化できる最も一般的なシナリオは,すでに手札にハナーもある場合。

 真剣に眠らされているカードの1つがスパイミストレス。ほとんどの秘策型は、このカードは隠れ身型でしか強くないという信念によって入れていない。それは明らかな間違いのように見える。スパイミストレスはシナジーに関係なく非常に強い。実際、隠れ身ビルドがデモハンに対して良いパフォーマンスを発揮する理由は、ほとんどがスパイミストレスに起因していると我々は推測している。それをプレイしてみて、あとで私たちに感謝してください。

 最後の2つのスロットは腹裂きか無貌の変性者のどちらかになる。腹裂きの方が性能がいい。ミラーでも優れているし、デーモンハンターに対しても優れている。影隠れはグレイハートの賢者のいる隠れ身型でのみ優秀。

 ガラクロンドローグの最適化が進んだことで、ハイランダーローグは再び劣ったアーキタイプのように見える。しかし、このアーキタイプはその洗練度が少し後退しており、それが勝率を痛めつけている。私たちはプレイヤーがデーモンハンターを特にターゲットにした構築で、挑発(カルトゥートやボーンレイス)やコボルトの棒ドロを試しているのを見てきた。これはうまくいかない。最適でないカードのせいで他のマッチアップを傷つけているだけでなく、対デーモンハンター戦すら改善されない。

 その理由は、デーモンハンターのクロックが高いから。回避不能性と圧倒的なダメージ量を持っている。デーモンハンターをかわして、ただ生き残ろうとするだけでは不十分。ローグ対デモハンは試合がすぐにスピード勝負になるので、勝つためにはゲーム中盤で素早く盤面を逆転させる必要があります。

 勝つよりも負けないことに集中して我慢しすぎていれば、「何をするべきか……」(エモートネタ)が見えてくるだろう。

ローグ:クラスレーダー
秘策ガラクロンドローグ
隠れ身ガラクロンドローグ
ハイブリッド・ハイランダーローグ

ハンター

 バランス変更の恩恵を受けたもう一つのクラス。デーモンハンターの低速化は、レクサーに自身のゲームプランを主張するための時間と息継ぎの余地を与えている。このクラスは3つの主要なアーキタイプにかなり均等に分かれているが、それらはドラゴン大決戦で覚えているのと同じものだ。

 ハイランダーハンターは、そのマッチアップ分布が広く優秀で、強烈なカウンターデッキも存在しないので、3つの中ではおそらく最高。プリーストやメイジを圧倒しつつ、ローグやデーモンハンターと接戦を強いることができる。また、ウォリアーに対してもそれほど脆弱ではない。

 パッチ前に取り上げたものに近いビルドは、非常に良さそうだ。変更したのは2つだけ。冷たき影の紡ぎ手は大物気取りのオークよりも積極的に入れられる3ドロップになった。飢える陰獣フェルウィングは弱くなり、別の悪魔と入れ替わった。封印されしフェルモーだ。私たちはナグランドスラムをカットする直前だったが、パッチでメタが遅くなったことでこのカードは良くなった。デーモンハンターはきついが、台頭してきたローグに対してはかなり良い。

 封印されしフェルモーについては、手短に要点を述べることにしよう。登場した瞬間から、ハンターデッキの中で驚異的なパフォーマンスを発揮するようになった。他の多くの休眠ミニオンとは異なり、そのパワーレベルはゲーム終盤になっても衰えない。とにかくデッキに入れてみよう:ハイランダーハンターでこれより強いカードはゼフリスとブランだけ。

 ドラゴンハンターは、Meatiのビルドの人気が高まっているおかげで、その洗練度が大きく向上している。封印されしフェルモーはこのデッキでは非常に強い。石牙のイノシシはフェーズストーカーと並んでクズ拾いの工夫を有効利用するのに最適な方法だ。プレイヤーはなぜかドラゴンベインのことを忘れてしまう。ドラゴンベインは関連性のある全てのハンターデッキのコアであることを忘れないようにしておこう。

 フェイスハンターは、ウォリアーやプリーストに強烈なカウンターがあるため、この3種の中では最も脆弱なアーキタイプかもしれないが、一方でまだ洗練されていないアーキタイプでもある。

