虚無層

exit from society

vS161(降魔の狩人第4週)雑翻訳(2020/5/7)

 時間早くないですか? 前回読む宣言したはずのカラマーゾフの兄弟まだ本棚から掘り出してすらいないんですが……

https://www.vicioussyndicate.com/vs-data-reaper-report-161/

クラス・アーキタイプ使用率解説

 新しいシーズンになったが、ラダーでは同じ敵が待っている。デーモンハンターは先週から人気が高まってきており、その数は驚異的なものとなっている。デーモンハンターはダイヤモンド4-1のフィールドの30%以上を占めており、そのほぼ全てをアグロデーモンハンターが占めている。メタ全体が一つのことに集中している、それはイリダンを倒す方法を見つけることだ。

 先週のメタブレイカーである激怒ウォリアーは、安定してアグロデモハンを打ち負かすことができる能力を示す唯一のデッキ。このアーキタイプはプレイ数が急速に台頭しており、来週のレジェンドではフィールドの15%前後を占めると予想している。トップレジェンドでは、それは明らかに遥かに人気が高く、強い。一般的に、ラダーを上がれば上るほど、より多くウォリアーに出会うことになる。

 ローグはゲーム内で2番目に人気のあるクラスだが、このポジションはウォリアーの脅威にさらされる可能性がある。ガラクロンドローグは安定してきており、現在はほとんどが秘策型で構成されているが、ハイランダーローグは最近不振に陥ったことでプレイ数が減少している。

 ハンターはさらに増加しており、プレイヤーは現在のメタにおけるこのクラスの強みと汎用性を評価し始めている。フェイスハンターはレジェンド外では最も人気のあるアーキタイプであり、まだ時代遅れのヤマアラシビルドが大部分を占めている。レジェンドではハイランダーハンターがより人気があり、プレイヤーはそのバランスのとれたマッチアップ分布を好んでいる。ドラゴンハンターは石牙のイノシシを完全に受け入れ、構築の洗練をほぼ完了した。

 プリーストはガラクロンドデッキへの移行を続けており、ハイランダーや復活などのアーキタイプはあまり見かけなくなっている。ガラクロンドプリーストもまた、新しいビルドによる大胆で劇的な変更が加えられているが、それについては後述する。

 メイジはわずかに衰退したが、いくつかの重要なメタ開発があった。1つ目はパズルボックスメイジの顕著な出現で、これはドラゴンキャスターと大型呪文を組み込んだコントロール風のデッキだ。2つ目は、ハイランダーメイジにおける封印されし監視者の台頭。このカードのパワーレベルについてコミュニティに何度も警告を発してきたが、ようやくメッセージが承認され、現在ハイランダーメイジの約50%がラダーでこのカードを運用しているが、これは主にBoarControlがこのデッキでレジェンド1位を打ったおかげ。

 ウォーロックは反転した。ズーはコントロールウォーロックに比べ、今はより期待できるアーキタイプになっている。封印されしスクラップ・インプの馬鹿げたパワーのおかげでウルフライダーがフォーマットへの復帰を果たしており、ズーが日ごとに太古のデッキへと退行している。

 ドルイドは下降スパイラルに陥っている。そのアーキタイプは停滞し、プレイされる正当性を見出すのに苦労している。現在のメタではパラディンやシャーマンと同じようにドルイドが無関係になる可能性は低くない。ところでパラディンとシャーマンはプレイヤーに見限られ、存在感が薄れている。

パワーランキング解説

https://www.vicioussyndicate.com/drr/vs-power-rankings-data-reaper-report/

 衛兵交代の時間。アグロデーモンハンターはこのゲームで最も人気のデッキであるのに対し、激怒ウォリアーはこのゲームで最も優れたデッキ。これは僅差ではない。激怒ウォリアーの対デーモンハンターの優位性は非常に大きく、他クラスに対するマッチアップの分布も非常に素晴らしい。プリーストだけが、ウォリアーの完全なフォーマットの支配の障害。