 ドラゴンハンターのビルドや現在のフェイスハンターのビルドを分析した際に得られた知見を元に構築された、斬新なフェイスハンターのビルドを掲載している。このデッキでは封印されしフェルモーが優れているはずなので、試してみてデータを出して確認してみよう。

 すでに工夫と一緒に石牙のイノシシを使ったビルドでは非常に有望な兆候が見られており、ヤマアラシ&ライオンを使うよりも優れたアプローチのように見える。イノシシのおかげでフェーズストーカーを留めておくことができ、工夫をゲーム中盤でも即効性ダメージとなる強力なドローに変えることができる。レプラノームは弱くて冗長で、もっとはるかに優れており価値のあるプレイがたくさんある。獣の相棒も非常に遅い。屑鉄弾は顔面に行き、手札にイノシシがいれば破壊的な効果がある。猟犬を放てはローグに対して非常に良いカード。群れの戦術はゲームに負ける秘策。ドラゴンベインはデッキ最高のカード。

ハンター:クラスレーダー
ドラゴンハイランダーハンター
工夫・ドラゴンハンター
フェルモー・フェイスハンター

メイジ

 ハイランダーメイジの弱点は非常にはっきりしている。ほとんどの一般的なメタデッキとは五分に近いマッチアップを持っているが、デモハンやハンターに対しては弱い。これにより、メイジはこのメタでは特に好まれないクラスとなっている。

 しかし、特にこれらの対戦においては改善の余地がある。封印されし監視者についてパッチ前に言ったことをもう一度言っておこう。デッキの中でも最も優れたカードの一つであり、プレイが大きく増えていないことには文字通り首を横に振っている。私たちの推定では、監視者は対デモハン戦において5%以上の改善をもたらし、アーキタイプの全体的な勝率を2%改善する。これは、たった1枚のカードでティア一段ぶんの上昇だ。ハイランダーメイジがレノを運用していないことを想像できますか? 監視者を運用しないのはそれと同じ。

 ハイランダーメイジの洗練におけるもう一つの前進は、秘策の追加である。古代の謎、アイスバリア、炎の護りは、現在のメタに入れる価値が非常に高い強力なパッケージなので、それらを含めるために掲載リストを更新した。パズルボックスは、メイジが実際にそれをキャストしたり、巡礼者/ドラゴンキャスターを通してそれをチートアウトしたりするための時間がより安定して取れるようになったので、パッチ後に強くなった。

 スペルメイジはもう落ちてしまった、このデッキをプレイすることはお勧めできない。ドラゴンキャスターと極低温/創造の力/パズルボックスを中心としたコントロールメイジのビルドの実験をいくつか見てきた。今のところ、あまり期待できそうには見えない。監視者を使えばあるいは……

メイジ:クラスレーダー
監視者ハイランダーメイジ
アメイジング・スペルメイジ

プリースト

 プリーストはメタの中で意味のあるクラスとしての立場を維持できているらしい。ラクロンドプリーストはバランス変更の直前に登場し、その後も発展を続けている。その成功は、ほとんどその強力なウォリアーとのマッチアップのおかげ。激怒ウォリアーはほぼ無敵のメタブレイカーデッキのように見えるが、プリーストという1つのアキレス腱を持っている。このマッチアップのおかげで、何人かのプレイヤーがレジェンド上位で成功を収めている。ガラクロンドプリーストはこういった状況では役に立つかもしれないが、この1つのユニークな役割のために一般的に過大評価されていると我々は考えている。

 ラダーを通して、ガラクロンドプリーストはかなり弱そうに見える。激怒ウォリアーやスペルドルイドはあまり一般的ではないし、デーモンハンターには勝てないし、ローグにはひどい目に遭う。ハイランダーハンターは、プリーストに非常に苦戦を強いられるデッキであり、今後の活躍を期待している。