 アグロデモハンの勝率は複数の理由で低下している。その直接カウンターの台頭は確かに大きな要因だが、他のアーキタイプもそれに対するパフォーマンスを向上させているのがわかる。メタはイリダンの生活を少し難しくすることに成功している。しかし、激怒ウォリアー以外で一貫してデモハンに対抗できる潜在的な力を持つ(かつ実戦で使える)デッキは1つしか確認できないことは明らか(それについてはこの後すぐ)。そのため、このデッキのマッチアップ分布はいまだに非常に馬鹿げたものであり、それがいかに圧迫的で歪んだものであるかについては疑う余地がない。たまたまだが、その直接のカウンターはさらに壊れている。

 ガラクロンドローグの性能は低下しており、現在のメタではデモハンとウォリアーのマッチアップのバランスを取れないという大きな問題に直面している。このアーキタイプが解決策を見つけられるかどうかは興味深い。ハイランダーローグはウォリアーに対しては優れているが、デーモンハンターや他の多くのデッキに対して劣っている。

 アーキタイプの性能を考えると、ハンターはかなり過小評価されている。ハイランダーハンターはそこにあるほとんどすべてのものに対して十分な戦力を持っている。ドラゴンハンターも同様に強力だが、ウォリアーにはより弱い。フェイスハンターは3つのアーキタイプの中で最弱に見えるが、他の2つのアーキタイプと同じくらいの強さを持っているかもしれない。

  • このゲームの全てのアーキタイプの中で、フェイスハンターは最も構築が洗練されていない。ビルドによって性能に非常に大きな格差がある。
  • このエキスパンションの初期に普及したテロン・ヤマアラシ・モクナサルのビルドは非常に弱いであると推定される。これが今日でもラダーで最も人気のあるビルドであるのは、アーキタイプを改良しようと積極的に取り組むプレイヤーが非常に少なかったから。
  • 先週のレポートで紹介した斬新なイノシシ・フェルモーのビルドはTier1レベルの性能を持っている。上の数段落でデーモンハンターの別のカウンターを見つけたと言ったのを覚えているだろうか? これがそのカウンターだ。この特定のリストは、一般的なビルドがローグに対して半々であるのに対し、ローグに対してもカウンターしている。これは本物。

 ハイランダーメイジはレジェンドでTier2にジャンプし、このブラケットでの勝率は1%以上上昇した。アグロデモハンに対するパフォーマンスは数ポイント改善されており、封印されし監視者を全員が使えば、このマッチアップはさらに勝率45%まで上昇すると我々は見積もっている。さらに、ハイランダーメイジは対ウォリアーでクリティカルな有利を表し始めており、最強のデッキに対して新たな回答を提供している。平凡なTier3パフォーマーだったメイジは、今では対ハンターのみが抑えられた強力なマッチアップ分布を持つ眠れるデッキのように見える。

 ズーウォーロックは、何をすべきかを理解したことでどんどん良くなっている、もう一つのデッキ。すなわち封印されしスクラップインプを悪用することだ。ベーシックの突撃持ちを採用している最近のビルドは、ズーをプラスの勝率に昇格させる明確なアップグレードのように見える。戦闘準備ヨシですか?

 プリーストはメタにおいて興味深い場所にいるので、ガラクロンドプリーストについて詳しく説明したい。トーナメントではかなり一般的であることや、複数のプレイヤーがそれを使ってトップレジェンドで成功したことなどを聞いているのに、なぜそれがTier3レベルでパフォーマンスを発揮するのか不思議に思うかもしれない。

  • ラクプリの成功は、どれだけ多くのウォリアーと出会うかにかかっている。ウォリアーは現在、グロマッシュが入りテロン・卵が抜けたおかげでこのマッチアップを数パーセント改善する傾向にあるが、プリーストも対ウォリアーが強くなる改良を経ていることを考慮すると、このマッチアップはプリーストにとって60-40前後で落ち着くと予想している。
  • ほとんどのラダーを通して、ウォリアーはまだあまり人気がありません。プリーストにとって非常に難しいマッチアップであるローグの方がはるかに普及している。ガラクロンドプリーストはデーモンハンターには勝てず、メイジに対してうまくいかず、フェイス以外のハンターに破壊される。ウォリアーが完全に氾濫していないフィールドでのマッチアップ分布はあまり良くないので、加重勝率がこれほど低いのは驚くべきことではない。
  • トップレジェンドでは、ウォリアーにはいつも会える。彼らはメタの30%、もしかしたら40%を占めるかもしれない。また、基本的にすべてのトーナメントでプレイされるデッキでもある。ガラクロンドプリーストの立ち位置が大きく変わる可能性があるのはその時だ。
  • 要するに、ガラクプリはほぼ全てのランクでかなり弱いラダーデッキになり得るが、それでも特定のシナリオでは成功を収めることができるということ。あるシナリオでの成功は他のシナリオと矛盾するものではない。あなたが非常に多くのウォリアーに遭遇しなければ、プリーストは非常に良くないというだけだ。