 このデッキはTictacにインスパイアされたもので、いくつかの微調整が加えられている。難しいローグ戦では、ムロゾンドの追加は本当に気に入っている。神格化は、2枚採用でもいいほどの性能を持っている。特にデーモンハンターに対しては素晴らしい。2枚目の密言:死は、ほとんどのマッチアップで死の災厄よりも優れているか、少なくとも同程度の性能を持っている。セセックのヴェールウィーヴァーについてはよくわからない。それはゲームの後半にしか役に立たないように思えるので、1枚程度は問題ないかもしれないが、プリーストはそれによるバリューを別に必要としていないかもしれない。今のところは除外しているが、誤解である可能性もあるので、より多くのデータがあれば考えを変えることも可能。ただ、序盤のゲームではひどいカードであることを覚えておいてほしい。

 他のプリーストのアーキタイプは減少しているが、新しいメタそれらに向かい風である可能性が高かったので驚きはない。しかし、現時点ではハイランダープリーストは驚くことにガラクロンドプリーストを上回っており、劇的に優れた対ハンターが最強のセールスポイントとなっている。我々はビルドをより多くの除去を入れて更新した。復活プリーストは、我々が予想していた通り、競技では使えないものとなった。

プリースト:クラスレーダー
ムロゾンド・ガラクロンドプリースト
クエスト復活プリースト
ドラゴンハイランダープリースト

ウォリアー

 バランス調整は、激怒ウォリアーがメタブレイカーに上昇することを妨げなかった。アグロデーモンハンターは依然として非常に強力であり、ウォリアーはメタの暴君に対する最強のカウンターとなっている。しかし、激怒ウォリアーはただのカウンターデッキではない。プリースト以外の全てのクラスに対して非常に優れたパフォーマンスを発揮し、プリーストは少し過大評価されていると考えられ、洗練によって新たな突破口を見出さない限り、人気が高まることはないだろう。

 激怒ウォリアーは最初にNoHandsGamerによって作られ、普及した。Hunteraceは、封印されしヴァイルフィーンドの代わりにウォーモールの挑戦者を追加するという1つの重要な微調整を行いました。ヴァイルフィーンドはゲーム序盤は良いが、後半は弱い。挑戦者はゲームの全段階で優秀で、コアカードのレベルのパフォーマンスを発揮している。私たちはまた、ツーデンランスの代わりにレンチカリバーを爆発王ブームと並べて実験しているプレイヤーを見てきた。しかし、このアプローチは大きく劣っているように見える。

 激怒ウォリアーの最適な構築では、2つのパッケージから選択することになる。ヘビの罠とテロン・ゴアフィーンドを使うか、傷を負ったトルヴィアとグロマッシュ・ヘルスクリームを使うかだ。どちらのビルドも全体的な性能は似ているが、特定のマッチアップでは異なっており、現在のところ後者が有利だと考えている(グロマッシュ&トルヴィア:ローグ、プリ、メイジ。テロン&卵:ミラー、ハンター)。

 ヘビの卵は以前は傷を負ったトルヴィアよりも明らかに優れていたが、ローグの台頭によりパッチ後にその差は縮まった。ビルド間のより重要な違いはグロマッシュだ:彼はデッキの最悪のマッチアップにおけるゲームチェンジャーとなる。プリーストに対して、ウォリアーはデッキ全体をドローしてコルクロン&傭兵によるバーストコンボを組み立てる必要があることが多い。グロマッシュを持つことで、もう一つの大きなバーストフィニッシャーが得られるため、大きなインパクトを与えることができる。グロマッシュを入れると対プリは卵&テロンのビルドよりも10%優れると見積もっている。

 なぜテロンや卵にグロマッシュを追加しないのか疑問に思っているなら、非常に良い質問だ。実は、卵パッケージくらいしか外せるカードがないのだ。鎧職人はデーモンハンターに対して重要すぎるし、コルクロンや暴走を1枚カットしてしまうと、プリーストのマッチアップに関する肝心な点を見逃してしまう(バーストコンボの駒はすべて必要)。両方の世界を楽しみたいなら、最初にカットしようとするカードは爆弾ラングラー。おそらく、このデッキが将来ブレイクアウトし数が増えた時にはそれが正しい動きになるだろうし、テロン&卵が最も輝くのはミラーなので維持されるだろうと考えている。

ウォリアー:クラスレーダー
グロマッシュ激怒ウォリアー

ドルイド

 ドルイドはバランス変更の余波で苦戦を強いられている。ケルサスはスペルドルイドの中ではまだ非常に良いカードだが、1マナの違いは大きい。デーモンハンターは相変わらず厄介だが、ウォリアーやプリーストも登場して頭の痛いマッチアップが増えてしまった。加えて、スペルドルイドは当初宣伝されていたほどローグに対する強いカウンターではない。

 スペルドルイドには目立った革新も見られなかったので、新しい面白い型を見つけて議論するという点では、私たちにはあまり手が回らなかった。ビッグドルイドは瀕死のアーキタイプのように見える。このクラスは全体的に停滞しており、もしウォリアー/プリーストがメタの中核をなすようになったら、深刻な問題に陥るかもしれない。

ドルイド:クラスレーダー
森のスペルドルイド
ヒドラビッグドルイド

ウォーロック

 コントロールウォーロックの株が下がった。ズーウォーロックの株が上がった。2人はTier3で出会っているが、そのうちすれ違う可能性がある。今はズーがウォーロックの希望になっている。

 コントロールウォーロックは間違いなくバランス調整の影響を受けており、深刻な状況に陥る可能性がある。デーモンハンターに対して生贄の契約という切り札を失ったため、このマッチアップはもはやウォーロック有利ではなくなってしまった。このデッキはデーモンハンターに対して著しく不利になっており、生贄の契約がいかに支配的だったかを物語っている。これにウォリアーやハンターとの難しいマッチアップを加えると、このデッキはライフが常に圧迫されると苦戦するため、完全に脱落の危機に瀕していることになる。困惑するのは、悪運アホウドリへの執着心だ。今の鳥は弱いのだから、冷たき影の紡ぎ手や大物気取りのオークのような仕える3ドロップに入れ替えればいいだけ。

 ズーウォーロックには勢いがある。メタが遅くなったことで、壊れたムーブをする時間が増える。スクラップインプズーを分析すればするほど、このデッキがスクラップインプやグルダンの手をドローすることにどれだけ依存したデッキであるかに気づく。マリガンは非常に貪欲でなければならない。あなたの夢のオープニングハンドは「囚われの小鬼」と「グルダンの手」と「期限切れの商人」。それ以外のものは全て大幅に悪い。1ターン目の炎のインプで満足してはいけない。1ドロップはゲーム中盤の魔法の絨毯を悪用するために存在するだけであり、あなたのデッキはそれらで満たされている。スクラップインプが発動するまでは何もプレイしたくないことが多く、マナカーブ通りに動かす標準的アグロデッキとは違う。ウォーブリンガー・ネクリウム・薬師ローグのようなものだ。封印されしスクラップインプとグルダンの手なしでは文字通りゲームプランは機能しないので、何としてでもそれらを見つけたい。

 このデッキの極意を強調したビルドを紹介しよう。全体の構築が、1ドロップ(できればバフが乗る効果を持つものが望ましい)、封印されしスクラップインプ、魔法の絨毯、グルダンの手、そしてグルダンの手を破棄するためのツールだけでできている。文字通り、他のことは何も気にしない。

ウォーロック:クラスレーダー
ガラクロンド・コントロールウォーロック
スクラップインプ・ズーウォーロック

パラディン

 バランスの変更は、パラディンの競争力に関しては何も対処していない。正義の聖典は強力なカードであり、バフによってさらに強化されたが、パラディンの問題はカードのドローとゲーム序盤にある。強力なカードのパッケージを持っていても、それをコンスタントにドローできず、デッキの残りがゴミになってしまっては、ほとんど意味がない。

 正義の聖典へのバフは、パラディンがこのフォーマットで効果的に使用するために必要なものを実際に手に入れたときには、最終的に問題になるのではないかと私たちは疑っている。炎の災厄を覚えているだろうか? ウルドゥム時代では効果的に利用できなかったためほとんどプレイされなかったが、ワイルドでは永久に壊れカード。