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    そうは言っても、ウォリアーの人気が上昇し続けていることと、プリーストのビルドが決定的に改善されつつあることを考えると、ガラクロンドプリーストはラダーデッキとしては良くなるだろう、しかし安定したラダーデッキになる可能性は低い。

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    ラクロンドプリーストが注目を集めているが、ハイランダープリーストがかなりの差でそれを上回っていることにも言及しておきたい。このデッキはほとんど探索されておらず、非常に過小評価されているように見える。

 ドルイドを表現するのに最適な言葉は「停滞」。他のデッキが良くなっている間、スペルドルイドはただ座って親指をいじっているだけ。ビッグドルイドはウォリアーに勝てるがそれ以外ほぼ誰にも勝てない。ドルイドはメタにおいて窓際の役割を果たしているのだろうか? プリーストはウォリアーが完全にコントロール不能に陥るのを止めるために必要だが、ドルイドは何のために役に立つのだろうか?

 実は役割はあるといえばある。ドルイドはトーテムシャーマンやマーロックパラディンに転がされるという重要な役割を果たしている。もしドルイドがこれらのデッキに勝ちを献上していなかったら、彼らは今よりもさらに悪く見えていただろう。ありがとう、マルフュリオン。

クラス別分析

デーモンハンター

 アグロデーモンハンターは、そのカウンターである激怒ウォリアーにトップメタデッキの地位を奪われた。しかし、それだけでデーモンハンターが公平でバランスの取れたデッキだと信じてはいけない。マッチアップ分布は全く馬鹿げた強さで、これまでのところ他のデッキには負けていない。

 先週、ミラーでのアドバンテージを築くために、プリーステス&フェルスクリーマーを抜いてフェルウィング・冷たき影の紡ぎ手に替えようとするビルドが見られた。しかし、プリーステスのないビルドは実際にはプリーステスのあるビルドに勝てないので、この動きは格下げになる。飢える陰獣フェルウィングは最近ではかなり弱いカードになっているが、プリーステスはミラーでは非常に過小評価されているパフォーマーである。デーモンハンターは彼女に対処する良い方法を持っていないので、通常は単純にゲームを終わらせるプレイになる。加えて、憤怒のプリーステスは多くのマッチアップでトップパフォーマーであり、彼女を抜くことを正当化する方法が見つからない。

 冷たき影の紡ぎ手は、マッチアップによって性能が少し極端だが、私たちは気に入っている。それはデーモンハンターやウォリアーに対しては良いが、プリースト、メイジ、ローグに対してはひどく弱い。私たちはそれを実行可能なテックの選択肢として見ているが、常に効果を発揮するカードではないと考えている。

デーモンハンター:クラスレーダー
プリーステス・アグロデモハン
ハイランダーデモハン

ウォリアー

 激怒ウォリアーは今やメタの先頭馬であり、それをコンスタントに止めることができそうなクラスはプリーストだけだ。先週も言ったように、このマッチアップはグロマッシュ・ヘルスクリームで不利にならないよう効果的に調整できる。

 グロマッシュは最近より普及してきているが、それがどれほど優れているかを過小評価さえしていたことに気がついた。ダディヘルスクリームに関するより多くのデータを見ると、彼はプリーストに対するゲームチェンジャーだけでなく、ほとんどのマッチアップでゲームチェンジャーであるという結論に達した。このカードはデッキの中でも極めて優れたパフォーマーであり、グロマッシュを使わないことは明らかに適切ではないように見える。掲載のビルドは、おそらく今週も最善の方法だと思われる。

 ヘビの卵とテロン・ゴアフィーンドは少し過大評価されていると思う。テロンはデモハン(遅すぎる)、ローグ(脳天ガール)、プリースト(影の狂気)、メイジ(凍結&ゼフリス&アメイジング・レノ)に弱い。ミラーでだけは強いが、ヘビの卵と並んでミラーでテロンが提供するアドバンテージは非常に小さく、他の要素でその弱点を補うことはできない。

 もう一つの興味深い手段は、止めの一撃のためにトルヴィアを抜くこと。止めはプリやメイジのような遅いマッチアップではかなり強い。また、暴走や拳鬼に答えることができるので、ミラーでもかなり使えるカードだが、より速いマッチアップ(デモハン、ハンター、ローグ)ではかなり悪いカードだ。

 コントロールウォリアーが少数ながら登場し始めたが、今のところアーキタイプとしてはあまり印象に残っていない。極めて守備的にデッキを組めば、アグロのデーモンハンターや激怒ウォリアーウォリアーには対抗できるが、ローグ、メイジ、プリーストには恐ろしく負けてしまう。爆弾パッケージをより攻撃的な構築(全力守備よりは強い)に追加すれば、ローグ/メイジのマッチアップは劇的に改善されるが、トップ2に対しては大きな損失を被ることになる。現在のメタで適切なバランスを取ることができるビルドは見つかっていないので、より有益なテイクを提供する前に、アーキタイプについてもっとデータを収集しなければならないだろう。

ウォリアー:クラスレーダー
グロマッシュ激怒ウォリアー

ローグ

 ローグはメタの中では強いクラスの一つとしての地位を確立したようだが、デーモンハンターとウォリアーの圧政に抑えられている。

 ラクロンドローグの秘策型は、このアーキタイプを引き継ぎ、クラスを最前線に押し上げた。我々は先週掲載したビルドにかなり満足しており、スパイミストレスは引き続き我々を感動させている。1ドロップは実際デモハンに対してわずかなアドバンテージを与えていると見積もっている。

 最大の迷いどころは腹裂きか無貌の変性者かであり、この決断は先週に比べて難しくなっている。腹裂きはデーモンハンターに強く、無貌の変性者はウォリアーに強いので、後者が高く評価される理由は理解できる。他の人気クラスに対しては、腹裂きと無貌の差は極小。

 ハイランダーローグは再び後手に回っている。激怒ウォリアーに対してはガラクロンドローグよりも性能が良いようだが、アグロデモハン、ハイランダーメイジ、ガラクロンドプリーストといった複数の主要なマッチアップで性能が悪い。

ローグ:クラスレーダー
秘策ガラクロンドローグ
ハイブリッド・ハイランダーローグ

プリースト

 激怒ウォリアーの人気が急上昇しているため、メタにおけるプリーストの役割はそれをある程度抑えておくことである。プリーストの性能は全体的には決して優れているとは言えないが、他のクラスがウォリアーに勝てそうにないという事実は、プリーストをメタに関連性のある重要なプレイヤーとして維持している。

 ラクロンドプリーストはビルドを更新し、Moyenのリストが最もクリーンで成功しているように見える。大きな変更点はホーリーノヴァとモアーグの加工師がカットされたことである。影の狂気はデーモンハンターの序盤のボードを無限竜の息吹と並んでよく掃除するので2枚採用できるし、他のマッチアップではより強力。神格化が壊れであり、2枚ともコアであるべきだというのは言うまでもなかったが、一方で死の災厄はほとんどのマッチアップでは関係のないカードだった。

 先週、私たちはセセックのヴェイルウィーヴァーについて確信が持てなかったが、お今回、このカードには優しくなった。具体的には、人気が大幅に上昇したウォリアーに対して良好なパフォーマンスを発揮する。ヴェイルウィーヴァーを誤用しないために、6-7ターン目よりも前ではめったに強くない、ゲーム後半のドローエンジンだと考えておこう。2マナだからマリガンの罠になることが多いが、初手札に入れておくにはそれなりの理由が必要である(ヒント:ローグやデーモンハンターのように簡単に除去できるクラスに対しては「基本的には」これを入れておくのは悪い考えである)。