 マーロックパラディンはプレイ可能だが、バランス調整がメタを大きく変えていないため、あまり良いとは言えない。デーモンハンターやウォリアーにはかなり負けるし、ローグにも負ける。あまり期待できるマッチアップ分布ではない。もしあなたがどうしてもパラディンをプレイしたいのであれば、デーモンハンターとの対戦で復活する可能性を少しでも欲しいので、トゥルーシルバー・チャンピオンを抜いて聖別に変えることを強くお勧めする。

パラディン:クラスレーダー
オクトサリ・マーロックパラディン

シャーマン

 シャーマンはティア・ゴミに沈んでしまった。その最も有望なアーキタイプであるトーテムシャーマンは、パッチ後のメタが耐え難いものになってしまった。デーモンハンターが依然として非常に優勢なだけでなく、ローグやウォリアーも加わってシャーマンをさらにいじめるようになった。彼らはトーテムを除去する効果的で簡単な方法を持っており、決して盤面を戻させないので、トーテムシャーマンは戦えない。

 このリストはWiRerによって非常に巧妙に作られたもので、盾持ちや笑顔の相棒でトーテムを守ることでデッキの欠点を解消しようとしている。しかし、トーテム・シャーマンがどのように構築されても、その貧弱なマッチアップをひっくり返すことは不可能であり、このアーキタイプは基本的に絶望的なものだと考えている。

 シャーマンについて他には、あまり進展がない。他のアーキタイプは全て死んでいる。数ヶ月前には支配的に見えたクラスは、今では実質的にプレイ不可能になっている。シャダウォックとカエルの精霊がフォーマットから消えたことで、ラクロンドシャーマンを襲ったいくつかのナーフを元に戻すことが正当化できるかもしれない。おそらく、検討くらいには値するのでは? 理論的には、ナーフ前のガラクロンドシャーマンは現在の無限に湧き続けるデーモンハンターを処理するためのツールを持っている(ヒーローパワーはヘルス2のミニオンを殺す、魔女の大釜/歩く噴水像で呪文、フリーズ、ライフゲインのオプションを持ち、プリーステスへの回答として呪術を持っている)。

シャーマン:クラスレーダー
ガラクロンド進化シャーマン
トーテム守護シャーマン

今週のメタブレイカ

 高レベルメタの暴君は別の暴君に入れ替わる可能性が高い。アグロデーモンハンターは今注目を集めているかもしれないが、そう遠くない将来、激怒ウォリアーがそれを食いつぶすかもしれないと我々は疑っている。このデッキは信じられないほどの可能性を秘めており、非常にスキルを必要とし、非常に強力だ。

 今回のビルドでは、フィールドの他のデッキに対して劣っているにもかかわらず、私たちに突っ込んでくることに命を賭けた厄介なプリーストたちに狙いを定めている。ビッグダディ・ヘルスクリームで彼らを罰し、彼らが間違った馬に賭けていることを見せつけよう。

 我々はまた、激怒ウォリアーが本当に引き継がれ、ミラーが非常に一般的になった場合に備えて、可能性のあるビルドの道を強調してきたが、このデッキはうまくプレイするのが難しいため、広く普及することはないかもしれない。パトロンウォリアーが好きだったなら、このデッキはあなたの好みに合うだろう。

 「みんな、怒れ~!」

激怒ウォリアー

 お疲れ様でした

 懐古厨による勝手な解説ですが、「激怒」とはかつて存在したルール用語で、「このミニオンがダメージを受けているあいだは」を意味していました。クラシックだとたしか「アマニの狂戦士」「トーレン・ウォリアー」「激昂のウォーゲン」(ゲロ懐かしカード群)とグロマッシュに付与されていたと思います。どこかのタイミングで、あんまりキーワードとして残す意味がないんじゃね? となってきたので文章での説明に差し替えられました。パトロンウォリアーは遥か昔「突撃」が突撃を付与する呪文だった頃のクソ強デッキでした。突撃持ち中型ミニオンを大量に並べる準コンボで散々暴れておきながら、不利になったらヨグサロンぶっぱで相手をキレさせたりしてましたね。旧神から入った俺ももう老人。あの頃はジャスティサー・トゥルーハートが輝いて見えたんじゃよ。初レジェは今年中に踏みます。おそらく。