 ハイランダープリーストはガラクロンドプリーストとほぼ同じようなマッチアップの広がりを持っているが、ハンターに対してははるかに優れたパフォーマンスを発揮する。特集されたビルドは、積極的なプレイと除去の間の適切なバランスを持っているように見える。このアーキタイプは非常に過小評価されていると思う。

 復活プリーストは他の2つのプリーストデッキと非常に似たようなマッチアップ分布を持っているが、ただし全ての面において劣化であり、弱くて無駄なデッキになっている。

プリースト:クラスレーダー
ムロゾンド・ガラクロンドプリースト
クエスト復活プリースト
ドラゴンハイランダープリースト

ハンター

 ハイランダーハンターは最も万能なハンターデッキ。ウォリアーやプリーストに出会うたびにうめき声を上げたくないという人には最適な選択だ。このデッキはウォリアーに対しても善戦でき、プリーストを完全に破壊する。封印されしフェルモーが追加された後の掲載ビルドは非常に良さそう。多くのリストがガーディアンの修理屋を採用していないことに気づいていたが、このデッキではこのカードの存在は異常に強い。入れるだけのメリットがある。

 ドラゴンハンターは非常に似たようなマッチアップ分布を持っており、ハンターミラーでは良いパフォーマンスを発揮するが、激怒ウォリアーに対しては悪い。ドラゴンベインはこのデッキでまだ信じられないほど強いカードであることが確認できるので、入れるべきだ。

 フェイスハンターはこの3つの中で最も偏ったデッキだが、最大の可能性を秘めているかもしれない。ここ1週間の分析に基づいて掲載ビルドを審査した。封印されしフェルモーが他の2つのアーキタイプで証明されているように、フェイスハンターでも強力であることが確認できる。石牙のイノシシは非常に強い。ドラゴンベインは非常に優れている。

 このビルドは他のすべてのフェイスハンターリストを大差で劇的に上回り、デーモンハンターとローグとの信じられないほどのマッチアップが、プリースト・ウォリアーとの難しいマッチアップを相殺しているため、Tier 1の可能性を秘めている。実際、フェイスハンターはデーモンハンターに対して2番目に信頼できるカウンターになる可能性があるが、現在のアーキタイプの集計されたスタッツではそれは分からない。

ハンター:クラスレーダー
ドラゴンハイランダーハンター
工夫・ドラゴンハンター
フェルモー・フェイスハンター

メイジ

 封印されし監視者がついにブレイク。BoarControlがこのカードを含むリストでレジェンド1位を獲得したことで、監視者は人気を博し、その後ハイランダーメイジの全体的な勝率を押し上げ、現在のメタにおけるアーキタイプの立ち位置を大きく変えた。このカードのパフォーマンスは一時的な異常なものではなく、これはデッキを定義するカードであり、対戦相手の立場になればその強さが分かる。

 BoarControlが行った変更の一つは、ブリザードをシアマトに置き換えたことである。ブリザードはローグに対しては平凡なパフォーマンスしかできなかったので、カットしたいと思っていたカードだ。この動きは理にかなっているように思えるが、交換されるべきカードは大物気取りのオークである可能性もある。もう一つのテックの選択肢として、Fenoがこれを含むリストで成功したことで人気が高まっているのが酸性沼ウーズである。これは相手のターン3を混乱させるので、効果的な対ウォリアーのテックであり、デッキに入れるには妥当なものだ。しかし、デモハンに対しては直感的に思うほど強力ではない。

 他のメイジデッキはあまり競争力があるようには見えない。最近ではドラゴンキャスターと大きな呪文を並べて使うパズルボックスメイジが台頭してきているが、このデッキはあまり期待できない。このデッキはハイランダーメイジのレベルには遠く及ばないため、対抗するのに苦労している。ゼフリス・レノ・アレックスが強すぎる。パズルボックスで人をたぶらかしたいのであれば、あなたのデッキに1枚だけ入れて落ち着くしかないだろう。

メイジ:クラスレーダー
監視者ハイランダーメイジ
アメイジング・スペルメイジ

ウォーロック

 両ウォーロックアーキタイプは現在、興味深い変遷を遂げている。

 コントロールウォーロックはバランス調整以来バタバタしていたが、BoarControlは手先パッケージを実行するビルドで成功を収めている。これは古いビルドに対する改善であり、探索する価値があると考えられる。テストする価値があると思われる微調整の一つは、生贄の契約をカットすること。このカードは現在のメタでは生ぬるいものになっており、対アグロ戦ではそれほど素晴らしいものではないので、コントロールウォーロックはそれなしでやっていけるかもしれない。考えるべきことだが、ここで正解を見つけるにはもっと多くのデータが必要だ。

 ズーウォーロックは日に日に退行してきており、RobotWizardに由来する突撃型が引き継がれ、非常に成功しているように見える。このビルドではブルーギルウォリアーとウルフライダーを、既に一般的になった石牙のイノシシと並べて使用し、ズーを危険なバーストデッキに変えている。もう一度言うが、スクラップインプズーは過去のズーウォーロックデッキとは大きく異なる。それははるかにコンボ中心で、マナカーブ通りに出すよりも、勝つために特定のカードを引くことに極端に固執している。1ターン目の炎のインプではゲームに勝てない。重要なのは2ターン目のスクラップインプ。

ウォーロック:クラスレーダー
手先コントロールウォーロック
突撃インプズーウォーロック

ドルイド

 ドルイドは「このクラスはここで何をしているんだろう」というシャーマン&パラディン層にどんどん近づいている。スペルドルイドはトップメタデッキによって窒息死してしまい、復活する方法を見つけることができないようだ。ビッグドルイドは激怒ウォリアーをハードカウンターしているにもかかわらず、ひどいものに見える。驚くべきことだ。

 スペルドルイドが取れる可能性のある方向性がある。それは、マナカーブを下げて過剰繁殖を落とすことだ。私たちは過剰繁殖型にとっては厄介なプリーストに対してより強い、より速いトークンリストを掲載している。このデッキはデーモンハンターや激怒ウォリアーに対しては相変わらず非常に弱いが、これらのマッチアップを救うためにできることはほとんどない。

ドルイド:クラスレーダー
トークンスペルドルイド
ヒドラビッグドルイド

シャーマディン

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 トップメタのデッキが最適化を続ける中、パラディンとシャーマンは光とエレメントから遠ざかっている。これらのクラスは今は単純に全くプレイアブルでないように見え、大幅なバフをかけない限り、このエキスパンションでどうやって使えるようになるのか見当もつかない。破滅の三連符(デモハン・ローグ・ウォリアー)をナーフすることは助けになるかもしれないが、それだけではおそらく十分ではないだろう。

シャーマン:クラスレーダー
トーテム守護シャーマン

パラディン:クラスレーダー
オクトサリ・マーロックパラディン

今週のメタブレイカ

 今週のメタブレイカーとして最も適切なのはやはり激怒ウォリアーだろう。このデッキは今後も人気が上昇し、メタを再構築していくと予想されている。しかしこれでは少々退屈では? 我々は結末を知っている。何せ最高のデッキだし。

 その代わりに、今週パフォーマンスが大きく改善され、さらに良くなる可能性を秘めていると思われるデッキを紹介しよう。

 ハイランダーメイジは封印されし監視者で状況を好転させ、いくつかのマッチアップで決定的な改善をもたらした。ウォリアーにある程度の困難を与えることができそうだし、ハンター以外のほとんどのクラスに対しても非常に良いパフォーマンスを発揮する。

 ズーウォーロックは、将来的にブレイクされるのを待っているデッキのように感じられる(ウォリアー・デモハンがナーフされた場合、このデッキには注意してほしい)。封印されしスクラップインプはネクリウムの薬師を思い起こさせる。突撃ビルドは非常に有望に見え、ズーはデーモンハンターとウォリアーによって定義されているメタではトップレベルにはなれないが、他のクラスに対しては非常によくやってくれる。

 フェイスハンターは、デモハンを確実に打ち負かす別のデッキを見つけるという点で、大きな突破口になるかもしれない。フェルモー&イノシシのビルドは非常に強力に見え、もしウォリアーに弱くなければ、今週の唯一のメタブレイカーにしていただろう。

ハイランダーメイジ
ズーウォーロック
フェイスハンター

 お疲れ様でした

 十三機兵防衛圏おもろかったです(徹夜)